上司にありがちなエラー

 分譲マンション販売時、人手が足りない時には、販売会社にアウトソーシングしていました。

 九州の某プロジェクトは、販売不振は勿論のこと、現場の掃除が行き届いてなかったり、お客様に対する説明が的を射てなかったり、クレーム頻発の問題現場です。
 その度、改善を申し入れるものの、暖簾に腕押しで何の対策も示されない状況が続いたため、現場を超えて直接販売会社に抗議の申し入れを行いました。

 後日、担当役員とされる常務と現場を任されているプロジェクトリーダーと私との、三者協議の場が設けられたのです。 
 まずは私から、これまでどういう事態が起こってきたか、それによってどういった問題が生じているかを改めて列挙します。
 それに対して、上司である常務が示した反応は・・・。

上司 : お前、今の話は本当なのか?
部下 : は、はい、申し訳ありません・・・。
上司 : バカやろーっ! 一体何をやってるんだっ!
部下 : ま、誠に申し訳ありません!

 はい、ここで問題です。
 この上司は、始まって僅か一分の段階で既に、致命的なエラーを二つ犯しています。
 果たして、その二つのエラーとは何でしょうか?

① クライアントから苦情を受けながら、早急に事実関係を確認することを怠り、その場で初めて聞いたというリアクションを取った点 
 今の今まで、現場で何が起きているのか、何故呼び出されたのかを把握できていない時点で、上司として失格

② 当然に責任を負わなければならない立場であるにも関わらず、その場で部下を罵倒し、責任を押し付けようとしている点
 部下の失態は、管理・監督・教育に責任のある上司の自らの失態として受け止め無ければならない

 その後、このトンチンカンな上司を、烈火の如く叱責したことは言うまでもありません。
 以下に模範回答も掲載しておきます。

上司 : 総ては、上司である自分の管理監督不行き届きに責任がございます。
     まことに申し訳ありません。
     今後は、私自身がプロジェクトへの関与を強め、迅速な対応を心掛ける所存です。
     こうした指摘を受けてからと、後手に回ってしまったことは言い訳の余地もございません。
     本日、再発防止及び改善のための対策をまとめて参りましたので、今一度チャンスを頂けませんでしょうか。

 真摯に反省し、責任を受け止めた上で、今後の対策を持ちかける相手を、更に責め続けられる程サディスティックな精神の方は、そう多くない筈です。
 加えてこの部下が、自分に代わって謝罪し、責任を背負ってくれた上司に、畏敬の念を抱くことは間違いありません。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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