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ベストを尽くす連続性

 エイベックスの現会長、松浦勝人さんのインタビュー動画を見ました。

 浜崎あゆみさんの名曲「M」は、松浦さんに捧げる歌です。
 数年前に話題となったドラマでも、「あゆ」をプロデュースする「マサ」として描かれています。

 また、盟友小室哲哉氏が詐欺事件で訴追された際には、小室氏の収監を回避すべく、6億5000万円もの示談金を私費から拠出しました。
 弁護側の証人として法廷に立った松浦氏は、次の様に語っています。
「小室被告がいなければ今のエイベックスはなく、浜崎あゆみも倖田来未もEXILEもいなかった。」
 
 松浦氏は、日本の音楽シーンにおいて一時代を築いた、エイベックス最大の功労者であり、浜崎あゆみ、倖田來未といったアーティストを、次々世に送り出した敏腕プロデューサーであることは間違いありません。
 インタビュアーは、若い頃からそうしたイメージを抱いていたか?と訊ねます。

「いや、そんなことは1ミリも考えていないし、夢にも思っていない。
 横浜の上大岡で、15坪足らずの汚い貸しレコード店を作った大学生が、
 『将来は日本の音楽業界を昇り詰めるんだ!』と言ったところで、『何言ってんの?』って成るでしょう。
 でも、そこから始まる。
 今、自分にできるベストを尽くす連続性が、結果こうなっただけ。」

 先達の言葉は重く、説得力があります。
 今日も、今自分にできるベストを尽くしたいものです。 
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大切につなぐ今日の縁

 今夜は、プチ同窓会です。
 松山市立雄新中学校三年四組で、一年間だけ共に過ごしたクラスメイトとの縁が、還暦を迎える今日まで続いています。
 ここ最近はコロナ禍のため思うに任せず、直近は二年前のランチ会でした。
 夜は、三年振りです。
 
 レギュラーメンバーは、自分も含めて男女2名ずつの4名。
 たまに招くゲストや、準レギュラーの方もいらっしゃいます。
 我々にとって、年二回集うのは40年来の恒例行事ですが、客観的に見ると珍しいことかもしれません。

 途中、結婚や転勤といった都合で、途切れたこともありました。
 しかし、何かしらのきっかけで、誰かが声掛けをして再開します。
 メンバーの一人が、我が子にこう諭したそうです。

 「縁というのは放っておくと切れてしまう。
  誰かがつなごうと思ってつなぐからつながるもの。」

 その通りです。
 以前、偶然にも部下が、小学校時代の同級生と仕事で関わりました。
 40年振りに電話で話し、SNSでつながり、「今度一緒に飯でも食おう」、
 互いにそう言いながら、数年が経過。
 ところがその約束は果たされぬまま、今春、地元紙の訃報欄に彼の名前をみつけました。

 地元の知人と町で会い、「また飲みに行こう」と声掛けしたとしてもそれは、挨拶代わり、社交辞令だったりします。
 いつでも会えると思うと、ついつい先送りして、疎遠になってしまいがちなものでしょう。

 しかし、人生の残された時間は有限です。 
 先送りする明日が、訪れる保証はありません。
 だからこそ、今日の縁を大切につないでいきたいと思います。

目に見えない財産

 御縁の大切さを再認識する週末に成りました。

 木曜日、昔からお世話に成っている法人の社長が来社されて、土地の売却を依頼されます。
 まとまった坪数を活かすには、分譲宅地が妥当です。
 しかし、東南にそびえ立つ丘の影響で、日照条件が芳しくありません。
 法面が長距離に及ぶため、擁壁にも多大なコストがかかります。
 そう考えると、なかなか売却は難しい。
 実際、過去に相談された業者も、親身に成っては頂けなかったようです。

 小職も、お断りに近い査定書を作成していました。
 ふと思い出したのが、某金融機関から依頼を受けていた工場の移転先。
 「騒音が懸念されるため、住宅から離れた一団の土地」・・・しっかり条件に当て嵌まります。
 すぐに連絡を入れて、資料をお渡ししました。

 すると土曜日、現地を確認した上で、経営者と建築業者の方が連れ立って来社。
 概ね条件も合致し、ご契約へ向けて進むことになりそうです。

 商談後の雑談で、意外な接点に驚かされました。
 経営者の方は、以前の会社でお世話に成っていたオーナー様の御子息。
 建築業者の方は、関りの深かったエイブルFC店長の御父様。
 いやはや本当に、世間は狭いものです。

 売主様、買主様、紹介者様、建築業者様、そして仲介業者。
 取引の登場人物全員が、物件を介して直接的間接的につながり、前向きな一歩が踏み出されようとしています。
 
 これまで自分なりに、人と人とのつながりを大事に育んできたつもりです。
 人といかに接しようとも、直接的なリターンが確実に得られる保証はありません。
 しかし長い目で見ると、いつかどこかで人脈は身を助く、目に見えない財産です。
 

ゴーイングコンサーン

 8月26日付、日経新聞3面は、日本電産COOの関潤(61)氏の退任の報を告げています。
 永守会長の後継者問題は、拙文でも過去何度も取り上げてきました。

後継者候補(前職)在籍年 日本電産での最高職位 
 ◆ 呉文精氏(カルソニックカンセイ元社長) ’13~’15年 副社長
 ◆ 片山幹雄氏(シャープ元社長) ’14~’21年 副社長
 ◆ 吉本浩之氏(日産自動車) ’15~’20年 社長
 ◆ 関潤氏(日産自動車元副COO) ’20~’22年 CEO

 約10年前から、具体的な候補者をヘッドハンティングし、後継者への世代交代を試みていたことが判ります。
 関氏を三顧の礼で迎い入れた際、永守氏は次の様に語っています。

 「即断即決、トップダウン、人格。
  どれをとってもCEOの後継者として相応しい。」

 ところが、関氏に経営を委ねた間、業績と株価は低迷し、評価も一変しました。

 「企業文化が崩れ去っていくところに危機感を覚えた。
  『すぐやる、必ずやる、できるまでやる』に代表される創業理念が薄らいだ。
  (関氏は)前の会社(日産)のイズムが残っている。」

 実際に、永守氏自身が直接経営に携わった会社の業績は、目覚ましく改善。
 一方で有価証券報告書には、「永守重信氏の能力と手腕に依存してきた」と、ゴーイングコンサーン(継続企業の前提)のリスクが注記されています。

 自らが超人であるが故、一般的な優秀と思われる方であったとしても、なかなかお眼鏡に適わない。
 ソフトバンクの孫社長(65)、ファーストリテイリングの柳井社長(73)も同様です。
 その永守社長は間もなく78歳。

 どんなカリスマであったとしても、200歳まで生きることはできません。

社命の由来

 遅まきながら、弊社ホームページを作成中です。
 補助金の交付決定までは着手できなかったもので、お待たせしております。
 お待たせし過ぎているかもしれません。

 目下、制作会社と内容を詰めています。
 改めて、社命の由来をお届けします。

 ◆ 社命の由来

 「たんぽぽ」は、キク科の多年草です。

 寿命は意外に長く、十年を超えることもあります。

 冬場の休眠期には地上部を枯らして越冬し、春になるとまた茎を立ち上げる。

 広く深く根を張り、根株が死なない限り何年でも生き続ける。

 風に身を委ねて綿毛を飛ばし、其処此処で新たな命を育む。

 春には、道行く人の心を癒すが如く、目立たぬようにそっと咲く。

 「踏まれても踏まれても、なお咲くたんぽぽの笑顔かな」

 2022年春、株式会社「たんぽぽ不動産」を設立しました。

ハウスからの卒業

 5週に渡って開催された、創業塾セミナーが遂に終講。
 改めて、素直な想いで振り返ります。
 
 これまで小職は、少なくとも三社の創業に携わり、基盤を築きました。
 人材開発のポジションに就いた経験から、社員教育にも一家言持っています。
 経営企画の責任者として、多くのグループ会社の運営にも関わってきました。
 ビジネスマン人生の大半は役員を、晩年の十数年は代表職を務めています。

 しかし、何れも「雇われの身」の出来事です。
 25日に成れば給料が振り込まれる。
 真の資金繰りの苦しさを知らない。
 強風や豪雨や極寒とは無縁の、言わば守られたハウスの中でのキャリアが、果たして通用するか否か。
 不確かな門出は正直、不安しかありません。

 丁度、そのタイミングでセミナーのお誘いを受けました。
 ここ四半世紀ほどは、寧ろ講師側に立つことの方が多かったと思います。
 講義中は、知っている言葉も多くありました。
 
 しかし、「知っている」は、「分かっている」と同義語ではありません。
 「分かっている」は、「出来ている」とは違います。
 また「出来ている」は、「徹底できている」ことではありません。

 講師の投げかけに対して自問自答する度、
 頭の中の知識と、自身の実行・行動とのギャップに謙虚さを、
 他の受講生の皆様の積極性と、忌憚の無い質問に初心を、
 取り戻させて貰いました。 
 
 東矢先生、受講生の御学友、そして内子町役場の皆様に、改めて感謝申しあげます。
 ありがとうございました。
 還暦を目前に控え、満を持して、ハウスからの卒業です。

ごまめの歯ぎしり

 こんなことを拙文に書くこと自体、ごまめの歯ぎしりではありますが、敢えて申し上げます。

 ワイドショーや週刊誌が今、旧統一教会と政治家との関係を、挙って糾弾していることは周知の通りです。
 またその報道が、政権支持率に影響を与える結果にも成っています。

 本末転倒というか、枝葉末節というか、王より飛車を可愛がる愚というか・・・。
 誤解を恐れずに言えば、どの政治家が旧統一教会と濃い関係であったかは問題ではありません。

 仮に政治家が、山口組や稲川会や、かつてのオウム真理教の様な反社勢力に協力を求めたとしたら明らかに大問題。
 協力を求めた政治家も、社会的制裁を受けて当然でしょう。

 即ち、問題の本質は、旧統一教会が反社会的な組織か否か、白黒はっきりすること。
 もしもそうであるならば、国としてそれなりの指定を行い、我が国から追放すべきです。
 
 そうでないのなら、判らなかったとか、記憶にないとか逃げ口上に終始せず、関係をつまびらかにして、堂々としていれば良いと思います。
 それ以上でも、それ以下でもない筈です。

 マスコミの報道も、野党の追求も、与党の釈明も、論点が違っている気がして成りません。

夢と引き換えのリスク

 創業塾セミナーで共に学んでいる御学友の動きには、大いに刺激を受けます。
 
 今回の受講生は、男性3名、女性3名の計6名。
 小職を含む男性は、既に何らかの形で事業を営んでいます。
 一方女性は、これから開業を目論む予備軍と、男女きっちり色分けされました。

 その女性3名は、開業へ向け着々と歩を進めていらっしゃるようです。
 SNSやブログによって知る一部の情報ながら、その積極性と行動力には目を見張るものがあります。
 
 ・ Mさんは、古本・雑貨販売の店舗を構え、古物商許可を取得
 ・ バスソルト販売を目指すOさんは、OEM先でサンプルを試作
 ・ Hさんは商品、エリア、ターゲット、営業形態を模索し、計画立案中

 何れも新鮮で、胸躍る取り組みばかりです。
 しかし、新たな挑戦は、得られる夢・希望・浪漫と引き換えに、大きなリスクに晒されます。
 
 先ずもって、毎月25日になれば振り込まれていた給料が無くなる。
 商品が売れなければ、仕入れ原価の支払いもままならない。
 商品の欠陥や、法的な不備が露見すれば、その責任を全面的に負う。
 売上に関係なく、店舗の家賃、光熱費といった固定費は出ていく。
 借入の返済は待った無し・・・。

 中小企業庁が発刊している中小企業白書の「開業年次別経過年数生存率」は以下の通りです。
 ◆ 1年目生存率 = 72.8%(3割廃業)
 ◆ 2年目生存率 = 60.9%(4割廃業)
 ◆ 3年目生存率 = 52.8%(半分廃業)
 
 決して、脅す意図はありません。
 数字は正直で、時に残酷です。
 
 さて、5週に渡って受講させて頂いた創業塾セミナーも、今日が最終日。
 しっかりと学んで参りたいと思います。

利益5兆円で法人税ゼロ

 8月20日付、日本経済新聞一面TOP記事は衝撃的でした。

 「ソフトバンクG、15年で課税4回」

 直近15年間で、SBG単体に法人税が課せられた年度はというと。
 2010年
 2012年
 2013年
 2017年
 この間の単体税引前利益は約6兆6000億円に及ぶにも関わらず、納めた法人税は約170億円(0.25%)のみ。

 日本企業で史上最高となる、連結純利益約5兆円を叩き出した2021年も、単体の法人税はゼロ。
 このからくりは税法にあります。

 ◆ 国内子会社からの配当金は全額非課税
 ◆ 海外子会社からの配当金は95%非課税

 「一定要件を満たせば」という要件に適っており、制度の網の目を掻い潜る、合法的な会計処理です。
 しかし、心血注いで絞り出した利益から2割、3割と、馬鹿正直に税金を納める中小零細企業の目には、随分公正さを欠いて見えます。
 
 ・ 法律を守らなければ成らないと考える経営。
 ・ 法律さえ、守っていれば良いと考える経営。

 前者と後者の倫理観は、大きく異なります。
 連結、単体ともに巨額の赤字に転落し、苦戦を余儀なくされている足元の業績も、決して無縁とは思えません。

山本五十六の忠告

 真珠湾攻撃の指揮をとった山本五十六は、日本で最も名の知られた軍人かもしれません。
 
 英雄と言えども、最後はあっけないものです。
 将兵達の労を労うために軍用機で移動する旨の電文が全て米軍に傍受されており、ブーゲンビル島上空で撃墜。
 今の小職と同じ年齢である、59年の生涯を散らします。

 五十六は太平洋戦争初期の功労者であり、多くの軍人の精神的支柱であったことは紛れもない事実でしょう。
 昨今、国葬の意義・是非を巡って喧しい議論が繰り広げられていますが、国葬によって荼毘に付された最初の人物(皇族・華族以外の平民)が五十六です。

 しかし五十六は、必ずしも好戦的な人間ではありませんでした。
 様々な記録から、寧ろ反戦(正確には非戦)的なスタンスが伺い知れます。


 『國雖大 好戦必亡
  天下雖安 忘戦必危』 司馬法

 五十六が好んだ言葉です。
 『国大なりと言えども、戦いを好めば必ず滅ぶ
  天下安きと言えども、戦いを忘れれば必ず危うし』

 まさしく上段は、ロシア、アメリカ、中国に。
 そして下段は、平和呆けした我が日本国民に。

 五十六の忠告は、80年の時を超え、今の世の中にとって大切な何かを教えてくれています。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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