水入りの時間
しかし、その目には明らかに迷いが伺えます。
とはいえ、待つ時間は大変長く感じます。
若い頃ならきっと、「ここまで来て今更」という自分本位な思いが顔に出たでしょう。
十万石の城下町
以下は、人口推移です。
1965年 122,000人
2005年 92,000人(合併:宇和島、三間、吉田、津島)
2015年 77,000人
2023年 69,000人
2060年 35,000人
この流れには抗えません。
お金の調達と使途
その1億円を目指して頑張っている時の方が、
案外幸せなのかもしれないね。
自らの身の程は、しっかり弁えています。
少しばかりの成功と、枚挙に暇ない数々の失敗体験から、お金の大切さ、お金の怖さ、お金の虚しさは、人一倍教えて貰いました。
そしてそれをどう使うかです。
最初で最後の一日
この世に生を受けた時から、砂時計のコインは一日一枚ずつ下へ落ちて行く。
深い懐と広い心
今の「ブギウギ」は、敗戦に打ちひしがれていた日本人に元気を与えた「ブギの女王」笠木シヅズ子さんがモデルです。
山寺から戻ってきた主人公は、母親に心配かけたことを詫びます。
それに対する、母親の返しは至言です。
キャッシュは血液
門戸を拡げる武器
大学 17% 81%
中学卒業後、家計を助けるために就職したり、職人や美容師の見習いに志願したり、バイトをしながらメジャーデビューを夢見たり、はたまた単純な挫折もあるでしょう。
やりたいことが見つかった時に、そこを目指せない可能性がある。」
平たく言うと、大学卒業後に職人を志すことはできても、中卒者は上場企業の入社面接にすら進めないでしょう。
中卒社長は低学歴を、卑下も奨励もしません。
ねんきん定期便
仮に月収20万円の方であれば、年13,000円増です。
この歳に成ると老後を意識せざるを得ません。
いつから年金を受給するか?
神を祀る建物:後編
その後しばらくN氏と母は、スナック「社」の裏で生活していたものの、早々に二人の関係は軋み始めていました。
ある日突然、母が失踪。
怒り狂ったN氏は店で暴れ、警察に逮捕されます。
この一件は、当時の愛媛新聞にも掲載されました。
相手が相手だけに、ここまで話が拗れると、一筋縄にはいきません。
この世界における、不始末を犯した際のけじめは「指つめ」。
いわゆる、小指の第一関節を切断し、それを相手に献上して詫びを入れるのです。
人によっては不始末を繰り返し、左右の指が3本しか残っていないといった強者もいらっしゃいます。
閑話休題。
さて、この後果たしてどう収拾したかというと・・・。
今にして思えば、神風が吹いたとしか言い様がありません。
先のN氏は、この一件のみならず、他にも様々なトラブルを抱えていたらしく、何とY組から破門。
破門されると、組織での地位を失います。
母は逃げる必要が無くなり、再び島に舞い戻ることができたのです。
大洲生まれの母は人生の過半を、縁もゆかりも無い大三島で過ごしました。
その間、食堂、喫茶店、スナック等、少なくとも7軒を新規OPENさせています。
自由奔放な生き方が故、性格的には真逆と評される母と自分。
それでも、波乱万丈のうねりに抗いながら、「創っては離れ、離れては創り」を繰り返した生き方だけは共通と言えるかもしれません。
19年前のクリスマスイブの日、カラオケ「社(やしろ)」の裏で母は息を引き取りました。
最後に創った作品と共に永眠できたのですから、きっと本望でしょう。
社(やしろ)とは、神が祀られた建物を意味します。 以上
神を祀る建物:前編
半世紀程前の話です。