5万円の損害で5億円分叱る

 小さな町工場から、一代で世界的なモーターメーカーにのし上がった、日本電産創業者「永守重信」氏が、自著「人を動かす人になれ!」の中でこう語っています。

 『5万円の損害だからこそ5億円分叱れ』
 5万円分の損害なら、少々叱ったところで、まさか辞めるとは言い出さない。
 ところが、5億円分の損害ともなると、責任を取って辞めると言い出すかもしれない。
 また、完全に自信を無くして、その後の仕事が手に付かなくなってしまう恐れもある。
 そこまで行かなかったとしても、職場に気まずいムードが流れて、人間関係がギスギスしはじめる。
 わたしにとっては、こんなことで大切な社員に辞められたり、やる気を失って貰っては困る。
 寧ろ、こちらの損失の方が、目先の金銭的な損失よりも遥かに大きいと考えている。
 だから、5万円の損害の時に5億円分叱るというところにつながっていく。

 今、某店舗で起きた、4,200円の損失について、徹底的に原因究明を行っています。
 特別損失として計上するとして、大した金額ではありません。
 しかし、これを曖昧な決着にしてしまいますと、後々禍根を残します。
 
 前職時代、小口現金10万円流用の発覚により、信頼厚い店長が辞職しました。
 監査したところ、そこに至る前には、予兆と思われる現象があったのです。

 ・仮払いの清算が遅い
  ① 看板を付けるための材料購入費5,000円の仮払清算
  ② 出張旅費のために支給された10,000円の仮払清算

 手元にお金が無くて仮払を受けた場合、物品購入であればその日の内に、出張旅費であれば帰着後速やかに清算されるべきものです。
 仮払清算が遅れる・・・、紛失した現金が後ほど出てくる・・・、お客様からお預かりした契約金が小口に留保されている・・・所謂(いわゆる)他人のお金が一次的に留保されている時には、金額の多寡に関わらず流用の可能性を疑う必要があります。
 
 家計がピンチの時に寸借し、給料日後に補填される・・・計算が合うからOKではありません。
 流用が恒常化すれば、必ず横領に繋がります。

 「人を信用しても、人のやることは信用しない」

 つまらないことで、愛すべき社員を失うことの無いよう、厳格な運用と指導は管理職の務めなのです。
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Re: タイトルなし

 これをカイゼンのチャンスと捉えるべきでしょう。
 それが真の学習する組織です。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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