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健康と環境に感謝

 仕事は責任です。
 裏を返せば、責任の無い仕事はありません。

 また責任は、苦痛や苦労や苦役ではなく、貴方が必要とされていることの証です。
 責任を得ることで、承認欲求が満たされます。

 「貴方じゃなくても良い」
 「貴方が居なくても困らない」
 「どうぞどうぞ休んで居て下さい」

 と言われるよりも、

 「貴方しかいない」
 「貴方が居ないと困る」
 「休みだけれど、できれば出て来て貰いたい」

 と言われた方が、自己重要感も高められるでしょう。
 
 所属する会社が破綻したり、怪我をしたり、大病を患ったり・・・。
 世の中には、働きたくても働けない方が沢山いらっしゃいます。
 健康と環境に感謝。

 本日、休日出社の自分自身に言い聞かせている自分です。
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発言権と尊厳

 経営のバイブル「WINNING」より、第四章「発言権と尊厳」。
 実は、本章は僅か5頁しかない。
 従って、第二章の「率直さ」とも絡めてまとめたいと思う。

 そもそも、この類似した二つの項目を、分けている点に着目したい。
 「率直さ」は、個々人に宛てたメッセージ。
 「発言権と尊厳」は、会社や上司に対する戒めと捉えるべきであろう。

 人は皆、心の中で思うことと、人前で話すことは違っている。
 思ったことをそのまま話すことで生じる、摩擦や軋轢を恐れるからだ。
 時に言いたいことを呑み込み、言葉をコントロールできる人は、人として大人と評価もできる。

 本人を目の前にして、或いは公の場では、何も言わない。 
 しかし、気の許せる同僚や友人の前では、誹謗中傷を繰り返す。
 不満分子として多くの人を巻き込み、組織の輪を乱す。
 
 かつて、某社に在籍していたAさんは、まさしく負の煽動者であった。
 彼の影響を受ける社員や、指示する上司も少なからず居て、社内の雰囲気が悪化。
 見かねた自分が名乗り出て、「ワークアウト」を開催した。
 
 社長以外の全社員に集まって貰い、一人ひとりに発言の場を与える。
 日頃の話しを踏まえ、本音を引き出すような質問も繰り出す。
 ところが、驚くべきことに彼は、何一つ不平不満を口にしない、優等生のまま会議を終えた。

 「今日、皆さんの本音を聞かせて貰ったけれど、これといって決定的な問題は見当たらない様に思う。
 細々とした問題は、率直に話し合って貰い、その場その場で解決すれば良い。
 金輪際、ここで言えない様な話を、喫煙所や居酒屋で吹聴しないで貰いたい。
 何故なら、社長も含め、ここに居る皆は敵じゃない、味方なのだから。」
 
 ほどなく彼は、会社に辞表を出した。
 勿論、誰も引き留めない。

 社員は、率直に話す権利がある。
 会社(上司)は、その話を敬意をもって聞く義務がある。
 但しそれは、品質やサービスや組織を良くするための、建設的なものでなければならない。
 人の批判や誹謗中傷でメシが食えるのは、マスコミとどこかの国の野党議員だけだ。

ONE TEAM

 本日は、年末の御多忙な中、「感謝の集い」へのお呼びかけを致しましたところ、かくも沢山の皆様にご参加賜り、心より御礼申し上げます。

 私共の会社は、業界においては後発ですが、やっと十年の節目を迎えました。
 我々、賃貸仲介・管理の会社が、扱っている商品は何かというと、それは情報です。
 オーナー様からお預かりしている物件を、入居希望者にご紹介する業務を生業としています。

 先日、あるお客様から、営業マンに対するお褒めの言葉を頂きました。
 こちらのニーズを聞き取って貰い、提案頂いたのが、まさに自分にとってのベストマッチの物件だった・・・という内容です。

 勿論彼も、最初からそうした営業ができた訳ではありません。
 新人の頃には、要領を得ず、失敗を繰り返した筈です。
 経験を積み、資格を取り、自信を得て、今日に至っています。

 我々の志す物件確認の定義は、「物件を知る、環境を知る、オーナー様を知る」です。
 近傍類似物件、そこへ至る道順、周辺環境等を熟知していなければ、自信ある提案はできないでしょう。
 そういう意味において、我々にとって真の商品は、個々人営業マンかもしれません。
 
 さて、季節柄、そろそろ今年の流行語大賞が発表されます。
 今年の大本命は、「ONE TEAM」です。

 日本中が熱狂した「ワールドカップ」ラグビー日本大会。
 ろくろくルールも判らないのに、あれほどまでに惹き付けられた理由は何だったのか。
 それは、チームの全員が、一つの目標に向かって、結果を出したからこそでしょう。

 我々も、入居者様、オーナー様、仲介業者の「ONE TEAM」です。
 皆が一致団結し、繁忙期商戦を勝ち抜くことを祈念して、簡単楚辞ではございますが、挨拶に代えさせて頂きます。

未必の故意

 香港の地方選挙は、民主派が八割超と圧勝しました。
 御承知の通り、中国は社会主義国です。
 
 社会主義とは・・・。
 個人主義的な自由主義経済や資本主義の弊害に反対し、より平等で公正な社会を目指す思想、運動、体制。
 この一文だけを読めば、いかにも理想的な国家に見えますが、実態は中国共産党の一党独裁です。

 国家に楯突けば、秘密警察にしょっ引かれる。
 思想を語れば投獄される。
 民主化デモに参加する学生は、戦車で轢き殺す。

 我々を含む国際社会は、しっかり監視して、香港を第二の天安門事件にしては成りません。
 民主主義は、人間の尊厳を守る最後の砦です。

 さて、業界団体の暴挙も常軌を逸してきました。
 体制に背く者は、有る事無い事でっちあげ、特別委員会の名を借りて粛清する。
  
 一部の扇動者がシナリオを描いていることは判っています。
 しかし、その委員会に招請されている方々は、知ってか知らずにか、法律違反、規定違反、人権侵害に加担していることを自覚しなければなりません。
 
 『行為者が、罪となる事実の発生を積極的に意図したり希望したりしたわけではないまま、その行為からその事実が起こるかも知れないと思いながら、そうなっても仕方がないと、あえてその危険をおかして行為する心理状態。』

 それを、「未必の故意」と言います。

穏やかな心

  ある本に紹介されている禅問答です。

男 : 私は生まれつき短気で、しくじってばかりいます。 どうぞお直し下さい。
禅僧: それはさぞかしお困りでしょう。 早速直して進ぜよう。
男 : ありがとうございます。
禅僧: では、まずその短気とやらを、ここに出して見せてくれまいか。
男 : さて、出せと言われても、今は出せません。 何かことが起きますとひょっと出て来るものです。
禅僧: なんと、今は出せんと申すか。 いつでも取り出せないのであれば、それは本来無いものだ。
男 : ・・・
禅僧: 短気はものごとを受け入れようとしない己の心から起きる。 
   それを生まれつきだと、さも自分のせいではないかの様に言うのは、あまりにも自分勝手ではないか。
   貴方は先程、今は出せぬとおっしゃった。
   その気持ちを失わなければ、常に穏やかな気持ちで暮らせましょう。

 いわずもがな、私も短気な人間です。
 先日、息子の会社の愚痴を聞いている時に、血統の哀れを知りました。

 自分の正当性を主張し、相手の欠点を上げへつらう。
 話せば話す程、熱を帯び、怒りのエネルギーがほとばしります。
 
 自分も若い頃はそうでした。
 逃げ道を塞ぎ、サディスティックに責め立てる。
 時として、そんな自分に酔いしれていたりします。
 ひとえに、身勝手で、不遜で、傲慢な人間だったと反省する次第です。

 幾多の失敗を繰り返し、自らの愚かさや未熟さを知る程に、あまり怒れなくなりました。
 たまに短気を起こすと、時間の経過と共に後悔の念が湧いてきます。

 心穏やかで居ること。
 それは幸せの第一歩かもしれません

テストクロージング:後編

 前回、テストクロージングは、膠着した営の流れに一石を投じる手段であるとお話しました。
 そう、ある意味、営業のカードとしては切り札です。
 切り札であるからこそ、安易に切ってはいけません。

 例えば、家賃70,000円のマンションを案内したとします。
 それなりに気に入って頂いた様子です。
 
顧客 「家賃って安くなりませんかね。」
営業 「※ 承知しました。 大家さんに交渉してみます。」

 電話すると、あっさり5,000円引きを了承してくれました。
 嬉々として、お客様に報告します。

営業 「今電話したら、65,000円にしてくれるそうです。」

 これで、申込みになると思いきや・・・。

顧客 「なるほど。じゃあ、前向きに検討してみます。」
 
 前向きに検討・・・これは「申し込みません」と同義語。
 目の前のお客様は、二度と帰ってきません。
 いわゆる、ダメ営業の極みです。
 何が足りなかったか?

営業 「※ 承知しました。 では、65,000円に成れば御契約されますか?」

 この質問を繰り出し、yesの言質を取ってこそ、テストクロージングはクロージングの役割を果たします。  以上

テストクロージング:前編

 住宅購入は、大多数の方にとって、人生で最高値の買い物です。
 不安や迷いはあって当然でしょう。

 商談を進める中で、お客様は、あれも気になる、これも気になる。
 ・ 自己資金が・・・
 ・ 月々の支払が・・・
 ・ 校区が・・・
 ・ 立地が・・・
 ・ 仕事が・・・
 ・ プランが・・・
 ・ 親の反対が・・・
 
 個々人から、様々なニーズやハードルを聞き取ります。
 営業マンの役割は、お客様に寄り添い、不安を取り除き、背中を押すことです。

 さて、営業用語で、幕を下ろすことを「クロージング」と言います。
 これに対し、「テストクロージング」という用語もあります。

 まだクロージングの段階ではない、決め手に欠ける時に繰り出すのがテストクロージングです。
 「○○さえ解決できたら、御契約頂けますか?」

 一石を投じることで、別のハードルが浮上するかもしれません。
 他に出てこなければ、自ずと道は拓けてきます。
 テストクロージングは、膠着化した商談を打開するために、極めて有効な手段です。   つづく

非日常の休日

 飲食業に務める次男とは、なかなか休みが合いません。
 土日の振り替えで頂いた先日の木曜日、久々に一緒に出かけました。
 
 まずは、明浜にある温浴施設「はま湯」。
 57年の人生を、ほぼ愛媛県で過ごした自分ですが、明浜町は初めて。

 好天に恵まれた海沿いの道を進むと、予想外に大きい建物に行き着きます。
 高台から見下ろす露天風呂からは、シーフロントの絶景が広がっています。
 心も身体も癒されました。

 その後、卯之町バール「OTO」。
 古民家を改装してOPENした、お洒落な飲食店です。
 古い白壁の街並みに融合して、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
 キーマとバターチキンの合い掛けカレーも絶品でした。

 最後に訪れたのは、宇和町の「苔莚(こけむしろ)」。
 山林の中を整備したカフェですが、店名の通り、裏山一面に苔が群生しています。
 緑一色の苔野原に、所々木漏れ日が差し込み、実に幻想的な空間です。

 南予は知り尽くしたつもりでいましたが、知らない店やエリアがまだまだあります。
 身近なスポットの非日常体験から、大いに刺激を受けた一日でした。

三方良しの実現

 世界に誇る日本の企業「SONY」が、2014年に立ち上げたのが「ソニー不動産」。
 同社と、ネット大手の「ヤフー」が手を組み、一年前に「yahoo!不動産」で画期的な仕組みを立ち上げました。
 
 その名も「おうちダイレクト」。
 売主が、不動産会社を介さず、直接物件を売りに出せるサービスです。
 
 「おうちダイレクト」の場合、成約時に売主からの手数料を取りません。
 優良な物件情報を集めるためです。
 
 ところが、業界団体は猛反発。
 そうした取引が拡大すれば、不動産業者は存亡の危機に晒されます。
 そこで、物件情報提供を取り止め、「yahoo!不動産」を兵糧攻めする作戦に出ました。
 未だ、冷戦は続きます。
  
 仲介手数料の上限額は法律で決まっています。
 売手、買手、双方から貰うことも合法です。

 確かに、売り買い両方を仲介することに、利益相反的な見られ方があるのは否定しません。
 しかし、売主と買主の間に立ち、中立公正なスタンスで、win-win-winの三方良しを実現することは、不動産仲介業の醍醐味だと言えるでしょう。 

覚悟

 昨日のブログで、仕事の素晴らしさを説きました。
 
 遅かれ早かれ、努力は必ず報われて、
 他人様にお役立ちできて、
 時に感謝の言葉も頂けて、
 成果に比例して地位や報酬が高まって、
 人間性が磨かれていく。

 一方で、某業界団体の現状の姿は真逆です。
 
 努力はなかなか報われず、
 頑張った分だけ他人様から疎んじられ、
 有ること無いこと誹謗中傷され、
 出る杭は出ただけ叩かれ、
 清新な心根が腐っていく。

 そして今、岐路に立たされています。

 ・ こんな団体ではいけないと考え、使命感を持って、正常化を図るか
 ・ 所詮こんな団体なんだと割り切り、愛想を尽かして、卓袱台をひっくり返すか

 宇宙戦艦ヤマトではありませんが、「誰かがこれをやらねばならぬ」という思いはあります。
 だからこそ、これまで是々非々の姿勢で臨み、正義感と使命感をもってやってきました。

 一方で、お客様、社員、ビジネスパートナー、株主といったステークホルダーに対する責任もあります。
 これ以上、不毛な争いに時間とエネルギーを費やすことは、経営者としては背任かもしれません。

 何れの道を選択するにしても、ポリシーを貫き、自分らしく生きていきたいと思います。
 決して、犬死はしません。

真の人生観

 仕事が嫌で、職場が嫌で、上司が嫌で、職場環境が嫌で・・・。
 様々な理由で、「辞めてしまいたい」と思うことは、誰しも、一度や二度はあるものです。

 そんな方に説教しようとは思いません。
 自分の人生ですし、あくまでも自分が決めることでしょう。
 ここからの話は、あくまでも独り言です。

 57年間生きてきて、41年間仕事をしてきて、最近改めて思うことがあります。
 仕事は実に素晴らしい。

 まずもって仕事は、努力が確実に報われます。
 ひょっとして即効性は無いかもしれませんが、中長期的に考えると必ず報われます。

 次に、仕事の成果は他人様のお役に立てます。
 お部屋探しであっても、リフォームの御用命であっても、家賃の送金であっても、経理事務であっても、その仕事によって誰かが助けられ、喜びを与えられます。
 時に、しかるべき対価を頂きながら、「ありがとうございます」と感謝の言葉を頂くこともあります。
 宴席に招かれ御馳走になることもあります。

 更に、そうした御役立ちに比例して、職位や収入が上がり、経済的な豊かさを享受できます。
 加えて、仕事を通じて我慢や辛抱や忍耐の重要性を学び、人間性が高まります。
 ある意味、仕事は人生そのものです。

 食べんがために、労働を切り売りする。
 休日のために、平日は仕事に勤しむ。
 こうした虚無的な労働観では、仕事も人生も楽しくありません。

 まだ気づくことのできない人にとってみれば、こんな話も世迷言でしょう。
 出来る限り早く、真の人生観に行き当たって頂くことを祈念しています。

人脈という名の財産

 先日、売買契約で兵庫県に出張しました。

 内子からJRで松山へ。
 松山から高速バスで三宮へ移動して前泊。
 当日、三宮から夙川へ阪急電車で移動。
 夙川駅から徒歩でお客様の元へ。
 翌日はその折り返し。
 乗り物移動と乗り継ぎだけで十数時間、という行程です。

・ 神戸マラソンと日程が被り、ホテルがなかなか取れなかったこと
・ お客様の御自宅をお訪ねしたところ、それが引っ越し前の旧住所だったこと
・ 契約後の電車の中で忘れ物に気付き、とんぼ帰りしたこと
・ その結果、帰路のバスに乗り遅れたこと・・・

 トラブル続き・・・しかし、素晴らしい旅でした。

・ 翌日、神戸マラソンを走られるT社長と久々の再会を果たし、経営の難しさやチャレンジの重要性についてお話できたこと
・ 契約後、チーズとアボカドと生ハムのサラダを肴にシャンパンで祝杯を上げ、お客様と深い人生観についてお話できたこと
・ バスの時間待ちで街を歩いている時、偶然にもマラソン帰りの地元の友J氏と出会い、気の許せる様々なお話ができたこと・・・

 『人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に。』 森信三

 自分は今、取り立てて裕福でもありませんし、過去、人並み以上に苦労もしてきました。
 それでも、幸せか、不幸せかと言われたら、躊躇なく幸せだと答えます。
 何故なら、分不相応な程、人脈という名の財産に恵まれているからです。      

世界の平均寿命

 私事ですが、父が亡くなった歳まで、2年に迫りました。
 改めて、この若さで亡くなったんだなと、感慨一入です。

 さて、自分の生まれた1962年の平均寿命を調べてみました。

 米国 70歳 
 日本 69歳
 中国 45歳

 この数字を見ただけで、経済や医学のレベルが透かし見えます。
 特に中国の45歳という数字は驚きです。
 そして、今(2016年)はどうなっているかというと・・・。

 日本 84歳  +15歳
 米国 79歳  + 9歳
 中国 76歳  +31歳

 またまた中国の数字は驚異的です。
 ちなみに、サハラ以南のアフリカの国々は、今でも60歳。
 そこに生まれていたとすれば自分は、そろそろ寿命です。

 日本という国に生まれ、五体満足・健康で、今日仕事に勤しむことができるだけで幸せなのかもしれません。
 幸不幸は、自分の心が決めること。
 何でもないようなことが、当たり前ではないと気づくことが大切です。

狩猟から農耕へ:後編

 分かり易くするために、二つの型に大別しましょう。
 お客様を「ターゲット」とか「獲物」とか称することについて、大変失礼かと存じますが、理解し易くするため、敢えて誤解を恐れずに列記します。
 
 1. 狩猟型
 2. 農耕型

 前回、御説明したのは、まさしく狩猟型です。
 ターゲットを見極め、狙った獲物は逃さない、とばかり、射止めるまで執拗に追い求める。
 逃してしまえば最後、自らの生命が存亡の危機に立たされます。
 
 この様に人間は、かつて狩猟民族として生きていました。
 従って、力の強い男性が優位になり、狩りの上手い人間がリーダーに成っていきます。
 しかし、狩猟型では、安定して空腹を満たすことはできません。
 そこで、農耕に目覚めます。

 荒廃した土地を耕して畝を作り、
 穀物や野菜の種を撒き、
 除草や摘果や水やりに努め、
 実りを待って収穫する。

 単一作物に頼っていると、害虫や天災といった外的要因によって収穫できなくなる可能性があります。
 だから、米だけでなく、麦や、大根や、茄子や、とうもろこし・・・と、多種多様な作物を植え付ける。
 こうした取り組みにより、計画的かつ安定的に、食料を自給自足できる様になりました。
 同じ土地で連作すると収量が落ちてしまうため、暫く休ませなければならない、といった知恵も、経験を積むほどに備わってきます。
 
 狩猟も農耕も関係ないと思っているあなたへ。
 営業も全く同じです。 
 
 「見込み客が居ない」、「景気が悪い」、「会社の知名度が低い」・・・。
 数字の上がらない理由を、どれだけ並べ立てても意味はありません。

 まずは、受注チャネルを拡げて、行動すること。
 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たります。
 やがて、狩猟型営業から農耕型営業へ。
 本気で取り組む覚悟です。           以上 

狩猟から農耕へ:前編

 何度もお話ししている通り、今季から三足の草鞋を履いています。

 一、 不動産会社の社長
 一、 建築会社の営業部長
 一、 グループの経営企画室長

 期首から、大型の売買仲介を成就させたり、木造アパートの受注をまとめたり、リフォーム受注を取り付けたり・・・。
 口幅ったい言い方ながら、営業マンとしてはそれなりの成果を上げているつもりです。
 
 しかし、所詮一人の力には限界があります。
 数名ならともかく、十数名の組織を、一人の稼ぎで食わすことはできません。
 今、最も求められていることは、社員個々の潜在能力を引き出し、顕在化させることでしょう。

 営業を行う上で、大切なのは逆算のストーリーです。
 ・ この案件はお客様にとっても充分にメリットがある
 ・ 従って、強くお勧めしないのは、お客様に対する背信行為である
 ・ お客様のためにも、◯◯年○○月までには成就させたい
 ・ 工期から逆算すると、◯◯年○○月までに御契約頂く必要がある
 ・ すると、プラン・見積の提案は・・・
 
 まずは、自らの提案に自信を持ち、ゴールを定める。
 そこへ向けて、逆算式でストーリーを組み上げます。
 
 但し、どんなに優秀な営業マンも、百発百中とはいきません。
 いや、寧ろ優秀であればあるほど、的中率は落ちます。
 何故なら、それだけ弾数を打っているからです。

 目の前の、数少ない見込み客に追いすがり、震える手で照準を定めるけれど、逃げられることを恐れて引鉄が引けない。
 これが、数字の上がらない営業の典型的なパターンです。    つづく

もう一つの報酬

 グループ会社の某社長が、お部屋探しをされるという情報を得て、某店長に振りました。
 某店長は某営業マンに営業を託します。
 先日、店舗にお越し頂き、商談の上で幾つかの物件をリストアップし、ご案内したそうです。

 その後、某社長に「お役立ちできましたか?」とお尋ねしたところ・・・
 「自分もこれまで、幾度も不動産会社の方とお話してきましたが、一番の営業マンかもしれません。
 ヒアリングの中で、一つ一つ条件を絞り込み、最終的に残ったのは、まさに自分のニーズを満たす物件ばかり。
 迷いが生じた時には、しっかりと道筋を示してくれます。
 落ち着いて探せる今が良い時期ですと、さりげなく背中押しもしてくれます。
 即決とは成らなかったものの、帰り際、店長にお声がけしました。
 きっとこの会社でお世話になると思うけれど、営業は彼に担当して貰いたい、と。」

 これほど、有難いことがあるでしょうか。
 感激のあまり、目頭が熱くなりました。
 日頃から営業には、とても厳しい社長からの御言葉だけに、嬉しさも一入(ひとしお)です。

 彼が入社した数年前は、今では想像もできない就職氷河期。
 就職にあぶれ、挫折も経験しています。
 仲介営業という職に、そしてこの会社に、希望を見出せない時もありました。

 天職は、目の前の仕事に、全力で打ち込んでこそ出会えるもの。
 彼のこれまでの取り組みと、成長した今の姿が、その言葉を如実に裏付けています。
 そして、お客様からの賛辞は、掛け替えのない、もう一つの仕事の報酬です。

カリスマで終わらせない

 会計士である鵜篭先生の、財務研修を受けました。
 タイトルは、 「社長が知っておきたい財務 -成長企業の社長となった現在-」。

 一般的な財務研修と云えば、BS、PL、CFの三指標のレクチャーから始まるのが常です。
 今回は、切り口がまるっきり違っていました。

 ワークのテーマは「会社をつぶそう!」。
 そう、会社をつぶさない方法・・・ではなく、どうやったら会社がつぶれるか、を考えた上で、逆説的にリスクヘッジを問う内容です。
 不動産会社としての、つぶす方法(対策)も考えてみました。

① 企業の血液、資金繰りに窮する ・・・ (内部留保を充実させる)
② 多くの管理物件を受託している、スーパー大家さんのリプレイス ・・・(入居率とコミュニケーションを高める)
③ 入居者が大家さんに問い合わせする直接契約により、仲介会社が不要に成る ・・・(プロとしての知識とスキルを高める)
④ 家賃の持ち上げに遅延が生じ、信用不安が拡がり、管理解約が相次ぐ ・・・ (システムや内部統制を充実する)
⑤ 法令違反等に伴う、業務停止や免許取消 ・・・ (資格取得奨励とコンプライアンス遵守)
⑥ 太陽光発電の買取制限に伴う収入減 ・・・ (受注チャネル増大によるリスク分散)
⑦ 借入金の金利上昇に伴う経費増 ・・・ (利益の積上による債務圧縮)
⑧ エイブルFCの契約解除に伴う信用失墜 ・・・ (健全経営の推進)
⑨ 店長の独立に伴う、人材とクライアントの同時流出 ・・・ (待遇およびコミュニケーションを厚くする)
⑩ 自然災害に伴う、拠点や管理物件の消失 ・・・ (事業の多角化と、エリアの拡大)

 ソフトバンクや日本電産は、世界に誇る日本の企業です。
 しかし、この有価証券報告書には、「重要な経営陣の一人である〇〇〇〇に不測の事態が発生した場合、当グループの事業活動に支障が生じる可能性があります。」と表記されています。

 即ち、カリスマに次ぐ後継者がいないとした、ゴーイングコンサーン(継続企業の前提)に対する疑義。
 カリスマが故に成長発展した企業の、カリスマ自身がリスクとは皮肉です。
 
 自分も含めた、我々グループ会社の各社長にとっても、大きな課題が見えました。
 創業者をカリスマで終わらせてはなりません。

やむにやまれぬ大和魂

 昨日は、宅建協会県本部主催ブロック研修会。
 宇和島、八幡浜、大洲の三地区の皆さんが一同に会し、民法改正の概要を学びました。

 行き帰りの車中、御一緒した方と、お話しできたことは、今の自分にとって研修以上の収穫です。
 もやもやした気持ちに一区切りつきました。
 ありがとうございます。

 世の中、すべからく自分の思う通りにはならない。
 それが人生でしょう。
 
 小事を気にして、右往左往、一喜一憂すべきでないことも承知しています。
 大人としての寛容さも大事ですし、、広い心で受け入れる度量が必要だとも思います。
 
 しかし、今直面している事象は、決して小事ではないから抗います。
 抗うことは損か得か、と言われればきっと後者でしょう。
 だからといって、長い物に巻かれる位なら、名も地位も捨てた方がましです。

 「かくすれば、かくなるものと知りながら、やむにやまれぬ大和魂」  

 さながら吉田松陰の心境ですが、さりとて、むざむざ犬死するつもりもありません。

幸せな家族

 小学校の頃、歌手のアグネス・チャンのファンでした。
 アグネス・チャンさん・・・というのはおかしいし、アグネスさん・・・という言い方も違和感がありますので、敢えてアグネスと表現します。
 
 あれから半世紀近くが経過しても、彼女の容姿は衰えません。
 息子さんとのツーショットは、カップルと見間違う程。
 まさに、奇跡の64歳です。

 そのアグネスが、昨夜TV番組で語った話が、非常に興味深かったので紹介します。
 かつて、二人の子育てをしながら、スタンフォード大学に学んでいたアグネス。
 授業中、先生から「幸せな家族とは?」と訊ねられ、咄嗟に答えました。
 
 「お父さんが居て、お母さんが居て、子供が居て、皆で時間を共に過ごせる家族。」
 クラスメートからはブーイングの嵐です。
 「自分は母親しかいない。それは幸せな家族ではないと云うのか?」

 先生は、敢えて答えを出さず、翌日までの宿題とします。
 思い、悩み、入浴中に息子にまで問いかけますが、当然のことながら答えは出ません。
 ところが添い寝をしているベッドの中で、三歳の息子が突然こう言いました。
 
 「ママ、良い家族っていうのはね。思い出したらこの辺(胸のあたり)がね、温かーくなるんだよ。」
 翌日、授業でこの話を紹介したところ、クラス中に大きな拍手が響き渡ったそうです。
 
 そう言われれば、亡父も、亡母も、某姉も、過ごしたのは必ずしも良い時間だけではなかったけれど、思い出すと心が温かくなる。
 57歳にして、3歳の純粋無垢な言葉に諭された気がします。

朝活の利点

 昨日、三足の草鞋、四足目の草鞋の御話しをしました。
 所属会社は各々勤務時間が異なります。

 建設会社  = 8:00~17:00
 総合企画  = 8:30~17:30
 不動産会社 = 9:00~18:00

 原則、自分の出社時間は、8:30~17:30。
 しかし、建設会社の朝礼にも参加します。
 ・・・というよりも、ここ20年ほど、始業二時間前の6:00出社を継続しています。
 まあ、社長はフレックスタイムで良いのですが・・・。
 
 さて、先週の金曜日が出ずっぱりだったもので、金、土、日と事務仕事が溜まっています。
 そのため、今朝は普段よりも一時間早い5時出社としました。

 何度も申し上げておりますが、朝は電話もかかりませんし、呼び止められることもありません。
 不断の日中に比較すると、事務効率は数倍高まります。
 皆が出社してくる頃には、段取りはすべて終了。
 先憂後楽、そのものです。

 その代わりといっては何ですが、休日出社や残業は、まずやりません。
 夜も早い時には、20:00前に就寝しています。
 仕事時間を計算すれば、少ないくらいでしょう。

 それでいて、周囲の評価は得られるのが、朝活の利点。
 まさしく早起きは三文の徳です。

元を正せば一本の糸

 昨年までは、不動産会社の社長と、グループの経営企画との、二足の草鞋でした。
 今期がスタートする頃は、建設会社の執行役員を引き受ける決意を固めます。
 
 三足の草鞋を履くためには、相応の荷物を下ろすべきでしょう。
 旗揚げから、四半世紀続けてきた劇団の長期休養を決めた、一つの理由がそれです。
 
 本日、劇団は内子座公演。
 成功を心から祈念しています。

 正直、多少の未練はありますが、人生の優先順位として、選択は正しかったと確信しています。
 続けていたとしても、何もできなかったでしょうし、きっとオーバーフローしたに違いありません。
 
 その一つの理由が、四足目の草鞋です。
 所属する業界団体で、こうした事態が起ころうとは思ってもみませんでした。
 今は、問題の収拾のため、文字通り東奔西走しています。

 徐々に、徐々に、時間と労力をかけただけ、解決の光明が見えてくる。
 そう、難解・複雑に絡み合って見える問題も、元を正せば一本の糸です。

是々非々の語源

 最近、よく使う「是々非々」の語源を調べてみました。

 「荀子」 修身篇
 是是非非、謂之智、非是是非、謂之愚
 「是を是とし非を非とする、之これを智と謂い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う。」
 
 正しいものを正しいと判断し、間違っているものを間違っていると判断する。
 これを智と言う。
 正しいものを間違っていると判断し、間違っているものを正しいと判断する。
 これを愚という。

 そうすべては当たり前のことです。
 しかし、その当たり前の筋が通らないのが人の世でもあります。
 その理由は何でしょう。

 例えば無知。
 知らない、判らないことで、判断を間違う。

 例えば利害。
 間違っているけれど、自分に利がある、或いは害が及ぶことで、判断を曲げる。

 例えば好き嫌い。
 正しいけれど嫌い、或いは間違っているけど好き、な方向へ判断を寄せる。

 しかし、曲がりなりにも公職に身を置くとすれば、知らないでは済まされませんし、私情で判断を歪めては成りません。
 今まさに、是々非々の判断が求められています。

紛れもなくジョーカー

 クイズです。

Q1.1997年 : 2008年から2012年までの期間中に、先進国全体の温室効果ガス6種の合計排出量を1990年に比べて少なくとも5%削減することを目的と定めた、国際的な枠組みは?

Q2.2006年 : 迫りくる地球温暖化の危機を訴え、環境問題を直視しない政府の姿勢を批判した、元アメリカ副大統領アル・ゴア氏監督のドキュメンタリー映画は?

Q3.2015年 : 21世紀後半までに、世界の温室効果ガス排出を実質ゼロとし、産業革命前からの気温上昇を2℃未満に抑えることを目指す、地球温暖化対策の国際的な枠組みは?

Q4.2019年 : 11月4日、支持者を前にして「「私は、一方的で金がかかり、恐ろしい〇〇協定からの離脱を発表した。」と演説した、第45代アメリカ合衆国大統領の名前は?

A1 「京都議定書」
A2 「不都合な真実」
A3 「パリ協定」
A4 「ドナルド・トランプ」

 今となっては、京都議定書もパリ協定も虚しい限り。
 かつて、「不都合な真実」が嘘であるとした逆キャンペーンもありました。
 しかし、昨今の自然災害を見れば、「不都合な真実」は、残念ながら真実であったようです。

 洪水、干ばつ、火災は、40年で倍以上。
 熱帯を中心とした沿岸都市では、100年に一度とされた大規模洪水が、今や毎年。
 
 遠い外国の話ではありません。
 日本においても、昨年は西日本豪雨災害、今年は台風19号の風水災害。
 「数十年に一度」とされる自然災害が、毎年どこかを襲っています。

 であるにも関わらず、現実を直視せず、近視眼的な経済を天秤にかけようとする輩こそが恐ろしい。
 このトランプのカードは、紛れもなくジョーカーです。

「生きる」ということ

 役所の仕事について、とかく批判的な目が向けられがちです。

 お役所仕事とは・・・。
 形式的で不親切・非能率になりがちな役所の仕事を非難していう語。

 先日、某所で、それを痛感させられる経験をしました。
 但し、その一つの事象をもって、すべてが駄目と決めつけるのは乱暴です。
 
 過去には寧ろ、「ここまで動いてくれるのか」と感嘆させられた事案もあります。
 また、誤解を恐れずに言うならば、お役所仕事的な民間企業も少なくありません。

 接客される方は、是非一度、黒澤明監督の名作「生きる」を観て頂きたい。
 仕事観や人生観を語る上で、どんな教育よりも有効であると確信します。

 さて、結局は、各々の企業の取り組み姿勢ですし、個々人の応対でしょう。
 我々に必要なのは、人間が持って生まれた、お役立ちしたいという本能を引き出すこと。
 それが「生きる」ということです・。

屋内禁煙まで5ヶ月

 2020年4月1日。
 「健康増進法の一部を改正する法律」が施行されます。
 「受動喫煙防止法」といった方が、判り易いかもしれません。

 何が変わるのかというと・・・。
 学校・病院・児童福祉施設等・行政機関の庁舎等では、敷地内禁煙。
 ※ 先日宅建試験が開催された愛媛大学も、敷地内禁煙が徹底されていました。
 学校・病院・児童福祉施設等・行政機関の庁舎等以外の、多数の人が利用するすべての施設が「原則」屋内禁煙。
 
 上記において、どうすれば原則から外れるのかというと・・・。
(1)喫煙室の出入口において、室外から室内に流入する空気の気流が、0.2m毎秒以上であること
(2)たばこの煙が室内から室外に流出しないよう、壁、天井等によって区画されていること
(3)たばこの煙が屋外または外部の場所に排気されていること 

 つまり、完全に隔離された喫煙ブース内のみ、喫煙可能ということです。
 我が社、我がグループにおいては、何年も前から屋内禁煙が徹底されています。

 一方で、業界団体の施設は、EV前のOPENなスペースを喫煙所としています。
 また、なし崩し的に喫煙会議となることも少なくありません。
 4月の全面施行まで、残り5ヶ月。
 ちなみに、受動喫煙にまつわる加害&被害を、スモハラというそうです。

 綱紀を問うのであれば、まずは屋内禁煙からでしょう。

かまきりの交尾

 日曜午後の、「なんでも言って委員会」は、昨日お話ししたポピュリズムとは一線を画す番組です。
 生放送にするとすぐに打ち切りとなってしまうため、敢えて収録番組として、危ない発言をカットし、ギリギリのラインでオンエアしているとのことで、私の様な不勉強な人間にも、本音の知識を与えてくれます。

 先日の放送では、イソップ童話「北風と太陽」に準え、北朝鮮問題が取り上げられていました。
 経済制裁や、軍事的な威圧にようる北風政策。
 韓国の文政権が貫く、民族統一の太陽政策。

 明治天皇の玄孫、竹田恒泰氏が、南北の関係を「かまきりの交尾」と揶揄します。
 「かまきりの雄は、交尾したさに雌に近づく。
 しかし、交尾を終えた途端、雌は雄を食べてしまう。」

 少し調べてみますと、意外なことに共食いの目的は繁殖にあるそうです。
 交尾後、子孫を残すために、雌は栄養を摂らないといけない。
 交尾期の雌の栄養補給の大部分は、共食いによるもの。
 即ち雄は、雌に食べられることで、多くの子孫を残すために貢献しているのです。

 そうした崇高な、自己犠牲のお考えをお持ちなら、文句を言う筋合いはございません。

真のエリートに託す

 真の民主主義とは何か。
 真のエリートがリードするもの。

 この言葉、パッと見には一般大衆の声を無視して、政治家や官僚が牛耳ることを是認する様に聞こえます。
 但し、よくよく読み解けば、民主主義の本質を端的に示す言葉でもあります。

 例えば、消費税について。
 上げた方が良いか否かを、国民投票で決するとすれば、永遠に上げられません。
 一時的に豊かさを享受したとしても、アリとキリギリスよろしく、やがて国家の財政は破綻します。

 基本的に、近視眼的な損得でしか判断できないのが大衆です。
 また、スポンサーの意向に忖度せざると得ないのが、マスコミです。
 そして、そのマスコミの情報によって、簡単に左右されるのが大衆です。
 
 そんな大衆では、百年、千年の計をもって、大局を判断できません。
 民主主義は、ポピュリズム(大衆迎合主義)とイコールではないのです。

 一方で、国や団体をリードすべき議員や理事は、高い見識が求められます。
 そして、託し得る人を選定するために、一般大衆は選挙権を有しているのです。
 思考を停止して、愚かな人々に未来を託すのは、自殺行為といえるでしょう。

レオパレスショック

 レオパレス21の施工不良問題は、全く出口が見えません。
 
 10月31日、レオパレスから国土交通省に、全棟調査の報告がありました。
 明らかな不備が確認された物件 = 約1万3300棟(約35%)
 軽微な不備が確認された物件 = 約1万6100棟(約42%)

 これまで供給してきた全物件の内、76%が施工不良というのは、前代未聞の事態です。
 修繕に何年かかるか、見通しも立ってないと思われます。
 普通に考えると、業務停止とか、免許取消といった行政処分が科せられてしかるべきでしょう。

 しかし、同社の中核事業は、地主さんにアパートを建てさせて転貸する大家業=サブリース事業です。
 このサブリース事業は、建築や宅建業と違い、許認可制ではなく、監督官庁もありません。

 赤羽一嘉国土交通相は記者会見で、
 「極めて非常に多くの物件で不備が確認された。
 (一方で)ずいぶん宣伝(CM)に経費を掛けていると記憶している。
 肝心要の安全を軽視することは言語道断だ。
 何を考えているのか。
 大変遺憾に思う。」と述べています。

 事業存続の生命線である9月末時点での入居率は80%で、一昨年同月と比較すると▲10ポイント。
 間もなく発表される10月末の数値が、70%台に落ち込むであろうことは確実です。 
 家賃収入が激減して、多額の修繕費用を要する訳ですから、その厳しさは想像に難くないでしょう。
 
 果たしてXデーはいつなのか?
 レオパレスに手を挙げられたら、57万戸もの家賃保証の梯子が外され、2万人超のオーナー様が路頭に迷います。
 アパートの家賃相場にも影響を与えかねません。
 まさにレオパレスショックです。

改正の裏側にある改悪

 相続というものは、とかく争う方の争続に成りがちです。
 今般の相続関連の法改正を受け、先日の異業種交流会では、田之内行政書士の勉強会が開催されました。

 高齢化の進展等の社会経済情勢の変化に対応し、残された配偶者の生活に配慮する等の観点から、配偶者居住権の創設等、40年振りとなる見直しです。

 『配偶者短期居住権』
 老夫婦の御主人が亡くなり、配偶者と家が残された。
 ところが亡夫は、「土地・建物を愛人に相続する」旨の遺言を残していた。
 この場合、配偶者は家に住み続けることができない。
 こうしたケースにおける配偶者の権利を守るために、配偶者短期居住権が新設された。
 「配偶者は、被相続人(愛人)に「出て行ってくれ」と言われてからでも、6ヶ月間は住み続けることができる。」

 『遺留分制度の見直し』
 遺留分とは、本来であれば法定相続人として、しかるべき相続を受けられる方が、遺言等によって排除された場合にでも、遺留分減殺請求を行うことにより、最低限の相続を受けることができる制度。 

 夫婦と子一人の三人家族の御主人が亡くなった際、法定相続割合は、母1/2、子1/2。
 ところが、亡父は、「遺産の総て(一億円)を配偶者に相続する」旨の遺言を残していた。
 これを納得しない子供が、遺留分減殺請求(1/4=2500万円)を行う。
 
 ところが、遺産の総ては代々引き継いだ土地・建物で、子供に支払う現金はない。
 結果的に土地・建物を、母3/4、子供1/4の割合で共有とした。
 やがて生活費が底を尽き、母が土地・建物を売却しようとする際、子供に反対されると途方に暮れる・・・。

 ということで、減殺請求権に基ずく共有という制度を改め、その権利を金銭債権化して、支払いに期限の利益を設ける。
 つまり、2500万円の現金を即時支払うことはできないが、仮に10年とかの分割払いで対応するというもの。
 
 しかし、分割でも払えるのかという問題は残ります。
 何れにしても、不動産を売却しないと払えないので、売却までの時間稼ぎということかもしれません。
 更に、仕方なく共有という選択をした場合、「母は一旦2500万円分を売ってから子供にあげた」という建付けになってしまうため、売却益に所得税がかかるとのこと。
 2500万円の原価は5%125万円で、売却益は2375万円。
 単純計算でも、500万円以上の納税を迫られます。
 現金は無いのに・・・。

 「法改正や制度改正は、一般的にメリットだけが謳われているけれど、その裏側にあるデメリットに着目しなければならない。」
 このお言葉は、非常に説得力がありました。
 田之内先生、ありがとうございました。

評価と選別

 ある方のレポートを読ませて頂いて、感じたことです。

 プロスポーツの世界は、終身雇用でもないし、年功序列でもありません。
 年季や年齢が、必ずしもパフォーマンスに直結しないからです。
 また、誤解を恐れずに言えば、弱肉強食、信賞必罰のシビアな世界でもあります。

 例え若くても、経験が浅くても、20勝できる投手や、3割打てる打者は、しかるべく登用され、それなりの報酬を手にします。
 一方で、成果が出なければ、突如として無警告クビきりの憂き目をみます。

 スター選手が才能に寄りかかり、傲慢で、怠惰で、練習熱心で無かったとしても。
 解雇された選手が、努力家で、人格者であったとしても。
 ある意味結果が総てです。
 それを、不公平だとか、不平等だとか、批判する人はいません。
 
 しかし、会社組織の場合は、論点が掛け違ってしまうことがあります。
 成果と評価に基ずく純然たる「選別」が、いつの間にか擦り替えられ、人道的な「差別」と混同されがちです。

 彼は一所懸命頑張っているのに。
 彼女は休みなく働いているのに。

 それは成果を得るための手段であって、目的ではありません。
 また、「そうしないとね」という必要条件であって、「それさえやっていれば良い」という充分条件ではありません。

 一軍枠に入れない控えのブルペンピッチャーが、練習で連日300球投げ込んだからといって、それを評価してくれというのは土台無理な話です。

 飲食店であっても、食べログの点数の高い店に行こうとします。
 量販店であっても、チラシを見比べて、一円でも安い所で買おうとします。
 競争に負けた店は、遅かれ早かれ淘汰されます。
 思いやりに溢れる人は多くの友達に囲まれ、自分勝手な人は友達が居なくなります。

 すべからく人は皆、知らず知らずの内に競争環境に置かれ、評価され、選別されているのです。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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