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たかが一字、されど一字

 いやはや、またまたのケアレスミスです。
 
 契約書の引き渡し年月日、平成28年とすべきところ、平成26年と間違い。
 そう、西暦の2016年とごっちゃになってしまいました。
 
 よくあること、といえばそれまで。
 あってはならないこと、といえばそれまで。
 プロとしては、明らかに後者です。

 実は、こういうミスを防止すべく、共同仲介の相手方と、二回に渡って読み上げチェックを行っていました。
 年月日・・・特に年については、「よもや間違いは無いだろう」という先入観があるからか、結果こうです。

 たかが一字違い、さりとて一字違い。
 このミスを挽回するため、丸一日要することになります。

 まずは売主の方の契約書を回収し、次に買主の方の契約書を回収し、修正し、双方の修正印を貰い、コピーを取り、原本を双方に御返しし、金融機関にコピーを届ける・・・。
 身から出た錆びですが、関係者の皆様には申し訳なく、個人的には情けなく感じ入り、大いに反省しております。
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定性から定量へ

 会社として、お客様満足を重視することを、理念にも方針にも掲げています。
 この時代に、お客様満足を軽視する企業など有る筈が無いし、仮に有ったとしても長続きしないでしょう。

 しかし、理念や方針の美辞麗句は所詮、絵に描いた餅です。
 絵に描いた餅は食えません。

 どうすれば餅を食べられるか、と言うと・・・。
 御客様がどれだけ満足できているか?
 まずはこの、定性的なテーマを定量的に置き換え、目標を掲げる必要があります。

 御客様満足の数値の捉え方は様々です。
 アンケート結果を集計する狭義の数値、売上の伸びで置き換える広義の数値。
 それぞれ、あながち間違いではありませんが、しっくりとはきません。

 そこで弊社は、「R&S」なる数値を指標としました。
 R = リピート
 S = 紹介

 要は、お客様が満足したならば、次も必ず当社に御用命頂ける筈です。
 加えて、本当に満足したならば、友人・知人にも紹介して頂けるでしょう。 

 我が社の今期全契約に占める、R&S率は28%。
 これが、業界の一般的なレベルと比較して、高いのか低いのかは判りませんが、個人的には思ったより高い数値でした。
 
 但し、率の目標は、錯覚し易いので要注意。
 分母を減らせば、率は向上します。
 つまり、広告やポータルサイトへの掲載をゼロにし、人目に触れない目立たぬ場所に店舗を構えれば、R&S率は100%になる筈です。
 こうして、分子のリピートや紹介を増やすのではなく、一般反響を減らすことで、目標が達成できてしまいます。

 本末転倒に成らないように、重視すべきはリピート&紹介の絶対数。
 目指すべきゴールを間違えることなく、適正目標を設定しましょう。

暗黒の時代の幕開け

 イギリスのEU離脱が波紋を呼んでいます。
 今や経済は確実に世界連動。
 遠い異国での出来事と、傍観者ではいられません。

 既に起こっているのは、先行きをネガティヴに捉えた世界同時株安。
 日経平均は、14年ぶりの大幅下落。
 世界的に見れば、一夜にして500兆円以上の資産が消失しました。

 皮肉にも、安倍首相のサミットにおける、「今や国際経済はリーマン前夜」という予言が言い当てた結果です。
 これで、アベノミクス以降に富裕層が蓄えたキャピタルゲインの、かなりの部分が剥がれ落ちます。

 次に円安。
 当事国よりも安定して見える、日本の円が買われるのは必然です。
 これにより、自動車を中心として、近年の景気を下支えしてきた輸出産業が大打撃を受けます。

 アベノミクスは、円安・株高誘導によって、ピラミッドの頂点の企業や富裕層を潤わせることで、時間の経過と共にその滴(しずく)が庶民にもこぼれ落ちてくる筈・・・というスキームでした。
 円高・株安の連鎖は、そうした思惑を根底から覆します。

 そもそも、地方都市や一般庶民のレベルには、まだまだ滴が垂れてきていない・・・という実感経済の中、予期しなかった英国のEU離脱ショックは正に衝撃的です。
 
 比較的底堅い不動産投資にシフトされる可能性を残してはいるものの、市場全体の落ち込みを緩和するほどのスケールはないでしょう。 
 EU離脱の連鎖、スコットランドの独立・・・国際的な不安要因は山積しています。
 暗黒の時代の幕開けかもしれません。

契約は道半ば

 ご契約が一件整いました。
 昨今の収益バブルに便乗してまとめてきた、億単位の取引と比較すれば、金額的には決して大きくありません。
 しかし、精神的には、比較に成らないほど充実したものでした。

 文字通り、収益を追求する物件は、利回りや路線価といった資産価値に重きが置かれます。
 購入者ご自身が、そこに住まう訳ではないので、感情的な機微は希薄です。 
 一方、居住用物件の場合、今まで過ごしてきた我が家に対する思い入れが詰まっていますので、その感情に寄り添いながらお話を進めます。
 
 越えなければならないハードルも多く、それを一つひとつクリアしていくのも、仕事としての妙味です。
 それなりに手間はかかりますが、難産であればあるほど、得られる満足は大きく成ります。

 勿論、契約は道半ば。
 融資承認、境界確認等々、今後控える問題も山積しています。

 お引渡しに向け、更に努力精進していく所存です。

間違える生き物

 最近、自らが担当する業務が立て込んでいます。
 大変有難いことですし、嬉しい悲鳴でもありますが、いつもながら抜けが多い。

 先日は、大洲に会社印を置き忘れ、社員に取りに行って貰う破目に。
 色んな意味でまずいことですが、仕方ありません。
 次の日は、これまた大洲にスマホを置き忘れ、自宅まで社員に届けて貰いました。 
 
 同日、作った契約書は、共同仲介の方から、「土地+建物価格の足し算が合わない」と指摘を受け急遽作り変え。
 司法書士の先生に送った固定資産税の課税明細書は、まったく違う物件の物。
 といった具合で、集中力に欠けているというのか、キャパオーバーというのか、とにかくミスだらけです。
 
 本来なら、歳のせいにするところですが、これは決して昨日今日始まったことではありません。
 そもそも昔から自分は、凡ミスが多い人間。
 ところが、少なからず完全無欠なキャラとして見ている方がいらっしゃるものですから、何とも厄介です。 

 よく、「松岡さんでも、そんなことがあるんですね」と言われます。
 その度、「いえいえ、そんなことばかり。 それが松岡さんですよ。」と反論。
 お客様や、社員や、ビジネスパートナーの方々に助けて頂いてこそ、今日があることを痛感しています。

 まあ、人は間違える生き物です。
 間違わない人間よりも、間違う人間の方が、人に優しくなれますからね。
 ・・・という、長々とした言い訳でした。
 ごめんなさい、そして、ありがとうございます。

デキル・デキタ人

 仕事は、集中するものです。
 その言葉には二つの意味があります。
 
 一つは時間軸。
 賃貸仲介の需要期である、春商戦が典型的な集中です。
 次から次に御客様が来店し、目の回る様な忙しさ。
 心身共に余裕がなくなり、一人ひとりのお客様に対する、懇切丁寧さが薄まってしまったりもします。

 やがて繁忙期が過ぎ去り、閑散期が訪れます。
 その時に成って、雑な接客を悔いても、時既に遅しとなる訳です。
 
 売買においては、一定のサイクルでバブル的な波が訪れます。
 ここ2~3年の、一棟売り収益物件バブルもそのものです。
 そこで上げた数字は、決して実力ではありません。

 二つ目の軸は「人」。
 他人様が手にする紹介情報を妬み、「あの人は紹介があるから」と、さも幸運であるかの様に評する方がいらっしゃいます。
 しかし、正に運も実力の内。
 紹介が集まる(貰えない)のには、理由があります。

【 できる人 】
 1. 仕事が早い
 2. 知識(資格)がある
 3. 仕事が確か

【 できた人 】
 1. 誠実で嘘をつかない
 2. 相手の立場に立ち、親切である
 3. 感謝の心を忘れない

 プロとして或いは人として、何れも当たり前のことです。
 当たり前のことを、当たり前にやっていれば、当たり前の様に紹介は集まる筈。
 長年営業をしていて、紹介が貰えない人はどこかで、それまでの姿勢を省みる必要があります。

 仕事のデキル、デキタ人を目指したいものです。

商人の原点:後編

 当時のハタダのチラシには、必ず次のコピーがありました。
 「一個から配達します。 お気軽にお電話下さい。」
 
 ”一個から”とはいえ、「まさか一個の注文は無いだろう」と思いますが、現実は甘くありません。
 1パック280円の柏餅を山奥まで片道30分かけて配達したことも、一個80円のどら焼きを持って行ったこともあります。
 ある時、妙案が浮かび、翌日の朝礼で周知しました。

 「ガソリン代や人件費を考えたら、一個からの配達は見合わない。
 従って今日から、遠隔地からの依頼はエリア外としてお断りして下さい。」

 住宅地図の頁番号に×をつけたところがエリア外です。
 いつも依頼いただく方からの注文も、手の平を返した様にお断り。
 当然、お怒りを買いますが、愚かな店長は全く気付きません。

 それでも、№1FC店へと上り詰め、ハタダ本社のある新居浜市のホテルで行われたFC大会に臨みました。 
 賞を総なめにし、盾や表彰状を手に、得意満面な店長。
 そこで、当時の畑田達志社長が、次のお話しをされたのです。

 『一個からの配達ということで、皆さま方にはご苦労をお掛けしております。
 ピザ屋の様に、エリアを限定したり、「○○○円~」と金額の下限を決めるやり方もあるでしょう。
 しかし、それではお客様の満足は得られません。
 世の中に、「少しの注文は他所へ」「大口の注文だけはうちへ」という商売はない。
 寧ろ、金額が安ければ安いほど、量が少なければ少ないほど、配達の距離が遠ければ遠いほど、お客様は恩義に感じて頂き、「次の注文もハタダで」と思って下さるものなのです。』

 ここまで分かり易く説いて貰っても、愚か者の店長はまだ腑に落ちていません。
 「言うは易し、行うは難し」綺麗事と思った節すらあります。
 ところが、次に続く言葉で、目が覚めました。

 『もし皆さんのお店に、東京の方からイチゴショート一個(200円)の配達依頼が来たとしたら、お断りせず、新居浜の本社に転送下さい。
 弊社の社員がイチゴショートを抱え、新幹線に乗って配達させて頂きます。』

 フランチャイジーに対し、あるべき論を押し付けるだけでなく、フランチャイザー自らが率先垂範する姿勢。
 この言葉は、今の自分の商売人としての原点です。
    
 NYホームを起業して初めての契約は、50万円の売買契約でした。
 隣接する二軒の家の仲たがいを仲裁し、農転、分筆、合筆、相続等々、様々なプロセスを経て、数ヶ月かけて手にした仲介手数料総額は5万円。
 今月末にも、40万円の土地売買取引を控えています。

 先述した、80円のどら焼き一個の配達を承ったお客様は後日、法事用に十数箱の注文を頂きました。   完

商人の原点:前編

 平成2年7月27日、お菓子のハタダ大洲店がOPENしました。
 前職の会社が、事業多角化の一環として取り組んでいた、菓子販売のFC第一号店です。
 当時の社長の息子からスカウトされたことがきっかけで、11年余におよぶ職人道に終止符を打ち、ビジネスマンとしての一歩を踏み出します。

 異業種への転身でもあり、不安だらけのスタートでしたが、その日、駐車場には次々と車が押し寄せ、開店前には長蛇の列。
 連日、目の回る様な忙しさで、一年目年商1億円を突破します。

① バブル景気
② ハタダの商品力
③ 南予一号店の希少性
④ 立地の良さ・・・

 こうした背景により繁盛していただけなのに、すべて自分達の実力と驕り、愚かにも「お客様は放っておいても来るもの」と勘違いしてしまうのです。
 実際、台風の時も、棚卸中も、開店前も、閉店後も、次々とお客様が押し寄せるものですから、正直「もう来て欲しくない」と思うことすらありました。

 猫の手も借りたいにも関わらず、パート従業員はなかなか集まりません。
 店長である自分は無休で、朝から晩まで出ずっぱり。
 裏のバックストックの床に段ボールを敷いて、仮眠するのも日常的な光景でした。
 慣れない仕事で、精神的にも余裕が無い中、店長は暴君化し、誤った判断を下すことになります。    つづく

人脈と言う名の財産

 先日、住み換えを進めている御客様のお宅で世間話をする中で、気付かされたことがあります。
 それは、御縁の大切さです。

 元々、お客様をご紹介頂いた方は20年来の友人。
 お客様とも、共通の友人が沢山いました。
 御近所の方も、かつて一緒に働いたことのある旧知の仲です。

 共同仲介のパートナーは元同僚。
 購入を決めて頂いた方とのお取引は、昨年に続いて二回目。
 
 転居先の物件を御紹介頂くパートナーは、大洲宅建協会の役員仲間。
 境界確認頂く隣地の方は初見でしたが、宅建協会理事会の同志がつないでくれています。
 また、日頃からアドバイス頂く司法書士の先生も、事情を良く知ってらっしゃいました。

 現住居売却と新住居購入を同時に進める住み換え斡旋は、タイミングの調整が絡むため、決して簡単ではありません。
 正直、最初に相談を受けた段階では、かなり難易度が高いと予想していました。
 
 実際、行く先々で、次々とハードルは立ちはだかります。 
 ところが、難しい局面を迎える度、絶妙なタイミングで先述の方々が登場し、乗り越えるべく手助けを頂くのです。
 それは奇蹟的ですらあります。

 前職で長年役員を務め、今も経営者の末席を汚していますが、自分でも驚くほど(笑)資産は残せていません。
 しかし、人脈と言う名の財産を、こうして沢山残せてきたことに、改めて感謝する今日この頃です。

誰のためのロープレか

 ブームは一次的な熱狂を生みます。
 そして、ブームは必ず醒めます。
 本物は、継続し、浸透し、習慣となり、文化として定着するものです。
 
 ロープレも、物調も、物確も、宅建の勉強も、声掛けすれば瞬間的には盛り上がります。
 皆から良い取り組みとの支持を受けるけれども、継続させることはなかなか難しい。
 だからこそ意味があります。

 営業力に長けた人と、そうでない人。 
 管理が取れる人と、取れない人。
 宅建に合格する人と、落ちる人。

 その差を分ける大きな要因は、継続→浸透→習慣のサイクルが描けるか否かです。
 大野店長の声掛けにより、再開された早朝ロープレ。
 昨日も多くの営業社員が、始業前に集い、ロープレを実践していました。

 継続させるための、一つの問い掛け。
 それは誰のためなのか?
 必ずしも会社のためではないでしょう。

 お部屋探しをするお客様にお役立ちするため。
 業績を上げて、報酬を得るため。
 何よりも、自らのため。

 自らの営業スキルを高めるために努力することは、アスリートがストレッチによって身体を鍛えるのと同様に、至極当たり前のことです。
 「ロープレしないと、何となく後ろめたい・・・」
 その域にまで達すれば、成功の半分は手にしています。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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