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理念の浸透:後編

 その理念を、どうやって全社員に浸透させるか。
 実は、理念のある半分の企業の殆どが、それを浸透させる手立てを一切講じていません。

 社長室の壁に額装されているだけ。
 経営計画書に書かれているだけ。
 
 それでいて、「我が社の社員は理念が判ってない」とぼやく社長。
 判っていないのは社長、貴方自身です。

 三年前の研修の際、「経営理念を毎朝唱和している方は挙手して下さい」と訊ねたところ、「NYホーム」一社だけ。
 二年前の研修の際、理念を浸透させるために何をするかをテーマにディスカッションし、数社が起案しました。
        
 ・ 毎朝の朝礼で唱和する
 ・ ラミネートした理念カードを携行する

 確かに毎朝繰り返し唱和することで記憶しますし、携行もそれなりに意味があります。
 しかし、それだけで浸透するほど甘くも無いでしょう。

 ご承知の通り小職は、拙文を毎日綴っています。
 日々の言動を省み、理念と乖離する点を戒め、社員と共に確認するためです。
 
 そして、十年の年月が経過しました。
 口幅ったい言い方ながら今は、社員一人ひとりの頭の先から爪先まで、理念が浸透していることを実感します。  

 大切な問いは、日々の仕事と理念とが、ぶれずに合致しているか否か。
 言っていることと、やっていることが同じ。
 それが信用です。                          以上
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理念の浸透:前編

 数年前のネット記事からの引用です。

 従業員数10名以上の日本企業に勤めるビジネスパーソンに対し、「企業理念」に関する調査を実施した。
 対象となるのは正社員として勤める19歳~64歳までの男女2,084名。

 「あなたの会社に企業理念はありますか?」
 49.6% 「明文化された企業理念がある」
 20.7% 「決まった文章や言葉はないが(不文律として)企業理念がある」
 10.6% 「会社の企業理念は存在しない」
 19.6% 「あるかどうかわからない」

 私見ながら、経営理念がありさえすれば良い会社とは限らないが、良い会社には必ず経営理念があります。
 つまり、良い会社を目指す上で、経営理念は充分条件ではないけれど、必要条件ではあると言えるでしょう。
 経営理念があるか否かという質問だけで、実に半分以上が振るい落されます。
 十人以下の零細企業を入れると、もっと少なく成る筈です。

 三年前まで、我がグループにも、理念の無い会社が存在しました。
 今現在、経営理念の無い会社はありません。
 つまり、良い会社に成るための、切符は手に入れています。

 しかし、もっと大切なのは、理念を作った後です。         つづく

思いやりの言葉

 立場上、多くの皆様から相談を受けます。
 その際、最も留意しているのは公平性です。

 子供同士の喧嘩の際、相手が先生に言いつけ、充分な事実確認も無しにその先生から、頭ごなしに叱りつけられたとすれば、たまったものではないでしょう。 
 片方の言い分だけでは、その情報が正確かどうか判りません。
 各々のものの見方は、先入観や固定観念によって左右されますし、自分に都合の良い解釈にも成ります。
 
 だからこそ、必ず双方の言い分に耳を傾けなければなりません。
 真実はひとつです。
 それでも、時に双方の言い分が真逆になったりします。
 人の言葉が総て真実を物語るならば、調停も争訟も不要でしょう。

 摩擦や軋轢を恐れることなく、率直な話し合いは奨励されるべきです。
 しかし言葉は残酷で、知らず知らずの内に、相手を傷つけてしまうかもしれません。
 相手の非を責める前に、一呼吸おいて考えたいものです。

 己は、非の打ち所も無く正しかったのか。
 相手の心の琴線を揺さぶるのは何なのか。
 何を言われたかよりも、誰に言われたか。
 
 人を動かそうとするならば、まずは自らが自己責任で受け止め、思いやりをもって言葉を紡ぎましょう。

竹の節と慣性の法則

 竹は、節毎に成長します。
 そして節があるからこそ太く、強く、しなやかです。

 11年前に創業した不動産会社も、幾多の節がありました。
 ・ 創業から僅か1年2ヶ月で四店舗の出店。
 ・ 相次ぐ社員の離脱。
 ・ 6年前の2店舗退店、賞与ゼロ回答。
 ・ 年間休日18日減の不利益変更。 
 ・ 基幹システム変更。
 ・ 捲土重来の新店開店・・・。
 こうした節目を総力で乗り越え、力にして、今日があります。

  『背丈ほどもある大きな鉄球が、地面にめり込んでいる。
  鉄球は重く、押しても引いても、びくともしない。
  それでも諦めず、力を加え続けると、徐々に動き始める。
  少しずつ、少しずつ、次第に速度を上げながら。
  やがて手を放しても、鉄球は自ら意思を持つかの如く、ゴロゴロと転がって行くのだった。』

 これが※「慣性の法則」です。 
 もうこの会社は、属人的な誰かの力を必要としていません。
 そして今、自身がやるべきことは、次の鉄球が動き出すまで、全力で押し続けることです。 

※ 【 慣性の法則 】
 「静止している物体に力が働かないとき、その物体は慣性系に対し静止を続ける。
 運動する物体に力が働かないとき、その物体は慣性系に対し運動状態を変えず、等速直線運動を続ける。」

いざ出航の時

 一昨日は、建設会社社長として初の経営計画発表会。
 昨日は、会長を務める不動産会社11回目の経営計画発表会。

 創業から7年間は毎年、独自の考え方で策定、発表をしていました。
 3年前からは、その考え方をグループ全社に拡大しています。

 以前、グループで採用されていたのは、前期実績を受けて今期目標を示す「事業計画書」です。
 この場合どうしても、単年度利益の最大化にフォーカスされます。
 結果、中長期的な視点が損なわれがちです。

 「組織の未来を見つめて、新卒社員を採用したい」
 「下請依存体質を脱却して、自社設計施工比率を高めたい」
 「未熟な若手社員を、計画的に育成していきたい」
 「現在の属人性の高い、社内のシステムを変革させたい」・・・

 こうした体質改善、人材採用、人材育成、設備投資といった取り組みは、未来志向の企業にとって必須でしょう。
 一方、短期の利益の最大化に関しては、寧ろ足枷に成ります。
 ジャック・ウェルチの言う、短期と長期のパラドックスです。

 今が好調であったとしても、その事業は成熟期を超えて衰退期を迎えてはいないか。
 ベテランの活躍によって帳尻は合っていたとしても、その方々が退職した後はどうか。
 好業績に慢心して更にアクセルを吹かす際、大きなリスクが見過ごされてはいないか。
 
 少し目線を上げて、組織や業界全体を俯瞰し、中長期を見据えた時に、景色はまるっきり違って見えます。
 「最も低く屈むものが最も高く跳躍できる」
 中長期ヴィジョンが明確に理解できれば、少々の苦難は乗り越えられます。
 
 いざ南洋の大海原へ、出航の時です。

出来ない理由の排除

 今期に入り、徹底できないことが散見されます。
 「徹底できないのは何故か」
 という投げかけに対して、聞こえてくるのは様々な言い訳です。

 行動規範の第一項を思い出して下さい。
 「私達は、いかなる困難に際しても、出来ない理由を排除し、どうすればできるかの可能性を追求します。」

 我々は評論家ではなく実務家です。
 出来ない理由を百万言並べても、飯は食えません。
 やって頂きたいことは二つだけ。
 
 ・ 決められたことを、決められた通りに実施すること
 ・ 決め事に無理があるのであれば、できるやり方に改善すること

 仮に、そのプロセスが不要なものなら、止めることもやぶさかではありません。
 何のためにやっているのか?
 その工程は本当に必要か?
 
 常に疑問を投げかけながら、確信を得た上で実行に移して下さい。

理事選不出馬の理由

 昨秋から今夏にかけて、紛糾した県宅建協会の状況は縷々お伝えした通りです。
 前会長の辞任によって幕が引かれ、平穏を取り戻しました。
 一方で、前会長派と思しき理事候補者の辞退が相次いだため、25名の定員割れとなり、補欠選挙が実施されます。

 我が大洲地区においても、一名の欠員が生じました。
 また小職が、松山の会社でも代表に就任したため、理論上は松山からでも、大洲からでも、理事選に打って出ることは可能です。
 一部の皆様から頂くお声がけは大変有難いのですが、理事選出馬の考えは頭の片隅にもありません。
 理由を申し上げます。

 今回の紛糾の発端は、次期会長を巡る人事紛争でした。
 前会長派は絶対的な処分権を有した委員会を立ち上げ、人権や定款や規程を無視して、反会長派の実力者を次々と粛清。
 また、各地区から委員を擁立することで、影響力を拡げようと目論見ます。
 そしてこれが、今日の分断を招きました。
 
 前会長派が、法律や定款や規程さえ遵守していれば、ここまで混乱することは無かったでしょう。
 自分のものさしは常に是々非々・・・。
 松山の主流派、今治、八幡浜の皆様とは、その是々非々の価値観を共有することで大同団結し、最後に正義が勝つことを実証しました。 

 であるにも関わらず、弊社との利害関係が濃い派閥についたものですから、ついつい色眼鏡で見られがちです。
 正常化のため、業界のため、会員のため、協会の未来のため、不眠不休で常務理事としての職責を全うしたにも関わらず、表面的な人事抗争だけを切り取られ、ともすれば「松岡が混乱させている」、「どっちもどっち」と揶揄されます。
 甚だ遺憾ながら、送り出された地元のメンバーからそういう見られ方をしたのでは、続けることはできません。
 
 相次ぐ理事候補者の離脱を受け、その印象はより強まっているようです。
 どれだけ派閥内で評価されていても、頑張れば頑張る程、寧ろ四面楚歌のアウェーに陥る地方の構図をどうかご理解下さい。 
 次期総会で認めて頂けるとすれば、いかなる派閥にも酌みすることなく、定款や規程を逸脱させない番人としての役割を果たしたいと思っています。

エレファントテクニック

 経営計画達成のための手法として、エレファントテクニックがあります。

 「巨大な象を食べるにはどうすれば良いのか?
 一口サイズに切り分ければ良い。」

 象の肉が食用に適しているか否かは別にして、一朝一夕に片付けられない大きな課題は、細分化した上で優先順位を見極め、一つひとつこなしていくべきであることを説く教えです。

 一年前、ある方からこの手法が提唱されました。
 経営計画達成のために、最も大切だと思われる重点目標をピックアップする。
 次に、その結果指標を達成するために必要な行動数値を設定する。

 例えば、宅建に合格するという目標。
 先輩からヒアリングすると、400時間勉強すれば合格できるという仮説。
 試験の200日前から取り組むとして、一日2時間の勉強。
 400段の階段を一日2段ずつ登れば、確実に頂に辿り着きます。

 我々の会社では、一年間真摯に取り組んできたつもりです。
 途中、なかなか成果に結びつかず、虚しさを覚えることもありました。
 しかし過去三年間、目標を掲げながら進捗しなかった項目が、尻上がりに効果を上げたのは紛れもない事実です。
 一方で、重点目標・行動数値から漏れたため、足を引っ張った事象もあります。

 経営計画書も重点目標も、書棚に仕舞ったままでは画に描いた餅です。
 手・足・口が確実に動かせる様、目標へ向けて明確な階段をかけましょう。

黎明期の覚悟

 この時期ではありますが、新組織と成ったことを受け、歓送迎会を開催しました。
 貸切開催の二次会無し等、万全の対策を期したつもりです。
 
 今回、グループ会社間の異動だけでなく、退職される方も三名いらっしゃいました。
 何れも、グループ会社の社長経験者。
 一時期は、グループ社長会で顔を合わせ、共に戦った戦友と言えます。

 会社は社長次第です。
 社長が打ち出す方針や方向性に、社員が共鳴してくれれば、能力を最大限引き出せます。
 
 社長も人間なので、誰しも「自分の存在感を認めて貰いたい」と思います。
 「自分が居なければならない」
 そうした状況に身を置くのは、実に心地良いものでしょう。

 一方で会社が、属人性に依存するのはリスキーです。
 どんな優秀な社長も、200歳までは生きられないのですから・・・。
 先ほどの気持ちとは裏腹に、「社長が居なくても回る会社」を作らなければなりません。

 草創期においては、皆の先頭に立ち、強烈なリーダーシップを発揮して組織を牽引する。
 成熟期においては、徐々に自らの存在感を薄め、エンパワーメントしていく。
 黎明期においては、潔く身を引く覚悟を決め、次世代に継承する。
 自らの寿命と能力の限界は、どこかで悟る必要があります。

 そして、属人性を超えて永続することが、企業のファーストプライオリティです。

責任とやり甲斐の相関

 一般社員や一般の民は、体調を崩すとこう言われます。
 「大丈夫?」
 「病院に行きなさい。」
 「無理をしないように。」
 「ゆっくり休んで。」

 責任ある立場に成ると、真逆です。
 「こんな重要な時期に、戦線離脱するとは・・・。」
 「自身の体調管理もろくろくできない人間に、組織が管理できるのか?」
 「体調が思わしく無い状態では、判断が鈍るのではないか?」
 
 今、安倍総理はそうした批判の真っ只中に居ます。
 コロナ禍、経済疲弊、より厳しくなる近隣諸国との外交・防衛・・・。
 問題山積の中、別荘での静養もゴルフも凍結。

 「貴方も147日間休まず働いてみたことありますか?
 無いだろうね。
 140日働いたことも無い人が、働いた人のこと言ったって分かんないわけですよ。」
 擁護する麻生副総理もまた、マスコミから叩かれます。
 
 勿論、自らの意思でそのポストに就いたものなので、言い訳はできません。
 この様に、一国のTOPの健康不安は、国家のリスク。
 社長の健康不安は、企業にとってのリスクです。
 
 「そんな責任負いたくない」 
 そう思う方も少なくないでしょう。

 しかし、責任の重さと、やり甲斐は比例します。
 そのポストに就いたことのない人は、そこで得られる醍醐味も判らないのです。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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