想像力の欠如

 今週はもう、嫌というほど宅建ネタで攻め(責め)続けましょう。
 無資格で何年も仕事をしている皆さんは、概ね想像力が欠如しています。 
 宅建に合格すると、どういうメリットが享受できるのか?

1. 昇給
 我が社に資格手当はありませんが、有資格者と無資格者とでは昇給時の号俸が変わってきます。
 ベースアップは自らの手で掴み取るものです。

2. 評価
 上司からだけでなく、お客様からも評価されます。
 名刺に書かれた「宅地建物取引士」の7文字で、大いに信用が高まります。

3. 自信
 自分のお客様の契約時、重要事項も含めて自己完結できるようになり、自信が漲ります。

4. 自覚
 重要事項説明を自ら行うことで、取引に対する責任が明確になります。
 不動産を生業として生きるプロであることの自覚が高まります。

5. 時間
 一般的に宅建は、400時間勉強すれば合格できると云われます。
 400時間一年だけ頑張れば、それ以降は時間を自由に使えます。
 
 上司からもお客様からも同業者からも半人前と見られ、
 折角契約を決めても、同僚の手を借り、負担をかけ、
 充分な評価もされず、満足のいく昇給もされず、
 限りある貴重な人生の中で、何年も同じ勉強に時間を費やす・・・。

 こんな思いをする位なら、一年だけ死に物狂いで頑張ってみたらどうでしょう。
 本文を読んで、怒りと悔しさに打ち震えているようなら、まだ見込みはあります。
 へらへら笑っている様なら、また来年も同じ結果に終わるに違いありません。
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難易度ランキング

 世の中には、数多くの資格が存在します。
 資格取得難易度ランキングなるものを、ネット上で発見しました。
 難しい順番に偏差値で表記されています。
 業界的に馴染みのある資格を列挙しますと・・・。

 75 公認会計士
 72 司法書士
 69 不動産鑑定士
 68 税理士
 67 技術士
 66 一級建築士
 65 社会保険労務士
 64 土地家屋調査士
 61 マンション管理士
 58 CFP(技能一級)
 57 宅地建物取引士 〇 
 56 二級建築士
 55 管理業務主任者 〇
 54 インテリアコーディネーター
 44 建築施工管理技術認定2級 〇
 41 賃貸不動産経営管理士
 36 損害保険募集人一般 〇
 
 ちなみに、〇がついている資格は、自分が持っているものです。
 恥ずかしながら、難易度の高い資格は一つもありません。
 
 ということで、たかが宅建ごときで躓いている皆さんは、心して受け止めて下さい。
 無資格で営業するのは、毎日無免許運転しているのも同じです。

来年へ向けたゴング

 この時期、金木犀の香りに乗せて、22年前の記憶が鮮明に甦ります。
 年に一度の宅建試験が終わりました。

 協会の理事を務める様になって4年。
 毎年、受験生と同じ会場で、同じ時間を過ごしています。
 
 今年、結果が思わしくなかった方に問いたいのは一つです。
 「悔いの無い努力をしたか?」

 平成7年当時はネット環境も整っておわず、今の様にボーダーラインを知ることはできません。
 専門学校の採点結果は32点と、中途半端な結果でした。
 クリスチャンの先生に、「大丈夫でしょうか?」と尋ねると一言、「神のみぞ知る」。

 一ヶ月後の地元紙に名前を発見して合格を知ることになるのですが、ボーダー28点と、史上二番目に難易度の高い問題でした。
 文字通り背水の陣で臨み、不眠不休の思いで勉強を重ねたにも関わらず、4点オーバーという結果は満足し得るものではありません。

 それでも、試験終了後は、力を出し尽くしたという意味において、吹っ切れていました。
 「我が生涯に一片の悔い無し」 
 
 人生は、思うほど長くありません。
 次の機会があるならば、ラオウの台詞を言い切れる位、人生最大の努力をしてみて下さい。
 10カウントを聞いた瞬間から、来年へ向けたゴングは鳴っています。

漁夫の利

 選挙は「風」と云われます。
 個々人がその風の方向に倣って投票することで、時に台風にもなる訳です。

 典型的なのは、1993年に細川氏が担がれ、非自民連立政権を実現した日本新党。
 記憶に新しいのは、2009年の衆院選挙で、絶対安定多数を超える308議席を獲得した民主党。
 何れも、日本の近代政治において、大きな「風」の吹いた瞬間です。

 今回の選挙では、小池都知事の率いる「希望の党」が台風の目になるのではないかと注目を集めていました。
 確かに風は吹きました。
 野党内に・・・。

 勝馬に乗ろうとする人達が、なりふり構わず挙って小池詣で。
 民進党の前原代表に至っては、党の名を捨ててまで実を取ろうとしました。
 
 ところが、全員を受け入れる訳ではないという、非情なお言葉。 
 お膝元の都議の離脱もあり、お家騒動に嫌気を差し一転逆風。 
 
 梯子を外された枝野さんが、セーフティネットとして急ごしらえした立憲民主党に追い風。
 かと思いきや、何故かしら今は、自民有利とする声が支配的。

 「ハマグリが口を開けて日向ぼっこしていた。
 すると一羽のシギが飛んできてハマグリの実を食べようとした。
 ハマグリは食べられまいと口を閉じ、シギのクチバシを挟んだ。
 争いは白熱し、互いになかなか譲らない。
 そこへ、一人の漁夫がやってきて両者を難なく生け捕りにした。」

 いわゆる「漁夫の利」のお話しです。

ギリギリのスタートライン

 今日は、不動産業者にとって年に一度のイベント。
 宅地建物取引士試験の日です。
 
◆ 宅地建物取引業従事者 534,000人
◆ 宅建士証を持つ従事者 293,700人
◆ 不動産業者      123,400社

 総従事者数から、宅建士証を持つ従事者数を引いた、約24万人が無資格従事者ということ。
 代表者=概ね資格者とすれば、53万人-12万人=41万人中24万人・・・
 つまり、不動産を生業とする従業者の内、半分以上は無資格者です。

 更に、賃貸仲介というカテゴリーに成ると、その率は更に悪化します。
 体感的には、三分の二は無資格者でしょうか。

 ・ 体調を崩して病院に行き、診察してくれる三人に二人が免許の無い素人医師
 ・ 列に並んで乗り込んだタクシーの、三台に二台が無免許ドライバー
 
 想像しただけでもゾッとしますが、これが不動産業界の実態です。
 この道、十年、二十年という大ベテランで、実務に精通している人でも、無資格者はゴロゴロ居ます。

 比較的、我が社の資格者比率は高く、三人に二人以上は資格者です。
 しかし、それでも胸は張れません。

 今年の試験で、全員が合格を果たし、全営業マン資格者と言えることを祈念しています。
 それは決してゴールではなく、ギリギリのスタートラインです。

港で佇む旅行者

 経営上、結果管理は意味を成さない、というお話しです。
 
 いつも例示しますが、旅行する際に行き先を決めず、行き当たりばったり、出たとこ勝負で、着の身着のままで出発する人はいません。
 かなり前から日程を調整し、予算を立て、入念に行程を組みます。
 
 朝8:00集合 → 八幡浜港10:00着 → 10:20発フェリー乗船 → 別府港12:50着
 「うみたまご」 → 「高崎山」 → 「地獄めぐり」 → 「ラクテンチ」 
 17:00旅館着 → 18:00宴会スタート

 どれだけ精緻に計画したとしても、必ずしも行程通りに進むとは限りません。
・ 一人集合時間に遅れて出発が遅くなる
・ 事故に遭遇して渋滞に巻き込まれる
・ シケのためにフェリーが欠航になる・・・

 こうしたイレギュラーな事態が発生した際には適宜、臨機応変に対応する筈です。
 例えば、一般道で行く予定だったけれど、高速道路を利用して遅れを取り戻す。
 大回りになるけれど、急遽陸路に変更して、しまなみ海道経由で九州を目指す。

 経営も同じでしょう。
 部門毎に予算を立て、目標達成に向けて取り組みます。
 A部門が駄目でも、B部門で取り戻す。
 それでも達成が危ぶまれるならば、予定していなかった新たな収益源を探す必要があります。
 
 不振を自覚しながら具体策を打たずに期末を迎え、「色々なトラブルがあったので目標達成できませんでした」と他人事の様に語る経営者は、夕方陽が落ちてもなお欠航しているフェリーの港で漫然と佇んでいる旅行者も同じです。

 目標必達のためには、今何処にいるのか? 順調なのか遅延しているのか? 遅れている理由は何なのか?
 各々掌握していなければなりません。
 だからこそ、結果管理ではなくて、プロセス管理が重要です。

スターからモンスター

 今日も「ウィニング〜勝利の経営〜」から。

【 一つだけ確かなことがある。
 勝つためには花形プレイヤー、スターが必要だ。
 トップ20%に入るスターを見出し、やり過ぎだというくらい彼らを褒め上げ、報酬を与えるべきだといつも私は言っている。
 だが、褒めることが裏目に出ることもある。
 スターの自負心は危険でもある。
 - 中略 -
 あなたに代わる人はいないと何度も言われている内に、尊大になり、やがてチームのメンバーが腹を立てるようになる。
 優秀な能力のある人たちが、代わりが見つからないほど自分は貴重な存在だと思い込み、
 会社のバリューにも何にも縛られることはないと思う様になってしまった例は枚挙に暇がない。
 スターは、気を付けないとモンスターになる。 】

 自分は前職時代、こうした同僚を何人も見てきました。
 ・ 優秀賞受賞実績のある某住宅営業リーダー
 ・ 業績を急伸させた某県外支店長
 ・ 会社の成長期を支えた某営業系役員・・・

 彼らには共通点があります。
 秀でた実績、揺るがぬ自信、周囲を巻き込む弁舌。
 まさにスターそのものです。 

 紛れもなく彼らは、会社に貢献し、大きな利益をもたらしました。
 だからこそ、やがて自信が過信となり慢心に変るのです。
 
 ウェルチが言う通り、そうした動きが首をもたげ始めた際は、会社のバリューについて腹を割った話し合いが求められます。
 当時、私自身も立場上、何度か彼らとの話し合いを試みました。
 
 しかし、彼らの慢心の中には、高慢なプライドが巣くうています。
 良かれと思っての忠告も、耳障りな説教としか捉えられません。
 「自分は労をいとわず、これだけ会社に貢献してきた。」という自負と、認められない不条理とが交錯して怒りが爆発します。 
 結果、不祥事もしくは退職という、最悪の末路を辿るのです。
 
 手遅れとなるまでの、日常のコミュニケーションがいかに大切か。
 改めて考えさせられます。

怒りは明日への活力

 第一印象としては温厚に見える私ですが、実はかなり短気な性格です。
 勿論、年相応に丸くはなりましたが、未だ沸点は低い方だと思います。

 55年の人生を振り返ってみるにつけ、つくづく短気は損気。
 短気を起こした後に残るのは、後悔ばかりです。

 本来、徳を積むことが最善。
 悟りの境地に至れば、理不尽も不条理も矛盾も、全てを受け入れることができます。
 しかし、人間性は一朝一夕に高められるものではないでしょう。

 また、性格は直そうと思って直せるものではありません。
 腹を立てないようにしなさい、というのは無理な相談です。
 但し、性格は変えられなくても、行動は改められます。

 腹が立った、その後が問題。
 暴言を吐いたり、卓袱(ちゃぶ)台をひっくり返したりしたのでは、修復と後始末が大変です。
 一呼吸おいて、感情の昂(たかぶ)りを落ち着かせ、理性で制御します。

 怒りの原因の大半は、腹を立ててもしょうがないことですし、半分は自分に責任のあることだったりします。
 視野が狭いが故に、細部に拘(こだわ)ってしまうのですが、高所から俯瞰してみると景色は違って見えます。

 何より、怒りのエネルギーは、貯め込んで活かせる明日への活力。
 決して、無駄遣いすべきではありません。

日本人の美徳

 先般、えひめ国体成年女子バレーボールの試合を観戦した時の話です。
 
 その日、お目当ての愛媛の試合は、第二試合の11:30〜。
 早めに行かないと駐車場・座席が確保できないだろう、と思い早めに出発して9:00到着。
 この判断は正解で、間もなく会場は超満員。 
 「立見厳禁」と書いてあるにも関わらず、観客の波は次々押し寄せ、文字通り立錐の余地も無い状況です。
 
 愛媛の試合中、周囲がざわつき始めました。
 そう、13:30〜の第三試合を真子様が観戦されるためです。
 一時間前から、係員が観客席を注意して回ります。

 「間もなく、真子様が来場されますので、着席のままお待ち下さい。」
 「真子様がいらっしゃっても、立ち上がって写真を撮る等の行為はお控え下さい。」

 愛媛の試合の終了直後、入場された真子様が、観覧席に着座されました。
 関係者やSPも続々と入ってきて、物々しい雰囲気に。
 自分は、他の方に席を譲るべく立ち上がろうとすると係員に制されます。
 
 「今は駄目です!」

 一旦、席に戻され、暫くしてから、
 「今なら大丈夫です!」
 という声を受け、何とか退場しました。

 その間、中に入れずに待たされている方が係員と揉み合う場面も。
 更に驚いたのは、国旗を持った市民の方々が、出口付近に群れを成していたこと。
 そう、この方々は、これから始まる試合の観戦後に退場される真子様の出待ちなのです。
 
 何処かの国の様に、君主のために、笑顔と歓喜の表情を強制されて集められた方ではありません。
 自国の文化と誇りに対して、無償の愛と感謝を表すことのできる、それが日本人の美徳です。

感動をありがとう

 半世紀超の人生を振り返りますと、反省することばかりです。
 中でも中学の時に、何かしらの運動部に所属しなかったことを悔やんでなりません。
 帰宅部でありながら、与えられた時間を無為に過ごしてしまったことは背徳です。

 先日、国体成年女子バレーボールの試合に愛媛代表で出場する、部下の応援に行って参りました。
 彼女は、この国体をもって引退。
 恥ずかしながらこれが、最後にして最初の観戦です。

 結果はともかく、そのレベルの高さに驚かされました。
 同じブロックで対戦する岡山、佐賀、滋賀といった面々は、プレミアVリーグでも活躍されています。

 国内トップリーグとは言え、プレミアリーグの選手の殆どは単なる会社員。
 年収も一般サラリーマンと然程変わりません。
 それでも、バレーボールに仕事として取り組める点は恵まれていると言えるでしょう。

 愛媛の選手は日常、一般社員同様の勤務体制のため、練習は就業後の夜間のみ。
 また、週末遠征することで、休日も限られます。

 練習量が力に比例するのは当然。
 そうした不利な条件下、彼女等は互して戦っていた訳です。
 
 社員として妻として選手として、責任を全うしてきた彼女の、これまでの頑張りに敬意を表すると共に、これからの新たなる人生の門出にエールを贈りたいと思います。
 おつかれさまでした。
 感動をありがとう。

大いなる矛盾との対峙

 私は昔気質(かたぎ)の人間です。
 無能な人間が有能な人間に、三流企業が一流企業に、後進国が先進国に追い付くには、時間を味方につけるしかありません。

 終戦後、焼け野原だった日本が、僅か半世紀で世界トップレベルの経済大国に成り得たのもそう。
 トヨタやホンダや日本電産や京セラが、世界的な一流企業と成ったのもそう。
 先人が貧困に耐えながら、24時間365日、なりふり構わず、がむしゃらに働き続けてきたからこそ、活路は拓けたのです。

 寓話の世界は、そのことを判り易く説いてくれています。
 ウサギが負けたのは、途中で怠けて居眠りしたから。
 カメが勝ったのは、休まず歩き続けたから。
 カメが怠けたらどうなるか?・・・、言うまでもないでしょう。
 
 誤解を恐れずに言うならば、個人的な考えの根っこは不変です。
 しかし、今は時代が違います。
 自分の生き様や価値観を、世間や部下に押し付けてはいけません。 
 法律や社会的ニーズを踏まえ、時間を短縮しつつ生産を増大させる・・・大いなる矛盾と対峙するのも経営者の務めです。
 経営者自らが、古い考えに固執したままだと、会社丸ごと思考停止してしまいます。

 そもそも論として、やらされ感では、生産性は上がりません。
 嫌々仕事をさせられていたのでは、心も病みます。
 自からが経営に参画する自覚の元、やり甲斐に満ちた仕事が与えられれば、きっと活き活きと働ける筈です。

 額に汗するのではなく、脳に汗をかく。
 生産性向上のために、今こそ全社員の叡知を結集させましょう。

実態なき美辞麗句

 以前にも取り上げた「ウィニング」から、ミッション(経営理念)とバリュー(行動規範)の続編です。

 【 立派な意図を持って、何時間も何時間も感情的な議論を戦わせたというのに、出てきたものは、そこらの市販のリストから抜き出してきたような「誠実・品質・卓越・サービス・敬意」なんてバリューが並んでしまったというのは、よくある話だ。
 冗談じゃない。
 まともな会社なら当然そんなことは信奉しているに決まっている。
 そもそも、誠実であることはゲームに参加する入場券みたいなものだ。 】

 例えば、「差別化された独自ブランドを確立するために、戦略と目標を明確化し、実施計画を入念に練り、慎重に行動する」
 いかにも、もっともらしい、期待感を煽る言葉が羅列されています。
 しかし、誰が、いつまでに、どうやって、何を実施するのか、具体策はスッカラカン。
 以前の会社ではこうした言葉遊びを、実態なき美辞麗句と呼んでいました。

 【 優れたミッション・ステートメントやバリューは、すごく現実的で、その具体性にビシッと鼻面を打たれた様な気分になるものだ。
 - 中略 -
 収益を上げるための方向性を明確に示しつつ、社員に自分達は何か大きな重要なことの一部なのだという気持ちにさせてくれる。 】

 具体的で判り易く、聞いた端から手足口が動かせる・・・。
 そこまで落とし込むのが理想です。

性善説と性悪説

 トップダウン(上意下達)は組織運営の常。
 しかし、上司から指示命令が飛び、速やかに実施されて、報告までされる組織は、そう多くありません。
 
 だからこそ、取り組みの狙いを説明し、現場の声を聞き、擦り合わせた上で、ボトムアップ(下意上達)の体裁を整えます。
 「これは一方的に指示した訳ではない。 
 皆さんの意見も斟酌した上で、皆で決めたことなんですよ。」
 強制目標から、納得目標に変換する作業です。

 例えば、社員の経営参画意識を高めるべく、課内会議の実施を提案したとします。
 開催日や議事録の雛形について、侃々諤々の議論が交わされる。
 最終的に方向性が定まり、満場一致で実施と議事録提出が決定する。

 しかし、実施していない。
 実施していたとしても、議事録を残していない。
 議事録があったとしても、提出していない。
 提出を呼び掛けても、返事が返ってこない・・・。
 悲しいかな、決まった通りに実行・報告するのは、極一部に留まるのが実態です。
 
 「きっとやってくれる」という性善説と、「きっとやらないだろう」という性悪説。
 この二つの考え方を、時と場合によって使い分けるのも管理職の仕事です。

アマラとカマラ

 有名な狼少女の話しです。 

 『アマラとカマラは現在の西ベンガル州ミドナプール付近で発見され、孤児院を運営するキリスト教伝道師ジョセフ・シングによって保護、養育されます。
 シングは、2人が幼少時に親に捨てられた後オオカミに育てられた野生児だと主張し、文明から切り離されて育てられた子供の事例として有名な逸話となりました。
 アマラとカマラは共に言語を話せず、二足歩行もできず、オオカミのような振る舞いだったと言います。
 1歳で発見された妹のアマラは3歳で早逝。
 当時8歳だった姉のカマラは、そこから直立二足歩行の訓練を受け、三年後に初めて2本足で立つことに成功し、少しずつではあるが言葉をしゃべるようになったのです。』

 後に、すべては作り話との説が有力となっています。
 この信憑性はともかくとして、人は学ぶべき生き物です。
 そして、教育されるべき生き物です。

 必要とされる教育が施されない限り、知識や能力は高まりません。
 一般社員だけではなく、幹部や役員や社長の立場にある方こそ、教育機会や勉強する姿勢が必要でしょう。
 
 不勉強は、自分にとっての不幸。
 しかし、管理職の不勉強は、傘下の組織の全員を不幸にします。

万人平等に与えられる資源

 愛顔つなぐ「えひめ国体」。
 地元愛媛では64年振り、単独開催は初ということで、県内各地大いに盛り上がりを見せています。

 先日は、成年ソフトボールチームが、男女アベック優勝を成し遂げました。
 成年男子の「愛媛ウエスト」は、我がグループ企業が運営しています。
 
 同様に、栃木はホンダ、愛知は豊田、宮崎は旭化成と、事実上全国トップリーグの争いとも言えます。
 他県代表は、名立たる大企業の実業団チームです。
 当然に資金も潤沢で、練習環境も整っていることでしょう。
 それが証拠に、リーグ戦においては本場外国人選手を助っ人として招いていたりします。
 
 そうした中、四国松山の中小企業を母体とするチームが、伍して戦うのは簡単なことではありません。
 選手は皆、通常の業務をこなし、夕方から夜にかけて練習。
 シーズン中の週末は、毎週の様に遠征に出るため、心身の休まる時間は限られます。
 
 弊社所属の二名は三年前、宅建士に合格しました。
 過酷な練習を終え、家に帰り、風呂に入って、食事をして、誰もが寛(くつろ)ぐ深夜から未明にかけ、死に物狂いで勉強して掴んだ栄冠です。
 
 昨年の宅建試験から間もなく一年。
 一年365日、一日24時間は、有意義に過ごそうと、無為に過ごそうと、万人平等に与えられる資源です。
 今年受験する三名に、言い訳の余地は残されていません。

カルビー躍進の秘訣

 NHKの番組「プロフェッショナル~仕事の流儀」を見ました。
 「まっすぐ稼げ!飽くなき野心」
  国内スナック菓子メーカー最大手、「カルビー」躍進の立役者、会長兼CEO松本晃(70)。

 国内では向かうところ敵無しのカルビーは、更なる成長を目指して北米へ進出しています。
 しかし、思わぬ苦戦を強いられ、社内では撤退の声も。
 松本会長は、ネガティヴな幹部を前にこう言い切ります。

 「日本には1億2000万人しかいない。
 世界人口は70億人。
 世界への挑戦を止めるということは、成長を止めるということ。」

 エンディングで松本会長へ、恒例の質問。
 「プロフェッショナルとは?」

 「ひとつ、圧倒的な実績。
 ふたつ、何人(なんびと)も納得させられる理論。
 みっつ、誰からも尊敬される人徳。」

 そして、続けます。

 「自分は、まだまだです。」

 国内最大手スナック菓子メーカーの地位を確固たるものとした70歳をして、未だ未熟者と言わしめるその謙虚さこそが、カルビー躍進の秘訣なのでしょう。

全体最適の総論

 先般、組合思想の管理職に対する警鐘を鳴らしました。
 しかし、これは決して、「YES MAN」を求めている訳ではありません。

 上司に対してでも、社長に対してでも、資本家に対してでも、具申できる率直さは不可欠です。
 大きな違いは、二つあります。

1. 敵と味方の分別
 敵と味方との見極めができないリーダー程、厄介な存在はありません。
 稚拙な様ですが、まず、ここです。

2. 代替案の提示
 どこかの国の野党の様に、言葉尻を捉え、上げ足を取り、批判ばかり繰り返す輩は、社内にもいらっしゃいます。
 批判で飯が食えるのは、評論家かマスコミか学者か・・・。
 我々は実務家です。
 
 批判するからには、返す刀で代替案を示せなければ、単なる文句言い。
 尚且つ、部分最適の各論ではなく、全体最適の総論として提案できなければ、経営には成りません。
 「今だけ、ここだけ」の枝葉を論じることは誰にでもできます。
  
 だからこそ、もの申すからには、経営者としての勉強が不可欠なのです。

えひめ国体開幕

 いよいよ愛媛国体が開幕しました。
 弊社からは、ソフトボール成年男子に二名、バレーボール成年女子に一名。
 グループからは、十名以上が参戦します。

 10月1日は、日曜日ということもあり、大勢の社員と共にソフトボールの試合を応援しました。
 初回、犠牲フライで1点を先制するものの、その裏先頭打者に初級を狙われ、瞬時に同点本塁打。
 その後は、ALL JAPAN代表の二人による、手に汗握る投手戦が繰り広げられます。
 
 均衡が破られたのは6回。
 連打からの連続犠飛で、貴重な2点をもぎ取ります。
 尻上がりの快投を見せたエース客野が、6、7回を危なげなく抑えてゲームセット。

 日本・・・いや世界レベルの選手の戦いは、実に見応えがありました。
 バッテリー間の距離は、野球の18.44mに対し、ソフトボールは14.02m。
 球速120kmの体感速度は、150〜160kmに値します。
 
 雨中の今日は準々決勝。
 優勝目指して頑張って下さい。

組合思想の管理職

 会社に問題が無いことはありません。
 問題が無いとすれば、寧ろ無いことが問題。
 それは当事者の問題意識が無いことに起因するからです。

 問題は、解決できることと、解決できないことに分かれます。
 解決できるにしても、すぐできるものもあれば、時間のかかるものもあるでしょう。

 また、その問題には、難易度のレベルがあります
 ① 当事者間の話し合いで解決できるもの
 ② 上司の力を借りて部署内で解決すべきもの
 ③ 経営者を巻き込んで会社ぐるみで検討すべきもの
 ④ 資本家の力を借りなければ解決し得ないもの

 確かに、④レベルの大きな問題も有りはしますが、そう多くないと認識しています。
 それが頻発するようでは、対応仕切れません。 

 つまり、問題の殆どは、①〜③の現場で解決できます。
 問題の本質を探り、関係法規や原理原則に照らし、丸く収めるのも上司や経営者の役割です。
 
 自分の役割を見失い、弱者の味方とばかりに部下の側に立ち、上司や経営者や資本家と対峙したのでは、ある意味職務放棄。
 社員を守ることと、社員に同化することは違います。
 組合思想の管理職ほど、質(たち)の悪い人種はありません。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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