日常における幸福感

 劇団「オーガンス」のホームシアターは、御存じの通り「内子座」です。
 但し、実際に内子座を使うのは本番も含めて年数回しかありません。
 理由は、料金がかかるからです。

 話し合いや稽古は、内子町の東公民館で行います。
 これまで、運営管理者の方の御厚意と言うか、暗黙の了解と言うか、済し崩し的にと言うか、二階にある倉庫を自由に使わせて頂いておりました。
 
 基本的に、公演終了後にセットや大道具の大半を処分します。
 小道具や衣装等に関しては、捨てるのも勿体ないということで、この倉庫にストックしていった訳です。
 気がつけば、夥(おびただ)しい量の荷物が積み上がり、倉庫内に立ち入ることも難しい状況に・・・。
 必然的な成り行きで、今月中の明け渡しを求められた次第です。

 先日の夜、撤収のため団員に収集がかかりました。
 仕事帰りに、かなり遅れて駆け付けますと、代表以下数名が作業中です。
 ホールには、足の踏み場も無い程、所狭しと荷物が拡げられています。

・ 旗揚げ公演の際、地元のアーティストに依頼した、シルクスクリーンポスターの原版
・ 二作目の公演で、銭湯帰りのキャストに持たせた、第二電電(現KDDI)の焼印入り風呂桶
・ 青年演劇全国大会東京遠征時と、第7回目の定期公演時に、花嫁役に着させたウェディングドレス

 そこに集う殆どは、旗揚げ前の青年演劇から関わっていたメンバーです。
 思い出の品が次々出てくる度、懐かしさに話が弾み、手が止まります。  
 
 四半世紀に及ぶ活動中には、色々なことがありました。
 十数作積み上げてきた作品のそれぞれに、思い入れと愛着があります。
 
 個人的にはこの間、結婚し、子供も生まれ、その子供と舞台で共演する機会にも恵まれました。
 職人一筋だった人生に転機が訪れ、会社勤めと波乱万丈の成り行きを経て、今の会社に着地しています。
 外見も、頭に白いものが目立ち始めました。
 
 私だけでなく、皆それぞれ、仕事や環境は大きく変わった筈です。
 それでもここには、会社や立場とは関係なく、かつてと同じ価値観で、時間を共有できる仲間がいます。
 何気ない日常の一コマに、例えようも無い幸福感を再認識させられる時間でした。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR