絶対的なタブー

 年初から手掛けていた物件の、売買契約および決済が無事終了。 
 後見人を立てての手続きは初めてで、記憶に残る仕事になりました。

 長寿国日本にあって、高齢化の進行と相まって問題になっているのが認知症です。
 認知症患者数は、500万人とも600万人とも言われ、急増傾向にあります。
 
 認知症が進行し、制限能力者に位置付けられると、自身による資産管理や処分は不可能。
 当事者の介護等で、資産売却の必要性が発生しても、配偶者や子供は手を出せません。

 こうした場合の救済措置としてあるのが、成年後見人制度。
 相続人の代表者が裁判所に申し立てをして、第三者(司法書士)が指名されます。

 某業者は、「名前さえ書ければ大丈夫」と言ったそうですが、これはとんでもない暴言。
 ローカルタレントを起用したTVCMで知名度が高まり、一般の方が信用してしまうのは甚だ遺憾です。

 仮に、本人の行為能力を無視して処分してとすれば、後々リスクと禍根を残すでしょう。
 知識と常識と良識を具備した宅建士、司法書士であれば、犯してはならない絶対的なタブーです。 
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今こそ太陽光発電

 平成23年、東日本を襲った大震災により、原発廃止の機運が高まり、日本丸は自然エネルギー活用へ向け大きく鍵を切ります。
 産業用全量買取単価も、平成24年には40円という破格値でした。
 震災の動乱が収まり、原発が稼働再開するにつれ、36円→32円→29円→24円→21円と、年々単価も下落しています。

 従って、太陽光発電事業は既に過去のもの・・・というのは思い過ごしだったようです。
 その理由はというと・・・。

① 太陽光システム価格の下落
 十年前までは1kw当たり60~70万円だったものが、4~5年前には40万円台になり、ここ2~3年は30万円台に。
 更に現在は、30万円を切るケースも珍しくありません。
 太陽光ブームに乗じて、雨上りの筍の如く沢山の会社が誕生しました。
 供給が旺盛で、需要が細れば、価格が下がるのは当然です。

② 太陽光システムの性能アップ  
 4~5年前まで20%以下だった、太陽光をエネルギーにする変換効率は、近年25%前後まで向上してきました。
 曇天でも、影でも、発電できるとなれば、当然収入はアップします。

③ ローン金利の下落
 2~3年前の金利は、2%台後半が主流。
 それが今や、1%台前半も当たり前にあります。
 勿論、その方(企業)の信用状況次第ですが・・・。

 つまり、買取単価は▲40%下落したけれど、性能は25%向上しているので、収入減はそれほどでもない。
 システム価格は▲40%も安くなっている。
 おまけに金利は半分なので、実質の手残りは今の方が良い・・・。
 加えて、固定買取期間である20年間経過した後の運用まで見据えれば、現状の単価で成立する高性能システムの方が圧倒的に有利になります。
 
 実は今こそ、理に適った、利につながるビジネスが太陽光なのです。

中庸の徳

 最近のマスコミ報道は、白か黒か、右か左か、上か下か、善か悪か・・・。
 余りにも極端で、中庸(ちゅうよう)という捉え方は見当たりません。
 どちらかに色分けした方が、伝える上で判り易い、という一面もあるのでしょうが、甚だ危険な香りを感じます。

 例えば、STAP細胞で話題になった小保方さんや、現代版ベートーベンの名を馳せた佐村河内さん。
 二人とも、ターニングポイントに至るまでは天才と称されていたにも関わらず、ある日突然、嘘吐き、詐欺師に成り下がります。
 まさに、全否定か全肯定の両極です。
 
 世の中には、100%善人も居なければ、100%悪人も居ません。
 心の中の天使と悪魔が葛藤しながら生きているのが人間であり、人生そのものです。

 一触即発の国際関係も、各々の立場からすれば、自らが正義です。
 騙したり、誤魔化したりすることは、決して良い行いではないものの、時として嘘も方便です。
 こうした、理屈では割り切れない機微を弁えたところに、中庸はあります。
 
 トランプさんやジャイアンは、決断力や実行力に優れたリーダーである一方、拙速で横暴な人です。
 オバマさんやのび太は、慎重で忍耐強いリーダーである一方、優柔不断で決断力に欠けます。

 この様に、長所と短所は、どちらか一方が独立して存在する訳ではありません。
 上下、左右、善悪、白黒・・・すべての事象は表裏一体。
 どちらにスポットが当たるか、どちらにフォーカスするか、それ次第で印象は変わります。
 
 「中庸の徳たるや、それ至れるかな」 (中庸の徳に勝る徳はない)
 
 これは、孔子の言葉です。
 二次元的な真ん中を指すものではなく、「人として守るべき道(中)に対して過不足のない状態(庸)」を指します。

忘れないことが第一条件

 先日、バーター取引について、否定的な文章をupしました。
 それを前提とした上で、更に深掘り致します。

 契約を頂いたお客様は勿論、大切です。
 賃貸の入居者様もしかり、管理物件の大家様もしかり。

 何かモノを買う時、頼む時。
 該当する商品やサービスを、お客様が手掛けられているのだとすれば、無理のいかない範囲でお声掛けするのが礼儀です。
 
 皆でランチする際の飲食店。
 土地を分筆する際の土地家屋調査士。
 保険を掛ける際の損保会社・・・。

 これらは最近、意識してお客様のところにお声掛けした事例です。 
 喜んで頂くことで、更なる紹介の連鎖に発展することもあります。

 さて、「無理のいかない範囲で」と付け加えました。
 例えば、同一品質でありながら、他社の方が明らかに安いなら、優先する必要はないのです。
 というよりも、それは絶対にやってはいけません。

 企業は、営利を追求する集団です。
 判っていながら、損失を看過するのは背信行為であります。
 何より、相互が甘い値決めでもたれ合っていると、厳しい市場競争から脱落して共倒れになるでしょう。

 また、仮にラーメン屋さんの店舗を仲介したからといって、毎日毎日ラーメンを食べていたのでは体調が悪くなります。
 あくまでも、必要性のある時、ニーズを満たしてくれるなら、お客様のところを優先すべきだという話です。

 感謝、気付き、思いやり、CS・・・。
 美辞麗句を並べるのは簡単だけれど、受けた恩義を忘れないことが第一条件です。

バーターの誘惑

 商売というのは、持ちつ持たれつ、give&takeが基本です。
 但し、「バーター取引」とは違います。

 「バーター取引」とは?
 お客様に何かを買って貰う際、交換条件としてお客様から別の何かを買う条件付の取引。

 「バーターの誘惑」は、巧妙に「お客様満足」や「give&take」の仮面をかぶって近づいてきます。
 過去あった、私の部下の実例です。
 「2000万円のマンションの申し込みを頂いたお客様から、20万円の健康食品を勧められて購入した。」

 高額なマンションを買ったのだからということで、当然の様に勧められたので、断り難かったのは間違いないでしょう。
 価格としては100対1なので猶更です。

 ところが、その後どうなったかというと、マンションはキャンセル。
 部下の手元には、健康食品とローンだけが残りました。
 
 他に、よくバーターを持ちかけられるのは生命保険です。
 気が付くと、保険金目当ての事件に巻き込まれそうな程、多額の補償に成っていたりします。

  give = 与える
  take = 受け取る

 これは、その仕事の中で完結しなければなりません。
 扱う商品がどれだけ高額であったとしても、受け取る対価に相応しい、品質、空間、サービスを与えます。

 賃貸も同様。
 仲介手数料が5万円であれば、それ以上の提案、満足、価値を与える訳です。
 実際に、5万円の報酬を頂いたお客様から、次の様なアンケートを頂きます。
 
 「面倒な要望にも丁寧に応えて貰い、思った以上のお部屋をご紹介頂きました。
 利便で、明るくて、快適で、とても満足です。
 次回も〇〇さんにお世話に成りたいと思います。」

 先述した通り、その仕事の中だけでgive&takeが完結しているのです。
 プロとしての提案に自信があるのなら、バーターのつけ入る隙はありません。

百年の計を論じる

 過日、大洲宅建協会の年次総会を開催致しました。
 会員数の6割を超えるご出席を賜り、閉会後の懇親会にも半数近くが参加。
 また来賓として、大洲市役所から都市整備課課長の谷川様、県議会の岡田先生、西田先生にも来て頂き、盛況の内に終えることができました。

 会長職を拝命したのは3年前。
 過去4回は、意見も質問もない、俗にいうシャンシャン総会です。

 本来は、前向きな議論が活発に交わされるべきなのでしょう。
 そういう意味において、力足らずを痛感しています。

 これまでのお話を伝え聞くところによると、かつては紛糾したこともあったようです。
 先述した通り、シャンシャン総会を是とする訳ではありません。
 
 しかし、肝要なのはその中身。
 どこかの国では、三流週刊誌的な女性問題追及や、失言の揚げ足取りを能天気に繰り返す間、国会が空転し、有事の危機が確実に迫ってきています。

 業況や業界を俯瞰した上で、百年の計を語るのがリーダーの務めでしょう。
 重箱の隅を突いて政争の具とする輩は、もはや野党ではなく、単なる批判家に過ぎません。

掌返しの真相

 日経新聞の記事が、トランプ大統領の発言のブレを指摘しています。

1/11 「プーチン大統領はドナルド・トランプを好んでいる」 
4/12 「米ロ関係は史上最低かもしれない」
   ※ シリア空爆による自業自得ですが・・・。

4/2 「中国は為替操作や通貨切り下げのチャンピオンだ」
4/12 「中国は為替操作国ではない」
   ※ 習金平さんが訪ねてきてくれたので・・・。

3/12 「NATO(北大西洋条約機構)は時代遅れだ」
4/12 「NATOはもはや時代遅れではない」
   ※ シリア空爆で批判を浴びて孤立しないように・・・。

2/17 「偽ニュースメディアは米国民の敵だ」
4/13 「彼らはとても立派な人たちだ」
   ※ まあこれは嫌味かもしれませんが・・・。   

 これ以外にも、FRBのイエメン議長や北朝鮮の金正恩氏に対する姿勢も、明らかな掌返しです。
 何より、かつてトランプ氏はこう語っていました。

 「シリアを攻撃するな。
 その戦いから米国が得るものはない。」

 勿論、事態が変われば朝令暮改もあるでしょう。
 節操のない、大衆迎合的な転換でないことを望みます。

win-win-win-win

 今、全国的に「空き家」問題が取り沙汰されています。
 周知の通り大洲市では、行政と宅建協会とで協議を進め、昨秋、協定の締結に至りました。

 公益社団法人愛媛県宅建協会および地区連絡協議会による、自治体との三者協定は愛媛初の取り組みです。
 これを受け、大洲市では、この4月から「空き家バンク」が立ち上がっています。
 
 マイホームを取得する方の内訳を、世界基準で比較すると、欧米の先進国は中古が7~9割。
 日本はというと、僅か十数%しかありません。
 それほどまでに日本人は、「新築でないと家じゃない」という考え方が根強い訳です。
 
 そうした価値観は、市場価格にも反映され、築後10年で半額、20年で価値ゼロというのが通り相場に成っています。
 業界も行政も、景気対策としての新築を奨励し、税制等で優遇してきたこともあり、まだまだ活用できる住宅が解体され、また新築される、スクラップ&ビルドが繰り返されてきました。
 
 本来、高品質の住宅であれば、50年でも70年でも住み続けることはできます。
 欧米の様に、状況変化に合せてリフォームしながら価値を高めていく方が、経済にも環境にも優しいのは自明の理です。

 工場撤退、人口減少、高齢化・・・。
 地元で商売をする我々にとって、取り巻く環境は決して明るくありません。

 それでも、「空き家バンク」を通じ、空き家をお持ちの方と、田舎暮らしをしたい方とを、会員の力でマッチングできれば、人口減少にも歯止めがかけられ、地元が活性化します。
 売主・買主・業者・地域、四方良しの、win-win-win-winです。

 景気や環境を嘆くだけでは始まりません。
 各自にできる、小さな取り組みの連鎖が、希望につながります。
 何卒、会員の皆様のご賛同、ご協力頂ければと思います。

登山の準備

 我が社の賞与は年三回。
 支給前には、必ず全社員面談を実施しています。
 その中で、改めて気付かされることがありました。

 「上司を見ていると、度重なるクレームや予算達成のプレッシャーで大変に見える。
 上を目指せと言われても、重責を担う姿に夢が持てない。」

 実は、これは全く逆です。
 確かに、「夢」を掴むのは大変なことですし、責任も重い。
 しかし、重責を担い、大変なハードルを越えたところにこそ「夢」はあります。
 日々、ストレスもプレッシャーもなく、冗談ばかり言って、ニコニコ笑いながらでは、「夢」は掴めません。

 例えば、エベレスト登山も同じでしょう。
 「雪崩に巻き込まれるのはかなわない」
 「高山病にかかるのが怖い」
 「空気の薄い中、歩いて行くのはしんどい」
 
 その通り。
 それが嫌なら、登らなければ良いのです。
 であるにも関わらず、多くの人が頂を目指すのは、「達成感」があり、「夢」があり、「浪漫」があるからです。
 勿論、目指すか、目指さないか、選択は自由。

 「大変かもしれないけれど上を目指したい」
 そう思うのであれば、覚悟を決めて登山の準備を整えて頂ければ幸いです。

見えてくる違った景色

 日本人である以上、ジャパニーズ・ファーストの価値観は当然です。
 ロシアとの北方領土、中国との尖閣諸島、韓国との竹島・・・。
 日本関連の問題も、各々日本固有の領土というスタンスは明確です。

 しかし、各論を正論で説くほど、外交は単純ではありません。
 北朝鮮の政策を、我々は非難します。
 では、立場を変え、視点を変えて見ればどうでしょう。

 外交は、最終的に力関係です。
 道義的な正しさ以前に、力の強いものだけが正義を唱えることができます。
 
 戦後日本は、急ピッチで復興を成し遂げ、世界TOPレベルの経済大国に成長。
 その経済的な強みを武器にして、外交上も優位な交渉を可能にしてきました。
 近年の中国もそうです。
 その点、北朝鮮は圧倒的に不利でしょう。

 また、隣国との地理的条件も極めて不安定です。
 いつ梯子を外されるか判らない、中国とロシア。
 日本と韓国は、敵対するアメリカの同盟国。
 まさに孤立無援です。

 国内的にも、貧困に喘ぐ独裁国家として、常に不満が潜在しています。
 民衆の暴動や、クーデター等の企てを封じ込めるためには、日本や韓国やアメリカ等の仮想敵を仕立て上げ、国民の批判を逸らし、結束を強める他にないのです。

 トランプ大統領就任以降、一層強まる軍事圧力についても、米国内ですら逆効果を指摘する声があります。
 「安全保障のために、核抑止力が必要だとの北朝鮮の確信を、寧ろ強化する」 デトラニ 元朝鮮半島大使

 繰り返されるミサイル発射や核実験は、常識的に見れば「浅はかな愚行」でしょう。
 しかし、立場を変えれば少し違った景色が見えてきます。
 あくまでも、ものの見方のお話です。
 決して、北朝鮮の体制を擁護するつもりはありません。

路線バス乗り継ぎの旅

 毎月、月次決算が整ったタイミングで、全社朝礼を行っています。
 開店前なので僅か20~30分ながら、ベクトル合わせする上で大切な時間です。

 以前、教えて頂いた、社員が前向きになれない理由。

① 目標地点 : これから、どこに行こうとしているか判らない
 ・ 毎年、事業計画を立案し、月次目標に細分化し、納得目標とする
  
② 現在地点 : 今、どこに居るか判らない
 ・ 月次および累計の達成状況を確認する
 
③ 移動手段 : そこに、どうやって行くのか判らない
 ・ 戦略、戦術を明確にした上で、手・足・口の動く具体的な行動計画に落とし込む

 先日、人気TV番組「路線バス乗り継ぎの旅」を見ていて、経営との類似性を感じました。
 三泊四日の行程で、路線バス移動という手段縛りでゴールを目指す。
 
 途中、県境で路線バスが運行していない所は、徒歩で峠を越えることもあります。
 リーダーは様々なルートの中から、リスクと可能性とを見極めて判断しなければなりません。
 
 メンバーの疲労度合を見て休憩を決める。
 時にその休憩が長過ぎて、バスに乗り遅れることも・・・。
 また、宿泊場所が無い可能性もあるため、夜最終のエリアは慎重に選定する必要があります。
 
 基本的に歩きたくない、夜は清潔感のあるビジネスホテルに泊まりたい、ぼやいてばかりの蛭子さん。
 冷静さを失わず、時に叱り、時に鼓舞し、時に背中を押す、リーダーの太川さん。

 疲労困憊の蛭子さんは、心を鬼にした太川リーダーの判断に、不満を漏らすことも・・・。
 しかし、歓喜のゴールの瞬間は、至福の感動が共有されます。

 プロセスでは恨まれても、憎まれても、結果に感謝される。
 それがリーダーの使命です。

真実の瞬間

 ユナイティッド航空のオーバーブッキング事件が思わぬ波紋を広げています。
 実は、こうした事件は氷山の一角。
 全米では、毎年50万人前後が、オーバーブッキングによって搭乗できないそうです。

 それにしても、これだけシステム化が進みながら、何故オーバーブッキングが多発するのでしょう。
 勿論、システムエラーではありません。
 すべては、商業的な判断です。

 旅客機の場合、多数のドタキャンが見込まれます。
 航空会社は生産効率を上げるため、できるだけ多くのお客様を乗せて旅客機を飛ばしたい。
 従って、ある程度のキャンセル数を想定し、意図的に座席数を超えてブッキングします。
 想定に反してキャンセルが出なかった場合、オーバーブッキングするのは必然です。

 ビジネスで全国を飛び回っていた頃、こんなアナウンスに遭遇しました。
 「〇時〇分〇〇発、〇〇行の便は、振り替えにご協力下さるお客様、〇名を募集しています。
 〇時〇分発の便への振り替えにご協力頂ける方への謝礼は、1万円でございます。
 ご協力頂ける方は、カウンターまでお越し下さい。」
 
 ある意味、一時間後の便に振り替えて1万円貰えるということは時給1万円。
 心揺れましたが、揺れている間に希望者が殺到し、「ご協力ありがとうございました。」のアナウンス・・・。
 日本の航空会社でも、こういう事態はあります。

 そう云えば、十年ほど前にハワイに行った際も、ノース・ウエスト航空はやはりオーバーブッキング。
 乗れない不安も抱えながら搭乗手続きを終えると、なんと片道20~30万円アップのビジネスクラスへ振り替え。
 ゆったりしたリクライニング、ドリンク飲み放題、豪華な食事と、至れり尽くせりでした。

 勿論、今回も、様々な施策を講じた筈です。
 協力を仰いだ上で充足しなかった際の、事後対応が適切だったかどうかを問われているのでしょう。
 今回、ユナイテッド航空は、直接的な損害賠償以上に、風評によって大きな損失を被りました。
 自業自得ですが・・・。
 
 お客様満足が、経営にとって重要なファクターであることは、誰もが知っています。
 しかし、現場における判断と行動こそが真実。
 まさに、真実の瞬間です。

是々非々の判断

 以前、一般社団法人松山宅建協会の総会に初めて参加した時の話です。
 まず、会場内の異様な光景に驚かされました。
 
 野次、怒号、怪文書が飛び交う、大荒れの総会。
 13:00に開催された会は、19:00でも終わりません。
 
 自由闊達に議論されるのは、必ずしも悪いことではないでしょう。
 問題は議論の中身です。
  
 レベルの低い論争は、今日に始まったことではありません。
 敵対する勢力を互いに目の敵にし、相手の発言の重箱の隅を突き、時に揚げ足を取り、些末な事象を悪戯に大きく取り上げ、あの手この手で誹謗中傷し、足元をすくおうとする醜態。
 そうした生産性の無い不毛な議論に、志ある方々は辟易とし、次々と協会の運営から距離を置くようになったようです。

 あれから十年、現執行部の皆さんの尽力により、悪しき体質は徐々に改善され、業界団体に相応しい、建設的な運営に近づきつつあります。
 ところが、歴史は繰り返しすの教えの通り、一週間後の総会へ向け、またぞろ不穏な動きが見えてきました。

 しかし絶対に、時計を巻き戻してはいけません。
 何よりも、この騒動に巻き込まれてしまった、天国の故人はこうした諍いを望んでいなかった筈です。
 
 残念ながら、大洲本社の我が社は、松山の議決権も、発言権も認められていません。
 参加される皆様におかれましては、協会の未来のために、しがらみを超え、是々非々の判断をお願いしたいと思います。

自分で望んだ道

 浅田真央さんの、引退記者会見に感動しました。

 これほどまでに、
 真摯で、
 誠実で、
 素直で、
 耳に心地良く、
 ひたむきで、
 嫌味がなく、
 心穏やかになれる記者会見が、果たして有ったでしょうか。 
 
 十年に渡って日本の女子フィギュアスケート界を背負って立ち、全国民から結果を出す期待を受け続けた訳ですから、抱えきれない程のストレスやプレッシャーがあった筈です。
 でありながら、艱難辛苦のファクターは、彼女の言葉や表情から一切窺えません。 
 
 「辛かったことは?」
 記者からの質問に、決して気負わず、自然体でサラリと答えた言葉がまた素晴らしい。
 「そんなに無くて、この道を選んだのも自分ですし、自分で臨(望)んだ道なので、辛いと思ったことはありません。」
 
 これぞ、成功の秘訣でしょう。
 私も含めた凡人は、置かれた環境や境遇を嘆き、ついつい愚痴や弱音を口にしがちです。

 「自分で望んだ道」
 こう思えただけで既に、幸福の半分は手にしています。

酒席は絶好の機会

 先般、グループ会社の某社長と昼食を御一緒した際、大いに共感することがありました。
 今夜は、繁盛期慰労会を兼ねた社内懇親会という絶妙なタイミングで、若手社員の方々にはやや耳障りな話かもしれません。

 我が社は原則、自己負担&任意で呼びかけても、異常に懇親会参加率が高い社風です。
 しかし昨今、会社の飲み会を敬遠する社員が増えています。
 
 「上司や役員との酒席は、気を使う。」
 「どうせなら、気の合う仲間と楽しく飲みたい。」

 確かに、若い頃はそう思っていました。
 いや今でも、業界団体での54歳は駆け出しのぺいぺいですから、気持ちは痛いほど判ります。
 自分は前職の会社で、酒席についての考え方を叩き込まれました。

1. 会社の飲み会は原則仕事
2. 若手社員が上司にお酌するのは常識
3. 自らをアピールする絶好の機会

 会社の社長ばかりが集まる酒席でも、敢えて主賓級の近くに陣取ります。
 若い頃には、その方々の話している内容がさっぱり判りません。
 それでも、判ったフリをして相槌を打ち、グラスが空けばお酌をし、ニコニコしてやり過ごします。
 おひらきとなった後は、どっと疲れました。

 それでも、そういう行動を繰り返していると、
 「おたくの○○さんは、積極的で良い社員ですね。」という評判が立つ。
 上司は勿論、社内外から認めて貰える。
 自らも、徐々に話についていけるようになり、楽しくも成ります。
   
 少なくとも、社内の酒席で気遣い仕切れない人間が、お客様に対して「おもてなし」できるとは思えません。
 義務感で嫌々参加する酒席の時間は長く、酒は不味い。
 どうせなら、絶好の機会と考えて、自己研鑽の場にして頂ければ幸いです。

喫煙者の気持ち

 私は生まれてこの方、一度も喫煙したことがありません。
 たまたま、機会も誘惑も無かっただけで、意志の強弱とは無縁です。
 従って、喫煙者の気持ちは判りません。
 
 50年前、男性の喫煙率は8割を超えていました。
 それが今や、3割を切っています。
 喫煙できるスポットも限定的で、肩身は狭くなる一方です。

 喫煙の主たる理由は、「イライラが解消されて落ち着く」「感覚が鋭敏になる」といった、精神的な充足。
 しかし、これも錯覚です。
 
 先日のラジオの解説によると・・・。
 普通に落ち着いた状態の値を10とします。
 
 喫煙者は常習性により、ニコチンが切れると禁断症状に苛まれ、集中力が無くなりイライラし始める。
 すると、値は8とか7とかに下がります。

 喫煙でニコチンが補給されると、その値が9とかに改善される。
 この対比によって、タバコは良いモノと誤認され、身体が欲するのだそうです。
 そもそも、吸わなけりゃ10なのに・・・。

 お金がかかり、匂いやヤニが染みつき、火災のリスクが増し、本人も周囲も不健康にして、イライラする・・・。
 税収より医療費負担の方が高額だとも言われますし・・・。
 
 やはり、喫煙者の気持ちは判りません。

サラリーマンは気楽な稼業

 女子フィギュアスケート界の「浅田真央」さんが現役引退を決めました。
 日を同じくして、愛媛が生んだ元大リーガー「岩村明憲」選手も引退を発表しています。

 浅田さんは、世界選手権優勝や五輪銀メダル等、数々の栄冠に輝き、長年エースとして女子フィギュア界を牽引してきました。
 岩村さんも、ヤクルト不動の4番から海を渡り、その年のリーグ制覇に貢献されています。
 
 引退とはいえ、岩村さんは38歳、浅田さんに至っては未だ26歳。
 アスリートにとって、実は引退後の人生の方が長いのです。

 岩村さんは既に、独立リーグの監督として、新たなる一歩を踏み出されています。
 浅田さんも、これまでの実績と、ルックスからして、タレントに近いキャスターとしての道を歩まれるに違いありません。
 しかし、こうして引退後が保証されるのは、ピラミッドの頂のほんの一握りです。

 NPBの選手生命は平均在籍9年、引退年齢は29歳。
 プロサッカー(J3は含まず)の場合更に短命で、平均在籍3年、引退年齢は26歳。
 50歳になっても現役でゴールを決める、三浦知良選手の様な存在もいらっしゃいますが、異例中の異例です。

 完全な実力主義、成果主義。
 明日の保証は皆無。
 電話一本で、即解雇。

 それがプロスポーツの厳しさ。
 勿論、成功者に対する見返りも桁違いですが・・・。

 昔、植木等さんが「サラリーマンは気楽な稼業」と謳いました。
 作詞は、元東京都知事の青島幸男さんです。

 確かにサラリーマンでクラス(30~40人)のトップなら、そこそこの成功者。
 町一番の大立者なら、大企業の重役。
 県下に名を馳せれば、一流企業のTOPでしょう。

 しかし、アスリートの世界は、例え県下№1でも飯が食える保証はありません。
 五輪で9位は、世界で十本の指に入る実力者ということですが、入賞すら逃します。
 
 超人的な才能と、不断の努力をもってしても、この程度のリターン。
 それに比較して、人並みの能力さえあれば、そこそこの努力で社長になれるサラリーマンは、ある意味気楽な稼業です。

コアコンピタンス

 愛媛の賃貸不動産業界においても、再編の波が押し寄せています。
 地場大手のA社が大手フランチャイザーの子会社になり、同じく老舗の地場B社がA社の子会社に。
 つまり、A社、B社は、大手フランチャイザーの子会社、孫会社という位置付けです。

 結果的にどうなるのかというと、全ての店舗は、そのフランチャイザーのコーポレートカラーに染められます。
 御存じの通り、業界再編は不動産だけに限りません。

 ここ数年で四国のコンビニは、業界地図が大きく塗り変えられました。
 まずは未進出だった「セブンイレブン」が続々誕生。
 「スリーエフ」は、「ローソン」に営業譲渡。
 全ての「サンクス」は「サークルK」に。
 その「サークルK」も、2年以内には全ての看板が「ファミリーマート」に付け代わります。

 戦国時代の国取合戦さながら、資本力を武器に勢力地図を広げていくメガFC。
 大が小を食う、弱肉強食の流れには抗えないものでしょうか。

 ナショナルブランドは、万人の支持を得るために、最大公約数的なサービスを余儀なくされます。
 オペレーションは、規格化、標準化、システム化、マニュアル化・・・。
 それが大手の強みであり、裏を返せば中小の狙い目でもあるでしょう。
 
 我が社も、大手FCの看板を掲げていますが、決して同化してはいけません。
 フランチャイジーの顔を持ちつつ、一企業としてのコアコンピタンス(競合他社に真似できない核となる能力)を見出し、磨き上げ、進化させていく取り組みが求められます。

トランプの蛮勇

 1955年から75年にかけて、泥沼の戦いとなったベトナム戦争は、今や米国内の反戦の象徴です。
 近代の戦争は、双方が負ける形でしか決着しません。

 そもそも、この戦争は、アメリカと旧ソ連との代理戦争でした。
 先日の、アメリカ軍によるシリア空爆も、似た構図となっています。
 
 トランプ大統領の大義は、「化学兵器使用への制裁」です。
 すかさず安倍首相も、支持を表明しました。
 本意でないにしても、力関係からして仕方無いでしょう。

 それにしても、アメリカは学習しない国です。
 かつてのイラク戦争は、「核兵器保有への制裁」が大義でした。
 空爆を繰り返し、遂には独裁者「サダム・フセイン」を捕えます。

 しかし、何処を探しても発見されない核兵器。
 自由は取り戻されものの、平和や安全や幸福は、寧ろ遠ざかったのが現実です。
 サダム・フセインしかり、ウサマビンラディンしかり、金正恩しかり、独裁者を葬っても戦いは終わりません。

 今回もまた、確証無きまま大義の大鉈(なた)は振るわれました。
 ・ 無軌道な北朝鮮に向けた牽制
 ・ 北朝鮮に甘い中国へ向けた警告
 ・ 支持率の低い国内向けのアピール・・・

 今回の武力制裁が、一連の効果を狙った政争の具であったとしたならば言語道断。
 事の理非や是非を考えずに発揮される向こう見ずの勇気を、蛮勇と云います。

偏見のコレクション

 T部病院のN城院長先生から教えて頂いた言葉です。

 「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う」 アインシュタイン

 もし仮に、アインシュタインが常識に捉われていたならば、相対性理論は生まれなかったでしょう。
 早く走れば走るほど体が重くなる・・・なんて思いもしません。

 そもそも、「常識」がすべからく「正解」だとすれば、発明や発見という言葉は辞書から無くなります。
 文明の発展も進化も否定されます。
 
 しかし、一般的に「常識が無い」人は異端児扱いです。
 大人や上司は、「常識で考えろ」とか云って、頭ごなしに叱りつけます。
 「常識を疑ってかかれ」という言葉は、イノベーションには欠かせませんが、変人のススメでもあります。
 遠回りになってしまうリスクもあるでしょう。 

 社会人としての常識を弁(わきま)えた上で、鵜呑みにしない。
 どうか、都合の良い所取りになりませんよう・・・。

人を責める資格

 復興大臣の記者会見での暴言が話題です。
 すぐに謝罪し、撤回したものの、野党やマスコミの攻勢は続きます。

 「被災者に寄り添えていない」
 「品性に欠ける」

 大臣としての適性はともかくとして、感情的に成ってしまったのは頂けません。
 ある意味、記者の仕掛けた巧妙なトラップにかかったとも云えます。
 激昂した一部分だけを切り取られ、繰り返し流される映像は、まさに思う壺です。

 その上で、公職につく人は、公の場で質問を受ける際、質問者との一対一の舌戦ではないという前提が必要。
 記者はあくまでも、世論の代弁者としての立ち位置なので、その記者の背後にいらっしゃる多くの世論に向けた回答が求められます。

 責任ある立場であればある程、冷静で慎重な発言を心掛けるべきでしょう。
 一方、こうした失言を殊更に追及する側の人も、冷静に振り返って頂きたいものです。
 あなたは人を責められるだけ、非の無い人生を歩んできたか否か。

 少なくとも、過去、幾多の失言によって嫌な汗を流してきた自分に、その資格はありません。

幸福のファクター

 本日は、伊予市倫理法人会のモーニングセミナー。
 三年前の創設時に会員となったものの、実は殆ど参加できていません。

 怠惰なる劣等生にも関わらず、一昨年の松山に続き、講師役を仰せつかりました。
 有難いというか、お恥ずかしい限りです。

 本来、講師の講話は、教えを授けるものでしょう。
 しかし、この失敗だらけの人生は、反面教師と受け止めて頂く他ありません。 
 躓(つまづ)きの歴史を、包み隠さず開示することで、「こいつに比べればましか」と思っていただければ幸いです。

 いつも申し上げる持論を、今日も繰り返します。
 幸不幸を決定づけるのは、資産の多寡や、物質的な豊かさではありません。
 何故なら幸不幸は、事象ではなく、感じるものだからです。
 
 即ち、当たり前の基準によって変わります。
 例えば、食卓にステーキが出れば、多くの人は幸福を感じるでしょう。
 しかし、毎日ステーキを食べている人にとって、それは当たり前です。
 一方、飢える方にとっては、一個のコロッケすら有難いと感じ、「有難い」からこそ、「ありがとう」という感謝の言葉が生まれます。

 どん底を知る、逆境を経る。
 それは決して自ら望むものではないけれど、些細な事象にも幸福を感じられ、感謝の念を表すことができるという意味において、幸福の大きなファクターなのかもしれません。
 「当たり前」の対義語は「有難い」です。

評価は教育の核

 我が社の賞与支給は年三回です。

 11~ 2月評価 →  4月支給
  3~ 6月評価 →  8月支給
  7~10月評価 → 12月支給

 つまり、評価期間と支給時期には二ヶ月以上のずれが生じます。
 それが故の、問題点もあります。 

 評価期間は絶不調だったのに、支給のタイミングでは絶好調。
 こんな場合、感覚的な期待値が上がっているにも関わらず評価は低く、モチベーションに水を差される。
 逆のケースの場合は、高い評価を受けても、素直に喜べない。

 営業マンは、その時その時の実績が、リアルタイムに評価に反映されることを望みます。
 とはいえ、評価のための時間を考慮すれば止むを得ません。
 
 そこで、毎月月次評価をして、翌月の給料にアドオンする方法があります。
 俗に、歩合制と言われる仕組みです。
 しかし、歩合は歩合で問題があります。

 歩合は原則、成果軸でしか評価できません。
 売上とか利益とか、定量的な数字のみです。
 特定の月に意図的に数字を寄せて、歩合をもぎ取ろうという邪な考えを誘発する恐れも否定できません。
 また、数字は人一倍上げるけど、怠勤が頂けないとか、指示命令が守られないとか、そうした定性的な要素を与(くみ)し難い側面があります。

 評価は教育の核。
 理念や社風に適った社員を育成しようと思うのであれば、求めるべきファクターをしっかりと明示し、評価に反映すべきでしょう。

聖戦を収束させる術

 ロシアの地下鉄で起きたテロで、多くの尊い命が奪われました。
 罪の無い命を脅かすテロは、許すまじき卑劣な行為です。
 事件の直後、ロシアのプーチン大統領と、アメリカのトランプ大統領は電話会談し、以下の合意をみたと云います。

 「テロは断固として打ち負かさなければならないということで一致した。」

 ごもっともです。
 そして、そのコメントにこそ、根の深い問題が潜んでいます。

 争いの火種は常に、「利害」もしくは「大義」です。
 本来であれば、強大な軍事力を持つ、二大大国を敵に回すほど、割に合わないことはありません。
 利害が狙いならば、とっくに腰が引けています。

 しかし、彼らには大義名分があるのです。
 テロの被害を受ける側は、彼らを悪とし、自らを正義と名乗ります。
 一方テロを仕掛ける側も、自らを正義と信じ、テロを「聖戦」と位置付けます。

 従って、弾圧を受ければ受けるほど、締め付けられれば締め付けられる程、反逆の精神は高揚するのです。
 それが証拠に、自らの命まで投げ打った自爆テロにまで手を染めます。
 TOPの首を取り、解体に追い込んでも、また新たなテロ集団が台頭します。
 インターネットを通じ、現代社会の歪みに不満を持つ人達を感化し、巻き込み、根絶やし不能な程の広がりをみせています。
 
 乱暴な言い方をすれば、国家間の戦争はすべて、利害に起因するものです。
 だから、いつか必ず収束します。

 大義を掲げた聖戦を収束させる術(すべ)。
 それが、「北風と太陽」の寓話ほど、生易しいものでないことだけは理解しています。

日本ブランド凋落の理由

 シャープの身売りに続いて、東芝が債務超過に陥っています。
 少し前になりますが、三洋はパナソニック傘下に。
 世界的なエクセレントカンパニーと謳われたSONYも、往時の勢いはありません。

 商品開発力・高品質・高性能は、文字通り日本のコアコンピタンスでした。
 しかし、中国・韓国・台湾のメーカーの追随を受け、波状的に脅かされています。
 日本ブランドは何故凋落したのでしょうか。
 
 戦後日本は、焼け野原からの復興を、異例のスピードで成し遂げました。
 着るものは継ぎ接ぎだらけ、食べるものにも事欠く貧困の中、朝から晩まで働き詰めに働いたからです。
 
 そうした先人の努力により、日本は世界TOPレベルの豊かな国になりました。
 今や、衣食住すべてモノ余りの飽食の時代です。 
 充足した状況下では、がむしゃらに働く(学ぶ)必要が無いものと錯覚します。
 
 物質的な豊かさだけに留まらず、学童の精神も「ゆとり教育」がスポイルしました。
 欧米からのバッシングにより、労働観は大きく変貌。
 「日本人は働き過ぎ」という、誤った認識を植え付けられます。
 それが故、労働力は不足しているにも関わらず、3K(キケン・キツイ・キタナイ)職場は見向きもしません。

 カメを大きくリードしていたウサギは、昼寝している間に追い越されてしまいました。
 学力も、生産性も、発展途上国の後塵を拝する日本に活路はあるか。
 
 人の嫌がること、汗を流すこと、辛いこと、しんどいこと・・・。
 そうした苦役から逃げることなく、対峙する覚悟が必要です。

百万より値打ちのある3千円

 経営再建中のシャープは、国内グループ会社の全社員に「感謝のしるし」として、一律3,000円を支給すると表明しました。
 
 「国内の構造改革に一定のめどが付きつつある。
 少額だが、職場の親睦会や家族へのねぎらいの一部として使ってほしい。」 戴正呉社長

 たった3,000円?と思われるかもしれませんが、対象者は19,000人、総額5700万円です。
 そして、この3,000円には、金額以上の価値があります。

 シャープはそもそも、シャープペンシルを開発した会社で、それが社名の所以です。
 斬新な電化製品の開発に長け、家電メーカーの一角に上り詰めます。
 平成に入ってからは液晶ブームに乗り、亀山工場を建設。
 亀山モデルを看板に、世界的な液晶ブランドとしての地位を確固たるものにします。

 ところが、韓国や台湾等の海外メーカーとの乱戦によって、液晶パネルが世界的に値崩れ。
 巨額投資の負担は重く、経営危機に陥りました。
 生き残りをかけて募るスポンサーもなかなか決まらず、その間の経営はますます悪化し、資金繰りは逼迫。
 希望退職等で、同志も次々と会社を去っていきます。

 その間、当然に賞与は支給されず、給料も目減り。
 社員の皆さんの生活も、精神状態も、相当厳しかったものと推察します。
 昨年8月、鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入り、鴻海ナンバー2の戴氏がシャープ社長に就きました。

 当初は、液晶技術等のシャープの独自能力を、良い所取りされるのではないかという疑心暗鬼もあったようです。
 しかし、先述した通り、復調の兆しが見えています。

 ある意味、今回支給される一時金は、バブル期に貰う100万円よりも値打ちのある3,000円かもしれません。

知ってから会う

 先日、オーナーチェンジに伴う管理引継ぎがありました。
 取引修了までの待機が約2時間。
 その間、関連各社の営業が別室に集い、さながら異業種交流会です。

 急遽決まった取引であるため、新しいオーナーとなる法人について、社名以外誰も知りません。
 D社のI田さんが一言。
 「会社のHPを見たんですが、全国に施工現場がある優良企業のようですね。」

 自分も事前にHPをチェックしていました。
 「関連会社の社長が出演されているTV番組も貼ってあったので拝見しましたが・・・というエピソードは面白かったですね。」
 すると、I田さんが「そうそう、ありました。」と続けます。
 
 それは、会社のHPの右端下部にあった、見落としそうな小さなバナーです。
 他の方々からは声が出なかったので、見ていたのは二人だけかもしれません。

 「知ってから会う」
 これは相手に対する敬意の表明であり、営業の鉄則。
 今は、インターネットを駆使すれば、かなりの情報を瞬時に拾うことが可能です。
 自ら営業を受ける立場に置き換えれば判るでしょう。

 例えば、我が社に営業アプローチする営業。
 「宇和島とか、新居浜とか、手広く展開されてますね。」   エリアFCの仕組みが全く判ってないな・・・。
 「賃貸の入居付けとかもされているんですか?」   いやいや、寧ろそれが本業ですが・・・。

 相手のことを調べずに会うと、このように甚だ失礼で、トンチンカンなやり取りに成ってしまいます。
 「こいつ判ってないな。」と思われた時点で、商談はマイナスからのスタートです。

 「事前に御社のホームページを拝見し、全国津々浦々に施工実績を誇る、素晴らしい技術を有する会社であることを知りました。
 また、創業○○年余でここまで成長発展するには、相当の先見性と戦略性を持って経営されていることでしょう。」
 
 その言葉が、初見のお客様との距離を、大きく縮めてくれることは言うまでもありません。

真の繁盛期

 早いもので、今日から4月。
 社員の皆様の頑張りによって、繁忙期が真の繁盛期となったことは有難い限りです。

 但し、良かったとか悪かったとかいう表現は主観に過ぎません。
 好不調を客観的に裏付けるためには、定量的な数値に置き換える必要があります。

 対前年、対予算・・・そういう意味では前年を上回り、予算もクリアしました。
 次に、同一エリア・同業他社との相対比較も必要です。
 例えば、対前年110%だったとしても、同業他社が120%だったら喜べません。
 
 我が社が松山に進出した時と比較して、賃貸仲介の店舗数は倍増。
 お部屋探しの市場が横這いだったとしても、単純に半減してしまう計算に成ります。
 普通にしていたら、売上が落ち続ける図式は、下りエスカレーターに乗っているようなものです。
 
 それでも上位の優良店は、経営努力により何とか対前年を維持したり、逆風下でも伸ばします。
 すると、下位の店舗の売上は更に浸食され、最終的には市場からの撤退を余儀なくされます。
 そうした厳しい状況下、目の前に展開されているのは衝突ではなく戦闘、紛争、それも生きるか死ぬかの激戦です。

 何度も申し上げている通り、昨夏以降の改革が奏功した結果が、今日の実績。
 文字通り、蒔いた種の通りに花が咲きます。 
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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