雇われ社長

 同じ社長とは言っても、「資本家社長」と「雇われ社長」の差は明確です。
 「雇われ社長」は別名、「サラリーマン社長」とも言われます。

「一般的な雇われ社長」
1. 会社の株式を持たない
 ※ 出資の必要が無い一方で、キャピタルゲインもインカムゲインもありません
2. 個人保証を引き受ける必要がない
 ※ 倒産に際し、個人保証している資本家社長は自己破産せざるを得ません
3・ 自分の給料を決められない
 ※ 資本家の腹一つです
4. 簡単に辞められる
 ※ 自分の腹一つです
5. 簡単に辞めさせられる
 ※ 資本家の腹一つです

 まあ、端的に言うと、
 雇われ社長 = ローリスク&ローリターン
 資本家社長 = ハイリスク&ハイリターン 
 
 世間的に社長というと、高給を取って、ベンツに乗って、夜毎豪遊するイメージがあります。
 大人になってリスクを知り、見る目は変わりました。

 「雇われ社長」も、経営手腕を見込まれて指名されたのですから、卑屈になる必要はありません。
 プロ経営者として、「どんな会社でも立て直してみせる」という自信を身に付けるべきでしょう。
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鬼復活宣言

 最近続いている、仕事納めの恒例行事。
 それは、社員への年賀状を手渡しすることです。

 最近は、SNSやメールにシフトし、年賀状や手紙は寂れる一方。
 しかし、だからこそ、アナログなものの方が伝わる気がします。

 今夏より、業務改革の一環で、社員面談もエンパワーメントしました。
 年に一度くらいは自筆の手紙をお送りして・・・とはいえ、なかなか難しいものです。

 何が難しいといって、社員個々を良く見ていないと、書く内容に困ります。
 社長とはいえ、社員のことを本当に判ってないとを反省させられます。

 以前からご紹介している通り、日本電産の永守社長は、社員数が1,000人に成るまで、便箋1~2枚の手書きの手紙を贈り続けたそうです。
 しかも、日常では怒ってばかりなので、褒めて褒めて褒め殺しの手紙。
 一日三人に書いても一年かかります。
 
 言うは易し、行うは難しです。
 今年、宅建試験に落ちた三名には、褒め殺しどころか、責め殺しになってしまいました。
 「無資格者に正月は無い!」・・・とか(笑)

 いやあ、笑い事ではありません。
 蕎麦もお雑煮も干し柿も食べて良いので、時間だけは有効に使って下さい。
 本人から、家族から、恨まれたとしても、10月第三週の結果に感謝されますよう。
 来年は鬼復活します。

無くしてしまった心

 22日(金)に発症して、土日月火と四日間、自分の部屋で静養しました。
 その間、TVを見て過ごした訳ですが、TVから流される殺伐としたニュースに辟易とします。

 中でも、長女が暴れるという理由から、自宅内に監禁していた事件は酷い。
 監視カメラのついた2畳の部屋は暖房も窓もなく、水はタンクからチューブで摂取し、食事は一日一回。
 そんな監禁生活が16年続き、体重は19㎏しかなかったそうです。
 直接の死因は凍死だったと言います。
 
 先述の通り、自分は四日間自宅自室に隔離されていましたが、当然三食与えられ、入浴も着替えもできました。
 TVもパソコンも暖房もある環境です。

 被害者の様な環境で監禁されれば、当然に暴れるでしょう。
 当初は、力のある限り暴れ、そのことに対して制裁を受け、やがて反抗する力も、気力も無くなり、晩年は精神的にもスポイルされていたに違いありません。
 
 親は「可愛い娘だから身近に置いておきたかった」と語っていたそうです。
 可愛い子供が、痩せ細って、寒さに凍え、飢えて弱っていく姿を、カメラでモニタリングする行為は、もはや人とは思えません。

 昨今、何故こんなにも、人の心を亡くした事件が後を絶たないのでしょう。
 豊かな経済の見返りに、無くしてしまったものの大きさを、改めて考えずにはいられません。

プロダクトアウト回帰:後編

 生産者都合を排除し、多様化するニーズに対応して業績を伸ばしたのは、「セブンイレブン」だけではありません。

 かつて65円バーガーという常軌を逸した低価格路線に舵を切り、倒産寸前となった「マクドナルド」は、社外から原田CEOというプロ経営者を招きました。
 外食未経験の原田CEOは迷いなく、24時間営業店を増やし、作り置きを止め、オーダーから30秒で提供するオペレーションを打ち出します。

 この施策は、たちまち消費者の心を捉え、業績は急回復。
 いつでもどこでも、食べたい時に、作りたての美味しいハンバーガーが、待たずに食べられるのですから当然です。

 ところが、社内からは猛反発でした。
 お客様のために打ち出された施策の反動とシワ寄せは、すべて社員が受け止めなければなりません。
 社員の疲弊は限界に近づいていました。

 「すべてはお客様のために」
 この言葉が金科玉条となり、勝利の方程式「平成スタンダード」が構築されていったのです。

 時は流れ、ここ1~2年、環境は大きく変化します。
 そう、人材不足です。
 人が集まらないことで、24時間営業や年中無休を見直す企業が増えてきました。
 時には、店がOPENできない、或いは閉店を余儀なくされる店舗も散見されます。
 サービス業の筆頭格である旅館業の杉乃井ホテルは、正月明けに10日連続で休館するそうです。

 マーケットイン理論と「おもてなし」の感性は、日本のサービス業を世界トップレベルに押し上げました。
 それはそれで誇るべきことですが、お客様の我儘な要求まで、奴隷的に受け入れるのは、行き過ぎだったのでしょう。
 
 平成スタンダードの崩壊は、寧ろ歓迎すべきかもしれません。
 行き過ぎは異常。
 異常はどこかで是正して、正常に戻すべきです。                    以上

プロダクトアウト回帰:前編

 日本一・・・いや世界一のコンビニエンスストアのビジネスモデルは、日本の「セブンイレブン」と言われています。
 その創業者は、言わずとしれた鈴木敏文氏です。
 
 他のコンビニチェーンを比較して、日販(一日の売り上げ)は約10万円違います。
 フランチャイズの取り分3万円として、月間100万円は、ほぼ純利益です。
 その差は、どこから来るのでしょう。
 PB等の商品開発力もありますが、最大の差は変化への対応力だと言われています。

 一例をご紹介します。
 セブンイレブンの弁当やおにぎりは、一日三回朝昼夕の配送です。
 以前は、三回分共に前日の朝10時までの発注でした。

 気温が上がると予測して、「ざるそば」を大量発注したにも関わらず、夕立が降って気温が下がり売れ残った。
 それでも、前日に発注した「ざるそば」は更に納品され、商品がダブつき、最終的にはロスになります。
 今は、当日夕方納品分は、当日朝の発注に変わったそうです。

 今から30年近く前、菓子店で店長を務めていた時の生菓子類は、一日一便の前々日発注でした。
 今日の在庫数と、明日の納品数を足した数が、明日朝の総数。
 ここから、明日の予想販売数を引いたものが、明日夜の在庫数。
 この計算式から、明後日の発注を確定しなければなりません。

 つまり、明日と明後日の販売数を、針の穴を射抜く精度で予測する訳です。
 勿論、予測通りには動きません。
 外すときには、もろぶた何枚ものケーキをロスにします。

 当時は、できれば一日二便体制の当日発注・・・せめて翌日発注を待望していました。
 工場側の立場からすると、計画的に仕入れて、計画的に生産したいのは当然です。
 調達コストも低廉になり、配送も効率的になり、人員の投下も最小限で済みます。

 しかし、これはまさにプロダクトアウト(生産者都合)。
 天動説か、地動説か。
 我々(生産者)を中心に天(市場)が回っているのではありません。      つづく

人生で最も大切なもの

 人生で最も大切なものは何か?
 仕事、家族、お金・・・。

 そう何れも大切ですが、最も大切なのは健康でしょう。
 もし、そう思い当たらない方がいたとしたら、それは紛れもなく健康だからです。

 三日ほど寝込んで、改めて感じました。
 健康でなければ、仕事ができません。
 健康でなければ、家族と遊びにいくこともできません。
 健康でなければ、食べ物を美味しいと感じることができません。
 何よりも、そうした活力が漲(みなぎ)りません。

 健康は、豊かな人生を送る上での大前提です。
 でありながら、 暴飲、暴食、夜更かし・・・ついつい不摂生な生活を送る。
 そして、失った時、損なった時にしか気づかないのも人間の悲しい性でしょう。

 自らも、年に一度の体調不良で、そのことを思い出す愚者の一人です。

病は気から

 毎年、決まったように年末年始で体調を崩します。
 仕事が一段落して、気が抜けるからかもしれません。

 今年は少し早めの、クリスマスにインフルエンザを発症。
 土日連休からの休みということで、業務上の支障は最低限で済みそうです。
 幸い、オーナー会、社長会、式典、事業計画修正等々、主たる業務は終えています。

 昔気質の方は言います。
 「風邪は金曜日の夜に引いて月曜日の朝までに治せ」
 病の発症はコントロールできるものではありませんが、病は気からというのも事実です。

 そもそも、風邪とは何か。
 咳、喉の痛み、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、発熱、悪寒、頭痛・・・。
 こうした諸症状を総称して風邪と言っているだけです。
 従って、注射や薬による対処療法はあるものの、風邪の根源を断つ薬はありません。

 風邪の最大の良薬は、睡眠と休養。
 つまり、体調が優れないなと思ったら、早めに就寝することです。
 その心がけと予防の習慣が、風邪を遠ざけます。

 土日の静養でかなり回復していますが、人に感染させる恐れがあるため、今日一日はお休みを頂きます。
 火曜日からは平常出勤の予定です。

立派な人間

 小二の時、両親は離婚して母は家を出ました。
 小学を卒業し中学に進学する年、母親代わりだった姉は高校を卒業して独立。
 その頃、父は個人請けの建築施工管理者でしたが、肺結核を患います。
 
 医者からは「半年、入院すれば完治する」と薦められたものの、子供を施設に預けるのは忍びないと考えた父は、通院を選択しました。
 生活保護を受給するためには、電話もステレオも手放さざるを得ません。
 それまで家賃5万円(43年前)の新築4LDKから、家賃1万2000円の築35年、風呂無し共同トイレの2Kアパートに引っ越し。
 友人からは、「前の家の方が良かったのに、どうして引っ越したの?」と悪気無く聞かれたものです。

 そこから、人並みに貧困を経験しています。
 冷蔵庫を開けると玉ねぎ一個だけということも、パン代が工面できず父親が学校に「家庭の事情」と電話してきて早退することもありました。
 TVのチャンネルが壊れ、特定の番組が見られないために、紐と棒で柱に固定して、絶妙にチューニングしたりして(笑)

 ある時、二年生のクラスメイトのK君が、こう言います。
 「弁当を一つ作るのも二つ作るのも一緒だから、お袋に頼んでやろうか?」
 大変有難い言葉だけれど、何故か素直になれなくて、丁重にお断りしました。
 今にして思えば、卑屈な心根からくる、見下される感情への抵抗だったのかもしれません。

 三年生の時、T君の家に遊びに行った際、その狭さに驚かされました。
 2Kの平屋の社宅に両親、弟、妹と5人で、押し合いへし合い暮らしていているのです。
 それでも彼は、勉強のできる優等生で、総務委員も務めています。

 お互い経済的に豊かでは無いこともあって、彼とはずっと仲良しでした。
 しかし、密かに自分が劣等感を抱いていたことは、彼も含めて誰も知りません。
 理由は彼が、家計を助けるために新聞配達のアルバイトを続けていたことです。

 名著「君たちはどう生きるか」の中に、浦川君という人物が登場します。
 彼は油揚げ屋の息子で、仕事を手伝うために学校を休むことも。
 同級生からは「アブラゲ」とからかわれていました。
 
「自分が消費するよりも、もっと多くのものを生産して世の中に送り出している人と、
 何も生産しないで、ただ消費ばかりしている人間と、どっちが立派な人間か?
 浦川君はまだ年はいかないけれど、この世の中で、ものを生み出す人の側に、もう立派に入っているじゃないか?」

 勉強もバイトもせず、ただ貧困を卑屈に捉えるしかなかった自分。
 浦川君とT君が、40年の時を超えて重なり見えます。
 T君はその後、京都大学に現役合格を果たしました。

呪縛からの解放

 GEで重視されているコミュニケーションパイプに、「ワークアウト」があります。
 直訳すれば「身体を鍛える」と成りますが、これは「仕事外し」。
 つまり、「業務を放り出してでも、徹底的に話し合おう」というものです。

 「みんなが自由に発言できる様な環境を作り出さなくてはならないと、私たちは認識するに至った。
 そこで始まったのがワークアウトだ。
 30人から100人の社員が集まり、どうすれば仕事が改善されるか、官僚的な部分、障害を取り除くにはどうしたら良いかを話し合う。
 各セッションの冒頭にトップが、なぜワークアウトをするのかを説明する。
 トップが守るべきは二つ。

 ① セッションで出てきた提案の75%には、その場でYESかNOかを回答する
 ② 残りの25%は、30日以内に解決する

 それを確認したあと、ボスはそのセッションの終わりまで姿を消し、オープンな会話の邪魔をしないようにする。
 最後に再び戻ってきて、約束した通りの決断をしていく。」

 ボスの能力が高ければ高いほど、リーダーシップに長けていれば長けるほど、部下の発言の芽は摘まれ易いものです。
 「稚拙だと思われないか?」
 「叱られないか?」
 「自分の意見に自信がない・・・」

 こうした呪縛から解放するために、ボスは姿を消すのです。
 自由闊達な環境が整えば、脳は活性し、議論は活発になります。
 また、その提案に対するフィードバックがスピーディーであれば、やり甲斐も出てきます。
 
 現場の知恵を活かす。
 経営に参画する。

 今行われている部会も、こうした考えによって叡知を結集させられれば理想的です。

下される天罰

 賃貸仲介、売買仲介は、宅建業法によって縛られる不動産業です。
 分譲マンション管理業は、マンション管理適正化法によって縛られます。

 共に、監督官庁は国土交通省であり、許認可事業です。
 法律を違(たが)えた場合には、然るべき行政処分が下されます。
 
 指示処分 < 業務停止 < 免許取消
 内容によって、その処分の重さも変ります。
 
 ところが、賃貸マンション管理は、許認可事業では無いのです。
 管理監督すべき監督官庁もありません。

 但し、弊社も含めてその殆どが、不動産(賃貸仲介)業を兼ねています。
 宅建協会の無料相談の受付も、この賃貸管理についての不満を抱いている方が多くいらっしゃいます。
 最も裾野の広い部分ですから、当然でしょう。

 しかし、管理業は不動産業ではないので、保証協会の弁済業務についても管轄外です。
 従って、相談にも乗れません。

 それを良いことに昨今、賃貸管理業者のお客様をお客様とも思わない暴挙の数々は目に余ります。 
 監督官庁から処分されることは無くても近未来、天罰が下るに違いありません。
 長期良好な信頼関係を築くには、win-winが必須です。

会社の健康診断書

 先日、経理担当者の勉強会を実施しました。
 自分は営業畑の人間で、経理の仕事をしたことも、会計王に入力したことも、ありません。
 しかし、概念だけは判ります。
 その数字が持つ意味や、何故必要としているか、それが概念です。

 二ヶ月前から、社長会資料に、部門別の業績報告が付加されました。
 これがすこぶる評判が悪い(笑)
 平たく言えば、「手間がかかる」「面倒くさい」という声が大勢です。

 従前は、会社全体の業績のみでした。
 何故、部門別を加えたかという理由は、健康診断に例えれば判ります。

 健康診断を受けた際、受け取ったのは「体調は極めて悪い」と一行だけ書かれた診断書。
 皆さんは、そんなざっくりした診断書で納得するでしょうか?
 当然聞く筈です。
 「先生、一体どこが悪いんですか?」

 一般的な健康診断は、身長、体重に始まって、X線、血液、尿、便、視覚、聴覚、心電図等々、部位毎に精細に調べます。
 仮に血糖値が高いまま放置し、暴飲暴食を続けることで、糖尿病を患えば、一生不自由な生活を強いられます。
 そうなる前の健康診断で、「食事に気を付けなさい」という経過観察が付されれば、本人も意識して摂生に努めることができます。

 一体、どこが悪いのか?
 改善のためには、何をすれば良いのか?
 食事療法か? 投薬か?
 思い切った手術が必要か? 

 毎月、部門毎の業績進捗を、対予算、対前年でウォッチングする必要性はここにあります。
 毎月の報告書は、云わば会社の健康診断書なのです。

精神的な天動説

 かつて人類は、「地球は宇宙の中心にあり、周りの天体が動いている」という、「天動説」が信じられていました。
 16世紀、ニクラウス・コペルニクスが、「宇宙の中心は太陽であり、地球は他の惑星と共に太陽の周りを自転しながら公転している」という、「地動説」を唱えます。
 まさしく、コペルニクス的発想です。
  
 今、空が動いていると思う人はいらっしゃらないでしょう。
 しかし、精神的に「自らを中心として周囲が動いている」と考える方は少なくありません。
 自己中心というやつです。

 1980年代のドラマから、「くれない族」という言葉が生まれました。
 「○○してくれない」
 という不平不満ばかり口にする人種のことです。

 生まれも育ちも年齢も価値観も違う、バラバラ集団の会社に属していれば、
 赤の他人と結婚すれば、
 生きていれば、
 思う通りにならないのは当たり前。
 
 会社が悪い、社長が悪い、上司が悪い、部下が悪い・・・。
 くれない、くれないと求めるより前に、自らがして貰いたいことを隣人に成せ!
 これが鉄則でしょう。
 
 「国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを考えようではありませんか。」
 1961年アメリカ合衆国大統領となったジョンFケネディの就任演説は、50年の時を越え、我々の心に響きます。

幸福感の理由

 人間が、幸福か不幸かを論じる基準は、環境や事象ではありません。
 幸福か否かは、心が決めることです。

 仮に今日の夕飯が、ひとかけらのパンであった場合、日本人の多くはその不幸を嘆きます。
 しかし、食料危機に直面する貧困な国民は、ひとかけらのパンを幸福感に満ちて噛み締めることでしょう。

 今話題の本「君たちはどう生きるか」の中に同様の記述があります。
 「本来、王位にあるべき人が、王位を奪われていれば、自分を不幸だと思い、自分の現在を悲しく思う。
 彼が、現在の自分を悲しく思うのは、本来王位にあるべき身が、王位にいないからだ。
 同様に、片目の人が自分を不幸に感じるのも、本来人間が二つの目を備えている筈なのに、それを欠いているからだ。
 人間というものが、もともと目を一つしかもっていないものだったら、片目のことを悲しむ者は無いに違いない。
 いや、むしろ二つ目をもって生まれたら、とんだ片輪に生まれたものだと考えて、それを悲しむに違いない。」

 幸福か否かは二つの要素によって決定づけられます。
 一つは、先天的か、後天的か。
 盲目の人が自らの境遇を嘆くのは、それまで見えていた目が、何らかのアクシデントによって見えなくなってしまったからです。
 一方、生まれながらに盲目であった人は、そもそも「見える」状態を知らないのですから、不幸を感じようもありません。

 次に、当たり前の基準が、どこに置かれるか。
 両目が備わった状態であっても、それを当たり前と思えば、感謝も、幸福も無縁です。
 一度失われた視力が、角膜移植で見える様になれば、幸福感に満ち、感謝の心が芽生えます。

 「当たり前」の対義語は「有り難い」。
 当たり前ではなく、有り難いからこそ、感謝の言葉は「ありがとう」なのです。
 五体満足で仕事できることに感謝するだけで、比類なき幸福感を手にすることができます。

経験から学ぶ愚者

 基本的に下戸ですが、飲み会の雰囲気自体は嫌いではありません。
 一般的な社長に比べれば、12月の忘年会の数も6回と少ない方でしょう。
 先日の土曜日で4回は消化し、残り2回。

 思い返せば、独身時代は地元で、毎日の様に店に繰り出したものです。
 最近では、体力も時間も無くなり、随分機会も減りました。
 特に二次会は、滅多に行きません。
 
 二次会に行けば、どうしても就寝時刻は日付を跨ぎます。
 勢いで、〆のラーメンまで攻めたりして・・・。 
 立場的にも、翌日の仕事に支障を来たす訳には参りません。
 
 そう自分は、こういう理性的な判断をする、つまらない人間です。
 但しそれが大人に成るということでもあります。
 
 私も大人になるまでは、数多くの酒にまつわる失敗を重ねてきました。
 失敗を後悔し、失敗に学び、今があります。
 
 ドイツの英雄ビスマルクの言葉の通り、
 賢者は歴史から学びますが、愚者は経験からしか学べません。
 その経験からも学べないとしたら・・・。
 おっと、ここから先は、言いっこ無しです。

毎日がチャンピオンシップ

 MLB殿堂入り確実とされるイチロー選手も44歳。
 アスリートとしてのピークは過ぎています。
 今年プレーした「マーリンズ」は契約を見送りました。

 大リーグ「マーリンズ」の元球団社長「デビッド・サムソン」氏は、「マリナーズ」在籍当時のイチローに対して批判的でした。
 ところが、イチローと共に歩んだ3年間で、サムソン氏の評価は180℃変わるのです。

 「メジャーリーグは30球団あります。
 そして、イチローがいる球団は必ずよくなる筈です。
 私はイチローの本当の姿を知っていますし、彼がチームに対してどのように貢献するのかということも判ります。」

 今年のイチロー選手は、スタメンで出場する機会は稀で、代打中心の控え扱いでした。
 であるにも関わらず、チームに与えた影響とは・・・。

 「イチローは毎日、常にプレーする準備が整っていました。
 4打席だろうが、1打席だろうが、9イニングであろうが、3球であろうが・・・。
 どんな状況であっても、準備する姿勢に変わりはありませんでした。
 このことは、野球界において非常に稀だと思います。
 与えられる役割に対して、多くの選手が準備をしているわけではありません。
 でもイチローは、キャンプ初日だろうが、開幕日だろうが、シーズン中の150試合目だろうが、いつも変わらず準備をしていました。 彼にとっては、毎日がチャンピオンシップだったのです。
 イチローはマーリンズの選手たちに、いかなるときも準備することの大切さを教えてくれたのです。」

 これはビジネスにおいても、大いに共感させられます。
 1億円の売買契約のお客様も、5,000円の駐車場契約のお客様も、
 開店直後のお客様も、閉店間際のお客様も、
 繁忙期のお客様も、閑散期のお客様も・・・。

 イチロー選手は今、受け入れ先の決まらない不安定な状況にありながら、地元神戸で黙々と自主トレを続けられています。
 彼にとっては、毎日がチャンピオンシップです。

決算書=家計簿

 経理担当者の仕事は、売上や経費を正確に表に落とすこと。
 確かに、それは第一義です。
 責任は重く、数値を間違うと、経営判断そのものを誤らせます。

 次に、その数値から課題や問題を読み取り、経営者に進言できるレベルを目指して頂きたいと思います。
 「接待交際費が去年に比較して多過ぎる」
 「今月の売上が予算を大きく下回った」
 難しく考えることはなくて、家計を預かる主婦のようなイメージです。 

 たとえば・・・月々の給料(売上)が20万円。
 家賃(地代家賃)▲5万円、電気代・水道代(水道光熱費)▲2万円、ガソリン代(旅費交通費)▲1万円、食費▲6万円・・・。
 これらを支払っていくと、手元には殆ど残りません。
 冠婚葬祭や車検といった、イレギュラーな出費が発生すると、資金繰りに苦慮します。
 
 この場合、サラリーマンをイメージしている訳ですが、会社のお父さん(社長)は完全歩合。
 月々の収入は80万円の時もあれば、0円の時もあります。
 となれば、家計を預かる主婦にとって、収入見込みも無関心ではいられない筈です。

 難解な決算書も、家計簿だと思えば、恐れることはありません。

変化する事業計画

 三木雄信著、「孫社長に叩き込まれたスゴイ数値化仕事術」読了しました。
 東大経済学部経営学科卒業後、三菱地所を経てソフトバンクに入社し、27歳で社長室長就任と言いますから、文字通り孫社長の懐刀だったのでしょう。
 ソフトバンク社の事業計画について、次の記述があります。
 
 「多くの会社では、事業が始まる前は時間をかけて綿密な計画を練り上げますが、実際にビジネスがスタートすると、その後は単なる予算管理にしか使われなくなります。
 しかし、事業開始前に作った計画は、あくまで机上のもの。
 実際にやってみたら、予測とは違う数字が出てきて当たり前です。
 だから、ソフトバンクの事業計画は、実行してからが本当のスタートです。
 現場から上がってくる数字を、リアルタイムで把握し、回帰分析などの手法で検証して、事業計画と擦り合わせていく。
 もし実績値が目標値と乖離していたら、どうすれば改善できるか考え、高速でPDCAを回し続ける。
 それを現場の社員からトップまで、すべての階層で実施します。
 こうして、事業計画そのものを変化させ続けるのが、ソフトバンク流PDCAです。」

 我がグループも、今期事業計画は8月からスタートしています。
 A社は、3ヶ月経過時点の業績を踏まえ、ドラスティックな修正を行いました。
 B社のC部門は、4ヶ月経過時点の受注が伸び悩んでいたため修正。
 D社は、E支店開設の戦略的な決断を受け、現在修正中です。

 事業計画を、安易に下方修正できるという意味ではありません。
 旅行に出かけた際、渋滞に巻き込まれて遅延した際に、休憩時間を縮めたり、高速道路を使ったりして、何とか帳尻を合わそうとするのと同じ理屈です。
 今期事業計画の達成というゴールへの到達が危ぶまれるなら、速やかに軌道修正すべきでしょう。

過去から未来を創造

 過去三年間の賃貸仲介営業データをまとめてみました。

① 営業個々の生産性(接客数・成約数・成約率)
② 全社および店舗毎の生産性 (接客数・成約数・成約率)
③ 契約一件のために、何人の来店が必要か(来店成約率)
④ 来店一件のために、何件の反響が必要か(反響来店率)
⑤ 反響一件を取るために幾らの広宣費がかかっているか(反響単価)
④ 御一人に来店頂くために幾らの広宣費がかかっているか(来店単価)
⑥ 成約一件を上げるために幾らの広宣費がかかっているか(成約単価)・・・
 
 ちなみに、対前年の全社来店成約率は、9ポイント上がりました。
 営業マンの定着・習熟によるレベルアップが要因ですが、手放しでは喜べません。
 この一年間、新人が入っていない裏返しでもあります。

 さて、これらは全て結果・・・過去の数値です。
 様々なデータを基に、最も効果的と思われる指標について
1. 「目標」を定め
2. 「仮説」を立て
3. 「実行」し
4. 「検証」し、
5. 「改善」する。
 P(プラン)→D(ドゥ)→C(チェック)→A(アクション)の追求です。

 特に、2.の「仮説」は重要です。

 一例として、松山南店の反響数は対前年1.7倍。
 紛れもなくシステム変更の成果と言えます。
 これも元々は、「システムを変更し発信件数を増やせば反響も増大する?」という仮説からのスタートでした。
 
 「〇〇をすれば改善できるのではないか?」
 「仮説」と「検証」を通じ、「過去」から「未来」を創造して行きましょう。

鹿島の旅

 先日の休日は、以前から行ってみたかった北条:鹿島へ次男と出かけました。
 北条港から400m、僅か3分の船旅です。

 周囲1.5㎞の鹿島は、夏場こそ海水浴客で賑わうものの、冬季は殆ど釣り客ばかり。
 有名な旅館も、飲食店も、シーズンオフはクローズしていました。

 徒歩20分で、瀬戸内海の島々や北条市街が一望の元に見渡せる、標高114mの絶景ポイントに到達。
 途中、野生鹿の群れも、至近距離で見られます。

 一時間程の滞在の後、渡船に乗って港に戻り、すぐ近くにある温浴施設「シーパ」へ。
 不慣れな山歩きで疲れた身体に、温泉の温かさが染み渡ります。
 正直、あまり期待してなかったのですが、瀬戸内海が拡がる露天風呂の解放感は最高です。
 
 帰路、老舗「磯之河」で、鯛釜飯に舌鼓。
 無計画な割には、充実した小旅行気分を味わうことができました。

 これまで55年の人生の中で、何度か海外も旅行しています。
 しかし、国内はおろか、県内でも、行ったことのない場所はまだまだ沢山あります。
 灯台下暗しを痛感した休日でした。

他責主義者に告ぐ

 他責主義者が蔓延(はびこ)る世の中に成ってきました。
 「あいつが悪い」 「上司が悪い」 「会社が悪い」 「政治が悪い」 「社会が悪い」 
 何でも他人のせいにすれば気は楽です。
 
 いわずもがな、人は独りでは生きていけません。
 会社では部下や同僚や上司の力を借り、ビジネスパートナーの協力を仰ぎ、家庭では家事全般を委ね、時に友人の助けを乞う。
 家が火事になれば消防署や消防団が駆けつけ、急病にかかれば救急車を呼び、犯罪に巻き込まれれば警察に通報する。
 
 誰の力も借りず、一人でこの世に生まれ落ち、一人で成長し、一人で一人前になったと勘違いしているから傲慢なのです。
 自分の至らなさや、未熟さや、愚かさに気付けば、謙虚さが芽生えます。
 謙虚になれば、周囲の手助けに感謝し、相手の心情を汲むこともできます。

 他人を批判ばかりしている貴方は、一体どれだけ偉いのか?とお訊ねしたい。
 さぞかし、完全無欠な非の打ち所の無いパーフェクトヒューマンなのでしょう。
 他責主義者は「謙虚」と「感謝」の心が欠落している人種です。

ゴルフする理由

 前回は、ポジティブシンキングについて書きました。
 その前提に踏まえるべき、原理原則があります。

 「人生は思う通りに成らないもの」

 人生が思う通りに成るものと、誤った認識でいるから、上手くいかない時に不満を感じます。
 まずもって、思う通りには成りません。

 人は何故ゴルフをするのか?
 遥か先に設定された、カップ(フラッグ)という明確なゴール。
 ショート、ミドル、ロングのコースによって定められた、パーと言う基準。
 残された距離や体力によって、使い分けられるクラブ。
 それでも右に左にショットはぶれます。
 未熟さやミスによって打ち込む、バンカー、池、OB・・・。

 なかなか上手くいきません。 
 上手くいかないものを、上手くいくように自助努力し、修練を重ねることで上達できるから面白い。
 仕事や人生と同じです。

 「こんなところにバンカー作りやがって!」
 「カップの位置が遠過ぎる!」
 「池からなんて打てっこない!」

 不平、不満、愚痴ばっかり言ってたら、ゴルフも人生も面白くありません。
 仮に、ティーグランドからグリーン上のカップまで、下り坂一直線に溝が掘られていて、打てば必ずホールインワンできるゴルフがあったとすれば、貴方はプレーしますか?
 人生は、上手くいかないから面白いのです。

コントロール不能

 ポジティブシンキングは、後天的に身に付くものです。
 
 雨天時に、「鬱陶しい」と落ち込むか、「慈雨(めぐみの雨)」と歓迎するか。
 スピード違反で検挙された際、「不運だった」と舌打ちするか、「大きな事故を回避できた」と切り替えるか。
 社内の異動を、「左遷人事」と憤るか、「自らを伸ばす機会(チャンス)」と捉えるか。
 人生の「不運」を嘆くか、「幸福」に感謝するか・・・。

 このように、起こった事象は同じでも、人によって真反対の感情を抱きます。 
 万事ネガティブに受け止める人の心は、不平、不満、怒り、憤り、愚痴、不安によって埋め尽くされて澱(よど)みます。
 表情は曇り、健康にも悪影響を及ぼします。
 人生の時間は限られているにも関わらず、実に勿体ない限りです。

 世の中の事象には、自助努力によってコントロールできることと、できないことがあります。
 過去は、幾ら嘆いても悔やんでも、1ミリたりとも変えられません。
 他人は、その人の意思が備わっており、こちらの思うようには成りません。
 いわば、過去も他人も、コントロール不能です。
 
 であるにも関わらず、殆どの人は過去や他人のことで鬱々と思い悩みます。
 どうせ脳を使うなら、コントロール可能な未来と、自分に費やすべきでしょう。
 過去と他人は変えられなくても、未来と自分だけは変えられます。

責任者としての覚悟

 言うまでもなく、係の責任者は係長、課の責任者は課長、部の責任者は部長、そして、会社の責任者は社長です。
 事業計画の立案および実行は、各々の部門・部署が行います。
 しかし、最終的な承認者および責任者は上位者です。
 
 上がってきた計画が不充分であると思えば適宜、質問・意見をぶつけ、時に作り直しを命じることもあるでしょう。
 最終的に納得できれば、部下とがっちり握手をし、目標達成に向けて共に邁進します。

 レストランの厨房は、責任分担が明確です。
 パティシエ、シェフ、ソムリエ、皿洗い、給仕・・・。
 各々決められた役割をこなします。
 
 そして、提供する料理の最終的な責任者として、総料理長がいます。
 コース料理をお客様に提供する直前に、総料理長がこんな独り言を呟いていたとしたら・・・
 「メインディッシュの食材が新鮮じゃない」
 「このデザートは甘過ぎる」
 「ワインはもっと上等なものを選ぶべきだ」

 案の定、味に満足しなかったお客様からクレームの声。
 対応した総料理長は、悪びれずこう言います。
 「いや、料理はシェフに、デザートはパティシエに、ワインはソムリエに任せていたので私は知りません。」

 話しにならないと激怒したお客様は、次にオーナーを呼びつけました。
 オーナーは言います。
 「確かに私はオーナーだが、提供する料理はすべて総料理長に任せていたので、私は知りません。」

 確実なのは、そのお客様は、その店に二度と訪れないということです。
 会社に例えれば、総料理長は部門長、オーナーは社長。
 知らない、判らない、関係ないは禁句です。

 仮に異業種から参入した門外漢であったとしても、提供する商品、営む事業、部下の対応、目標の達成等々、組織内のありとあらゆる事象にコミットするのが上位者の仕事なのだということだけは、胸に刻んで頂きたいと思います。

空家問題の解決策

 大洲市空家等対策協議会委員の委嘱を受け、第一回の委員会に参加しました。

 空家対策と移住促進は、利害が合致している筈なのに、全国どこも上手く機能していません。
 その理由は・・・。

1. 需要と供給のミスマッチ
 需要 = 田舎でも集落があり、親切なご近所さんに恵まれ、利便で小綺麗な古民家
 供給 = 奥深く、コンビニまで一時間かかる、雑草に覆われ孤立したあばら家
 100万円で取得したとしても、住める状態にするまでに500万円かかってしまう。

2. 受け入れ地の魅力とリスク
 我が町「内子町」は、過去数十組の移住を受け入れており、一つの成功事例です。
 しかし、安易な取り組みはリスクを招きます。
 ① 他人物売買(相続が完了していない・相続人全員の承諾が取れていない)
 ② 当事者間契約や支払いのトラブル(業者が携わらない契約はトラブルの確率が高まります)
 ③ 移住者の身元確認(若者移住に喜んでいたら大麻村になっていた・・・)
 こうしたリスクを踏まえて立ち上がったのが、大洲市の「空き家バンク」です。
 媒介契約を交わすことでリスクヘッジし、永続に不可欠な商業ベースにも乗せられます。
 しかし・・・。

3. 労力・責任と報酬のミスマッチ
 「買ってくれるのなら100万円で良い。」・・・この報酬は5万円。
 「借りてくれるのなら5千円でも良い。」・・・この報酬は5千円。
 この報酬で、現調→査定→媒介契約→役調→重要事項説明→売買契約を行い、更に取引後の瑕疵についても責任を負うとすれば、現実的には見合いません。
 
 本気で空き家対策に取り組み、移住促進につなげたいと考えるなら、大洲市自らが宅建業者となり半官半民の姿勢で臨むか、業者の労力と責任に相応しい報酬を補助金として支給するか、どちらかだと思います。

対面同席五百生

 オーナー会「感謝の集い」は、盛況の内に幕を閉じました。
 ご参加頂いたオーナー様各位の御厚情と、企画実行された社員の皆様方の御尽力に、心より感謝致します。
 個人的には、ナチュラルなサプライズがありました。

 一オーナー様として参加頂いたS山さんが、何と雄新中学校2年7組のクラスメイトだったのです。
 本当に世間は狭い。
 実は、同じクラスに、消防点検・受水槽清掃等を実施するビジネスパートナー「T社」のS伯社長もいらっしゃいます。
 
 当時の雄新中学校は、一学年11クラス525名の超マンモス校。
 単純に、同一クラスになる確率は一割以下です。
 同じ集合写真に納まった3名が、41年の時を超え、賃貸管理という業務を通じて関り合うことに、運命を感じずにはいられません。

 『対面同席五百生』
 たまたまバスで隣り合ったり、喫茶店の向かいの席に座っただけであったとしても、その人というのは、これまで繰り返されてきた前世で、五〇〇回は一緒に生きた人である。

 即ち、偶然すれ違ったのではなく、必然性を持って巡り合わされたものと考えます。
 そしてその縁を、生かすも殺すも、つなぐも切らすも、本人次第です。

 出逢いを大切にしましょう。
 縁をつなぎましょう。
 縁を生かしましょう。
 その人脈は、自らの人生を豊かにしてくれます。

人と人との絆

 本日は、NYホーム一年の締め括りでもある最大イベント、オーナー会「感謝の集い」です。
 創業9年、毎年新しいオーナー様をお迎えし、会場も少しずつ大きくして、今日に至りました。
 ひとえに、皆様の御支援の賜物です。
 
 また、残念ながら、今年は二名の方と今生のお別れに成りました。
 この場をお借りして、改めて黙祷を捧げます。

 会社は営利を追求する集団です。
 売上を伸ばし、利益を死守しなければなりません。
 一方で、お客様との関係は決して、ビジネスライクではいけないとも思います。

 会社とは甚だ曖昧なもの。
 実態としての会社は人(経営者を含む社員)であり、会社とはその人の対応そのものです。
 
 前職の会社を離れ、滝井店長と共に起業した際、
 「貴方たちが起業するのであれば、管理物件を任せる」
 と言って頂いたオーナー様がいらっしゃいました。
 それも一人や二人ではありません。
 実績も、暖簾も殆どゼロに等しい会社に、命の次に大切な資産をお任せ頂く・・・いわば人対人の信用取引です。
  
 仮に、今在籍する社員が、独立したり、他社にヘッドハンティングされるとします。
 果たして、何人のオーナー様が、その人に付いて管理移行されるでしょう。
 
 勿論、そうして貰いたい訳ではありません。
 しかし、そこまで信用される、魅力的なプロ人材が沢山集う会社は理想です。
 そして、そうした優秀な人材とも、強い絆で結ばれる会社でありたいと思っています。 

生き残りの要件

 お笑い芸人を志す人にとって、「M1グランプリ」は特別なステージです。
 昨日まで泣かず飛ばずだった売れない芸人が、一夜にして脚光を浴び、分刻み秒刻みのスケジュールでオファーされる。
 食うや食わずの生活が一変し、年収数千万円から数億円を得られる。
 まさにジャパニーズ・ドリームです。
 
 勿論、実力が伴わなければ、一過性のブームに終わり、再び地下に潜ることもあります。
 実際に、ピン芸人の頂点を決める「R1グランプリ」の歴代覇者を見ますと、現実の厳しさと悲哀を目の当たりにします。

 さて、吉本興業だけでも6,000人。
 NSCには毎年1,400人が入学するそうです。
 その中でプロと成れるのは一部。
 一般的なサラリーマン以上の所得を得られるのは極一部。
 売れっ子となるのは、ほんの一握りでしょう。
 
 成功を収めるのに必要なのは、才能と努力と運。
 何れを欠いても、成功は手にできません。
 
 アルバイトや下働きをしながら、食うや食わずの生活で夢を追う。
 彼らは、プロダクションに所属しているとは言いながら、全員が自営業者の扱いです。
 従って、仕事が無ければ収入はゼロ。
 そこには、労働基準法も残業も最低賃金もありません。

 彼らと我々とは、住む世界も目指す世界も違います。
 しかし、お客様から必要とされることが、生き残りの要件たることは、紛れもなく同じです。

被害者のすり替え

 横綱「日馬富士」の「貴ノ岩」暴行事件について、逆ギレの引退会見や偏ったマスコミ報道に違和感を感じていました。
 これについて、筑波大学の原田隆之教授が、明快に解説されています。

【 会見の様子 】
1 会見時、加害者から被害者に対する謝罪が無い
2 礼節に欠ける後輩を指導するのは先輩の責務として、半ば正当化しようとしている
3 記者の質問に気色ばんだり、質問を遮ったり、謙虚さに欠く

【 危機管理委員会の中間報告 】
1 一次会で、白鵬が貴ノ岩の言動に説教をしたが、日馬富士はそれを庇った。
2 貴ノ岩は両親を亡くしており、似た境遇にある日馬富士は日ごろから彼を気にかけ可愛がっていた。
3 二次会になって、白鵬がまた説諭を始めたとき、貴ノ岩がスマートフォンをいじっていたので、日馬富士は大横綱の白鵬に何たる態度かと腹を立て、貴ノ岩の顔面を平手で殴った。
4 貴ノ岩がそこで謝罪していればよかったのに、それどころか睨み返してきたため、さらにカラオケのリモコンなどで殴った。

 『危機管理員会なるものが、中立的な立場ではなく、明らかに「加害者寄り」であることがはっきりとわかる。』

 委員会の調査に協力しない貴乃花親方の強硬姿勢を逆手に取り、 加害者と被害者のイメージをすり替えようとする意図が見え隠れします。
 相撲協会自体が、そうした体質だからこそ、貴乃花親方も口を噤むのでしょう。

 確かな事実は、無抵抗の力士が、横綱の暴力によって、頭を縫う程の怪我を負ったということ。
 マスコミのくだらない詮索に付き合うのではなく、間もなく下されるであろう、警察の捜査結果を待ちたいものです。

いかに生きるか

 先日の勉強会の後の懇親会。
 そこに集うのは、52〜60歳の面々。
 勢い、健康と寿命の話に成りました。
  
 「80歳を超えての延命治療は必要ない」

 お酒の力も手伝って、こうした意見も口をつきます。
 まだまだ先のことだと思うから、そう言えるのかもしれません。

 かつてお世話になったビジネスパートナーの会長は、80歳を超えても矍鑠(かくしゃく)とされていました。
 ステーキを御馳走して貰った際、血の滴(したた)る肉を頬張りながら、こう呟きます。
 「若い頃は80迄生きれば良いと思っていたが、今はもう少しだけ、この美味い肉を食いたいと思う。」

 これが本音でしょう。
 105歳まで現役医師として、全国を講演で飛び回っていた日野原重明さんの名言です。

 「人間にとって最も大切なのは、命の長さだと思っている人は多い。
 しかし、私が出会った人を振り返ってみて、その人の命が素晴らしい命だと思える人においては、
 ごく少数の例外はあるにせよ、命の長さはあまり問題ではない。」

 貪欲にお金を稼いでも、使えるお金には限りがあります。
 手段を選ばなければ、友達を無くします。
 毎日ご馳走ばかり食べていたら、無駄に寿命を縮めます。
 
 天寿を全うした際、誰に、どれだけの人に、どう思われて見送られたいか。
 どれだけ長く生きるかよりも、いかに生きるかに重きを置く年齢に成りました。

正しい公私混同

 公私混同は本来、ネガティヴな意味で使われます。

 『公私混同』
 社会においては
 「『公』(おおやけ)とされている場」(職場、仕事、学校など)と
 「『私』(わたくし)とされている場」(自宅や趣味など)が存在し、
 それぞれの場所に応じた振舞い方が要求されるが、
 それができずに双方で混同した振る舞いがされているような状態のことをいう。

 しかし、ビジネスマンとしては、良い意味での公私混同を判断基準として貰いたいものです。
 例えば、平気でタクシーに乗る人、安易に高速道路を使う人。
 私的な用事で、自分の財布からお金を出すとして、それでもタクシーに乗るか? 高速道路を使うか?

 私は、取り合えず社長ですが、タクシーに乗るのは年間2〜3回、高速道路は月1回も使いません。
 勿論、その移動時間も含めて、社長としての職責を果たすべきことは理解しています。
 タクシー代をケチって一時間歩き、疲れ果て、その後の仕事に影響したのでは本末転倒でしょう。

 飲食が伴う接待交際費も、殆ど使いません。
 これも、単に付き合いが悪いだけという説もありますが・・・。
 少なくとも、異業種交流会等で頂く領収証は、他人に挙げたりごみ箱に捨てたりすることが殆どです。
 
 領収証を貰う際、或いは稟議書を書く際、「会社の経費だからいいや」の考え方を呑み込んで、「自分の財布からでも出すかな」と考える。
 それが正しい公私混同です。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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