野に下らず:前篇

 私がこの仕事に携わり始めた当時、賃貸仲介の反響媒体と言えば、現地看板や情報誌・チラシ等の紙媒体が主流でした。
 そこから分譲マンション事業に異動し、十数年振りに戻ってみると、ホームページ、ポータルサイト、モバイル、スマートフォンと、その主流はネット広告に様変わりしていたわけです。
 まさに浦島太郎で、旧態依然とした頭を実態に追い付かせるのに、かなり時間を要しました。
 
 紙媒体とネット広告の大きな違いがあります。
 「紙は捨てられるが、ネットは残る」

 紙媒体の広告は、校了という出稿期限が定められています。
 例えば、3月20日校了 → 4月5日発刊という情報誌の場合、校了から発刊まで半月のロスタイムがあり、読者が手に取った段階で「良い物件がある」と思って問い合わせても、既に成約している可能性がある訳です。
 
 これは不可抗力であり、「おとり広告」ではありません。
 校了段階で成約している部屋の情報を掲載すると、当然に「おとり広告」です。
 ここで「おとり広告」について、説明しておきましょう。
 
【 景品表示法第4条第1項第3号の規定に基づく告示 】
 「不動産のおとり広告に関する表示」(昭和55年公正取引委員会告示第14号)は,自己の供給する不動産の取引に顧客を誘引する手段として行う次のような表示を不当表示として規定しています。

(1) 取引の申出に係る不動産が存在しないため,実際には取引することができない不動産についての表示(例…実在しない住所・地番を掲載した物件)

(2) 取引の申出に係る不動産は存在するが,実際には取引の対象となり得ない不動産についての表示(例…売約済みの物件)

(3) 取引の申出に係る不動産は存在するが,実際には取引する意思がない不動産についての表示(例…希望者に他の物件を勧めるなど当該物件の取引に応じない場合)

 これに違反した場合、排除命令・指示処分・業務停止等の処分が下されます。
 今から5年前、我々がネットワーク加盟しているエイブルの直営店は、景品表示法違反(おとり広告、優良誤認)で、公正取引委員会から排除命令を受けました。    つづく
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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