上司に必須の能力

 会社には、上司が居て、部下が居て、それが組織です。
 上司(管理職・店長)に求められる能力は、様々あります。

 健康 = 心身共に健全であることは大前提
 実績 = 営業実績、社歴・・・
 スキル = 判断力、営業力、知識力・・・
 人格 = コンプライアンス、私利私欲ではなく公利公欲の人・・・
 帰属意識 = 船が沈みかけようとも最後まで支えられる人・・・

 あらゆる角度から見て、バランスの取れた人材を登用する訳です。
 従って、ある一面だけにスポットを当てると、脆弱な部分もあります。
 社長である私に象徴される通り、上司だからといって万能ではありません。

 但し、一点だけ譲れない部分があります。
 それは、「謙虚」さです。

 自店や自社で起こった問題について、決して責任転嫁せず、自己責任で受け止められる・・・。
 当たり前の様に思うかもしれませんが、これは一つの能力です。

 「あの人が悪い」
 「この人が悪い」
 「会社が悪い」
 「市況が悪い」・・・

 何事も悪しき結果だけを人のせいにできれば、これほど楽なことはありません。
 換言するならば、謙虚に自己責任で受け止め、反省し、努力を継続できる人には伸びシロがあり、例えどれだけ他の能力が劣ろうとも、上司に相応しい人材であると確信しています。
スポンサーサイト

仕事がでけへん

 今日は、リアルな話です。

 NYホームには拠点が5ケ所あります。
 大洲に1店、松山に4店。

 それぞれに店長が居て、社員が居ます。
 全員に異動の可能性はあります。
 勿論、徒(いたずら)に動かすつもりはありません。
 但し・・・。
 
 「異動がある(あの上司に就く位)なら退職する」

 そう思っている人に対してお伝えしておきたいメッセージです。
 仮に、意に沿わない店舗(上司)の元で働くとしても、それは永遠ではないでしょう。
 一過性の人間関係によって、進退を決するのは甚だ幼い思い付きだと思います。

 何度も言ってきた通り、自分は前職の会社に「菓子店店長」として入社したものの、1年後に子会社に転籍し、2年後に不動産部に異動し、4年後本社分譲マンション部転籍と同時に松山転勤と成りました。
 その都度戸惑いもありましたしたが、振り返ればそうした経験が自分を成長させてくれたと思いますし、感謝しています。

 かつて阪神タイガースに在籍していた江本孟紀投手は、「ベンチがアホやから野球がでけへん」発言が問題となり、33歳の若さで引退しました。
 会社であるならば、「上司がアホやから仕事がでけへん」といった感じです。

 現役で活躍できる実力を持ちながら、体制への不満から引退した選手は、江本さん以外に記憶がありません。
 ましてや、同僚やコーチとの人間関係や、好き嫌いの感情で仕事を放り投げる選手は居ないでしょう。

 少なくとも彼らは、自らの仕事に誇りと自信を持っています。
 我々も、その生業(なりわい)で稼ぐプロであるならば同様にあるべきです。

 組織人、社会人として大人の実力と判断力を身につけて下さい。
 就社、就店ではなく、就職しているのですから。

短期と長期のバランス

 マンション経営のサポートは我々の本業。
 「自分がマンションオーナーだったら」という視点で提案するのが基本です。
 
 例えば築30年超の古い2DKマンション。

 ・ 和室主体の間取り
 ・ 洗面&トイレ&バスの三点ユニット
 ・ 脱衣場無し
 ・ 洗濯機置場屋外

 三重苦、四重苦の物件は珍しくありません。
 これでも、新築当時は最新設備で家賃は50,000円でした。

 当然のことながら今の時代、これでは埋まりません。
 家賃を40,000円にしても、10戸中4戸しか埋まらず、収入は16万円。

 ここに、二つの選択肢があります。
 A 更に家賃を下げて入居率と収入を上げる
 B リノベーションして再生させる

 後者の場合、戸当たり150~200万円と、高額の設備投資が必要です。
 家賃を5万円に回復できたとしても、回収に約3年かかる計算に成ります。
 
 短期的に考えればAを選択すべきでしょう。
 3万円でも、2万円でも、空室を埋めれば、16万円の収入は20~30万円にまで改善します。

 しかし、Aを選択すると、年々収入は目減りし、建物も陳腐化していきます。
 5年後、10年後の長期軸で考えた場合、間違いなくBが正解です。
 
 マンション経営も、会社経営も同じ。
 短期の利益を最大化する営みが、時として長期の利益を損なうこともあります。
 短期と長期とを両睨みしつつ、良い最良の舵取りをすることが経営者の仕事です。

さむらいのココロ

 先日、同業者の方と会食する中で、頻繁に出てきた言葉「志」。
 辞書を紐解きますと・・・。

 「こころざすこと」・・・おいおい!って突っ込みたくなる表現。
 重ねて、「こうしようと心に決めたこと」とあります。

 敢えて「し」と読み換えますと・・・。
 「心が、ある目的に向かって動く」

 なるほど、意識したことは無かったけれど、「志」はその響きほどに鷹揚な意味は無いようです。
 だからこそクラーク博士は「少年よ大志を抱け」と、「大きな志」を指し示したのでしょう。

 また、語意の上では、特に善悪は問われていません。
 即ち、巨大な組織から離脱して神戸〇〇組を立ち上げた彼らにも、「志」があったということです。
 
 何となく、「志」がちんけなものに思えてきました。
 仮にも士(さむらい)の心であるにも関わらず。

 個人的な解釈を披露しますと・・・。
 「私利私欲よりも優先すべき公益につながる目的。
 逆境や困難にも決して折れることのない信念。」

 何れにしても、たった一度の人生。
 揺るぎない志を持って歩みたいものです。 

当たり前の正の循環

 芸能人が離婚する際、理由のTOPは「価値観の違い」です。
 それは一般人も同じでしょう。
 
 少なくとも一度は愛し合い、人生を共に歩もうとした夫婦ですら、後々かけ違いに気付かされるのです。
 同じ会社の同じ部署で働いている同僚とて、決して同じ価値観ではありません。
 いや、全く異なると思った方が間違いないでしょう。

 生まれ、育ち、性別、趣味、嗜好、年代、学歴、職歴、血液型・・・。
 何から何まで異なる、赤の他人が、同じ価値観を持ちあわせている筈がないのです。
 従って、自分の価値観を相手に押しつけるのは、傲慢な行為とも言えます。

 但し、誤解を恐れずに言えば会社は営利を追求する集団。
 利益を上げることによって会社は永続し、賞与や昇給といった経済的還元の原資となります。
 
 また、その結果だけではなく、売上も利益も、お客様からの支持のバロメーター。
 即ち、お客様満足を追求することは、利益の先行指標なのです。

 会社の経営理念に基づき、お客様のニーズにお応えし、お役立ちする。
 その結果として利益が上がる。
 利益によって会社の存続と社員の雇用が守られ、経済的に報われる。

 個々人の個性や言論は自由ですが、この当たり前の正の循環を貫く上でのみ、価値観を合わせて貰わないと困ります。
 そうでなければ、御客様からそっぽを向かれ、売上も利益も上がらず、賞与も昇給も叶わず、雇用は守られず、会社は存続できません。

主体的な行動

 人には、命令によって動く「受動的な行動」と、自らの意思(意志)によって動く「主体的な行動」があります。
 勿論、どちらを望むかと言えば、主体的な行動です。
 
 自らが目標を立て、自らが計画し、自らが実行し、自らがチェックし、自らが修正し、自らが完遂する。
 
 そうした主体的な行動は、やり甲斐に満ちていますし、疲れも知りません。
 仕事であろうと、趣味であろうと一緒です。

 例えば釣り。
 早朝3時集合で、船に乗り込み沖に出て、寒風吹き荒ぶ中、釣り糸を垂れる。
 釣りが性に合わない人にとってみれば、誰かの命令で強制されるのは、たまったものではありません。
 
 恐らく文句ばかり言うでしょうし、「早く終わらないかなぁ」と思うでしょうし、精神的にも、肉体的にも疲れます。
 釣れる釣れないは二の次です。 

 一方で、釣りが好きという人は、自らの意思で積極的に臨みます。
 周囲の人も、悪気なく、良かれと思って誘います。
 釣れない時にも、釣れるイメージを膨らませられます。
 楽しい時間はあっという間に過ぎ去りますし、心身ともに疲れも感じません。
 
 家庭における子育てや、会社における人材育成も同じ。
 能力も未熟で、意識も低い最初は、指示命令によって強制することも必要です。
 
 ある程度のレベルまで引き上がれば、片目を瞑って任せてみる。
 任された側も、最初は不安にかられつつ、それでも創意工夫を重ね、任務を遂行していく。
 そして、評価され、称賛され、認められ、次なる高いレベルを目指す。
 これが仕事の段階でしょう。

 義務、強制、やらされ感で仕事をしていると思う人がいたとすれば、一度立ち止まって考えてみて下さい。
 目の前の仕事を好きになることが、成長の近道です。

お役立ちの根幹

 伊予市のレストラン「高坂」に行ってきました。
 ここは創業60年と言いますから、私が生まれるよりも前から営業されていらっしゃいます。

 地元では名の知れた人気店で、ランチ・ディナー問わず、店内はお客様が溢れています。
 何故、繁盛しているのかを考えてみました。

 郊外に位置し、立地は特に恵まれている訳ではないでしょう。
 駐車場は、どちらかというと入り難い、止め難い。

 ランチの価格は800円超と、「Gスト」や「Jョイフル」等の大手チェーンと比べれば約二倍。
 ディナーセットは1,500~2,000円。
 ホスピタリティは、決して悪くもないが、特に良いとも思えません。

 そういえば、地元のお店にしては珍しく、ポイントカードを採用しています。
 10円=1P(ポイント)で、3,000P貯まれば500円の御食事券・・・ということは3万円で500円ですから、還元率は1.6%と必ずしも高くない・・・というより寧ろ低い方です。

 結論は「美味い」。
 レストランにとって、最も大切な「味」で、60年間勝ち残っている訳です。
 「美味い」だけは流行り廃りがありません。

 しかし、この「高坂」にも失敗はあります。
 北条粟井に出した支店です。
 バイパスができて、通行量が激減したことが撤退の原因でしょうか。

 さて、我々の会社に照らして考えてみます。
 入居者には、期待を超える物件をご紹介する。
 オーナー様には、入居率改善に寄与する。
 これが第一義です。

 接客も、店構えも重要ですが、くれぐれもお役立ちの根幹を見失ってはいけません。

長過ぎる電話

 某店の業務改善に取り組んでいます。
 先日気付いたのは、電話が長過ぎるということ。

 電話が長いと、その間に電話がかかり、メモが通され、終わったと思ったらまた電話という悪循環に陥ります。
 傍から見ると忙しそうなのですが、その割に生産性は上がりません。
 電話を短く終わらせるためには、以下の取り組みが必要です。

1. 要件を絞る
 「何を聞きたいのか?」「何を伝えたいのか?」
 電話をする前に要件を絞っておくこと。
 要件が終わればサッサと切ること。
 電話している間の人件費と、電話代は、各々無駄なコストです。

2. 緊急以外はかけない
 電話は手っ取り早い通信手段ですが、相手の都合を配慮しない側面があります。
 そういう意味では、時間泥棒と言えなくもありません。
 近年、携帯電話の普及により、手軽・気軽に電話できる様になりました。
 その分、電話の数が必要以上に増えているようです。

 近年拡がった通信手段であるメールも、決して万能ではありません。
 しかし、メールと電話の適切な使い分けによって、業務効率はかなり改善されます。

<メール>
・ 記録(証拠)が残る
・ 複数名に同時に発信できる
・ 都合の良い時に見て、都合の良い時に返信できる

 例えば、メールを送った後に確認の電話を入れると、論点が整理され、言った言わないのトラブルも無くなります。
 忙しさと数字が比例するように、メリット、デメリットを把握した上で上手く使い分けて頂きたいものです。

脱・子供のサッカー

 何度か引用してきたのが、「子供のサッカー」。
 
 キーパーを除く10人が、ポジションもシフトも関係なく、ボールが西に飛べば西に、東に転がれば東に、ただただ追いかける。
 従って疲労困憊、大いに疲れます。
 疲れた上に成果は出ません。

 仕事でも同じです。
 上下階トラブルのクレーム電話がかかるとすぐさま飛んで行き、入居者の言い分に耳を傾け、上階の住人に注意を呼び掛け、オーナーに報告し、警察にまで相談し・・・。
 文字通り、右往左往する訳ですが、先だって拙文に綴ったように、入居者間トラブルの仲裁はタブーです。
 
 サッカーも仕事も戦争も、全体を俯瞰し、状況を掌握し、的確に指示できる司令塔(店長)が要ります。
 また、ピッチの外から冷静に見ている、監督(社長)やコーチ(役員)からのアドバイスも大事です。

 知識、情報、戦略、戦術、フォーメーション・・・。
 司令塔が果たすべき、本来の役割を見極めていきましょう。

モノに惚れるな

 不動産売買の基本は、趣味ではなくビジネスです。
 しかし、御客様の中には、単純に「不動産が好き」、という方もいらっしゃいます。
 土地・建物に限らず、物件を見ると「欲しくて欲しくてたまらなくなる」特殊な人達です。
 
 勿論、ある程度、経済的に余裕あってこそでしょう。
 決して儲けたくない訳ではないものの、時に儲けを度外視して買ってしまうこともあったりします。
 その結果、意に反して損してしまうのです。

 不動産業の鉄則は、「モノに惚れるな」。
 恋は盲目です。
 惚れた弱みというのか、相手(物件)の欠点からは目を逸らし、良いトコロしか見ようとしないため、まるで冷静な判断ができません。

 購入(結婚)した途端、熱が覚め、今度は欠点ばかりが目につきます。
 「こんな筈じゃなかったのに・・・。」
 後悔しても、時既に遅し。

 しっかりと目を見開き、リスクを読み取り、得たデータをあらゆる角度から分析する。
 コレクターじゃあるまいし、所有自体は目的ではないでしょう。
 
 高度成長期の様に、不動産価格が値上がりする時代ならいざ知らず、今は確実に下落します。
 その不動産が、いくらのリターンを生んでくれるのか。
 ただそれだけが重要です。

入居者トラブルの仲裁

 賃貸、分譲の別を問わず、共同住宅にとって音のトラブルはつきものです。
 木造や軽量鉄骨なら、隣や上階からの騒音は当たり前。
 RC(鉄筋コンクリート)であっても、音をゼロにすることはできません。

 この業界に入って間も無い頃、管理しているRCマンションの上下階騒音クレームが勃発しました。
 上階は、お母さんと小学生の娘さん。
 下階は、若い御夫婦。

 下階の若奥様から呼び出され、部屋の中で1時間、上階の音に耳を澄ます。
 上階の方をお訪ねして、注意を呼び掛けるものの、「充分注意している」との返答。
 かなりの手間と時間をかけましたが、一向に事態は好転しない・・・いや寧ろ足を突っ込めば突っ込むほど悪化します。

 挙句の果てには、管理会社や担当者が悪者にされる可能性もあるでしょう。
 言葉尻を捉えられ、名誉毀損で訴えられる恐れすらあります。
 
 人間の耳は、雑踏の中でも話し相手の声を拾える程高性能です。
 反面、「秒針の音で眠れない」という様に、気に成る音に対して極めて敏感に反応します。
 先述した下階の奥様は、精神的なストレスによって頭髪が全て抜け落ち、最終的に転居されました。
 
 お客様の立場と立つことは重要ですが、中立・公正のニュートラルが前提である以上、仲裁には限界があります。
 管理会社としてできることは、「騒音注意」の警告文書の掲示、投函まで。
 ドライに聞こえるかもしれませんが、入居者間トラブルの仲裁は、管理会社の仕事でも責任でも無いのです。

会社は潰れるもの

 愛媛県中小企業家同友会11月例会は、有限会社ひばり園の重見弥生社長の報告でした。
 グループ討議のテーマは、
 「潰れない会社にするために、あなたができることは何ですか?」

 世の中に、会社を潰そう、潰したいと思って経営している社長はいません。
 志や目標に違いはあれども、会社を永続させたい、繁栄させたいと思っている筈です。
 それでも毎年、約一万社の企業(負債1000万円以上)が倒産しています。

 同友会で積極的な活動をしていらっしゃった会社二社が、昨年破綻しました。
 各々立派な理念を掲げる、勉強熱心で、真面目な会社です。
 今更言うまでもなく、自分が育った会社も7年前に民事再生法を申請し、今年、復活の夢叶わず破綻しています。

 「あれは成長ではなく膨張」
 「ボランティアや読書や掃除ばかりやっているから」
 「商品のクオリティが低過ぎた」・・・

 「自分は最初から判っていた」とばかり、様々な声があることは承知しています。
 とにもかくにも、俄(にわ)か評論家の意見は責任がありません。
 後出しジャンケンなら誰でも勝てるでしょう。

 「会社が潰れるのは特別なこと」と思っている経営者は、既に片足突っ込んでいます。
 放漫経営、リスキーな投資、反コンプライアンス・・・そうした何かに手を染めずとも会社は潰れます。
 言わば、「会社は潰れるもの」なのです。
 
 何故なら、家賃、水道光熱費、通信費、事務消耗品、設備投資、そして人件費。
 会社の実態はコストのみであり、潰れる方へ潰れる方へと一直線にひた走っているからです。 

 「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」  ビスマルク

 急成長や一時的な繁栄よりも、地道な永続が大切であることを、愚者は経験から学びました。
 この稀少な経験を社員に伝え、経営に反映するのが、自らの使命だと確信しています。

てっぺんを極める

 ソフトボールの日本リーグが閉幕しました。
 愛媛を代表する「愛媛ウエスト」の母体はグループ企業であり、我が社も石村、伊藤の2選手を擁しています。

 東日本・西日本リーグ上位4チーム、計8チームによる決勝トーナメント。
 愛媛ウエストは初戦勝ち進んだものの、優勝チームに準決勝で敗退しました。

 世の中に、ソフトボールリーグは星の数ほどあります。
 中でも、日本リーグはその最高峰。
 仮に五輪種目であれば、オリンピックに出場できるだけの実力を備えた選手も存在します。
 そうした高いレベルでの戦いと考えれば、敗れたとはいえ天晴です。

 11月17日付けの愛媛新聞では、出色の扱いで記事が掲載されていました。

 『トヨタ自動車やホンダエンジニアリング、デンソー、旭化成。
 決勝トーナメントでは著名企業チームが目立つ中、愛媛ウエストは松山市のコンサルタント会社の社員を中心としたクラブチームだ。
 選手たちは週3回、仕事を終えた後に集まる。
 午後7時から10時頃までの全体練習終了後、各自が自主練習を行い、日付が変わるまで打ち込む選手も。
 「企業チームほどのバックアップはないが、自分達の置かれた環境で意識を高く持っている。」
 と、この日先頭打者本塁打を放った前田直。
 お互いを刺激しあって、チーム力を高めてきた。
 その結果、西日本リーグを2年連続で勝ち抜き、決勝トーナメントに進出。
 ベスト4入りを果たした。
 「決勝トーナメントはこれまで目標だったが、来期からは当然のこととして考えたい。
 そこで勝ち抜けるチームをつくりたい」と重野監督。
 ナインの視野には「日本一」が入っている。』

 ここで、忘れてはならないことがあります。
 今でこそ、日本を代表する愛媛ウエストも、元をただせば連戦連敗の弱小チームでした。
 業績が伸び悩む企業(店舗)にとって、この事実ほど勇気を授けてくれる気付きは無いでしょう。

 例え今は、地を這う様に低迷していたとしても、目標を掲げその目標を目指して努力を重ねれば、必ず道は拓けます。
 その道は、細く険しい茨(いばら)の道です。
 目指したからといって、一朝一夕にてっぺんを極めることはできません。
 
 それでも、途中で投げ出さない限り、今日の一歩は確実に頂上に近付いているのです。
 夢を見、目標を立て、現在に最善を尽くしましょう。

マイノリティーの大義

 facebookのプロフィール写真が次々とトリコロールカラーに染まり、その風潮に意見する書き込みも多く見られる。
 これはフランスだけの問題ではないし、善か悪かで単純な切り分けはできない。

 先日、内子座で見た鴻上尚史さん率いる「虚構の劇団」の公演は、「戦争と平和の大義」についての問題提起・・・と自分は受け止めた。

 正規軍と非正規軍の戦い。
 正規軍サイドから見ると、戦う相手は血も涙も無い非正規軍。

 ところが、非正規軍サイドからの見方は180℃違う。
 正規軍こそが非道なのであって、本来は我々の方が正しい・・・そう信じている。

 正規と非正規を分けるのは、支持者の多寡に過ぎない。
 正規軍はマジョリティーを錦の御旗とし、マイノリティーは非正規軍の烙印を押される。
 まさに、勝てば官軍だ。

 双方いずれも、戦いの大義を掲げている。
 双方いずれも、戦いそのものを望んではいない。
 双方いずれも、永久の平和を願っている。

 決して、テロを容認するつもりはない。
 しかし、大国同士が手を結び、圧倒的な力を持ったマジョリティーが、有無も言わさずマイノリティーを空爆する・・・。
 これは果たして、テロよりもずっと高貴で正しい行為か? 

 力で抑え込んでもテロは無くならない。
 マイノリティーは追い詰められ、更なるテロに打って出る。
 終わりのない泥仕合。 

 どちらが正義か?
 いや、そもそも正義とは何か?
 
 多数派は必ず正しいのか?
 少数派は必ず間違っているのか?
 
 我々にできることは何か?
 しなければならないことは何か?

組織永続の秘訣

 内子座をホームとするアマチュア劇団「AUGHANSE」の第17回定期公演が、盛況の内に閉幕しました。
 劇団創設21周年。
 依頼公演も含めると、年一回以上のペースで、町民の方々に新しい作品をお披露目しています。

 今回は、数作品エントリーされた中から選出された、稲月Pによる「ハロウィンの夜」。
 個人的には、脚本が上がった段階で絶賛し、選考会でも強力に推しました。
 その判断は、間違ってなかったと思います。
 仕上がりを鮮明に想定し、舞台を俯瞰して本が書ける、彼の才能には脱帽です。 

 今年は仕事にかまけ(笑)主体的に関われなかった分、作品を客観的に論評できます。
 掛け値なしで、劇団史上に残る素晴らしい作品でした。
 観客も昨年を凌ぐ大入りで、お客様には少し窮屈な思いをさせたようです。

 演出家が打ち上げで言っていた通り、舞台は総合芸術。
 一人の力では成し遂げられません。
 脚本、演出、キャスト、監督、大道具、小道具、音響、照明、衣装、メイク、ヘアメイク、制作、チケットもぎり、そして観客の反応や声援に至るまで、その一つ一つがジグソーパズルの1ピースとして重要な役割を担い、総ての力が結集して作品と成るのです。

 一般的に他劇団との掛け持ち等の、正式な団員ではない存在を、客演とかゲストといった呼称で呼びますが、我が劇団においては、その公演に関わる限り団員の一人、ファミリーの一員。
 だからこそ、垣根の無い一体感で盛り上がることができます。

 21年前の創設時に比較して、劇団の力量は大きくレベルアップしました。
 旗揚げから支えてきた立場からすると、手を離れて成長していくその様に、少しばかり寂しさめいたものを感じたりもします。

 しかし、劇団も公器。
 草創期はマンパワーで力強く牽引する。
 一旦転がり始めれば、徐々に存在感を薄め、自燃の力を引き出す。

 それこそが、組織永続の秘訣。
 TOPワンマンの力など、たかが知れています。
 会社も同じです。

慈悲深いお声掛け

 昔からお世話になっているオーナー様を、久々に訪問させて頂きました。
 前職の時代からですから、もう十年以上のお付き合いに成ります。
 「信頼している」という過分なお言葉を頂いているにも関わらず、これまでお役立ちできていないのは心苦しい限りです。

 土地や中古住宅を買われる際には、「買った方が良いか?」「幾らで買うべきか?」との相談を頂きます。
 所有権移転後は、入居者斡旋を依頼されます。

 「入居者を入れてくれれば管理を任せるから。」
 まさに何から何までお膳立てして貰いながら、不甲斐無くも決め切らなかったため、あわせる顔がありません。
 本来は、こういう時こそお会いするのが営業の鉄則ですが、ついつい足が遠のいてしまっていました。

 最後のアプローチから2~3年経過した先日、先方から一通のメールが届きます。
 「所有している中古住宅を売って下さい。一棟売りマンションも売却検討中なので査定頂ければ幸いです。」
 有難い、本当に有難いメールです。

 そして、はたと思い付きます。
 11月からの愛媛新聞に、「売却物件求む」広告を毎週掲載していることを。
 お会いした際、さりげなく聞きました。

 「そう、あれを見たから、頑張っているなと思い連絡させて貰ったんですよ。」
 本来なら、お声掛け頂ける立場にありません。
 
 慈悲深い温情に対し感謝すると共に、今度こそ信頼回復させて頂こうと心に誓っています。
 首の皮一枚でつながった、文字通りラストチャンスです。

往生しまっせ

 13:00宇和島での商談のため、松山から車で出かけるとします。
 まず行程を計画するでしょう。 

 余裕があるので、一般道で行くことにしました。
 朝9:00に出発し、途中内子のコンビニでコーヒーブレイク。
 12:00宇和島到着し、道の駅「きさいや広場」で、ゆっくり優雅に海鮮丼の昼食。

 その道中が、計画通りであれば問題ありません。
 しかし、事故による片側通行のため渋滞して、30分程度遅れそうなら・・・。
 
 1. コーヒーブレイクを取りやめる
 2. 昼食を「大介うどん」に切り替える
 3. 高速道路に上がる

 何らかの方策で、帳尻を合わせようとする筈。
 ビジネスも同じです。

 立てた目標、組んだ予算。
 その通りの進捗なら良し。

 遅れているならば、その遅れを取り戻すための具体的な改善策が必要です。
 「いやあ、途中で渋滞に巻き込まれて、いっこも動きまへんねん。
 文字通り、往生しまっせ。」

 そんな台詞、口にしようものならチッチキチー、商談どころの騒ぎではありません。

知恵を出せ

 ある社員の方が、「大事な話があるので時間を取って頂きたい」と言います。
 この時点では、悪い予感しかしません。
 こういうアプローチは、大抵ネガティヴです。

 正直、戦々恐々としながら待ち受けます。
 ところが予想に反して、極めてポジティヴな相談でした。
 嬉しい誤算です。

 「店舗の実績を上げるために、新事業に取り組みたい。」
 
 会社を起業して7年目に成りますが、こうした前向きな提案を頂いたのは初めてです。
 しかも、役職者ではない一般の社員からだけに値打ちがあります。

 提案ができるか否かを分ける要素は何でしょう?
・ 問題意識が高い(低い) 
・ 自己イメージが高い(低い)
・ 数字に対する意識が高い(低い)
・ 自主性・主体性が有る(無い)

 以下は、以前にも取り上げたことのある、社員心得です。

 利益を出せ
 利益が出なければ知恵を出せ
 知恵が出なければ汗を出せ
 汗も出なければ辞表を出せ

 ホワイトカラーなら知恵を出しましょう。

臆することなかれ:後編

 地元発で全国展開されている「明屋書店」は元々、銀天街の一店だけでした。
 ここまで躍進した理由は多々あると思いますが、かつて聞いて感心した差別化戦略が「照会サービス」です。

 「御客様から問い合わせの入った書籍が自店に無ければ、他社・他店に問い合わせしてでもお取り寄せします。」

 勿論、商売にはなりませんが、そこまでしてくれたお店に対し、お客様はどう受け止めるでしょう。
 「次に買う時も明屋で」となる筈です。

 賃貸の営業マンが、売買に積極的に成れない理由は、自信が無いから。
 しかし、全く恐れることはありません。
 
 現在、社内で売買をこなせると目されている人達も、取引の経験は数える程しか無かったりします。
 社長の私自身も、NY創業前の取引実績は、数件程度です。

 また、幾度となく経験を重ねたとしても、まずもって同じパターンはありません。
 取引の度に初心者であり、手探りであり、勉強です。
 もっといえば、その位の謙虚さをもって臨まないと大怪我します。
 油断と慢心が、躓(つまづ)きの最大要因です。

 ベテラン宅建業者の中には、威丈高な方も大勢いらっしゃいます。
 免許番号の古さを誇示し、不動産取引の全てを知り尽くしているかの様な態度で、上から目線の方々です。
 そういう業者さんと接すると委縮して、「自分なんかの出番はない」と思ってしまう気持ちも判らないではありません。

 しかし、そういう方に限って、今現在は実務をしていなかったりします。
 勉強も殆どしないため、古い間違った知識を振りかざしたりします。
 
 不動産業の仕事は、売買・賃貸の別を問わず、需用と供給のマッチング。
 売りたい人と買いたい人、貸したい人と借りたい人、この双方の縁を取り持つ仲人業です。
 何人たりとも恐れることはありません。      完

臆することなかれ:前編

 医者が外科と内科に分かれる様に、一級建築士が意匠と構造に分かれる様に、宅建業も賃貸と売買に分かれます。
 例え免許は共通でも、全く別物の知識やスキルが必要です。

 世間的には、賃貸営業に比較して、売買営業は難易度が高いと見られます。
 自分自身も、かつてはそう思っていました。
 しかし、突き詰めれば、賃貸の世界も奥が深いものです。

 さて、賃貸営業に対し、売買のススメを説きますが、なかなか進みません。
 数年前、某店舗の店長と、飛び込みのお客様との間で、こういうやり取りがありました。

御客様 : 住宅地を探しているのですが、扱ってらっしゃいますか?
某店長 : いや売買はやってないんですよ。

 あっさり帰してしまう淡泊な対応に、呆気に取られ、カットインすることもできないほどの鮮やかさ。
 「八百屋に魚を買いに来る客なんて・・・」と思ってでもいるのか、悪びれた風もありません。
 お客様が帰られた後、厳しく叱責しました。
 
 『 「エイブル」の看板を掲げ、賃貸仲介・管理を柱としてはいるが、我々は不動産業者である。
  わざわざ出向いて来て頂き、御用命頂いた御客様を、手ブラで帰すとは何事か。
  自社に物件が無かったとしても、他社に問い合わせしてでもお役立ちして当然。 』

 店で待ち受けするのではなく、一度飛び込み営業してみれば良いのです。
 無作為にマンションやアパートを訪ね、一軒一軒チャイムを鳴らしドアコールする。
 「土地をお探しではないですか?」

 何百軒、何千軒訪ねても、殆どドアを開けてはくれません。
 大概は居留守か、けんもほろろに断られるか、罵声を浴びせられるか・・・。
 すると、先方から訪ねて来て下さって、御用命頂く御客様の有難味が骨身に染みて判るでしょう。   つづく

判断能力の訓練

 稟議制度について科学します。
 ウィキペディアによると・・・。

 「組織の意思決定は、原則として会議によって行われる。
 例えば、会社の業務執行の決定などを行う取締役会は、原則として、役員の会議によらなければならず、持ち回り決議は例外的に許されるのみである。
 しかし、会議は時間も費用もかかるため、日常的な業務に関する意思決定や簡易な決裁は、決裁権者を定めて一任することも多い。
 ただ、最終的な決裁権者にすべての判断が求められると、個々の案件についての考慮・審査がおろそかになるおそれがある。
 また、決裁前に、決定内容に関係する者が承認していれば、決定後の業務執行も円滑に行われる。
 そこで、決裁権者が決裁する前に、多数の関係者を関与させ、より慎重に幅広く考慮・審査する仕組みが、稟議である。」

 個人的には、ある程度の物品購入については、店長決済でも良いと思っています。
 但し、それは、相応の判断能力と経済観念が備わっていることが前提です。

 ・ それは本当に必要なものか?
 ・ 数はそれだけ必要か?
 ・ ワンランク下では使えないか?
 ・ もっと安い購入先はないか?

 逆に、高くはなるけれど、グレードを上げた方が効率が良い場合もあります。
 否決されたり、減額されたりすると、腹立たしく思うかもしれません。
 しかし、そのやり取りこそが、判断能力を養うための訓練なのです。

道徳と哲学の違い

 NHKラジオ4時台の番組は、「ラジオ深夜便」。
 ためになる内容が多く、通勤時間が学び舎となります。
 先日も、実に興味深い対比をされていました。

 「日本において、道徳の教育はするけれど、哲学の教育はされていない。」

 道徳 = 人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体
 哲学 = 物事の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問または、経験から作り上げた人生観

 はい、やっぱり判り難い。
 言葉の意味を説くのは大変です。
 自分なりに噛み砕くと次の通り。

 道徳 = いかに生きるべきか?
 哲学 = いかに生きたいか?

 えっ? 何が違うのかって?
 まるっきり違います。

 道徳は、「お年寄りには席を譲りましょう」「ゴミを拾いましょう」という呼び掛け。
 一方、哲学は、「お年寄りに席を譲る人になる」「ゴミを拾う人になる」という、願望を超えた信念。
 
 哲学に善悪は無縁です。
 例えば、マフィアの大ボス「アルカポネ」にも、悪なりの哲学がありました。
 彼にはきっと、道徳の教育と観念が欠けていたのでしょう。
 
 経営学の巨人P・F・ドラッガーの逸話を紹介します。

 『 私が十三歳の時、宗教の先生が
 「何によって憶えられたいかね」と聞いた。
 誰も答えられなかった。
 すると「今答えられると思って聞いた訳ではない。でも五〇になっても答えられなければ、人生を無駄に過ごしたことになるよ」と言った。 』

 まさにこのやり取りこそが、哲学の教育です。

評価者の心構え:後編

 数字に表れない定性的な項目は、何があるでしょうか?

・ 勤怠 ※ 文字通り真面目に勤しんでいたか?
・ 忠勤 ※ 上司からの指示命令に忠実に従ったか?
・ 理念 ※ 会社の理念や方針に沿った行動をしていたか?
・ 提案 ※ 指示待ちでなく、自ら提案する自発性が有ったか? 
・ 迅速 ※ 仕事を速やかに執行できたか?
・ 正確 ※ ミスや手戻りは多くなかったか?
・ 訓練 ※ ロープレや研修に真面目に取り組んだか?

 これらは、基本的に直属の上司にしか判りません。
 だからこそ、教育も含めた店長の責任は重大です。
 部下の評価が低ければ、それは取りも直さず、上司の力足らずとも言えます。

 さて、定性的と定量的と、どちらを重んじるのかと言われれば、迷わず定量的な指標です。
 それは決して、数字だけを見ると云う意味ではありません。
 
 定量的 = 結果指標
 定性的 = 先行指標

 即ち、定性的な営みが健全であれば、時間軸の早い遅いはあったにしても、やがて定量的な数値が追いつく筈。
 プロ野球を例示すれば明快です。

 一軍に上がるため、一所懸命ブルペンで投げ込んだ投手、真面目に特打ちに励んだ打者。
 夜毎飲み歩き、傲慢な態度でコーチの言うことを聞かないけれど、結果を残すホームラン王。

 幾ら勤勉であったとしても、前者はサラリーマン程度の年収。
 どれだけ不遜であったとしても、後者は年収一億円。
 結果が全てです。

 しかし、前者が努力を継続するなら、うさぎとかめの競争の如くどこかで追い付き追い越せるのでしょうし、後者が怠惰を続けたら、いつか没落の日を迎えます。
 評価の大前提を踏まえた上で、公正な評価をお願いしたいものです。    完

評価者の心構え:前編

 年三回の賞与支給。
 その直前には評価が控えています。

 但し、評価は決して、評価前だけの仕事ではありません。
 日常から、部下の仕事をしっかりと注視し、道を間違いそうになれば修正し、評価に値する方向に誘(いざな)うことが肝要です。
 評価の着目点は、大きく二つに分かれます。
 
・ 定量的 = 対象の状態を連続する数値の変化に着目してとらえること
・ 定性的 = 対象の状態を不連続な性質の変化に着目してとらえること

 何とも、言葉にすると却って難解です。
 売上、利益、成約率、ビッグスマイル回収数、バッジ数、予算達成率、対前年伸び率、管理純増数・・・。
 こうして数値化できるものは、定量的な評価指標です。

 弊社では、もう一つ給与賄(まかない)率を重んじています。
 固定給に対して、仲介売上をどの程度上げたか。
 これは営業だけに適用されます。

 例えば、固定給20万円の営業の4ヶ月間の総額は80万円。
 この間の仲介売上が40万円なら50%、80万円なら100%、160万円なら200%。
 当然に、高ければ高いほど評価も上がります。

 給与の高い営業は、相応の売上を上げることが計算できて、その期待値は給与に折り込み済みである、という考え方です。
 入社間もない、基本給の低い営業が活躍した場合は、その数値に応じて賞与で還元することになります。

 この給与賄率を軸として、様々な角度からスポットを当て、できる限り公正に評価しようとする訳です。
 但し、大前提として、会社に利益が無ければ、配当できる原資がありません。
 
 また、我が社では独立採算制を敷いており、部門毎の損益が鮮明です。
 所属する店舗や部署の数字が悪ければ、例え個人の数字が上がっていたとしても、厳しい評価となる可能性もあります。

 とはいえ、ある意味、定量的な評価は簡単。
 最も腐心すべきは、数字に表れてこない定性的な部分をどう評価するかです。     つづく

見届けの文化

 クレーム対応で最も大切なのは、迅速性です。
 問題が起こった際、そのクレームの声が、管理会社や担当者に速やかに伝わるか否かが第一関門。

 早朝・夜間・休日に、電話がつながらないと、怒りは増幅するでしょう。
 今年、コールセンターを立ち上げた、最大の狙いもここにあります。

 さて、先般、某店の業務改善を検討する際、クレーム応対の基本姿勢の話に成りました。
 その店は、「とにかくクレームがあれば、すぐさま駆けつける」という方針で運営しています。
 
 確かに、すぐさま駆けつければ、御客様の怒りはヒートアップしません。
 しかし、本質的に望んでいるのは、水漏れを止めるといった、問題そのものの解決です。
 
 管理会社の社員は万能ではないので、水漏れを止めることも、異常警報に対応することもできません。
 であれば、今の状況をしっかりとヒアリングした上で、対応できる専門業者を手配すべきなのです。
 
 勿論、状況によっては、すぐさま駆けつけなければならないこともあるでしょう。
 そこは臨機応変に見極めて下さい。

 クレームにおいて、初期対応以上に重要なのは「見届け」です。
 業者を手配したならば、後日その業者に進捗を確認する。
 その上で、御客様にも連絡して、「対応は完了しておりますでしょうか?」と確認する。
 ここまでできて、はじめてクレーム応対完了です。

 業者の段取りをしなければならないのに、担当者が失念していた。
 業者に任せっきりにしておいて、その業者がほったらかしにしていた。

 小火(ぼや)の内に消し止められる筈のクレームが拡がり、大火となってしまうことは少なくありません。
 見届けの文化を構築していきましょう。

メールの効能

 今更ながら、ビジネスにおけるメールについて科学したいと思います。
 メールには、幾つかの効用・効能があります。

1. 共有性
 メールは、同じ情報を、複数の人に、一斉に伝えることができます。
 仮に電話であれば、何人、何十人に向けて、同じ趣旨の内容を話さなければなりません。
 ccやbccを上手く利用すれば、相手方だけでなく、関係者各位への情報共有も可能です。

2. 正確性
 電話や口伝(くちづて)では、その人毎にニュアンスが違ったり、漏れがあったりします。
 その点メールは、書き損じ、読み間違いが無い限り正確です。
 
3. 迅速性
 電話の場合、相手の都合でつながらないことがあります。
 早朝、深夜、休日等、相手に配慮しなければならないこともあります。
 そうこうしている内に、忘れてしまうこともあるでしょう。
 メールなら、こちらが思い付いた時に送り、先方も都合の良い時に読むことができます。

4. 保存性
 コミュニケーション上のトラブルの殆どは、「言った、言わない」です。
 メールの場合は、後で読み返すこともできますし、それが動かぬ証拠にも成ります。

5. 成長性
  メールを打つ作業は、出来事を文章にまとめ、的確に伝えるための訓練でもあります。
  これを反復・継続して行うことで、ロジカル(理論的)な考え方が身に付き、ネゴシエーション(折衝)力が高まります。
 
 自分の経験からすると、社内外に留まらず、メールを活用することで仕事は早くなり、手戻りも随分少なくなる筈です。
 但し、メールにも落とし穴はあります。

 読み落としと、送りっぱなしです。
 折角送ったメールも、読んでくれてなければ、当然伝わりません。
 従って、緊急かつ重要な要件であれば、送信後、確認の電話を入れることが不可欠です。
 また、細かいニュアンスが伝え難く、保存性があるだけに、苦言や叱責や怒りといった、感情的な言葉を載せるのはNGでしょう。

 いかなるツールも、利点と欠点を掌握した上で、使いこなしてこそ価値があります。

ネガティヴの背景

 人は皆、「ポジティヴに生きたい」と思っています。
 誰しも、好調な時は気持ちが高揚し、ポジティヴでいられるもの。

 ところが、ビジネスやプライベートに、何らかの躓(つまづ)きが生じると、ネガティヴが首をもたげます。
 本来は、そんな時こそポジティヴな思考が必要であるにも関わらず・・・。 
 
 必要以上に他人の評価が気になり、不安やプレッシャーを人一倍感じ易い、繊細な方ほど陥りやすいのがネガティヴです。
 そもそも、ポジティヴとネガティヴとは、決して別々の思考ではなく背中合わせの存在。
 ネガティヴの背景にあるのは、固定観念と他責と自己防衛本能でしょう。

 < 固定観念 > 
 ・ どうせ無理に決まっている
 ・ 自分にはできっこない
 ・ 不可能なのは、経験から判っている
  
 < 他責 > 
 ・ こんなことに成ったのは、あの人のせいだ
 ・ 周囲が協力してくれない
 ・ 幾らやっても、市場がこうだから仕方ない
 
 < 自己防衛 >
 ・ 自分は頑張っている
 ・ 自分に非は無い
 ・ 何故こんな目に遭わなければならないのか 

 自からを正当化し、すべてを他人のせいにし、可能性に蓋をする訳ですから、反省も成長も改善も生まれません。
 というよりも、実は心の角(すみ)で気付いています。
 
 決して無理ではなかったこと、
 周囲のせいとは言い切れないこと、
 自分にも責任の一端があること、

 気付きながら、それを認めるのが怖いから、躍起になってマジックで塗りつぶそうとします。
 だから、辛いし、苦しいし、心が荒(すさ)みます。

 自らの責任を認め、周囲に協力を求め、可能性を信じて一歩を踏み出せば、心は軽く晴れやかになるでしょう。

鯛を釣り上げるには

 目標達成は、プロセスが重要です。

 仮に、80㎝の鯛を釣り上げるのが目標であったとします。
 まずは、道具が必要です。

 竿、リール、テグス、針、しかけ、餌、クーラーボックス・・・。
 磯から狙うのか、船で沖に出るのか。
 
 計画が定まったら、いよいよ実行です。
 しかし、必ずしも計画通りに上手くいくとは限りません。

 2時間待っても、3時間待っても、当たりが無ければどうするか。
 「成功はあと一尺掘れ」
 格言の通り、粘りも、辛抱も必要。
 しかし、そのままだと、かなりの率で坊主が確定します。

 事態を打開するためには、何かしら手を打つべきでしょう。
 餌を替えるか、仕掛けを替えるか、ポイントを替えるか・・・。
 
 実は私、釣りは一切しません。
 船持ち、釣り好きのI川店長ならわかる筈。

 ビジネスでも是非、創意工夫をお願いします。

智と情のバランス

 愛媛県ゆかりの文豪、「夏目漱石」著「草枕」の冒頭です。

 『 智に働けば角が立つ。
  情に棹させば流される。
  意地を通せば窮屈だ。
  とかくに人の世は住みにくい。 』
 
 才能とはいえ、ここまで見事に、そして的確に言い当てたものか。
 この一節だけでも、漱石の偉大さが伺いしれます。
 
 智は理とも言い換えられるでしょう。
 合理的、理論的、理性的・・・正しいからといって、必ずしも納得や共感を生むとは限りません。
 寧ろ、正しいからこそ残酷であったりします。

 「情に掉さす」の「掉さす」は、竿を川面にさし船を前に進めることから、加速させるの意。
 あまり情にほだされ過ぎると、自らが流されてしまい痛い目に逢う・・・という訓えです。

 先月、まさに「情に掉さす」ことがありました。
 智を働かせれば、120%お断りすべき事案です。
 以前の自分であれば、そうした申し出に対し迷うことなく、冷徹にも近い冷静さで即断したに違いありません。

 結果はともかく、それが歳を重ねた今の自分です。 
 智と情のバランス。
 目下、学びの最中です。

長としての最低限の仕事

 10月が終わりました。
 今更ながら、長(おさ 店長・社長)の仕事は「足らざるを補う」こと。
 仮に目標が100だとすれば、これを達成するのは当たり前です。

 Aさん40 + Bさん40 + 店長20 = 100 
 Aさん 5 + Bさん10 + 店長80 =  95 
 
 この比較でいけば、孤軍奮闘を認めたとしても後者は未達成。
 目標達成した前者に軍配が上がります。

 社員の数字の和で足らなければ、自ら補うことが店長・社長の最低限の務め。
 そういう意味で先月は、最低限の社長の役割は果たせたかもしれません。
 最低限というフレーズを、敢えて繰り返します。
 
 では長に課せられた本来の役割は何でしょう。
 社員に仕事の意味を説き、会社の理念や方針や中長期のヴィジョンを伝え、計画・目標の策定にコミットさせ、力(潜在・顕在)と自主性を最大限引き出し、時にフォローし、時に叱責し、時に称賛し、時に傾聴し、結果ではなくプロセスを管理し、達成の喜びを味わせ、更なる成長を促す・・・。

 これを見て、「面倒臭い」とか、「自分で数字を作った方が早い」とか、「これだけ数字を作っているのに評価されないなら損」と思うとしたら直ちに長を返上すべきです。
 一匹狼として独立するか、一営業マンとして数字を作り続けるしかないでしょう。
 
 少なくとも長は、組織力を最大化するための努力を惜しんでは成らないし、それが仕事そのもの。
 そういう意味において、自分はまだまだ。
 最低限の責務しか果たせていない訳です。

 目標が達成できないとすればそれは、最低限にも達していない長と云われても仕方ありません。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR