星を見ていた囚人

 大洲の物件管理をお任せ頂いているオーナー様が手術されたとの一報を受け、お見舞いに行ってきました。

 腎臓の機能が低下し、処理しきれない体液が腹中に溜まり、内臓破裂にまで発展したのが一年前です。
 主治医からは、「既に手の施しようがない。あと二、三日が山。恐らく一週間も持たないだろう。」と絶望的な通告を受けます。
 一縷の望みを託したセカンドオピニオンも、ほぼ同様の回答でした。

 ある日突然、無実の罪で死刑宣告を受けた囚人の様なものです。
 あなたが当事者ならどうでしょう。
 意気消沈、半狂乱、自暴自棄・・・或いは自殺を企てる人も居るかもしれません。

 ところが、この方は気丈です。
 「医者は、どう言おうと、自分は死ぬとは思っていなかった。」

 余命一週間の宣告から一年。
 不屈の闘志で今日まで生き長らえた結果、愛大医学部付属病院の先生から、「可能性がある」として手術を薦められました。
 
 腎臓病と言えば、腎不全がポピュラーです。
 患いますと、数時間に及ぶ人口透析を1~2日置きに行う必要があり、仕事も日常生活も大きく制限されます。 
 また、透析を開始すると5年以内に半数が、10年以内にはその殆どが死に至る難病です。 
 生き残る道は、生体腎移植以外ありません。

 このオーナー様の場合は、低下こそしているものの、腎臓自体はまだ機能していることから、処理し切れずに漏れだす体液をポンプアップし、再び腎臓に送りこむ循環形式によって、処理を追い付かせるという考え方です。

 手術は成功し、術後の経過も良好で、ICUから一般病棟に移動。
 点滴の管が繋がり、寝たままの会話ではありますが、表情は明るく、お話しも饒舌でした。

『ひとりの囚人は壁を見ていた。
 もうひとりの囚人は鉄格子からのぞく星を見ていた。
 あたしはどっちだ?
 もちろんあたしは星を見るわ…父に会うまで…星の光をみていたい。』
                  荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」より

 いかなるネガティヴな状況下であっても、希望を失わない限り敗北はありません。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR