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上司に必須の能力

 会社には、上司が居て、部下が居て、それが組織です。
 上司(管理職・店長)に求められる能力は、様々あります。

 健康 = 心身共に健全であることは大前提
 実績 = 営業実績、社歴・・・
 スキル = 判断力、営業力、知識力・・・
 人格 = コンプライアンス、私利私欲ではなく公利公欲の人・・・
 帰属意識 = 船が沈みかけようとも最後まで支えられる人・・・

 あらゆる角度から見て、バランスの取れた人材を登用する訳です。
 従って、ある一面だけにスポットを当てると、脆弱な部分もあります。
 社長である私に象徴される通り、上司だからといって万能ではありません。

 但し、一点だけ譲れない部分があります。
 それは、「謙虚」さです。

 自店や自社で起こった問題について、決して責任転嫁せず、自己責任で受け止められる・・・。
 当たり前の様に思うかもしれませんが、これは一つの能力です。

 「あの人が悪い」
 「この人が悪い」
 「会社が悪い」
 「市況が悪い」・・・

 何事も悪しき結果だけを人のせいにできれば、これほど楽なことはありません。
 換言するならば、謙虚に自己責任で受け止め、反省し、努力を継続できる人には伸びシロがあり、例えどれだけ他の能力が劣ろうとも、上司に相応しい人材であると確信しています。
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仕事がでけへん

 今日は、リアルな話です。

 NYホームには拠点が5ケ所あります。
 大洲に1店、松山に4店。

 それぞれに店長が居て、社員が居ます。
 全員に異動の可能性はあります。
 勿論、徒(いたずら)に動かすつもりはありません。
 但し・・・。
 
 「異動がある(あの上司に就く位)なら退職する」

 そう思っている人に対してお伝えしておきたいメッセージです。
 仮に、意に沿わない店舗(上司)の元で働くとしても、それは永遠ではないでしょう。
 一過性の人間関係によって、進退を決するのは甚だ幼い思い付きだと思います。

 何度も言ってきた通り、自分は前職の会社に「菓子店店長」として入社したものの、1年後に子会社に転籍し、2年後に不動産部に異動し、4年後本社分譲マンション部転籍と同時に松山転勤と成りました。
 その都度戸惑いもありましたしたが、振り返ればそうした経験が自分を成長させてくれたと思いますし、感謝しています。

 かつて阪神タイガースに在籍していた江本孟紀投手は、「ベンチがアホやから野球がでけへん」発言が問題となり、33歳の若さで引退しました。
 会社であるならば、「上司がアホやから仕事がでけへん」といった感じです。

 現役で活躍できる実力を持ちながら、体制への不満から引退した選手は、江本さん以外に記憶がありません。
 ましてや、同僚やコーチとの人間関係や、好き嫌いの感情で仕事を放り投げる選手は居ないでしょう。

 少なくとも彼らは、自らの仕事に誇りと自信を持っています。
 我々も、その生業(なりわい)で稼ぐプロであるならば同様にあるべきです。

 組織人、社会人として大人の実力と判断力を身につけて下さい。
 就社、就店ではなく、就職しているのですから。

短期と長期のバランス

 マンション経営のサポートは我々の本業。
 「自分がマンションオーナーだったら」という視点で提案するのが基本です。
 
 例えば築30年超の古い2DKマンション。

 ・ 和室主体の間取り
 ・ 洗面&トイレ&バスの三点ユニット
 ・ 脱衣場無し
 ・ 洗濯機置場屋外

 三重苦、四重苦の物件は珍しくありません。
 これでも、新築当時は最新設備で家賃は50,000円でした。

 当然のことながら今の時代、これでは埋まりません。
 家賃を40,000円にしても、10戸中4戸しか埋まらず、収入は16万円。

 ここに、二つの選択肢があります。
 A 更に家賃を下げて入居率と収入を上げる
 B リノベーションして再生させる

 後者の場合、戸当たり150~200万円と、高額の設備投資が必要です。
 家賃を5万円に回復できたとしても、回収に約3年かかる計算に成ります。
 
 短期的に考えればAを選択すべきでしょう。
 3万円でも、2万円でも、空室を埋めれば、16万円の収入は20~30万円にまで改善します。

 しかし、Aを選択すると、年々収入は目減りし、建物も陳腐化していきます。
 5年後、10年後の長期軸で考えた場合、間違いなくBが正解です。
 
 マンション経営も、会社経営も同じ。
 短期の利益を最大化する営みが、時として長期の利益を損なうこともあります。
 短期と長期とを両睨みしつつ、良い最良の舵取りをすることが経営者の仕事です。

さむらいのココロ

 先日、同業者の方と会食する中で、頻繁に出てきた言葉「志」。
 辞書を紐解きますと・・・。

 「こころざすこと」・・・おいおい!って突っ込みたくなる表現。
 重ねて、「こうしようと心に決めたこと」とあります。

 敢えて「し」と読み換えますと・・・。
 「心が、ある目的に向かって動く」

 なるほど、意識したことは無かったけれど、「志」はその響きほどに鷹揚な意味は無いようです。
 だからこそクラーク博士は「少年よ大志を抱け」と、「大きな志」を指し示したのでしょう。

 また、語意の上では、特に善悪は問われていません。
 即ち、巨大な組織から離脱して神戸〇〇組を立ち上げた彼らにも、「志」があったということです。
 
 何となく、「志」がちんけなものに思えてきました。
 仮にも士(さむらい)の心であるにも関わらず。

 個人的な解釈を披露しますと・・・。
 「私利私欲よりも優先すべき公益につながる目的。
 逆境や困難にも決して折れることのない信念。」

 何れにしても、たった一度の人生。
 揺るぎない志を持って歩みたいものです。 

当たり前の正の循環

 芸能人が離婚する際、理由のTOPは「価値観の違い」です。
 それは一般人も同じでしょう。
 
 少なくとも一度は愛し合い、人生を共に歩もうとした夫婦ですら、後々かけ違いに気付かされるのです。
 同じ会社の同じ部署で働いている同僚とて、決して同じ価値観ではありません。
 いや、全く異なると思った方が間違いないでしょう。

 生まれ、育ち、性別、趣味、嗜好、年代、学歴、職歴、血液型・・・。
 何から何まで異なる、赤の他人が、同じ価値観を持ちあわせている筈がないのです。
 従って、自分の価値観を相手に押しつけるのは、傲慢な行為とも言えます。

 但し、誤解を恐れずに言えば会社は営利を追求する集団。
 利益を上げることによって会社は永続し、賞与や昇給といった経済的還元の原資となります。
 
 また、その結果だけではなく、売上も利益も、お客様からの支持のバロメーター。
 即ち、お客様満足を追求することは、利益の先行指標なのです。

 会社の経営理念に基づき、お客様のニーズにお応えし、お役立ちする。
 その結果として利益が上がる。
 利益によって会社の存続と社員の雇用が守られ、経済的に報われる。

 個々人の個性や言論は自由ですが、この当たり前の正の循環を貫く上でのみ、価値観を合わせて貰わないと困ります。
 そうでなければ、御客様からそっぽを向かれ、売上も利益も上がらず、賞与も昇給も叶わず、雇用は守られず、会社は存続できません。

主体的な行動

 人には、命令によって動く「受動的な行動」と、自らの意思(意志)によって動く「主体的な行動」があります。
 勿論、どちらを望むかと言えば、主体的な行動です。
 
 自らが目標を立て、自らが計画し、自らが実行し、自らがチェックし、自らが修正し、自らが完遂する。
 
 そうした主体的な行動は、やり甲斐に満ちていますし、疲れも知りません。
 仕事であろうと、趣味であろうと一緒です。

 例えば釣り。
 早朝3時集合で、船に乗り込み沖に出て、寒風吹き荒ぶ中、釣り糸を垂れる。
 釣りが性に合わない人にとってみれば、誰かの命令で強制されるのは、たまったものではありません。
 
 恐らく文句ばかり言うでしょうし、「早く終わらないかなぁ」と思うでしょうし、精神的にも、肉体的にも疲れます。
 釣れる釣れないは二の次です。 

 一方で、釣りが好きという人は、自らの意思で積極的に臨みます。
 周囲の人も、悪気なく、良かれと思って誘います。
 釣れない時にも、釣れるイメージを膨らませられます。
 楽しい時間はあっという間に過ぎ去りますし、心身ともに疲れも感じません。
 
 家庭における子育てや、会社における人材育成も同じ。
 能力も未熟で、意識も低い最初は、指示命令によって強制することも必要です。
 
 ある程度のレベルまで引き上がれば、片目を瞑って任せてみる。
 任された側も、最初は不安にかられつつ、それでも創意工夫を重ね、任務を遂行していく。
 そして、評価され、称賛され、認められ、次なる高いレベルを目指す。
 これが仕事の段階でしょう。

 義務、強制、やらされ感で仕事をしていると思う人がいたとすれば、一度立ち止まって考えてみて下さい。
 目の前の仕事を好きになることが、成長の近道です。

お役立ちの根幹

 伊予市のレストラン「高坂」に行ってきました。
 ここは創業60年と言いますから、私が生まれるよりも前から営業されていらっしゃいます。

 地元では名の知れた人気店で、ランチ・ディナー問わず、店内はお客様が溢れています。
 何故、繁盛しているのかを考えてみました。

 郊外に位置し、立地は特に恵まれている訳ではないでしょう。
 駐車場は、どちらかというと入り難い、止め難い。

 ランチの価格は800円超と、「Gスト」や「Jョイフル」等の大手チェーンと比べれば約二倍。
 ディナーセットは1,500~2,000円。
 ホスピタリティは、決して悪くもないが、特に良いとも思えません。

 そういえば、地元のお店にしては珍しく、ポイントカードを採用しています。
 10円=1P(ポイント)で、3,000P貯まれば500円の御食事券・・・ということは3万円で500円ですから、還元率は1.6%と必ずしも高くない・・・というより寧ろ低い方です。

 結論は「美味い」。
 レストランにとって、最も大切な「味」で、60年間勝ち残っている訳です。
 「美味い」だけは流行り廃りがありません。

 しかし、この「高坂」にも失敗はあります。
 北条粟井に出した支店です。
 バイパスができて、通行量が激減したことが撤退の原因でしょうか。

 さて、我々の会社に照らして考えてみます。
 入居者には、期待を超える物件をご紹介する。
 オーナー様には、入居率改善に寄与する。
 これが第一義です。

 接客も、店構えも重要ですが、くれぐれもお役立ちの根幹を見失ってはいけません。

長過ぎる電話

 某店の業務改善に取り組んでいます。
 先日気付いたのは、電話が長過ぎるということ。

 電話が長いと、その間に電話がかかり、メモが通され、終わったと思ったらまた電話という悪循環に陥ります。
 傍から見ると忙しそうなのですが、その割に生産性は上がりません。
 電話を短く終わらせるためには、以下の取り組みが必要です。

1. 要件を絞る
 「何を聞きたいのか?」「何を伝えたいのか?」
 電話をする前に要件を絞っておくこと。
 要件が終わればサッサと切ること。
 電話している間の人件費と、電話代は、各々無駄なコストです。

2. 緊急以外はかけない
 電話は手っ取り早い通信手段ですが、相手の都合を配慮しない側面があります。
 そういう意味では、時間泥棒と言えなくもありません。
 近年、携帯電話の普及により、手軽・気軽に電話できる様になりました。
 その分、電話の数が必要以上に増えているようです。

 近年拡がった通信手段であるメールも、決して万能ではありません。
 しかし、メールと電話の適切な使い分けによって、業務効率はかなり改善されます。

<メール>
・ 記録(証拠)が残る
・ 複数名に同時に発信できる
・ 都合の良い時に見て、都合の良い時に返信できる

 例えば、メールを送った後に確認の電話を入れると、論点が整理され、言った言わないのトラブルも無くなります。
 忙しさと数字が比例するように、メリット、デメリットを把握した上で上手く使い分けて頂きたいものです。

脱・子供のサッカー

 何度か引用してきたのが、「子供のサッカー」。
 
 キーパーを除く10人が、ポジションもシフトも関係なく、ボールが西に飛べば西に、東に転がれば東に、ただただ追いかける。
 従って疲労困憊、大いに疲れます。
 疲れた上に成果は出ません。

 仕事でも同じです。
 上下階トラブルのクレーム電話がかかるとすぐさま飛んで行き、入居者の言い分に耳を傾け、上階の住人に注意を呼び掛け、オーナーに報告し、警察にまで相談し・・・。
 文字通り、右往左往する訳ですが、先だって拙文に綴ったように、入居者間トラブルの仲裁はタブーです。
 
 サッカーも仕事も戦争も、全体を俯瞰し、状況を掌握し、的確に指示できる司令塔(店長)が要ります。
 また、ピッチの外から冷静に見ている、監督(社長)やコーチ(役員)からのアドバイスも大事です。

 知識、情報、戦略、戦術、フォーメーション・・・。
 司令塔が果たすべき、本来の役割を見極めていきましょう。

モノに惚れるな

 不動産売買の基本は、趣味ではなくビジネスです。
 しかし、御客様の中には、単純に「不動産が好き」、という方もいらっしゃいます。
 土地・建物に限らず、物件を見ると「欲しくて欲しくてたまらなくなる」特殊な人達です。
 
 勿論、ある程度、経済的に余裕あってこそでしょう。
 決して儲けたくない訳ではないものの、時に儲けを度外視して買ってしまうこともあったりします。
 その結果、意に反して損してしまうのです。

 不動産業の鉄則は、「モノに惚れるな」。
 恋は盲目です。
 惚れた弱みというのか、相手(物件)の欠点からは目を逸らし、良いトコロしか見ようとしないため、まるで冷静な判断ができません。

 購入(結婚)した途端、熱が覚め、今度は欠点ばかりが目につきます。
 「こんな筈じゃなかったのに・・・。」
 後悔しても、時既に遅し。

 しっかりと目を見開き、リスクを読み取り、得たデータをあらゆる角度から分析する。
 コレクターじゃあるまいし、所有自体は目的ではないでしょう。
 
 高度成長期の様に、不動産価格が値上がりする時代ならいざ知らず、今は確実に下落します。
 その不動産が、いくらのリターンを生んでくれるのか。
 ただそれだけが重要です。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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