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言い難い話こそ先に

 不動産を生業(なりわい)とするようになってから、約30年が経ちます。
 それなりに経験は積んで参りましたが、未だ未熟さを痛感させられることも多く、やはり一生勉強です。

 さて、総論として大事なのは、ネガティブ情報を先送りしないこと。
 モノを売ろうとする時には、ついつい良いことばかりを口にしてしまいがちです。
 それにより、一時的にモチベーションは上げられます。
 
 しかし、メリットでマインドを上げれば上げる程、デメリットに気付いた際の落ち込みも大きく成ります。
 見込み客が没になるのは、大概このパターンです。
 逆に、デメリットを前以って告げてさえいれば、着実に尻上がりと成るのは道理でしょう。
 これにより、誠実に見られる副次的な要素もあります。
 
 さて、土地や建物を御紹介して、成約時に報酬を頂くのが不動産業です。
 それ以外にも、契約する際の印紙代。
 所有権移転のための登記費用。
 借入をする場合、抵当権設定費用。 
 引渡しから数ヶ月後に来る、不動産取得税。
 所有する限り、毎年かかり続ける、固定資産税・・・。
 
 こうした費用がかかることを、一般の方はまず認識していません。
 そして、かなり高額。
 だからこそ、最初の段階で告げておくべきなのです。

 駆け出しの頃は、媒介契約を結ばないまま、契約まで進んだ段階で初めて仲介料の金額を告げて、怒られることもありました。
 今にして思えば怒られて当然です。

 言い難い話ほど、先に話す。
 会いたくない人ほど、すぐに会う。
 コミュニケーションの鉄則です。
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sincerityとhonesty

 20歳頃だったと記憶しています。
 友人の家に、仲の良い三名が集って飲んでいました。

 一人は、後に一流企業の部長となる、京都大学生のT。
 一人は、後に某大学の准教授となる、茨城大学生のN。
 そして、当時職人道を歩んでいた、中卒の自分です。

 現役大学生だけあって知識も豊富で論客の二人は、侃々諤々の舌戦を繰り広げます。
 一方、無知な私は、相槌を打つのが精一杯でした。

T 「お前は日本人なのに、何でそんなに英語ばかり使うんだ。」
N 「日本語だと、微妙に伝えきらない表現だってあるだろう。」
T 「例えば?」
N 「sincerityとhonestyとの違いだ。」

 ヒリヒリした雰囲気の中、英語で赤点ばかりだった私は、全くその意味が判りません。
 唯一「honesty」は、ビリージョエル(正式な発音はビリージョールらしい)の名曲だということだけ。
 ただ何故か、その時のやり取りだけは鮮明に覚えています。 
 まさか38年後、こうしてブログに綴ることになろうとは・・・。

 さて、この違いを調べてみました。
 予め保険をかけておきますが、間違っていたらご容赦下さい。

 直訳すると、どちらも「誠実」。
 その違いは、単に「嘘をつかない」とか「正直」と言った意味合いを指す「honesty」に対し、「自らの信条に背かない」といった広義の意味を指す「sincerity」、といったところでしょうか。

 我流の解釈ながら、信条を貫くためには「嘘も方便」が許容される「sincerity」か、「バカ正直に生きろ」と説く「honesty」か。
 ビリージョエルの歌詞には、人の心の機微が見事に描かれています。

 Honesty is such a lonely word  (誠実、何て寂しい言葉なんだろう)
 Everyone is so untrue  (だって、誰もが不誠実なんだから)     
 Honesty is hardly ever heard  (誠実なんて殆ど耳にすることはないよ)
 And mostly what I need from you  (でもそれこそが君に求めたいことなんだ)

 今の時勢だからこそ、「honesty」な生き方を心掛けたいものです。
 38年の時を超えて・・・。

されどペーパーの芯

 先日、がっかりしたことがありました。
 
 会社のトイレの正面の棚には、補充用のペーパーがプラスティックの籠にストックされています。
 そこには、次の文言がラベリングされています。

 「トイレットペーパーの芯はゴミ箱へ」
 わざわざその真横に、ペーパーの芯が放置されていました。

 仕事で失敗をする。
 仕事が遅い。
 要領が悪い・・・。

 そうした事案で、殊更に叱責はしないつもりです。
 しかし、これは別次元の話。
 どう見ても、ついうっかりでは無いでしょう。
 過失ではなく、悪意の故意です。
 余りに気分が悪く、憤りが収まりません。
  
 「誰かが片付けてくれる」と思うのか。
 「これは自分の仕事じゃない」と思うのか。
 何れにしても、貴方は間違っています。
 
 敢えて犯人捜しはしませんが、写メで撮って全社員にメールしました。
 「たかが」じゃなく「されど」です。
 思い当たる方は、胸に手を当てて反省下さい。
 後で使う人に配慮できない人間に、お客様に対するお役立ちなどできる道理がないのです。

我を出さないこと

 会話やメールやSNSでのやり取りで、いつも反省させられることがあります。
 それは「我」です。

 「我」は、もちろん自分のこと。
 但し、「われ」ではなく、「が」と読めば、自分本位、ひとりよがり、身勝手・・・といった意味になります。

 相手の主張を軽く受け流し、自分の話を滔々と述べてしまう。
 被せた上で、それを上回る話をする。
 相手の立場に成れば、そうした行為がいかに愚行か判ります。

 判り易く例えばの話をすると・・・。
 「宝くじ、1万円当たりました!」という報告を受け、
 「そうか、自分は100万円当たったことあるけどね。」と返す・・・。
 
 そこはまず、「おめでとう!」でしょう。
 ひけらかすなら、成功事例じゃなく失敗事例。
 続けて、「ご馳走になります(笑)」位で丁度いい。
 
 まずは相手の話を受け止める。
 次に共感をする。
 すべからく、相手のことを尊重する。

 極力、我を出さないことは、良好なコミュニケーションの秘訣です。

劇的半生の激レアさん

 昨日、日本マクドナルドの元社長の話題を取り上げましたが、今日はもう一つのハンバーガー物語です。

 ひそかに楽しみにしている深夜番組、「激レアさんを連れてきた」。
 オードリー若林さんと弘中アナとの、掛け合いが絶妙です。

 先日は、「ドムドムバーガー」の藤崎忍社長でした。
 「ドムドムバーガー」は、「マクドナルド」や「モスバーガー」に対抗して、ダイエーが作った国産ハンバーガーチェーンです。
 往時は400店舗以上と隆盛を誇りましたが、ダイエーの凋落と共に店舗数は激減。
 遂に身売りとなり、今では26店舗しかありません。

 このフジサキさんの半生は、激レアというか劇的です。
 ・ 21歳 区議会議員と結婚し専業主婦
 ・ 39歳 夫の落選と体調不良を機に「109」のショップ店員に
 ・ 数ヶ月後 店長に就任
 ・ 5年後 専務に昇格
 ・ 経営方針の違いからスピンアウトして無職に
 ・ 44歳 空きテナントで居酒屋を開店
 ・ 50歳 常連であったドムドムバーガーの役員からヘッドハンティングされ、商品開発顧問に就任
 ・ 力量が認められ、正社員に登用される
 ・ 入社 1ヶ月 店長就任
 ・ 入社 6ヶ月 東日本エリアマネージャー就任
 ・ 入社10ヶ月 代表取締役就任
 
 いかに能力が長けているか、この履歴だけでも一目瞭然です。
 しかし、TVに出演されていたフジサキさんに、切れ者の敏腕社長のイメージはありません。
 菊池桃子さんに似た風貌で、出しゃばり過ぎず、物静かに、淡々と、笑顔で受け答えする姿に、器の大きさと母性を感じました。 

 HPを拝見すると、「明太厚焼き玉子バーガー」や「丸ごとカニバーガー」等、オリジナリティ溢れる魅力的な商品ばかりです。
 近くの店舗を探してみると、岡山のFC店が3店舗だけ。
 ・・・ということは!
 四国でFCを展開する可能性は残されています。

プロ経営者の手腕

 尊敬する経営者の一人として、原田泳幸氏が居ます。

 この方の職歴は、多彩です。
 アップルコンピュータ日本法人社長から、日本マクドナルド社長へ転身した際は、「マックからマックへ」と話題に成りました。
 
 藤田田氏の65円バーガー等の安売り戦略によって、地に落ちたブランドを回復させたのは原田社長の功績です。
 ・ 作り置きをしない
 ・ お待たせをしない
 ・ 24時間営業化
 現場の混乱をものともせず、お客様目線の戦略をトップダウンで推進し、業績も右肩上がり。  
 しかし晩年は、食品消費期限切れ事件により、事実上の引責辞任。
 その後、就任したベネッセでは、個人情報漏洩事件により、充分な成果を残すことができませんでした。

 これらの事件が、原田氏に起因している訳ではありません。
 そういう意味では、実に不運です。
 しかし、社内のあらゆる事象について、いかなる場合も責任を一手に引き受けなければならないのがTOPであります。
 
 今回、その原田氏が、新たなステージに立ちます。
 2015年に日本へ上陸して以来、国内のタピオカブームを牽引してきた台湾発のティーブランド「Gong cha(ゴンチャ)」。
 同ブランドを運営する株式会社ゴンチャ ジャパン(以下 GCJ)の代表取締役会長兼社長兼CEOです。

 これまで渡り歩いてきた企業とは、規模が違います。
 社員数だけで見ても、日本マクドナルド社の2,000人、ベネッセの20,000人に対して、ゴンチャジャパンは僅か30名。
 勿論、パート、アルバイトが多いのでしょうけれど、それはマクドナルドも同じです。
 
 社員が少なければ少ないほど、経営者はプレイングマネージャーとしての立ち回りを求められます。
 そういう中で、プロ経営者の手腕が発揮できるのか。 
 また、ブームは必ず去り行くもの。
 タピオカブームが終息した今から、どういう戦略で成長・発展を目指すのか。

 今後の原田氏の動向に、注目していきたいと思います。

一つ拾えば一つ

 過去にも紹介したことのあるエピソードです。

 十数年前、イエローハットの創業者である鍵山秀三郎氏が来松されました。
 鍵山氏と言えば、「日本を美しくする会」の創設者です。
 愛媛では、鍵山氏の薫陶を受けた有志により、学校等公共施設のトイレ掃除を素手で行う「掃除に学ぶ会」が根付いています。

 講演の最後に、質問コーナーがありました。
 すると、待ってましたとばかりに一人の女性が手を挙げます。
 
 「私は、鍵山先生の活動に感化され、毎朝地域のゴミ拾いを行っています。
 ところが、拾っても拾っても、また同じところにゴミが落ちていて、憤りと虚しさを覚えるのです。」

 正直、講演の内容をしっかり聞いていれば、質問の答えは語られていました。
 それでも鍵山さんは、いつもと変わらぬ仏の様な温和な表情で、丁寧に答えられるのです。

 「毎日、毎日、ゴミ拾いされている御努力に敬意を表します。
 私も同じ様な経験をしてきました。
 拾っても拾っても、次の朝にはまた落ちている。
 虚しさを感じる御気持ちは良く判ります。
 但し、一つ拾えば一つ奇麗になる・・・これは紛れもない事実なのです。」

 人は誰しも、他人の行動が気に成るもの。
 心無い言動に遭遇すると、「自分はこんなにやっているのに」と憤りを憶えたりもします。
 
 しかし、他人は容易にはコントロールできません。
 コントロール可能なのは、自分の行動です。
 正しいと思うなら、行動を継続すること。
 その姿を見て共鳴されれば、追随する人も出てくるでしょう。

 肩肘張らず、まずは自分から。
 一つ拾えば一つ綺麗に成る。
 それは充分に素晴らしいことです。

50代の現役力士

 クラスター感染や横綱の休場等、少し暗い話題の多かった相撲界から、明るいニュースが飛び込んできました。

 「現役最年長50歳、東序ノ口9枚目の華吹(はなかぜ、立浪)が勝ち越しを決めた。」

 正直、華吹さんのことは存じ上げません。
 このニュースで、50歳の力士が現役であることを初めて知りました。

 大相撲の平均引退年齢は31.6歳。
 引退する力士のお父さんでもおかしくない年齢の力士が現役で、尚且つ勝ち越したのです。
 その耐力と気力には、驚かされます。

 さて、とはいえ序の口の収入とはどの程度でしょう。
 純粋に、相撲協会から貰える年収を比較してみます。

 横綱 3600万円(月300万円)
 大関 3000万円(月250万円)
 三役 2160万円(月180万円)
 幕内 1680万円(月140万円)
 十両 1320万円(月110万円)

 ここまでが、いわゆる月給制。
 ここから下位は、月収ではなく場所毎の手当てのみです。
 
 幕 下 99万円
 三段目 66万円
 序二段 53万円
 序の口 46万円

 即ち、先述の力士の年収は、46万円。
 月々に換算すれば、僅か38,000円に過ぎません。
 部屋住み込みですから、家賃や食費や水道光熱費は不要で、衣類もあまり必要ないのでしょうけれど・・・。

 それでも、自分と同じ50代の現役力士の存在と頑張りは大いに勇気を授かりました。
 ごっつあんです。

人生の楽園への近道

 1月21日付、日本経済新聞一面に、「電通本社ビル売却検討」の見出しがあります。

 東京・汐留、地上48階建ての超高層ビル。
 価格は3000億円規模と言いますから、やはり四国の田舎とは桁が違います。

 さて、売却の理由はというと、コロナ禍に伴う働き方改革です。
 同ビルのグループ社員9,000人超が遠隔勤務を実施しており、足元の出社率は二割程度に留まる。
 つまり、オフィス内はガラガラで、巨大な自社ビルは無用の長物と成っています。

 この動きは、氷山の一角かもしれません。
 極論すれば、リモート勤務やZOOM会議が浸透してくると、首都圏に居住する意味が無くなります。

 ・ 家賃が高い
 ・ 物価が高い
 ・ 毎朝の通勤ラッシュ
 ・ 身動きできない満員電車
 ・ コロナ感染リスク・・・

 出勤の必要性から、こうした都会暮らしを受け入れざるを得なかった方々が、ライフスタイルを見直す動きも出てきそうです。
 ネット環境さえ整っていれば、場所はどこでも良い職種もあります。
 まさしく、この瀬戸内圏に住むのも一つの選択。
 
 海、山、緑に囲まれ、魚も野菜も果物も美味しいストレスフリーの環境へ。 
 コロナという禍が、人生の楽園への近道を教えてくれたかもしれません。

超過死亡概念

 昨年3月の緊急事態宣言下と、今とを比較して、「危機感が足らない」と懸念する声があります。
 地元においても、夜の街や観光以外は、大きく人出が減少している訳ではないようです。
 政府からの、「ランチも自粛」といった要請に対し、業界関係者からは悲鳴も聞こえてきます。

 ここは一旦、冷静に成る必要があります。
 コロナ禍に見舞われてから約一年。
 死亡者数は、4,500人を超えました。
 尊い命が失われたことに、心より哀悼の意を表します。

 一方、インフルエンザは例年、何人の命を奪っていたのかというと・・・。
 2018年=3,225人。
 その数値は、インフルエンザの症状が直接的な原因となったもののみです。

 インフルエンザ発症によって、元々罹患している慢性疾患が悪化して死に至った「超過死亡概念」を参入しますと、毎年約10,000人が亡くなっています。
 先述のコロナ禍の死亡者も、この超過死亡概念を入れての数値でした。

 また、今シーズンのインフルエンザの感染者数は、1月10日現在で僅かに664人。
 過去5年間平均の同期比較では、356,000人。
 昨年は600,000人。
 つまり、対前年比、僅か0.1%と成っています。

 これは、コロナ禍への警戒心から、感染対策が徹底されているからに他なりません。
 勿論、こうした数字だけで判断できる程、単純で無いことは承知の上で申し上げます。
 
 マスク着用、うがい手洗い励行、三密回避。
 基礎疾患のある方や高齢者は、より留意する。

 こうした当たり前の対策を、粛々と進めていけば、必要以上に恐れることは無い筈です。
 山より大きな猪は出ません。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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