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予言者の如き先見性

 周知の通り自分は、朝型人間です。
 内子の自宅を5時台に出発して、6時過ぎには松山の会社に出社しています。
 そのこと自体をお褒め頂くことも少なくありませんが、堀場製作所の創業者、故堀場雅夫氏が自著で、早朝出社についてこう書かれています。

「私は社員の出社時間に興味はない。
 我が社は朝8:30から夕方17:15までが勤務時間だ。 
 だから、8:30に間に合うように出社すれば良い。
 当たり前のことだ。
 もちろん、早朝出社したい人は、そうすれば良い。
 肝心なのは、、何のために朝一番で出社するのか、ということである。
 早朝は社内も静かで能率が上がるというならそれもいいだろう。
 或いは、皆が出社する前に片付けておきたい仕事があるとか、午前中に行われる会議のための資料を用意するということかもしれない。 
 -中略-
 ただ、朝一番で出社する社員には、会社に貢献していますといったイメージがある。
 それは私も否定しない。
 始業時間ぎりぎりに駆け込んでくる社員よりははるかに評価できるが、それだけのことだ。
 会社にとって必要な社員は、いかに早く出社するかではなく、いかにいい仕事をしてくれるか、なのである。」

 本当のその通りでしょう。
 堀場氏は、2015年に90歳で永眠されています。
 本著の初版は1999年、今から20年以上も前でありながら、今の世の中を見通したかのような記述もあります。

 「いま勤務形態は、通信ネットワークの発達によって、通勤から在宅勤務へと大きく変わろうとしている。
 またフレックスタイムの導入で、早く出社することをもって、会社に貢献しているかのようなパフォーマンスは次第に通用しなくなる。
 これからは本業勝負の時代であり、いかに有効に時間を使うかで、しごとができるかどうかが決まるだろう。
 何故なら、一日24時間という時間が全社員共通である以上、時間当たりの生産性が勝負に成ってくるからである。」

 予言者の如き、堀場氏の先見性は偉大です。
 そして自分も今、お客様訪問前の空き時間を活用し、在宅でこの拙文を書き上げています。
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どうすれば決まるか

 入居者の決まらない部屋はありません。

 例えどれだけ古い物件であっても、一室200万円投じれば、新築と見間違えるほどの部屋に生まれ変わります。
 それでいて、家賃を3万円に設定すれば必ず決まるでしょう。

 たとえ話にしても、極論と笑われるかもしれません。
 しかし、この投資利回りは18%。
 200万円の現金があるならば、ろくろく金利のつかない銀行に預けるより、こうしたリフォームに投資した方がよっぽどましです。
 
 賃貸経営にとって、最も大きな間違いは、空室のまま無策で放置しておくこと。
 管理会社にとって、最も大きな間違いは、物件の決まらない理由を並べ立てること。
 真の役割と責任は、どうすれば決まるかを提案すること。
 
 それを一番知っているのは営業マンでしょう。
 できない理由を列挙して飯が食えるのは、学者と評論家だけです。

いつか君をこえる

 また一人、大切な同士を失いました。
 前職の会社の第二創業期から、同年代の営業リーダーとして企業の栄枯盛衰を共に見届けた、いわば戦友です。

 彼が入社して間もない平成7年。
 多くの営業社員が目指したのが、宅地建物取引主任者(現宅建士)資格試験です。
 自分も彼も、その中の一人でした。

 実は自分は、その二年前、申込直前で断念。
 当時は、高卒以上の学歴、もしくは実務経験二年以上という制約があったからです。
 その後、すぐさま実務登録をして、二年越しのリベンジに臨みます。
 肩書きは、子会社の取締役営業部長。
 2年間の実務経験を踏まえ、それなりに自信もありました。

 城北地区の分譲マンション販売現場において、お客様を待ち受ける中、彼が宅建の質問をしてきます。
 「松岡部長、教えて下さい。」
 自分は、したり顔で答えます。
 「・・・流石ですね。ありがとうございます。」

 その次の日、宅建の専門学校で、教室に入るドアの横に貼り出されていたのは、前回実施された模試の順位。
 1位には、何と彼の名前があります。
 そして、あろうことか、先日彼に教えた自分の答えは全て間違っていました。
 
 今思い返しても、穴が有ったら入りたい位、赤面のエピソードです。
 そこから火がつき、結果的に彼と自分だけが合格を果たしました。
 点数は彼の後塵を拝したけれど・・・。
 彼の存在が無かったら、合格できたかどうか判りません。
 合格できなかったら、今の自分も無かったでしょう。

 彼が、病魔に襲われたのは、それから数年後。
 見舞いに行くと、ベッドに横たわった彼が、消え入りそうな声で切々と訴えます。
 「松岡部長、身体だけは、身体だけは絶対に気をつけて下さいよ・・・。」

 本人の状態も、医者の看立ても、極めて厳しい中、一年後彼は奇跡の復活を遂げます。
 その後は、営業課長、支店長を歴任し、遂にグループ会社社長まで上り詰めたのです。
 しかし、民事再生法申請の煽りを受け、任されたグループ会社は破産。
 社員が散り散りと成る中、彼も自分もまた、不動産会社社長としてリ・スタートを切りました。

 それから十余年。突然の訃報。 
 
 もう休んでもいいよ。
 走り続けた人生だから。
 俺はもう少しだけ走ろう。
 そしていつか君の点数を超える。

 合掌。

セカンドオピニオン

 三十年来のお付き合いとなるクライアントと会食しました。
 年に何回かは、こうした機会を頂きます。
 
 接待交際の飲食であれば通常、会社側が負担すべきでしょう。
 しかし、その殆どがお客様持ちで、恐縮にも御馳走に成るのが常です。
 お返しと言っては何ですが、会食の後は必ず御礼状をしたためます。
 その御礼状に対しても御礼を欠かさない、実に几帳面で律儀で情に満ちた方です。
 口幅ったい言い方をすれば、そうした積み重ねによって、信頼関係を築いてきました。
 
 とはいえ、いつもなら、数名のメンバーの末席を汚す一人に過ぎません。
 今回のお誘いは突然、しかも、初めてのさし飲みです。
 
 大きな案件を検討される中、社内外の皆様から様々な意見を聞かれた上で、最終ジャッジに当たって自分に意見を求められたことは、大変光栄です。
 と同時に、責任の重さを痛感します。
 口を開く際も一際、思慮深く、慎重に選んで言葉を紡ぎました。

 経営者としての心構え、後継者育成の難しさ、決断に至る苦悩・・・。
 改めて、様々なことを学んだ気がします。
 こころより感謝申し上げます。
 ありがとうございました。

求められる金科玉条

 公益社団法人愛媛県宅地建物取引業協会は、日本最大の業界団体で、自身が代表を務める二社の所属団体でもあります。
 小職は一昨年まで、三期6年に渡り大洲地区代表として常務理事を務めていました。
 現在は、県の監事および関連団体の委員長を拝命しています。

 これとは別に、委員に指名されているのが、「組織検討タスクフォース委員会」です。
 ※ タスクフォースとは・・・。
 組織内部で緊急性の高い問題の解決や企画の開発などを行うために一時的に構成された組織。

 網羅的かつ長期的な視点で宅建協会の未来図を描く、重要な役割を担っています。
 現執行部体制に移行するまでの混乱によって、ほぼ一年間空転し、現在もオール愛媛が一丸と成って取り組んでいるとは言い難い状況だけに、抜本的な解決へ向けて、具体策を講じる必要があることは間違いありません。

 先日、第三回の委員会が開催されました。
 仔細な内容について、ここでお話しするのは控えますが、この団体が抱える問題点は大きく二つある様に思います。

1. 総論と各論
 消費者保護、コンプライアンス遵守、会員利益の追求・・・。
 テーマの風呂敷を大きく拡げて論じる際、概ね意見は一致します。
 しかし、そこから具体策へと一歩踏み出そうとすると、各地域や特定の個人の利害に影響が及ぶため足枷と成ります。
 いわゆる総論賛成、各論反対です。
 
2. 継続性と先進性
 協会がこれまで歩んできた道程は、成功と失敗の繰り返し。
 ベテランは、そうした歴史的背景を認識していますから、概ね瞬時に判断ができます。
 反面、固定観念に縛られるため、改革へ向けた新しい発想が生まれ難いのも事実です。
 ベテランと若手とが、バランスを取り、上手く新陳代謝していく土壌は不可欠でしょう。

3. 多数派と少数派
 民主主義である以上、多数決は絶対です。
 国も、団体も、多数派が長となり、組織を率います。
 しかし、必ずしも多数派が正しいとは限りません。
 先述の混乱の歴史においても、情実に流されるが故、是々非々の賢明な判断を曲げる方がいらっしゃいました。
 
 この十数年間の協会内は、総論よりも各論が重んじられ、やがて情実が複雑に絡む政争に発展し、嫌気を差した若手が離反し、ベテラン中心の運営を余儀なくされ、先進性の芽が摘まれてきた様に思います。
 同じ過ちを繰り返さぬために求められるのは、団体の存在意義そのものを問う、理念やビジョンといった金科玉条です。
 
 政争ではなく政策
 私憤ではなく公憤
 部分最適ではなく全体最適

 現執行部の任期満了まで、残り5ヶ月。
 総ての役員と会員とが、使命感に基づいて省み、戒めるべき時でしょう。

真のコロナ対策

 否が応でも注目せざるを得ない新型コロナウィルス感染者数ですが、ここ一ヶ月間は全国で200人前後と、目に見えて激減しています。
 と同時に、第五波のピークとなった東京五輪前後には、喧しく聞こえていた政権批判も、めっきり影を潜めました。

 このまま終息して貰うに越したことはありませんが、海外に目を転じますと、そう簡単では無さそうです。
 報道の通り、欧州では感染拡大が納まりません。
 各々人口が違いますので、日本の人口を100%として割り戻し、各国の一日(11/22)の感染者数を列記してみましょう。
 
 フランス 170,000人
 ドイツ   76,000人
 イギリス  75,000人
 アメリカ  57,000人
 ロシア   26,000人
 韓国     7,500人

 日本における一日当たり最多感染者数は、8月の25,000人ですから、その凄まじさが判ります。
 では、何故日本は激減しているのでしょうか?
 ワイドショーではもっぱら、ワクチン接種の浸透と、マスク&飲食時のマナーの徹底が挙げられます。

 しかし、感染拡大しているイギリス、ブラジル、フランス、韓国の接種率は何れも、日本と同等かそれ以上です。
 5月初旬に一日当たり40万人超と感染爆発したインドのワクチン接種率は約55%と低迷していますが、感染者数はというと13億人超の人口に対し7千人(先述の指標に置き換えると600人)に留まっています。

 日本と同じ水準で感染者数が落ち着いている、インド、インドネシア、フィリピン等の国で、マスクや飲食時のマナーが徹底しているという話は聞いたことが有りません。
 
 つまり、ワクチンもマナーも有効なのでしょうけれど、それだけでは説明がつかないのが、このウィルスの怖さであり、未知なところです。
 大事なことは、睡眠時間をしっかり取り、食生活を摂生し、健康に留意し、免疫力を高めて備えることでしょう。
 コロナウィルスに限らず、総てに共通する考え方と言えます。

水に落ちた犬を打つな

 暫くワイドショーの渦中にあった、都議会議員が辞任しました。

 遂にというか、とうとうというか、やっとというか・・・。

 理由は明白です。


 ・ 選挙期間中に当て逃げ事故を起こした

 ・ 無免許運転を7回繰り返した

 ・ そうした事実を公表せずに当選を果たした


 仮に、公表されていたとしたら、信任されることは無かったでしょう。

 辞任は当然です。

 それにしても・・・。


 中国の諺が想起されます。

 「水に落ちた犬は打て」

 ※ 既に打ち負かされたが、まだ降参していない悪人を、更に追い打ちをかけてやっつける。

 実は、元々中国には、これと真逆の諺があって、魯迅が逆説的に引用したと言われています。


 「水に落ちた犬を打つな」

 魯迅が、この「打つな」を「打て」と変換したのには、深い理由があります。

 残虐的な行為と、短絡的に捉えられる話しではありません。


 表面的な意味で曲解され、前者の思想が蔓延し、支配的と成る世の中はきっと、とても住み難い。

 昭和生まれの私は、既にその住み難さを、ひしひしと感じています。

願いを乗せた花火

 50歳を過ぎた頃から、体力の衰えを実感しています。
 早起きだけは続いていますが、無理が効かないため、睡眠時間を確保すべく、夜の就寝は小学生並み。
 休日もインドアで、家でTVを見ながらごろごろしてばかりです。

 60歳を目前に控えた昨今、何となく時間が勿体ないと思う様に成りました。
 健康維持という意味も含めて、休日の朝は目覚めてから街歩き。
 長年住み慣れた町ながら、季節の移ろいを感じたり、新たな発見も有ります。

 内子町の「からり」は、町外の方にも人気のスポットです。
 自宅から徒歩圏なのに、訪問頻度は年に一度行くか行かないか。
 それが、ここ最近は三週連続して訪れ、柿や梨といった果物を購入したりしています。

 柿も梨も旬が短く、今しか味わえない・・・。
 若い頃は感じ得なかった、加齢と共に押し寄せる不思議な感情です。

 さて、先日の土曜日は、久々に地元商店街の百円市。
 落ち着いた感染状況に加え、晴天に恵まれたこともあり、歩行者天国となった道路は人の波に埋め尽くされます。
 内子町にこんなにも多くの人が居たんだと、ちょっとした驚きでした。 

 そして夜は、二年振りの花火。
 密を避けるため殆ど告知されなかったにも関わらず、会場へ続く道は路駐が続き、多くの人が待ち受けます。
 腹に響く大きな音、夜空に拡がる美しく煌びやかな光、嬉々とした見物客の歓声、川面に立ち込める煙・・・。
 子供の頃、やはりここで見た場面が、鮮やかに甦りました。

 ここ二年余り、コロナ禍で生活様式は一変。 
 自粛を強いられる中、経済的に困窮する方も少なくありません。
 感染終息、経済復興、内子町民の願いを乗せて、秋の夜空に打ち上げられた花火は、一際美しく目に焼き付きました。
 そう、何でも無い日常こそが幸せです。

金に変わるが如く

 リーダーとは・・・。
 この短い問いかけに対する答えは、星の数ほど有るでしょう。

 健康、体力、勇気、胆力、志、冷静さ、厳格さ、判断力、決断力、人徳、傾聴力、説得力、交渉力、目標達成能力、高潔、広い視野、愛情、実務能力、公平、公正、行動力、実行力、品性、品格、バランス感覚、明朗、笑顔、自己犠牲・・・。

 まだまだ、沢山ある気がします。
 しかし、これらは全て、リーダーにとって必要なファクターであって、リーダーとは何かの答えではありません。。
 
 リーダーを一言で示すと、「人を動かす人」です。

 例えば、会社の課長が上司の部長に対して、問題課員の至らなさを滔々と訴える。
 「あいつは、何度言っても改まらない。
  もうお手上げです。
  部長からも言ってやって下さい。」

 役席は課長かもしれませんが、この時点でリーダー失格です。
 一方、問題課員のひとつ上の先輩が、窮状を見るに見かねて、飲みに誘います。
 そこで熱く語り、問題課員のやる気に火を点け、生まれ変わらせたとしたら・・・。
 そう、その職場のリーダーは、無役のこの若き先輩ということに成ります。

 グループ年商一兆円を誇る、世界的モーターメーカー「日本電産」永守重信会長が、売上高1000億円だった23年前に発刊した本のタイトルは、まさしく「人を動かす人になれ!」。
 全ての頁に凝縮された金言至言が散りばめられており、リーダー必携の名著です。

 人材のタイプは3通りに分けられます。
 ・ 1割 自燃性人材 放っておいても自らが燃える
 ・ 8割 可燃性人材 火を点ければ引火して燃える
 ・ 1割 不燃性人材 火を点けようとしても燃えない

 リーダー足る人がまず燃えて、圧倒的大多数である8割の可燃性人材に対し、一人ひとり火を移していくことが、企業の盛衰を決定付けると言っても過言では無いでしょう。
 さしずめ将棋で、敵陣に攻め込んだ「歩」がひっくり返って「金」に変わるが如く。

 永守さんには遠く及びませんが、自分の心の炎もまだ消えてはいません。

コール、代打オレ

 小さな不動産会社と小さな建設会社の代表を兼任しています。
 
 謙虚でも不遜でも無く、小さな会社はトップセールスが肝要でしょう。
 トップセールスと言っても、受注ナンバー1のスーパー営業マンではなく、経営トップ自ら営業という意味です。

 流石に大企業の経営トップが、現場最前線で営業しているのは如何なものかと思います。
 要は、会社の規模に応じて、トップに求められる役割は変わるものです。

 さて、日本ハムファイターズは、来期監督に新庄剛志氏を招請。
 就任会見の第一声は、「この度、選手権監督として契約頂き・・・」。
 冗談と知りながら、またプロは甘くないことを承知の上で、「代打オレ」を期待するのは私だけではないでしょう。

 ご承知の通り、賃貸仲介管理会社の繁忙期は2~4月。
 7月決算の我が社であれば、繁忙期を過ぎると概ね、年間業績の見通しはつきます。
 そして、着地見込みが厳しい時は、満を持して「代打オレ」をコールしてきました。
 
 監督であれ、社長であれ、トップの仕事は足らざるを補うこと。
 100の目標に対して、部下が100以上やってくれるなら、トップの出番はありません。
 一方で、部下が80しかやれなかった時は、残りの20を自ら補うのがトップの使命です。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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