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赦せることの素晴らしさ

 土曜8時「めちゃ×2イケてるッ!」というバラエティー番組は、正直余り好きな番組ではありません。
 但し先日は、10年間休養している、「極楽とんぼ」山本さんの復帰ということもあり、チャンネルを合わせます。
 
 御存知の通り山本さんは10年前、17歳の未成年少女とのトラブルで逮捕、所属してる吉本興行も解雇されました。
 その後、示談が成立し、不起訴となったにも関わらず、華やかな芸能界の表舞台からは消えたままです。
 
 昨年から、フリーのタレントとして単独ライブを行ったり、地元宮崎のFM局でレギュラー番組を持つ等、少しずつ復活へ向けて活動を再開しています。
 そして、この日が、記念すべき地上波復活の日となりました。 

 ドキュメンタリーとしての扱いながら、お笑い番組らしい演出もあり、バーチャルとリアリティの境目が判り難い展開。
 でありながら、53歳男の涙腺は崩壊し、久々に号泣しました。

 特に、まだ無名の頃から山本さんを慕ってきた、ココリコの遠藤章造、ロンドンブーツ1号2号の田村淳、ペナルティのワッキー、品川庄司の庄司智春、タレントの武井壮、いわゆる「山本軍団」のメンバーとのやり取りが秀逸。

 相方の加藤浩次が、ふてぶてしい態度ともとれる山本さんに、魂の叫びを投げかけます。
 「あの5人がどういう気持ちでお前を支えているのか分かっているのか?
 お前を擁護することは、この仕事をする上でリスクしかないからな。
 それなのに(この場に)出てきてくれているんだぞ!
 あんなに優秀な芸人になって、若い頃に世話して貰っただけで、ずっとお前の味方だよ!」

 ロンハーの田村敦さんは、普段TVで見せるニヒルさとは懸け離れた表情で、号泣しながらこう続けます。
 「皆さんの話を聞いていて、僕は山本さんを支え過ぎていたと思いました。
 でも、あの時山本さんは立っていられないくらいだったので、山本さんを支えないとと思いました。
 格好悪くても僕は山本さんについていきます。
 これからも僕にいろいろ教えて下さい。」
 
 10年間復帰を待ち望んでいためちゃいけメンバーの思いも同じでしょう。
 そして、今の山本さんを世間が受け入れてくれるか否か、極めて難しい手探りの番組構成であったことは痛いほど伝わりました。

 人は過ちを犯す生き物。
 その過ちを認め、受け入れ、赦せるからこそ、人は素晴らしいのです。
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三桁カンマの理由

 先日、契約書をチェックしている時、金額欄に「10,000万円」という表記がありました。
 ゼロの数を数えれば、それが「1億円」であることは判ります。
 しかし、違和感が拭えなかったため、「100,000,000円」に統一下さいとバックした次第です。

 さて、ビジネスマンに成りたての頃は、「カンマ」の位置が慣れず、良く間違えました。
 日本の数単位は万→億→兆なのだから、10,000円より1,0000円の方が判り易いとも言えます。

 ネットで検索すると、そう感じている方も少なくないようです。
 実際に戦前までは、万進法(4桁)だったにも関わらず、敗戦により全てアメリカンナイズに染められたとか。
 元に戻して、日本人の心と誇りを取り戻せ!という強硬な意見もあります。

 日本は島国ですが、今や先進国の代表格であり、紛れも無く国際社会の一員です。
 国内で使い易いからといって1,0000円にしてしまうと、混乱が生じます。
 ましてや、既に10,000円に慣れ親しんだ我々からしても、変えられたら困ります。

 加えて、長さは1,000㎜=1m、重さは1,000g=1㎏と、すべて千進法です。
 先述の日本人の誇りと心を取り戻そうとする方々は、ここも尺貫法に切り替えようと言うのでしょうか。

利益相反のやり甲斐

 不動産取引では一般的に、売主・貸主は高い方が、買主・借主は安い方が良いと思っています。
 従って原則仲介業は、利益相反の仲を取り持つビジネスです。
 それだけに難しく、それだけにやり甲斐があり、それだけに存在価値のある仕事と言えるでしょう。

 御親戚間や知人間で不動産売買をされる際、事前に相談を受ければ必ず、こうアドバイスします。

 「業者を通せば当然に、少なくない仲介料が発生する。
 売り買いの相手先が特定されている場合、業者を介さず直接取引するケースもある。
 しかし知人・親戚が相手でも、人には欲があり自分が可愛いもの。
 親しいが故、言いたいことが言い難かったりするのも事実。
 トラブルに発展すれば、その方との人間関係そのものにひびが入ってしまう。
 従って、親しいからこそ、仲介業者を立てておくべきである。」
 
 そこまで言い切るからには、プロとして高レベルの仕事が要求されるのは当然です。
 法律遵守はもとより、広範な知識、最新の情報、確かな相場観・・・そして何より、ニュートラルで偏らない姿勢。
 
 単に売り買いの中に立ち、「売主はこういっています」「買主はこうして欲しいそうです」という、言葉を伝聞するだけのメッセンジャーではいけません。
 プロとしての見解や提案を交え、時にオブラートに包み、時に仲裁・説得し、着地できる方向に導くのが本来の仕事でしょう。 
 
 口幅ったい言い方ながら、そのプロセスに誇りを見出せる方こそが、プロの不動産業者だと思います。

大家さんは儲かる?

 理想の仕事は何か?
 この質問を受けた時に、奇麗事でなければ、上位に食い込む代表格が「大家さん」だと思います。
 
 一般的なイメージでいうと、「働かずして儲かる」からです。
 しかし、アパート経営はそんな甘いものではありません。
 このブログを見て頂いている、多くの大家さんにも頷いて頂けるでしょう。 

 アパート経営のメリットは、実利と節税の二点です。

1. 実利
 ゼロ金利の今、6000万円の現金を銀行に預けても、利息は殆どつきません。
 これを、家賃5万円×10戸のアパートに投下すれば、年収600万円。
 いわゆる、投資の目安となる利回り10%が実現します。
 
 しかし、ここから管理料が引かれ、固定資産税を払い、長期修繕費用を積み立てますと、手残りは減ります。
 ましてや借入する場合、金利もかかります。
 
 最終利益は、せいぜい2~3%。
 それでも、投資としては決して悪くありません。
 何よりも、株取り引きの様に、紙切れになってしまうことが無いのは事実です。

 突き詰めて考えれば、空室が最大のリスクでしょう。
 10戸の物件であれば、空室一室で10%の利回りは飛んでしまいます。 
 ある程度(20~30%)の自己資金を金融機関が求めるのも、そうしたリスクヘッジの観点からすれば正解です。

2. 節税
 借家建付地にして、底地の固定資産税評価を落とすのは常套手段です。
 固定資産税だけでなく、相続税対策にも成ります。 
 但し、地方都市においては、そこまで固定資産税が高額でないため、効果は極めて限定的です。
 
 極論すれば、誰でも、どこでも、いつでも、必ず成功するものではありません。
 時と、場所と、状況と、条件が合致する、ピンポイントを突かないと失敗もあります。
 これからは、その才覚が試される時代です。

ポケモンGO考

 今話題と言えば、「ポケモンGO」。
 猫も杓子も、古今東西、老若男女が、うつつを抜かす・・・といったら失礼でしょうか。

 配信直後、任天堂の株価が2倍に急騰したかと思うと、「業績に影響無し」という発表を受けてストップ安。
 巷では、運転中スマホの検挙や、歩きスマホの事故や、不法侵入が頻発。
 まさに社会現象です。

 賛否両論あることは承知しています。
 残念ながら私には、受け入れるだけの余裕も、柔軟性も持ち合わせておりません。
 ここまでブームに成っていることですから、きっと面白いのでしょう。

 自分も、どちらかと言うと凝り性で、夢中になる性格です。
 小学生の頃は、「仮面ライダースナック」のカード。
 附録のカード欲しさに、本体の20円のスナック菓子は食べ切れなくて捨ててしまう程ハマりました。

 十代の頃はTVゲーム。
 ブロックゲームのテーブルには大量の百円玉が吸い込まれ、ボトルキープサービスの全面クリアも成し遂げる達人でした。
 一年後、世間はインベーダーゲームに熱狂することになるのですが、そのブームの前に、辛くも卒業しています。

 誰しも、こうした他愛もないことに、夢中になることはあるもの。
 但し、限られた時間をそこに注ぐ意味はあったのかと言われれば、恥ずかしく振りかえってしまう黒歴史です。

 堅苦しいことを言うつもりはありません。 
 興味があればやれば良い。
 自分も、息抜きをすることはあります。
 でも、その息抜きが人生の大半であったとしたら、それは申し訳ない。

 与えられるべくして与えられた命の、限られた時間の無駄遣いだけはしたくないものです。

葬儀は人生の総決算

 大洲宅建協会の同志の葬儀に参列しました。
 実は、故人とは面識がありません。
 
 正確に言うと、かつて名刺交換をしたことはある・・・その程度。
 今年、故人から経営を引き継がれた御子息に、大洲宅建協会の役員を務めて貰っている御縁です。
 
 いつも通り、30分前に到着すると、様子がいつもと違います。
 広々とした駐車場は既に埋まっていて満車。

 中に入って受付を済ませると、会場をはみ出して、ロビーにまで椅子が並べられています。
 その椅子にすら座れず、我々は立ち見。
 当然に、祭壇は伺うことができないため、TVモニターです。

 それからも、弔問客の列は途切れることなく、続々と押し寄せます。
 最後は、入口の風徐室にまで溢れていました。
  
 これまで、相当数地元で参列してきましたが、これほど沢山の方がお見送りに来られる葬儀は初めてです。
 30歳で独立し、数多くの家を建ててきた棟梁であったとのこと。
 その腕の良さや、仕事の丁寧さや、人柄といった要素は、御本人を知らなくても、別れを惜しんで弔問に来られた沢山の方々の表情から汲み取ることができます。
 
 葬儀は人生の総決算。
 その言葉の意味を、改めて感じ入りました。
 どうせなら、こうした死に様を迎えられるような生き様を貫きたいものです。
 合掌・・・。

千年に一度の災害

 先日の愛媛新聞に衝撃的な記事が掲載されていました。
 国土交通省が5月末に最大規模洪水想定を見直したところ、商業施設の立ち並ぶ東大洲エリアの浸水範囲と規模は跳ね上がり、10~20m浸水が見込まれるというのです。
 
 過去、幾度となく水害に悩まされてきた大洲ですが、先の数字が事実だとすれば、大洲平野一帯が水没します。
 津波34mという数値を突きつけられた高知県黒潮町同様に、無駄な抵抗は止めろというレベル。
 家を建てることも、売ることもできません。
 この源となったデータが、48時間降雨量予測です。

・ 旧想定 2003年 340㎜ 浸水5,000戸 百年に一度 
・ 新想定 2016年 811㎜ 浸水9,000戸 千年に一度

 大洲市が昭和29年から統計を取り始めた中で、TOP3は以下の通り。

 ① 平成16年
 ② 平成17年
 ③ 平成23年

 確かに、温暖化の影響からか、近年の降雨量が突出していることは間違いないでしょう。
 全国的にも、48時間811㎜は過去40例あるそうで、「あり得ないことではない」という論理は判ります。
 しかし、千年に一度の確率を、国交省が想定数値として公表するのは解せません。
 未曽有の災害が起こった時に、想定できていなかったという批判を回避したい思惑が見え隠れします。

 何が起こるか分からない世の中ではありますが、想定はある程度現実的なものにしなければ、人口の流失・資産の暴落・経済の停滞といった、負のスパイラルを招く恐れがあります。
 実際に、東日本大震災以降見直された津波被害の想定エリアでは、不動産価格が暴落しています。

 リスクを恐れるが故に、新たなるリスクを呼び込むのは大問題です。

分相応の知識レベル

 最近、すっかり本を読まなくなりました。
 かつては、年間100冊以上読破していたにも関わらずです。
 
 まず第一の理由は老眼。
 寄る年波には勝てません。
 無理して読むと、夕方以降にどっと疲れが出ます。
 
 日経新聞は、毎朝、歯磨きしながら、立って読みます。
 老眼のピントが丁度合うことと、二面見開きのレイアウトを俯瞰することで、重要な記事が探し易いというメリットがあるからです。

 次に、インターネットにより、多くの情報を的確に仕入れられる点が挙げられます。
 以前は、判らない語句は辞書で調べたものです。
 今や、辞書を開くこともありません。
 確認したところ、かつて愛用した辞書は、デスクの引き出しの奥に眠っていました。

 ネットの魅力は、一つの言葉だけでなく、二つ以上の言葉を関連付けた検索ができることでしょう。
 例えば、「イチロー 作文」と叩けば、鈴木一郎君が小学校一年生の時に書いた有名な作文、「僕の夢」の自筆画像が検索されます。
 しかも、スマホなら時と場所を選ぶことがありません。

 必要な場所で、必要な時に、必要な情報を、瞬時に。
 実に効率的です。

 しかし、考えてみればこれは、ある程度の下地があってこそでしょう。
 最初からネットだけでは、興味のある情報だけをチョイスしてしまい、偏った知識になってしまいます。
 アスリートにストレッチが要るのと同様に、知識もある一定レベルまでは詰め込むべきなのです。

 ビジネスマンは、ビジネスマンなりの。
 管理職には、管理職なりの。
 役員には、役員なりの。
 社長には、社長なりの。

 人には、分相応の知識レベルが有ります。

大きな一歩

 今春産休し、育休に入っている女性社員が、顔を見せてくれました。
 勿論、2ヶ月の赤ちゃんを連れて。
 抱かせて頂きましたが、泣かれることもありません。
 久々の感触に、我が子の昔を回想し、感慨深いものです。

 我が社は、女性が働きやすい職場を目指しています。
 現在も、女性比率4割以上。
 その内、約半数が既婚者で、子供を抱えて働いていらっしゃる方もいます。

 女性が主力であることを考えれば、産休・育休後に復帰の道を拓くのは必然です。
 但し、原則土日祝出勤のサービス業において、その道筋をつけるのは容易ではありません。
 
 ① 双方の両親の何れかが地元にいらしゃって、面倒を見て貰える
 ② 御主人が土日休みで、面倒を見て貰える
 
 この何れかの条件が、前提になります。
 過去は、労使が相思相愛でありながらも、この壁を越えることができませんでした。

 今回は、何とかクリアできそうです。
 また、家事・育児とのバランスをとるべく、時短勤務にも対応できます。
 
 きっと来春には、記念すべき復帰第一号社員となってくれることでしょう。 
 小さな会社の踏み出す大きな一歩です。

土俵の真ん中で相撲

 数字は日々刻々と動き行くもの。
 良い時もあれば、悪い時もあります。
 
 今期は当初、余裕の船出でした。
 ところが、終盤に近づくにつれ、じりじりと追い詰められていきます。
 そして土俵際の今、何とか「うっちゃり」で切り抜けられそうです。

 相撲や野球なら、途中の経過はどうあれ、結果良ければ全て良し。
 しかし、ビジネスにおいて「結果オーライ」を、手放しで喜ぶことはできません。
 稲盛和夫氏は、自著「成功への情熱」の中でこう語っています。

 『 土俵の真ん中で相撲を取る
 土俵の真ん中に居る時には、充分な時間と余裕があるので、リラックスしています。
 そして、土俵際まで押し込まれてから、慌てて行動を起こすのです。
 私達は常に、時間も余裕も全く無いつもりになって、実際に押し出されそうになる前に、力を振り絞るようにしなければなりません。
 余裕が充分ある段階においても、危機感を持ち、必要な行動を起こすことが大切。
 これが安定した事業の秘訣なのです。』

 今期も余すところ10日。
 期を終えれば、一息つく間も無く、新しい期がスタートします。
 くれぐれも、期が変わったからといって、それまでのネガティヴな材料が全て帳消しになり、希望に満ちた明るい未来が訪れる訳ではありません。
 明るい未来は、自らの手で掴むものです。
 
 「はっけよいのこった!」
 行事の軍配が上がった瞬間から気合いを込め、出し惜しむことなく、土俵際での火事場の馬鹿力を漲らせましょう。
 これからの10日は、今期の総仕上げであると共に、来期の助走期間でもあります。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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