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時の止まった父

 年末で帰省した長男を連れて、父母の眠る菩提寺へ。
 
 父が他界したのは、今から30年前。
 自分は、故人の孫にあたる長男と同じ年齢でした。
 
 「お前と同じ年齢の時に、父親は亡くなった。」 
 自分の言葉に、彼は何を感じたでしょう。

 享年59歳。
 当たり前の話ですが、時の止まった父に、自分の年齢は、着々と追い付きつつあります。
 
 姉が無くなったのは、今から13年前。
 享年49歳。
 二人共、短い一生でした。

 合掌。
 
 子供に墓参の意味を説き、故人を想い、感傷に浸るのも、年末年始の重要な御勤めでしょう。
 穏かな、穏かな年の暮れです。
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経営計画発表の手ほどき

 我がグループでは、三ヶ月前から来期「経営計画書」の策定にかかり、期首の「経営計画発表会」で全社員に向けて発信されます。
 また、年末年始に経営計画の進捗を確認し、適宜修正を図り、年初の「進発式」で全社員に向けて発表して頂きます。
 昨日ご紹介した「建設業のための経営改善バイブル」に、その考え方が書かれていました。

 『向こう三年間の経営計画と組織改革の骨子がまとまったら、社員にきちんと会社の方向性を説明する機会として、「社員説明会」を行う。
 時間は内容にもよるが、質疑応答等も含めて2時間程度はかかるだろう。
 内容は、経営トップ自身の口から会社の厳しい現状を正直に話すと共に、思い切った経営改善に乗り出す覚悟、そして組織改革などの方向性について説明するのである。
 そこには、「粗利益額」や「利益率」の目標数値が入っている必要があるし、新たに導入したり整備する社内の制度や仕組みについても含まれるだろう。
 それらを、「社内における基本ルール」などとして公表する。
 但し、よく聞かれる社員に不満は、「これをやれ、あれをやれと言われているが、それを達成したら自分達がどうなるのかが判らない」ということだ。
 普通、人は目標数字だけ与えられてもやる気は起こらない。
 その数字の根拠は何か、それをクリアしたらどうなるのか、自分達にどんなメリットがあるのか、具体的に理解して貰うことが必要である。
 当初は、「そんなのできっこない」などの反発も出てくるかもしれない。
 しかし、必ずやるということを強調する。
 経営者の中には、社員の前で話しをする時、なぜそんなに偉そうな言い方をするのだろうと思う人が少なからずいる。
 会社の状態が良く無いのは、結局は経営者の責任である。
 そこは素直に受け止め、社員説明会では寧ろ殊勝な気持ちで接してはどうだろうか?
 「今までの自分は間違っていた」
 「改めてこれからみんなついてきて欲しい」
 と、素直な気持ちで言う経営者に対して、罵声を浴びせる人などいない筈だ。(いるとすればそれは問題社員である)
 また、話しをする時には、やみくもに会社の状況に対する不安を煽るのではなく、
 「よし、会社のために頑張ろう」という気持ちを社員に持って貰うことが大切である。
 経営計画で必要となる、「必要粗利額」の中には、社員の待遇改善となる賞与支給の分も含まれている。
 皆で目標を目指す意味をはっきりと伝えれば、きっとその思いは社員に伝わる筈だ。』

 補足することは何もありません。

経営改善バイブル

 長いタイトルの本を読みました。

 「たった一年で利益を10倍にする建設業のための経営改善バイブル」

 この手の本は数多(あまた)ありますが、あるべき論を滔々と説く評論家本が席捲する中、この本はしっかり地に足のついた名著です。
 著者のプロフィールを見れば、やはり実務家でした。
 会社の現況に対する、社員の声を引用します。

① 社長は、あまり現場に来てくれない
② 社長は、ずっとオフィスに居るのではないか
③ 会社にビジョン、目指す方向性がない
④ 下からすれば一所懸命やっているのに、何故利益は上がらないのか
⑤ 業績が悪いとはよく聞くが、具体的にはどうなのか説明がない
⑥ 会社は人を育てようとしていないのではないか
⑦ 経営の方向性が場当たり的
⑧ 会社で決めたことが実行されているか判らない
⑨ 会社としての行動にスピード感がない
⑩ 経営幹部の信用がなく、会社を辞めていった人が多い

 まるで、某社を見ていたかの様なコメントです。
 そう、これがまさに中小企業の実態。
 ということは、これらを一つひとつクリアしていけば、確実に良い会社になっていくことでしょう。 

今年の五大ニュース

 先日、仕事納め恒例となった、我が社の大納会。
 今回は、道後の老舗旅館で執り行いました。
 この一年を、「NYホーム5大ニュース」で振り返ります。

1. 新営業スタッフ2名の入社
  二人共宅建士を持った、将来有望な営業マンです。
    
2. 初の産休・育休復帰社員誕生
  女性が生涯働ける職場を目指す!と宣言してから5年を要しましたが、やっと夢が叶いました。

3. 宅建士資格試験合格二名
  二人共、三年目にして掴んだ栄冠。 
  これで営業マンの資格者率は92%・・・複数店舗運営する仲介店としては、全国TOPクラスです。
 
4. 新生「松山北店」リベンジOPEN
  「松山市駅西店」統合のため、「旧松山北店」を撤退してから、臥薪嘗胆の2年間。
  満を持しての出店は、絶対に負けられない戦いと言えるでしょう。 

 5. 大洲豪雨災害  
  7月の豪雨による冠水は、数千世帯。
  文字通り、一夜にして住居を奪われた方々が、大洲駅前店に殺到します。
  
  困窮したお客様からのクレームとお部屋探しのニーズ。
  鳴りやまぬ電話、ひきも切らない来店。
  早朝から深夜まで働き詰めのスタッフは、お客様にお役立ちすべく、誠実に懸命に対応しました。

  良きライバルとして競い合う各店舗も、私欲を捨てて応援に駆けつけます。
  大阪本部も苦境を聞きつけ、ペットボトルの水をトラックに満載し、大洲まで届けてくれました。
   
  結果として残ったものは、史上最高益の記録更新。
  その経験から学んだことは、 「社会から必要とされる存在価値の指標」・・・いわゆる経営理念・方針の体現でした。

  お客様の御役立ちのためには、労を厭わない。
  そんな誠実な社員と働けることを、心から誇りに思いますし、それこそがNYイズムです。
  一年間、本当にお疲れ様でした。

不偏的かつ普遍的

 我がグループでは、部門(拠点)毎の独立採算制を敷いています。

 どの部門が儲かっていて、どの部門が足を引っ張っているのか。
 月次決算の分析によって、毎月ウォッチングしていく訳です。

 その際、役員・総務・経理といった間接部門の経費を、プロフィット部門に振り替える必要があります。
 我が社の草創期は、規模も小さかったので、社長と経理の二人の人件費を、店舗に均等割りしていました。
 数年前からは、総務・経理の機能を持つ本部も、コスト部門ではなくプロフィット部門であるという位置付けで予算を編成しています。
 
 ① 本部で一元管理している家賃送金は、管理業務の一部であるから、管理料の〇%を委託費として売上計上する
 ② 二年に一度実施している、入居者の更新事務手数料
 ③ 少額短期保険の更新や、一般火災保険によって得られる手数料
 
 これ以外にも、本部が主として携わる収入については、すべて本部の売上です。
 また、給与計算、勤怠管理、入社手続き、年末調整等々の経理、総務業務も、社内において誰かがやらなければなりません。
 それらも、店舗から社内外注されているイメージで、一定額の本部費を徴収します。
 
 いわゆる、本部にも売上があり、店舗同様に利益追求するのが、我が社の間接部門の在り方です。
 本部費の決め方は、感情論を排除した上で、客観性、公平性、合理性が求められます。

 ざっくり言えば、販管費見込額と売上見込額を積み上げ、不足する額を、普遍的かつ不偏的な配分で各部門に割り振ります。
 普遍的とは「すべてに共通する」こと、不偏的とは「偏りがない」こと。

 店舗の本部費負担を軽減するために、見込めない売上を本部に予算するのは、単なる数字遊びに過ぎません。

年賀状の役割

 年賀はがきの発行枚数は、2003年の44億6000枚がピークです。
 生まれて間もない新生児も含めて、一人平均35枚という、驚くべき数に成っています。
 
 そこから年々下がり続け、2018年の発行枚数は26億5千枚。
 15年間で、ピーク時の6割まで縮小しています。  
 ところが、実際に配達されたのは20億6千万枚。
 その差、5億9000万枚は自宅に眠っているか、局員の自爆営業で金券ショップに持ち込まれているか、何れかです。

 近年、若者の筆離れによって、減少には更に拍車がかかっています。
 我々賃貸管理業のオーナー様世代は、年賀状を楽しみにされていらっしゃる方も少なくありません。
 私自身も同様です。

 しかし、干支のイラストと、謹賀新年の文字だけが印刷された、儀礼的な内容に意味はあるでしょうか?
 正直、安否確認的な意味しか持たない気がします。
 
 個人であれば家族が増えていく様子、会社であれば成長発展していく様子。
 日頃、お目にかかれない方に向けて、そうした近況報告ができるのであれば、それなりに意味もあります。
 
 昨今、SNSの普及によって、お付き合いの形も変わってきました。
 長くお会いしていない、遠隔地の方であっても、SNSはコミュニケーションを密にしてくれます。
 そう考えますと、ポケットベルやテレフォンカード同様に、年賀状もその役割を終えようとしているのかもしれません。

可能性を決めるな

 米大リーグ、マリナーズのイチロー選手が、故郷で行われた冠イベントに集まった少年たちに向かって、こう語りました。

 「できると思ったことが必ずできるとは限らない。
 だけど、自分ができないと思ったら絶対にできない。
 可能性を決めないで欲しい。」

 これは、ビジネスにも通じる至言です。
 例えば、売上高1億円の会社が、5年後目標十億円の、アドバルーンを上げたとします。
 同業他社も、ビジネスパートナーも、社員も、社員の家族も、会社を取り巻くステークホルダーの大多数が、大言壮語と笑うでしょう。
 
 確かに、十年で十倍の目標は、無謀に思えます。
 実際、そうは成らないのが常でもあります。
 しかし、できなかった、その最大の理由は、TOPが可能性を信じなかったからです。

 できると思うこと。
 可能性を信じること。

 経営計画の見直しは、そこから始まります。

必要条件・充分条件

 先日のブログで、「重要事項説明書」に押印する場合の責任について言及しました。
 「重要事項説明書」は、宅建業法35条書面です。
 
 読んで字の如く、不動産を選定する上で、極めて重要な事項が並んでおり、記載漏れや説明を怠った場合には、厳罰が下されます。
 しかし、決して「重要事項説明書」さえ完璧なら、問題が無いということではありません。
 
 「重要事項説明」だけで網羅できない部分を、宅建業法47条が補完します。
 「故意に事実を告げず、又は不実のことを告げる行為」

 例えば、小さなお子様のいらっしゃるご家族が賃貸住宅を借りる際、下階に住む方が神経質な方で過去、生活音に関するトラブルを再三起こしていた。
 その事実を認識していながら、それを隠して契約したとしたら、それは47条違反です。
 「知っていたとしたら契約しなかった」と思われるのであれば、前以てしっかりと説明すべきでしょう。
 
 そういう意味で「重要事項説明書」は、必要条件ではあるけれど充分条件ではありません。

共同仲介の連帯責任

 不動産取引において、売買もしくは貸借の仲介は、いくつかのパターンに別れます。

 ① 売主&買主(貸主&借主)双方の仲介
 ② 売主(貸主)のみの仲介
 ③ 買主(借主)のみの仲介

 双方から手数料を頂ける①のケースを、業界用語では「両手」と言います。
 対して②③は「片手」です。

 何れの取引の場合も業者は、契約成立までに「重要事項説明書」を、買主(借主)に交付し、説明する義務を負います。
 宅建業法35条に定められている法律です。
 ここまでは、常識でしょう。

 さて、②③の場合には、一件の取引を複数社で仲介することに成ります。
 いわゆる共同仲介です。
 
 この場合にも、業界には暗黙のルールがあります。
 「重要事項説明書」を作成するのは、売側(貸側)の元付業者。
 お客様に「重要事項説明」を実施するのは、買側(借側)の客付業者。

 共同で仲介する上で、応分に業務分担する訳です。
 何も起こらなければ、それでwin-winと言えるかもしれません。
 しかし、何かが起こった時は・・・。

 例えば、元付業者の作成した重要事項説明書に、大きな誤りがあった。
 例えば、客付業者が重要事項説明を怠り、署名だけを貰った。
 
 それが原因で、お客様に損失が生じ、クレームや訴訟に発展した場合、責任の所在はどうなるか。
 共同仲介の二社は、当然に連帯責任です。
 手を抜くか否かは当事者の判断ですが、そうしたリスクがあることだけは自覚しておく必要があります。
 
 仲介会社としての押印は、くれぐれも慎重に行って下さい。

滅公奉私・滅私奉公

 雑誌「致知」の対談で、授業道場「野口塾」主宰「野口芳宏」氏が、次の様に語っています。

 『私がいまの教育を踏まえて強く思うことの一つは「公」ということが失われていることです。
 敗戦後の日本の気概が「滅私奉公(私心を捨てて公のために尽くすこと)」だったのに対して、今は「滅公奉私」。
 公を滅ぼして自分が好きなことをやればいいというように公と私の関係が逆転してしまった。
 その結果、皆が幸せになったかというと、いかにも一人ひとりの自由が保障されて幸せのように思うけれども、勝手者が増えますから、結局は幸せにならないんですね。
 
 二つ目はそれと関わることですが、子供の個性ばかりを尊重し、それまでの社会常識や通念が崩れてしまったことです。
 それによって人間同士の繋がりが大変希薄に成ってしまった。
 子供会、婦人会などというものは、いまや風前の灯です。
 それどころか、学校の部活ですら運営がままならなくなってきています。』

 確かに、会社よりも個人、国家よりも個人の自由と都合が優先される風潮は、日毎強まっています。
 会社にしても、部活にしても、子供会にしても、目下は目上を敬い、目上は目下に対して愛情を持った厳しさで育むことが、当たり前にできていました。
 今や、そうした人間関係すら、無用の柵(しがらみ)として拒絶されます。

 社員にとって会社は、知識と能力を授かり、経済的安定をもたらし、人間的な成長を促す。
 国民にとって国家は、権利と自由を保障し、安全と安心をもたらし、生活の基盤を支える。

 公と私は、切っても切れない一体不可分。
 従って、愛社精神や愛国心を持つことは、当然のことなのです。

短期と長期の両睨み

 これまで、松山の管理会社は、他社への斡旋依頼に積極的でした。
 例えば、A社が管理している「愛媛マンション101号室」の空室情報は、B社にも、C社にも、D社にも流れます。
 依頼を受けたBCD各社は、「アットホーム」や「ホームズ」や「スーモ」といったポータルサイトに、挙って掲載します。
 
 従って、某ポータルサイトで検索すると、全く同じ条件の「愛媛マンション101号室」の情報が、数社分連なる訳です。
 複数のポータルサイトを掛け合わせると、一部屋の空室情報は十にも二十にも成ります。
 その中で、入居希望者の選択した会社が反響を得て、仲介の権利を得ます。

 ところが近年、その様相が変わってきました。
 「弊社管理物件空室情報のポータルサイト掲載は不可」とする会社が増えています。
 
 管理会社としてのスタンスは、他社の力を借りてでも、入居率を維持したい。
 一方、仲介会社としてのスタンスは、自社で決められるアドバンテージを、みすみす手放したくない。
 この相反する思惑における、後者の考え方が強まってきたものです。

 結果的に、ポータルサイトの掲載量は激減します。
 仲介会社にとってみれば、物件の絶対量が確保できないために、反響を減らす可能性は大です。
 しかし、お客様にとってみれば、実数の十倍、二十倍の情報が氾濫している状況よりも、大いに選択し易くなります。
 
 仲介会社は、他社物件に依存していた、これまでの努力不足を反省すべきです。
 将来の管理候補として注力すべき、一般物件確保のための物調活動の重要性を再認識できたならばプラスでしょう。
 一方管理会社も、自社だけで募集しようとしたが故に入居率が下がって、管理解約されたら元も子もありません。

 目先のことで一喜一憂するのではなく、高所から俯瞰して、短期と長期を両睨みするのが経営です。

公正無私のリーダー

 来年で「盛和塾」を引かれる稲盛和夫氏の著書、「心を高める経営を伸ばす」は、経営者のみならず、人としてもバイブルとなる名著です。
 
 「経営者は、金儲けが上手くなくては生きていけない。
 しかし、誠実でなければ生きる資格がない。」

 フィリップ・マーロウ流の台詞が、しっくり来ます。
 以下は、特に大切にすべき価値観の引用です。

 『人を動かす原動力は、ただ一つ公平無私ということです。
 無私というのは、自分の利益を図る心が無いということです。
 或いは、自分の好みや情実で判断をしないということです。

 無私の心を持っているリーダーならば、部下はついてきます。
 逆に自己中心的で、私欲がチラチラ見える人には、嫌悪感が先立ち、ついて行きかねる筈です。
 
 -中略-

 リーダーは、まず自らの立つべき位置を明確にすべきです。
 そして、私利私欲から脱却した、「自分の集団のために」というような大義に、自らの座標軸を置くべきです。』

 「私利私欲」から「公正無私」へ。
 改めて、猛省したいと思います。
 

あるべき姿

 昨夜は、業界団体の理事会。
 終了後は懇親会。
 日頃お話しできない方とも、親睦を図ることができて、大変有意義な一日と成りました。

 理事をお引き受けして丸5年。
 一つの結論に達した様な気がします。

 5年前には、足の引っ張り合いや、いがみ合い、誹謗中傷が散見されました。
 過去の因縁を引き継ぎ、派閥争いにエネルギーを注ぐ、低レベルなゲームです。
 大事なのは過去よりも未来。
 政争よりも政策でしょう。

 また誰かの顔色を伺いながら、長いモノに巻かれようとする人も少なくありません。
 しかし、優先すべきは、権力を持つ一部の方々の感情ではなく、大多数の会員の便益です。

 会員の利便のために未来志向で取り組むこと。
 それこそが、業界団体のあるべき姿です。
 
 もう二度と、時計の針を巻き戻してはなりません。

経営計画の中間検査

 御承知の通り、来年のゴールデンウィークは10連休に成りました。
 5月の休日は計12日で、稼働日は19日だけです。

 この連休は来年に限っての特例と言い聞かせ、年末年始のカレンダーを眺めてみたら・・・。
 12月の休日は計12日で、稼働日は19日。
 1月の休日は計12日で、稼働日は19日。
 2月の稼働日も19日しかありません。
 
 経営者と社員の違いは様々ありますが、多い休みを単純に喜べるのが社員、不安になるのが経営者でしょう。
 休みが増え、稼働日が減る中で、生産性を向上させて、経営計画を達成する。
 この相反する状況下で、ハードルをクリアするのが、経営者に課せられた使命です。

 今期経営計画がスタートして5ヶ月。
 残された時間は7か月です。
 
 コンサルタント会社や建設会社の大型案件が、今期売上に計上できるリミット。
 生産部隊の納期。
 人材派遣会社や賃貸仲介会社や印刷会社の繁忙期。
 それらを勘案しますと、概ねここ3ヶ月で今期の大勢は決します。
 
 ここからは、各社社長の皆様へのお願いです。
 新年仕事始めに全社員を集め、経営計画書に基づいた「進発式」を行って下さい。
  
 「会社として、今期の経営計画達成状況はどうか」
 「部門別でみると、どこが好調で、どこが不調か」
 「不調な部門は挽回可能か、好調な部門は上乗せできないか」
 「達成が危ういのであれば、何を改善しなければならないか」
 
 業績だけではありません。

 「重点目標として掲げていた課題はクリアできるか」
 「資格試験の結果はどうだったか」
 「中長期計画に影響を及ぼすような市場の変化は無かったか」

 期首に皆さんが、魂を込めて作り上げた「経営計画」は、いわば建物の設計図。
 先述した一連の問い掛けは、中間検査のチェックリストです。
 設計図の通りに進んでいるなら問題ありません。
 そうでないとすれば、今の内に手を打つ必要があります。 

 この年末年始、「経営計画書」を一頁ずつ見直し、進捗を確認し、課題を抽出し、対策・改善策を検討し、「進発式」で全社員にメッセージ頂ければ幸いです。

オーガンスism

 内子座をホームに活動する劇団「AUGHANCE」第20回定期公演が閉演しました。
 平成6年から、年一回ペースで公演を打ち、地元では少しだけ名の知れた劇団です。

 例年は秋口に行う公演も、今年は諸事情によって師走の慌ただしい時期に。
 しかも、開演前から降り続く冷たい雨。
 お客様の出足もやや鈍く、心配されたものの、最終的には表の傘立てが間に合わない程の大盛況と成りました。
 お越し頂いた全ての皆様に、心より御礼申し上げます。

 四半世紀に及ぶ活動の中、個人的には様々なことがありました。 
 ・ 青年団の演劇活動からの延長線で劇団を発足し代表就任
 ・ 二年目、宅建士資格取得のために半年間のリタイヤ
 ・ 五年目、社内異動に伴い代表交代
 ・ 十五年目、前職の会社の業績不振に伴い、活動休止
 ・ 十六年目、起業と同時に、活動再開

 今もまた、仕事を言い訳に、殆ど関われない状況です。
 しかし、そんな私的な事情とは無関係に、劇団は永続しています。
 アマチュア演劇の頓挫する理由は、三つです。

① 座長の仕事が忙しくなる
② 仲間割れ
③ 経済的理由

 我が劇団は、二代目、三代目の代表がしっかりと引き継いでくれました。
 苦境に立っても、適宜その時代に合った脚本家、演出家、キャストが現れます。
 こうした新陳代謝によって、劇団の今は有ります。

 また、公演収支は絶対に赤字にしません。
 原理はシンプルです。
 見込まれるチケット収入の範囲内で支出を抑えるか、支出以上にチケットを売るか。
 
 我々の公演パンフには、アマチュア劇団にしては珍しくスポンサーの協賛がありません。
 趣味も、町興しも、経済が伴わない活動は永続しないでしょう。
 お願いには限界があり、心の中に負債を残してしまいます。
 公の補助やスポンサーに依存せず、自主自立の営みを心掛け、経済合理性をまっとうしてきたからこその永続です。
 
 代表、演出家、キャスト、音響、照明・・・。
 歴代関わった劇団員の皆様が、これまで様々なタスキをつないできました。
 中でも一番大切なタスキ。
 それは、オーガンスismです。

面談までが評価:後編

 次に面談の重要性です。
 そもそも人間は、生まれつきに三つの欲求が備わっています。
 
 1. 生理的欲求 
 2. 承認欲求 
 3. 成長欲求 

 多額の賞与を得られれば、服や時計や車を手にすることができます。
 外食や旅行も楽しめます。
 「生理的欲求」を満たすために、お金は必要条件です。

 次に、自分の存在や成果を「認められたい」と願う「承認欲求」。
 社長や役員が、賞与評価を元に面談すること自体が、相手を承認する行為です。
 また、評価期間中の功績を認めることも、上司の重要な役割でしょう。

 そして、昨日よりも今日、今日よりも明日、「成長したい」と思うのが「成長欲求」。
 部下の苦労は、面談時に上司から投げ掛けられる言葉によって報われ、やる気に火が付くものです。
 
 「一年前に比べて、本当に成長したな。」
 「ここを改善できれば、もっと良くなるよ。」
 「このプロジェクトを成功させて、次のステップに進んで欲しい。」
 
 繰り返します。
 面談までが評価です。       完

面談までが評価:前編

 賞与支給時期が近付いてきました。
 「下山までが登山」、「帰宅までが遠足」、という考え方からすると、「面談までが評価」です。

【 一般的な賞与支給までのプロセス 】
1. 直属の上司による一次評価
2. 上長による二次評価 ( 一次と二次の平均点が個人評価 ) 
3. 業績に応じた部門評価
4. 基本給 × (部門評価 × 個人評価) = 支給額(案)
5. 個人別支給額(案)一覧に基づき、各社社長が調整
6. 個人別支給額決定
7. 評価面談
8. 賞与支給

 一次、二次に関しては、上司の甘辛によって点数にバラつきが生まれます。
 例えば、岡山さんと高知さんとを比較して、明らかに岡山さんの貢献度が高い場合でも、岡山さんの上司の評価が辛く、高知さんの上司の評価が甘ければ、逆転現象も起こり得る訳です。

 この不条理を無くす方法は二つあります。
① 事前に評価者間で話し合い、評価基準を定める
 標準的な貢献度である一人・・・仮に愛媛さんをBと定めます。
 すると、「愛媛さんよりも岡山さんが上だからA」とか、「愛媛さんよりも下の高知さんはC」という風に、相対比較がし易くなります。

② 個人別支給額(案)が出た段階で、全体を見る社長(役員)が序列を並べ替える
 
 昨今は、社員間で賞与額を聞き合わせるのも珍しくありません。
 「明らかに自分よりも劣る」と思っていた同僚の賞与額が、自分よりも多いと知った時に、優秀な社員はどう思うか。
 想像に難くありません。
 モチベーションを上げるために支給した筈の賞与が、逆回転でモチベーションを下げてしまう訳です。    つづく

リスクの芽を摘む

 先日、今治市の小学校の校長が、ミニバイクで通勤中に一時停止の信号を無視した疑いで警察に呼び止められ、呼気から基準値を超えるアルコールが検出されたため、道路交通法の一時不停止と酒気帯び運転の疑いで検挙されました。
 本人曰く、「前夜19時から22時にかけて、自宅で、焼酎のお湯割り1杯と日本酒を3合から4合ほど飲んだ。」とのことです。

 年齢60歳と言いますから、定年間近の愚行と言えるでしょう。
 しかし、これは対岸の火事ではありません。

 先述した酒量は少なくは無いものの、さりとて大酒というほどでもない印象です。
 時間も、22時までということであれば、寧ろ節度ある切り上げ方と言えます。
 更に、睡眠を取って目覚めた後の7:30頃とあれば、酒は抜けていると考えるのが普通です。

 その上で、この校長先生を責められる人がどれだけいらっしゃいますか。
 一般的な忘年会は、19:00頃に開宴し、21:00に中締めし、二次会に異動して23:00頃まで飲むものです。
 更に、三次会に行く方も居ます。
 翌日が仕事なら、通勤時は確実に酒気帯びでしょう。

 一年の労をねぎらう忘年会の席で、堅苦しいことを言うのは憚(はばか)られます。
 しかし、本人のためを思い、リスクの芽を摘むのも管理職の仕事です。
 年末年始、節度ある飲酒を心掛けましょう。

弱い者の証し

 12月12日付日経新聞に、インド独立の父、マハトマ・ガンジーが紹介されています。

 【 ガンジーは、超人的な行動力や、命がけの断食で民衆を動かし、大英帝国と渡り合った「聖人」のイメージが強い。
 だが、1947年8月15日、デリーで開いたインド独立式典にガンジーの姿は無かった。

  インド・パキスタンの分離独立は、ヒンズー・イスラム両教徒の対立を招き、ガンジーは双方の説得と仲介に奔走した。
 晩年の彼は、目の前の流血に成す術がなく、重ねた心労から、
 「私は暗闇の中にいる」と口にした。
 
  翌48年、強硬派ヒンズー教徒の銃弾に倒れたガンジーは最期の瞬間、額に手を当て、
  「あなたを許す」というジェスチャーを見せた、と言われる。
 
  「弱い者は許すことができない。
 許すことができるのは強い者の証しだ。」
 
  独立と平和を求めて戦い抜いた人生の最期のメッセージは「許す」ことだったに違いない。 】

 読んでも、学んでも、残念ながら我は弱い者です。

夢を描く経営

 経営者の仕事は、様々あります。
 営業、資金繰り、仕組み作り・・・。 
 何れも大切ですが、つい疎(おろそ)かに成りがちなのは「夢」を描くことでしょう。

 経営者自身が、十年先、二十年先を見据え、一体どういう会社にしたいのか?
 その「夢」に、人生を託せるだけの値打ちを感じられる社員は、目の前の多少の困難も耐えられます。
 一方、刹那的に、場当たり的に、今を生きるだけの経営に甘んじるならば、愛想を尽かされても仕方ありません。

 例えば、年収1000万円を目指す優秀な社員が居たとします。
 ところが、社長の年収は5~600万円で、社長自身もその待遇に安住していたとすれば、優秀な社員はその会社に絶望するでしょう。 

 とはいえ、「夢でメシが食えるか」というご意見にも一理あります。
 大きな「夢」は、一朝一夕に叶うものではありません。
 元より、一歩一歩の地道な努力によってしか、成し得ないのが「夢」です。

 ベースアップを現実のものとするには、当然のことながら収益性の改善が求められます。
 そのためには、事業戦略、顧客のターゲット、業務の進め方・・・等々、経営計画そのものを抜本的に改める必要が出てきます。
 
 すると、社長も社員も、その「夢」に向かって思考します。
 鮮明に「夢」を描き、強く念じ続けていたならば、M&Aの情報を得た時、或いは必要な人材が現れた時に、決して見過ごすことなく、その機会(チャンス)を掴める筈です。

 そういう意味で、「夢」を描くのは、理想の駅へ向かう切符を買う様なもの。
 切符を買ったからといって必ず辿り着ける訳ではありませんが、少なくともその可能性を手にすることができます。
 換言すれば会社は、社長の描く「夢」の範囲内でしか成長しません。
 
 一人ひとりの社員が、社長の「夢」に共鳴し、ワクワクしながら仕事に勤しむ。
 それこそが、創業来グループの掲げる、真の意味での「楽しい会社」実現への第一歩です。

7つの習慣 ~農場の法則~

 この「勤勉なきこり」にも、反論はあります。
 「1年後のために? 5年後? 10年後?・・・。
 おいおい、今日のメシを食わずして、どうやって10年先まで生きられるんだ!」

 その答えは、「農場の法則」が教えてくれます。

 【 農場で場当たり的な詰め込み主義で作業することの愚かさを考えたことがあるだろうか?
  春に種蒔きを忘れ、夏は遊び惚けて、秋になってから収穫を得るために必死になって頑張る・・・。
  農場は自然のシステムである。

  必要な務めを果たし、作業を行わなければならない。
  蒔いたものしか刈り取ることはできない。
  そこに近道はない。
  
  人の成長や人間関係においても、最終的にはこの原則が必ず作用することになる。
  つまり、人の成長も人間関係も自然のシステムであり、農場の法則が支配しているのである。 】
 
 収穫よりも、種蒔きが大事?
 土壌改良よりも、収穫が大事?

 その比較自体がナンセンスでしょう。
 土壌改良、種蒔き、草取り、消毒、摘果・・・。
 
 すべてが農業の一部分であり、安定的、継続的な収穫を得るために必要なプロセスです。   完

7つの習慣 ~勤勉なきこり~

 例えば・・・
 ・ 幹部の能力や人間性が向上しない
 ・ 上司の影響を受けて人材が育たない
 
 部下は上司に対する不満を抱き、上司は部下の無能さを嘆き、経営者は「我が社にはロクな人材が居ない」と愚痴を言う。
 文字通り負の連鎖です。
 
 【 ある森に、勤勉なきこりが居ました。
  夜明けから日没まで休むことなく、そのきこりは大きな鋸で、木を切り出し続けます。
 
  一心不乱に働くきこりの姿を見ていた男が、ふと気付きました。
  鋸の刃が丸くなっているではありませんか。

  男は、きこりにアドバイスします。
 「おい、その鋸の刃先が丸くなってるぞ。研いだらどうだ?」

  すると、きこりは手も休めず、目もくれずに一言。
 「俺は忙しい、そんな暇はない。」 】                つづく

7つの習慣~第二領域~

 経営計画、社員教育、研修、業務マニュアル・・・。
 これらを推進しようとする際、現場からは必ず抵抗の声が上がります。
 
 「我々は忙しい。そんな時間は無い。」
 そして先送り、やがて塩漬けされます。

 何が正しいか?
 その答えは、名著「7つの習慣」に全て網羅されています。

 『 時間管理のマトリックス 』 
 第一領域 : 緊急かつ重要 (期限のある見積、契約、クレーム応対、災害復旧)
 第二領域 : 緊急ではないが重要 (経営計画、社員教育、研修、業務マニュアル)
 第三領域 : 緊急だが重要ではない (突然の来訪、突然の電話)
 第四領域 : 緊急でも重要でもない (多くの暇つぶし、うわさ話)

 確かに、この第二領域には緊急性はありません。
 但し、ここを疎かにすると、後々大きなツケを払うことになります。     つづく

障害者ビジネス考

 少し古い話ですが、「就労継続支援A型事業所」等、補助金目的の障害者ビジネスについて掘り下げます。

 昨年7月、岡山県倉敷市の障害者施設5カ所が一斉に閉鎖され、そこで働く障害者220人を解雇。
 今年3月、同市で障害者施設を運営する営利法人が、経営悪化を理由に170人の障害者を解雇。

 判り易く言うと、A型の補助金は、開設から3年間手厚く支給されます。
 数多くの障害者を集め、在籍させておくだけで、莫大な補助金を受け取れる仕組みです。
 利用者の仕事の内容や生産性とは無関係に収入は見込めるので、障害者に対する教育訓練も必要ありません。 
 集めれば集めるほど金を生むのですから、事業所にとって障害者はまさに金の卵です。
 
 但し、先述した通り、補助金が手厚いのは3年間のみ。
 そこで、三年経ったところで事業所を閉鎖し、新たな事業所で障害者を雇い直すことで、収益が最大化します。
 
 こうした制度上の欠陥をつき、補助金目当ての事業所が急増。
 厚労省は事態を改善するために、給付金を給与に充当することを禁止しました。
 当然、経営が続けられなくなった事業所は閉鎖に追い込まれます。
 結果、障害者だけが、職を失って取り残されたのです。
 
 そもそも、企業にとって重要なのは理念でしょう。
 「障害者の社会的自立を促す」
 それが事業所の使命である筈です。

 「道徳なき経済は罪悪であり
 経済なき道徳は寝言である」(二宮尊徳)

 補助金目当てに、金儲けの手段として事業所がつくられ、障害者が食い物にされたとすれば言語道断です。 

天性の営業マン

 前職の会社の同僚と、十年振りに会いました。
 
 彼曰く、入社面接の際、
 「貴方は天性の営業マン。
 営業をやるべくして生まれてきた人材。」
 という、自分の言葉に背中を押され、今も営業職で頑張っていらっしゃるとのこと。

 確かに、最初からキラリと光る逸材でした。
 営業としてのセンスを見出した、その理由は何点かあります。

① 前向きな目の輝き
② 真摯に傾聴する姿勢
③ 言葉を受け止め消化できる力

 一行でまとめると、「相手が心地よく話せる空気を醸し出す聞き上手」です。
 また、新入社員研修時、二日間に渡る自分のセミナーを受講した後、次の感想を残しています。

 「二日間のセミナーを受け、モチベーションが高まりました。
 今すぐにでも、飛び込み営業に行きたい気持ちです。」

 そう、営業で大成するための、次なる要素は、
④ 愚直さ
⑤ 行動力

 できない理由、やらない理由を探し求め、身体は動かず、時間だけが過ぎていく人も少なくありません。
 まずは、信じて、動いてみることでしょう。

 十年の時を超え、会社も立場も替わった今、営業の原点を再確認させて頂きました。
 ありがとうございます。

十周年 これから

 平成21年創業の弊社は、来年十周年を迎えます。
 僅か6%しかないと言われる、企業の十年生存率の壁を何とか超えられるのも、今日まで支えて頂いた皆様の御助力の賜物と感謝する次第です。
 十年ひと昔ということで、少しだけ昔話にお付き合い下さい。

 創業間もなく、この会社での初契約は、賃貸ではなく、売買仲介のお客様でした。
 御高齢の女性Aさんからの御依頼を受けて御自宅に出向くと、隣地のBさんと境界で揉めているとのこと。

 かつて親同士の口約束で、Aさんの敷地の一部をBさんに貸していたところ、軒先がはみ出し、我が物顔で占有されることが許せない、というお話しです。
 その足で、お隣のBさんをお訪ねすると、真逆の主張をされます。
 総ては、明確な契約書が無いことからくるトラブルと言えるでしょう。

 「厄介なことに首を突っ込んだな」と思いながらも、双方の言い分に耳を傾け、次の仲裁案を投げかけました。
 「お隣さんである以上、嫌でも顔を合わせざるを得ない。
 毎日いがみあって生活するよりも、気持ちよく挨拶できる様、関係修復するのが一番ではないでしょうか?」

 紆余曲折の末、越境部分だけを分筆して、売買することに成りましたが、取引対象は僅か2.5坪、手数料は5万円。
 しかも、相続は未完了、建物は未登記、という状態で、取引までに2ヶ月以上かかります。
 正直、「割が合わない」と感じたものです。

 そんな邪(よこしま)な思いで迎えた決済の日、AさんとBさんが一台の車に同乗し、笑顔で来社された際の感動は今でも忘れられません。
 更に一年後、Aさんがご家族を連れて松山の店舗に来店されました。
 「孫が大学に進学することに成りました。あの時お世話になったので、お部屋探しをするなら松岡さんのところでと思って。」
 
 仕事も人生も同じでしょう。
 短期的に割が合わないと感じる事象も、長期的に見れば必ず帳尻は合います。
 この一連のご契約は、弊社の経営の礎です。

 インターネットの普及、AIの活用、業界を取り巻く環境は、日進月歩で変わっています。
 そして、そんな今だからこそ、一周回って人肌のコミュニケーションが求められています。

 大家様の状況を理解し、悩みや嘆きに寄り添うことは、コンピュータやAIでは叶いません。
 人と人との間に立ち、心と心とを通わせ合うことが、我々の目指す仲介業の原点です。

 これからも、創業の原点を忘れることなく、二十年、三十年と永続する企業を目指していく所存ですので、御指導御鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

誠実さを量る踏み絵

 就職面接は、ともすれば、会社側が社員を選ぶ構図で捉えられがちです。
 本来面接は、お見合いの様なもの。
 双方が相手を知り、双方が選択し、相思相愛であれば結ばれます。

 少し前までの我が社の対応は、明らかに間違っていました。
 面接に来た方に対し、矢継ぎ早に質問を浴びせる。
 「一週間後を目途に文書で合否をお伝えします。」と、理由もなく先送りする。
 時には、その期限にすら遅れてしまう。

 勿論、沢山のエントリーがある場合には、できるだけ良い人材を選ぼうとするのも人情です。
 しかし、恋愛に例えれば判ります。

 合コンで知り合って、意気投合して、連絡先を交換する。
 しかし、最初の連絡が一週間後であったなら、相手の熱もすっかり醒めている筈です。
 その待たせる期間が、戦略的な焦らしになるほど、自惚れの強い自信家であれば話しは別ですが・・・。 
 
 職を失って、一日も早く定職に就きたい方にとって、会社からの連絡は一日千秋の想いでしょう。
 相手を大切に思うのであれば、それなりに尊重しなければなりません。 
 
 採用時の対応は、会社の誠実さを量る踏み絵でもあります。

インスペクション不発

 12月1日付の日経新聞に、インスペクション関連の記事が掲載されています。

 「流通増狙った法改正、あっせん制度不発」
 「中古住宅の診断 普及せず」
 「仲介業者・売り主 消極的」

 まずもって、各国の中古住宅割合は、以下の通りです。

 日 : 15%
 仏 : 68%
 米 : 83%
 英 : 88%

 つまり、マイホームを取得する際、欧米では大部分が中古住宅ですが、日本では新築主体。
 中古住宅はというと、まだ住めるにも関わらず、スクラップ&ビルドの運命です。
 これでは、地球上の資源の無駄遣いでもあるし、非経済的でもあります。
 
 事態を憂い、今年4月、鳴り物入りで法改正が図られました。
 売主や買主に対して、建物状況調査(インスペクション)制度の紹介を義務付けた訳です。
 
 インスペクションによって、「築20年経過していますが建物は堅牢ですよ」とお墨付きを得ることで、中古住宅の取引が活性化するとの目論見でした。
 ところが、法改正施行から半年以上経過した今、普及率は1%未満です。

 ポータルサイト「SUUMO」における、中古住宅全体に占める、インスペクション済み物件の割合は・・・。
 戸建て = 0.65%
 マンション = 0.37%

 問題点は、明確です。
 義務付けられたのは、インスペクションの実施ではなく、インスペクションの紹介に過ぎません。

 築年の割に程度が良いという確信があればともかく、インスペクションによって何らかの問題が発見されると価値が下がってしまうリスクを押してまでも、費用をかけて調査したくないというのが本音でしょう。
 車の車検制度の様に、実施自体が義務付けられない限り、定着は望めないと思います。

風呂は先月入った

 我がグループにおいて、ルーティンとなっているコミュニケーションパイプは限定的です。
 「部門別会議を隔週開催して、議事録を作成する」

 ところが、その議事録がなかなか上がってきません。
 議事録を作成していないのか、会議自体を行っていないのか・・・。
 
 チームで仕事をしていれば、日々問題が起こります。
 周知・徹底を図らなければならないことも出てきます。
 経営計画の進捗を確認する、プロセス管理も必要でしょう。

 課題・問題を共有し、再発防止・未然防止につなげる。
 良い事例や、優れた功績は、皆の前で称賛し、ベンチマークにする。
 こうして、一人の経験を全員が疑似体験することで、生きた教育・訓練となる効能もあります。 

 毎日の仕事で溜まった垢を落とし、現状を冷静に見つめ直し、気持ちをリセットし、明日への活力とする。
 いわば会議は、風呂に入るようなものです。
 「先月入ったから、今日は入らなくても良い」というものではありません。 

ピタゴラス・カップ

 誰から頂いたものか失念してしまいましたが、我が家には「教訓茶碗」が有ります。
 
 「教訓茶碗とは?」
 茶碗に、八分目ほど水を注ぐと、普通に溜まる。
 ところが、更に水を注ぎ足すと、底から水が抜けていく。
 しかも、一気に全部・・・。

 最初に見た人は、一様に驚きます。
 興味のある方がいらっしゃれば、いつでもお見せします。

 種明かしをすれば、茶碗の内側に二重構造のトラップがあり、トラップ内の壁を超えると、サイフォンの原理で水を吐き出す仕組みです。
 水洗トイレも同じ原理で、一定量水が溜まっている所へ用を足し、レバーを引いて水が注ぎ足されると、一気に汚水が排出されます。

 欲張り過ぎると、全てを失ってしまうという教訓を説く茶碗。
 グローバルには、「ピタゴラス・カップ」と呼ばれます。

 人間にとって、欲望は生きる糧として必須です。
 一方で、際限なく増長する欲は、人を破滅にも導きます。
 
 「足るを知る」

 常に戒めたいものです。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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