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言い訳は武装された嘘

 炎上とは・・・。

 「サイト管理者の想定を大幅に超え、非難・批判・誹謗・中傷などのコメントやトラックバックが殺到すること」

 少なくとも20年前までは、炎の勢いで建物等が燃え上がることを意味していましたが、今や完全にネット用語です。
 時折、ブログやSNSのコメント欄が炎上しているのを見ることがあります。

 内容の是非はともかくとして、互いに罵り合う展開は、不快なものです。
 前職の会社の破綻を受け、「2ちゃんねる」に綴られた内容を見た時は、怒りを通り越し、背中に悪寒が走りました。

 自分は、このブログを7年以上続けています。
 そこまでアクセス数も多くありませんし、注目度も低い一般人の独り言なので、大炎上までは経験していません。

 それでも、時にブログのコメント欄で、時にSNSのメッセージを通じて、時にメールで、御批判を頂くことがあります。
 正直、その時には思います。
 「そんなつもりじゃなかったのに・・・。」

 そう、メラビアンの法則によれば、言語情報で伝えられるのは僅か7%。
 どれだけ言葉を紡いでも、企図した93%は伝わらないのです。

 加えて、コミュニケーションの原則は、「何を言ったか?」ではなくて「誰が言ったか?」そして「どう伝わったか?」。
 従って、誤解であろうと、曲解であろうと、そういう風にとられたのであれば、どれだけ言い訳しても無駄。
 
 「言い訳は武装された嘘」です。
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議長の務め

 本業だけでなく、業界団体等の役職も含め、会議の議長を務める機会は少なくありません。
 一メンバーとして会議に参加させて頂く機会は、その何倍もあります。
 客観的に議長の捌きを見るにつけ、様々なことを考えさせられます。

 会議の参加者全体に目配りし、空気を読み、適宜指名し、発言を受けて的確なコメントで締める。
 参加者の発言が的を射ていない場合は、議事が流されない様に軌道修正も必要。
 最終的には、参加者の同意を受け、一枚岩の団結へと導くのが理想です。

 稚拙な意見に終始する際は、強いリーダーシップをもって毅然と対応すべきです。
 一方で、議論不充分なまま議長が押し切ると、参加者は消化不良となります。

 先日の会議でのやり取りは、実に噛み合わないものでした。
 数字はあくまでも結果です。

 数字が高いところは、やる気があって努力している
 数字の低いところは、やる気がなくて努力してない

 こうした決め付けからは、何の解決策も見出せません。
 
 地域性や歴史的な背景を受け、悪戦苦闘している者が居たとすれば、現場の声にしっかりと耳を傾け、共に打開策を探り、惜しみない協力をするのが同志でしょう。
 非難するだけに留まらず、這い上がろうとする手を踏みつけにして、谷底に落とす位なら、会議などやらない方がましです。

 ということで自らも、他山の石として戒めたいと思います。

怒りと赦しのスイッチ

 人間は、歳を重ねる程に丸くなると言われます。
 振り返れば、生来短気だった自分も、近年随分と穏やかに成りました。

 そもそも、人間は身勝手で我儘で自己中心的な生き物です。
 今流行りの言葉で言えば、自己ファーストでしょうか。

 物事の良し悪しはともかく、自分を中心とみれば、行く手を阻むものは全て邪悪。
 自らの主張に同調してくれない人は、全て敵です。
 
 「あいつは駄目だ!」
 「まったく判ってない!」

 憤(いきどお)りを抑えきれず、繰り返される他者批判。
 しかし、攻撃的かつ排他的な言動は、必ずブーメランと成って自分自身に跳ね返ってきます。
 
 この世に、完璧な人間は居ません。
 他人を責め、批判する人間も、いつかミスを犯し、迷惑をかけ、批判に晒される時が訪れます。
 歳と共に丸くなれるのは、躓(つまず)きを積み重ねる経験を通じ、人間の不完全さに気付くからこそです。

 他人を攻撃しようと思う時に、一呼吸呑み込んでから考える。
 「自分自身これまで、失敗したことはなかったか?」
 「今後、自分が失敗する可能性はないか?」
 「自からが、フォローすることはできなかったか?」
 「逆にこれまで、助けられたことは無かったか?」

 他責から自責に思考を転換することで、怒りは静まり、相手を赦(ゆる)す寛容な心が芽生えるでしょう。
 怒りは、心を閉塞し、病を誘引します。
 赦しは、心を開放し、健康を助長します。

 周囲の環境のせいではありません。
 心のスイッチが決めることです。

わたあめ屋は儲かるか

 TVのバラエティ番組で、「原価率の低い食べ物」ベスト10が紹介されていました。
 ベスト5を列記します。

 ⑤ フライドポテト 20%
 ④ 宅配ピザ 15%
 ③ ベビーカステラ 14%
 ② かき氷 12%
 ① わたあめ 3%

 ⑤は、ハンバーガーと販売されることが多く、セットのお得感を演出するため、単品は割高な設定になっている。
 ④は、宅配するための人件費の割合が高いため、原価の占める割合は低い。
 上位三品は、祭りの出店で取り扱われることから、そもそも価格設定が高い。

 なかなか面白いマーケティングです。
 よくよく考えれば、主原材料は「芋」、「粉」、「粉」、「氷」、「砂糖」・・・そりゃ儲かりましょう(笑)

 少し掘り下げますと、売値から原価を引いたものが粗利。
 「わたあめ」の粗利は実に97%。
 300円の内、原価が9円、291円が粗利です。

 仮に50個売れれば14,550円。
 そこから、地代家賃、人件費、水道光熱費、機械の減価償却費等を差し引けば、営業利益(本業の儲け)と成ります。

 全国各地の祭りを行脚し、月の半分15日ほど稼働するとして・・・。
 皆さんは、良い商売だと思われますか?

利益相反のジーとザー

 FC(フランチャイズ)の本分は、成功パッケージの提供。
 未経験のジー(加盟店)でも、ザー(本部)の教えを忠実に守れば、かなりの確率で成功できる仕組みです。

 宣伝広告も、商品開発も、ブランド戦略も、一軒の店では限界があるもの。
 多くのジーをザーが取りまとめることで、スケールメリットが期待できます。

 もう一つ、FCに求められるのは、win-winの関係性です。
 既存のジーが繁盛し、追随するジーが誕生し、ネットワークが拡がり、ザーが繁栄する。
 ザーがサービス向上や商品開発や宣伝広告に取り組むことで、更にお客様満足が高まり、ジーが潤う。
 
 こうした、正のスパイラルアップが理想でしょう。
 しかし、自分の知る限り、必ずしもそうは成りません。

 ・ 新規出店したジーの採算が成り立たず、次々と退店してしまう
 ・ 一つのジーが繁盛すると、近隣に別のジーを誘致してくる
 ・ マーケットスケールを無視して、多店舗展開へと誘導する

 FCの仕組みにもよりますが、一般的にザーは、ジーの数が増えれば増えるほど儲かります。
 ジーが儲かるか儲からないかは二の次。
 駄目なら次を探せば良い。
 そういう意味で、ザーとジーは利益相反です。

 巧みな口車に乗せられて、梯子を登らされる。
 気が付いたら、下りるための梯子は外されている。
 道義も節操も無い、ザーやSV(スーパーバイザー)は少なくありません。
   
 見極めるには、加盟店の生の声を聞くに限ります。
 ちなみに、我が社もジーの端くれです。
 赤裸々な実態を知りたい方は、遠慮なくお尋ね下さい。

人生の選択肢:後編

 自らの愚かな若年期の話は、何度か紹介しています。
  
 自分は、中学校時代に勉強を怠ったものですから、公立高校に進学できませんでした。
 そこで、お金のかかる私立高校に進んだものの、二週間で中退。
 表向きは経済的な理由ですが、「勉強が嫌」というのが本音で、母親の元にパラサイトします。
 半年ほどニート生活を続けた後、義兄の営む工務店で大工修行。
 この時も仕事が嫌で嫌でたまらず、後ろ向きの意思であったが故に技量も上がらず、2年後遂にクビに成りました。
 見るに見かねた親戚の石材店に拾われ、石工として9年間・・・。
 
 客観的に振り返りますと、27歳までの自分の人生は、目的も目標も持たない、自主性も主体性も無い、典型的なダメ人間です。
 そこから、前職の会社へのお誘いを頂き、今日曲がりなりにも経営者として仕事をしています。 
 これは、奇跡的な幸運以外の何物でもないのです。

 今は、履歴書を受け取り面接する立場に成りました。
 正直、27歳の自分のエントリーがあったとすれば、あっさり書類選考で弾くでしょう。 

 同様に、一年毎に職場を変えている方の履歴書を見ただけで辟易とします。
 仮に面接に至ったとしても、各々の会社の退職理由を聞いていく内に幻滅します。

 人生の可能性は無限。
 確かにそう思います。 

 しかし、人生の岐路において履歴書を汚す行為は、自らの将来の可能性を狭めることと覚悟しなければなりません。
 伝えたいことはそれだけです。                                    以上

人生の選択肢:前編

 我が子とは言え、独立した人格ですから、人生の選択についてとやかく言うつもりはありません。
 社員も一緒です。

 しかし、自分も含めて、若い頃は冷静さに欠け、感情が先走り、後悔を残す判断を下しがち。
 だから、引き留めるという意味ではなく、人生の先輩としての忠告だけは行おうと思います。

 まず、その選択が「後ろ向き」なのか、「前向き」なのかが肝です。
 仮に病気だったとしても、「仕事は好きで続けたいのだけれど、体調上の理由で止む無く」というのであれば、
 「時短勤務で身体に負担がかからないように」とか、
 「暫く休んで、体調を万全にしてから復帰する」といった、「前向き」な方向が、労使間で見出せます。

 一方、「仕事が嫌だから」とか、「人間関係が耐えられない」という理由であれば、一時的にその場から逃れられたとしても、いつか、どこかで、きっとまた同じことが繰り返されます。
 
 そもそも人生というものは、自分の思う様にはならないし、難行苦行の連続です。
 職場の人間関係は、友達の様に気の合う人ばかりではないでしょう。
 仕事自体も、遊びの様に気楽で楽しいものではありません。

 それでも、何とか歯を喰いしばって、目の前の仕事に懸命に取り組み、ハードルを乗り越える程に能力が高まり、少しずつ、本当に少しずつ、仕事の楽しさが判ってきます。
 そういう意味で、仕事は登山に似ています。

 登り始めた頃は、辛いだけ、苦しいだけです。
 そこで下りれば、楽しさに気付くこともありません。
 
 何とか乗り切って、五合目まで登ったところで後ろを振り返ると、下界では決して味わえない絶景が拡がります。
 自分の歩んできた道程を見下ろし、達成感に包まれます。
 そこで得た自信を糧に、更なる高峰を目指そうという意欲が生まれます。

 次に、夢や浪漫とは無縁の、現実的かつ打算的な話です。        つづく

たかが飲み会、されど飲み会

 松山宅建協会主催の懇親会が、ビアガーデンで行われました。

 ・ 現在の会社の同僚
 ・ 今は別々の会社で働く前職時代の同僚
 ・ 良きライバルとして切磋琢磨する同業他社
 ・ オーナーとしてもお世話になっている方・・・

 年に一度、この会場でしか顔を合わすことの無い方も含めて、有意義なコミュニケーション機会です。
 たかが飲み会、されど飲み会。

 身内だけで群れて話せばそれまで。
 「楽しかった」「美味しかった」で終わってしまいます。

 ベテラン揃いの同業他社の中で、新たな人脈を切り拓いていくには勇気が必要でしょう。
 しかし、ここで少し背伸びしてみることが、自分の人生を豊かなものとしてくれます。

 海千山千、有象無象、玉石混交・・・。
 それでも、虎穴に入らずんば虎児は得られません。
 人脈を拡げるのも、情報をキャッチするのも、自らのアンテナ次第です。

バトンをつなぎましょう

 男子400mリレーは、リオ五輪の銀メダルに続き、世界陸上でも銅メダルに輝きました。
 ご存知の通り、4人の選手が100mずつバトンをつなぐのが400mリレーです。

 各国、最速のスプリンターを揃えて臨みます。
 個人記録の合計では、必ずしも振るわない日本勢が、何故表彰台を狙えるのか?
 それは、磨き上げられたアンダーハンドパスに象徴される、連携、チームワークが故です。

 全力でトラックを疾走し、一本のバトンを次の走者に託す。
 バトンを受けた選手は、チームや観客からの声援を背に、責任を全うする。

 会社も同じです。
 営業→管理→メンテと、お客様満足のバトンをつなぐ。

 しかし、組織によっては自分のことだけしか考えない走者もいます。
 リレーは、早く走るだけでは、絶対に勝てません。
 バトンをつなぎましょう。 

テストクロージング

 営業は腰が強くないといけません。
 腰の強さとは何か?
 お客様の言いなりにならないこと。

 勿論、お客様に買って頂くという謙譲の精神は必要です。
 しかし、お客様にとってメリットのある、対価に見合った商品を提供するのであれば、関係性は50:50。
 卑屈なまでに頭を下げる必要はないでしょう。

 お部屋を御案内した際、「エアコンが無い」とか、「クロスの柄が気に入らない」とか、様々なニーズが聞こえてきます。
 その声をそのまま鵜呑みにして、オーナー様にお願いする。
 オーナー様は、「それで決まるのなら」と了承する。
 ところが、ニーズを満たしても申込は入らない。
 信用も信頼も丸つぶれになる・・・。
 
 営業力が試されるのは、ここでテストクロージングできるか否かです。
 「ではお客様、クロスの張り替えとエアコン追加ができれば、申込されますか?」
 OKならば、すかさず条件付きの申し込みを取れば良いでしょう。
 
 本音のハードルを見極めるためにこそ、テストクロージングは有効です。
 決める気も無いのにネガティヴな要素を並べ立てる、お客様の言いなりになっていませんか?
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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