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命を守る選択:後編

 場内には水を打ったような静けさが訪れます。
 沈黙を破り社長が、「まだその時期ではないだろう」。
 しかし幹部は、クールに返します。
 「もうその時期ですよ。」               

 とにもかくにも、その案はスルーされ、二年後の破綻へ向け、その後も前のめりの抗いは続いたのです。
 後出しじゃんけんは誰でも勝てます。
 その前提でお話しすれば、あの時が一つの転機だったのかもしれません。

 男はこれまで、特段大きな病に冒されることもなく、平穏な日々を過ごし、健康には自信があった。
 ところがある日突然、骨肉腫(がん)の宣告を受ける。
 ドクター曰く。
 「今、右手を切り落とせば、命は助かります。」

 ・・・。
 そんな馬鹿な。
 右手が無くなれば、一生不自由な生活を余儀なくされる。
 冗談じゃない。
 自分はこれまで、あらゆる困難を切り抜けてきた。
 この病にも、必ず打ち勝てる筈だ。

 すべての事象を前向きに捉えるポジティブシンキングが、皮肉にも冷静な判断力を狂わせ、組織を間違った方向にいざなった典型的な事例です。
 自分は、こうした経験を経てきたからこそ、グループ会社にも敢えて厳しい言葉を発します。

 正常性バイアス。
 「自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。」

 片腕、片足切り落としてでも、命を守る選択が賢明です。                以上
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命を守る選択:前編

 今、世界は、コロナ禍による経済低迷に喘いでいます。
 振り返れば12年前、リーマンショックが世界を震撼させました。

 御多分に漏れず、前職の会社もこの時に破綻したのですが、穴吹工務店を筆頭に、章栄不動産、アーバンコーポレーション、ジョイントコーポレーション・・・。
 数多くの会社が、ここで絶命しています。
 ところが、その前年業績はというと史上最高益。
 
 史上最高益時、更なる業容拡大を目指して史上最高の用地取得を行い、史上最高の借入を起こし、史上最高の在庫を抱えます。
 そのタイミングで経済が落ち込むと、マンションの売れ行きが鈍化し、需給バランスが崩れ、資金繰りに窮し、史上最高の値下げを余儀なくされて、史上最高の損失を計上することになります。
 デベロッパーが、拡大型破滅産業と言われる所以がここにあります。

 さて、更に2年ほど前の話です。
 社内で、業績立て直しのための対策会議が開催されました。
 在庫販売、資金繰り、人員配置・・・。

 元よりポジティブシンキングの浸透した会社なので、誰一人後ろ向きの話はしません。
 様々な施策が論じられる中、元都銀の幹部が口を開きます。
 「希望退職を募りましょう。」
 「・・・。」                                      つづく

日本人ならできる

 新型コロナによる緊急事態宣言が解除されました。
 現時点において、データとして言えることです。

 日本の総人口126,500,000人中、
 陽性反応が確認されたのは16,469人ですから、感染するのは約75,000人に一人の確率。
 
 感染者の内、残念ながら死亡したのは858人ですから、感染+死亡のリスクは約1,500,000人に一人の確率。
 その死亡者の8割近くは、70代以上の高齢者。 
 感染者から死亡者を除いた15,661人の内、療養解除され既に回復されている方は13,806人です。

 毎年インフルエンザにかかる方は数百万人から一千万人と言いますから、数十人に一人は感染します。
 重症化によって毎年数百人以上が死亡・・・2005年は1,818人が亡くなっています。

 こう考えますと、日本における新型コロナのリスクは、そこまで高くないと言えます。
 勿論、油断や慢心は禁物ですが、少なくともワイドショーで騒ぎ立てる程では無いのです。
 山より大きな猪は出ません。
 
 自粛の長期化は、経済の深刻な疲弊をもたらします。
 ルールを守り、節度を持ちつつ、健全な経済活動を取り戻す。
 日本人であればできる筈です。

審議無き総会

 2020年5月26日・・・この日のことを、我々は忘れてはなりません。
 
 公益社団法人定時総会。
 毎年5月、決算、予算、事業計画、役員改選等の議案を、代議員の皆様にお諮りする最大の議決機関です。

 ところが、会の冒頭、副会長から異例の言葉が投げかけられます。
 「5月8日に開催された理事会において、監事より採決未了による定款違反が指摘されました。
 また先週、愛媛県土木部長からも同様の照会を受けております。
 本件について、顧問弁護士にも相談致しましたが、このまま総会を実施した場合、瑕疵が残るものと考えられます。
 従って、本日予定していた、報告事項および審議事項は総て取り下げさせて頂くことになりました。」

 あまりに唐突な宣言に、会場はどよめき、代議員の怒りが爆発します。
 「報告事項も、審議事項も無いと言われたが、何のために総会を開催するのか!」
 「忙しい時間を割いて出席したのに、審議できないとはどういうことか!」
 「今日の今日ではなく、事前に説明があってしかるべきじゃないか!」
 
代議員 「民主主義の根幹である採決を取らなかったということだが、監事は注意しなかったのか?」
監事  「採決をして下さいと、警告したにも関わらず、無視されました。」
代議員 「幹事は警告したと言っているが、どうなんですか?」
会長 「・・・それは、聞こえなかった。」(そんな筈はありません)
副会長 「議長として何とかまとめようとしたけれど、野次や怒号が飛び交い、紛糾したためできなかった。」

 理事会に参加されていた方は、この答弁が事実でないことを知っています。
 挙手して意見を求めても、議長がそれを無視したから、野次や怒号が飛び交いました。
 紛糾したから採決できなかったのではなく、採決をすっ飛ばしたから紛糾したのです。
 会長は、理事会音声データの開示を約束されましたから、早晩この詭弁は破綻するでしょう。
 何よりも、次の質問に対する会長の回答が、今の首脳陣の闇を象徴しています。

代議員 「理事会や総会をやり直すことで、多額の費用が発生することになるが、いったい誰が責任を負うのか?」
会長 「これは監事からの指摘でやり直すことになったので、監事が・・・。」

 泥棒が捕まったのは捕まえた警察が悪い、というのと同じ理屈です。
 何れにせよ、再びボールは理事会に戻されました。
 理事会の問題を理事会で自浄すべく、我々理事一人ひとりが責任と自覚を持って臨む必要があります。
 前代未聞の審議無き総会。
 この歴史上の汚点を根本から塗り替えない限り、協会の正常化はあり得ません。

日本人の誇り

 香港のオンラインメディア「アジアタイムズ」に、興味深い記事が掲載されています。

 「なぜ東アジアはコロナ対策で欧米に打ち勝ったのか」
 感染者数や死者数を比べれば、東アジアはウイルス管理において欧米より優れた結果を収めていることは明らかだ。
 簡単に言えば、東アジア人は個人主義的な欧米人よりもルールに敏感である。
 抗議文化で知られる韓国でも暴力はまれだ。
 香港でも昨年の「逃亡犯条例」改正案に端を発した抗議活動で、整然としたデモの様子が度々報じられた。
 
 日本については、世界屈指の高齢者人口を抱えながら死亡率が低いことは特筆に値する。
 イタリアの死亡率は日本の「約45倍」。
 高齢者が介護施設ではなく、在宅で生活している割合は両国ともほぼ同じ。
 日本は、検査数が少ないことで広く批判されてきた。
 だが、世界で最もリスクの高い(高齢者)人口を抱え、高度な医療システムを持つ日本は、新型コロナの最も致命的な症状の一つである肺炎の治療法を開拓してきた。
 日本のロックダウン(都市封鎖)は軽度だが、大規模な集会の禁止、マスク着用、手の消毒などの指示が広く守られている。

 ワイドショーやSNSを通じて、政権批判や他者批判が喧しい今日この頃ですが、こうした諸外国の声に耳を傾け、日本人としての誇りを取り戻したいものです。

総会前夜

 5:00に起き、自宅のパソコンでテレワーク。
 大洲のお客様とのアポを待つ間、近くのマックに入り、スマホでテレワーク。
 
 9:00を待って、弁護士事務所やビジネスパートナーとの電話連絡。
 9:30お客様訪問。
 
 10:00大洲宅建協会で事務連絡。
 そこから松山へ移動。
 12:00前に松山に着いて、関係者に電話。
 
 13:00社内会議。
 14:00来客対応。
 夜の会合のための資料作成と、弁護士事務所への確認。
 
 18:30夜の打ち合わせ。
 20:30終了。
 後片付けをして、自宅に着いたのは22:00。

 5:00から昼食も摂らず、ノンストップで17時間ワーク。
 入浴して食事をして23:00。
 就寝は25:00。

 これが総会前日の私の行動です。
 気が付けばブログを書く暇もなく、今朝打ち込んでおります。
 
 ということで、本日総会。
 訳あって今日がゴールではありません。
 正常化を賭けた戦いは、あと一ヶ月程度続きそうです。

因果応報

 世の中は良くしたものです。

 『因果応報』
 人の行いの善悪に応じてその報いも善悪に別れるということ。
 仏教の言葉で、「因果」は、因縁(原因)と果報(報い)。
  ある原因のもとに生じた結果・報いの意。


 間違った理事会を行えば、やり直しを求められる。
 誤った処分を行えば、司法から間違いを是正される。
 理事会が定款に反すれば、総会で審議できない。

 まさに善因善果・悪因悪果。
 然るに、こうした無軌道な運営を行う首脳陣は、やがて審判を受ける筈。
 
 まさしく、蒔いた種の通りに花が咲きます。

充分条件に非ず

 十年前と少し古いデータですが、プロスポーツ選手の衝撃的な末路です。

 NBA(バスケ)平均 = キャリア4.8年 年俸6億円、生涯報酬29億円
 NFL(アメフト)平均 = キャリア3.5年 年俸2億円、生涯報酬7億円

 NBA(バスケ)選手の60%が引退から5年以内に自己破産する
 NFL(アメフト)選手の78%が引退から2年以内に自己破産もしくは経済的に困窮する

 この転落の理由は何でしょう。
1. スポーツ一筋であったが故に、経済的な知識が未熟
2. 貧困から一気に成り上がったため、浪費癖が抜けない
3. 選手寿命が短命であるため、未来投資に拙速に手を染めがち
4. 上記の条件により、食い物にしようとする誘惑が多い

 バスケットボール、アメリカンフットボールに限らず、NLB(野球)のカート・シリング、サッカーのロナウジーニョ、ボクシングのマイクタイソン等、一流選手の転落は枚挙に暇がありません。
 月給制のお小遣いを、貰った途端に使い果たしてしまう、子供の様なものです。
 事態を重く見て最近では、引退後の第二の人生について講義等も始められました。

 この世の中、お金があれば粗方の欲求は満たされ、豊かさを謳歌できます。
 但し、お金は必要条件であって、充分条件に非ず。
 即ち、お金さえあれば良い訳ではありません。

人生の楽園

 「WINNING 勝利の経営」第二章は率直さです。

 人は皆、頭の中では意見や疑問を持っています。
 しかし、それをはっきりと言葉に出して伝えるかというと、必ずしもそうではない。
 いわゆる率直さに欠ける訳ですが、その理由は幾つかあります。

 ① 自信が無い (間違っていたらどうしよう)
 ② 軋轢を恐れる (関係を損ねたらどうしよう)
 ③ 他人任せ (誰かが言ってくれるだろう)
 ④ 責任回避 (言い出しっぺの責任は負いたくない)
 ⑤ 興味がない (仕事も、会社も、どうでもいい)

 何れの理由にしても、当事者ではない、傍観者と言えます。
 ソフトボールに例えれば、選手ではなく、スタンドで見守る一観客です。
 それは極めて不幸なことです。

 一日8時間 × 年間250日 × 40年以上

 人生の時間の殆どは、会社で仕事をしなければなりません。
 家族と家で過ごすよりも、圧倒的に長い時間です。
 仮にそれを苦役と感じているとしたら、人生が丸ごと牢獄になります。

 某TV番組のように、定年退職後に蕎麦を打ったり、農家カフェを営むことだけが、「人生の楽園」では無いでしょう。
 会社の中に居場所を見つけて、仕事にやり甲斐を感じられる日々があってこそ、貴方の人生は光り輝きます。

今が最善

 成功哲学は、逆境に際して勇気を与えてくれます。
 タイトルの言葉もその一つです。
 
 春の選抜に続いて、夏の甲子園も中止が決定しました。
 幼少の頃から甲子園出場を夢見て、夏の暑い時も、冬の寒い時も、雨降る時も、風吹く時も、血の滲むような練習を重ね、あと一歩まで迫っていた球児にとってそれは、とても不幸な知らせです。
 特に最後のチャンスであった三年生の気持ちは、想像に難くありません。

 どこかの監督が、選手達に次の言葉をかけていました。
 「甲子園に出場することは、決して最終目的ではない。
 甲子園を目指して練習してきた努力の日々が、今後の人生において必ず大きな糧となる。」
 
 そう、人生はこれから。
 この暗黒の出来事を、自らの努力によって如何に塗り替えられるかが重要です。
 コロナ禍でもがき苦しむ経営者も同じでしょう。
 
 2009年1月21日。
 前職の会社は民事再生法申請をしました。
 自分の生涯における、最大の挫折です。
 
 しかし、十年以上が経過した今、自信を持って言えます。
 あの日があったから今日の自分がある。
 今が最善です。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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