罪つくりをつくらない仕組み

 某菓子店の店長をしている時の話です。
 販売員交代のタイミングで、レジの点検作業を行います。
 記録紙と、レジ内のお金がピッタリ合えば良いのですが、食い違うことも少なくありません。
 それを違算と言います。

 二店目をOPENさせた時、違算ゼロが続きました。
 当然ながら店長の私は、販売員を褒め称えます。

 ところが、一週間から10日に一度の頻度で、100円、1,000円といった大きな違算が計上されるのです。
 余りの不自然さに追及したところ、三名の販売員が渋々自白します。
 からくりは次の通りです。

 「プラスの違算が出た際は、レジ下の引き出しに潜ませた貯金箱の中に入れる。
 マイナスの違算が出た際は、その貯金箱から取り出して補填する。」

 従って、1円や5円の少額違算は無かったことに成ります。
 大きな数字になると損失補填できないため、違算として処理される訳です。
 点検の手段が目的化してしまった事例と言えるでしょう。
   
 違算によってお客様から多く頂き過ぎていないか、
 逆に店が損害を被っていないか、
 或いは、販売員の気の迷いへの予防線、
 店の信用の生命線・・・点検には様々な狙いがあります。

 違算が出ないことは素晴らしいことですが、不正の手段で臭いものに蓋をしたのでは、全く意味が無いのです。
 現金は、軽々しく扱ってはいけません。 
 杜撰な管理は、必ず不正の呼び水となります。

 ・ 振込料がかかったとしても、極力現金でのお預かりはしない
 ・ 社内便で渡す際も、必ず金額を確かめ、受領印を取る

 社員を信用しているからこそ、敢えて厳格な運用を求めます。
 罪つくりをつくらないための声掛けや仕組み作りは、経営者の重要な仕事です。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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