偽りの優しさ

 昨日、「偽りの謙虚さ」について書きました。
 今日は「偽りの優しさ」です。

 体調を崩し早帰りをした同僚が、翌朝出社してきました。
 ・ 心にも無いけれど、社交辞令的に「大丈夫ですか?」と声をかけるAさん
 ・ 心から心配しているけれど、「わざとらしい」と思い、声をかけないBさん

 さてどちらが「優しい」人でしょう。
 「心の無い言葉なんか要らない」という意見もあるかもしれません。
 しかし、自分は前者を支持します。

 何故なら、どう思ったとしても、言葉にしないと伝わらないからです。
 コミュニケーションの原則は、「どう思ったか」「どう言ったか」ではなくて、「どう伝わったか」。
 態度で、言葉で示さないと始まりません。

 「ありがとう」
 「おめでとう」
 「ごめんなさい」
 
 社内が愛語で満たされれば、心の中も次第に浄化されます。
 そして偽りの優しさも、真実の優しさに変わっていきます。
 言葉は言霊(ことだま)です。
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行動は変えられる

 自分は本質的に短気で不遜な人間です。
 従って本来、他人のそうした一面を注意できる筋合いではありません。

 一方、自らもそうだからこそ、他人の不遜さが鮮明に見え、共感できるのも事実です。
 また、他人の上に立つ人間は、自らができるできないに関わらず、教育・指導する責任があります。

 ・ 不遜 = 謙(へりくだ)る気持ちがないこと。 思い上がっていること。 また、そのさま。

 これが、自分の短所であることは間違いありません。
 ところが、人によっては自分のことを、「謙虚」な人間と誤解されているケースもあります。

 その理由は、気付いているが故、自らの発言を多少なりコントロールするからです。
 もっと、ストレートに言えば、謙虚でないにも関わらず謙虚なフリをします。
 言わば偽りの謙虚さですが、これは必ずしも悪いことではありません。

 親、上司、部下、資本家、お客様・・・。
 礼を尽くすべき人と接する際は、相手の言葉に耳を傾け、素直に受け入れる姿勢が求められます。

 意識して不遜な自分を抑制していけば、少しずつ受け入れの容積が増します。
 「自分は不遜な人間だ」として開き直り、言動を改めようともしなければ、どれだけ歳を重ねても尖(とが)ったままです。

 「不遜」のそこだけにフォーカスすれば短所ですが、光の当て方を変えれば「長所」が見えてきます。
 自信があり、自負があり、信念があるからこそでしょう。
 しかし、利己を押し出し過ぎると、社会的融和は図れません。
 
 性格は変わらない・・・でも、行動は変えられる。

 「ごめんなさい」「ありがとう」
 こうした愛語を積極的に使うことで、光の当たり方は目に見えて違ってきます。

出逢って5分の奇跡

 送別会がありました。
 送別会というのは、社員が別の道に進むことになり送りだす会ですから、必ずしも良いことではありません。
 しかし、何事も前向きに受け止めたいものです。
 
 自分は基本的に、「すべては最善」と思って生きています。
 勿論、反省すべき点は反省しなければなりません。

 そうした反省に思い当らせてくれたという意味も含め、すべての事象に感謝します。
 そして、将来の成長のために試練を与えて下さったのだ、と思うのです。

 辞められた社員の中には、営業紹介を頂く方も少なくありません。
 子供を連れて遊びに来てくれる方もいらっしゃいます。
 建築・不動産業界に進まれて、ビジネスパートナーと成る方もいます。 

 ここで、スピードワゴン小沢さんの合コンにおける名言も。
 
 「地球上に今さ、人口って何人いるか知ってる?
 63億人。
 63億人って、1人に1秒しか会わなくても180年かかる訳。
 それを俺たちどう?
 出会って5分以上経ってる。
 奇跡に乾杯!」 
 
 十年でも、五年でも、三年でも、半年でも、たった5分でも・・・。
 いえ、袖振り合うも多生の縁。
 奇跡に乾杯です。

明日死ぬかの様に生きなさい

 お世話になったオーナー様が、また一人天に召されました。
 前職の会社で建築から関わらせて頂き、起業とほぼ同時に管理受託させて頂いた方です。

 三年程前から入退院を繰り返し、担当医から何度も余命宣告を受けるほど、内臓は蝕まれていました。
 それでも、不屈な生命力で、何度も死の淵から蘇っています。

 今年の初め、危篤に陥ったという報を受け、病院に駆けつけましたが、既に意識混濁状態。
 御親戚のご判断もあり、危急時遺言の証人として立ち会わせても頂きました。
 それからも約半年、生き永らえた訳です。

 67歳。
 早過ぎる・・・余りにも早すぎます。

 改めて、人生は有限です。
 でありながら、永遠に生きられるかの様な錯覚をもって、人は今日を生きています。
 
 仮に今日、事故に遭い、生死の境を彷徨(さまよ)うとしましょう。
 命をまっとうする今際(いまわ)の際に、自らの人生を振り返り後悔は無いか。
 
 心残りが残されているとすれば、命のある内に埋め合わせたいものです。
 「明日死ぬかの様に生きなさい」
 インドの聖人「マハトマ・ガンジー」の言葉は教えてくれます。

第三回 感謝の集い

 7月26日(日)東京第一ホテル松山「スカイブリリアン」において、NYホームオーナー会「第三回感謝の集い」を開催致しました。

 『本日は、感謝の集いへのご案内をしましたところ、かくも沢山の皆様に御参集頂き、誠にありがとうございます。
 本会は今年で3回目・・・おかげさまで、毎回参加して頂く人数も増え、望外の喜びに存じます。

 かつて民主党政権時代に、時の首相であった野田佳彦総理が映画「三丁目の夕陽」を引用しまして、「昨日よりも今日、今日よりも明日が豊かになる国家を目指す」と明言しておりました。
 時は移ろい政権は変わりましても、現実はなかなか厳しいものです。

 さて、弊社では今年1月、5店舗目となる松山余戸店をOPEN致しました。
 同じく1月、本社所在地である大洲駅前店を新築リニューアルOPEN。
 更に5月、入居者様に安心して頂くべく、24時間365日対応する「NYホームコールセンター」を立ち上げています。

 7年目となる8月からは、不動産開発部を新設し、空家管理・仕入販売・売買仲介・不動産開発といった部分を強化します。
 ここ2~3年は、収益物件の取引が全国的に活性化しており、東京・大阪・名古屋といった大都市圏の投資家の方々が愛媛の物件に触手を伸ばす状況です。
 購入後の管理・斡旋だけでなく、購入や売却についてもお役立ちしたいと考えておりますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。』

剥がれ落ちた天婦羅の衣

 東芝の会計不祥事が波紋を呼んでいます。
 思う数字が出ない時、「チャレンジしろ!」と檄を飛ばしたことから、トップダウンの会計操作が疑われている訳です。
 法的追及はともかく、会社で起こった事象の責任は社長にあります。

 7月24日の日経新聞に、この事件に対する日本電産「永守重信」社長のコメントが引用されていました。
 「100の力がある社員に130やらせないと会社は伸びない。
 200やらせると危ない。」

 新聞のコメントは、前後の脈絡を切り取って掲載しますから、その真意は図りかねますが、この発言と事件とを結びつけるのは、少し強引でしょう。
 社員の潜在能力を引き出すことと、不正は別物です。
 前職の会社でも、不正は少なくありませんでした。

 住宅の営業リーダーであったMさんは、受注実績を挙げるために、二重契約の手法に手を染めます。
 会社提出用の契約書は、請負額2000万円。
 お客様と締結した契約書は、請負額1400万円。
 利益ゼロの原価契約です。

 某支店長のOさんは、支店業績を装うために、賃貸マンション建築のノーリスク契約を乱発します。
 契約金ゼロ、違約金ゼロ、着工期未定、融資未確定。
 リスクゼロですから、次々契約は上がります。
 しかし、一向に着工できません。
 最終的には、解約が頻発するのです。

 これらを業界用語で「天ぷら契約」と言います。
 ※ 天ぷら契約とは・・・架空の契約や、解約・取り消し・無効を前提とした契約。
           天ぷらは中身が見えない。 外からは立派に見えても実際は中身が小さい。

 さて、天ぷら契約は、遅かれ早かれ衣が剥がれ落ちます。
 であるにも関わらず、何故そうした愚行に走るのでしょうか?

 ① 上司が実力以上の数字を求め過ぎた 
 ② 上司と部下の信頼関係が希薄であった
 ③ 倫理感・道徳観の教育が不足していた 
 ④ コンプライアンスの監査が欠落していた・・・ 

 営業マン自身も、悪いことと知りながら、上司からのプレッシャーに耐えきれず天ぷら契約に逃げます。
 「来月二件受注して、一件は解約になったことにすれば帳尻は合う・・・。」
 しかし、一たび天ぷら契約に逃げた甘い営業マンは、二度とリアルな凌ぎができません。

 先述の永守社長の言葉を読み換えるならば・・・。
 「100の力がある社員が、130のパフォーマンスを発揮してくれれば会社は伸びる。
 但し、200のパフォーマンスが上がってきた時には、不正を疑え。」
 改めて、TOPの責任は重大です。

伝言ゲームの危うさ

 社員から別の社員に対する不満を耳にすることがあります。
 その際、一方の話を鵜呑みにし、もう片方に対して苦言を呈することはありません。
 
 片方の話だけでは、とても判断できないからです。
 警察でも、現行犯で無い限り即逮捕は無い筈。
 双方の言い分を直接聞いた上で、客観的な意見を述べ、当事者間で解決できる様に導くのが役割と認識しています。

 基本的に、他人伝(ひとづて)の話から真実を掴むのは容易ではありません。
① AさんがBさんに話す → Aさんの説明力 × Bさんの理解力  
② BさんがCさんに話す → Bさんの説明力 × Cさんの理解力
 
 これに各々のスタンスや価値観や感情が入り混じるのですから、極めて複雑です。
 伝言ゲームの様に、犬の絵が、しまいには大福餅になったりします。
 
 気に成ることがあるのなら、Aさんと直接会って話し合い、真意を質(ただ)すべし。
 それが率直さであり、コミュニケーションの原則です。

天国に一番近い会社

 昨日のブログで、助け合い、支え合う、互助の精神を説きました。
 これは決して理想論ではありません。
 また、慣れ合い是認の仲良しごっこでもありません。
 
 支える側は、笑顔を忘れず、見返りを求めない。
 支えられた側は、甘えることなく、感謝を表明し、恩返しを誓う。
 これが大前提です。

 とはいえ人間は皆、身勝手な生き物。
 当事者として影響が及んだ時、怒りや憤りが頭をもたげます。
 自分も例外ではありません。
 そんな時に思い出すのが、いつも引用する次の話です。

■ 地獄とは
【 大きな釜の中で、美味しそうなうどんが湯気を立てて煮えている。
 皆、腹を空かせているため、うどんを食べようと競って大釜に近付く。
 ところがそこにある箸は、長さ1メートルもあって、上手く口に運べない。
 皆我先に食べようと、狂った様に貪(むさぼ)る。
 やがて喧嘩が起き、うどんは周囲に飛び散り、誰も食べることはできない。 】

■ 天国とは
【 同じ釜の周りに、腹を空かせた人が集まっている。
 人々はうどんを長い箸でつまむと、釜の向こうの人に、「どうぞお先に召し上がれ」と差し出す。
 するとその人は、「御馳走様でした。今度はあなたにお返しをさせて下さい」と、自分の箸でうどんをとって勧める。
 こうして、すべての人が美味しいうどんを食べることができる。 】

 例え道のりは遠くとも、険しくとも。
 どうせなら、天国に一番近い会社を作りたいと思っています。

折り合いをつける力

 各店店長と共に、中小企業家同友会に参加しました。
 休日の夜にも関わらず、熱心に参加してくれる社員に感謝します。

 さて、今回の発表者は聖カタリナ大学の山本万喜雄教授。
 テーマは「共に育ち合い、働いて元気になる ~同友会運動における障害者雇用を考える~」

 障害者雇用というと、ボランティア的なイメージが一般的です。
 人員的にも経済的にも余裕のない中小企業においては、障害者雇用そのものが絵空事と捉えられがち。
 ここでは、自社の状況に合わせた読み換えが重要です。
 
 我が社には、バレーボール・ソフトボールの国体育成選手が3名所属しています。
 週末は、試合や遠征で抜けることも少なくありません。
 夕方は、練習のために早上がりをします。

 彼らは、日中仕事を一所懸命やった後の練習、平日勤め上げた後の週末遠征と、プライベートな時間や休息は殆ど無い、ハードな日常です。
 それでも過去には、「かきいれ時に居ない」という状況に、不満の声を漏らす人もいました。

 まずもって、本業に専業する人間であっても、機械の様に働き続けられる訳ではありません。
 女性であれば産休や育休もあります。
 男女に関わらず、事故や病気で、長期に渡って休まざるを得ないこともあります。
 
 相手の立場や状況に理解を示し、助け合い支え合う。
 恩を受けた人間は、仲間の情に感謝を示し、いつか御返ししようと心に誓う。

 こうした信頼関係の連鎖によって、笑顔と「ありがとう」が溢れる社風が築かれる。
 その社風の中で、感謝と思いやりの精神に満ちた社員が育まれる。
 だからこそ、困窮したオーナー様や社会的弱者としての入居者様の声にも、親身に耳を傾け手を差し伸べお役立ちできる。
 お客様からの感謝の言葉が、社員のやり甲斐や生き甲斐に火をつける。
 結果、店舗や会社の業績が上がり、社員に対する経済的な還元が可能になる。
 
 問題意識は、真剣だからこそ芽生えるものです。
 しかし、思う通りにはならないのが経営ですし、人生でしょう。

 現実と向き合い、折り合いをつける力を身につけるのも処世術。
 車のハンドル同様、精神にも適度な遊びが必要です。

双方負けのwin-lose

 懐かしのビジネスパートナーと、十数年振りの再会を果たしました。
 お互い、前職の会社から独立起業し、代表の名刺を交換します。
 皮肉なことに、以前所属した会社の実態が無いという状況も共通です。

 教訓としての気付きは、真面目に仕事をすることがいかに大切であるか。
 当たり前です。
 それでも世の中には、楽して儲かる方法を追い求める人が沢山いらっしゃいます。

 ・ ネズミ講
 ・ マルチ商法
 ・ ネットワークビジネス・・・

 こうした仕組みの共通点は、誰かが得をして、誰かが損をする。
 名著「七つの習慣」でいうところの「win-lose」です。
 しかし、得をした人は果たして、常に勝者でいられるでしょうか。
 
 『相手を打ち負かすことで、一時的に勝利の美酒に酔えるかもしれない。
 但し、長期的な視点に立つと「lose-lose」・・・必ず双方が負けになる。
 長期的な信頼関係を築くには、「win-win」以外の方法は有り得ないのだ。』

 知識と経験と知恵と汗と努力の積み重ねによって御客様にお役立ちし、対価と信用を得る。
 まっとうな仕事は、必ず「win-win」の活路を拓いてくれます。

ハンコ三つ運動の狙い

 十年ほど前、横浜で行われた人事のイベントに出席しました。
 GE、ジョンソン&ジョンソン等、世界的な企業の人事戦略を勉強するためです。
 愛媛からは、三浦工業の高木部長も参加されていたと記憶しています。
 
 さて、日本が世界に誇るトヨタの会場は、熱気に満ちていました。
 そこで聞いたのが、「ハンコ三つ運動」です。

 どこの会社にも稟議制度はあります。
 ハンコ三つは、その印鑑の数です。

 トヨタともなりますと、一般社員が起案した書類にズラリと印鑑が並びます。
 主任 → 課長代理 → 課長 → 副部長 → 部長 → 役員 → 副社長・・・。
 一人が2~3日抱え、たまに出張が絡んだりしますと、一ヶ月位あっという間です。

 「とてもじゃないが、意思決定が遅過ぎる!」
 悲鳴にも近い声を受けて、ハンコ三つ運動が発動されました。

 この取り組み、実はスピード感だけの問題ではありません。
 「皆で渡れば怖くない」ということでも無いのでしょうが、自分の後に何人も上役が控えているとなれば、押印時の責任も、どことなく希薄に成ります。

 「自分が最後の砦」
 そうして押す印鑑の重みは違います。
 ハンコの一つひとつに、使命感と責任感を投影したいものです。

値決めは経営:後編

 少し話しを巻き戻しますが、家賃1万円なら満室は確実です。
 営業マンは、物件を決め易くしようと、家賃値下げを拙速に求めます。
 しかし、愚かしくも、重大なエラーを犯していることに気付いていないのです。
 
 前職の会社で、賃貸マンションの商品開発会議がありました。
 「4面タイル貼りにすべきだ」
 「温水洗浄便座を標準にすべきだ」
 「システムキッチンを導入すべきだ」・・・等々、グレードアップを唱える一方。
 「価格は競合他社よりも安くすべきだ」

 その意見を一通り聞いた後、社長は言いました。
 「そうしたら、君らは失業してしまうな。
 放っておいても売れる商品なら、営業マンは要らなくなるのではないか?」

 まさしく、その通りです。
 商品開発部門は、グレードを上げれば上げるほど、価格を下げれば下げるほど、評価が上がります。
 一方、営業は、グレードを上げれば上げるほど、価格を下げれば下げるほど、評価を下げます。
 先述した営業マン達は、口々に自らの存在価値を薄めていた訳です。

 道端の石コロでも売ってくるのが営業マン・・・という時代もありました。
 お客様が認めて頂ける最高の価格の商品を、数多く売ってこそ営業マンの値打ちです。    以上 

値決めは経営:前編

 JALの再建を成し遂げた、京セラ創業者「稲盛和夫」氏は、経営に関する数々の至言を残しています。

 『経営の死命を制するのは値決めです。
 値決めにあたっては、利幅を少なくして大量に売るのか?
 それとも少量であっても利幅を多く取るのか?
 その価格決定は無段階でいくらでもあるといえます。
 どれほどの利幅を取ったときに、どれだけの量が売れるのか?
 またどれだけの利益が出るのか?
 ということを予測するのは非常に難しいことですが、自分の製品の価値を正確に認識した上で、量と利幅との積が極大値になる一点を求めることです。』

 築35年経った、3LDK20戸の賃貸マンションの家賃設定で例示してみます。
 家賃を8万円も取ったのでは、まず決まりません。
 5戸も入居して貰えれば御の字でしょう。

◆ 家賃8万円 × 5戸入居 = 30万円/月

 「古い、汚い、高い」
 入居付けできない理由をどれだけ並べても意味がありません。
 我々は、「どうすれば入るのか?」の提案が仕事です。

 何より、絶対入らない物件はありません。
 最後の砦は家賃。
 仮に、家賃を1万円にすれば満室確実でしょう。
 しかし、その収入は・・・。

◆ 家賃1万円 × 20戸入居 = 20万円/月

 ということは、1~8万円の範囲内に、収入を最大化する家賃設定が潜んでいます。

◆ 家賃4万円 × 16戸入居 = 66万円/月
◆ 家賃5万円 × 13戸入居 = 65万円/月
◆ 家賃6万円 × 11戸入居 = 66万円/月

 「予測するのは非常に難しいことですが、管理物件の価値を正確に認識した上で、量と利幅との積が極大値になる一点を求めること。」
 どのゾーンが最も現実的なのか?、それは御客様に最も近い現場の営業マンが知っている筈です。    つづく

逸れろと願う狭量な心

 四国直撃そして縦断。
 最悪のコースと思われた台風11号が行き過ぎました。
 丸亀から倉敷方面と、四国でも我々のホームとしている中南予から逸れたことで、被害は殆どありません。
 
 台風は、進行方向に向かって右側の被害が甚大と成るようです。
 今回は左側だったのも幸いしました。
 愛媛にとって最悪は、豊後水道を上ってから東に折れ、瀬戸内を横断するコースでしょう。

 こうして台風被害を振り返る際に、いつも思うことがあります。
 人は自分勝手な生き物です。

 進路予測図を見ながら、ニュースを聞きながら「逸れろ! 逸れろ!」と心で願う。
 でも逸れた先には、やはり人が住んでいます。

 丸亀では、翌日完成見学会を控えた元部下が居ました。
 倉敷には、グループの会社があります。

 そういう意味で、逸れろと願う自分が、いかに利己的か。
 他人の痛みを、自分に痛みと思える、そんな広い心を身につけたいものです。

Judas, Christ With Soy

 先日の日曜日、森山未來の内子座公演「Judas, Christ With Soy」を観て参りました。
 正直、森山未來にも、共演者のEllaにも、イスラエルにも、コンテンポラリーダンスにも、特段の興味があった訳ではなく、単(ひとえ)に友人の誘いがあったからです。
 加えて、なかなか手に入り難いプレミアチケットの響きに釣られた感は否めません。

 強いて挙げれば、原作者の太宰治ファンではあります。
 しかし、「走れメロス」「斜陽」「人間失格」の代表三作を読んだ程度のものです。
 それと、青年演劇郡大会に、「人間失格’91 ~天使の瞳~」というオマージュ作品を上梓(じょうし)したこともあります。
 とはいえ、この原作「駆け込み訴え」は、さわりしか読んでいません。

 三公演のチケットが10分で完売したという触れ込み通り、場内は熱気に溢れていました。
 花道まで座布団を敷き、超満員です。

 肝心の公演はというと・・・。
 やはりこれは、「考えるよりも感じろ!」の世界でしょう。

 未來さんとEllaさんの、キレのある動きは実に素晴らしい。
 いや、単なるキレだけでなく、実に優雅でしなやかなこと。
 激しい動きの連続であるにも関わらず、息づかいは常に穏やか。
 言葉や歌にも全く乱れが無い。

 これは日頃からの、身心の鍛練の賜物でしょう。
 また、一ヶ月間内子町に滞在して作り上げただけあって、すっかり内子座の舞台と同化しています。
 情念をシルエットで魅せる演出効果は、特に見事でした。

 通常の舞台感覚で言うと、1時間は短い部類。
 しかし、出ずっぱり&踊りっぱなしの1時間は見応えがあり、充分満足できる作品であります。

 公演時の内子の町は賑わっていました。
 かき氷には列ができ、飲食店も満員御礼です。

 来年、内子座は100周年。
 様々なジャンルの舞台招致が予定されています。
 11月15日には、我が劇団「AUGAHNCE」の定期公演「ハロウィンの夜」も・・・。
 
 文化的な活動に、町民として関われることは本当に幸せなことです。

二枚目のドア

 少しだけ時間的な余裕ができたので、某店を巡回し、社員と面談しました。
 面談というほど大袈裟なものではないのですが、オフィシャルではない方が、実のある情報を拾える気がします。

 何時何分から何分間と時間を定め、スケジューリングされた通り順番にこなしていくとなれば、表面的な内容しか話せないのも事実。
 理想は、アイスやお菓子を手に、用も無いのに、にこにこしながらふらりと立ち寄る、脇が甘くて懐の深い上司です。

 結果、今まで知る由も無い、大きな気づきがありました。
 やはり、経営のヒントは現場にしか落ちていません。

 今日の改善はもう一つ。
 この店のトイレのドアです。

 入り口のドアを開ければ、正面には二枚目のドアがあります。
 一枚目にも、二枚目にも、鍵は両方かかります。
 一枚目のドアを閉めてから、二枚目のドアを開けようとする時、身を避けて縮める必要があります。
 すごく手間で窮屈です。
 
 一枚目のドアと、二枚目のドアとの空間に、手洗い等はありません。
 ということは・・・。
 そう、機能的に二枚目のドアは要らないのです。
 平成22年9月のOPENから、5年近く使い続けた二枚目のドアを、今日外しました。

 改善のヒントは、身近に転がっています。   

満足のいく写実画

 まったく、世の中は思った通りにはなりません。
 見方を変えれば、思った通りにならないものを、少しでも思いに近づけようとするのが人生であります。

 7月決算の我が社は、今月が決算月。
 今はまさに最後の追い込み、仕上げの段階といえるでしょう。

 一年前に描こうとしたのは写実画。
 今キャンパスにあるのは抽象画。
 それでも、その画には予定以上の値がつきそうです。

 結果オーライではありませんが、とりあえずTOPとしての責務を果たす意味において安堵はしています。
 但し、その一息は一瞬。
 文字通り、息つく暇もありません。 

 今期の締め括りとして、月末に予定している「感謝の集い」(オーナー会)。
 来期計画の策定も待ったなし。
 ここでも、思わぬ紆余曲折に見舞われます。
 
 打てば必ずホールインワンのゴルフ。
 投げれば必ずストライクのボーリング。
 そんなゲーム、誰がするでしょう。
 
 経営も、人生も、同じです。
 思った通りにならないからこそ面白い。
 来期こそは、満足のいく写実画を描こうと思います。

甘くて濃くて不味い珈琲

 今から四半世紀前、某菓子店の店長から不動産業に異動したエピソードは、折に触れてお話ししてきました。
 こんな畑違いの異動も珍しい・・・というより、解釈によっては「辞めてくれ」とも取れます。
 前向きに捉えた自分が、鈍感だったのかもしれません(笑)
 それが今や天職です。

 さて、異動後、何から手をつけたら良いか分からない自分に、上司はこう言いました。
 「仕事はしなくても良いから、同業者を訪ねて珈琲を飲んで来い。」
 その時の自分に真意は判り兼ねますが、「迷わず行けよ!行けば判るさ!」とばかり、同業者の甘くて濃くて不味いインスタン珈琲を飲みに行きます。

 そうこうする内、業者から宅地を提供され、施主を紹介され、初めての住宅建築に関わることができました。
 今も尚一緒に仕事をしている、大洲駅前店の滝井店長に引き継ぐ際も、背中を見せるべく一緒に業者を訪ね、1日に何杯もの甘くて濃くて不味いインスタント珈琲を飲んだものです。
 滝井店長は、「胃の具合がおかしくなる」と辟易としていましたが・・・。

 先週から今週にかけ、初心に帰って同業者を訪ねています。
 建売メーカー、ハウスメーカー、地場ビルダー、売買系不動産会社等々・・・。
 営業時間中の訪問だけでなく、夜の会食、昼のパワーランチ、朝のパワーモーニングまで。
 
 そこで、思わぬ情報を教えて頂くこともありますし、商売上のヒントを得ることもあります。
 オフィスのデスクだけが仕事場ではありません。

利益最大化のための施策

 8月1日付で、大規模な異動を考えています。
 全社的には既に周知済みです。

 そもそも、転勤とは何か?
 ウィキペディアをひも解きますと・・・。

 『転勤(てんきん)とは、労働者を同じ会社内の異なる勤務場所に配置転換すること。
 使用者が労働者に転勤命令を行う場合には、原則として根拠が必要となるが、就業規則の規定などをもって使用者に広範な人事権が認められている。
 日本において転勤が一般的であるのは、長期雇用を前提に供給労働力を調整するため、出向、転勤など企業内労働市場、企業グループ内労働市場の中での異動を行うからだ。』

 そう、文中にある様に、長期雇用を前提としているからこそ、労働力の調整が必要になります。
 資格、経験、営業力・・・様々な能力を見比べ、会社として最大の生産性を引き出すのが狙いです。 
 金融機関等の大企業になりますと、不正防止や、懲罰的な意味合いの左遷もありますが、中小企業では稀でしょう。
 
 さて、全体最適を狙いとする以上、時に部分不適は仕方ありません。
 特定の個人や店舗にとっては、一時的にマイナスとなることもあります。

 しかし、最終的には組織を活性化し、利益を最大化するための施策です。
 まずはその大前提を理解頂くべく、説明責任に全力を尽くしたいと思います。

人の会20周年式典

 「人の会」の20周年記念式典に、OBとして参加しました。
 「人の会」とは、県下主要企業人事担当者の集う情報交換会の名称。
 元ダイキの人事部長であった比企さんが発起人です。

 自分は前職の会社で、人材開発部門のTOPも兼任していた常務の時代に参加していました。
 今から十年前、J社の全盛期。
 北は東京から、南は鹿児島まで拠点網を有し、680名程の社員を擁していた頃の話しです。

 ある時、人事考課がテーマでした。
 J社では、明確な基準を定めています。
 「売上から原価と外注費を除して粗付加価値を求める。
 粗付加価値の33%を人件費総額と定め、そこから固定給を除して賞与総額を求める。
 次に個々人の評価に従ってポイントを割り振る。
 賞与総額を個々人の総ポイント数で割り付け、一点単価を導く。
 獲得ポイントに一点単価を乗すると、賞与額になる。」

 < 例 >
 売上80億円 - 原価40億円 - 外注費10億円 = 粗付加価値30億円
 30億円 ÷ 33% = 人件費総額10億円
 10億円 - 固定給8億円 = 賞与原資2億円(夏季1億円、冬季1億円)
 1億円 ÷ 総ポイント50,000P = 2,000円/P
 A君はA評価で400Pだから・・・400P × 2,000円 = 800,000円
 B君はB評価で200Pだから・・・200P × 2,000円 = 400,000円
 C君はC評価で100Pだから・・・100P × 2,000円 = 200,000円

 会社の業績が良ければ、賞与原資が多くなり一点単価が高まる。
 個人が頑張れば、ポイント数が多くなる。
 やったらやっただけ報われる、合理的で納得性のある評価システムです。

 ところが、先述の比企さんは、瞬時にこのシステムの矛盾を見抜かれました。
 「これはJ社が右肩上がりに成長しているからこそ成立する仕組み。
 右肩下がりになった時には、極めて危うい。」

 その後J社は、まさに右肩下がりとなります。
 利益減少に伴って賞与原資が枯渇し、頑張った社員すら報われない状況に陥りました。
 優秀な営業社員は次々離脱。
 やがて民事再生法申請、その数年後には二次破綻の憂き目をみます。 

 企業は人なり。
 かつての比企さんの予言を思い起こしつつ、企業経営の真理に行き当たった宴でした。

ハトとウサギの競争:後編

 さて、我が宅建協会が、業界最大の団体であることは間違いありません。
 但し近年、他団体の猛追を受け、新規入会に限って見ると拮抗してきました。
 その流れに危機感を抱き、入会金を見直す動きがあります。

 確かに、新規入会する側からすると、開業資金は極力抑えたいもの。
 従って、低廉な入会金の団体に、人が流れるのは仕方ないでしょう。
 しかし、仁義なき値引き合戦は、単なる消耗戦です。

 昨年「坊ちゃん」という業者間サイトが立ち上がりました。
 実はこの「坊ちゃん」こそが、他団体に決定的な差をつける切り札です。
 
 不動産業を起業しても、商品(物件情報)が無ければ商売になりません。
 また、お客様から商品を預かったとしても、自力だけでは限界があるものです。
 
 「坊ちゃん」を導入すれば、多大な手間暇をかけることなく、充実した物件情報を取得できます。
 沢山の情報を預かる業者は、より多くのマッチング機会を得ることができます。
 買主は選択肢の幅が広がりますし、売主は速やかに最良の条件で売り抜けることができます。
 ひいては不動産取引が活性化し、業界が潤い、地域景況が押し上げられる、まさにwin-winの素晴らしい取り組みです。

 この「坊ちゃん」が本格稼働すれば、多少入会金が高かろうとも、選ばれるに違いありません。
 寧ろ、他団体からの移籍が、雪崩をうって殺到する可能性すらあります。
 
 勿論、この「坊ちゃん」はただのシステムです。
 多くの会員の賛同を得て、沢山の物件情報が掲載されることで、文字通り宝箱に成ります。
 まずは執行部が、各地区代表が、そして理事が、その重要性に気付き、必死の覚悟で啓発すべきです。 

 「坊ちゃん」は、宅建協会にとって起死回生の施策と言えるでしょう。
 裏を返せば、「坊ちゃん」の充実無くして宅建協会の未来はありません。   以上

ハトとウサギの競争:前編

 おとぎ話ではありません。
 不動産の業界には、宅建協会(ハトマーク)と全日不動産協会(ウサギマーク)の二団体が存在します。
 7割以上のマジョリティーを占めるのが前者。
 我が社は宅建協会に所属し、私自身も大洲の支部長兼、県の常務理事を務めていることは周知の通りです。
 
 宅建協会には、各種委員会があり、組織の活性化のために日夜取り組んでいます。
 一例を挙げると・・・。

・ 組織拡充委員会 新規入会促進等
・ 会員支援委員会 CM作成等
・ 政策流通委員会 ホームページ等
・ 情報システム特別委員会 業者間サイト「坊ちゃん」等

 今回、CMを作成する上で、イメージキャラクターを設定することと成りました。
 どういうものになるかは後々判ることとして・・・。
 本来であれば、CMだけでなく、HPや広報紙等、このキャラを、ありとあらゆる媒体に登場させ、印象付ける必要があります。
 不動産フェア等のイベントには、ゆるキャラ的な着ぐるみが登場しても良いでしょう。
 他団体との差別化や、一般の知名度アップのためには、ヴィジュアルを活用したブランド戦略が不可欠です。

 先述した縦割り行政は、各々が責任を持って自立的に運営できるメリットの反面、ブランド戦略上不可欠な、組織横断的かつ網羅的な展開がし難いデメリットがあります。

 こうした展開を、CI(コーポレートアイデンティティ)と言ったりもします。
 『 CI (コーポレートアイデンティティ) 』
 企業文化を構築し特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、また判り易いメッセージで発信し社会と共有することで存在価値を高めていく企業戦略のひとつ。

 不動産業界の特性として、扱っている商品の差別化が難しいからこそ、そうした取り組みが重要です。
 但し、業界団体としての差別化には、もっと別の取り組みがあります。     つづく

人間だもの

 早いもので評価の時期を迎えました。
 弊社では賞与は年3回。
 四ヶ月毎に評価があります。

 評価の重要なポイントを列挙しましょう。

1. 原資は有るや否や
 給料は先払い、賞与は後払い。
 会社の利益が出なければ、原資が無い訳で、無い袖は振れません。
 
2. 会社・部門・個人
 まずもって、会社の利益が無ければ話しに成りません。
 次に、店舗として独立採算できているか。
 最後に、個人としての数字です。  

3. 感情を交えない
 好き嫌いの感情、怒りや贔屓は御法度ということです。
 評価者は、冷静かつ客観的な目で見なければなりません。

4. 数字に表れない部分にもフォーカス 
 数字だけで良いのなら、評価も面談も不要です。
 数字に表れない貢献をどう見るか。
 社員の頑張りに報いる上で重要な点です。

5. 求める人材象の明確化
 会社には理念や方針があります。
 幾ら数字を上げていても、そこを外せば減点せざるを得ません。

6. 絶対評価ではなく相対評価
 個人が幾ら頑張ったかではなく、相対的に見ての優劣です。
 テストで90点取ったとしても、前回が95点であればトレンドは下降。
 平均点が91点であれば、平均以下の成果です。

7. 苦言も称賛も期待に変換
 失敗や不良な結果は、当然に苦言を呈します。
 成功や優良な結果は、当然に称賛します。
 しかし、何れも次につなげる期待としてのものです。

 最終的には、個別面談によって、評価結果と期待を伝えます。
 「役に立ちたい」「褒められたい」「認めて貰いたい」
 それが人間だからです。

幸せか不幸か、それが問題

 昨夜は、「シニア生活支援の会」。
 宮川会長の人柄に惹かれ、仲間入りさせて頂き2年。
 初めて会の正式名称を知りました(笑)

 さて、今回の発表者は、中小企業家同友会でお世話になっている「梅本の里」の杉本さん。
 介護や福祉に対する先入観が、根底から覆される、素晴らしいお話しでした。

 まずもって「梅本の里」は、一般企業の経営とは一線を画します。
 ① オーナーが不在
 ② 目的は地域貢献

 ところが、営利追求を第一義とせず、地域貢献を志すことで、結果的に経済循環を実現している点が面白いところ。
 3Kビジネスと言われ、職員の採用難や離職が問題視される福祉業界ですが、ここでは無縁です。

・ 職員の定着を目指して託児所を設置する
・ 託児所と施設内の壁を取り払う
・ 施設内の駄菓子屋に学校帰りの子供が立ち寄る
・ 託児所の子供は、働く親の姿を見ることで畏敬の念が備わる
・ 子供達と触れ合うことで、入所者の生き甲斐が呼び覚まされる
・ お年寄りと接することで、子供達は障害を受け入れ、優しさが育まれる・・・

 勿論、託児所は、補助金を貰ったとしても赤字です。
 それでも、社員は笑顔で定着して働き、入所者が順番待ちとなればどうでしょう。
 福祉ビジネスの経営者が最も頭を悩ませている、入所者募集や求人にかける費用が大幅に軽減されます。

 国土交通省も厚生労働省も、高齢化社会を念頭に置き、サービス付きや介護付きといった高齢者住宅の増産に躍起です。
 ところが、必ずしも運営は上手くいっていません。

 求められるのは、箱もの重視のハードではなく、就労者や入所者や地域を取り巻くコミュニティを核としたソフトの充実なのでしょう。
 安いか高いか、広いか狭いか、古いか新しいか、損か得か・・・。
 こうした実利面での比較ではなく、幸せか不幸か・・・それが問題です。

社会秩序を守る決断

 ギリシャTOP主導の理不尽この上ない国民投票。
 事実上の破綻国家が、財政緊縮策を受け入れるか否かという、信じられない審判に、信じられない結果です

【 賛成派 】
 「ギリシャ経済は病気だが、EU離脱は死だ。病気と死なら病気を選ぶ。」 75歳 年金生活者 パラマラスさん
 「経済危機克服にEUの力は不可欠だ。ギリシャだけでは立て直せない。」60歳 映画監督 ゴリツァスさん
 「EUは家族。不況で仕事は三分の一に減ったが、離れる訳にいかない。」45歳 漁師 マルテゾスさん

【 反対派 】
 「反対票でEUに圧力をかける。給与は三分の二に下がりこれ以上緊縮できない。」43歳 教師 パブツァキさん
 「反対でもユーロ圏残留はできる。欧州市民として反対票を投じた。」37歳 学生 クセラさん

 実に6割以上が反対票を投じた背景は・・・。
 「ギリシャをEU離脱させれば、ユーロの信用が失墜する」
 「EU離脱すれば、社会主義国に抱き込まれ、安全保障上の脅威になる」
 こうしたEUのリスクの足元を見て、高を括った楽観論です。

 しかし、悪しき前例を認めるべきではないでしょう。
 社会秩序を守るために、EUの勇気ある決断を望みます。

素直な心になりたい

 パナソニック創業者「松下幸之助」翁の口癖は、「素直になりなさい」でした。
 著書「素直な心になるために」では、繰り返し繰り返し「素直」のススメが表現されています。

・ 素直な心というものは、だれに対しても何事に対しても耳を傾ける心である。

・ 素直な心というものは、すべてに対して学ぶ心で接し、そこから何らかの教えを得ようとする謙虚さを持った心です。

・ 素直な心というものは、よいものはよいものと認識し、価値あるものはその価値を正しく認めることのできる心である。

・ 素直な心が働いたならば、なすべきことを正しく知り、それを勇気をもって行なう、という姿が生まれるようになる。

・ 素直な心を養うためには、まず、素直な心になりたいという強い願いをもちつづけることが必要である。

 自分自身、素直でなかった場面を省み、戒めてばかりの人生です。
 人間性を高め、徳を身につけることは、一朝一夕には叶いません。
 
 それでも、幸之助翁の言う通り、まずは思うことから。
 年齢や環境や育ちに関係なく、思いのスイッチは今日、今、この瞬間から入れられます。

7%の限界

 つくづくコミュニケーションは難しいものだと思います。
 特に、メールでのやり取りは誤解が多いようです。

 人の行動が他人の好意や反感に、どう影響を及ぼすか?
 その実験結果を数値化した「メラビアンの法則」を見てみましょう。

 ・ 言語情報 =  7% 手紙・メール・・・
 ・ 聴覚情報 = 38% 電話・ラジオ・・・
 ・ 視覚情報 = 55% 面談・テレビ・・・

 即ち、言語情報だけでは、真意の7%しか伝わらない訳です。
 確かに、相手のことを大事に思っていたとしても、「大切な人」という言葉だけでは上手く響きません。
 下手をすると、嫌味に取られることもあるでしょう。

 電話であれば、言葉の強弱や、間合いや、ためによって、有る程度の本気度合が伝わります。
 更に目の前にいれば、真剣な眼差しやボディランゲージによって、より深く想いを伝えることができます。
 
 毎日毎日、性懲りもなくブログを書き綴っていますが、決して過信している訳ではありません。
 所詮7%の世界ですから。
 大切な話であれば、社員と一対一、フェイストゥフェイスで話し合う必要があります。
 
 先月から今月にかけては、社員との面談機会が少なからずありました。
 きっとそれは、いかなる業務よりも重要な仕事だと確信しています。

必然のごっつあん

 これまで、三浦知良選手のコラム「サッカー人として」を何度引用したことでしょう。
 今回も秀逸でした。

【 必然のごっつあん 】
 「なぜかカズさんのところにボールが落ちてきますね」と、周りは言うけれどこれは偶然じゃない。
 ボールの行方を予測し、可能性を感じ、意欲を持ってそこに走り込んだからこそだ。
 人生と同じで、運が無ければボールは転がってこない。
 でも、運だけではコンスタントに決められない。
 - 中略 -
 コーチは言ってくれた。
 「したたかだね。だからボールがこぼれてくる。」
 必然的に「ごっつあんゴール」を引き寄せたんだ。

 仕事をしていても、ラッキー、アンラッキーはあります。
 どこかの国のスーパースターがやってのけた、ドリブルで5人も6人も抜いて魅せる、歴史的なゴールは稀です。
 すっかりお膳立てができ上がったものを引き継いで契約するケースもあります。 

 それでもキングカズの言う通り。
 牡丹餅を食べたければ、せめて棚の下に行け!
 方向性を予測し、可能性を感じ、意欲を持ってその場に居ないとゴールできないのです。

 川で洗濯しながら、流れ行く巨大な桃をやり過ごした御婆さんもそう。
 チャンスの神様に後ろ髪はありません。

借りた金は返すな!

 ギリシャの財政破綻をきっかけとして、世界恐慌が訪れるのではないか?という、悲観論が渦巻いています。
 自分もその危うさを憂う一人。
 それにしても、ギリシャの首相の論理は無茶苦茶です。
 
 生活費に困った男が金を借りにきた。
 貸主 「貸してやっても良いけど、無駄遣いを無くすなど、生活を見直しなさい。」
 借主 「判りました。言う通りにしますので、お金を貸して下さい。」

 ところがその後も、生活を見直すどころか散財を続け、借りた金も底をついてしまった。
 約定の返済期限は近付いてくるものの、返すどころではない。

 借主 「申し訳ないが、もう少し金を貸して貰いたい。」
 貸主 「またか? 貸してやっても良いが、今度こそ本当に生活を見直しなさい。」
 借主 「判りました。家族に聞いてみます。」

 男は家族を集める。
 「皆よく聞け。
 金を借りたいなら、生活を見直せと言ってきた。
 車も携帯も手放さないといけないかもしれない。
 おかずも一品減るかもしれない。
 そんなことは嫌だろう?
 だから皆で、口を揃えてNOと言うんだ。
 なに心配することは無い。
 無い袖は振れない。
 無い者の強み。
 うちが万歳したら、困るのはあいつらの方さ。」
      
 耳を疑います。
 これが一国を束ねる首相の言葉でしょうか?

人生の目覚まし時計

 身近な知人が二人、病魔に取りつかれました。
 何れも、自分より歳下です。
 
 毎日の様に酒を飲み、煙草を吸い、カロリーオーバーの食生活。
 血糖値、コレステロールが上がり、血液がドロドロになり、血圧が上がり、胸が苦しくなる。
 まさに、成人病の典型と言えるでしょう。

 歳を重ねる程に感じるのは、健康が当たり前でないということ。
 人生は有限。
 であるにも関わらず、まるで永遠の命を謳歌するかのように、自堕落な日々を送るのが人間の弱さ。
 私も同じです。

 病気にかかるのは不幸なことですが、ものは考え様。
 突発的な発作で、考える余裕もなく、天に召されることだってあります。
 そう成る前に、警告を発して貰ったという意味においては、感謝すべきかもしれません。

 現に二人とも、酒を止め、煙草を止め、食生活も改善しようとされています。
 果たして、こうした強烈な警告無しに、英断できたでしょうか?

 また、体調を崩した時に、心配してくれる家族、声掛けしてくれる知人、業務を助けてくれる同僚・・・周囲の人への感謝も、何かのきっかけがなければ気付き難いものです。

 人生の目覚まし時計

 そのアラームが胸に響いたとすれば、それはまさに生きている証しです。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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