尊厳ある死の準備

 先日、社員の親族の葬儀に参列しました。
 直接的な面識があった訳ではありませんが、会場から溢れる程の来賓の多さに、故人の生前の御功績が偲ばれます。
 改めて、「人は生き様ではなく死に様によって値打ちがはかられる」と感じた次第です。

 さて、日野原重明先生の古い著書を読み返しておりますと、興味深い記述がありました。

 「百年程前、アメリカのウィリアム・オスラー先生が書き下ろした論文からの紹介。
 死んでいく486人の高齢者を観察した結果、苦しんで死んでいくのは18%だけ。
 あとの82%は眠る如く死んでいった。」

 この拙文でも何度かご紹介していますが、私は父と姉の二人の死に目に会っています。
 「死に目に会えないよりは会えた方が良い」というのが一般論でしょうけれど、経験した私はそうも思いません。

 先述した様に、遺族に伝えたい言葉を言い残し、眠る様に息を引き取るのであれば話しは別です。
 私の経験したのは何れも、点滴の管が何本も繋がれ、酸素マスクを装着され、意識不明の混沌とした状態の中でも苦しさに目は見開き、もがき苦しみ、やがて力尽きて息絶えた死に目でした。

 いずれも50代でしたから、引き摺りこもうとする病魔と、生き続けようとする精神との、壮絶な戦いだったのでしょう。

 「死」は必ずしも美しいものではありません。
 そして、他の動物と同様に、誰も避けることができないのが「死」です。
 
 但し、人間だけに許されるのは、尊厳ある死に向けた準備。
 事故や突然の病によって、明日は訪れないかもしれないと考え、誠実に、今日を今を、全力で生き切ることが、安らかな死を迎える最良の心構えなのです。 

 - 合掌 -
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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