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疫病との闘いの歴史

 新型コロナ感染者が、世界で1000万人を超えました。
 死者は50万人に迫る勢いです。

 さて、現代で最も感染者が多い病は、意外にも結核。
 2018年に約1000万人が感染し、150万人が死亡したそうです。
 これは、発展途上国の医療体制の脆弱さや、貧困が原因でしょう。
 
 日本でも1950年頃まで、結核は「不治の病」と恐れられ、死亡原因の第一位でした。
 正岡子規、樋口一葉、中原中也、高村光太郎、高村智恵子、高杉晋作、竹久夢二、石川啄木・・・。
 名立たる著名人も、この病魔に取り付かれ、命を落としました。

 今では治療薬も普及し、罹患しても完治する病と思っていましたが、二年前のデータを調べてみると・・・。
 新患者数 16,789人  罹患率13.3%
 死亡者数  2,303人  死亡率 1.8%

 新型コロナの死者数1,000人弱と比較しますと必ずしも、結核は昔の病気とは言い切れないようです。
 ちなみに、亡父の死因も結核です。
 46歳の働き盛りで発症。
 13年間入退院を繰り返し、最後は痩せ衰え、自力での呼吸もまゝなりませんでした。

 100年前の「スペイン風邪」は、世界で6億人が感染し、数千万人が亡くなっています。
 15世紀コロンブスのアメリカ大陸上陸を契機に大流行した「天然痘」は、8000万人の人口が半世紀で1000万人にまで減少しましたが、この天然痘こそが、人類が根絶し得た唯一の感染症です。

 いわば人類の歴史は、疫病との闘いの連続。
 新型コロナとの闘いは続きますが、それは決して特別なことではありません。
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小学生の論理

 愛媛県宅建協会は、県下10地区の集まりです。
 
 東予 : 四国中央、新居浜、西条、周桑、今治
 中予 : 松山、伊予
 南予 : 大洲、八幡浜、宇和島

 県の理事は、各地区の正会員の数によって割り振られます。
 25名に1名。 但し50名以下は2名。

 その計算に従うと、松山17名、今治5名、それ以外の8地区は2名ずつ。
 合計38名が理事定員です。

 さて、先日の理事会で、これまでの間違いを指摘されたことを受け、一部の理事から辞任と立候補取り下げが表明されました。
 辞任や立候補の取り下げは、個々人の問題です。
 その意思に、とやかく言う筋合いはありません。

 ところが、辞任を諮る役員会で、「我が地区から理事は出さない」という決議が成されたそうです。
 果たしてそれは正しい選択でしょうか?
 
 その地区から理事を立てなかった場合、会員の声が業界団体に届けられなくなります。
 役員だけで、それを決めるのは余りにも乱暴。
 少なくとも、総会を開くべきです。 
 それ以前に、その選択は会員ファーストと言えるでしょうか。
 
 「わがままが通らないからボイコットする」
 これは小学生の論理です。

リアルな選別

 「WINNING 勝利の経営」 今月のテーマは第三章「選別」。 

 『引用:経営陣が社員や事業をトップレベルとボトムレベルに峻別し、有能な社員や事業を育て、駄目な社員や事業を淘汰していく会社は勝ち残る。
 どの事業も社員も同等に扱われ、どの事業にもすべて均等に金をばら撒くような会社は苦しむことになる。』

 セグメントの中期経営計画および来期の経営計画策定の渦中にあって、まさしく選別の真っ只中である。
 儲からない会社にはメスを入れ、儲かる会社に経営資源を注ぎ込む。
 すべては勝利するためだ。
・ A社とB社を統合する
・ C社のD部門をE社に移管する
・ F社のG部門を撤退する

 これらの組織再編に絡んで、社長や役員が責任を取り、社員は転籍や退職も余儀なくされる。
 辞表を受け取ること、退職勧奨すること、意に反した異動を申し渡すこと、何れも辛い仕事だ。
 しかし、その役割を、汚れ役と割り切っては、相手に失礼だ。
 その選択は正しく、数年後には本人からも、会社からも、感謝されると確信を持たなければならない。
 
 それとは逆に、現在淘汰されようとする中には、判断が遅かったのではないかと自問自答する事業もある。
 中途半端な温情で現場に寄り添い、事業の存続を決断したことは優しさではなく、甘さではなかったか。

 『引用:何よりもまずいのは、成績を上げられない人を守ろうとすることで、反対に彼らを傷つけてしまうことだ。』
 
 そう、その時々では冷酷無比、非情と罵られても、結果に感謝される決断を下せるのが真のリーダーだ。
 また、心ならずも袂を分かち、去って行った方の無念を無駄にしてはならないと今、強く思う。

責任の取り方

 責任の取り方は人それぞれです。
 
 会社の業績が悪い。
 協会が紛糾している。

 その理由を挙げれば枚挙に暇がありません。
 あいつが悪い、こいつが悪い。
 他責にすれば気持ちは楽です。

 「郵便ポストが赤いのも、電信柱が高いのも、すべて社長の責任。」 一倉定

 仮に側近が戦犯だったとしても、その方々を指導できなかったトップが悪い。
 風土が乱れていたとしても、理念やビジョンを示し得なかったトップが悪い。
 自分の周りから人が離れていったとしても、人望や徳の無いトップが悪い。

 割が合わないと思うかもしれません。
 煎じ詰めれば、そう思う方はトップを引き受けては成らないのでしょう。

 「今回の混乱は、自分の不徳の致すところ。
 まことに申し訳ありませんでした。」

 真摯に向き合い、頭を垂れるとしたならば、そこに石を投げられる人は、私を含めていない筈です。

個人情報保護法

 愛媛県宅建協会の総会は、当日朝、委任状および議決権行使書が開封されます。

 委任状は、欠席者が誰に託したかを示す書類。
 議決権行使書は、次期役員選任における賛否が記載された書類。

 総会の冒頭、監事から驚くべき報告がありました。

① 執行部ではないO理事が、開封作業に立ち会いメモを取った
 監事からの注意に対して、Oさんは「会長からの指示」と答えたが、部外者である旨を伝えメモをシュレッダーさせた。

② 同じく開封作業に立ち会ったT副会長が、メモを持ち帰った
 今回、総ての審議事項が取り下げられたことから、「メモの持ち帰りの必要性があったのか?」という論点で、代議員からも鋭い意見と質問が相次ぎました。

 弁護士見解は、執行部の一員が委任の状況を確認するためにメモを持ち帰ること自体は責めに帰さない。
 モラルとして許しまじき思いもありますが、法律であるなら、百歩譲ってそこは認めます。
 
 しかし、県内宅建協会の各支部から、漏れ伝わってくる情報は看過できません。
 「〇〇支部の代議員は、議決権行使書で我が地区選出の理事候補者に×を付けて否認していたというが、実にけしからん!」

 随分と憤っていらっしゃるようですが、ちょっと待って下さい。
 それは、執行部の中枢の方しか知り得ない機密情報の筈。
 その情報が各地区の役員会等で喧伝されたとすれば、完全な目的外使用であり、個人情報保護の観点からもアウトです。

 『個人情報保護に関する法律』
 第十六条 個人情報取扱事業者は、あらかじめ本人の同意を得ないで、前条の規定により特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱ってはならない。

 これは、綱紀委員会にかける必要があります。
 いや、協会内だけに留まる問題ではないかもしれません。

行司がまわしを絞める

 小学生の頃の自分は政治に興味も無く、「佐藤の次は塩かと思ったら田中だった」とつまらない冗談で笑っていました。
 さて、1974年と言いますから、自分が12歳の頃です。

 田中角栄首相は金脈問題が噴出し、後継者問題に布石を打てぬまま、この年11月26日に辞意を表明。
 自民党内では後継総裁選びが本格化します。
 
 後継者候補は、三木武夫、大平正芳、福田赳夫の三名。
 しかし、世論の金脈批判への目が厳しい中、「実弾が飛び交う総裁公選を実施すべきではない」との判断が多数を占めます。
 派閥の領袖達の思惑は一致し、椎名悦三郎副総裁に調整を委ねたのです。

 下馬評によると、本命は福田赳夫氏、対抗馬が大平正芳氏。
 水面下での争いは熾烈を極めました。
 途中、党内に禍根を残さないためという大義の元、、椎名暫定内閣構想が浮上したものの、「行司がまわしを絞めた」と大平氏が批判して立ち消えに成ります。

 最終的に椎名副総裁は、票は最も少ないけれど、金権・金脈と最も縁遠いクリーンな三木氏を指名。
 「天に祈る気持で、三木武夫君を新総裁に指名する」
 歴史に残る、椎名裁定です。

 禍根を残さないために、未来を切り開くために、今こそ中立公正な椎名裁定が求められます。
 行司がまわしを絞めてはなりません。

〇〇ファースト

 安倍一強体制下においては、ただひたすら静観する。
 失態が浮き彫りとなり、支持率に陰りが見えてくると、急に批判を強める。
 現政権の終局が見えてくると、キャスティングボードを握ろうとして、水面下で暗躍する。

 これが政治の実態です。
 「同床異夢」・・・同じ仲間内でありながら、異なった考えを持つこと。
 昨今、自民党内部でも次を睨んだ動きが活発化しています。

 同じ政党内、同じ会派内で、異なる考え方があることは、必ずしも悪いことではありません。
 寧ろ、トップが右と言えば全員が疑問を持つことなく右へ倣えする組織ほど危険です。
 各々が誇りと信念と覚悟を以て、軋轢を恐れず、侃々諤々の議論を率直に交わし、最終的には大同団結すべきでしょう。

 そこで勘違いしてはならないことがあります。
 その組織が何のために存在しているのか。
 
 政治であれば国民のため。
 業界団体であれば会員のため。
 
 活動していく中で、知らず知らず勘違いしてしまう人も少なくありません。
 理念、ヴィジョンの大切さは、そこにあります。
 あなたは大丈夫でしょうか?

悪足掻きにも程がある

 今期も残すところ5週間ほど。
 来期経営計画策定真っただ中にあります。
 
 本来であれば、5月末の通常総会で宅建協会の理事を退任し、本業に専念できる筈でした。
 時の議長が、総会に上程すべき審議事項の採決をすっ飛ばし、定款違反を犯したことで、県の土木部長から指摘を受け、総会が事実上の流会となったため、心ならずも任期が延伸しています。

 また、6月19日の第二回理事会が通常通り行われていれば、7月14日に臨時総会が行われる予定でした。
 ところが、先日お届けした通り、議長の悪足掻きによってこれも流会。
 結果的に、現時点において総会日程は白紙です。
 
 グループ再編や人事の骨格も、着々と決まりつつある中、協会の終わりが見えず、苦慮しています。
 早くとも、7月末まで尾を引きそうな宅建協会。
 この期に及んで、悪足掻きにも程があります。 

前代未聞の上書き

 これまでに何度となくご紹介してきた、宅建協会の迷走劇。
 先日の第二回理事会も、前代未聞の歴史が上書きされました。

 T増副会長が議長に指名され、理事会の成立が宣言された直後です。   
 戸D理事から、定款28条2項に基づき、T増副会長の解職を求める緊急動議が発議されます。    

 「前回第一回理事会において、議長が監事の警告を無視し、採決を行わない定款違反を県から指摘されたことで、理事会と総会のやり直しを余儀なくされ、93万円超に及ぶ費用を無駄に発生させた。」 
 この理由からすれば、議長であったT増副会長の解職は当然でしょう。

 本来であれば、緊急動議を取り上げるか否かの採決を行い、可決されれば当事者である議長は壇上から降り、別の議長を立てて審議に移らなければなりません。 
 ところが、開会から2時間近く経過しても、T増副会長は議長席に居座り続けていました。
 理事および監事から、何度も何度も議長の交代と動議の採決を促されながらも、前回に続いてそれを無視し続け、論点をすり替え、詭弁を繰り返す様は実に異様です。

 T増副会長 
 「定時総会がやり直しに成った理由は、監督官庁である県の土木部長から指摘を受けたからだ。
 協会内部の話を県に通報されたことで、こうした事態を招いた。
 この中に通報した人間が居る筈だ! 一体、誰なのか?」

 松岡
 「県へ通報したのは私です。 
 警察に捕まった時に、警察に通報した奴が悪い、と言う理屈がありますか? 
 昨秋以降、間違った運営を繰り返す執行部に対し、我々は定款、規程違反を都度指摘してきました。
 その警告を悉く無視し続けたからこそ、理事会や総会をやり直さざるを得なく成ったのではないですか?
 今日は、理事会の過ちを理事会で自浄する最後の機会です。
 ルールに沿った運営をしなければ今回も流会し、費用も無駄に成ります。
 それを次の総会で代議員に、そして一般会員に、どう説明するのでしょうか?」

 二度の水入りを経て、ようやく議長がN村副会長に交代。
 採決が行われ、有効理事数33(当事者と議長を除く)、結果は20対13。
 2時間超に渡る不毛な議論を経てやっと、緊急動議の内容を審議するスタートラインに付きました。

 ところが、その結果を受け観念したのか、T増副会長は解職される前に辞任を一方的に宣言して退場。
 同時に、代替議長であったN村副会長も連帯責任を申し出て辞任。
 議長不在と成った執行部前方席で、一人孤立した会長が、閉会を宣言して幕を閉じました。
 
 これにより、第一回理事会、定時総会に引き続き、この日の第二回理事会も流会。
 7月14日に予定されていた臨時総会も白紙となり、一切が振り出しに戻りました。

 何よりも残念なのは、二人の副会長が立て続けに辞任する中、トップたる会長から、責任を認める謝罪の言葉を聞けなかったことでしょう。 
 遺憾ながら、協会の迷走は続きます。

つける薬なし

 今時、喫煙可の会議は殆どありません。
 しかし、私が常務理事を務める協会は例外です。
 委員会でも、執行部会でも、常務理事会でも、灰皿が置かれもくもくと紫煙が立ち込めます。
 
 ご承知の通り、2020年4月から不特定多数が出入りする施設の全面禁煙が法制定されました。
 ところが、先日の理事会。
 侃々諤々の議論が繰り広げられる中、トップの会長は頻繁に席を外し、エレベーター前で喫煙。
 
 やがて缶コーヒーの空き缶を灰皿に、場内で公然と煙草をふかし始めます。
 堪りかねて声を上げました。

 「T井会長!喫煙をやめて下さい!法律ですよ。」
 すると悪びれもせず、薄ら笑いを浮かべながら、こうのたまうのです。

 「これは、薬だから。」

 いやはや、この人につける薬はありません。
 これが公益法人の実態です。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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