CSライン

 商売の原則として、お客様への感謝を忘れてはなりませんし、礼節を重んじることは当然です。
 しかし、お客様満足は、お客様の「言いなり」に成ることでも、「奴隷」に成ることでもありません。

 残念ながら、お客様も良い方ばかりではなく、時に暴言を吐く方、理不尽な要求をする方、ルールを守って頂けない方・・・等々いらっしゃいます。
 「何があろうとも、お客様だから我慢して。辛抱して。」と考えるのは明らかに間違いです。

 社会通念に照らし、お客様に非があると判断すれば、毅然たる態度で接します。
 勿論、喧嘩口調でも、上から目線でもなく、穏やかに理解を求める訳です。
 それでも理解が得られない場合、或いは非道な行いが続くようなら、法的手段に打って出ることも厭いません。

 前職時代は、設計・施工・販売・管理の一貫体制で分譲マンションを供給していました。
 あるお客様から、設備に対するクレームが上がります。
 しかし、御指摘の部分は基本性能であり、会社側に非はありません。

 ところが、営業担当者を、夜毎呼びつけ、罵声を浴びせます。
 稀に、そうしたサディスティックな行動によって自己重要感を満たそうとする方がいらっしゃるものです。
 CSを重んじる会社の方針も相俟って、社員は頭を下げ続けることになります。
 
 「このままでは社員がつぶれてしまう。」
 そう感じた自分(当時担当役員)は、部下と共にお客様を訪ねました。
 
 お客様は、「やっと上司が出てきたか。」とばかり手応えを感じ、やる気満々です。
 一通り言い分を聞いた後、自分は言いました。

 「おっしゃることは判りました。
 大変申し訳ありませんが、お客様のお申し出については、これ以上対応できません。
 もしご納得頂けないようであれば、第三者の判断に委ねるしかないでしょう。
 今後は、社員も私も、本件に関する直接のお呼び出しには応じられませんので、宜しくお願いします。」

 まさかの対応に、お客様は呆気に取られます。
 しかし、その後、訴訟はおろか問題に発展することはありませんでした。
 
 以降、この一線を「CSライン」を名付け、社員教育の指針とします。
 何より、お客様も社員も、人間としての尊厳の上に存在しているのですから。
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虚構の劇団

 「虚構の劇団」の「ホーボーズ・ソング スナフキンの手紙NEO」
 照明や音響や舞台装置や演技力は、プロですから上手くて当然。
 それよりもなによりも、愛媛が生んだ偉大な演出家「鴻上尚史」氏の溢れる才能を、徹頭徹尾見せつけられました。
 
 間違いなく、これまで見た舞台の中で№1です。
 楽しいとか、面白いといった言葉で評することが憚(はばか)られる程、「凄い」作品でした。

 テーマは戦争と平和ですが、随所にタイムリーな風刺が散りばめられています。
 ・ 自衛隊の日本軍化
 ・ 国際社会におけるパワーバランス
 ・ ファシズムとテロリストの大義
 ・ 家族や恋人を引き裂く戦争
 ・ 日本人のアイデンティティー
 ・ 皇族の矛盾、悲哀、使命・・・

 タブーに対し、臆することなく斬り込んだ表現の数々に、身震えするほど感動し、心の中で喝采を送る自分が居ました。

 内子座には検察台があります。
 昭和の戦時中、ここに警察官が座り、思想的な表現を検閲するための場所です。
 今回の作品は、世が世なら間違いなく上演中止、演出家も劇団員も即逮捕でしょう。
 やはり日本は今、間違いなく平和で自由な世の中です。

 ちなみに愛媛では、昭和46~62年頃まで、学生演劇の自由な表現が虐げられる、暗黒の時代がありました。
 その頃の弾圧への反骨精神が、鴻上さんのエネルギーとなり、今日の作品作りにも反映している気がします。 

 さて、「世間」と「社会」の対比が劇中でありました。
 「世間」は、自分に関係する人々のコミュニティ。
 「社会」は、自分とは無関係な人々。

 いわずもがな我々は、地元の劇団として、主に「世間」をフィールドとしています。
 アマチュアとはいえ、仮にも舞台人の端くれを自負するのであれば、「世間」を越え、「社会」にメッセージする役割を担いたいものです。
 本作から、大いなる気付きを与えられました。
 事実でないことを、事実であるかのように・・・それが虚構の意味です。

ひみつの花園ちゃん

 9月26日の公休は、15:00松山「シアターねこ」にて「coup campany」の「ひみつの花園ちゃん」。
 17:00前のカーテン後、高速道路をすっ飛ばして「内子座」へ、18:00「虚構の劇団」の「ホーボーズ・ソング スナフキンの手紙NEO」。
 観劇三昧、ハシゴ強行軍でした。

 「ひみつの花園ちゃん」
 前々作「少女漫画なんかこわくない」以来、クーカン・ワールドに嵌っています。
 ましてや、内子座で同じ舞台を踏む「ゆっきー」が出演しているとなれば、見逃すわけにはいかないでしょう。
 
 お世辞抜きに、松山で最もプロに近いアマチュア劇団だと思っています。
 実際チケットは2,000円超ですから・・・。

 今回も、発想は奇抜だけれど、展開が判り易く、熟練した役者の力量も相俟って、ぐいぐい引き込まれました。
 ストーリーは、アンジャッシュのすれ違いコントを少女漫画風にまとめた感じ。
 脚本/演出を手掛ける「池内いっけん」さんの趣味かもしれません。

 キーマンとなっている幽霊「花園先生」は、主人公よりも台詞が多く、獅子奮迅の活躍を見せます。
 演じる「ゆっきー」は、ただの一度も噛むことなく見事な演じっぷりでした。
 「○○本」を連呼したり、「○○ってるのか?」と問いかけたり、オープニングで客席に○を向け、鼻歌を唄いながら○をフリフリしたり・・・衝撃のキャラは夢に出てきそうです。
 ※ 注) 文字化けではありません。

 この幽霊が、特定の人間にしか見えない(聞こえない)ため、そこから生じるすれ違いやかけ違いが展開を面白くしていきます。
 但し、この設定は最近、舞台や脚本で度々目にするもので、流行りなのかな・・・。
 
 途中までの展開は、とてもテンポ良く、文句無しに面白かった。
 終盤の、友情や絆の部分も、コテコテで良かった。
 ただ、本当に個人的な見解で言わせて貰うと、エンディングはちょっと違うかなぁって・・・。

 ごめんなさい。
 決して上から目線のつもりはありません。
 本当に面白くて、楽しめて、100分があっという間の秀作です。
 ゆっきー、おつかれさまでした。
 11月公演もがんばりましょう!

縁と感謝と報恩と

 創業以来・・・いや創業前からお世話になっている某企業の観月会に、お招き頂きました。
 
・ 愛媛県議会議員
・ JA理事長
・ 町長
・ 金融機関支店長
・ 顧問税理士・・・
 
 毎年、錚々たる顔ぶれが集う中、6年連続で末席を汚し続けています。
 この企業の不動産の殆どを管理させて頂いており、毎年必ず1~2物件を購入頂く、ロイヤルカスタマーです。

 義母と義父は、県議の経営されているグループに務めていました。
 支店長は、起業前後に関わりが生まれ、大変お世話になっています。
 副町長は、道の駅に配属されている時、家内の上司でした。
 税理士は、グループ会社の顧問も引き受けられています。
 JAのメンバーのお一人は、劇団員のお父さん。
 接待役の職員のお一人も劇団員で、20年来の同志です。

 こうした縁深い方々と談笑しつつ、十三夜の月を観ながら、料理と酒に舌鼓を打ち、楽しい時間を過ごしました。
 
 実は、先述の県議と、この企業の社長は、誕生日が同じ。
 そのこともあって仲人を引き受けられたのですが、司会進行を務めた方も同じ誕生日というトリプルの奇跡。
 司会者は、現松山市長の野志克仁さんでした。

 人の世は、縁でつながっているのだということを痛感します。
 縁と感謝と報恩と。
 どういう状況になっても、決して忘れてはならない心掛けです。

何のために生きるのか

 川島なお美さんが他界されました。
 享年54歳・・・月並みな言葉ですが、余りに早過ぎます。

 今月初旬、夫婦揃ってイベントに参加された際の痩せ方は、尋常ではありませんでした。
 それでも凛として、笑顔を振りまいていたのは流石です。

 驚かされるのは、出演している舞台の降板を決めたのが、先週であったということ。
 換言すれば、死の一週間前まで舞台に上がっていたのです。

 次の舞台へ向け、並々ならぬ意欲を燃やしていたとも伝えられています。
 御主人の言われる通り、最後まで川島なお美であり続けようとしたのでしょう。
 舞台降板からの顛末は、先だって他界された今井雅之さんとオーバーラップします。

 私の亡母は、カラオケスナックを70歳過ぎまで経営していましたが、店をたたんで間もなく他界しました。
 亡姉は、進行癌で胃の3分の2を摘出した後、川島さん同様、一切の抗癌治療を受けず20年間生き永らえています。
 20年間の人生を、愛娘のピアノの才能を開花させるためだけに注いだのです。
 
 地元での凱旋リサイタル開演を見届けた直後に楽屋で倒れ、翌日他界しました。
 医者の検査結果によると、「生きているのが不思議」な位の数値であったそうです。
 楽屋を訪ねた際「顔色が悪いけれど体調が悪いんじゃないか」と、愚弟を気遣います。
 その15分後、自らが救急車で運ばれるにも関わらず・・・。

 人は、明確な目的や目標を持つと、気力が充実し、身体を奮い立たせてくれることは間違いありません。
 故人の生き様は、人生の意味すら教えてくれます。
 合掌・・・。

ルーティンワーク

 イチロー選手は、固定化されたルーティンワークが有名です。
 ルーティンワークとは、手順・手続きが決まりきった作業のこと。

① 毎朝、同じものを食べる(渡米直後はカレー。数年前から食パンと素麵)
② 毎日、ユンケルを飲む
③ 毎日、同じメニューのトレーニングをこなす
④ 試合開始5時間半前に球場入りする(MLB基準は3時間半前)

 これ以外にも、ネクスターズバッターサイクルからバッターボックスに入り、静止して構えるまでに実に17種類のパフォーマンスルーティーンをこなしていると言います。
 これらは、長年の経験と蓄積によって創り上げられた、トッププレイヤーとしての儀式とも言えるでしょう。

 人間は怠惰な生き物です。
 「練習をしないといけない」と判っていても、怠け心が首をもたげ、継続できません。
 しかし、凡人にでも、容易に継続できるルーティンはあります。

① 顔を洗うこと
② 歯磨きをすること
③ 風呂に入ること
④ 仏壇に手を合わせること
⑤ 朝礼・・・

 これらは習慣になっており、しなかったら気持ちが悪いレベルにまで高まっているため、継続できます。
 ロープレや物確等は、「何れも重要と認識しながら、緊急性が無く、明日でもできることなので、定着できない」。
 それを、いかにしてルーティン化するか。
 そこに未来を拓く鍵が潜んでいます。

天命の前の人事

 宅建試験まで、あと25日に迫っています。
 昨年は、7名が受験して3名の合格者を輩出しました。
 今年も、同じく7名が受験します。
 
 我が社では、毎週50問模試を実施しています。
 しかし得点の伸びは、昨年に比べ極めて低調です。

 昨年 : 平均 32点 
 今年 : 平均 22点
 
 平均で10点もの差は、かなり危機的です。

 御承知の通り、この試験は四肢択一のマークシート方式です。
 従って、鉛筆で塗りつぶすことさえできれば、12.5問は正答できます。
 尚且つ、約半数の方は5問免除の特例を受けていますから・・・。

 45問 ÷ 4択 + 5点 = 16.25問

 まったく勉強をしなかったとしても、16点は取れる理屈です。
 そう考えると、平均22点は余りにも低過ぎます。

 抜け出す存在が居ないため、皆が低レベルで安心してしまっているのかもしれません。
 思い返せば昨年は、ハイレベルなペースメーカーがいました。
 
 『 9月末以降の模試結果 』
 石村さんは、37点→35点→36点から、本試験35点で合格。
 伊藤さんは、34点→36点→36点から、本試験34点で合格。
 森さんは、31点→38点→34点から、本試験34点で合格。

 実に順当な結果と言えるでしょう。
 裏を返せば、この世界に奇跡など存在しないのです。
 
 『人事を尽くして天命を待つ』
 神様も、努力を出し惜しむ人には微笑みません。

初めて値下がりした日

 9月21日の朝、通勤中のNHKラジオから聞こえてきた「今日は何の日」。
 今から四半世紀程前の平成4年、発表された基準地価が初めて値下がりしました。

 繰り返しますが、初めての値下がりです。
 換言すれば、この日(正確には約一年前)まで、地価は値上がりし続けています。

 土地は限りある資産。
 必ず値上がりするのだから、買わない手は無い。
 一般消費者や不動産業者だけでなく、金融機関も国も疑うことなく、土地神話は成立していました。

 その土地をどう活かすとか、どれだけのリターンを生むか、という次元ではなく、単に値上がり益を見込んだ投機熱が高まります。
 接道のない山林に担保が設定され、融資が実行され、更に売却益を上乗せして転売される・・・。
 明らかに異常ですが、それが異常だと誰も気付かないことが、更に傷口を拡げる結果になりました。

 今日1000万円で買ったものが、明日には1100万円で売れる。
 一年後には1300万円になるのですから、物件は売れて当たり前でしょう。
 ヴァリュー(価値)や実態経済を上回る高値はバブルですから、いつか必ず剥がれ落ちます。

 御承知の通り、地方都市の現状は、土地価格の下落に歯止めがかかりません。
 しかし、ある意味、今が健全なのです。

のび太くんの覚悟

 ジャイアンは、傍若無人だ。
 最近、横暴さが一層際立ってきた。
 おやつを横取りしようとするし、それを拒むと、すぐに手を出してくる。

 これまでは、ドラえもんに泣きつくと、ポケットから道具を出して救ってくれた。
 でも、近頃ドラえもんはつれない。
 なかなか道具を出してくれないし、見返りにどら焼きを要求することだってある。
 
 これじゃあ、どちらがジャイアンか判りゃしない。
 というか、ドラえもんも昔は酷かった。
 徹底的に打ちのめされて、もう勝負がついているにも関わらず、とどめを刺してくる様な残酷な奴だ。
 今は、ネコを被っているけど・・・。

 ドラえもんは、こう言う。
 「頼ってばかりじゃダメだ。
 ボクだって、のび太君の元にずっとついていられる訳じゃない。
 自分の身は、自分の力で守れる様に努力しなきゃ。
 それが、大人に成るってことなんだから。」

 確かにそうかもしれない。
 ドラえもんにも家族はいる。
 ボクなんかよりも、ドラミちゃん達の方が大事だ。

 ボクは、ボクシングを習うことにした。
 パパやママやしずかちゃんは、「仕返しするつもりなの?」って心配する。
 でもボクもそんな馬鹿じゃない。
 
 体格も体力も、ジャイアンは圧倒的だ。
 本気で喧嘩したら負けるに決まっている。
 自分から仕掛けるなんて、無謀な真似はしない。
 
 だからといって、無抵抗でやられっ放しという訳にもいかない。
 「どうせ反撃して来ないんだろう。」
 今までのボクは、ジャイアン達になめられてきた。
 
 でも、これからは違う。
 ボクシングを習い始めて、不思議と自信もついてきた。 
 ジャイアンと道で擦れ違っても、一目置いて見ている気がする。
 少なくとも、スネ夫の態度はあからさまに変わってきた。

 ボクもいずれは、結婚して子供が生まれ、一家の長になるだろう。
 自分のためだけじゃない。
 守るべきモノのために・・・。

第二領域の見極め

 世間様は5連休と、シルバーウィーク真っ只中です。
 道路が混んでいることと、会社の電話が余り鳴らないことで実感致します。

 営業マンは稼ぎ時で、アポ取りに接客にと大忙し。 
 社長はというと、実はそうでもなくて・・・。
 
 金融機関がお休みなものですから、基幹業務の一つである「ハンコ下さい」の声が皆無。
 普段、「このまま会社に帰らないけど良いかな・・・」と、経理の方の顔色を伺いながら仕事をしていることを思えば、何と開放的な日々でしょう。
 社内会議も営業マンのアポなし訪問もありません。

 そこで、こういう時にしかできない、懸案の宿題をこなす訳です。
 途中で作業が中断しないため、実に捗ります。

 また、こういう時でないとお会いできないような方二名と、パワーランチのアポを入れました。
 人脈の構築も、重要な仕事です。
 但し、緊急性が無いだけに、ついつい疎遠になってしまうものでしょう。

 『緊急性は無いけれど重要』

 余裕の時間を無為に過ごすのではなく、未来を睨んだ第二領域を見極めたいものです。 

仲介の仕事は何か

 先日の朝、始業前の自主ロープレは、若手社員二名だけだったため、久々にコーチしました。
 フィードバックでも、幾つか指摘しています。

1. 会話はキャッチボール
 営 業 : 「(ネット検索等で)気になる物件はございましたか?」
 お客様 : 「ええ、色々ありました。」
 営 業 : 「エリアはどの辺りがよろしいですか?」
 これではキャッチボールになっていません。
 「気になる物件」を具体的に聞けば、ニーズや好みが鮮明になります。

2. 物件を出すことを焦らない
 ヒアリング不十分なまま、物件出しを行うのは、未熟な営業マンにありがちな愚行です。
 お客様との会話を持たせ切らないため、ある意味、物件出しに「逃げる」側面もあります。
 しかし、ヒアリングによって現状やニーズやウォンツを、しっかりと掴まない限り、照準が定まりません。
 家族構成、子供の学校区、職場、実家、転居理由、現住居の状況(間取り等)、ペットの有無、希望、タブー・・・。
 ヒアリング抜きで物件出しするのは、目隠しして矢を的に射るようなものです。

3. プロとしてのベストマッチ提案
 机上のパソコンで、間取りやエリアといった検索条件を当てはめ、「この物件はどうですか?」・・・良く見る光景です。
 自分も、たまにヘルプで入った際は、そうした接客をします。
 しかし、本来のあるべき姿ではありません。
 何故ならそれは、自宅のPCやスマホを使えば、お客様でもできる部屋探しだからです。
 ヒアリングによって絞り込んでいく過程で、「このお客様であれば、あの物件が最適」と、ベストマッチが頭に浮かぶ。
 その域に達するまでは、かなりの経験・物確をこなし、知識を身に付ける必要があります。

4. 最初に必ず聞くべきこと
  「お部屋探しは初めてですか?」・・・この質問は必須です。
 初めてであるなら、大まかなお部屋探しの流れや、市内であればどの会社も殆ど同じ商品を取り扱っていること等を説明し、布石を打ちます。
 否であるならば続けて、「どの会社に行かれてますか?」「気に入った物件はありましたか?」と訊ねます。
 「ああ、これは見たことあります。」という提案の重複を避け、お客様のストライクゾーンを見極めるためです。

5. 核心の部分は踏み込んで質問する
 離婚、生活保護受給、同棲・・・いわゆる訳ありなお客様も、昨今多くなりました。
 ここで、質問の矛先が鈍ってしまうパターンも散見されます。
 聞きとり不十分なままに、バットを振っても、中々当たりません。
 勿論、芸能記者の様に、興味本位で聞くのはNGです。
 しかし、真摯な態度で率直に聞けば、意外とストレートに答えて下さるものです。

 色々と書きましたが、煎じ詰めれば「仲介の仕事は何か?」という本質に行き当たります。
 「資料を出し、説明し、案内し、お客様に判断を委ねる。」ではなく、
 「お部屋探しに来られているお客様に、ベストマッチなお部屋を決めて差し上げること。」これが仕事。
 そのために何が必要か? と考えれば答えは明白でしょう。

基準地価発表

 先日、2015年の基準地価が発表されました。
 「下げ幅、リーマン(ショック)後最小に」
 の見出しでも判る通り、全体的には地価回復の動きが鮮明です。

 しかし、我が愛媛はというと、住宅地も商業地も▲3%と、まだまだ底が見えません。
 住宅地の価格指数は、そのエリアの経済力の目安です。
 東京と100にすると・・・。

神奈川 53.6
大阪 45.4
埼玉 32.6
京都 31.6
 ・
 ・
 ・
愛媛 11.7
香川 9.7
徳島 9.4
高知 9.7
 ・
 ・
 ・
北海道 5.6
青森 5.2
秋田 4.4

 東京で30坪の土地を買える人は、愛媛なら256坪、秋田なら682坪買うことができます。
 愛媛県で40坪の土地を買った人は、東京では5坪も買えません。
 不動産の価値は摩訶不思議なものです。

報われない自己責任

 つくばの大学で准教授を務める同級生、新田が帰ってきました。
 彼のことは、拙文で何度となく取り上げていますから、御馴染の方もいらっしゃるかもしれません。

 ※ 「いったい誰?」という方のためのバックナンバー。
 http://nyhomepre.blog133.fc2.com/blog-entry-86.html
 2010年 9月7日 今日の言葉「あなたはまだ大丈夫」

 まず、皆さんに判って頂きたいのは、日本の未来を背負って立つ使命感と気概に燃える、優秀な研究者の卵は星の数程いるということ。
 また、その中で定職につき、生涯研究者としての道を極めることができるのは、ほんの一握りしかいないということ。
 
 殆どの人材は、子供の頃から頭脳明晰を自負し、成績優秀で大学を卒業し、文字通りエリートとして研究者の道を歩み始めます。
 そして、ここからが下積みの始まりなのです。

 才能と努力が必要なのは当然として、それ以上に大事なのが「運」。
 どの大学の、どの教授の元で、どういったテーマの研究をするのか?
 教授の指導力や影響力によって、有望な芽が摘まれてしまうことも珍しくありません。
 折角の素晴らしい研究も、先を越されてしまえば元の木阿弥です。

 プロスポーツ界の様に、若い内に己の力足らずに気づき、人生をやり直せるならまだ良し。
 研究者は後戻りできず、とことんまで突き詰め、完膚なきまでに打ちのめされ、真っ白に燃え尽きてからのリタイヤだったりします。
 その点、新田の様に、40歳過ぎから浮上できるのは、極めて稀少で、「事件」と言っても良いレベルです。
 それが証拠に、彼の奇跡的なキャリアは当時、朝日新聞にも取り上げられました。
 
 我が社にエントリーシートを送ってくる人の中には、俗にいう「資格受験くずれ」の方もいらっしゃいます。
 司法書士目指して何度も受験を繰り返し、今度こそはと仕事も辞めて受験に集中したものの、刀折れ矢尽き、40代で求職する人種です。
 
 ある意味、勉強熱心で根気もある真面目な人なのかも・・・。
 しかし、人生の目標を失ってしまった彼等からは、覇気が感じられないし、目も死んでいます。
 
 優秀な人材が、不運にもスポイルされてしまう数々の悲話を聞くにつけ、ビジネスの世界に生きることの幸いを実感させられます。
 ここでは、努力が報われないことなどまずありませんから。
 換言すれば、報われないと嘆く人の99%は自己責任に違いありません。

知識と経験と自信

 8月度のビッグスマイルキャンペーン結果が出ました。
 今月は、松山南店の森さんにフィーチャー(フューチャーは誤用)してみたいと思います。

【 23歳 男性 】
 ・ 良い部屋を集めて下さって、選ぶのが楽でした。
 ・ 家具を置くスペースがどうなるか、判り易く説明して頂けました。
 ・ 丁寧で朗らかで、とても話しやすかったです。

【 22歳 男性 】
 ・ 空港までお迎え頂いて、短い時間ながら多くの物件をご案内頂き、本当にありがとうございました。

 森さんにとって、同性・同年代のお客様です。
 近い年齢の場合、節度なく距離が近付き過ぎる恐れもあります。
 その点彼は、しっかりと一線を画すことができ、かといって堅苦しくもならない、絶妙な距離感を保てる営業マンです。

 社員として務めて、まだ二年足らず。
 昨年は一発で、宅建士の資格を取得しました。
 知識と経験に自信がプラスしたことで、更に一回り成長したようです。(体型も・・・)

 今年、彼の元には後輩の営業がつきました。
 今後の、ペアコーチとしての指導力も、大いに期待しています。

win-winの第一歩

 今日は店休日ですが、社内レクリエーション「ぶどう狩り」そして「焼肉ランチ」と、秋の味覚ツアー。
 空模様が気に成りますが・・・。
 両方とも、経営されている方は、弊社管理物件のオーナー様です。

 会社でお世話に成っている法人や店舗を、できるだけ利用することは、とても大切な心掛け。
 しかし、うっかり、そうした配慮が行き届かないこともあります。
 日頃から、「感謝の心を忘れるな」「思いやりを持て」と指導していますが、自分自身、反省することも少なくありません。
 
 仮に、自分の母親が食堂を経営していたとすれば、少々高くても、少々不味くても、そこを利用する筈です。
 自分の父親がコンビニを経営していたとすれば、少々遠くても、そこで買い物する筈でしょう。
 グループ内を利用しようという話しも共通です。

 これはバーター取引のススメではありません。
 「お宅で賃貸を借りてあげるから、健康食品を買って下さい。」
 こうした誘いに乗る必要も、まったくもってありません。

 しかし、我が社や個人を信用して頂いて御用命頂けたとすれば、感謝の念をもって、差し障りの無い範囲で利用させて頂くのは人の道。
 それがwin-winの第一歩です。

風が吹いたら、どうなる

 古くからの訓えに、「風が吹いたら桶屋が儲かる」があります。

1. 大風で土ぼこりが立つ
2. 土ぼこりが目に入って、盲人が増える
3. 盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
4. 三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
5. ネコが減ればネズミが増える
6. ネズミは桶をかじる
7. 桶の需要が増え桶屋が儲かる 

 なかなか、歪曲的かつ強引なブリッジです(笑)
 さて、昨日マンションの価格高騰原因の一つに、東日本・東北大震災の復興加速を挙げました。
 当然、災害は人道的に心痛む事象ですが、仕事が無くて窮していた業者にとってみれば恵みの雨です。
 
 喉がカラカラなら、泥水でも塩水でも飲んでしまうものでしょう。
 経営的に厳しい工務店は、競争に打ち勝つべく、薄利でも、赤字覚悟でも、仕事を取りにいきます。
 結果的に、自らの体力が損なわれ、蝕(むしば)まれてもです。
  
 被災により住む家が無くなってしまった人は、余裕があれば建て替えます。
 痛んだ部分は、修繕します。
 緊急を要しますから、金額に糸目はつけません。
 寧ろ、通常より高く吹っかけられることも充分考えられます。

 不謹慎でも、業者にとってはまさに神風です。
 今回、東日本を襲った大雨・洪水による被害でも、同様の連鎖が予想されます。
 そして、遠く離れた我々のマーケットにおいても、資材不足、人材不足に拍車がかかり、建築コスト上昇が更に加速するでしょう。
 
 TVで伝えられるニュースから、自らに及ぶ将来影響を予測するのは、経営者に必須の心掛けと言えます。

マンション高騰のからくり

 前職の会社は、鉄筋コンクリートのマンションを得意としていました。
 「安くて良い」建物を作るファクターは幾つかあります。

1. 経済設計(手抜きではなく、バランスの良い形状と構造)
2. 規格化・標準化(型を決めれば転用でき、設計も施工も簡便)
3. 大量一括仕入(タイルや手摺や石を海外から輸入)

 十数年前は、ファミリータイプの賃貸マンションを、35万円/坪で施工していました。
 16坪タイプなら一室560万円。
 家賃6万円取れれば、年収72万円・・・表面利回り12.8%の驚異的な商品です。

 残念ながら前の会社は無くなってしまいましたが、仮に残っていたとしても、今この価格ではできません。
 この理由も、幾つかあります。

1. 生コンの組合が強くなり、価格が高くなった
2. 鉄筋をはじめとする、原材料費が高くなった
3. 技術職が不足しているため、人件費が上がった

 一連の値上げの理由は何でしょう。

1. 都市部の景気回復を受け、建設投資が堅調
2. 東京五輪の恩恵による、首都圏の建築ラッシュ
3. 東日本・東北大震災の復興加速

 大都市圏や東日本に資材や人材が流れてしまったことで、四国のコストも極端に上昇しています。
 先述の35万円/坪のマンションと同仕様であったとしても、そのコストは二倍近くに跳ね上がります。
 投資する側からすれば、とても収支が見合いません。
 
 だから、中古マンション販売が好調なのです。
 そして、中古マンションもまた品薄になり、高値となっています。
 やはり、価格決定権を握っているのは、需給バランスです。

不動産フェア

 9月は、公益社団法人愛媛県宅地建物取引業協会にとってイベント月。
 愛媛県下各地で、「不動産フェア」が開催されます。
 
 その皮切りとなるのが本日の幡浜&大洲エリア。
 「アクトピア大洲」6Fで、各種「無料相談」等を実施します。

 ・ 不動産
 ・ 住宅ローン
 ・ 税務
 ・ 法務
 ・ 土地境界

 各々、専門のスタッフが待ち受けております。
 不動産というと、敷居が高いと思われる方も少なくありません。
 実は私自身も、かつてはそうでした。

 このフェアは、あくまでも公益事業なので、相談から発展して売り込まれる・・・といった心配は無用です。
 先着順で、防災グッズも貰えたり、飲み物も無料であったり、何より私が10:00~15:00現地に常駐しています(笑)。
 是非、御誘い合わせの上、お気軽にお越し下さいませ。

何故ギリシャは破綻したのか

 今朝の「NIKKEIプラス1」ギリシャ危機特集。
 親が子供に言い聞かせる会話形式で、とても判り易く解説されています。
 何故、ギリシャの財政は破綻したのか?

1. アテネ五輪('04)時、インフラ整備を行った費用が想定を大きく超え、借入が膨らんだ
2. ユーロ加盟('01)によって国際的な信用が高まり、返済能力を超える借入が可能になった
3. 観光・海運以外に、主たる産業が無い
4. 就業者の四分の一が公務員
5. 国民の四分の一が年金生活者

 上記1と2はセットです。
 ユーロの後ろ盾によって得た、身の丈以上の信用力が、皮肉にも災いの火種となりました。
 
 この話には、前提があります。
 ユーロ加盟の条件をクリアするために、ギリシャは財務内容を偽っていたのです。
 
 3~5に関しては論外。 
 何はともあれ、稼ぎ手不在です。

 働くこともせず、毎日遊び呆け、お金に困れば消費者金融で借入する・・・。
 そんな生活、長続きする筈がないでしょう。

 「御利用は計画的に。 収入と支出のバランスを考え無理のない返済計画を。」
 日本国も決して、他人事ではありません。

人生を楽しむ働き方

 NYホームを卒業した元社員が、出勤途中の時間に訪ねてくれました。
 転職当初は生産ラインに入っていましたが、最近営業に転属したようです。

 「生産ラインで仕事をしている時、精神的にはすごく楽だった。
 ただ、面白いかというと疑問だし、やり甲斐を感じ難い。
 そして、時間が経つのがすごく長かった。」

 決して、生産ラインで働く方を卑下するつもりはありません。
 彼の言葉は、一般的な話でしょう。
 現に我が社にも、同様の理由で生産ラインから転職してきた若手社員が二名いらっしゃいます。

 実は、製造業であっても、やり甲斐を見い出せる道筋はあります。
 何度も引用してきた、三人の石工の話です。

 石積みの建物を作るために、石工達が働いている。
 「何故、石を積んでいるのか?」
 それぞれ聞いてみた。

 A : もちろん、飯を食べるためさ
 B : ここに、建物を作るためだよ
 C : 教会を建て、礼拝する人々の心に癒しを与えるためだ

 Aさんは、対価を貰うために労働を提供する、と捉えているため仕事は苦役そのものです。
 Bさんは、取りあえず仕事の仕上がりだけは理解しています。
 Cさんは、自らの仕事の意義や、使命感にすら気付いています。

 Aさんに比較してCさんは・・・
 同じ荷物を運んでも、軽く感じる筈。
 一日の時間が短く感じる筈。
 人生が楽しい筈。

 仕事が辛いと感じた時、まず思いだして貰いたい話しです。

幸福感の伝染

 お金持ちが必ずしも幸福では無いように、環境や事象だけが幸福感を決めるものではありません。
 幸せは心が感じるものなので、貧しくても、満たされてなくても、毎日笑顔で幸福を満喫する人は居ます。

 本日、通勤中のNHKラジオで、「幸福感」について教えて頂きました。
 「幸福感」は伝染するのだそうです。
 
 確かに、言葉は言霊(ことだま)と言われます。
 「ありがとう」「がんばって」といった愛語は人の心をハッピーにし、不平・不満・愚痴・怒り等のネガティヴな言葉は、聞いた人の心に闇を落とす。
 こうした傾向は概念として理解しています。

 しかし、これを定量化して実証するのが学者の仕事です。
 12,000人を対象に、32年間に渡って研究した結果があります。

 友人・知人の幸福は、自らを9%幸福にする。
 友人・知人の不幸は、自らを7%不幸にする。

 即ち、不幸よりも幸福の方が2%分、影響を与えやすい。
 従って、友人や知人が多ければ多い程、幸福感が高い。

 改めて、人脈は宝。
 感謝と思いやりを持って、大切にしていきたいものです。
 幸せな人生を送るために。

振れ幅の心理学

 他人から貶(けな)されて、楽しい人はいません。
 他人から褒(ほ)められたら、悪い気はしません。

 確かにこれは、人間の心理です。
 しかし、心が喜び、満ち足りるのかというと、それだけでは言い尽くせません。

 仮に、24時間、365日、四六時中、寝ても覚めても、明けても暮れても、徹頭徹尾、褒(ほ)めちぎられたとすれば。
 或いは、「愛している」「好きだ」「大好きだ」・・・愛情表現の甘言を、立て板に水でぶつけられたなら。
 
 正直、どんな美辞麗句も薄っぺらく聞こえますし、「もういいよ。お腹一杯だから。」と遮(さえぎ)りたくもなります。
 勿論、これとは真逆に、誹謗・中傷・暴言ばかり繰り返されたのでは、精神が病んでしまうでしょう。
 
 普段は辛口で、なかなか褒めてくれない。
 重箱の隅を突く様に、いつも粗探しばかりされる。
 「たまには認めてくれよ。」と愚痴も出てしまう。

 でも、そんな上司から年に一度だけ、「今回は良かったじゃない! 頑張ったな!」と褒められたならば・・・。
 カラカラに干上がった砂地に、水が染み込むかの如く、心が潤う筈です。

 これが、心理学でいう振れ幅。
 いつも褒めてばかりだと、振れ幅が小さく、感動は生まれません。
 いつも叱られている人から褒められれば、振れ幅に比例して感動も大きく成ります。
 
 自分の意に反して捉われの身になり、心身に傷を負った被害者が、長期に渡る勾留の中で犯人の優しさに触れ、共犯者へと変貌してしまうのも、また恒常的な暴力に苛(さいな)まれながら、配偶者に従属し続けるDV(ドメスティックバイオレンス)も同じ理屈です。

 決して心理学悪用のススメではありません。
 振れ幅を意識した指導のススメです。

日本人長命の秘訣

 早朝、通勤中のNHKラジオで、「日本人は何故長命なのか?」について取り上げていました。
 
 これまでは、魚や野菜中心の食生活が大きな原因と見られていたのですが、近年研究によって別の要素が大きく影響していることが明らかになっています。
 それは、「つながり」・・・です。

 人と人とのつながりの基本は家族。
 家族の絆は古今東西共通の価値観です。

 ここでいうところは、地域社会との「つながり」を指します。
 最も大きな「つながり」は職場です。

 私自身は、海外で働いたことはありません。
 しかし、イメージとしては「仕事は仕事」と割り切った感じで、随分ドライな気がします。
 少なくとも、日本の多くの企業に見受けられる、ファミリーの様な連帯感は珍しいのではないでしょうか。

 これ以外にもコミュニティはあります。
 ・ 町内会
 ・ 同級生
 ・ 趣味の集まり・・・

 欧米が個人主義だとすれば、日本人は何かと群れたがる人種かもしれません。
 とにかく、この「つながり」が長命の秘訣だと言います。
 換言すれば、孤独は健康に悪影響を与えるのです。

 こうしたブログも、SNSも一つの「つながり」です。
 日常の些細な出来事を綴り、それに対して「おめでとう」「お大事に」「がんばって」と反応が返ってくる。
 こうした一言一言が、励みになり、勇気づけられ、やり甲斐、生き甲斐につながります。

 お客様、オーナー様、同級生、同業者、同僚、先輩、後輩、上司、部下、友人、知人、ご近所さん・・・。
 ありきたりな言葉ですが、人は一人では生きていけません。
 積極的な意思を持って、「つながり」を大切にしていきたいものです。

恩シエテ 観劇レポート

 一年振りに「カルフールホール」を訪れました。
 松山大学演劇部9月度本公演「恩シエテ」。
 「AUGHANCE」で共に活動するロッキーの初脚本作品です。

 お世辞抜きで非常に面白い作品・・・というより、自分はお世辞など言えない性分のため、身内が出ていても酷評することが多く、きっと煙たがられています(笑)。
 その私が、手放しで楽しめたのですから間違いありません。

 まず、昨年に比べて、役者の技量が数段パワーアップしていました。
 声の張り、間、滑舌、テンポ・・・。
 きっと、かなりの練習量をこなしてきたのだろうと推察します。

 次に、ミステリアス&シュールな世界観がツボでした。
 キャスト各々のキャラも明確に、しっかりと立っています。
 
 ストーリーは、ロッキーらしく(笑)かなりややこしい内容です。
 登場人物一人ひとりの、生き様やポリシーがきっちりと組み立てられ、複雑な相関関係が内在しているため、中盤までは脳内に?が渦巻き、筋立てを理解するのに一苦労します。

 正直、盛り込み過ぎじゃないかとも思ったものの、それは杞憂だったようです。
 終盤に近づくにつれて、?がひとつずつ解消されていき、前説ソング以降、散りばめられていた数々の伏線が効いてきます。
 ここまで複雑に数多くの種をばら蒔き、取り散らかしながら、エンディングは巧みにまとめてきました。
 
 唯一残念だったのは、劇場内の空気です。
 観客は恐らく、キャストの友人や家族でしょう。
 年配の方(といっても自分と同年代)も、多く見受けられます。

 多少なり舞台をかじっている自分達に比べれば、?の数が多かったかもしれません。
 空席の目立つ中、拍手や笑い等のリアクションが薄く、ホームなのにアウェーな「温まってない」感じ。
 そんな雰囲気での演技は、キャストにとって厳しいものですが、めげずにやりきっていたのは素晴らしい。
 特に、劇中漫才の長尺ネタは、スベリ狙いであったとは言え、ある意味狙い通りでした(笑)

 換言すれば、内子座の極めつけホームな環境で芝居のできる我々は、殊の外恵まれています。
 その感謝と、謙虚さだけは、常に忘れてはならないのです。

 これまで、ロッキーの脚本は何作か読ませて頂いています。
 その度、不遜にも辛辣な言葉で酷評してきました。
 しかし、今回観劇し、気付いたことがあります。
 彼の頭の中にある作品の仕上がりイメージを、コンテンツだけで読み取るのは、かなり難しい。
 ある意味、自分にはその能力が足りなかっただけかもしれません。

 勿論、このまま今作を内子座でやれるのか・・・となると少し話は違ってくるでしょう。
 個性や世界観を損なわない範囲で、内子座(オーガンス)の観客の目線に寄せる今後の取り組みを期待しつつ、労いを込め惜しみないスタンディングオベーションをおくります。

中古マンション売り時

 9月5日付の日経新聞に、「中古マンション売り時!?」という記事がありました。
 ここで言う中古マンションは、事業用1棟売りの収益物件ではなく、マイホームとしての区分所有マンションを指しています。
 エッセンスを拾ってみると・・・。

 ・ 都心部で中古マンションの価格が上がっている
 ・ 不動産市場では「売り時がきている」とも言われる
 ・ 実際に売却される物件も増えてきている
 ・ エリアによっては新築時よりも価格が高くなる逆転現象が
 ・ 三大都市圏で、2011年以降に供給されたマンションは、新築時価格を上回っている(東京カンテイ)

 気になる、価値の維持できる物件とは・・・。
 ① 都心部の人気エリア 
 ② 駅から近い
 ③ 広い

 この理由は・・・。
 1. 原材料価格上昇+技術者不足=新築価格上昇
 2. 国内景気改善に伴う外国人投資需要の高まり

 数年前は景気も低迷し、需要も逼迫していたことから、割安マンションが供給されていました。
 つまり、「値段の割にモノが良い」訳です。

 今は、原価が上がり、需用も旺盛なことから、新築は割高。
 従って、割安な中古に白羽の矢が立ちます。
 
 しかし、更に買いが活性化してくると、中古価格も上がってきて、最終的には適正相場に終息する筈。
 一過性の乱高下に一喜一憂するのではなく、中長期的な視点で見極めたいものです。

自宅の思いで管理を

 お任せいただいている管理物件のパトロールを実施しました。
 
 入居管理責任者である店長や、建物管理責任者のグループ会社社長と、各物件の敷地の端から端まで、階段を上がったり下りたり、朝の8:40~18:30丸一日巡回しましたが、半分も終わりません。
 残りは、後日仕切り直しです。
 現場の頑張りによって、それだけ管理物件が増えたことを、改めて実感しました。

 さて、チェック項目は多岐に渡りますが、ここではポイントを絞ってお伝えします。
 総論として言えるのは、敷地内に「ゴミが散乱し、雑草が目につく」ということです。

 勿論、管理とは言ってもそこに毎日常駐している訳ではないし、昨日掃除したとしても今日ゴミを落とされる可能性もあるでしょう。
 但し、ゴミも雑草も、昨日今日のものでないことは、一見すれば判ります。

 人間の五感のアンテナは、 怪しい臭い、不審な音・・・そうした気に成るものを捉える様にできています。
 先のゴミや雑草を放置するということは、それが気に成っていない証拠です。

 各店舗を巡回する際も、建物の両サイドや、道路と敷地の境界に草が生えているケースを散見します。
 その都度、これみよがしに自分が引いて見せるのですが、次はまた生えていたりします。
 
 自分の家の庭に雑草が生えたら気に成って引くでしょうし、ゴミが落ちて入れば拾うでしょう。
 鏡を見た時、自分の顔にゴミがついていたら、当然取り除きます。
 見逃すのは、物件に対する思い入れや、愛情が欠けている証拠です。

 繊細なオーナー様が見たら、「仕事をしてくれてない」と思います。
 案内のお客様は、「管理が行き届いていない」と見るでしょう。
 
 今後、建物点検の際、空室管理の際、物確の際、案内の際・・・自宅だと思って目配りをしてみて下さい。

悪い中での最良

 世界経済はチャイナショックに揺れ動いています。
 ニュースを見ていますと、中国の投資家の嘆きが連日聞こえてきます。

 お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、インタビューに答えている人の、身成りや言動は実に庶民的です。
 誤解を恐れずに言うと、投資家に相応しい富裕層には見えません。
 「国に騙された!」と吐き捨てる人々は、詐欺商法に引っかかった被害者と同じ表情、同じ口調です。
 
 その辺にいらっしゃる、サンダル履きの中高年者が連日、自転車に乗って証券取引所に日参します。
 株の歴史や仕組みもよく判らない一般庶民が、単純に「儲かる」からという理由で食い付き、全財産を投じ、瞬く間にその殆どを失ってしまったのです。

 中国の代表的な株価指数である上海総合指数の構成銘柄の時価総額は、過去10年間で約十倍に膨らみました。
 一千万円投資した人の資産は、一億円になった計算です。
 
 特に、直近一年間の時価総額は、2.7倍に膨張。
 1000万円投資すれば、一年後には2700万円になるのです・・・つい2ヶ月前までは・・・。
 庶民の目が眩んだとしても不思議ではありません。
 これを「バブル」と言わずして、何と形容しましょう。

 日本においても過去、オイルショック、バブル崩壊、リーマンショック・・・と歴史は繰り返してきました。
 実体経済を超える熱狂には、いつかどこかで必ず冷や水が浴びせられます。
 
 「賢者は歴史に学ぶ。 愚者は経験に学ぶ。」 ビスマルク

 さて、怯え続けている日本の投資家の皆さんに、救いの言葉を見つけました。

 「株式投資は相対比較の世界。
 確かに世界を見渡しても高度成長が見込める国を見つけるのは難しい。
 中国の成長にも疑問符がつく。
 その中で日本株は『悪い市場環境下での最良の投資先』と考える。」
 米運用会社トレードウィンズ ポートフォリオマネージャー ピーター・ボードマン氏

 チャイナショックを受け、引きずられる米市場とは対照的に、下げ止まり傾向にある一つの理由でしょう。
 念のため、個人的に株は触りません。

求人ミスマッチ解消法

 日経新聞を購読していますが、「社説」から引用することは稀です。
 今日は「人手不足の根にあるものを見極めよう」

 『いまの人手不足の原因は、一つには経済のサービス化に雇用構造が追いついていないことだ。』

 なるほど、核心を突いています。
 高度成長期は、品質はともかく、モノさえあれば飛ぶように売れる時代です。
 外食も、味や盛り付けよりも、腹一杯になればそれで良かった。

 こうした時代には、CS(顧客満足)等と言う概念はありません。
 今の求人や雇用の多くを占める介護も、かつては家族の仕事でした。
 それが今や、ビジネスとして成立しています。

 この数十年間で、外食の味のレベルは、格段に上がりました。
 接客のレベルは、それ以上に向上しています。
 というよりも、そうしないと競争に打ち勝てず、淘汰されてしまうのです。
 一方、働き手は、そうした大変な仕事はしたくないと思っています。

 【 7月 有効求人倍率 】
 ・ 2.57倍 介護職
 ・ 3.02倍 接客・給仕 

 更に、専門的な技能を持った人材も不足しています。
 ・ 1.99倍 機械整備・修理 
 ・ 3.68倍 建築・土木・測量の技術者
 
 責任が無くて、休みが多くて、福利厚生が充実していて、夏は涼しく、冬は暖かく、手を汚すことなく、給料はそこそこでも安定している・・・。
 さもそれがベストな職業であるかのような、学校・家庭・マスコミによる刷り込みが、今日の求人逼迫を招いたと考えます。
 
 幼少期からの教育の中で、手に職を持つことの優位性や、世の中の役に立つ職を通しての使命感・仕事観を訴えていけば、必ずミスマッチは解消される筈です。

知らないという大問題

 9月1日は、恒例の店長月初面談です。
 8月から新しい期の我が社にとって、今期の命運を占う初月の成果は如何に。

 全社的には、様々な特需が重なり、創業以来最高のスタートと成りました。
 しかし、5店舗+3部門=8部門各々の状況は、千差万別・悲喜交々。
 テコ入れが必要なところも少なからずあります。

 それでも、先行きは決して悲観していません。
 課題も、そのためにやるべきことも明確ですし、既に実行に移されています。
 
 以前、中小企業家同友会で学んだ教えです。
 ・ 目標(あるべき姿)
 ・ 標準(普通)
 ・ 現状

 『目標と現状との差は課題。
 標準と現状との差は問題。』

 もっとも深刻な大問題は、「知らない」「判らない」ことです。
 業界の標準(普通)が判らない。
 どこを目指しているのか目標が無い。
 そして今、自分達がどういうポジションのどういう立ち位置に居るのかすら判らない・・・。

 それは、行き先も決めず、今何所にいるのかも把握せず、周囲の車の流れを無視し、スピードメーターもガソリン残量表示も確認ぜず、ハンドルを握り、ただただアクセルを吹かしているようなもの。
 早晩、大きな事故を起こすに違いありません。

半値に成る住宅

 少子高齢化の波を受け、この国の空き家問題が浮上していることは周知の通りです。
 今日の日経新聞「経済教室」には、少し違った切り口から見た、ショッキングな内容が描かれています。

 「住宅価格『崩壊』の可能性」
 「総人口と老齢人口比率は住宅価格に影響大」 
 「日本の住宅価格は30年間で46%下落の試算」

 ▲46%というと、1500万円の住宅が810万円になるということです。
 半値に近い下落は、現実的なのでしょうか。

 結論は、残念ながら認めざるを得ません。
 モノの価格を決める要素は、コストでは無いからです。
 
 原材料費が幾らかかって、加工費が幾らかかって、会社の利益を幾ら上乗せして、流通費が幾らかかって・・・。
 こうした原価積上げ方式で価格が決まるのであれば、経営も楽なものです。

 しかし、世の中の価格決定権を握っているのは、メーカーでも工場でもなく、消費者です。
 要は、「売れる商品」を作れば価格は高く設定できます。
 「売れない商品」は、どれだけ価格を下げても売れません。

 言い方を変えますと、買いたい人(重要)が売りたい人(供給)を上回れば価格は高くなり、逆転すれば価格は下落します。
 ガソリン価格は顕著です。

 中東で戦争が起こり、供給が不足すると高騰します。
 世界景気が後退し、売れなくなると原油がダブつき、果てしなく下落します。
 売れなくなると産油国が話し合い、生産調整すると、また高騰します。

 家賃も同じです。
 47都道府県の県都の家賃ランキングで、愛媛県松山市は47番目の最下位。
 ところが、同じ四国の香川県高松市は、全国14番目と上位です。

 理由は一つ。
 松山は借家(空室)が多過ぎるのです。
 
 足元や短期の見通しを分析する顕微鏡
 地域や世界の経済を広く見渡す双眼鏡
 需給バランスの長期的展望を睨む望遠鏡
 
 常に三つの鏡を持ちましょう。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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