最低限のビジネスマナー

 前職で役員を務めていた時のエピソードです。
 県外の同業者の部長から、1通のメールが届きます。

 「御社の崇高な経営理念や、その理念をお題目に留めることなく実践されている姿に、痛く感動しました。
 是非とも、社長様あるいは役員の方にお目にかかり、お話しできれば幸いです。」
 
 往時には、こうした引き合いも珍しいことではありません。
 遠路遥々お越し下さるとのことでしたので、社長と私が応対することになりました。

 インターネットで会社のHP等を閲覧してみますと、県外業者をネットワークで結ぶフランチャイザーでもあるようです。
 「ひょっとしたら営業に来られるのでは?」という疑念も過ぎります。
 但し、仮にそうであったとしても、丁度欲していたノウハウであり、タイムリーな来訪を歓迎した次第です。

 さて、郷土の手土産を持って来られたその部長は、ベーシックに自己紹介し、会社の取り組みについて次々と質問されます。
 「どうやら本気で勉強しに来られたのかな?」と、穿(うが)った見方をしたことを反省もしました。

 暫くしてから、「御社ではフランチャイザーとしての活動もされているようですね?」と社交辞令的に振ったところ・・・。
 「はい・・・いやぁ、今日はそういうつもりで来た訳ではないのですが・・・ただ、そこに興味があられるのであれば、10分ほどお時間を頂戴できますか?」
 
 そう言って、徐(おもむろ)にバックの中からパソコンを取りだし、システム案内のデモ画面を開けたのです。
 その瞬間に、「ああ、やっぱり営業だったんだ」と確信しました。
 しかし、だからといって特にいやらしいとも思いません。
 寧ろ、鮮やかな営業テクニックに頭が下がる思いです。

 営業や面接に来る際、会社のHPをチェックするどころか、どういう会社かも把握せず、チンプンカンプンで訊ね来る方もいらっしゃいます。
 すると、営業以前に話がサッパリ噛み合いません。
 
 相手のことを大事と思うなら、尊重するならば、事前にその会社のことを調べてから訪問するのは最低限のビジネスマナーです。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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