アメーバ以前の問題

 今日も、日経新聞掲載中の記事「迫真」より、稲盛和夫氏の日航再建秘話からです。

 大会社には、営業、総務、人事、経理、財務、情報システム、経営企画、等々、専門性を持ったセクションが多数存在します。
 我々の様な中小零細会社は、店舗と本部といった単純な切り分けです。

 ★ 店舗・営業等、売上を担い利益を生む部門 = プロフィットセンター
 ★ 売上や利益には直接関わらない、間接部門 = コストセンター

 その名の通り、コストセンターは利益を生みません。
 存在するのはコストのみです。

 京セラを始めとした稲盛DNAの会社群は、その間接業務を外注したと仮定し、コストセンターにも売上を発生させます。
 例えば、経理という仕事を外注したとすれば、幾等の付加価値に成るかという計算です。

 間接部門も、売上から経費を差し引いた貢献利益が計上され、目標が見える化します。
 これが「アメーバ経営」です。

【 会長の大西賢は、アメーバを「収支管理を徹底するための仕組み」と見ていたが、導入してみてその威力に驚いた。

 「キミたち実は勝っていたよ、と2ヶ月後に試合結果を教えられても、ちっとも燃えない。
 三万人の団体戦では自分が貢献できたかどうかも分からない。

 しかし、10人のチームで毎月、勝敗が分かると『やったあ』『残念だった』と社員が一喜一憂する。
 かつてJALは泣きも笑いもしない会社だったが、アメーバで生きている会社になった。」 】

 JALは昨年、更生計画の営業利益を1240億円上回りましたが、その内の400億円は、「アメーバによる細かな経費削減の集積」だと言います

 数百人、数千人、数万人の水夫の乗り込んだ大きな船では、自分の仕事の貢献度合いが分かり難いものです。
 すると、遣り甲斐が削がれ、「寄らば大樹の物の陰」と、怠ける輩も出てくるでしょう。
 
 JALの様に大きな安定した船も、多くの社員のぶら下がり意識が癌となって沈没しました。
 中小零細企業において、一人二人のぶら下がりも赦されないことは言うまでもありません。
 
 アメーバ以前の問題として、月次で負けた際、無念さや悔しさが無いとすれば、その組織は既に重度の腫瘍に侵されています。
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プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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