市場に背を向けた投資

 某市の競売物件の説明会に参加してきました。
 築35年の寮ということで、余り期待はしていなかったのですが、やはりです。

 ・ 共同トイレ
 ・ 共同風呂
 ・ 共同洗面所
 ・ 和室(畳)

 賃貸アパートやマンションにおける、最大ニーズは、
 1. バス・トイレ・洗面 セパレート
 2. 洋室(フローリング)

 洗面+バス+・トイレ=一体三点ユニットの和室となると、今や苦学生も跨いで通ります。
 少なくとも日本人には、選ばれない筈です。
 松山市内の学生街にも、こうした物件は少なくないのですが、家賃一万円台でも決まらないでしょう。

 だからといって、先述の寮を、一般に貸し出しできるレベルまでリノベーションとなると、膨大な投資が必要です。
 下手すると、更地に新築を建てた方が経済的だったりもします。

 東南アジアから出稼ぎに来ている、外国人労働者向けの寮・・・。
 この限定的な用途だけは、辛うじてストライクかもしれません。
 
 今あるストックを活かし、再生を促すのが我々の務めとは言え、市場に背を向けた投資は自殺行為です。
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心を亡くさないこと

 猛暑の8月は慌ただしく駆け抜けていきます。
 懸案山積みの中、残り二日しかありません。

 外に出れば出先まで追いかけて電話が鳴り、
 社内に戻れば、アポ予定の方が次々と押し寄せ、
 時に、飛び込みの来訪や電話。
 
 その狭間を見て、社員からの相談、押印依頼。
 やっと落ち着いて、パソコンを開くと、沢山の未読メール。
 それを一つひとつ返信し、ふと気がつくと、夕暮れが迫り閉店の時間。
 
 ひと雨毎に夜風は涼しく、すっかり日も短くなりました。

 忙しさは自らが必要とされている証しであり、感謝すべきことなのでしょう。
 しかし、余裕の無い時には、ついつい態度が不遜になります。

 そんな中でも、クリアな頭で、誰からも邪魔されず、効率よく仕事できる時間・・・それが早朝です。
 日々、静寂の空間でリセットするからこそ、脳の沸騰も沈静できます。
 
 どれだけ忙しくても、心だけは亡くしたくないものです。

不毛な争い

 業界団体は本来、その業界の社会的地位の向上や、参画会員の繁栄を目的としています。
 ところが、個々人の自己重要感を高めるためであったり、既得権益の主張であったり、つまらない意地や感情論によって大義が捻じ曲げられてしまうことは少なくありません。

 政治の世界同様、独裁を抑止するため、与党と野党が牽制し合うことは重要です。
 しかし、その展開がエスカレートしますと、不毛な争いに成り下がります。

 ・ 相手のやることなすこと気に入らない
 ・ 自らを棚に上げ、あら探しに奔走
 ・ 言葉尻を捉え、足を引っ張る
 ・ 気の合う仲間で派閥を形成する
 ・ 仮想敵への敵対姿勢で結束を強める・・・

 実は、国家間レベルの争いも同じ様なものです。
 軍事力や経済力によってならず者を抑え込もうとしますが、どこまでやっても火種は燻(くすぶ)ったまま。
 何故なら、どれだけ非道に見えたとしても、相手は相手なりに「我こそ正義」と確信し、大義に支えられているからです。

 勿論、力は必要でしょう。
 力の無い声はか細く、相手方に届きもしないからです。
 かといって、攻撃や弾圧や誹謗中傷だけでも紛争は終息しません。

 力あるものが手を差し伸べ、是々非々の姿勢で対話し、融和を図ってこそ挙党一致は実現します。
 加えて対話の当事者が、公正かつ賢明な資質足ることは、最低限の条件です。

甘やかしの代償

 俳優の高畑裕太氏が逮捕されました。
 既に報道等で御承知でしょうから、事件の概要は省略します。
 
 加盟フランチャイザーがイメージキャラクターとして契約していることから、等身大パネルやポスターに登場しており、無縁ではありません。
 勿論、即時撤去しています。

 事件の性質からして、芸能界に留まる道は閉ざされたと見るべきでしょう。
 損害賠償も甚大です。
 更には、母親の高畑淳子さんの活動にも支障を及ぼすことが懸念されます。

 記者会見で謝罪する淳子さんの姿に、人の親として共鳴しました。
 「申し訳ないことしたねと言った後に、私はどんなことがあっても母だから、
 お姉ちゃんはどんなことがあっても裕太のお姉ちゃんだからと・・・。」

 殆ど寝ていない、食べていない、心身共に衰弱した状態にありながら、本人の希望で立ったままの会見。
 心無い記者からの質問にも、一つひとつ丁寧に答えます。
 予定の時間を過ぎ、事務所関係者が打ち切りを申し出てもそれを制止し、最後まで真摯に向き合う姿勢は実に立派でした。

 しかし、どれだけ反省し、贖罪したとしても、時間を巻き戻すことはできません。
 魔がさした一瞬の愚行で、一生が台無しです。
 
 マスコミは、結果だけをみて「甘やかしの代償」と揶揄します。
 そんな記者に問いたい。
 「では貴方は聖人君子か? これまで一つの過ちも無く生きてきたのか?」

 デリカシーの無いやり取りに憤りすら感じますが、それでも結果が全て。
 同じ年頃の社員や息子を持つ親として、日常での関わりとしたものを、改めて反省させられる事件でした。

心のトンネル

 不定期で開催される社員懇親会。
 自己負担で終業後の20:00からという呼びかけにも関わらず、松山エリアの殆どの社員が参加してくれました。
 幹事の久米店伊藤社員、ありがとうございます。 
 
 今回は、西堀端にあるホテルJALシティが会場。
 18:00~と20:00~の二部制ですが、何れも満席の大盛況でした。
 
 ステーキとパスタは、作り立てがテーブルまで運ばれる、オーダーバイキング。
 ビュッフェスタイルで提供される料理も、とてもクオリティが高く、から揚げや焼きそばといった、一般的なビアガーデンメニューとは一線を画します。
 流石はホテルです。
 
 席の殆どは室内のビアホールですが、我々は一組限定のビアテラス。
 暑さを懸念していましたが、それほどでもありません。
 開放的な空間で心地よい風に吹かれながら、堀端を行き交う人や車や電車を眺めながら、気の合う仲間と談笑しながら、美味しい料理を堪能できるのは、まさに至福の時です。

 思えば、この一週間、色々なことがありました。
 ベンチマーキングに出向き、数字と向き合い、経営計画に落とす作業を黙々と続けた濃密な一週間。
 心のトンネルを抜けたタイミングでの酒宴は、実に晴れやかでした。
 あとは、実行に移すだけです。

空き家問題の核心

 大洲市役所の方が、大洲宅建協会を訪ねて来られました。
 テーマは、「空き家バンク」。
 国策として取り組まれている空き家問題だけに、協会としても積極的に取り組むつもりです。

 但し、「ストック活用」、「移住促進」は、そう簡単ではないでしょう。
 確かに、UターンにしてもIターンにしても、田舎暮らしのニーズはそれなりにあります。
 しかし、その多くは、夢と希望と幻想の世界です。

 ・ 眺望・日当たりが良い
 ・ 海沿いもしくは、緑に囲まれた環境
 ・ アクセスが良く、進入路が広い
 ・ 築浅で、あわよくばログハウス
 ・ 重厚な造りで、小奇麗な古民家
 ・ 御近所さんが親切で、コミュニティ良好・・・。

 「人生の楽園」等のTV番組で紹介される、理想的なリタイヤ移住をイメージしています。
 実際に空き家となっている物件は・・・。

 ・ 緑に囲まれた、山の奥
 ・ アクセスが悪く、進入路が狭小
 ・ 築年数が古く、殆ど廃墟
 ・ 隣の家まで数百m 
 ・ 建築基準法上、再建築不可・・・

 足し算・引き算で、需要と供給は合致したとしても、ニーズは大きく乖離します。
 最低でも、人が住める状態までリフォームするのに、数百万円かかることは覚悟すべきですし、構造的にみて解体ありきの物件も少なくありません。
 
 理想と現実のギャップをどう埋めるか?
 そこが空き家問題の核心です。

脱・高速道路

 私は、基本的に高速道路を殆ど使いません。
 いくつか理由があります。

1. 経費削減
 社長が当たり前に使っていると、社員も背中を見ています。

2. 町の様子を知る
 出店・退店の状況や、活気が有るか無いか、人の流れ等々、それらは高速道路では判り得ません。

3. 単純に楽しい
 上記に上げた通り、その土地毎の住民の生活の息吹を感じることで、ドライブがとても楽しくなります。

 この一週間で二度、高知を訪れました。
 高速道路だと180㎞ 2時間30分
 国道33号だと120㎞ 3時間

 高速道路は、一旦川之江まで出ますから、かなり大廻りに成ります。
 時間差は僅か30分、料金差は往復8,700円+ガソリン代。
 どう考えても後者でしょう。

 愛媛県 : 内子 → 大瀬 → 小田 → 久万 → 美川 → 柳谷 
 高知県 : 二淀川 → 越知 → 佐川 → 日高 → 伊野 

 こうした幾つかの集落や商店街は、昭和レトロな、何とも言えない風情があります。 
 名の知れた食べ物屋さんに立ち寄れるのも特典の一つです。
 景色も、絵葉書の様な絶景が続きます。

 移動の時間も、小旅行の様な意味と、市場調査的な意義を見出せば、決して苦には成りません。

ぬるま湯の中の蛙

 本日も一倉定氏の言葉です。

 「今日の事業の収益は、赤字でない限り、社長にとって大した重要性はない。
 大切なのは、あくまでも、会社の将来の収益なのである。」

 この言葉に先んじて、事業毎、店舗毎の独立した決算が必要でしょう。
 「会社としては利益が出ているからそれで良し」
 この考えでは、丼勘定です。

 経営には、三つの軸があります。
 1. 拠点
 2. 事業
 3. 機能

 「A店は儲かっているが、B店は赤字」
 「賃貸管理は好調だが、売買は不振」

 拠点と事業は、プロフィット(収益)部門として、採算を追求するのが一般的。
 ところが経理、総務、財務、労務、人事といった、内勤機能については、コスト部門として位置付けられがちです。
 我が社では、家賃管理も経理も総務も、社内外注的な思想で売上を立て、損益を明確にします。

 各々、最も大事なのがトレンドでしょう。
 「今は赤字だが、一年後には分岐点を超え、将来は必ずドル箱になる。」
 もしくは、
 「今はドル箱だけど、徐々に需要が細って来ているので、将来は怪しい。」 

 前者は辛抱、後者は改革が必要です。
 ある事象の、ここ数年の市場変化を振り返るにつけ、大いに反省させられました。
 ぬるま湯の中の蛙とは、まさにこのことです。

 強いモノが生き残るのではない。
 賢いモノが勝ち残るのでもない。
 唯一、変化に対応できるモノだけが生き残る。  ダーウィン 進化論

 どれだけ頑張っても、竹槍で戦闘機を撃ち落とすことはできません。

誤った時間の使用法

 中小企業の父、故「一倉定」氏の言葉です。
 
 「経営計画の作成時間を節約することほど、誤った時間の使用法は無い。
 経営計画に時間をかけることこそ、時間の最も有効な使用法である。
 というのは、計画に費やした時間の数千倍、数万倍の時間が、それ以降に節約できるからである。」
 
 本当に、その通り。
 そして今、創業以来となる、膨大な時間をかけて経営計画を練っています。
 
 紆余曲折と朝令暮改の連続。 
 多くの方と協議する中で、一つひとつ決定事項を積み上げ、仕上がったものを再び壊し、一見迷走しているかのようですが、決してそうではありません。
 
 先日、高知でエイブルの看板を掲げる同志の元を訪ねました。
 面談2時間のために、往復6時間かけてです。
 
 3年前、社員と共に訪問した時よりも、同じ地方都市の同じブランドの先人は、更に大きく進化しています。
 T社長からは、多くの気付きとヒントと勇気と希望を授かりました。

 そして、今度の店休日はO店長を伴って、再び高知に参ります。
 また今回も、面談2時間のために、往復6時間かけて・・・。

 経営計画策定の時間を節約することほど、誤った時間の使用法はありません。

 不確かな、いつか

 天は、容赦なく若い命をも召されます。
 先日に続いて、また親しき方が他界されました。

 享年46歳。
 小さなお子様を残し、さぞかし無念だったことでしょう。

 私が内子座で続けている劇団活動の原点は、青年演劇。
 町大会、郡大会、県大会と勝ち進み、初めて全国大会に出場を決めた際、内子座で壮行公演を行ったのがきっかけです。
 
 自分が書き下ろしたその作品のクライマックスで、ヒロインが着用するウェディングドレスを彼女が作ってくれました。
 それは見事な出来栄えで、その後、地元中学校の人権大会から受けた依頼公演で再演し、再び陽の目を見ます。

 十数年のブランクを経て、彼女のご主人と同じグループで働くことになったのも、何かの縁でしょう。
 昨年、お子様の賃貸住宅をご紹介した際、店舗を訪れると、タッチの差で帰られたため、再会を果たすことも、御礼を言うこともできませんでした。
 
 いつかまたお会いすることもあるだろう、と思っていたものの、もうそれは叶いません。
 やはり、「いつか」は不確実なものです。
 確かなのは「いま」だけ。
 与えられた今、この時を、全力で生き切ることが、命ある者の務めです。

 合掌・・・。

最も大切なもの

 尊敬申し上げている方が、最愛の奥様を亡くされました。
 人は失った時、改めてその存在の大きさに気づかされるものです。

 そして、もっと大切にしておくべきだったとか、もっと愛情を注ぐべきだったという後悔の念に苛まれます。
 不慮の事故とかであれば、尚更でしょう。
 
 重い病に倒れ、余命宣告を受けることは、本人も家族も辛いものですが、期限を切られることで残された時間が明確になります。
 SNSにアップされた家族全員の写真は、限りある時間を自覚した上で、今を大切にした証しです。

 名著「EQ」でも、「明日が地球の最後だとしたら何をしたいか?」という問いがあります。
 「家族全員で過ごす」
 「最愛の人と過ごす」
 「恩人に会いに行く」・・・。

 そうした人との結び付きを求める人が殆どです。
 しかし、今日の状態が、当たり前の様に明日も、一年後も続くと思っている日常では気づきません。
 葬儀や通夜に参列する度、自分にとって大切なことは何かを考えさせられる歳になりました。

意識から行動へ

 ビジネスにおいて、一番愚かでありながら、頻繁に使われるワードは「意識を変えろ!」です。

 「数字が作れないのは、意識が低いからだ!」
 「一人ひとりの意識を改革しないといけない!」

 こうした言葉を聞く度、心の中で深い溜息を吐きます。
 勿論、言いたい気持ちは理解できますが、意味はありません。

 そもそも意識とは何でしょう。
 何より意識の高さは測れない。
 感覚でしかないのです。

 変えるとすればそれは、目に見える具体的な行動です。
 良く引き合いに出す事例を元にお話しします。

 世のため人のためという正義の心を持ち、正直に誠実に生きようとする「意識」の高いAさん。
 他人のことなどどうでも良いと考える、身勝手で我がままな「意識」の低いBさん。

 でもAさんは、勇気が無くてボランティア参加といった一歩が踏み出せません。
 Bさんは、「宣伝になる」という邪まな考えで、会社のパーカーを着て、これみよがしにゴミ拾いをしています。
 
 両者を比べてみれば一目瞭然。
 思いは別にして、一個でもゴミを拾ったBさんの方が、確実に社会貢献できています。

 かくも「意識」とは意味の無いものです。
 営業なら、「ロープレを毎日60分する」、「反響メールを60分以内で送る」。
 宅建受験者なら、「毎日3時間以上勉強する」「毎日50問テストをして30点未満だったら追試」。

 意味を持つのは意識ではなく、行動です。

理念取り違えの危うさ

 基本的に床についたら、十数える内に寝落ちする人間です。
 先日は、久々に寝付けない感覚を味わいました。
 オリンピックのせいでも、暑さのせいでもありません。

 弊社の経営方針は、拙文で度々紹介しています。
 「できない理由を排除し、どうすればできるかの可能性を追求するポジティヴ集団を目指します。」

 経営計画について各関係者と協議する上で、この言葉の重要性を再認識すると共に、取り違えの危うさに気付きました。
 危うさは、社内向けの話しです。

 取り方によってこれは、「できない理由を言うな!」という、高圧的な響きを持ちます。
 言いたくても言えない禁句として捉えられるとすれば大問題。
 重要課題から目を背け、スルーしてしまうのでは本末転倒に成ってしまいます。
 
 「できない理由」「できなかった理由」は、改善の種です。
 そこをしっかりと掴まずして、「どうすればできるか」は見えてきません。

 今まで、できなかった理由はこれだ。
 だから、こう改善してできるようにする。(だから、別のやり方に変える。)

 こうした、改善案・代替案につなげる思考を求めようとするのが真意です。
 意外にも世の中の殆どの方が、いざ当事者となると「できない理由」を指摘するだけで終わってしまいます。

 代替案なき問題提起は戯言。

 動かしようの無い過去を論じるよりも、次の一手が肝要です。

イベント継続の条件

 大洲宅建協会の役員会の後の会食で、「大洲よさこい」についての話が出ました。
 御存知の通り「よさこい」は高知の祭りですが、自由度の高さが時流にマッチしており、「よさこいソーラン」の北海道を始めとして、全国に波及しています。

 大洲も、例年この時期の開催で、十年以上の歴史。
 宅建協会役員のお一人が、実行委員として関わっていらっしゃいます。

 発足当初は、母体となる受け皿があり、50名規模の委員が名を連ねていたそうです。
 ところが近年、一人抜け二人抜け、実質10名。
 この実行委員の方は昨年、40℃の高熱にうなされながら準備を進めたのだとか。

 かつて、私の地元内子町でも、「フルフル王国」というイベントがありました。
 時期はやはり、この8月。
 梨や桃や葡萄といった、地元産フルーツと、白壁の古い町並みをかけたイベントです。
 
 当日は、「葡萄の種飛ばし」や、「梨の皮むき」といった競技。
 前日は前夜祭として、河原で行われる「納涼ビアガーデン」。

 この前夜祭が曲者です。
 その売上が、イベントの大きな収益源でもあったのですが、実行委員の負担は尋常ではありません。

 朝から仕込みと会場設営。
 終宴後の片付けは深夜に及びます。
 翌日は睡眠不足で、息つく暇も無く早朝から準備。
 当日夕方、イベント終了後は当然に後片付け。

 灼熱地獄の48時間は、思い出すだけでゾッとします。
 ここまでスタッフが疲弊すると、長続きしません。 
 案の定、僅か数年で幕を閉じる結果と成りました。

 地元で劇団活動を続けていく上で、信条としているのは、身の丈に合った活動。
 無理をすればどこかに歪みが生まれます。
 
 生業(なりわい)ならば、無理も当然ですし、身の丈等とは言っていられないでしょう。
 しかし、趣味やボランティアであれば、楽しむことが大前提。
 自らが楽しめてないと、参加する側もきっと楽しめないはずです。

 「大洲よさこい」は、少数の実行委員でもできる活動を目指し、商店街や地域や行政を巻き込み、今年も開催されます。
 できることを、できる範囲で、できるだけ、楽しんでやる。
 継続のための条件です。

メダルを目指すチーム戦

 リオ五輪も終盤戦。
 目標のメダル30個は、既に確実です。
 
 世界の頂点を競うレベルの高さも然ることながら、4年に一度というスパンも、競技をドラマチックにする要素の一つと言えるでしょう。
 若い選手は当然に、次の東京を見据えています。
 一方、年齢からみて、恐らく今大会が最後と思われる選手も少なくありません。

 注目された卓球女子は、主将の福原選手が27歳、エースの石川選手が23歳、伊藤選手が15歳。
 見事銅メダルに輝いたものの、福原選手は試合後、声を詰まらせながら次のコメントを残しています。

 「・・・足を引っ張ってばっかりで・・・。
 みんなに感謝してます。
 もちろんすごく良い試合もあったけど、悔しい試合もそれと同じぐらいあった。
 ・・・とても、本当に苦しい、苦しいオリンピックでした。」

 三人一組のチーム戦を見ていて、我が社の店舗運営がオーバーラップしました。 
 店長、エース、若手。
 基本的にチーム編成は共通です。

 誰かが躓(つまづ)けば、別の誰かが取り返す。
 時にシングルで、時にダブルスで、助け合いながら、鼓舞しながら目標達成を目指す。
 日頃の激しい練習や、真剣なぶつかり合い、叱咤激励があるからこそ、成果を掴んだ時に感動が生まれます。

 さあ、いよいよ盆明けのリスタート。
 より良い色のメダルを目指して頑張りましょう。

まだ半分、もう半分

 今年の夏季休暇は四日間です。
 休暇前十連勤でしたので、二日間は御休みし、三日目、四日目は出勤。
 前職時代から、こうした習慣は変わっていません。

 誰も居ないオフィスで、一人パソコンを叩きながら構想を練る。
 これは至福の時間です。

 経営というのは、理念、人事、財務、労務、戦略、戦術、戦法・・・、様々な糸が絡み合い、渾然一体化しています。
 日常の中では、やっとの想いで一つの問題を解決すると、新たな問題が二つ浮上してきて、更に複雑になったりするものです。

 業務が止まっている休日は、この絡み合った糸を、ひとつひとつ解きほぐすことができます。
 絡み合って見えていたものも、実は一本、一本の独立した糸です。
 そうすると頭の中が整理され、打つべき手が判り、やるべきことも見えてきます。

 我が家の長男も、夏季休暇は4日間。
 2日目の夜、親戚内でBBQをする際、「もう二日しかない・・・」と溜息を吐く彼に、ビールのグラスを示して、こう言いました。

 『半分入ったグラスを見て、「もう半分しかない」と思うか、「まだ半分もある」と思うか。
 どちらが幸せか。』
 夏季休暇最後の日、頭の中に「サザエさん」のエンディングテーマが流れ、ナーバスな気持ちになるのも同じです。

 仕事は嫌なこと。 
 食べるために、生きるために、仕方なく労務を提供して対価を得る。
 そう考えれば、人生の殆どの時間は牢獄に居る様なもの。

 仕事に楽しみを見出し、生き甲斐にできれば、人生の殆どの時間に感謝できます。

生きるということ

 リオ五輪の連日メダルラッシュに沸き返る中、SMAP解散の報が駆け抜けました。
 年初の第一報から8か月、独立・解散騒動の火種は燻ったままだったようです。

 この問題では、「香取さんと木村さんとの反目」とか、「残留派と解散派の派閥争い」といった、メンバー間の対立ばかりがクローズアップされます。
 しかし、メンバーも、プロ意識を持った大人達ですから、単なる人間関係だけで袂(たもと)を分かつとは考え難い。

 お笑いコンビでも、アーティストでも、長年活動を共にしていれば、プライベートでは口も聞きたくない状態も珍しくありません。
 中には離婚した後も、ユニットとしての活動を継続する「ABBA」の様なケースもあります。 

 今回は、SMAP育ての親であるマネージャーが、事務所を出て行ったことが全てでしょう。
 休養ではなく、解散を選択した理由も、マネージャー不在のSMAPを認めたく無かったとすれば納得できます。
 「育ての親」と「生みの親」との恩義の狭間で悩み、後者を重んじた木村さんのスタンスも然りです。

 一般企業であれば、直属の上司が独立する際に、部下が追従するケースは多々あります。
 我が社にも、前職からの部下が3名所属してくれています。
 その点については、常に感謝です。
 
 芸能界という世界は、そこまで単純ではありません。
 SMAP程の実力者でも、「育ての親」に付いていったとして、芸能界で生き残れるか・・・それは極めて難しい筈です。
 
 「生きる」とは、義理人情だけでは片付けられない。
 そこに想いを馳せますと、今回の解散劇は、一層切なく感じます。

戦略とは何か

 戦略とは何か? 
 この問い掛けには、様々な見方が存在します。

 例えば、先日行われた東京都知事選は、小池氏、増田氏、鳥越氏の三つ巴。
 自民を割った小池氏や増田氏に対し、後出しジャンケンで与党統一候補と成った鳥越氏は知名度も高く、下馬評では圧倒的に有利と言われていました。
 ところが結果は、御存知の通り小池氏の圧勝です。

 当初小池氏は、先出しジャンケンの既成事実によって、自民党の公認を得ようとしていました。
 根回し不足を指摘する声もありますが、そもそも根回しをしていたら、その途中で確実に潰されていたでしょう。
 
 しかし、自民党が増田氏擁立に動き始めると小池氏は一転し、組織力の無い、孤立無援な、か弱き女性候補であることをアピール、連呼し始めるのです。
 日本人は元来、弱く見える方、負けてしまいそうな方を応援する、判官贔屓の心情が備わっています。
 
 「あの人は今日を持って自民党員ではない!」
 「大年増の厚化粧の大嘘吐き!」
 
 術中に嵌った石原親子の発言が、都民の心理に拍車をかけます。
 鮮やかな、戦略的勝利です。
 
 前職時代の社長から、戦略とは、「戦わずして勝つための手法」と教わりました。
 「戦略の失敗は、戦術では取り戻せない」とも。

 自分は次の様に考えます。
 「社員が一所懸命努力すれば、確実に報われて成果につながる仕組み」
 
 情熱や熱意や根性も大切です。
 でも、竹槍で戦闘機は撃ち落とせません。

混乱をまき起こせ

 経営判断に迷う度毎、読み返す名著があります。
 中小企業の父と言われる一倉定氏の「経営心得」です。

 【 社長たるもの、お客様の要求を満たすために、自ら先頭に立って、社内に混乱をまき起こせ。

  お客様の要求というものは、相手の都合に合わせるのではなくて、自分の都合に合わせて成される。
  沢山のお客様の、それぞれ勝手な要求が会社に殺到する。
  (それが)会社の都合と合う筈がない。

  (従って)お客様の都合と食い違う我が社の都合を、お客様の都合に合わせなければならない。
  当然のこととして、そこには混乱が発生する。
  
  我が社の都合を第一にして、お客様には不便をおかけし、低業績を我慢するか、
  お客様の都合を第一に考え、内部は混乱してでも優れた業績を上げるか。
  これを決めるのは社長である。
  
  社長の考えによって、繁栄する会社とボロ会社とに分かれるのである。 】

 先日、これを実感することがありました。
 混乱を恐れ、混乱から逃げても、根本的な問題が解決しない以上、逃げきれるものではありません。
 混乱を恐れず、混乱に対峙し、混乱を乗り越えた先にこそ繁栄の道が拓けるのです。

減額リスク説明義務化

 松山南店の石村店長が、朝日新聞掲載、「家賃保証アパート経営に関する減額リスクの説明義務化」の記事を教えてくれました。
 
 【「全室を一括で借り上げる」「家賃は保証する」と業者から誘われ、借金までしてアパートを建てたものの、数年後に家賃を減額された――。
 そんな苦情が相次いでいることから、国土交通省は「将来は家賃が減る可能性がある」との説明を賃貸住宅管理業者に義務づける制度改正を決めた。
 -中略-
 土地の所有者が建てたアパートなどを業者が一括で借り上げ、入居者に貸し出す「サブリース」と呼ばれる契約が対象。
 入居者集めや管理は業者が行い、空室に関係なく毎月一定の家賃を支払う。
 不動産取引では通常、業者に様々なリスクの説明を法律で義務づけているが、サブリースはその対象にならない。
 個人の大家も不動産事業者で、対等な業者間の取引とみなされるため、消費者並みの保護の仕組みはなかった。
 しかし、近年は個人の大家を中心に「契約時に『30年一括借り上げ』『何もせずに安定した家賃収入』などと言われたのに途中で強引に減額された」「業者から契約解除を要求された」などの苦情が急増。
 日本住宅性能検査協会には過去5年間に477件の相談があった。】

 通常、近隣の入居率が悪ければ新築を手控えるのが当然です。
 ところが、圧倒的な宣伝広告で「家賃保証」を謳い、「損の無い投資」と思わせて受注するため、入居率に関わりなく賃貸住宅の供給には歯止めがかかりません。

 そうしたメーカーの営業力によって、愛媛の家賃は47都道府県中、最下位にまで転落しています。
 需給バランスを黙殺し、市場をも崩したメーカーの責任は、大変重いと言えるでしょう。
 実際に、某メーカーの営業マンから、聞いたことがあります。
 「契約書のリスク項目を、事細かに説明してしまうと、建てない方が良いという結論になり、営業にならない。」
 
 遊休土地活用を持ちかけられた農家の方など、赤子の手を捻るようなものです。
 今回の説明義務化は、寧ろ遅過ぎました。

 最後に、こうした業界記事情報に目を留め、発信できるのはプロの証明でしょう。
 石村店長に感謝します。

バランス感覚

 懇意にしている社長からの御誘いを受け、サシ飲みしました。
 内子から通っている都合上、「ちょっと行こうか」という思いつきは難しいのが実情です。
 飲む時は松山にホテルを予約し、満を持して臨みます。

 お互い共通のメインバンクであることから、銀行マンの資質に言及することに。
 支店長人材は、大きく分けて二通り。

1. 当たり障りの無い美辞麗句を紡ぎ、時にゴマをすり、上司の顔色を窺うだけの支店長
2. 上司に媚びることなくしっかりとした主義主張を持ち、是々非々でことに当たる支店長

 近年、クライアントと上層部の意見を、ただつなぐだけの、単なるメッセンジャーばかり。
 勿論、絶対的に後者の方が、付き合うに値します。
 ところが、「失敗しないことが出世の大前提」とする色が濃くなるに従い、そうした支店長はめっきり少なくなりました。

 とはいえ、組織に迎合しない、群れない、媚びない一匹狼が、順調に出世できるほど甘くもありません。
 上司や会社から評価され、認められるために必要なのが、まず秀(ひい)でた実績。
 次に、政局を俯瞰し立ち回ることのできるバランス感覚です。

 どれだけ部分的な主義主張が正しくても、バランス感覚を欠くと危うさだけがクローズアップされます。
 石原慎太郎氏やトランプ氏の様に・・・。
 自国ファーストの論理は明快でも、人種や宗教や歴史的背景の全く異なる立場の国にとって、受け止め方は全く違います。

 正しい主張がすべてまかり通るほど、企業も、政治も、外交もシンプルではありません。

背水の陣で臨む

 経営計画策定会議を実施しました。
 これまで、各店長の自主・自立・自燃を掲げ、ボトムアップ型の立案を心掛けてきたのは事実です。
 今回は、組織的に大きな変革を伴うため、トップダウン色を濃くしています。

 ボトムアップにしろトップダウンにしろ、やるべきことは変わりません。
 計画数字に魂を吹き込み、継続的な行動に結び付けられるか否かが鍵でしょう。

 さて、今夏はイチロー選手の3,000本安打、リオ五輪、甲子園等々、スポーツのイベントが目白押しです。
 先日の同級生の飲み会も、世界の桧舞台における日本人選手の活躍の話で持ち切りでした。
 これほどまでに、観る者を熱くする理由は何か?
 
・ 4年に一度という希少性に見る、五輪だけの特別な価値
・ 選手生命に照らし、「次は無いかもしれない」という焦燥感
・ 日本の頂点に立ち、「日の丸を背負っている」という思い
・ 幼少の頃から、「ここを目標にやってきた」ゴールとしての意味
 
 つまり、選手にとってこの舞台は、人生そのものなのです。
 それだけに、気合いもプレッシャーも尋常ではありません。
 三大会ぶりに団体金に輝いた体操男子。
 表彰台での、大きな声での君が代の斉唱は、その思いを象徴しています。

 弊社にも、来年のえひめ国体を目指す強化選手が何名かいます。
 先述した意味からすると、そこをゴールと考える選手もいます。
 是非、競技人生の総決算として、悔いの無い時間を過ごして下さい。
 
 ビジネスも同じです。
 「今年がダメでも来年がアル」
 こうした考え方では、本当の力は出てきません。
 
 「不退転の覚悟」をもって退路を絶ち「背水の陣」で臨む。
 未来を切り拓きましょう。

抜けている8月9日

 拙文は、毎日公開が原則です。
 日記の様に、毎日の出来事を振り返ってしたためるものではなく、自分自身のアイデンティティを確立し、生き様をぶらさないようにする戒めのために、「かくあるべき」という雑感を綴っているに過ぎません。
 
 長ければ「前編・後編」、「上・中・下」とすることもあります。
 当日ではなく、前日以前に書き溜めるパターンがレギュラーです。

 たまに履歴を振り返るのですが、そこで気付きました。
 8月9日が抜けています(笑)
 何故かは判りません。

 そこで、こっそりここに書き足している訳です。
 勿論、SNSにもアップしません。

 気付く人がいたとしたら、相当なマニアでしょう。
 毎日継続を原則としながら、こうしたハンドルのあそびの様なユルさも、認められる人間でありたいものです。

神コーチング

 先日、保険指導員に来社頂き、生活習慣病予防についての指導を受けました。
 この女性の、コーチング術が卓越していたので御紹介します。

指導員 : 松岡さん、お忙しい中お時間を頂戴し、ありがとうございます。
松岡 : いえいえ、こちらこそ。
指導員 : それで松岡さん、相当努力なさったんでしょう?
松岡 : 何がですか?
指導員 : いえ、3年前から着実に体重が減ってきています。
松岡 : ああ、それは多少カロリー制限してまして・・・。
指導員 : やはり、意志がお強いんですねぇ。何か運動もされてらっしゃるんですか?
松岡 : いや、運動と言えるほどでは無いんですが、腕立て伏せとか、腹筋とか、多少ストレッチを・・・。
指導員 : どの位されてるんですか? 10回とか?
松岡 : 基本は50回をワンセットで・・・。
指導員 : 50回! それは素晴らしい! そういえばお腹周りも、ベルトの穴一つか、二つ違ってますよね?
松岡 : 確かに、その位は・・・。
指導員 : いや、それはやはり腹筋の成果ですよ!
松岡 : とはいえ、理想体重にはまだ2~3kg・・・。
指導員 : いやぁ良く御存じですねぇ! 確かに理想まではもう少し。そこで目標を設定されませんか?
松岡 : そ、そうですね、できれば・・・。
指導員 : 流石です! ではここに二週間分のグラフがあるので毎日つけてみて下さい。
松岡 : ああ、はい!
指導員 : で松岡さん、目標は理想の2kg減として、具体的な行動目標はどうされますか?
松岡 : 行動目標ですか?
指導員 : いえ、目標といっても無理の無い範囲で、例えばお昼はどんなものを召し上がります。
松岡 : 夏場は蕎麦と寿司とか・・・。
指導員 : あぁ、W炭水化物とか召し上がられますか?
松岡 : そうですね、良く無いとは思うんですが・・・。
指導員 : いやそうなんです。でもできるだけですよ、できるだけ「W炭水化物は控える」ということで、一つ目の目標。
松岡 : あぁ、はい。
指導員 : お食事はゆっくり取られてますか?
松岡 : いや、ちょっとゆっくりは難しくて・・・。
指導員 : ですよね、お忙しいから仕方ありません。 でもできるだけ、ゆっくり良く噛んで召し上がって頂くのが二つ目と。
松岡 : あぁ、はい。
指導員 : では、二週間記録して頂いたら、この封筒に入れて投函下さい。宜しくお願いします。楽しみに待ってますから?

 ということで私は先日、普段なら5分もかからないカレーを、「人生の楽園」を見ながら20分かけて食べました。
 勿論、サラダから先に・・・。
 この人、営業マネージャーにスカウトしたい位です。      

使えない部下:下

3. 前職や現在を振り返り、部下の立場からみて、「困った管理職」「使えない上司」と思った人はいますか?
  差しさわりがない範囲で、結構です。

 ・ 部下の前で、ネガティブな言葉を平気で使う
 ・ 部下の前で、他責の話をする
 ・ 会社の決定事項を部下に伝える際に、「社長が決めたことだから」として単なるメッセンジャーに成り下がる
 ・ 部下の功績は自分の手柄、自分の失敗は部下のミス
   ※ いわゆるモチベーションキラーです。
 
4. 上司と部下の関係で悩む読者に、メッセージをください。

 この問いかけに対して、明快なメッセージを発信できる人は、どれだけいらっしゃるでしょう。

 一つ言えることは、どんなに努力しても判り合えない関係性はあります。
 会社の方向性や、理念をしっかりと説明して、船に乗り込む前段階で理解・共感してくれていれば別です。

 実際には、サンフランシスコに行きたいのに、ケープタウン行きの船に乗っているケースは少なくありません。
 その場合には、上司と部下とでしっかりと話し合い、早めに船を下りた方が、双方にとって幸せだと思います。

 そこを踏まえた上で尚、部下が使えないのであれば、教育や熱意や関わりが不足しているか、人間性に問題があるか・・・。
 何れにしても自らの手抜きが主因です。

 こうして質問に答えながら、私は大いに自省・自戒しています。
 そして、昔も今も、常に現在進行形で悩み続けています。       以上

使えない部下:中

②  他責
 まずは、全ての事象を自己責任で受け止めて欲しいものです。
 前項にも通じますが、他人に責任を転嫁したのでは、自らの成長の芽を摘んでしまいます。
 「上司が悪い」「お客様が悪い」「業者が悪い」「市況が悪い」「政治が悪い」・・・

 自分を正当化するために、他人に責任を押し付ける訳ですから、そこには反省も謝罪も謙虚さもありません。
 人として傲慢、不遜、身勝手、自己中心・・・。
 こうした人材は、幾ら能力が高くても使えません。
 
2. 上司は、そのような場合、どうあるべきと思いますか?

  私自身、生まれついてこうした考え方が身に付いていた訳ではありません。
  寧ろ、他責主義のネガティブ人間でした。
  経験や、上司の教えや、書籍等に学び、次第に身に付いてきただけです。
 
  いや、実は今でも、本質はネガティヴで、問題が起こる度に、できない理由や他責の要素を必死で探している自分がいます。
  しかし、原理原則に照らして冷静に考え、自己責任で受け止め、ポジティヴな一歩を踏み出さなければならないと気付いているからこそ、何とかなるだけです。
 
  従って時に叱り、時に褒め、時に勇気づけ、時に昔の自分の失敗事例を話し、気付かせるために、ありとあらゆる言葉を紡ぐことが肝要でしょう。
  上司にとって部下は、生徒であり、子供でもあります。
  未熟な部下の思考を、教育によって悟らせ、成長させるのも上司の仕事です。     つづく

使えない部下:上

 某フリーライターの方から、ちょっとした取材を受けました。
 長いので、何回かに分けてお伝えします。

 1. 前職や現在を振り返り、「困った部下」「もう、使いたくない部下」「使えない部下」と思った方のことをお教えください。
   差しさわりがない範囲で、結構です。

  様々なパターンはあると思いますが、ここでは二例取り上げます。
①  ネガティヴ
 「できない理由を排除し、どうすればできるかの可能性を追求するポジティブ集団を目指します。」
 これは、弊社経営方針の一つです。
 何かしらのハードルに直面した際、できない理由を探し始めたら、間違いなく、そのハードルは越えられません。
 
 賃貸仲介の実務でも、入居が決まらない時に、ダメ営業マンは猛烈なエネルギーで、様々な理由を見つけてきます。
 「築年数が古い」「日当たりが西向き」「今時、和室中心の間取り」「バストイレ一緒のユニットバス」「駐車場が止め難い」・・・
 
 そんな営業マンへの警告。
 「できない理由を百万言重ねても意味がない。
 できない理由の証明で飯が食えるのは、学者と評論家だけ。
 実務家は、どうやったらできるかの仮設を立て、実証しなければならない。
 そもそも、新しい発見も画期的な発明も、それまでできなかったことを、できる様にしたもの。
 できない理由の前に屈したら、人類は進歩なく、とっくに滅びていた筈。
 テーマは難しければ難しいほど、創意工夫が促進され、遣り甲斐や達成感に満ち満ちている。
 天は越えられないハードルを与えない。 それが仕事だ。」
 
 そこに共感できない人間は使えません。     つづく

需給バランスありき

 モノの値段は何で決まるか?
 何度も拙文で取り上げています。
 そう、コストの積み上げや、利益の上乗せで決まるのではありません。

 価格決定権は、需給バランスに委ねられています。
 つまり、モノが少なくて、欲する人が多ければ価格は高騰します。
 逆に、モノが溢れて、欲する人が少なければ価格は下落します。

 賃貸マンションの家賃は、まさにこのバランスです。
 例えば、少子高齢化の煽りを受ける学生街の、古くて狭い3点ユニットの和室マンション。
 わざわざこれを選ばなくても、幾らでも物件はあります。
 欲する人は、殆ど居ません。
 一万円台にダンピングしても、決まらないのは自明の理です。

 富士山の頂上では、缶コーヒーが400円、カップラーメンが700円だとか。
 それでも買う人が居るからこそ、商売が成り立ちます。

 ここしかない = 他の物件には無い差別化を図る。
 こういうのが欲しかった = 潜在的なニーズを掘り起こす。
 マンションオーナー様に対する空室対策提案も、この需給バランスありきです。

なんて日だ

 生きる上では、楽しいことや、嬉しいことや、面白いことが沢山起こります。
 一方で、悲しいことや、苦しいことや、上手くいかないことも、数えきれない程あります。
 それが人生です。
 
 とは言いながら、順調に事が運ばない時、人はネガティヴに成ります。
 「何故、こうなってしまうのだろう。」
 ついつい、運命を恨んだりもします。

 そんな時に思い出す言葉が、「全ては最善」。
 一見、ネガティヴに見えたとしても、よくよく考えれば、或いは長い目で見れば最善・・・と思うことが大切だという訓えです。
 深い闇に佇む人にとってみれば、単なる気休めに聞こえるかもしれません。
 しかし、「全ては最善」と受け止められれば、少なくとも心は健康です。

 例えば、スピード違反で捕まったとしましょう。
 「なんて日だ!
 30日免停とは、実に運が悪い!
 仕事を休んで講習を受けないといけない!
 上司からも怒られる!
 罰金も払わないといけない!」

 「なんて日だ♪
 あのまま飛ばしていたら、きっと大きな事故をしていたに違いない。
 実に運が良かった。
 30日免停だが、幸い一日だけの講習で済む。
 自分の未熟さを晒した上で、同僚にも注意喚起を呼び掛けよう。
 怪我をして入院したことを思えば、罰金は安いものだ。」

 「全ては最善」
 明るい運命を切り拓くには、心のスイッチを切り替えるだけです。

未来の予言者

 今期から、営業時間が変更に成りました。
 OPEN 10:00 ~ CLOSE 18:00
 
 これに伴い、社員の始業は30分遅く、終業は1時間早くなります。
 年間休日数との調整なので、総体時間は変わりません。
 しかし、個々人の習慣の上では、とても大きな変化と言えるでしょう。
 いつも引用する「7つの習慣」から、「満杯の壺」のお話しです。

 【 教室に現れた教授は、両手に抱える大きな壺を教壇の上に置いた。
 大きな袋から、握り拳ほどの石を取り出し、壺の中に一つずつ収めていく。
 壺の縁まで一杯に詰まった段階で、一人の学生に訊ねる。
 教授「この壺は満杯か?」
 学生「満杯です。」
 
 「そうかな?」教授は、親指の先程の砂利が詰まった袋を持ち上げ、その壺の中に移し始めた。
 時に揺らしながら、少しずつ移していくと、砂利は大きな石の空隙を埋め、壺の中に入っていく。
 再び教授は訊ねる、「この壺は満杯か?」
 「多分違うと思う」学生は答えた。

 教授は、別の袋を持ち上げ、壺の中にサラサラの砂を注いでいく。
 袋一杯の砂は、壺の中に消えていった。
 三度(みたび)教授は訊ねる、「この壺は満杯か?」
 「いえ、まだ入ります」学生は答えた。
 「その通り」教授は最後に、ペットボトルの中のミネラルウォーターを注ぎ込む・・・。 】

 この壷は、あなたにとっての一日、一週間、一ヶ月、一年を指します。
 「忙しくて時間が無い」と言うけれど、宅建の勉強にしても、読書にしても、自己啓発にしても、隙間時間を利用すれば、幾らでも時間はあると言う教えです。
 そして・・・。

 【 教授は、重い壺を持ち上げ逆さにして、密実に詰まった中身を床にばら撒き始める。
 「今度は順番を逆にして、戻してみよう」
 まず水を含んだ砂、次に砂利、最後に大きな石。
 教授は聞いた「さあ、この石は総て壺の中に納まるだろうか?」
 学生は皆、首を横に振った・・・。 】

 そう、優先順位を間違えると、重要である筈の石は二度と壺の中に納まりません。
 
 今ここに、一日90分の隙間が生まれました。
 睡眠に充てるか、レジャーに充てるか、ゲームに充てるか、勉強に充てるか・・・。
 隙間を、どの石で埋めるかによって、貴方自身の未来が決定します。
 汝の今の行動は、未来の予言者です。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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