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充分条件でない宅建

 宅建協会の地区代表は、苦情処理委員会の構成員です。
 また、各地区や県の無料相談員として駆り出されることもあります。

 当事者間でのトラブルが各支部の無料相談に持ちかけられ、各支部で解決できなかった問題が県に上がってくる仕組みです。
 様々な相談を受ける中、明らかに業者に非があることも少なくありません。
 一方、同業者として、同情的になる場面もあります。

 昨今、消費者側が手厚く取り扱われるのがトレンドです。
 例えば、重要事項について説明し、署名押印を頂いていたとしても、充分な納得が得られてない場合に、説明不足を指摘されることがあります。
 
 「言った」「言わない」となれば、正当性を立証するのは極めて困難です。
 仮に、調停や裁判を通じ、勝訴したとしても、商売として勝ったかどうかというとどうでしょう。

 費やす時間とエネルギー。
 周囲への情報拡散・風評被害。

 そう考えると、業者の立場は極めて弱いもの。
 誤解を恐れずに言うならば、法的責任を果たしていても、絶対はない訳です。

 ましてや、法的に落ち度があれば、釈明の余地はありません。
 従って、営業が宅建を持つことなど当然。
 
 それとても、無くてはならない必要条件であって、充分条件ではないのです。
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THE WINDS OF GOD

 皆さん御承知の通り、俳優の今井雅之さんが天に召されました。
 大腸癌の発症から1年足らず、屈強だった身体から20Kg以上を削ぎ落とす、壮絶な闘病の果てにです。
 
 今から10年前、当時のグループ会社社長の御紹介で、松山公演の楽屋にお邪魔しています。
 本番前、楽屋での今井さんは、TVで見るままの歯切れ良さです。  

 信じられないかもしれませんが愛媛では、思想的扇動を助長するとの理由から、昭和の末期まで高校演劇の活動が弾圧されていたため、文化的に未成熟と言われます。

 舞台「THE WINDS OF GOD」は、神風特攻隊をモチーフに、守るべきものを描いた感動の名作で、全国各地必ずスタンディングオベーションとなることで知られていました。
 正直、愛媛松山だけに心配していましたが、不安をよそに大盛況。
 自身も初めて、スタンディングオベーションを体験したのです。

 閉演後、地元劇団のメンバーも一緒に打ち上げに参加。
 やはり男らしい豪快な飲みっぷりです。
 そこで、実に印象深いシーンを目の当たりにしました。

 目の前の女性の「しゃっくり」が止まりません。
 今井さんが一言「止めてやろうか。」
 女性は、「えっ、今井さん止められるんですか・・・」
 言い終わらない内に、すっと近づき、彼女の唇を奪い、何食わぬ顔でまた酒を煽ります。
 勿論、しゃっくりは止まりました。

 目の前で繰り広げられる、映画の一コマの様な名シーン。
 格好良い今井の兄貴と、もう一度飲みたかったなぁ。
 貴重な時間を共有した劇団仲間は皆、共通の思いを噛み締めています。
 
 合掌。

第二本能を満たす

 昨日のブログで、厳しい現実を描きました。
 ここでは、仕事観を更に掘り下げてみたいと思います。
 
 仕事と人生は別々のものではありません。
 表裏一体、一体不可分の関係にあります。

 仮に、労働の対価として時間を切り売りする概念なら仕事は苦役そのもの。
 好むと好まざるとに関わらず、起きている時間の約半分は仕事。
 その殆どが苦役だとすれば、まさに牢獄です。

 仕事は、自らの頑張りによって成長でき、その成長に比例してお客様にお役立ちでき、そのお役立ちの結果として喜ばれ、感謝され、評価され、地位や報酬が与えられ、経済的な豊かさを享受できます。
 「食う、寝る、遊ぶ」の第一本能とは別にある、「自らの存在を認めて貰いたい」とする第二本能を満たしてくれるのもまた仕事です。

 仕事は仕事、遊びは遊び・・・と言った割り切りが今時の風潮。
 しかし本来、仕事が上手くいかない時には遊びも、心の底からは楽しめないのではないでしょうか。 
 一時の現実逃避はできたとしても、根本的な解決は図れません。

小善は大悪にも似たり

 今は亡き前職の会社で営業本部長を兼任していた頃、月末は戦争でした。
 爪先立ちで手を伸ばし、届くか届かないかという高い目標を掲げているだけに、最後の最後まで予断を許しません。
 達成すれば歓喜に沸き、未達に終われば臥薪嘗胆、次月に雪辱を誓います。

 月初の第一水曜日(定休日)は「ゼロ績研修」です。
 商品毎に基準を定め、到達しなかった営業マンとその上司が、挙って松山に集まります。
 最初は、営業不振者のヒアリング。
 次の質問から始まります。

 「先週の水曜日は、どう過ごされていましたか?」

 これは地雷です。
 「休んでました」とでも言おうものなら、言葉が終わらない内に雷が落ちます。

 勿論、水曜日が就業規則上の定休日であることは百も承知です。
 ただ、営業マンや営業マネージャーは、数字を作るために給料を貰っています。
 数字の義務を果たさないまま、権利だけ行使しようというのは虫が良すぎます。
 前以てお断りしておきますが、労働基準法とは別次元の話です。

 こうした営業マンや営業リーダーばかりだったら、会社は早晩つぶれます。
 中には、小ずるく空気を読んで、「宅建の勉強をしていました」とうそぶく輩もいたりしますが、当然に藪蛇。
 宅建の勉強が仕事だと思っているとしたら大間違いです。

 当時に比べれば、随分自分も「優しく」なりました。
 それは「社長」という立場が少なからず影響しています。
 数字が上がらないにも関わらず、最終水曜日に遊び呆けている営業や、営業リーダーを責めることもなく、営業不振者を休日に集めることもありません。
 
 しかし、社員にとっては、どちらが「優しい」上司でしょう。
 大善は非情にも似たり、小善は大悪にも似たり、です。

裁かれない罪人

 性懲りもなく、シナリオを一本書き下ろしました。
 
『 裁かれない罪人 』 
 - あらすじ - 
【 主人公の「なぎ」は、純朴で真面目な、田舎町のOL。
 勤務先の漁協では、共済の積立金を勝手に引き出す横領が恒常化していた。
 持ち前の正義感から、ささやかな抵抗を示す「なぎ」だったが、上司達はエスカレートするばかり。 

 ある時「なぎ」は弟から、かつての恋人が組織から追われていると聞かされる。
 足抜けのためには、まとまった金が必要と知り、なけなしの預金をすべて引き出す。
 更なる金策を求められた「なぎ」は、葛藤しながらも遂に、禁断の公金に手をつけてしまう。

 その直後、弟は一連の金策依頼が全て、巧妙に仕組まれたトラップであることを知る。
 姉を巻き込んでしまった自責の念と、行き場の無い怒りが込み上げ、衝動的に男の背中をナイフで貫く弟。

 漁協では上司達が、弟のスキャンダルを材料に、「なぎ」への引導を渡そうとしていた。
 身を呈して守ろうとする幼馴染「公平」の気持ちとは裏腹に、会計監査で「なぎ」自身の横領が発覚する。
  
 時は流れ、刑務所の面会室。
 透明の壁を隔てて対峙する「なぎ」と老齢の母。
 しかし、母の口からも、想いの託された公平の手紙からも、「なぎ」を責める言葉は見つけられない。
 
 面会終了のラストシーンで、観る者すべての気持ちを代弁する 看守の最後の独り言。 
 「私も、貴女を裁きません。」 】  
 
 今も昔も、横領や傷害といった事件はひきも切りません。
 TV画面の向こうではキャスターが、犯行の悪質性や残忍性にフォーカスし、「信じられない」「常軌を逸している」・・・切々と理解不能なスタンスを訴え、様々な言葉を駆使して犯人を糾弾します。
 
 果たして、「罪」の居場所は、そんな遠くでしょうか?
 何より世の中に、一切「罪」の無い人など存在するでしょうか?
 「罰」さえ受けなければ、「罪人」の呼称から逃れられますか?

 この物語は 、身近に潜む「罪」と「罰」にもう1つの心を覗かれてしまった少女の壮大なロマンである。
 もし、あなたに、 もう1つ顔があったら・・・(笑)
 
 ディープな引き出しから取り出した、フェアウェイ外しの一作です。

まさかやよもや

 不動産取引にリスクは付き物です。
 勿論、リスクは不動産だけに限りません。
 ノーリスクの投資など皆無です。

 株式は、その企業が破綻したら紙切れになりますし、金も相場の暴落リスクがあります。
 現金も盗難のリスクがあり、ハイパーインフレやデノミで大きく目減りする恐れもあります。
 
 不動産投資は、少なくとも紙切れになってしまうことはありませんし、通貨や物価の変動にも左右され難いものです。
 但し、物件の見極めを間違うと、購入した時点で損が確定する場合もあります。

 現場に足を運び、書類を取り寄せ、リスクを発見するのが仲介業者の務めです。
 内容によっては、そのリスクを排除するために奔走します。
 致命的なリスクであれば、商売を度外視して、取引中止を申し出ることもあるでしょう。
 
 何れにしてもリスク情報について、業者には説明責任があります。
 「聞いてなかった」「知らなかった」となると、後々トラブルに発展しますし、悪意なら詐欺です。
  
 幾つかの契約・決済を控えた今月、そのリスクに翻弄されました。
 四半世紀の経験を持ってしても、初めて遭遇する様な、「まさか」や「よもや」があるものです。
 過信や思い込みや慢心は、時に存亡をも揺るがす、企業にとってのリスクにもつながります。

オーロラに駆けるサムライ

 愛媛出身の探検家「和田重次郎」を主人公にした、「みかん一座」のミュージカル「オーロラに駆けるサムライ」を観劇しました。
 母親との親子愛をバックボーンとして、重次郎の破天荒な生き方を描いた二時間超の大作です。
 我が劇団AUGHANSE」の徳田代表も客演されています。

 2011年の初演以来、内子座や市民会館で何度も再演して来た名作ですが、今年5月、重次郎の活躍したアラスカにおいて現地の方々に御披露目したことを受け、今回の凱旋公演となりました。
 観劇したのは、そのファイナルステージです。
  
 市民会館中ホールのキャパ700席×三回公演が満員札止と、やはり戒田さんは剛腕。
 入口には開演一時間前から列ができていましたが、その中に親友の姿が・・・。
 彼は、重次郎実兄の曾孫に当たります。

 みかん一座の作品を数多く見ている訳ではありませんが、中でも本作は秀逸。
 過去の作品は、大物ゲストが出演する等バラエティー色豊かで、それなりに楽しめるものの、ストーリー展開としては少し散漫な感が否めません(あくまでも私見です)。
 本作は、史実に基づき、ぶれること無く重次郎の心情と生き様を描ききった点において、そのグローバルな世界観に没入できました。

 子役から成人まで、30名超のキャストの、演技やダンスのレベルは一級品。
 一人前説等、節目節目で脇をしっかり固めた、徳ちゃんの演技も最高でした。
 
 そして何よりも素晴らしかったのは、主役重次郎を演じた「小糸秀」さんの存在感です。
 台詞回し、表情、身のこなし、全てが一級品。
 アマチュアの域を超えた、お金を取れるアクターだと思いました(・・・ってひょっとしてプロの方だとしたら失礼)。

 トータル二時間半(本編のみ二時間)だけど、決して長さは感じさせません。
 だからこそ、幕間の休憩は不要かなとも思います(子供が多いから仕方ないか・・・)。
 
 徳ちゃん、おつかれさまでした。
 この感動を、今秋公演に活かしていきましょう。 

人を動かす要諦

 昨今、業界団体の役職を担ってみて、改めて「人を動かす」のは難しいものだと実感します。

① 役職
 まずもって、役職だけで人は動きません。
 勿論、上位者からの指示命令には、組織人として従わなければならない場面もあります。
 しかし、現場の同意を引き出すには、納得性が欠かせません。
 役職者は、そのための丁寧な説明責任が求められます。

② 正論
 正しいことが全て通るとは限りません。
 寧ろ、対立する相手にとってみれば、正しいからこそ従いたくない、という反発を生むこともあります。

③ 多数決
 多数決は、民主主義の根幹です。 
 但し、多数決によって、反対派の存在が鮮明となりますし、多数派の横暴も助長します。
 時間をかけてでも目指すべきは、全会一致であることを肝に銘じなければなりません。

④ 根回し
 議論が紛糾すると、お互いに冷静さが損なわれます。
 一旦、水入りとした上で、キーマンと目される人物とは、改めてじっくりと腰を据えて話し合うべきでしょう。
 紛糾が予想される場合には、事前の根回しが欠かせません。
 
⑤ 譲歩
 肉を斬らして骨を断つ・・・大事を通すためには、時に小事を呑み込む度量が必要です。
 それにより、相手方の上げた拳を下ろし易くしなければ成りません。

 これらのことを総合的に進めるには、それなりの眼力、判断力、実行力、そして徳が必要と成ります。
 
・ 個人的な意地の張り合い
・ 大声を上げた方が勝ち
・ 正しいことを正しく主張するだけ
・ 役職を振りかざし力で抑え込もうとする
・ 相手の言い分は聞かず批判するのみ・・・

 これでは、子供の喧嘩です。

管理業者の大罪

 賃貸管理会社にとって、滞納督促は基幹業務です。
 督促というと、ともすれば「取り立て屋」的なイメージがつきまといますが、本質は違います。

 賃貸住宅の貸借は、契約に基づくものです。
 大家さんは居住空間を提供し、入居者はその対価として家賃を支払う。
 至極、当たり前のことです。

 家賃を支払わないのは、取りも直さず契約違反。
 その契約違反を指摘し、督促するのは管理業務委託契約に基づく、管理業者の義務。
 滞納督促を怠れば、これもまた契約違反です。

 「誰でも失念することはあるのだから」
 その通り、誰しも失念はあるもの。
 だからこそ、その失念を早期に指摘し、一刻も早く振り込んで貰う必要があります。
 
 たまたま通帳に残が無くて引き落とせなかった。
 たまたま督促の郵便物を見ていなかった。
 そんな善意の人であったとしても、数ヶ月分数十万円溜まってしまったら、容易には払えません。

 悪意の常習犯であれば尚更です。
 一ヶ月数万円の家賃に困窮する人が、数十万円を払える筈がありません。
 内容証明、支払い督促・・・最終的には退去を余儀なくされます。

 また、連帯保証人は、債務者と同じ義務を負います。
 義務とはいえ、何ヶ月も溜めてからなら「何でもっと早めに言ってくれなかったのか!」と憤慨されて当然でしょう。

 『小善は大悪に似たり。 大善は非情にも似たり。』

 一見「非情」に見えようとも、早めに厳しく督促してこそ、大家さん・入居者・保証人・会社・社員の生活を守れます。
 入居者や保証人の状況や心情を慮る見せかけの「小善」で、督促の手を弛めるのは「大罪」なのです。

匿名エントリーの提案

 劇団では目下、今秋公演の脚本選考を行っています。
 発足当時は、自分が作品を出せばほぼ決まりという流れでしたが、最近では実に熾烈な争いが繰り広げられます。
 
 先日、新規に入団を希望する方にも、エントリー作品を読んで貰ったのだそうです。
 代表が「忌憚の無い意見を」と振ったところ、歯に衣着せず、作者の面前で「これは面白くない」と切り捨てました。
 
 この方に悪気はありません。
 その作品を誰が書いたのか判らないし、作者との接点も無い状況だから、本音を吐露することができたのです。
 
 確かに、作者の心情からすると、指摘が正しくても、いや正しいからこそ傷付きます。
 大袈裟に言えば、時間をかけ、命を擦り減らして生み出した我が子の様なものですから・・・。
 そうした背景を斟酌し、メンバーは、作者に気を使い、言葉を選びます。

 私見として、作者が目の前にいると言い辛いとか、本音にオブラートを被せ当たり障りなくお茶を濁す、といった慣れ合いは卒業すべきだと思っています。
 確かに酷評されると傷つきますが、それをバネにしないとレベルアップは望めません。
 クオリティの高い舞台を作り上げるために、率直な意見を、建設的に積み上げるべきです。

 そこで提案ですが、次回以降、作者の名前を伏せて審議してはどうでしょう?
 ポイントも、フォントも、行数も、縦書き横書きも・・・すべて共通にした上で、先入観を排除して土俵に上げます。
 まあ、そうしたとしても、文体や流れから、作者が判ってしまう点は否めませんが・・・。

 アマチュアとは言え、例え1,000円とは言え、お金を取る劇団として、その責任から逃げてはいけません。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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