有難いこと

 女性人気タレントの不倫騒動、国民的人気グループの解散騒動、主要閣僚の辞任騒動・・・。
 新しい年が明けて一ヶ月しか経ってないのに、今年の漢字は「騒」かという感じの正月が今日で終わります。

 我が社にとっても、何かと騒がしかった昨年12月。
 組織変更やイベント等に追われ、バタバタと駆け抜けたにも関わらず、新年のスタートは比較的スムーズでした。
 店長や社員の皆さんが、自分の役割を弁え、しっかりとこなして下さったお陰と感謝します。

 そして明日から、いよいよ2月。
 2~3月は、今期の業績を占う二ヶ月と言っても過言ではありません。
 20代後半、某菓子店で店長を務めていた頃も、この時期は繁盛期でした。
 
 クリスマスが終われば、すぐさま年末年始。
 正月気分も抜けきらない内にバレンタイン商戦。 
 バレンタイン終了と同時にホワイトデー。
 雛まつり、端午の節句・・・。

 イベント満載、文字通り書き入れ時が続きます。
 人間は身勝手なもので、次から次に御客様が押し寄せて来られると、ついつい「有難み」が薄れ、「当たり前」と思ってしまうものです。
 そんな時、朝礼でスタッフに呼びかけ、自らをも戒めました。

 「ケーキを車に積み、無作為に家のドアをノックして、売り歩いたとしたら、果たして何軒買ってくれるでしょう。
 セールスと判った時点で、居留守を使われるか、言下に断られるか。
 そう考えますと、遠いところからわざわざ買いに来て下さるお客様がいかに有難いか。
 来店される御客様を、お一人お一人訪問先のお客様と思って接しましょう。」

 不動産も同じです。
 いや、不動産の方が更にハードルが高いかもしれません。
 
 先日、閉店間際に来店した御客様を、松山南店の森さんが案内されました。
 店に帰った後も商談は続き、御見送りしたのは21時過ぎ。
 さぞかしお腹が空いたことでしょう。 本当におつかれさまでした。
 方や過去には、退職社員が閉店間際のお客様を邪険に断り、帰してしまう場面に遭遇したこともあります。
 
 来店下さることを、「当たり前」と思うか、「有難い」と思うか。
 それが感謝の言葉、「ありがとう」の語源です。
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森を見る大将

 日常はめまぐるしく行き過ぎます。
 次々と捲き起こる雑多な事象について、一喜一憂していたのではリーダーシップは取れません。

 今だけでなく過去に照らし未来を予測し、高所大局に立ち、組織や市場を俯瞰して見る冷静さが求められます。
 長期的展望を踏まえ、全体最適の判断を下すことこそ、大将の務めです。

 時にそれは、短期的な利益を損ない、部分的な皺寄せを招くこともあります。
 真の狙いや意図を汲み取れなかった方達から、誤った判断であるとのそしりも受けます。
 そうした「木を見て森を見ぬ」稚拙な声に惑わされることなく、初志貫徹するのも大将の役割でしょう。
 
 だから大将は、孤独です。
 群れることは許されません。
 
 信念を持って想いを貫き、結果にコミットする、それがライザップ・・・もとい、大将の責務。
 それが嫌なら、面倒と思うなら、できるだけ早めに自ら身を引く判断をすべきです。

事後の百手より事前の一手

 先日、西日本一帯を襲った、数十年に一度の大寒波は、思わぬ被害をもたらしています。
 一部の物件で、水道管が凍結→破損し、一時的に給水がストップしました。
 被害は、高台に位置し、風の通り道になっている物件に集中しているようです。

 給水管は、老朽化が進むと、素材に粘りが失われ、破損し易く成ります。
 愛媛での被害は限定的でしたが、大牟田市では夥しい数の管が破損し、給水源が空になり、全世帯断水を余儀なくされました。
 水が止まると、生活に極めて大きな影響を及ぼします。

 ・ 飲料水
 ・ 風呂
 ・ 洗濯

 それ以上に重大なのがトイレ。
 今や、殆どの家庭が水洗トイレです。
 水が無ければ汚物を流せないため、事実上使えません。
 一日程度なら何とかなりますが、二~三日となると、本当に困ります。
 
 病院における透析等、命に関わる部分は、給水車等が駆けつけてくれるのでしょうけれど、全域が断水すると、そうした支援も間に合わなくなってしまいます。
 
 今回の寒波は、様々な教訓を授かりました。
 今後、こうした寒波の予報が出た際には、事前の呼びかけが有効です。

① 外部露出の給水管をタオルで覆う等処置する
② 浴槽に水を溜めて置く
③ 洗濯機等がバルコニーにある場合、少量の水を流しっ放しにして凍結防止
④ 万が一に備え、ミネラルウォーターの買い置き 
 
 事後の百手よりも、事前の一手

 愚者も経験に学びます。

上位15%の努力

 不動産業に就く上でのライセンスは、宅地建物取引士です。
 俗に宅建と呼ばれる資格ですが、昨年「宅建主任者」から「宅建士」へと名称変更されています。

 四肢択一マークシート方式、50問を2時間で解きます。
 合格ラインは7割、35点前後です。

 以前は、四肢の中で「明かな間違い」や「明かな正解」を見つけ出せば良かったのですが、最近では「四肢の中で正しい問題は幾つあるか」といった選択問題が増えており、4肢 × 50問 = 200肢すべてを理解できないと、正答を導けなくなっています。

 「難しくなった」と思うかもしれませんが、実力通り結果が出るという意味において、努力が報われる構図です。
 かつては、「宅建業法を集中勉強して満点を取り、他を二択まで追い込めれば合格点に届く」という通説があり、運に左右される部分も少なからずありました。
 
 まして、私が受験した平成7年は28点、バブル直後の平成2年は26点。
 難易度が高過ぎる場合には、合格点が下がり、実力よりも運のウェートが高まります。

 よく「難しかった」という話を聞くのですが、それは言い訳には成りません。
 難しかろうと、易しかろうと、それは全員平等であり、足切りラインで合否が調整されます。
 
 同じ試験に臨み、上位15%に入れば合格、下位85%に入れば不合格。
 そのために、上位15%の努力が求められる・・・それだけです。 

 我が社は、約三分の二が宅建士と、同業他社に比較すれば高い資格者率を誇っています。
 昨年は、12歳の小学生が合格を果たしました。
 今年こそは念願の全員合格を果たし、愛媛新聞15段抜きで「全社員宅建士」の紙面広告を打ちたいものです。

一日5万回の判断

 一説によると、人間は一日に5万回もの判断を下しているそうです。
 
・ 目覚ましが鳴る・・・すぐに飛び起きる or 二度寝入りする
・ 着替える・・・ネクタイを赤にするか or 青にするか
・ 朝食・・・パンにするか or 御飯にするか

 意識するか無意識かは別にして、次から次に判断を繰り返します。
 先日来の寒波は、居住する内子町から本社である大洲駅前店にかけて豪雪をもたらしました。

 朝5:00出発する際、どちらを選択するか。
 通常の山越えルート(50分) or 海岸線ルート(80分)
 
 出勤してから後、どちらを選択するか。
 車で帰宅する or ホテルに宿泊する

 結局、海岸線ルートで出勤し、ホテルに連泊しました。
 この選択は、万難を排した安全策です。

 山越えルートを選択した場合、スリップ事故を起こす恐れもあります。
 事故に成らないまでも、抜き差しならなくなり、車の中で夜を明かす可能性もあったでしょう。
 帰宅したものの、翌朝の通勤ができなくて、仕事に支障を及ぼすことは充分考えられます。
 
 こうした判断を下した際に、取り越し苦労となるケースも少なくありません。
 今回も、JRは運行していたので、最悪の事態は回避できた訳ですが、それはあくまでも結果論です。
 後出しジャンケンは誰でも勝てます。

 結果に左右される正誤ではなく、先を見据えた賢明なる判断を心掛けたいものです。

声なき声に耳を傾ける

 数十年に一度の寒波の襲来でした。

 南予一帯が雪原に覆われ、大洲駅前店では、自宅待機を余儀なくされた社員もいます。
 私は、早朝5時台に海岸線周りを選択したことで、何とか松山出社できましたが、二日間自宅に帰れずホテル住まいです。
 
 今回、降雪で鬼門とされる犬寄峠に雪はありません。
 月曜日の朝、松山は晴天に恵まれましたが、大洲はまだ降り続いていました。
 距離にして僅か40~50㎞でも、雲泥の差に驚かされます。
 
 そんな中、水道管が凍結して、受水槽の水が空になり、水が出なくなる物件もあります。
 松山市から供給される、給水管が凍結したことによるものです。

 松山北店の石川店長が、夜を徹して対応に当たり、翌日の午前中には復旧できました。
 本当に御苦労様です。

 さて、ここでTOPとして反省すべき点があります。
 朝一で、打ち合わせをした際、「各戸にミネラルウォーターを・・・」と言葉にしたにも関わらず、明確な指示を与えなかったことです。
 
 案の定というか、よりによってというか、某入居者の方から「ミネラルウォーターを配るべきではないか」というクレームが寄せられました。
 頭を過りながらも、何故手が打てなかったのか?

1. 水道管凍結は自然災害であり、その水道管は市管轄であるため、「自分達に非は無い」と思ってしまった
2. 設備の故障も含め、原因特定と復旧の段取りを優先する、大義名分にかまけた

 原因が何所にあるか、責任が何所にあるか、それは入居者様には関係ありません。
 「半日水がストップして不便している。水を下さい。」
 これが入居者の方の本音です。

 その声なき声に耳を傾け、考動することこそが、お客様本位の経営と言えるでしょう。

言い訳の順番

 人間は不完全で失敗する生き物です。
 失敗するからこそ人間であり、失敗してこそ成長します。
 但し、失敗を成長につなげるためには、失敗を認める謙虚な姿勢と、反省が必要です。

 実際には、十ある内の十すべてを失敗ということは、まずありません。
 10の内9までソツなくこなし最後の1で躓く・・・そんな残念なことが大半です。
 
 「九割方、一所懸命やってたのに・・・。」
 そう言いたい気持ちは良く判ります。

 しかし、例え九分九厘成し遂げていたとしても、詰めが甘ければそれまでです。
 自らの非を認め、反省し、次は100%の仕事をしようと誓うことで、成長の種が蒔かれます。

 以下は、テクニックの話です。
 1の非を棚に上げ、残りの9を主張したら、相手の怒りを買うのは必至。
 だから、まず1の非を、平身低頭詫びます。

① 謝罪 「・・・この件については釈明の余地もありません。
      申し訳ありませんでした。」

 謝罪によって、相手のお赦しが得られるようであれば、徐(おもむろ)に補足説明を行います。

② 補足 「・・・実は、これは決して言い訳ではなく、1~9まではやっていたにも関わらず、
      結果的に最後の詰めが甘かったのが、私の不徳の致すところです。
       今後は気をつけて参ります。」
 
 謝罪によって相手の溜飲を下げた後、「言い訳では無いのですが」とお断りした上で「説明」する。
 先に言えば「言い訳」、後から言えば「説明」。
 順番が違えば、展開も大違いです。

人生一路

 先般、ある方から聞かれました。
 「中卒という学歴に対して、どういう風に感じてらっしゃいますか?」

 その時、正直に「感謝しています」と即答したものの、明快な裏付けとなる言葉が浮かびませんでした。
 ここに至って、改めて考えるきっかけを与えて頂いた気がします。
 
 在学中の努力不足がたたって、今でも数式的な話にはついていけませんし、英語はとびきり苦手です。 
 宅建受験の際も、(当時は)高卒以上の学歴が求められたため、二年(実務経験)浪人を余儀なくされました。
 普通に高校を卒業していれば、こうしたビハインドに苛まれることはなかったでしょう。

 一方、低学歴が故、手にすることができた大きな財産があります。
 それは、「人生一路」の教えです。
 
 11年職人として歩んだ後、受け入れられた前職の会社では、19年御世話になりました。
 この30年間の訓えが、今の自分の礎です。
 
 正直、仕事が嫌で嫌でたまらない時期もありました。
 それでも、逃げたことや、逃げを考えたことは皆無です。
 くれぐれも、忍耐や辛抱や根性といった、自慢話ではありません。

 特筆すべき能力も資格も無い、そんな落ちこぼれの中卒人間を、積極的に雇用する会社は無いでしょう。
 辞めても行くところが無い訳ですから、そこで頑張る以外に選択肢はありません。
 逃げ道のドアが閉ざされていたことで、邪心が浮かばず、脇目を振らずに済みました。
 
 二年浪人を経て、宅建合格を果たした自分は、「この仕事で食べていく」と決意します。
 宅建士証は、低学歴の自分が30余年で初めて手にした、社会から認められる唯一の証しです。
 
 自分は掛け値なく、中卒であった人生に感謝しています。

私は誰? partⅡ

 以前、「わたしは誰でしょう?」なる短文を御紹介したことがあります。
 「あるモノ」を擬人化し、一人称で描き、その「あるモノ」が何かを当てる、ちょっとした遊びです。
 今回は、その別ヴァージョンを掲載します。

 『私は、人の心を、様々な方向に誘うことができる

 晴れやかにさせることも、
 有頂天にさせることも、
 怒りに打ち震えさせることも、
 悲しみのどん底に突き落とすことも、
 感動の涙を流させることも・・・
 私の手にかかれば自由自在

 いや、導くのは他人だけではない
 私という存在は、私自身をも自己暗示に導く

 そして、必ずしも意図的に操れる訳ではない
 思いとは裏腹に、人を傷つけてしまうこともある
 
 だから、極力控え目にして表に出ないように立ち回ることも少なくない
 ところが、「お前が出てこないから」と、ここでも責められる

 我ながら思う
 私は、実に厄介な存在だ
 でも、私は知っている
 私がいなければ世の中は成立しない
 恨み・妬み・争いが渦巻き、破局・滅亡へと向かうだろうことを 

 私は誰でしょう? 』
 
 答えは「言葉」です。
 人の上に立つ人は、自らの言葉が組織全体に与える影響の大きさを自覚しましょう。

経営者を育成する方法

 日本電産「永守重信」社長著「人を動かす人になれ!」の中で、経営者の育成について語られています。 
 
 出張で全国を飛び回る永守社長が、自宅に戻れるのは四分の一だけ。
 換言すれば、残りの四分の三空けたとしても、会社を任せ得る人材が居るということです。
 会社の理念や方針をしっかり理解し、自らの役割をしっかりと果たせる片腕を育てるのは容易ではありません。

 「これは今私が、再建会社で熱っぽく語っているのとまったく同じ話を、20年以上に渡って言い続けてきたことが最大の理由だが、ただそれだけでは経営者は育たない。
 同じ話を繰り返し聴かせるだけで、経営者が育つのであれば、テープレコーダーが経営者を育てる天才ということになる。」

 自分は、こうした拙文を5年近く飽きもせず、毎日毎日綴ってきました。
 読まれている方もお気付きの通り、同じ様な話ばかり。
 店長会でも、同質の話を繰り返しています。

 「これだけ言い続けているのに・・・」と虚しさを覚えることも多々ありますが、永守社長の言われる通り、それだけでは人は育ちません。

 「経営は理屈では無い。
 まず理屈から入らなければならないのは確かだが、実践の伴わない理屈はそれこそ空理空論に終わる。
 そこで私は、入社十年目ぐらいの『これぞ』と感じた社員に実践させるのである。
 具体的には子会社の経営を任せたり、新しく会社をつくらせる。
 この段階になれば、それこそ辛抱と忍耐の虫にならなければならない。
 - 中略 -
 一切口出しをせずに、黙って見守る。
 やがて失敗が表面化する。
 ここではじめて、失敗したのはどこに問題があったのか、どういった対策をとっておけば失敗が防げたのか、今度はこうした失敗の教訓を理屈で解きほぐしていく。
 これを約十年繰り返す。
 - 中略 -
 今のような学校教育と家庭環境で育った社員を、充分に投資もしないで、順送りの人事だけで、自分の分身といえるようなプロ経営者をつくることは不可能だ。」

 勿論、社長の資質も、会社の規模も、比べるものにはなりませんが、育成の根っ子は共通でしょう。
 文字通り、「失敗は成功の母」です。

成果を生む方程式

 京セラ、auを創業し、JAL中興の祖となった稲盛和夫氏が、次の方程式を提唱しています。

 能力 × 熱意 × 考え方 = 仕事の結果

 能力と熱意は0~10。
 考え方は-10~10。

 仮に能力10を持ったベテランAさんがいるとします。
 しかし、熱意は1しかありません。

 次に経験浅く、能力3しかない若手Bさんがいます。
 彼はやる気に満ちて、熱意8を有しています。

 すると、10×1=10 < 3×8=24。
 熱意さえあれば、少々の能力のハンディは取り戻せます。

 この公式の肝は、足し算ではなく掛け算であるということ。
 合わせて、最後の「考え方」にはマイナスがあることです。

 即ち、どれだけ能力と熱意があったとしても、考え方がゼロであれば成果は導けません。
 いや、考え方がマイナスであるなら、能力や熱意が高ければ高いほどダメになります。

 典型的なのは、テロリストやカルト教団です。
 卓越した能力を有し、並はずれた熱意があればあるほど、狂信的な破壊活動へ突っ走る。

 管理職やリーダーが、人間性と高め、正しい考え方を身につけなければ成らない理由がそこにあります。

がんばっているのに

 昨日、人事考課について書きました。
 重ねて、勘違いのポイントを取り上げます。

 「がんばっているのに評価されない」

 良く聞く話しですが、これは当然です。
 「がんばり」はあくまでも受け止める側の主観であって、客観性はありません。
 「自分なりにがんばっているつもり」という主張は、その象徴です。

 何より、努力やがんばりは手段であって目的ではありません。
 目的は成果です。
 成果は売上や利益や菅理戸数といったものから、御客様満足まで様々あります。
 
 「自分なりに頑張っている」・・・けれどクレームになった
 「自分なりに頑張っている」・・・けれど売上が振るわない

 これでは評価できません。
 成果を上げる人は必ず努力し、頑張っています。
 
 本当に頑張っていたとすれば、すぐにではなくても、ひと月後、一年後、成果につながる筈です。
 頑張っても頑張っても報われないとすれば、それは努力の方向が掛け違っているのかもしれません。
 仕掛けや、ポイントが違っていれば、魚がつれないのは当然です。

 プロ野球では、打率や打点やホームランや勝利数や防御率といった、成果によって年俸upを勝ち取ります。
 例え、休みなく熱心に取り組んでいたとしても、売っては凡退、守ってはエラーを繰り返している選手の給料は上げられません。

脱ぬるま湯

 新しい年を迎え、新しい社員の方も増えたので改めて、人事考課「いろはのい」をお話ししたいと思います。
 
1.年功序列
 入社してから経験を積む程に知識も能力も向上し、仕事もできる筈である
 会社も良い時だけでは無いので、厳しい時代を支えてくれた社員は厚遇すべきである
 
2.実力主義
 前職での実績・役職・資格等を総合すると、彼は仕事ができる筈である
 
3.成果主義
 年齢・経験・資格・知識等々は、全く関係ない
 全ては、どれだけ成果を残せたかによって、処遇すべきである

 かつて高度成長期の日本は年功序列がスタンダードでした。
 最近では欧米型の成果主義を導入する企業が増えています。

 成果主義と年功序列はどちらが良いか?という議論がありますが、そういう単純な切り分けはできません。
 成果主義が諸悪の根源・・・とする意見もありますが、この極論は間違い。
 どちらにも良い点と悪い点があるのです。

 「給料」 前払いなので、年功序列+実力主義で決まります
 「賞与」 後払いなので、成果主義がすべてです
 「昇給」 年功序列+実力主義+成果主義の総合力で決まります

 まずもって、在籍しているだけで貰える報酬はありません。
 貰っている給料を上回る成果があれば、賞与も昇給も期待できます。
 逆に成果が、貰っている給料に満たなければ、賞与どころか減給もあるでしょう。

 この当たり前の理屈を、「厳しい」と感じるようであれば、蛙の先行きは危うい。
 どっぷり浸っているぬるま湯から、一刻も早く飛び出して下さい。
 熱湯になってからでは手遅れです。

民主主義の根幹

 某団体の理事会に出席しました。
 最近、少し荒れ気味で、今回も紛糾しています。
 
 某団体における理事会は、国会本会議に位置付けられる、言わば最終決定機関です。
 その理事会において、いわゆる強行採決が行われました。

 国会でも、理事会でも、強行採決は決して良いやり方ではありません。
 少数派の意見にも耳を傾け、議論を尽くし、全会一致とするのが理想でしょう。
 しかし一方で、互いの主張が平行線を辿り、結論が導けない場合には、多数決によって採決するのが民主主義の根幹です。

 理屈をこね、批判するだけが評論家、
 結論を導き、実行に移すのが政治家です。
 
 例えば昨年、侃々諤々の議論となった安保法案。
 野党のF島M穂さんや、S位K夫さんが納得するまで議論することは不可能です。
 百年議論しても相容れないことは明らかでしょう。
 最終最後、罵詈雑言が飛び交おうとも、強行採決に踏み切るのは仕方ありません。

 是か非かは別モノ。
 あくまでも、それが民主主義の世界です。

 但し与党も、「数の論理に奢り暴走している」とする批判は、甘んじて受ける必要があります。
 そして、その審判は、次回選挙における民の声に委ねられる筈です。

他山の石とする姿勢

 某有名女優と某有名俳優の夫婦が、某有名不動産チェーン店を訪れた際、接客応対した担当者がツイッターにツイートした事件について。
 当該店舗はFC店であったと言いますから、言わば我々と同じ立場です。

 有名人と接触したことを、友達に言いふらしたいという心理・衝動は判ります。
 但し、当然これは、個人情報保護の観点から、やってはいけない行為。
 当事者も、冷静に成って考えればすぐに気付く筈です。
 
 インターネットが普及した現代は、写真や散文をupすることが簡便にできます。
 しかもその情報は、ボタン一つで全世界に向け、一瞬で発信されます。
 
 発信機器もインフラも無い昔と違って、個々人のモラルが問われる場面が増えてきました。
 中には法律を犯しながら、何を思ってか、わざわざそれを開示するような、わきの甘い犯罪者も少なくありません。
 
・ 制限速度を大きく超えて走行するスポーツカー = 道交法違反
・ UFOキャッチャーの取り出し口に手を入れ景品を盗む = 窃盗罪
・ 飲食店のカウンターに真っ裸で整列する様子 = 公然猥褻罪 ・・・
 
 勿論、「ばれるのでupするな」ということではなく、「法律を違えてはいけない」ということが本質でしょう。
 そして、こうした報道があった際、「対岸の火事」と一笑に付すのではなく、「他山の石」とする周知・教育が肝要です。

幸せと豊さの相関

 中小企業家同友会1月例会で、駒澤大学吉田敬一教授の講演を聞きました。

 『GNP(国民総生産)よりも、GNH(国民総幸福量:グロス・ナショナル・ハピネス)。
 同友会は、GCH(グロス・カンパニー・ハピネス)を追求するものである。
 「幸せ」は必ずしも「豊さ」とイコールではない。』

 おっしゃる通り。
 人が恋愛するのも、結婚するのも、勉学に励むのも、仕事するのも、最終目的は幸せになるためです。

 ブータンと日本との、一人当たりのGDPを比較すると実に十倍以上の格差。
 一方、国民が幸せを実感しているか否かでは、真逆の結果になります。
 
 経済的豊かさと、幸福感が合致しない理由は、幾つか考えられます。

1. 右肩上がりか、右肩下がりか
 昨日よりも今日、今日よりも明日が豊かになるのであれば、幸福感は増します。
 反対であれば、幸福感も損なわれます。
 未来の明るい展望・希望が幸福感の礎です。

2. 足るを知る
 コップに、水が半分入っている状態を見ても、
 「まだ半分も残っている」とポジティヴに考えるか、
 「もう半分しか無い」とネガティヴに考えるか、
 今の日本人は後者で、モノが溢れ、有り余っているにも関わらず充足できません。
  
 いつも引き合いに出すお話しですが、暴力団関係者とのお付き合いを発端として芸能界をリタイヤした、マルチ芸人の方は今、幸せか?

 確かに、どれだけ贅沢散財しても使い切れない程の蓄えはあるでしょう。
 経済的、物的な豊さは間違いなく確保されています。
 しかし、精神的には決して「幸せ」ではないと思います。

 生きるために、お金は大事です。
 お金があればある程度、幸福は保証されます。
 いわば必要条件。
 しかし、お金さえあれば良いという、充分条件ではないのです。

繁忙期を繁盛期に

 フランチャイザーである「エイブル」も、フランチャイジーである「NYホーム」も、これまで余り派手な販促はしてこなかったのですが、今春はかなり力が入っています。

 エイブルでは、NHK朝ドラでブレイクした「土屋太鳳」「高畑裕太」コンビを起用し、CMは例年以上に露出しています。
 昨年までのSMAP中井さんから代わったのは、今世間を賑わしているお家騒動が理由かもしれません。

 バックに流れているのは、メンバー4名全員が歯科医師ということで有名な、GReeeeN「始まりの唄」。
 「エイブルでお部屋を決めて、GReeeeNのライブに行こう!」
 2,500名がライブに招待される他、オリジナルグッズが当たります。

 NYホームでは、成約特典としてカタログギフトが貰えるキャンペーンを実施中!
 披露宴の引出物の様なイメージで、自分の好きな商品が選べる嬉しいギフトです。

 重ねて、高田引越センターさんと提携し、引越代の割引を受けられる得コシキャンペーンも実施中!
 中には、引越代全額無料になるお部屋もあります。

 ということで、引越がお得で、カタログギフトが貰えて、ライブチケットが当たる(かもしれない)訳です。
 更に、紹介キャンペーンも並走中!
 入居される方を紹介しても、紹介されても、特典があります。
 
 どうです奥さん、お得でしょう♪
 思わず、声のトーンが高くなりそうです。
 
 それなりに費用をかけた、特典てんこ盛りのジャパネット的企画ですが、営業が周知して貰わないと意味がありません。 
 来店されるお客様に、しっかりとアピールして下さい。

 春商戦を、繁忙期ならぬ繁盛期とするために、会社と店舗の未来を切り拓くために、また入居者様とオーナー様にお役立ちするために、気合を入れて頑張りましょう!

公開法廷での告発

 昨今、無料通話アプリ「LINE」でのやり取りが週刊誌に取り上げられ、窮地に立たされている芸能人が話題です。
 秘匿性のある記録ですが、身内が暴露したのであれば仕方ないでしょう。

 また、芸能人のツイッターが炎上し、閉鎖に追い込まれる事例も珍しくありません。
 ツイッターに取り組まれている方も、誹謗中傷はある程度覚悟している筈です。
 私は、橋下さんほど心は強くないし、論客でもないので、御遠慮しています。

 一方、facebookに代表されるSNSは、リアルな知人であることと、実名登録が原則です。
 従って、ネガティヴな書き込みは殆どありません。

 ところが、タイムラインの中にも、ごく稀に誹謗中傷・個人攻撃・クレームの類が見受けられます。
 他人毎ではあっても、見ていて決して良い気持ちはしません。
 
 自分は御節介な人間なので、そういう書き込みを見ると、ついつい本人にメッセージします。
 「〇〇様、初めまして。
 不動産業を営んでいる松岡と申します。
 △△さんは、共通の友人です。
 失礼を承知の上で、申し上げます。
 あの様なやりとりは、皆に見られるタイムラインではなく、メッセージで直接伝える方が良いのではないでしょうか?」

 自分も過去に、誤解される表現を諭されたことがありますし、諭したこともあります。
 メッセージで教えて貰えれば、周囲に気付かれない体(てい)で、削除や訂正や改善が可能です。

 「友達」なら、そうすべきでしょう。
 全世界に発信される、公開法廷での告発はあんまりです。

駅伝のタスキをつなぐ

 賃貸管理・仲介の仕事は、一人では完結できません。
 担当部署の社員が、タスキをつないで完結を見届けます。
 そのタスキは、社外のビジネスパートナーの手に渡ることもあります。
 
 そういう意味で、仕事は駅伝と同じ。
 御客様から御申出のあった不具合やクレームに対応し、改善し、期待を超える満足をもたらすことが、この駅伝のゴールです。
 
 ・ 第一区のあいつが遅かったから
 ・ タスキを渡す際に手間取ったから
 ・ あいつが練習をさぼってばかりだから
 ・ 足を痛めて歩きだしちゃうんだから
 ・ 途中でコースを間違いさえしなければ・・・

 失敗はあります。
 敗因は様々です。
 真剣に取り組むなら、時には侃々諤々の議論も必要です。
 但し、チーム内でいがみ合ってばかりでは始まりません。

 反省し、改善し、努力し、次のレースに備えて一歩を踏み出すことが肝要です。
 問題がどれだけあったとしても、同じゴールに向かって走る仲間なのですから・・・。
 相互成長を促進する、ワンランク上の組織を目指しましょう。

立派な人間

 人間は、邪(よこしま)な心を持った生き物です。
 時に過ちを犯します。

 過ちは、その大きさに応じて罪に問われ、裁きを受けます。
 罪は償わなければなりません。

 罰金、禁固、服役・・・。
 直接的な罰だけでなく、社会的な制裁もあります。
 
 いかに償ったとしても、罪そのものが消えて無くなることはないでしょう。
 生涯、重い十字架を背負うことになります。
 苦しむのは、被害者や遺族だけではありません。
  
 以前、「手紙」という邦画を観ました。
 
<あらすじ>
 『弟の大学進学費用を捻出するため空き巣に入った兄は、家人に見つかり、衝動的に殺人まで犯してしまう。
 高校の卒業式の2日前、弟の元に獄中の兄から初めての手紙が届く。
 月一回の手紙に託された家族との絆だけが、兄にとって生きるための糧だった。
 一方弟には、進学、就職、音楽、恋愛、結婚・・・あらゆる場面で「強盗殺人犯の身内」というレッテルが立ちはだかる。
 逆境を乗り越え、理解ある女性と結婚し、娘が生まれ、やっとのことで訪れたささやかな幸せの日々。
 ところが、ここでも犯罪者の身内であることが知れ渡り、娘が仲間はずれにされてしまう。
 遂に弟は決心し、縁を切るため、獄中の兄へ手紙を出すのだが・・・。』

 刑務所慰問の漫才シーンを描くエンディングは、号泣必至の名作です。
 
 凶悪犯罪事件の報道や、ドラマや、映画の殆どは、犯人の残酷さや非情さにフォーカスします。
 それをネットやTVで見て、青臭い正義感を奮い立たせ、愚かさを責める「私」がいます。

 しかし、はっと我に却って自問自答してみるのです。
 「私」はそんなに立派な人間でしょうか? 

尋常成る手段

 企業は営利を追求する集団です。
 その集団のリーダーでもある店長は、「何が何でも」利益を上げる必要があります。
 くれぐれも、「手段を選ばず」ということではありません。

 他人を騙したり法を犯したりして、一時的に利益を上げたとしても、永続はできないでしょう。
 いつ爆発するか分からない時限爆弾を抱えるようなものです。

 ・ ディーゼル排ガス規制の数値を偽ったフォルクスワーゲン
 ・ 会計報告を何年にも渡ってごまかし続けた東芝
 ・ 免震装置に使用されるゴムの性能データを改ざんした東洋ゴム
 ・ マンションの杭データを流用・改ざんした旭化成建材・・・

 直近、一年間だけで見ても、数多くの不祥事が発覚しています。
 各々歴史も伝統も力もある、エクセレントカンパニーばかりです。
 
 財務的にも余力のある会社ですから、これをもって直ちに倒産ということはないでしょう。
 過去を振り返れば、森永や雪印や三菱自動車といった企業も、存亡にかかるリスクを乗り越えて今日があります。

 しかし、証券会社大手であった山一証券は、不正会計を発端とした一連の不祥事により、廃業に追い込まれました。
 大企業であってもそういう末路なのですから、中小企業ではひとたまりもありません。

 不正は麻薬と一緒で、心の隙を突いて、どこからともなく忍び寄ります。
 そして、一度手を染めると、正に麻薬の様な常習性で止められなくなります。
 
 だからこそ、コンプライアンスはすべてに優先する。
 尋常成る手段で、利益を上げるからこそ意味があります。

中卒を公言する訳

 会社の総務の女性社員から、「社長宛てに取材依頼が来ています。」とメール。
 正直、こうした手合いの御誘いは、はなから「胡散臭い」と思ってしまう私です。

 前職でも、起業してからも、そうした「胡散臭い」取材依頼に、何度も遭遇してきました。
 「TVで活躍している〇〇さんが〇月○日に松山に行きます。
 御社に興味を持っているので、是非取材させて下さい。」
 「御社の取り組みが素晴らしいので、是非書籍化して御紹介したい。」

 よくよく話を聞いてみると、サービス取材は数行のみで、枠を拡げるに当たり多額の費用が必要だったり、出来上がった本を何千冊も買い取る話だったりします。
 それでも、社長は孤独な生き物ですから、あの手この手の美辞麗句で誉め讃えられると、自己重要感が満たされ、頬も心も財布の紐も緩み、ついつい・・・。
 営業としては、倣い学ぶべきテクニックです。
 
 個人的に、そういう類いの雑誌や書籍で褒め殺しに遭うのは、生き恥を晒すようなものだと思っています。
 そもそも、こんな四国の片田舎で、悪戦苦闘・四苦八苦・七転八倒している零細企業の社長に、興味などある筈が無いのです。
  
 ところが、今回ばかりは違っていました。
 これまでの、猜疑心に満ちた言動・非礼の数々、深くお詫び申し上げます。

 担当の方とお話しをした際、聞かれました。
 「ブログに”中卒社長”というタイトルを付けられていますが、常日頃から公言されているのですか?」

 いえ、特に大した理由はないのですが、お近付きに成った方から当然の様に、「どちらの大学ですか?」と聞かれることがあり、その際「自分は中卒なんです」と答えて、気まずい空気になるのを避けるためです。
 
 「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」  ビスマルク

 そう、これも経験に学んだだけの愚者であります。

優秀 vs 愚鈍

 一昨日のブログ「法の求める矛盾の縮図」を、親愛なる眞鍋さんがシェアしてくれました。
 すると、アクセス数が急増し、FC2社長ブログランキング4位まで急上昇。
 
 通常は、10~20位台をうろうろしていて、たまにTOP10入りする程度。
 これまでの最高位は6位ですから、眞鍋さん効果は絶大です(笑)

 さて、拙文を読んだ方から、次の様なコメントを頂きました。
 「ベテランと若手では、そもそも基本給が違うはず。
 能力の違いを見極めず、同じ仕事をさせる設定に無理がある。」

 おっしゃる通り。
 文章を判り易くするために、若手 vs ベテランで設定したのが拙かったと反省します。
 優秀なベテラン vs 愚鈍なベテランの方がよかったかもしれません(笑)

 ということで、前職時代のリアルな実例を御紹介します。
 優秀なベテラン設計士のAさんは月給30万円 半年給与総額180万円 
 愚鈍なベテラン設計士のBさんは月給25万円 半年給与総額150万円

 Aさんは手早く時間内にしっかり仕事をこなし、設計図のクオリティも高く、御客様からの評判も良い。
 Bさんは手が遅く残業・休日出勤ばかりで、設計図のクオリティは低く、御客様からはクレームだらけ。

 その上にBさんは、残業・休日出勤手当を、半年で60万円も貰っているため、支給総額が逆転してしまいました。
 「賞与で差を埋めれば良いじゃないか。」
 と言われるかもしれませんが、法はそれを認めません。
 仮に法を曲げ、賞与と昇給とで調整を試みたとしても、そこには是正し切らない程の溝があります。

 明け透けに言えば、Bさんの月給を10万円に下げ、本人が納得するなら丸く収まります。
 本人の納得以前に、またまた法がこれを認めません。

 また、能力だけの問題ではなく、手当を貰うため、残業や休日出勤に積極的な方もいらっしゃるのが現実です。
 生産性と労働時間とが比例しない矛盾がそこにあります。

中小企業家同友会

 会社として加盟している会は幾つかあります。
 その殆どは宅建業にまつわるものですが、愛媛県中小企業家同友会(以下同友会)は別もの。
 その名の通り、愛媛県内の主要な中小企業経営者の集いです。

 同友会3つの目的
1. 良い会社をつくろう
2. 良い経営者になろう
3. 良い経営環境をつくろう
 の実現をめざし、自主・民主・連帯の精神で同友会運動と企業経営を推し進め、国民や地域社会と共に歩む企業づくりを行う。

 創業一年二ヶ月で4店舗を開店させた会社のスピードに、人材がついて来ない状況を受け、参画を決めたものです。
 と同時に、各店長は、月一回の例会参加を義務付けました。

 例会はまず、同友会メンバーである中小企業の経営者が、紆余曲折の歴史や、直面している課題や問題を報告します。
 美辞麗句で綴られたコンサルタントの話しとは違い、生々しい、赤裸々な話しです。
 優れた取り組みに感化されることもあれば、リアルな問題点に共通項を見出し、「うちだけじゃないんだ」と勇気づけられることもあります。

 次に、数名からなるグループ毎に、報告内容に対する意見や感想を述べ合い、各々の会社の現状に照らして討議。
 最後、報告者が質問事項に受け答えし、座長のまとめで締め括ります。

 例会終了後、報告者を囲んでの懇親会もありますが、我が社では、参加していた幹部数名で居酒屋に繰り出し、報告や討議を振り返り、自社に導入できることを話し合います。
 鉄は熱いうちに打て・・・稲盛さん流に言えばコンパです。

 さて、参加から四年目を迎え、少し取り組み方を変えようと思います。
 これまで店長に求めていた、義務付けを解き、自由参加に。
 重ねて、店長以外でも、参加したい人がいれば歓迎します。

 先般、例会にフェローシステムの社員さんが多数参加されていました。
 同じグループにいらっしゃった方に尋ねたところ、「強制ではない」と答えます。
 経営者でも、管理職でもない一般社員が、自らの意思で参加される・・・何と素晴らしいことでしょう。
 それはやはり、三好社長の人徳と、築かれた社風によるものです。

 「良いと思うことは強制してでもやらせるべき」
 この思いは、必ずしも間違っていません。
 しかし、自主・自立・自燃の人を創造したいと思うのであれば結論は一つです。

法の求める矛盾の縮図

 労働基準法は非常に難しい法律です。
 特に、製造業以外の中小企業にとっては難関。
 考えれば考えるほど、迷宮の出口が見つからなくなります。

 誤解を恐れずに言うならば、殆どの経営者はケチっている訳ではありません。
 頑張って成果を上げた社員には、算盤の許す限り還元したいのが本音です。

 トップレベルと平均レベルと下位レベルとは、「平等」ではなく、しっかりと格差をつけて「公平」に処遇したいと思っています。
 やってもやらなくても、成果を上げても上げなくても、同じ評価ならそれこそ不公平。
 一般的に「頑張るのは損」と考えるのが普通でしょう。

 その結果、皆が頑張らなくなってしまうか、優秀なハイパフォーマーが去ってしまうか、その両方か。
 何れにしても生産性は落ち込み、会社は存続できなくなります。
 
 来週月曜日の朝一で、御客様に提案する設計プラン。
 金曜日の朝、ベテラン設計士のAさんと、若手設計士のBさんが、ヨーイドンで作業開始。

 Aさんは、8:00~17:00までの定時内できっちり設計図を書き上げ、「おつかれさま」と言い残して帰って行きました。
 土日は家族で温泉旅行だそうです。

 Bさんは、半分もできていません。
 そこで、残業して仕上げることにしました。
 
 徹夜の末、やっとのことで完成・・・と思ったのも束の間、建築基準法上の重大な見落としに気付きます。
 最初からやり直し。
 仕方なく、土日の休日をも返上します。
 そして何とか、月曜朝のプレゼンに間に合わすことができました。

 Bさんの責任感と頑張りには敬意を表します。
 時間は誰にも公平に与えられた共通の資源。
 Bさんは時間を味方につけることで、未熟さのビハインドを跳ね返し、ベテランのAさんと同じ土俵に上がることができたのです。
 
 但しここで、Bさんが残業手当と休日出勤手当を貰ったとしたら、Aさんとのバランスはどうでしょう?
 まして、成果品を比較した際、Aさんの設計図のクオリティの方が数段高かったとしたら・・・。
 残念ながら、その可能性は充分過ぎるほど高い・・・。
 
 法の求める矛盾の縮図が、ここにあります。

ストレス一掃の秘策

 仕事はストレスが溜まるもの、疲れるもの、しんどいもの・・・。
 誤解を恐れずに言えば、その通りです。

 奇麗事ではなく、お金を稼ぐのは、食べていくのは、生きるのは、難行苦行の連続。
 仮に会社の仕事が、テーマパークの様に楽しいのであれば、給料を払うどころではなく、毎朝入場料を貰うべきです。

 とは言いながら、実はその疲れやストレスを一掃する秘策があります。
 魔法の杖は「自主性」です。

 例えば、宅建の勉強。
 自ら合格を目指し、自腹を切って学校に通い、毎日休み無く、夜遅くまで捩り鉢巻きで勉強する。
 勉強できる「権利」を行使する彼らが、不平不満を口にすることは無いでしょう。
 周囲も、「よく頑張るわねぇ」と誉め讃え、夜食やコーヒーを振る舞ってくれるかもしれません。
 
 かつて、自分が部長の頃、スパルタの課長が居ました。
 彼は社員を宅建に合格させるべく、情熱的な声掛けを行います。
 ところが、一向に成績は上がりません。

 甘い部下は意思が弱く、帰宅後勉強しないのです。
 一計を案じた課長は、深夜1時まで、マンションの販売事務所居残りで勉強させることにしました。
 やらせるだけでなく、課長自身も、その勉強に付き合います。
 
 自分は、労を厭わない課長の熱血漢振りに感心しました。
 合格できればきっと、社員は課長に感謝するでしょう。
 
 しかし残念ながら、その思いは部下には伝わりません。
 時間外にも関わらず、有無も言わせず、強制的に、拉致された・・・となる訳です。
 不平不満愚痴を聞いた周囲の人達も、「ひどい会社だ。許せない。」となります。
 
 勉強しなければならない「義務」に抗うこの社員は、退職届を出してきました。
 社長宛てに一通の手紙を携えて・・・。
 手紙には、課長も部長も「全体主義の暴君」であるとした、不平不満、誹謗中傷が綿々と綴られています。
 
 この様に、まったく同じ「仕事」であっても、命令であれば、やらされ感に満ち、時が経つのが長く、ストレスは溜まる一方。
 まともに休みもくれない、夜も遅い・・・と不平不満愚痴を吐き、ブラック企業と2ちゃんねるに書き込み、挙句の果てに労働基準局に駆け込みます。
   
 一方、自らが考え、実行に移したのであれば、疲れもストレスも溜まりません。
 仕事を「権利」と捉えるか、「義務」と捉えるか、そこが運命の三差路です。

坊ちゃん

 久々に寝込まず過ごせた年末年始休暇ですが、どこへ出かけることもなく、寝正月に変化はありませんでした。
 TVは、虐めを連想させるような罰ゲーム的なものや、ドッキリ的なものばかりで正直、辟易とします。

 そんな中、意外に(失礼)良かったのが「坊ちゃん」です。
 勿論、地元人として「坊ちゃん」の映像は何度も見ていますし、原作も読んでいます。
 ストーリーも知り尽くしていながら、改めて楽しむことができました。

 教師と生徒との信頼関係。
 「うらなり」と「マドンナ」との恋物語。
 「坊ちゃん」と「山嵐」との友情。
 「坊ちゃん」とお手伝いさん「きよ」との絆。
 「赤シャツ」に対峙する「坊ちゃん」の正義感。
 
 明治の古き良き時代を背景として描かれる、勧善懲悪のストーリーは痛快で、定番ながら寧ろ新鮮な気がしました。
 
 「悪いと思ってもいないのに、謝るのでは意味がない。」
 
 損得ではなく正誤を判断の基準とする坊ちゃんの生き様は、現代でも色褪せません。

感動のホスピタリティ

 年末30日、懐かしい友と「ナトゥーレ・ナトゥーラ」で会食した時のエピソードです。

 予約したテーブルには、各々のウェルカムカードがありました。
 四国中央で外車販売をされているT田さんには、ポルシェの写真をあしらったカード。
 三重県からお越しのK内さん御一家には、地元ゆるきゃら四日市入道くん。
 
 自分には、「大切な場所を決める場所」というエイブルキャッチコピーの表紙。
 そして、アニソン神ユニット「angela」のatsukoとKATSUの画像が・・・。

 ここがポイントです。
 自分は隠れファン、人前で「angela」のことを口にしたことは殆どありません。
 勿論、HPにも公開されてない情報です。

 いったいどうやって、シークレットでパーソナルな情報を知り得たのかというと・・・。
 時間を蒔き戻し、その会食の前夜、会社の大納会二次会カラオケの席で、社員の石田さんが訊ねます。
 「社長、最近お気に入りのアーティストは誰ですか?」

 そう、実はこの時点でサプライズの種が蒔かれていたのです。
 機密情報を外部にリークしたスパイは、実は身近にいる、信頼のおける社員でした(笑)。

 年始の特番であった、舞台や映画制作の大掛かりなドッキリさながらのサプライズ。
 まさに期待を超える、感動のサービスです。

 それにしても、2,000円のコースランチで、ここまで演出できることが素晴らしい。
 我々は、小額でも数万円の仲介手数料を頂きます。

 まだまだ、改善の余地、伸びシロがあることを、徳永店長の感動のホスピタリティから学ばせて頂きました。
 ありがとうございます。

地動説経営のススメ

 楽しい時間はあっという間、正月休みも今日まで。
 明日から仕事初め、繁忙期に向けて始動開始です。

 某菓子店で店長をしていた頃は、12月31日の大晦日まで仕事。
 年初は2日が初売りなので、休みは元旦1日だけです。

 同様に、ゴールデンウィークも、御盆も、クリスマスも・・・。
 街が浮かれ、人が遊んでいる時、常に働く宿命にありました。

 見渡せば、外食・物販・交通機関・・・、正月返上の方は決して少なくありません。
 そしてこれが経済の縮図です。

 我々不動産業も、盆や正月に店を開けていて、千客万来となるのであればそうします。
 極端な話、深夜24:00からがHOTタイムならば、昼夜を逆転させなければなりません。
 働き手からは必ずしも歓迎されないにも関わらず、土日営業を絶対としている理由もそこにあります。
 
 かつて天文学者ガリレオは、今や常識となった地動説の撤回を求められ、審問裁判で裁かれました。
 彼は言ったそうです。
 「それでも地球は動く」(諸説あります)

 会社都合や、社員都合の天動説経営では生き残れません。
 改めて、とことんお客様の御都合に合わせる地動説経営を心掛けましょう。

陽水再始動の訳

 正月休み四日目とも成りますと、仕事をしたくてうずうずしてきます。
 こうした社長ならではの精神構造を、社員の方にも押しつけるつもりは毛頭ありません。
 但し、そうなると人生は、何倍も楽しくなります。
 
 炬燵の中で、「紅白歌合戦」から「ゆく年くる年」。
 家族の愛情に包まれ、蕎麦やおせちに舌鼓。
 友人達との再会を祝し、酒を酌み交わす・・・。

 日本人ならではの、情緒・風情のある、ゆったりとした時間は貴重です。
 自分は子供の頃、「ずっと正月だったらなぁ」と思っていました。
 しかし、仮に本当に、毎日が正月だったらhappyなのでしょうか?

 ’70年代「井上陽水」さんは、大ヒットアルバムを連発し、長者番付の常連でした。
 特に「氷の世界」は、日本初のミリオンを記録します。
 元々怠惰な彼は、お金に困らない状況にどっぷり浸り、毎日「麻雀」に明け暮れるのです。
 その後、大麻取締法で逮捕されたりもしました。
 
 久しぶりニューアルバムを発表した際、「再始動のきっかけ」についてインタビュアーから質問を受けます。
 
 「毎日、麻雀ばかりやっていたんですね。
 元来、麻雀が好きですから。
 ところが、夜寝ている間にね、妙な汗をかく訳です。
 ちょっとこのままじゃまずいんじゃないかって。
 新しい曲を作ったり、ツアーを行うのは、大体、そうした寝汗が発端です。」

 陽水さんらしい、ユニークな言い回し。
 ただ、それは人間の本質をついています。
 
 クウ・ネル・アソブ・・・生きんがための欲求が充分満たされたとしても、人間は満足できません。
 「社会に認められたい」 「社会から必要とされたい」・・・それが第二本能です。

 仕事は辛くて大変かもしれませんが、その第二本能を確実に満たしてくれます。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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