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幸不幸の三叉路

 療養4日目。
 熱は引いたものの、引き続き喉の痛み、偏頭痛、倦怠感に悩まされています。
 
 過去経験した風邪やインフルエンザは、発症時点がピークで、日を追う毎に確実に改善していくのが常。
 ところが、この流行病はなかなか手強い。
 良く成ったかと思うと、またぶり返し、一進一退を繰り返します。
 とはいえ、命に関わる程でも、入院する程でもはない訳で、取り合えず良しとすべきでしょう。

 さて仕事はというと、比較的暇だった9月前半の反動からか、後半は急に忙しく成りました。
 その点実にタイミングの悪い発症でしたが、案内や契約といった接客業務を、罹患前に終えていたのは幸いです。
 
 一件だけ残っていた鍵渡しは、御近所のお客様でしたので、申し送りをしたため、除菌の後に封入し、御自宅のメールBOXに投函し、電話でお伝えして完了。
 松山物件の業者案内手配も、事業物件賃貸借契約の条件調整も、キャッチボールはメールと電話で、滞りなく済ませられました。
 臨時休業のPOPを貼り、施錠した状態なので、来店こそ受けられないものの、電話やメールによる非接触対応でも、そこそこ仕事できることを、改めて実感します。

 よくよく考えれば、これができるのは、一人だからです。
 以前の様に社員がいらっしゃったら、そもそも会社に出勤できません。
 資料も何も無い自宅から、遠隔で出来る仕事は限られたでしょう。
 そういう意味では、ラッキーでした。

 言葉や文章は、自らの潜在意識に作用します。
 受け止め方と視点は、幸不幸を分ける三叉路です。
 ネガティブな表現は、極力使わないに越したことはありません。
 つい使ってしまった時には、文末をポジティブな表現で上塗りする様、心がけています。
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療養中の電話

 流行病、療養3日目。
 最初は症状も軽いと思っていましたが、発症から今までの経過です。 

・ 喉の痛み
・ 体温調整の違和感
 < 受診・罹患 >
・ 37度台の発熱
・ 周期的な偏頭痛
・ 熱は収まったものの、なお続く喉と頭の痛み・・・

 医師から水分摂取を勧められており、水やスポーツドリンクを大量に飲みます。
 これにより、尿意と頭痛と喉の痛みが波状的に押し寄せ、まともに眠れない日が続いています。
 
 色々な方に話を聞きますと、この病は本当に人それぞれ。
 発熱も無く、快適な療養生活を送った方もいらっしゃれば、高熱にうなされたり、症状が長期化する方もいらっしゃいます。
 やはり、なめたらいけません。

 そんな中、一人の大家さんと、一人の業者さんから電話を頂きました。
 お二人共、発症前の接触者で、自分が罹患していることは知っていらっしゃいます。
 内容は何れも、自分が関与していない、賃貸契約のトラブルに関するお訊ねです。

 第一声は、「寝込んでいるところ申し訳ありません・・・。」
 若い頃なら、受け止め方も違っていたでしょう。
 仔細を聞けば、そういう状況にあることを知りつつも、電話せざるを得ない緊急性がありました。
 自分の拙い経験と知識と判断力が必要とされ、些かでもお役立ちできるなら、それは望外の喜びです。

弱った時の親切

 ついに、とうとう、流行病に罹患しました。
 
 思えば、前夜から、喉の痛みのがありました。
 ただ、これまでの風邪と同じ症状でしたし、発熱も無く、翌日も普通に出社。
 この日は、内子→松山→大洲→内子→立川と終日移動です。

 残暑厳しきその車中、エアコンを切った状態で、暑い筈なのに汗が出ない。
 体温の調整が上手く行ってない違和感を感じ、会社の目の前の病院にかかったところ陽性判定。

 二日間の接触者は10名程いらっしゃいます。
 その全員に、罹患の報を入れました。

 色々な方の話を聞きますと、自分の症状は軽い部類のようです。
 二日目には喉の痛みも咳も収まり、熱も37度台の微熱程度。
 店は開けられませんが、会社に出て来て仕事は継続しています。

 罹患した日の夕方、会社の入口前に大きなポリ袋がありました。
 スポーツドリンク、カップラーメン、カップうどん、お菓子・・・。
 弱った時の親切は、涙が出るほど嬉しいものです。
 
 ということで、5日間は隔離期間となり、9月一杯臨時休業です。
 ご迷惑をおかけします。

何を言うか誰が言うか

 誤解を恐れずに言うならば、人生は思う通りには成りません。
 逆境に次ぐ逆境、苦難、苦闘の連続です。
 しかし、その逆境から逃げず、正々堂々挑み、乗り越えられたならば、少々のことではへこたれない強さが身に付きますし、その逆境に感謝することもできます。

 たった60年余の拙い経験しかない、自分の様な愚者が人生を論じても薄っぺらにしか聞こえません。
 京セラ創業者の「稲盛和夫」氏は、生前こう語っています。

「生きていくことは、得てして苦しいことのほうが多いものです。
 時に、何故自分だけがこんな苦労をするのかと、神や仏を恨みたくなることもあります。
 しかし、その苦労とは『魂』を磨くための試練だと考えるのです。
 例えば、病気にかかったり、事故に巻き込まれたり、また事業に失敗したりするなど、生きていれば、様々な災難に遭遇します。
 それらは全て自分の心を創り、心を磨くために、神が与えてくれたものだと受け止め、逃げることなく真正面から対峙し、さらに努力を重ねていく。
 そのことが、心を磨くことになるのです。
 常識的には不幸だと思われたことが、運命を開く素晴らしい幸運なのです。(稲盛和夫著『リーダーのあるべき姿』)

 やはり言葉は、「何を言うか」よりも「誰が言うか」が大事。
 今日も心洗われました。

二千年前の至言

 ルキウス・アンナエウス・セネカ氏は、ローマ帝国時代を生きた政治家、哲学者です。
 彼の残した、欲得にまつわる至言は、心に響きます。

 「生きる上で、最大の障害は期待。
  明日を願うが故に、今日という日を失う。」

 「持つ物が少な過ぎる者ではなく、
  より多くを切望する者こそが貧しい。」

 大きな富を得たとしても、もっと更にと、高峰を求める限り満たされません。
 無いものを嘆くのではなく、有るものに感謝する。
 足るを知れば、幸福感に包まれます。
 
 「運命は、快く受け入れる者を導き、
  しぶしぶ従う者を引き摺る。」
 
 いつもしかめっ面で、傲慢で、愚痴や、不平不満ばかり言っているネガティブ人。
 いつも笑顔で、謙虚で、愛想が良くて、感謝を忘れないポジティブ人。
 よくしたもので、後者には人も運も集まってきますし、前者は逃げていきます。
 煎じ詰めれば、運が良いとか悪いとか、ツイているとかいないとか、心ひとつの置き所なのでしょう。

 「それがあたかも全人生であるかの様に、
  一日一日を生きるべく私は努める。」

 古今東西、この世を上手く生き行く術は共通。
 二千年の時を越え、先人が教えてくれます。

朝活アドバンテージ

 夜明け前に目覚め、暗い内から徒歩出勤。

 全ての戸を開放し、植木に水をやり、ゴミ出しをし、腕立て・腹筋・スクワットの軽いストレッチをこなし、珈琲を飲みながら愛媛新聞と日経新聞に目を通し、メールチェック。
 いつものルーティンを終えると、外は白々と明けていきます。
 
 さて、ここからが本番。
・ 昨日の訪問先への御礼メール
・ 賃貸物件ご紹介者への質問メール
・ 同業者への物件紹介依頼メール
・ 三日後up予定のブログ執筆
・ 昼に食べる予定の煮卵の準備
・ 明日の決済の領収書作成
・ 受託物件の媒介契約書(案)作成
・ 上記ドラフトの確認メール送信
・ デスク周辺の書類整理・フォルダー分け・・・。

 一通りの懸案を片付けると、時刻は未だ8:00。
 二時間足らずで、この生産性はどうでしょう。
 電話も来客も無く、頭が冴えている朝の涼しい時間帯は、実に仕事が捗ります。
 
 またメールは、早朝でも深夜でも相手に迷惑がかかりません。
 その方が職場でパソコンを開く際、早くから従事していることを無言でアピールすることもできます。
 
 この集中力を一日保てれば大したものですが、一息吐くとだらけて「らんまん」に釘付けの愚者。
 そうこうしていると、昨日の献血の血液検査結果が届きました。
 赤十字の皆様も、早朝から御苦労さまです。

町興しのリーダー

 町興しのリーダーに必要な要件は何か。
 自分なりに考えてみました。

1. 郷土愛
 先ず以て、郷土愛抜きには語れません。
 私利私欲を超えて、その土地を愛し、良くしたいと思う志は最低限の必要条件でしょう。
 その前提として、骨を埋める覚悟が要ります。

2. 大局観
 ベースと成るのは、地理的な範囲と時間軸です。
 横軸は、どの地域にフォーカスするのか。
 縦軸は、明日なのか、一年後なのか、十年後なのか。
 司るエリア全体を、百年の計で俯瞰できる視野が求められます。

3. 経済観念
 日本全国に、町興しのリーダーを標榜される方は数多いらっしゃいますが、経済観念を兼ね備えた方は稀少です。
 そして、この経済観念こそが、町興しの基礎中の基礎と言えます。
 どんなアイディアもプランも、形作るにはお金が必要です。
 
 スタート時点で、補助金を引っ張ってきたり、クラウドファンディングを募ったり、スポンサーに泣きつくことも否定しませんが、あくまでもそれらは呼び水。
 最終的には自力で経済運営できる体制を築き、継続性を担保しないと本物とは言えません。

 先日発表された基準地価における、地元紙の見出しは以下の通りでした。
二面 全国「地方圏住宅地31年振り上昇」
一面 愛媛「県内地価31年連続下落」
 特に、37年後全自治体の人口が、三分の一以下と成ることが想定される南予は総崩れです。

 37年後、生きていれば自分は98歳。
 そう4つ目の必要条件は若さです。
 地域を愛し、未来を憂う、若きリーダーの台頭を期待しています。

ダブルスタンダード

 国土交通省による令和6年からの建設業に対する時間外労働の上限規制の適用などにより、週休2日制への移行は現実的な動きと成ってきました。
 実際、公共工事においては完全週休二日が求められるでしょうし、程なく民間も追随せざるを得なくなりそうです。

 これによる、具体的な影響を予測してみます。
① 建設工期の長期化
② 建設コストの高騰
③ 建設離れによる人手不足

 どれだけ効率化が進んだとしても、所詮建築現場は労働集約の極み。
 現場を休めばその分だけ、工期が延びます。 
 工期が延びるということは、固定費の負担が増え、そのコストは請負価格に直結します。

 また、以前この拙文で書いた通り、末端の現場で働く職人は、殆どが日給月給です。
 即ち、休んだら減収を余儀なくされます。
 単純比較してみましょう。
 
 日給1万円と仮定した計算。
 稼働日25日 = 月収25万円
 稼働日21日 = 月収21万円
 
 同じ月収を補償しようとすれば、日給を12,000円に上げる必要があります。
 そしてそれも、大きなコストup要因です。
 コスト高騰は、建築意欲に冷水を浴びせ、現場も仕事も減ってしまいます。

 大阪万博開催が危ぶまれている原因は、高コストと思われがちですが、諸外国の建築費負担は、未曾有の円安によって御釣りが来ることを忘れては成りません。
 パビリオン建築の進まない真因は、人手不足なのです。

 3K(きつい、危険、汚い)産業と揶揄される建設業。
 それでも、やったらやっただけ4つ目のK(高収入)が期待できるからこそ、人々は挙って建設業に従事してきました。
 その人達に、「仕事をするな」と言っているに等しい、国土交通省が提唱する建設業の新3K(給与・休暇・希望)。
 現場の事情や市場の声を汲み取れない机上の空論は、ダブルスタンダードそのものです。

耳順う潔さ

 以下の人物の共通点は何でしょう。

◇ ウラジ-ミル・プーチン氏
◇ 習金平氏
◇ 金正恩氏

 言わずと知れた、専制主義国家の独裁者達です。
 次はどうでしょう。

◇ 故ジャニー喜多川氏
◇ 兼重宏行氏

 そう、一代で栄華を築きながら、どこかで掛け違い晩節を汚し、凋落の危機に瀕している創業経営者です。
 先ずもって、必ずしも独裁が悪とは思いません。
 見識、人格、実行力、倫理観等を兼ね備え、素晴らしいリーダーシップを発揮されている方も数多くいらっしゃいます。

 それでも、長期政権が組織を腐らせてしまう理由は、情報遮断です。
 独裁者に限らず、自分の意に沿わない、耳障りな情報は聞きたくないものでしょう。
 目下の人間から「畏れながら」と苦言を呈されて、気分が良い人は居ません。
 良かれと思って進言する部下を疎ましく思い、つい遠ざけてしまう。
 すると取り巻きの人間は、意見することを躊躇(ためら)う様に成ります。 
 これがエスカレートすると、国家や会社の百年の計よりも、独裁者のご機嫌取りが優先されます。
 周囲は太鼓持ちのYESマンばかりとなり、独裁者にとって都合の良い情報しか集まりません。
 まさしく裸の王様です。

 30歳にして立ち
 40歳にして惑わず
 50歳にして天命を知り
 60歳にして耳順(したが)う
 ※ 他人の意見に反発を感じず、素直に耳を傾けられるように成ること。

 独裁者が誤った道に進まないために必要なことは、耳順う潔さです。

崩壊済みのバブル

 以前のブログで、中国の不動産バブルについて取り上げました。

 「14億人の人口に対して、34億人分のマンションが流通している」

 余りに浮世離れした数字であることから、その信憑性を問う声も聞こえてきます。 
 そこで、エビデンスを追加して、補足させて頂きます。

 この数字の出典は「新華社」。
 即ち、欧米寄りのプロパガンダではなく、中国自らが国営通信社を通じて発信した数字です。
 しかも、その発表は2016年。
 その後の7年間も、大量供給が続いていた背景からすると、今や40億を超えていると見るのが普通でしょう。
 今の中国にはリアルに、人口の3倍近くのマンションが乱立しています。

 中国は、1線都市から6線都市までにランク分けされています。
 1線都市は、北京、上海、深圳、広州といった大都市です。

 その大都市に建つマンションが、年収の何倍で買えるかを示す年収倍率は実に50倍。
 金利負担まで入れますと、100倍に達します。
 平均年収443万円の日本と置き換えてみましょう。

 50倍 = 2億2150万円
100倍 = 4億4300万円

 つまり、一般庶民が幾ら背伸びしても、逆立ちしても届かない、高嶺の花なのです。
 そして、年収2380万円以上の富裕層は中国全土に9900万人しかいません。
 やはり、中国の不動産バブルは既に崩壊しています。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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