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来年へ向けた戦い

 本日で3月も最後です。
 
 転勤、進学、就職・・・。
 賃貸仲介をメインとする不動産会社にとって、2~3月は正念場。
 
 文字通り、繁忙期・・・もとい繁盛期です。
 一年中2月、3月であれば、笑いが止まりません。

 この二ヶ月間は店舗無休で臨みます。
 そしてこの期間は、確実に社員を成長させてくれます。

 運動もそうでしょう。
 自分のペースで進めるだけでは、決して能力は上がりません。
 少しきついと思える位、ストレッチをかけてこそレベルアップできます。
 
 毎年のことですが、慌ただしい時間も4月中旬過ぎますと、嘘のように落ち着くものです。
 暫くは、持て余し、楽な状態になります。
 しかし、それもやがて、当たり前になってしまうのが常です。
 
 閑散期のポイントは、この繁忙期の仕事の密度を維持すること。
 4月15日の全社会議では、繁忙期の反省を踏まえ、閑散期の行動計画を練り直す予定です。

 来年へ向けた戦いは、既に始まっています。
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ONとOFFの使い分け

 毎週一日は休肝日を設けるのが健康に良い・・・と言われます。
 私は殆ど飲酒をしないので、年がら年中休肝日です。

 最近、心がけているのが、休電日。
 自分成りの造語ですが・・・。

 現代病の一つとされるのが、スマホ依存症。
 自分も御多分に漏れず、暇さえあればスマホを触っています。
 
 facebook、gmail、yahooニュース・・・。
 何か新しい情報が無いかアンテナを巡らせます。
 変化に満ちた激動の時代に、取り残されたくないという強迫観念かもしれません。

 1995年1月17日、私は内子町のRCマンション2Fに住んでいました。
 5:46、大きな揺れに目を覚ましましたが、程無く治まったため、そのまま着替えて出社。
 今の様に、起き抜けにTVをつける習慣もありません。

 一日仕事をして、夕方散髪に行くと、店主が「神戸は大変ですね」と話しかけてきます。
 そう、恥ずかしながら自分はそこで初めて、今朝方の揺れが阪神淡路大震災だったことを知ったのです。
 
 今であれば、絶対にこうしたことは無いでしょう。
 まずはスマホが、緊急地震速報で警告してくれます。
 職場でもyahooニュースが、世の中の動きを刻々と知らせてくれます。
 緊急対応が必要であれば、瞬時に判断してメールや電話で指示することもできます。

 非常に便利な世の中です。
 ただ、よくよく考えれば、携帯電話を持っている訳ですから、緊急時には電話がかります。
 頭の電源をオフにしていても、支障ありません。

 ONとOFFを使い分け、クリアな脳の状態で、正しい判断を心がけたいものです。

誰がためにの必然

 経営権を巡る親子間でのプロキシーファイト(委任状争奪戦)で注目されていた、大塚家具の株主総会が終了しました。
 結果は、現経営陣の娘が勝利したものの、株主から興味深い発言が残されています。

 「私たちは、親子喧嘩を見たくて株主に成った訳ではない。」

 「家具は人生においてhappyな節目で購入するもの。
 親子喧嘩している会社で家具を買いたいと思うか?」

 こうした場面で、常に問題となるテーマが、「会社は誰のものか?」。
 ・ お客様のもの
 ・ 社員のもの
 ・ 株主のもの
 ・ 社会のもの
 ・ 創業者のもの・・・

 様々な意見はあるのでしょうけれど、答えは一つ、会社は株主のもの。
 それが資本主義および、株式会社の本質です。

 創業者が、外野の声に惑わされることなく、自分の思う通りに経営しようと思うなら、自社株を100%所有して、誰にも譲渡さなければ良いでしょう。
 裏を返せば、株を譲り渡した時点で、会社は公器と自覚しなければなりません。

 さて、支配権の維持と経営の盛衰は別モノです。
 社員のやる気が失せれば業績は上がりませんし、お客様から見放されてしまうと破綻するのは自明の理。

 プロダクトアウトから、マーケットインへ。
 「〇〇が足らないからできない」 → 「御客様が望むなら何としてでも実現する」
 できない理由を排除し、どうすればできるかの可能性を追求するのも、誰(た)がためにの必然なのです。

どこから見れば右?

 様々な場面で、「右寄り」という論調の声を聞く機会が増えました。
 私自身、個人的には確固足る思想や信念を持っていますが、あくまでも経営者なので、政治や思想について深入りするつもりはありません。
 
 あくまでも、ものの見方としてのお話です。
 右か左かは、その基準を何処に置くかで違ってくるでしょう。
 
 右に10度ばかり振れたAさんも、同じく右に90度振れたBさんから見れば「左寄り」。
 一方、左に60度以上振れた方が勢揃いした集団の中では、Aさんは「極右」の位置付けになります。

 苺が甘かったとしても、「苺は酸っぱいもの」という、当り前の基準があってこそ「甘い」と感じるのです。
 それが証拠に、ショートケーキの上や、苺大福の中の苺は、「甘い」どころか「酸っぱさ」が際立ちます。

 平和ボケした日本の中では、例え中立意見であったとしても、それを右寄りと評し、軍国主義者としてバッシングした方が民意を得やすい・・・。
 そうした大局を捉えない、稚拙なポピュリズムによって、大衆が扇動されてしまうようなら世も末です。

文武両道の秘訣

 春のセンバツ高校野球で、大会史上最大のブランクとなる、82年振りの出場を果たし、初戦を制した松山東高。
 松山北店の石川店長も、同校OBです。 

 愛媛で唯一、文科省「スーパーグローバルハイスクール」指定を受ける同高は、県下でも一二を争う進学校。
 その、偏差値70が注目を浴びています。
 
 さて、偏差値は学力レベルを数値化したものですが、その分布はというと・・・。
 『偏差値70以上 = 全体の2.275%』

 つまり、クラスに一人居るか居ないかというレベルの秀才だけを集めた学校ということです。
 実際、東大にも京大にも、毎年数名が合格しています。

 ハイレベルな進学校の甲子園出場は、一般的にイメージし難いものです。
 練習時間と勉強時間のバランスはどうでしょう。

 一日平均の家庭学習時間も、ホームページの中で開示されていました。
 『3年生=284分』 ・・・ 5時間弱

 進学校だけに冬場は18:40完全下校が校則となっており、放課後の練習時間は2時間しかありません。
 スポーツを奨励する私立高の半分以下です。
 早朝や帰宅後の自主練で補っていると報じられているものの、どう考えても間尺に合わない気がします。 

 学校の授業が終わった後、2時間練習して、19:00に帰宅して、風呂に入り、飯を食ってから5時間勉強する・・・。
 この時点で夜中の1:00。
 帰宅後の自主練や、早朝練を組み込むと、睡眠時間が無くなってしまいます。

 それでも彼らは、「時間が無い」「忙しい」と言い訳することなく、文字通り文武両道を実践し、結果を出してきました。
 ここに、我々の業務にもヒントがある気がします。

 「忙しいから物調ができない」
 「仕事しながら宅建に合格するのは無理だ」

 いえいえ、東高の生徒も、安倍晋三も、ビルゲイツも、そして我々凡人も共通に、
 一年は365日、一ヶ月は30日前後、一週間は7日、一日は24時間。
 ハンデもアドヴァンテージもありません。

幸いならぬ災いの門出

 今春、大学を卒業した長男が、社会人デビューしました。
 自宅から松山にJR通勤するということで、昨秋から自宅に帰っていたせいか、余り実感は湧きません。

 これから沢山の試練があるのでしょう。
 乗り越えた先の達成感や成長も楽しみです。

 今は、極めて恵まれた就職環境にあります。
 アベノミクスに伴う景気回復基調、東日本大震災からの本格復興、東京五輪へ向けた投資ラッシュ・・・。
 人手不足傾向が顕著な中、各社共に採用枠を拡げる売り手市場です。

 親としては、その恵まれた環境が、幸いならぬ災いかもしれないと危惧します。
 2年前に我が社に入社した2名の男性社員は、就職氷河期真っ只中での卒業でした。

 エントリーしても面接を受けても片っ端から断られ、焦燥感の中で活動を続る中、遂にタイムリミットとなり、浪人が決定します。
 順風満帆にキャンパス生活をエンジョイしてきた彼らにとって、それが最初の、そして最大の挫折と言えるでしょう。
 恐らくその時は、自分の存在を社会から否定されるような、痛恨の思いだったに違いありません。

 縁あって、国の救済策によるインターンシップ制度をきっかけとして、一年後晴れて正社員採用と成りました。
 そこからの彼らの活躍振りは目覚ましく、今や会社にとって無くてはならない存在に成り得ています。
 
 ・ 仕事できることへの感謝
 ・ 必要とされることの有難味
 ・ 少々のことではへこたれない忍耐力
 
 それらは、件(くだん)の逆境があったからこそ備わったファクターでしょう。
 逆境を経ずして体得することはできません。
 
 渦中にある時には、逃げ出したくなる様な事象でも、乗り越えた後に振り返れば、その逆境に感謝することばかり。
 但し、逆境から逃げずに対峙し、乗り越えることが成立要件です。

犬が歩けど棒に当たらず

 世界のスズキの「鈴木修」会長が、日経新聞の「ニュース一言」で紹介されています。

 『運というのは文字通り運んでくるもの。
 会社にじっとしていないで積極的に外に出れば、チャンスになる情報はおのずと入ってくる。
 「犬も歩けば棒に当たる」だ。』

 創業以来一貫して会社を牽引し続け、85歳となった今も矍鑠(かくしゃく)として、浜松、インド、ハンガリー、東京と飛び回っている姿は驚異的です。
 
 また、経験に裏打ちされた実務・実践者の言葉だけに、説得力があります。
 実践者の対義語は評論家ですが、そこにも布石と戒めが・・・。

 『運んできた情報をビジネスに生かせない評論家では、棒に当たることもできない。』

 昨日の店長会のメインテーマはまさに、「行動を変えよう」「店内にはコストしかない」「どんどん外へ出て行こう」という趣旨の話でした。
 
 店長は30代、40代、社長の私は50代。
 鈴木会長の年齢まで、まだ30年以上あります。
 老け込む暇はありません。

公示地価に見るトレンド

 先日、国土交通省の公示地価が発表されました。
 
 首都圏においては、アベノミクス効果や東京オリンピックを見据えた投資熱の高まりを受け、値上げ基調に転じています。
 全国の大都市圏も同様の動きです。

 一方、我々の地元である四国はどうかというと・・・。
 松山や高松といった県都の中心市街地は、横這いから若干の上昇傾向です。
 しかし、一歩郊外に踏み出すと、僅かながら値下がりに転じ、大洲等の南予の地方都市は、△3~5%程度の値下がりと、なかなか下げ止まりません。

 何かにつけて批判するだけの野党的な論理ではなく、地方都市経済の疲弊は目に余ります。
 何と言っても、働く場所が無いことが致命的です。

 かつては農林漁業でも、それなりに豊かな暮らしが得られましたし、高度成長期の公共工事ばら撒きによって、地方経済は支えられてきました。
 海外からの安価な一次産品の流入、国の財政緊縮に伴う公共工事の抑制・・・こうした流れに抗いきれない地方の過疎化は避けられません。

 こうしたマクロ的な経済のトレンドを掴まずして経営することは、バックミラーを見ずに運転するようなものです。

経営のスタートライン

 一度でも真剣に事業計画を立てたことのある方なら、短期と長期のバランスが非常に悩ましいものと気付く筈です。
 
 例えば、卵ではなく鶏を売りたくなる衝動。
 鶏を飼っていれば毎日、1個か2個の卵を食べることができます。

 確かに、鶏をさばいて食べればもっと満足するし、売ればそれなりの対価を得られる筈。
 しかし、それきりです。
 それでも、肉を食べないと餓死しそうな状況なら、温存することもできません。
 
 この鶏の様な一過性の収益をフロー収入、卵の様に継続性のある収益をストック収入と呼びます。
 <フロー収入> 仲介手数料、紹介手数料、不動産売却益・・・
 <ストック収入> 管理料、保険収入、家賃収入・・・

 こうした事業構造以外の部分でも、長期と短期の相反は見られます。
 お客様満足やクレーム応対もそうでしょう。
 売りっぱなし、やりっぱなしの方が、短期的には利益追求できることもあります。
 しかし、長期的にみれば、そのツケを払わされるのは間違いありません。

 人材の雇用や社員教育もそう。
 短期の利益を最大化するためなら、新入社員や若手社員は足手まといです。
 しかし、長期的な繁栄を目指すなら、雇用も教育も不可欠と言えるでしょう。
 
 『今日、長期計画は誤解されている。
 短期の計画にも戦略は必要である。

 しかも、長期の計画は短期の決定によって作られる。
 短期計画に組み込まれず、短期計画を基礎にしていなければ、いかに精巧な長期計画であっても無駄な作業に終わる。

 逆に今日の短期計画も、長期計画に位置付けられてなければ、その場しのぎ、あてずっぽう、間違いとなる。』
                                                           ピーター・F・ドラッカー

 このドラッカーの言葉の意味がしっかりと理解でき、深く頷けるならば、紛れもなく経営者のスタートラインに立てています。 

逆境は強壮剤

 旧知の方との再会に、感激する場面がありました。

 お一人は、某銀行のTさんです。
 今から7年前、子会社を預かっていた際、分譲マンションの不良在庫販売をお手伝いしました。
 銀行と事業主の間を取り持ってくれたのが、当時課長であったTさんです。
 
 その後、青天の霹靂とも言える人事で支店長に昇進。
 本来喜ぶべきところですが、異例の自店内昇格に戸惑い、一日も休み無く働き続ける中、精神的にも追い詰められます。
 
 そんな厳しい状況下にも関わらず、Tさんは自分の就職先の斡旋まで気にとめてくれました。
 結果、お断りしたものの、人の情けを有難いと感じたものです。

 風の便りで出向されたと聞いていたのですが、今回の取引の決済場所と成った支店で名刺交換をさせて頂いた支店長がTさん。
 改めてお訪ねした際、昔話に花が咲きました。
 晴々とした表情から、今の順境を伺い知ることができ、安堵した次第です。

 もう一人は、前職時代の同僚のKさん。
 彼は、明るく活発で笑顔の良い、賃貸マンションの建築営業でした。
 県外支店勤務の頃、当時の上司とのコミュニケーションが上手くいかず、心が病んだこともあります。
 
 地場の不動産会社に転職し、店長に就任されたことは知っていました。
 今回縁あって、共同仲介させて頂いた次第です。

 重要事項において、リスク情報等を誤魔化すことなく、明瞭な言葉でしっかりと伝えようとする姿勢に、誠実さが滲み出ます。
 口幅ったい言い方ながら、よくぞ立派に成長されたものです。

 『逆境・・・それは躓(つまづ)きの石ではなく、強壮剤である。』 ナポレオン・ヒル

 お二人の様に、逆境を乗り越え、前向きに頑張っている姿には、こちらも勇気づけられるものです。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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