fc2ブログ

ざるで水をすくう

 数字に弱い人は、経営者に不向きです。
 とはいえ、会計士や税理士並みに強くなる必要はありません。

 我がグループの、利益推移表の考え方は以下の通りです。

 ・ 売上・原価については、受注済みしか計上しない。
  ※ 今後一切受注が取れなくても、ここまではいける・・・という数字。 

 ・ 労務費・販管費といった固定費は、期末までに必要な額を全額計上する。
  ※ 必要と思われる費用は予め見込んでおこう・・・という数字。

 即ち、収入は最小、支出は最大、利益は最小。
 最も悲観的な期末の着地を押さえた上で、そこからどこまで追い込めるかを画策するためのベースです。

 このベースを間違えると、大変なことに成ります。
 例えば、未経過月の売上見込みを予算で計上した場合。
 期末の着地が薔薇色に描かれます。 
 そこに、危機感も焦燥感もありません。
 
 本来であれば、人を増やす余裕は無いにも関わらず人を増やし、這いつくばってでも仕事を取りいくべきなのに断る。
 結果、大赤字の決算となることは、火を見るよりも明らかでしょう。

 経営の原則は、楽観的に想起し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。
 計画までもが楽観的では、ざるで水をすくう様なものです。
スポンサーサイト



棟梁との会食

 某新築現場をお任せしている、大工の棟梁と会食しました。
 年齢は、自分よりも一回り以上お若い、仕事盛りの方です。
 
 建設会社の社長としてというよりも、短期間ながら同じ仕事をしてきた同士として・・・。
 そう、今から40年以上前、最初に就いた仕事が大工見習いです。
 日給月給で、日当は2,000円。
 当時、職人の日当は7,000円、今は15,000円前後でしょうか。

 16~18歳まで2年半務めたものの、天性の不器用さと、仕事嫌いな性格が災いして、自分は大工に成り切れませんでした。
 だからこそ自分は、大工のみならず、職人の皆さんを尊敬しています。
 
 棟梁は謙遜しておっしゃいます。
 「もっと頭が良ければ大工なんかはしてなかった。」
 
 昔、同じく大工をしている義兄から教えて貰った言葉を思い出しました。
 「利口で務まらないのが大工。
 馬鹿で務まらないのも大工。」

 長押のひな止め。
 屋根・隅木の勾配。
 回り階段の施工。
 これらは、方程式や因数分解ではないけれど、経験と知識に裏打ちされた大工の技です。

 未だ、下請けと見下す経営者も、少なからずいらっしゃいます。
 しかし、職人の皆さんの手が無ければ、建物は完成しません。
 相互に尊重し合う関係を築き合いたいものです。

終わればノーサイド

 人間関係は、社外と社内とがあります。
 営業していく上で、外面を良くするのは当然です。
 一方で社内では、派閥形成的な対立軸が生まれたりします。
 
 営業と設計
 設計と工務
 仲介と管理・・・
 
 役割、立場、責任からすれば、言い合いに成るのも必然です。
 誤解を恐れずに言うと、厳しいビジネスの世界を生き抜く上で、仲良しこよしである必要はありません。

 但し、社内の対立が、お客様やビジネスパートナーに悟られるのはNG。
 一企業内に二つの会社がある訳では無く、一つの理念を共有し、同じビジョンと目標に向かって突き進む同志です。

 品質、コスト、納期、サービス・・・。
 各々お客様の期待を超えるべく、ひざ詰めで口角泡飛ばし、侃々諤々の議論を交わす。
 その際、マスクの着用と、終わればノーサイドを遵守しましょう。 

後工程はお客様

 タイトルは、前の会社で教えられた言葉です。
 
 営業から設計、設計から工務、工務から施主様、施主様から経理・・・。
 建築の仕事は、たすきをつなぐ駅伝の様なもの。
 自分の区間を懸命に走るのは勿論、たすきをつなぐ際、受け取りやすい様に差し出すのは人として当然の務めです。

 先日、ある社員の後、トイレに入った際、便器の汚れに気付きました。
 教育的な指針で、その社員に掃除を命じます。
 席に戻ったあと、確認のためにトイレに入ると、今度は紙が浮かんでいます。

 矢継ぎ早に流すと、タンクに水が溜まってないため、流し切れなかったと思われます。
 静かに、もう一度見てみなさいと指示。
 二重の過ちを強く叱責しました。

 まず、自分が用を足した後が汚れていることを恥ずかしいと思わないことが一点。
 次に、自分の後に入る人がどういう思いになるのか慮れないことが一点。
 
 仕事の未熟さや稚拙さは、止むを得ない部分もあります。
 しかし、こうした配慮の足らなさは、人として改めなければならないものです。

 後工程はお客様。
 どうか、心して下さい。

ブレーキの無い車

 久々にNYホームの本部に立ち寄りました。
 水曜日定休であったため、いらっしゃったのは本部の二名のみです。

 そこで、会社の中から万が一コロナ感染者が出たらどうするか?という話になりました。
 当然のことながら、濃厚接触者となる、その店舗の社員は皆自宅待機。
 そしてPCR検査を受けることになります。

 該当店は休業。
 弊社は4店舗ありますので、その店舗の業務は他店が代行。
 そういう意味では、意図せずともリスクヘッジができています。

 しかし、問題になるのは家賃送金、業者支払い、給料支給といった、待ったなしの本部業務です。
 実は、3月の第一波の時期に、この話は出ていました。
 その後、少し落ち着いたため、喉元過ぎればと成った感は否めません。

 今からでも間に合います。
 早速まとめましょう。

 移動の車中で、前大阪市長の橋下徹氏が、コロナ禍における国の怠慢を指摘していました。
 「go to キャンペーン、go to eatは、経済対策としては極めて優秀なスーパーカー。
 アクセルと成って経済を押し上げる効果もあった。
 ただ問題なのは、ブレーキを搭載していなかったこと。
 批判に晒される、極めて責任の重いブレーキ操作を、都道府県知事の裁量に委ねるのは無謀。
 第二波から第三波に至る期間で、こうなればブレーキをかける、という方程式を用意しておくべきだった。」

 ビジネスも同じです。

脱:先楽後憂

 小学校の頃の夏休みを思い出して下さい。
 
 約一ヶ月の休みを、どう過ごそうかと考える。
 沢山出された宿題を、最初の一週間で終わらせて、残りの時間を心置きなく遊ぼうと志を立てる。
 遂に夏休みに突入。

 始まってみると、最初の志は何処へやら。
 友達と遊び惚けている内に、あっという間に時間は過ぎ去る。
 気が付けば明日から学校。

 焦燥感に襲われ、猛烈な勢いで巻き返そうとするけれど、時既に遅し。
 悪足掻きした上で、すかすかの「夏休みの友」と、クオリティの低い絵を提出。
 担任の先生から叱責されながら、後悔の念に苛まれる。

 「よし、次からは同じ轍は踏むまい。」
 心に誓うものの、次の年も、また次の年も、同じことの繰り返し。
 そう、自分の本質は、課題を先送りする、怠惰な人間です。
 だからこそ、大人に成った今も、先憂後楽を座右の銘としています。

 自己管理できない人間は、習慣が身に付くまで、他者管理に委ねる以外ありません。
 他者とは、家庭で言えば親、会社で言えば上司です。

 今期から、日報を撤廃しました。
 個々人の、大人のビジネスマンとしての自己管理を信じたからこそです。
 しかし、それができない場合、同僚にも、業者様にも、お客様にも迷惑がかかり、当事者である自分自身も苦しむことに成ります。

 自己管理が習慣化するまで、暫定的な日報の復活を検討する理由がここにあります。
 脱:先楽後憂です。

アクセルとブレーキ

 夏の第二波以降、入院患者ゼロと、全国的に最も安全と位置付けられていた愛媛県下で、新規感染者が急増中です。
 一週間で百名を超え、この三日間は連日過去最高を更新し続けています。

 夜の街でも続発し、先日は我が母校である雄新中学校でもクラスター感染が明らかに成りました。
 思い返せば、自分も含めて油断があったことは否めません。

 go toキャンペーン発動以降、繁華街や観光地には人が溢れています。
 手洗い、うがい、消毒、マスクも、以前に比べれば徹底出来ていないことを反省します。
 
 志村けんさんや、岡江久美子さんが命を落とされた第一波の頃は、危機感が顕著でした。
 改めて今一度、引き締めましょう。
 予定されている忘年会も、再考せざるを得ません。

 一方で、経済との両天秤は悩ましいところです。
 アクセルを吹かしながら、片方の足でブレーキを踏む。

 国もさることながら、今こそ経営者の判断、決断、舵取りが求められています。

WINNING「別れ道」

本著の中で語られている解雇理由は三つある。
1. 誠実さにもとる行為(コンプライアンス、社内規定違反、理念、倫理)
  前職時代も含め、実際にこれまで何人もの背中を見送ってきた。
  ハラスメント、飲酒運転、横領、副業禁止違反、協力業者からのリベート・・・。
  とても優秀で期待していた人材の場合、その「別れ道」はより切ない。
  そうならないためにも、社員教育や理念の浸透は不可欠である。 

2. 不況による解雇
 平成21年、前職の会社が民事再生法を申請した際、自分は子会社を預かっていた。
 親会社が倒れたら子会社はひとたまりもない。
 自力で生き抜くために、リストラを余儀なくされた。
 52名居た社員を40名にすべく希望退職を募ったものの、まだ5名足らない。
 その5名をリストアップし、涙を呑んで一人ひとりに別れを告げた。
 この時背負った十字架は、生涯忘れてはならないと思っている。

3. 仕事の成績が上がらない
  先ずもって、アメリカと日本とでは労働基準法がまるっきり違うことを忘れてはならない。
  アメリカは正社員であっても景気の浮沈に従い、いとも簡単にレイオフ(一時解雇)することができる。
  方や日本は、労働基準法によって正社員の地位が手厚く保護されている。
  優秀な非正規社員の正社員化が進まない最大の理由は、優秀で無い正社員のクビを切り難いからだ。
 
 その前提を踏まえた上で、矛盾の行き着く先は、第三章「選別」である。
 選別は意地悪な弱いものいじめ・・・ではない。
 今の南洋建設の脆弱な施工管理を例に取ろう。
 品質を向上させるために、原価を低減させるために、コンプライアンスのために、社内検査を行い、
施工管理者に厳しく進言する。
 ここを弛めて妥協すれば、品質は劣化し、利益は失われ、事故・事件・災害のリスクが高まる。
 サブリース大手のL社は、施工管理の手抜きが発覚し、13,000棟もの物件の修繕(1000億円)
を余儀なくされ、入居率が大幅に落ち込み、倒産寸前に追い込まれた。

 我々は、田舎の零細工務店に甘んじるつもりはない。
 愛媛のアパート建築と言えば南洋建設と、代名詞的存在を目指している。
 底辺にレベル合わせしていたのでは、その頂にはとても辿りつかない。
 仮に足元が脆弱なまま頂を極められたとしても、L社の二の舞だ。
 その時は、優秀な人間もそうでない人間も、「選別」する余地も余裕も無く「別れ道」に晒される。
 心して貰いたい。 

問題解決の最善手

 長く生きていると、大小様々な障害が立ちはだかります。
 結論からすると、世の中は自分の思う通りには成りません。
 
 思う通りに成らない世の中を、努力によって少しだけ思う方向へと誘(いざな)う。
 それが人生であり、生きるということです。

 Aの問題に直面している中、また新たにBの問題が発生して、翌日にはCの問題が発覚し、Aの問題が悪化する。
 ABCの問題が脳内を錯綜し、複雑化します。
 己の処理能力を超えて、逃げ出したくなることもあるでしょう。
 
 問題をない交ぜにしたのでは解決し得ません。
 絡み合って見える糸玉も、元を質せば一本の糸。
 少し落ち着いて俯瞰し、優先順位を見極め、各々の問題を一つずつ解きほぐす。
 
 複雑化して見える事象を単純化することは、問題解決の最善手です。

身の丈を知る

 世界の主要金融機関が加盟する国際金融協会(IIF)は、2020年末の世界の債務残高が過去最大となることを発表しました。
 その額、29,000,000,000,000,000円。
 兆の上の単位、2.9京円です。

 国内総生産(GDP)比でみると、365%。
 家庭に置き換えれば、年収300万円の世帯が、1095万円の借金を背負っている計算です。
 しかもそれが世界全体での話となれば、ことの重大さが判ります。

 戦後復興から高度成長期にかけては、例え今が貧しくとも、昨日より今日、今日より明日が豊かに成るという、実感と希望がありました。
 今は、一度手に入れた豊かさを忘れられず、借金によって将来の必要資金を先食いする傾向にあります。

 小学校の頃、36億人と教えられた世界人口は、今や77億人。
 食料不足や温暖化といった問題点が、この星の未来に暗雲を呼んでいます。

 今、大事なのは、自分も含めて個々人が身の丈を知ること。
 そして、身の丈に合った生活を営むことでしょう。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR