三週間の過ごし方

 宅建試験まで、三週間を切りました。
 受験生にとっては、まさに最後の追い込みです。

 昨年は、人材が定着し難い状況にあり、会社としての積極的な声掛けを控えていました。
 結果は、総崩れの惨敗。
 今年は、リベンジをかけて挑んでいます。

 まずは、声掛けのスタートをかなり前倒しし、第一回目の模試を4月、第二回目を6月に実施。
 平均点はと言うと、第一回目が21点、第二回目が21点と惨憺たるものです。
 しかも、5点免除分を加算したものだけに絶望的と言えます。

 その時の結果を受け、今までにない厳しい叱責をしました。
 また、各店長を中心に、声掛けや叱咤激励をして頂いているものと思います。

 それから3ヶ月が経ち、実施した第三回目の模試は大きな手応えを感じるものです。
 最高得点40点で、7名中30点以上が5名、平均点32点。

 この間の、受験生の皆さんの努力は尋常ではなかったでしょう。
 そして、ここまで来たからには、何が何でも今年合格を果たして下さい。
 今あなたは、念願の宅建主任者証を、ほぼ手中に収めようとしています。
 
 これからの詰めを怠り、あと一歩のところで栄冠を逃し、悔し涙に暮れ、また来年も夜な夜な勉強し、他者に重要事項説明を委ねる屈辱の一年を送るか。
 あと三週間を死に物狂いで努力して栄冠を掴み取り、社員や家族から祝福され、名刺に宅地建物取引主任者の称号を刻み、自信と自由に満ちた日々を送るか。

 その明暗は、これから3週間の時間の使い方次第。
 劣勢に立つ人も、今年はまだ誰も合格していません。
 
 「最後の最後まで、決して、決して、決して、諦めない!」
 
 期待しています。
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身の丈に合った遊び

 我が劇団の代表が実行委員長を務める、演出家・俳優養成セミナー2014演劇大学in内子「内子座であそぼう!」に参加して参りました。

 鴻上尚司、小林七緒、高都幸男、スズキ拓朗、流山児祥、和田喜夫といった、錚々たるメンバーを講師として招き、4日間に渡って演技やダンスの指導を頂く試みです。
 
 自分の出番は、「内子の演劇と劇場の未来を語ろう」と題した、最終日のシンポジウム。
 先述した業界では名の知れた講師陣の方々と共に、パネリストの末席を汚しました。
 徳永高志先生は、平成9年に県主催で行われた文化活動推進フォーラムでも、同じコーディネーター&パネラーとして登壇しており、実に17振りの共演です。

 シンポジウムでは、内子座や街並み等、環境・ハード面のポテンシャルが改めて評価された上で、全国から沢山の人が集う様な演劇祭的イベント開催構想が持ち上がります。
 地元を代表して、それに対するコメントを求められました。

 決して水を差すつもりはないけれど、そこへの参画をリアルにイメージすることはできません。
 我々は、20年前に、青年演劇の延長線として劇団を旗揚げしました。
 その志は決して、演劇活動を抑圧し続けた県政に対する抵抗ではなく、
 「これだけ素晴らしい劇場があるのに活用しない手は無い」という単純なものです。

 地元のアマチュア劇団が長続きしない理由は、主宰の仕事が多忙になり、活動がフェードアウトするから。
 同じ轍を踏ままいとする5年目、試練が訪れました。
 仕事の都合で自分が、代表を退かざるを得なくなったのです。
 しかし、案ずるよりも生むが易し、二代目、三代目と運営は確実に引き継がれます。

 所詮我々はアマチュア劇団です。
 ・ 本業が多忙なため暫く休業する団員
 ・ 声優を志して上京する団員
 ・ 子育てのため一時的にリタイヤする団員
 
 そうした夢や生活を優先した上で、いつでも戻ることのできる場所を残してきた歩みが、劇団20年の歴史です。
 無理をしたり、背伸びをしたり、経済の伴わない活動は永続しないでしょう。

 我々は、「内子座の舞台に遊ぶという」権利を行使し、楽しんできました。
 これが義務感となり、ストレスを感じる様になると、続きません。

 自分達のやりたい芝居を、やれる範囲で、やりたいようにやっていく、身の丈に合った活動が、アマチュア演劇の本分だと思っています。

内子は良い町

 次男と休日の合った土曜日、二人で昼食に行きました。
 
 「cafe&bar奏」
 以前は御実家の旅館の一角でしたが、お隣のテナントで名実共に独立されています。
 ここのパスタやブリュレは、お世辞抜きに全国区レベル。
 純和風のファサード、店内の大スクリーンにはTOPアーティストの映像が流れ、メニューはイタリアン、店主自ら演奏するライヴハウス、時折々に多国籍な空間へと変貌します。

 お父様とは、20代の頃から商工会青年部で御一緒していました。
 渡辺美佐子さんや八名信夫さんといった、著名な方々の舞台を内子座に招致する活動も共にした仲です。
 
 御兄弟のマイホームの売却も、Uターン時の賃貸マンションもお世話させて頂きました。
 Tさんご自身が活動されているバンドの練習所も、預かっていた遊休ゲストハウスをマッチングし、今回の独立でもお部屋をご紹介しています。

 帰り途にある「まちの駅:nanze」横の広場で、野外劇団「楽市楽座」のお練りパフォーマンスに遭遇。
 よくよく見ると、輪に加わって共に踊る、我が劇団の代表の姿が・・・。
 26~29日まで、四夜連続投げ銭興行です。

 また、内子座においては「内子座であそぼう!」と題して、演出家・俳優セミナー2014演劇大学in内子を開催中。
 愛媛県を誇る演出家「第三舞台」の鴻上尚司さんを始めとした、錚々たる講師陣の元で、我が劇団メンバーも奮闘中です。

 最終日である本日、成果発表が行われます。
 何故か私も、シンポジウムにパネリストとして参加予定です。

 猫の額ほどの狭い町の中で、文化的な営みが同時多発的に展開されていることは、誇るべきことかもしれません。
 次男がぽつりと呟きました。

 「内子は良い町だ・・・」

 まったく同感です。
 その次男は、あと半年でこの町を離れます。

歩を金に変える経営

 会社を選ぶ社員の立場で考えれば、一般的な判断基準は明確です。

 1. 給料は低いよりも、高い方が良い
 2. 賞与は、できるだけ高額で、安定的に貰えた方が良い
 3. 数字のノルマは課せられない方が良い
 4. 休日は、少ないよりも多い方が良い
 5. 福利厚生が整っているに越したことは無い
 6. キツイ・キタナイ・キケンよりも、ラクでキレイでアンゼンが良い
 7. ネームヴァリューは高ければ高い程良い
 8. 階層毎に研修制度が整っている方が成長できる

 一般的な話として、こうした条件を提示できるのは大企業に限ります。 
 一般的に新卒の学生は、できることなら大手に就職したいと思うのでしょう。

 大手に選ばれないか、もしくは転勤を拒む地元愛に満ちた方は、やむなく中小企業に着地するのが一般的です。
 しかし、今の様に人材確保が難しい時代には、大手が内定を乱発しますので、一般的な中小企業には一切人材が集まらない構図になります。

 さて、「人材が集まらない」、「社内には良い人材がいない」と嘆く前に、冷静に考えなければなりません。
 自宅横の町工場を起点に、世界有数の小型モーターメーカーを一代で築き上げた、日本電産の永守社長の言葉です。
 
 「中小企業に優秀な人材など集まるはずがない」

 そこを前提とした上で、どこに自社のコアコンピタンス(競合他社に真似できない核となる能力)を見出すか? 
 それを磨いて磨いて磨き込んで、ダイヤの如くキラキラに輝かせ、多くのファンを集めていくのが、中小企業の強みです。

 永守社長曰く、世界的な企業となった今、一線で頑張る幹部の多くは、学歴も知識も能力も元をただせば三流人材。
 明確な目標に向かい、やり甲斐に火を点け、情熱・熱意・執念で努力を重ねたからこそ、一流の人財と成ったのでしょう。
 
 どんな大企業でも、起業時には中小零細であったという歴史を糧に、人材を育てて参ります。
 将棋の「歩」が、敵陣に攻め込むや「金」に変わる様に・・・。 

下りエスカレーター

 愛媛県中小企業家同友会松山支部9月例会に、北店石川店長、久米店大野店長と共に参加して参りました。
 報告者は、千代田商事の川本創さんです。
 
 損害保険と賃貸管理は、ストックビジネスという共通項があります。
 建築請負・売買仲介・宅地分譲・・・これらはフロービジネス。
 仮に今年1億円の売上があったとしても、来年はゼロかもしれません。

 一方、保険・管理といったストックビジネスは、次年度も1億円の売上が、ある程度確約されます。 
 この不安定な市況にあっては、大きな強みです。
 勿論、損益分岐点を超クリアするまでに、かなりの時間と労力を必要とします。

 今年1月、金融庁から発表された保険業法の改正。
 来年3月までの体制整備を迫られる、待ったなしの状況で聞いた川本さんのリアルなお話しは、業種・業界を超えて大いに参考に成りました。

 アベノミクスが、日本経済の停滞に歯止めをかけたのは事実です。
 但し、それによって恩恵を被ったのは、輸出産業を中心とした都会の大企業に限られ、地方の中小企業にとっては、受難の時代を迎えつつあります。

・ 少子高齢化×労働人口減少=雇用難+人件費アップ
・ 消費税アップに伴う売上の伸び悩み
・ 配偶者控除の撤廃による雇用コストの上昇
・ 円安による原材料調達コストの上昇
・ 法改正に伴う再編の波(大手に呑み込まれる恐れ)・・・

 中小企業は、経費が増大しても売値に転嫁できず、雇用すらまま成りません。
 かといって、政策を批判するのは筋違いです。
 かつての様に中小企業擁護に舵を切れば、国際競争に負け、日本丸が沈没してしまうでしょう。

 過去は、手摺りさえ握っていれば上の階に行ける、上りエスカレーターの時代でした。
 今の足元は、明らかに下りエスカレーターです。
 
 そこそこ頑張って、手摺りにしがみついたとしても、ずるずる下降して退場を余儀なくされます。
 現実に、真面目で熱心な同友会の企業が、何社も姿を消しました。
 
 外部環境の変化に対する察知力も対応力もさることながら、最も必要なのは、下りエスカレーターを駆け上がる経営者の覚悟です。

五つ葉クローバー

 20年以上前、社内異動で不動産の部署に配属されました。
 全くの無知で、右も左も判らない中、与えられた肩書きは「取締役営業部長」。
 今にして思えば、これ以上のプレッシャーはありません。

 何はともあれ、「宅建資格を取得せよ!」という命が下ります。
 その時に、お世話になったのがD教育システムのK先生でした。

 休みの日、仕事を終えてから、学校に通う日が続きます。
 7月、申込の時期が到来。
 申込書に記載された受験資格を何度も読み返します。

 ① 高卒以上の学歴
 ② 実務経験二年以上
  ※ 現在この受験資格は撤廃され、毎年中学生の合格者が輩出されています。

 中卒未経験者の自分は、当時の受験資格の壁に阻まれ、試験を受けることすら叶わなかったのです。
 すぐに実務登録を済ませ、専門学校には休学届を出し、2年後のリベンジを誓います。
 
 2年後、D教育システムに復学した際も、K先生は笑顔で迎えてくれました。
 今こうして不動産を生業とできるのは、紛れもなくK先生のおかげです。
 
 そのK先生が突然来社されました。
 髪の毛も白くなり、心なしかやつれた印象も伺えます。
 聞けば体調を崩され、先月一杯で学校を退職されたとのこと。
 ビデオ講義全盛の世の中にあって、稀少なライヴ講義の火が消えようとしています。

 「決して、決して、決して諦めない」

 20年前に授かり、部下に対して何度も引用した至言の書かれた、五つ葉クローバーのラミネートカードを頂きました。
 10月19日(日) 宅地建物取引主任者資格試験
 試験監督員として、合格祈願のこのカードを胸に臨みたいと思います。
 
 K先生、長い間御苦労さまでした。
 そして、これまでありがとうございます。

ゴールを狙った仕事

 店長会で話しました。

 「ゴールを見て仕事をしよう」

 ゴールとは、仕事の着地点であり、目的です。
 ゴールを狙って仕事をしないと、点は入りません。

 『子供のサッカー』
 11人が皆、ボールを追いかける。
 ボールに追いついたら、とにかく敵陣に向けて蹴り返す。
 走り回ってばかりなので、後半になると皆バテてしまう。
 当然に点は入らない。
 勝利ももたらさない。
 敗戦理由は唯一つ。
 ゴールを見るのではなく、ボールだけを見ているから。

 賃貸仲介、賃貸管理の仕事は雑多で多忙です。
 物確、物調、ロープレ、接客、クレーム応対、契約書作成、メール返信、サイトチェック、写真撮影、空室管理、滞納督促、リフォーム手配・・・。
 
 一つの業務をこなしていく内に、新たなる業務が飛び込んできて、それに対処していると・・・。
 毎日毎日仕事に追いかけられ、気がつくとタイムアップ(月末)。
 その時、肝心の点は入っているのでしょうか?

 決して怠けている訳ではありません。
 汗は流れ落ち、足はパンパン。 
 それでも、結果は非情です。

 タイム(締切)を意識し、ゴールを狙った仕事をしましょう。

袖振り合うも多生の縁

 先日行われた不動産フェアの会場「みなっと」で、懐かしい顔触れの方々に再会することができました。

1. Tさん
 彼女の現職は、某金融機関某支店の次長。
 20年勤続で金融機関の管理職となることは、女性では極めて珍しいことです。
 今回の不動産フェア・住宅ローン相談ブースの担当としてお世話になりました。
 この方、私が某FC菓子店で店長をしている時、パートで御勤務頂いた学生。
 20年振りの再会で、昔話に花が咲きました。

2. Sさん  
 19年勤務した前職の会社の先輩です。
 往時には680名の陣容を誇った会社ですが、この頃の人員はまだ十数名。
 第二草創期を支えた創業メンバー的な同志です。
 今は、手作りの木工玩具等を、イベントで販売されています。
 今回は、偶然にも日曜市に出店されていたことで再会しました。

3. Nさん
 この方も、前職草創期の同志です。
 晩年は、子会社の社長と管理部長という立場で、苦労を分かち合いました。
 様々なしがらみから、袂を分かつ形に成りはしたものの、それはいわゆる大人の事情です。
 御家族で遊びに来られているところを呼びとめて、アンケートに協力頂き、先のSさんにもお引き合わせしました。

4. Kさん
 これも前職で人材育成担当役員を務めていた頃、県内主要企業の人事担当者の集まりに参加していました。
 同じ建設業で、顔を合わせていたのがKさんです。
 しかも、何の因果か、ほぼ同時期に民事再生法申請の憂き目をみました。
 今Kさんは、交流館の館長を務められています。
 「お互い苦労しましたね」と、笑顔で話せることが幸いです。

 皆さん、自分のビジネス人生の歴史に名を刻む、大切なキーパーソンの方々。
 再会を通じて人生を回顧し、想い出に浸れるのも至福の時間です。
 
 「袖振り合うも多生の縁」
 道で人と袖を触れあうようなちょっとしたことでも、前世からの因縁によるもの。

 これからも、人との出会いを大切に育んでいきたいと思います。

最近の若者は・・・

  アナトリア博物館にある、ヒッタイトから古代エジプトに送られた粘土板に、「最近の若者は・・・」という批判的な文字が刻まれているそうです。
 つまり、「最近の若者は・・・」と揶揄されてきた若者が歳を取り、「最近の若者は・・・」と呟く輪廻は、古代から繰り返されてきています。

 それにしても、戦後教育最大の失政「ゆとり教育」世代はどうでしょう。
 「ゆとり教育」とは?
 2000年代から2010年代初期まで実施されていた、ゆとりある学校をめざした教育のこと。

 この「ゆとり教育」の洗礼を受けた若者は、今正に社会に巣立っています。
 3.14の円周率を3.1としたことの是非などは、この際どうでも良い話です。

・ 知識重視型の教育方針は誤りで、単なる詰め込み教育である
・ 学習時間と内容を減らし、経験重視型の教育方針をもって、ゆとりある学校をめざそう

 こうした定義、そのものは間違ってないと思います。
 問題はそれによって生じた「ゆとり」の時間が、どう活用されたかでしょう。
 
 そう、この間、最も多くの時間を費やされたのは、TVゲームです。
 縦横の社会とのコミュニケーションもなく、時に暴力的な勝ち負けが奨励され、安易にリセットできるかの如く死生観を誤認し、世間から隔絶された虚構の世界にのめり込んでいく子供達。

 そこからいきなり、リアルな社会に放り出される訳ですから、「最近の若者は・・・」と成るのも仕方ないでしょう。
 学校や家庭で学んでいないのであれば、礼節も道徳も倫理も、会社として教える必要があります。
 そしてそれは、仕事のスキル以上に、重要なカリキュラムです。

不動産フェアに思うこと

 公益社団法人・愛媛県宅地建物取引業協会・八幡浜地区連絡協議会と大洲地区連絡協議会との共催により、八幡浜道の駅「みなっと」みなと交流館にて、不動産フェアを開催致しました。

 開催場所のポテンシャルと、重なった日曜市と、秋晴れの好天に恵まれ、昨年の三倍近くもの来場アンケートを集めることができたことは喜ばしい限りです。
 
「9月23日は不動産の日」
 秋は不動産取引が活発になる時期であることと、「ふ(2)どう(十)さん(3)」の語呂合せから、全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)が1984(昭和59)年に制定したものです。
 毎年この前後に、全国各地で独自のイベントを開催し、地域の方々との交流を図っています。

 愛媛県では、八幡浜と大洲がその皮切りとなった次第です。
 内容は物件展示、無料相談等、盛り沢山ですが、毎年の恒例行事をトレースしており、やや儀礼的になっている感は否めません。

 ボランティア的な活動だけに、時間も予算も限られるため難しいのでしょうけれど、もう少し創意・工夫があっても良い気がします。
 例えば、物件展示が紙だけというのも、パソコン・スマホ全盛の時代にミスマッチです。

 八幡浜と大洲は、一年毎に開催場所を交代する役割分担なので、来年は大洲が主催と成ります。
 批判や意見は簡単ですが、それをやり切るとなると大変でしょう。
 
 良いものは踏襲しつつ、できる範囲での改善も行っていければと思います。

美しい花壇をつくるには

 20世紀最高の経営者として名高い、元GE(ゼネラル・エレクトリック社)会長ジャック・ウェルチ氏の言葉を紹介します。

 「花を育てるには、肥料と水を両手に持って、常に両方をかけなくてはいけない。
 うまく育てば美しい花壇になる。
 育たなければ抜くしかない。
 経営もそれと同じだ。」

 残酷な響きを内在する三行目を含め、ウェルチらしい、リアルでシビアな至言です。

 経営者(上司)の責任は、肥料と水を持って、常に両方をかけ続けること。
 手を抜けば、栄養不足に陥り、土は干上がり、美しく咲く筈の花も枯れてしまいます。 

 中には、灼熱の砂漠で艶やかな花を咲かせるサボテンの如く、強い生命もあるかもしれません。
 一方、たった数日水やりを怠っただけで、しおれてしまう可憐な花もあります。

 社員も花も、この世に二つとして同じものの無い、生身の生物。
 画一的な肥料や水やりでは、育てられないのも道理でしょう。
 
 経営者として、社員個々の個性に目を向けつつ、今まで以上に真剣に対峙していきたいと思います。

ゴール無きマラソン

 先日の「BigSmileパーティー」は、ネットワーク企業社長控室があり、全国の経営者の方々と情報交換することができました。
 後発の我々からすると、歴史的にも業績面でも大先輩の、偉大な経営者ばかり。
 しかし、地域や規模は違えども、経営面で悩まれているポイントは共通しているようです。

① 良い人材の確保
② ベクトル合わせ
③ 期待する人材の離脱

 ヒト・モノ・カネ・情報・・・会社にとって必要な資源は様々あれど、煎じ詰めれば「会社は人成り」、ヒト次第でしょう。
 
・ 「ナンバー2の人材が会社を辞めた」
・ 「うちの会社は、ナンバー2.3.4が一度に辞めた」
・ 「辞めた人材が、既存店の目と鼻の先に競合店を出した」

 元来、この業界は流動性が高く、独立起業の障壁も高くありません。
 従って、こうした悩みは付き物であり、当然のことなのです。

 また、BigSmileの常連で、一枚岩の団結と思われた企業の社長からも、思わぬ本音が聞けました。
 意外にも社内には、BigSmile運動に否定的な方がいらっしゃるとか。
 十年以上の歴史を持ち、地域のみならず、全国的にも優れた社風として称賛される企業にも、不満分子はいる訳です。

 たかだか創業5年、BigSmileに本気で取り組んで2年足らずの会社にとって、ベクトルが合わないとか、文化が醸成されてないという状況は、愚痴にも成らない小事です。

 エイブルブランドのTOP企業をして、同じ様な悩みを抱えられていることに、不謹慎にも「自分だけではない」と安堵しました。
 経営はゴールの無いマラソンです。
 去年よりも今年、今年よりも来年、成長するに従って険しい坂道に直面し、力を抜くどころか、更なる全力疾走が求められるのでしょう。
 そこに気付いただけでも、充分に有意義な時間でした。 

BigSmileパーティー:後編

 遅まきながらも、昨年、一昨年と二年連続で、尊敬する武樋社長率いる高知「ファースト・コラボレーション」を社員と共にお訪ねし、教えを請い、本気で取り組んできました。 

 昨年は、久米店の小倉さんがあと一歩(2個差)のところで逃しています。
 悔しさの一方で、手応えを感じたのも事実です。
 集客や契約数や売上では追い付けなくても、お客様の笑顔の数を集めるフィールドでは、TOPランナーの背中が確かに見えました。

 そして今年、遂に南店の石村店長が、バッジ獲得18個で全国17位。
 これはNYホームの社史に名を残す、大きな大きな一歩です。 

 また、昨年涙を呑んだ小倉さんも12個ですから、産休に入った3~6月稼働していれば入賞は確実でした。
 以下、久米店伊藤さん、北店瀧平さん、大洲店中伊さんの3名が11個で名を連ねています。

 全国31位までに5名が食い込めたことは、誇るべきことです。
 勿論、上には上があり先の「ファースト・コラボレーション」社は、TOP5に4名、総勢5名を輩出されています。

 エイブルというブランドの、そしてNYホームの※コアコンピタンスは何か?

 ※「競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力」 「競合他社に真似できない核となる能力」
 そこを改めて実感できる、素晴らしいパーティーでした。

 来年は、更に尽力して、複数名送り込むことができるようにしたいものです。

 最後に、エイブルの平田社長の締めの言葉を引用させて頂きます。
 「我々経営者に成り代わり、沢山の笑顔を集めて頂き、感謝致します。
 本当にありがとう!」      以上

BigSmileパーティー:前編

 エイブル本部主催「BigSmileパーティー2014」が、「ディズ二ー・アンバサダーホテル」で開催されました。

【 BigSmile運動とは? 】
 お客様から頂いたアンケートより、毎月優れた接客内容が抽出され、BigSmileバッジが贈られる。
 直営・FC合わせて800店数千名の中で、年間通じ多くの笑顔を集めたスタッフは、ビッグスマイラーの称号を与えられ、年に一度「ディズニー・アンバサダーホテル」に集結し表彰される。
 
 誤解を恐れずに言うなら、会社は営利を追求する集団であり、売上も利益も大切です。
 もとよりそこが無ければ、賞与も出せませんし、昇給もまま成りませんし、雇用も維持できません。
 言わば、必要条件です。
 
 しかし、そこは決して目的では無いでしょう。
 お役立ちにより沢山のお客様の笑顔を集めることで、リピートや紹介につながり、売上・利益がもたらされ、結果として社員の生活を豊かにし、やり甲斐や生き甲斐が創造される・・・。
 
 この大義を追求し、形にしたものが、11年目を迎える「BigSmileパーティー」です。
 改めて、エイブルに加盟した意義を再認識しました。

 しかし、すべての会社が、この活動の意味に気付いているかというとそうではありません。
 ネットワーク加盟365店178社の中で、表彰者を輩出し、招待・出席されていた経営者は7名だけです。
 乱暴な括りかもしれませんが、残りの171社は活動を重視していないか、一所懸命取り組みながらも力及ばないか、その何れかということに成ります。

 正直我が社も、創業から3年間は軽視していました。
 アンケートハガキは常備しているものの、お渡しすることもなく、時には期限切れとなる有り様。
 全ては、社長の意識の希薄さです。   つづく

裏道にありコメタ珈琲

 遅ればせながら・・・遅れるにも程がある程遅れながら、コメタ珈琲に初めて行って参りました。
 松山久米店で9:00からの商談・・・ということで、こうした機会を逃す手は無いと思った次第です。
 
 さて、決して美味し過ぎない珈琲を、決して安くはない価格で提供しているこの店は、何故こんなにも流行っているのでしょうか?
 ネット情報によると・・・。

① 朝11時までに珈琲を頼むと、無料でトーストとゆで玉子がつく
② ドリンクにはサービスで豆菓子がついてくる
③ 雑誌、新聞など20冊以上が用意されている
④ 営業時間が7時~23時頃までと長く、年中無休でいつでも利用することができる
⑤ 客席の間隔が広く、ソファーでゆったりくつろぐことができる
⑥ 流行りのセルフではなく、店員がフルサービスしてくれる
⑦ 洗練しすぎない店作りで、すっぴんでも入店できる気軽さがある
⑧ 食事メニューがボリューミーでお得感がある

 どうやら、敷居の低さと落ち着いた店構えと定番メニューの安心感がリピートを呼んでいるということの様です。
 しかも出店立地は、地価も視認性の高い幹線道路ではなく、敢えて住宅街を抜ける裏道だったりします。

 「人の行く裏に道あり花の山」
 「他人の住む裏道にありコメタ珈琲」

 近年、セルフ方式のスタバや、お洒落なカフェが世の中を席巻し、古くからの喫茶店が廃(すた)れていく傾向にありますが、これはまさに喫茶店回帰。
 究極の逆バリ戦略と言えるかもしれません。

命を守る器

 損害保険会社が、住宅新築時に契約する火災保険は最長36年でした。
 これは、ローンの支払い年数上限35年に対応する期間です。
 
 住宅ローンを支払っている間は、厳密に言うと自分のものではありません。
 そのローンの途中で火災や天災に遭い、保険で担保されなかったとすれば、住む所を無くしてしまいます。

 新築時の経費として一括で払っておけば後が楽ということもあり、36年契約を選択される方は少なくありません。
 保険会社にとっては35年分の契約が確定しますし、契約者にとっては単年掛けに比較して大幅に割り引かれるメリットがあります。

 ところが、その期間が最長10年に短縮されそうです。
 その理由は、異常気象による建物被害が増加傾向にあり、長期契約での収支予測が難しくなったため。

 確かに昨今、気象庁の言葉を借りれば、「今までに経験したことの無い様な」集中豪雨、突風、竜巻、雷、土砂災害・・・等々のニュースが驚くほど増えています。
 
 元々、地震保険は最大でも5年、賠償金額の上限も半額まで。
 阪神大震災や東北東日本大震災等の甚大な被害に対応するためには、それが限界なのです。
 何れにしても、保険の枠組みすら変えざるを得ない程の天災リスクの高まりは、文字通り異常と言えるでしょう。

 我が社の本社所在地の大洲市は水郷と呼ばれ、昔から水害に悩まされ続けてきました。
 先日、大洲市役所の治水課に降水量記録を問い合わせたところ、昭和29年から取り続けている統計中、TOP3は以下の通り。

1. 平成16年
2. 平成17年 
3. 平成23年

 やはりここでも、近年の気象の異常ぶりがデータによって裏付けられている訳です。
 改めて家は、幸せの器である以前に、命を守る器であるべきことを痛感させられます。

西日本最大級露天風呂

 奥道後ホテルの温浴施設「翠明の湯」に行って参りました。
 このホテルは、数年前に民事再生法を申請。
 その後、スポンサーがついて再スタートを切っています。

 ジャングル温泉の老朽化に伴い、昨年リニューアルされた西日本最大級の露天風呂。
 我々世代にとって、旧ジャングル温泉への郷愁も捨てきれません。
 幼少の頃は、奥道後へ連れて行って貰うのが至福の楽しみでした。

 今も、広場に残る遊具の残骸や看板跡に、かつての面影が残っています。
 昭和レトロの極みの様な、ゲームセンターが閉鎖されていたのは、とても残念です。
 まあ、屋内ということで清潔感に難のあった以前の施設に比べると、やはり段違いの快適空間ではあります。

 二点、気に成るところがありました。

① 料金が高い
 ジャングル温泉の頃に比べて倍額の1,080円。
 以前は毎日通われる常連さんもいらっしゃったようですが、この料金では難しいでしょう。
 ホテルのバイキングとのセット料金は、比較的リーズナブルですが・・・。

② 案内が不親切
 駐車場から横断歩道を渡ると、右「壱湯の杜」、左「翠明の湯」という標識。
 リニューアル後の奥道後ホテルの館名が「壱湯の杜」であり、温浴施設が「翠明の湯」ということなのですが、二つの温泉があるかの様に誤認されます。
 事実、我々も迷いましたし、他のお客様も戸惑っていました。
 
 温浴施設の入り口は、その標識からかなり下った所にあります。
 私たちは10:50に到着し、下まで降りると、扉が閉まっていて「11:30~」の標識が・・・。
 結果、40分も待つことに成った次第です。

 朝風呂は一般的で、実際ジャングル温泉の時には、朝バイキングとのセットがあったにも関わらず、11:30~は遅過ぎる気がします。
 何よりも、標識のところにOPEN時間を表示してくれれば、下まで降りて、また上がってくる必要はありません。

 我々も今年、大洲駅前店の建替えリニューアルを目指しています。
 「仮店舗だから・・・」とか、「新規OPENで慣れてないから・・・」といった、プロダクトアウト(作り手側の理論優先)に陥らない様、他山の石としたいものです。

すべては社長の責任

 自分は元来欲張りで、仕事も遊びも、やるなら徹底してやり切りたい性格です。
 それが災いして、微細な店も含め、あれもこれもと現場に口出ししてしまう欠点も内在しています。

 目と手の行き届く範囲内なら、それでも問題ないでしょう。
 しかし、仕事で4つの店を持ち、更に店舗を拡大しようという状況になりますと話は別です。
 
 自分一人でできることは限られています。
 従って、店長や担当にエンパワーメント(権限委譲)する訳です。

 ところがお客様は、そうした事情を汲んでくれません。
 特に、昔からお世話になっていて、信頼関係の構築できている上得意様であれば尚更です。
 中には、「お忙しいでしょうから担当をつけて下さい」と配慮して頂ける方もいらっしゃいますが・・・。

 意に沿わないことやクレームがあれば、すぐさま飛び越して電話が入ります。
 来店した際に姿が見えれば、社長が応対して当たり前です。
 
 先日も、リフォームの仕上がりに不満を持ったオーナー様から、お叱りのお電話を頂きました。
 「社長は、あの部屋を見てくれてるんですか?」

 4店舗で実施する、全てのリフォームの仕上がりを確認することは、物理的に不可能です。
 しかし、社内のことは全て把握しているものと、誤解される方も少なくありません。
 その解釈は間違いですが、責任という意味では的を射ています。

 大きなクレームが発生し、大企業のTOPがマスコミを前に謝罪する際、絶対に口にして成らないのは他責言葉です。
 「全ては部下がやったこと」
 「私には報告が上がっていなかった」
 「ある意味、我々は被害者である」・・・。
 
 社内的にはそれが真因かもしれませんが、それで社長としての責任が免れるものではないでしょう。
 部下がやったとしても、社員教育の不徹底。
 報告が上がってなかったとしても、報連相の仕組みの不備。
 
 「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、すべて社長の責任である」 故 一倉定

 だからこそ、店長や社員へのエンパワーメントは、多大な時間と労力が必要なのです。

お父さんとお母さん

 社長として社員とメールのやり取りをしたり、店舗巡回や面談時にお話しすることがあります。
 その中で、直属の上司である、店長への不平不満をぶつけられることも少なくありません。
 例えネガティヴな話題であっても、できるだけ真摯に耳を傾けようと心掛けています。
 
 但し、その時、その話だけを真に受け、店長を呼び付けて叱責するのはタブー。
 その理由は、店長の立場で考えれば瞬時に判ります。

 「社員の言うことと俺の言うことと、どっちを信用するって言うんだ!
 任命した限りは任せて貰わないと、やってられるか!」

 くれぐれも、子供の喧嘩の仲裁に親が乗り出す様な真似だけは避けるべきでしょう。
 勿論、その店長がセクハラをしているだとか、横領しているだとか、コンプライアンスに反しているケースは例外です。 
 
 最も厄介なのは、委任した店長が、会社の理念や方針と異なる指導をされること。
 いつも言う通り、社長はお父さん、店長はお母さんの役割です。

 家長であるお父さんが崇高な理念を掲げ、高邁な方針を打ち出し、精緻な行動計画を奨励したとしても、毎日毎日身近にいて指導するお母さんが、「それは大したことではない」とか「やっているフリをしていれば良い」といった態度をとれば、社員は易きに流されてしまいます。
 滅多に会わないお父さんよりも、毎日顔を合わせるお母さんに迎合した方が楽だからです。

 方針が徹底されない時、お父さんは雷を落とします。
 しかし、その場だけ頭を下げ、姿が見えなくなれば舌を出す面従腹背・・・。 
 これでは、ベクトルを合わせるどころか、永遠に平行線のまま・・・。
 組織は確実に、破滅に向かっていくでしょう。

 だからこそ、お父さん(社長)とお母さん(店長)は、主張がブレない様、常に意思疎通を図る必要があります。
 これまで、できる限り心掛けてきたつもりも、どうやら「つもり」だけでした。 
 子供(社員)を戸惑わせないため、正しい道へと導くため、更に注力していきたいと思います。

コップを上向きにしよう

 世間では、酒を多く飲める人を上戸、あまり飲めない人を下戸と言います。
 皆様御承知の通り、私は下戸です。

 それでも若い頃には、もう少し飲めました。
 何故なら、同級生のソフトボールチームや地元青年団に所属していたため、飲まずにはつきあいができなかったから。
 郷に入れば郷に従えです。
 
 元々アルコールを分解し難い体質が故、飲み会続きは難行苦行の毎日だったなあと、懐かしく思い出されます。
 幾度となく潰れて、友人にも迷惑をかけました。
 よくしたもので、そうした毎日を繰り返していますと次第に強くなります。

 さて、今日の話の本論は、酒が飲めるとか飲めないとかいう話ではありません。
 上司からの教えを、酒席のシーンと重ね合わせてみようと思います。

 会議や朝礼で、上司から投げかけられる言葉は、あなたが手に持ったグラスに注がれる酒の様なもの。
 こうした拙文も同じです。
 最初は苦手に感じていても、素直に耳を傾ければ、次第に受け入れられるように成ります。
 
 未熟な内は、御猪口くらいしか理解できず、多くの情報はこぼれてしまうでしょう。
 もどしてしまうこともあるかもしれません。
 しかし、訓練する内に御猪口はグラスになり、やがてジョッキに成ります。

 問題なのは、最初から器を伏せてしまうこと。
 「そうはいうけれど・・・。」
 斜に構えている人の器は伏せられたままですから、ビールも酒もワインも受け付けませんし、器も大きくは成りません。
 
 その会社に属し、そこで生きていこうと思うなら、郷に入れば郷に従え。
 自らのコップを上向きにしましょう。 

刃を研ぐ

 まずは、拙文では定番となった名著「7つの習慣」から引用します。

【 ある森に、勤勉なきこりが居ました。
  夜明けから日没まで休むことなく、そのきこりは大きな鋸で、木を切り出し続けます。
 
  一心不乱に働くきこりの姿を見ていた男が、ふと気付きました。
  鋸の刃が丸くなっているではありませんか。

  男は、きこりにアドバイスします。
 「おい、その鋸の刃先が丸くなってるぞ。研いだらどうだ?」

  すると、きこりは手も休めず、目もくれずに一言。
 「俺は忙しい、そんな暇はない。」 】

 先日の店長会で、デジャヴュな場面がありました。
 発言に思い当たる方は、改めて自覚して下さい。
 
 あなたの鋸の刃先は丸くなっています。
 毎日、刃を研ぐべきです。

なめたらいかんぜよ!

 その昔、映画化された『鬼龍院花子の生涯』における、主演女優、故夏目雅子さんの決め台詞(表題)です。
 先日の店長会で、この少々粗暴な言葉を使わせて頂きました。

 「店長や役員や社長といった呼称は、あくまでも役割であって偉い訳ではない。
 社員を呼び捨てにしたり、理不尽な要求をするのは論外。

 但し、会社の方針に適う指示であれば話は別。
 仮に現場の抵抗を受けたとしても、やらせ切るのが管理職の務め。

 規律や命令でがんじがらめに縛りつけてコントロールしようとは思わない。
 そうした管理型の手法で成果が上がったとしても、働く社員が楽しくないと思うから。
 
 自由度高く個店主義を貫き、できる限り自主性や自燃性を奨励してきた。
 社員からの改善提案も、可能な限り積極的に受け入れている。
 社内コミュニケーションも無礼講で、話し易い雰囲気作りを重視してきた。

 そういう意味ではアットホームで自由闊達な社風と言えるかもしれない。
 しかし昨今、和気藹々ではなく、慣れ合いの一面が首をもたげている。
 
 上下の序列は無いとしても、管理職としての責任をエンパワーメントしている以上、時には軋轢(あつれき)を恐れず、抑え強いる勇気も必要。
 上司たるもの、腫れものに触る様な対応で、部下になめられてはいけないし、部下の立場で上司をなめてはいけない。」
 
 それが組織論です。

全ての失敗者の下僕

 前々回からロープレ実践の重要性を説いてきました。
 拙文でも過去何度か御紹介していますが、「私」は誰か?答えを探しつつ以下の文章を読んでみて下さい。

 「私は誰でしょう?」
 
 私はいつもあなたのそばにいる
 一番頼りになる助け手でもあれば,あなたが背負う最大の重荷でもある
 成功への後押しもすれば,足を引っ張って失敗にも導く

 私はあなたの命令次第で動く
 あなたのすることを私に任せてくれれば
 私は素早く正確に片づけてしまう

 私の扱いは簡単
 しっかり指示すれば,それでいい
 どのようにしてほしいのかを明確に示してくれれば
 少しの練習のあとで自動的にそのことをこなす

 私はすべての偉人の下僕(しもべ)であり
 そして残念ながら,すべての失敗者の下僕でもある

 偉大な人が偉大になったのは私のおかげ
 失敗した人がしくじったのも私のせい

 私は機械ではないが,機械のように正確に
 そして知性あふれる人間のように賢く働く
 
 利益になるように私を使うこともできれば
 破綻をきたすように使うこともできる
 私にとってそれはどちらでもよい

 私を利用して訓練し,しっかりと指示をしてくれれば
 世界をあなたの足下に届けてあげよう
 しかし,私を甘く見れば,あなたを滅ぼすだろう
 私は誰だろうか?

(作者不詳/『TQ』・ハイラム=W=スミス著より)

 「営業力を上げたい」と願いながら、ロープレをしない凡人営業マン。
 「宅建を取りたい」と望みながら、綺麗な参考書の無資格営業マン。
 「健康に成りたい」と祈りながら、今日も飲んだくれる不摂生な人。
 答えは、「習慣」です。

練習好きは一握り

 先日、ロープレについてのブログをfacebookにupしたところ、同業他社の店長から次のコメントを頂きました。

 「今日、朝からロープレなので大変参考になりました!
 ありがとうございます!」

 まずは、その謙虚で真摯な姿勢に頭が下がります。
 と同時に、とてつもなく大きな気付きを得た次第です。
 
 先の店舗は、松山のみならず、全国でもトップクラスの仲介力。
 そのトップクラスの店舗が、ロープレを着実に実践しているのです。
 尚且つ店長は、後発の同業他社の社長の言葉に対し、謙虚に耳を傾け、敏感に気付き、素直に取り入れようとしています。

 本来、ブログの言葉は、社員に向けたメッセージです。
 ところが、社内が故「またか」という無意識の抵抗が先行し、鈍感になってしまう傾向も否めません。
 
 これまでも、ロープレの重要性は何度も言ってきました。
 あくまで自主性に委ねようと、強要は避けてきたのですが、どうやら間違っていたようです。

 ソフトでもバレーでも、「練習が好き」という人は一握り。
 殆どの人は、できれば休みたいという怠惰の精神が勝ります。
 
 だからこそ、それを生業とするプロ野球選手であっても、キャンプや自主トレという名の強制練習によって、一定のレベルを確保しようとする訳です。
 
 先日のブログにあった通り、勤勉な兎と怠惰な亀であれば、差は開く一方。
 今年の重点課題である、「数字にこだわる」組織を作り上げるために、ロープレを習慣化したいと思います。
 

勤勉な兎と怠惰な亀

 来る9月9日(火)、エイブルNW事業本部主催、第一回ロープレ大会 岡山予選が開催されます。
 各店舗の精鋭が参加し、勝ち上がりますと10月21日の決勝進出です。

 ロープレとは・・・。
 ロールプレイングの略。
 和訳すると役割演技。
 現実に起こる場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じ、疑似体験を通じて、ある事柄が実際に起こったときに適切に対応できるようにする学習方法の一つ。

< ロープレ実施時の要点 > 
1. シナリオは理想の流れを描くこと
2. 演者は設定された場面に応じて気持ちを込めて演ずること
3. 身のこなし、動作なども伴うようにすること
4. セリフは口語に代えてもよい(ただし、言葉遣いに重要なねらいがあるシナリオ=接客応対場面など=では、一言一句に決まりがあるかもしれないので注意する)
5. 自然な流れになるように何度でも繰り返し演技をする
6. 毎日訓練すると効果的だが、その場合はいつでもシナリオの冒頭から始める

 ここにある様に、ロープレは毎日実施することが肝要です。
 本番当日、付け焼刃で臨んでも、成果が出る筈ありません。

 中には、「俺は実践営業型だから・・・」とのたまい、ロープレを馬鹿にする輩も居ます。
 そんな方のために、イチロー選手の逸話を御紹介しましょう。

 『少年期のイチローは、お父さんと一緒に名古屋空港近くのバッティングセンターへ通い、1ゲーム(25球で200円)のマシンを毎日5ゲーム以上打ち込んでいました。
 お父さんがバッティングセンターへ払う料金は、1ヶ月5万円にも及んだそうです。

 鈴木家からの経済状況からいうと大変だったようですが、お父さんはお母さんに相談し、
 「そのことでイチローが満足するなら、どんなに苦しくたって構わない。」
 と自分のゴルフをやめ、他の遊びも一切しなかったといいます。

 小学5年生で110キロ、6年生で120キロを打てるようになりました。
 中学生になると、120キロしか出ないマシンでは物足りなくなり、バッティングセンターの責任者に相談をして、130キロ出るバネを用意してもらったそうです。』

 世界有数のバッターと成った今でも、イチローは毎日のバッティング練習を継続しています。
 天才が天才で居続けるために、日々の鍛錬は必要条件なのでしょう。
 
 「ウサギとカメ」の寓話は、怠けるウサギと勤勉なカメが競い合う訳ですが、勤勉なウサギと怠惰なカメでは、とても勝負になりません。

相続を争続とせぬために

 先日執り行われました、愛媛県宅地建物取引業協会 八幡浜&大洲地区連絡協議会 合同研修会。
 御登壇頂いたのは、一般社団法人「相続支援協会」の谷本一郎代表理事と、金子美穂司法書士のお二人です。

 平成27年度より、相続税の徴収枠が拡がることから、追い風のトレンドを受けています。
 相続税の対象となる方は、文字通り富裕層です。
 
 現金、有価証券、不動産、金、等々・・・。
 富裕層は、様々な金融資産に分散投資されます。
 しかし、相続についての意識は、かなり希薄です。

 死後のことなので、切迫感が無いのが理由のひとつ。
 また親族から話題にすると、死を待望しているか様な誤解につながるため、タブーとなっているのも事実です。
 
 しかし、いかに元気な方であっても、死は必ず訪れるもの。
 対策が不十分だと、「相続」は「争続」と化します。

 残された兄弟や親子が、仲違いすることもあるでしょう。
 代々暖簾を守ってきた会社が、存亡の危機に晒される可能性もあります。 

 我々不動産業界の人間にとって、相続や遺言は門外漢です。
 しかし、不動産を買うべきか売るべきか、貸すべきか借りるべきか・・・こうした判断を迫られる中で、相続問題は切っても切り離せません。

 宅建業としての手数料の最大化と、お客様のメリットが、時に相反することもあるでしょう。
 真のお役立ちのためには、コンサルタント並みの、広範な知識が不可欠なのです。

取締役って何者?

 本日、株式会社NYホームの株主総会が執り行われ、松山北店店長の石川篤氏、松山久米店店長の大野満氏の両名が、取締役に就任されました。
 おめでとうございます。

 さて取締役とは一体何者か、ウィキペディアによりますと・・・。

 『取締役とは総ての株式会社に必ず置かなければならない機関であり、取締役会非設置会社においては、対内的に会社の業務執行を行い、対外的に会社を代表するものであり、取締役会設置会社においては、会社の業務執行の決定機関である取締役会の構成員である。
 2006年5月施行の会社法により取締役会の設置が原則として任意になり、機関設計により取締役の権限が異なるようになったことから、一義的な定義は困難になっている。』

 ・・・読み返せば読み返すほど難解で、極めて曖昧な存在なのであります。

 平たい表現で言うと、「従業者ではない」・・・即ち「経営側の人」。
 ところが、今回就任されたお二人の場合は、使用人兼務役員です。
 つまり、経営陣の一人として意思決定や業績責任を負うのだけれど、特定のセクションを受け持って実務も行う人・・・になります。

 前職の会社はかつて、コーポレートガバナンスを重視する委員会設置会社でした。
 経営を監視・監督するのが取締役。
 具体的な業務を行うのが執行役。
 執行する側と監視する側が一緒だと、お手盛りの采配になってしまうことから、役割を分離しています。

 そういう意味で言うと兼務役員は、企業統治としては不完全な何でもありの世界です。
 しかし、中小企業の場合、管理監督するだけのために役員を置く程、余裕がありません。

 中小企業の象徴たる我が社の、役員に求められるファクターを一言で表すと以下の通りです。
 「自らが計画を立て、チェックし、改善し、その目標の達成に責任を持つ」  自創経営より

 その可能性と手腕を大いに期待しています。

料理=演劇論:後編

 舞台を料理に例えてみます。

 原作/脚本 = 食材
 役者 = 下ごしらえ
 演出 = 味付け/火加減/盛り付け
 セット/衣装/小道具 = 器
 音響/照明 = 調味料
 会場 = 店構え

 新鮮な食材であれば、あまり手を加えることなく、塩だけ振っても美味しく頂けます。
 下ごしらえは、食材の旨味を100%引き出すための必要条件です。
 例え食材が良くて、下ごしらえが完璧でも、味付けや火加減を誤れば台無し。
 何となくぼやけている時、調味料を一振りすると、メリハリが出て味がしまります。
 また、器や盛り付けが綺麗だと、美味しそうに見えるものでしょう。
 
 アマチュア演劇において、原作/脚本は特に重要なファクターです。
 「一流の料理人は三流の食材を使っても美味しい料理に仕上げる」と言われますが、やはり食材の難点をリカバーするのは容易ではありません。

 加えて、これらのバランスが肝になります。
 新人が下ごしらえした三流食材は、例え花板が味付けしたとしても美味しい料理には成らないでしょう。
 演劇部の作品を、身の程弁えず酷評しましたが、言いたいのはそういうこと。(辛口で本当にごめんなさい)
 やはり、経験を積んでいくことは大事です。
 
 一方、coup companyの作品は、食材も、下ごしらえも、味付けも、煮込み具合も、盛り付けも絶妙で超一流でした。
 しかも、他に類を見ない創作料理・・・アマチュアにしておくのが勿体ない位です。
 二日4回公演で、キャパ80人のシアターを満席にしたとしても、320人☓2,000円=640,000円ということは、新橋ガード下10坪程の場末のテナントに、和食の鉄人「道場六三郎」が店を構える感じでしょうか。

 さて、20年前の旗揚げ時の我々を観た方の意見も、さぞかし厳しいものだったのでしょう。
 であるにも関わらず、温かい目で育てて頂いた訳です。

 11月23日公演は私の脚本ですが、食材の是非は全く自信がありません。 
 「評論される方は、どうぞお手柔らかに」って、何とも自己中な意見・・・。

 ロッキー、ゆっきーお疲れ様でした。
 次は内子座、頑張りましょう!        以上

料理=演劇論:前編

 月末、午後からお休みを頂き、人生初の演劇ハシゴを体験致しました。
 設定は偶然にも、酷似しています。

 「昔からの腐れ縁で友達関係にある男女が、右に左に心揺れながら、やがて自分にとって大切な人が誰なのか気付く」

 ・・・コテコテの青春ラブストーリーです。
 前もって申し上げておきますが、歯に衣着せぬ点を御了承下さい。
 
「少女漫画なんかこわくない」
 会場 : シアターねこ
 劇団 : coup company
 前売 :  2,000円 
 主演 : 林幸恵(我らが「ゆっきー」)

 掛け値なしに、自分がこれまで見た舞台の中で1、2を争う秀作です。
 脚本・演出の末席を汚す一人として、「池内いっけん」さんの才能にジェラシーを覚えます。
 ストーリーの展開、伏線の張り方、キャラの立て方、場面転換の小気味良さ・・・総てが巧妙で鮮やかで素晴らしい。
 今日から、「愛媛の三谷幸喜」の称号は彼に譲ります(笑)
 1時間50分があっと言う間、観客の投票で決まるマルチエンディングも斬新でした。
 勿論、主演のゆっきーも最高。
 次回作も含め、オーガンスではまだ、彼女のポテンシャルを引き出し切れていないことを猛省します。 

「隣人を愛せよ」
 会場 : カルフールホール
 劇団 : 松山大学演劇部
 前売 : 500円
 演出 : クボヒロ(我らがロッキー)

 この表現は甚だ失礼かもしれませんが、演出家であるロッキーの苦悩と苦労が、痛いほど伝わってくる作品。
 台詞回し、間合い、メリハリ・・・総てのキャストが未熟さを露呈していました。
 カルフールの舞台に全員が初めて立ったそうですから、それも仕方ないでしょう。
 脚本家目線で見ると、主演男優が一時的に心寄せる女性との別れ際、互いにモノ判り良過ぎる設定が残念です。
 もっと純粋で、もっと献身的で、もっと単純で、もっと未練がましい女性に憐憫の情を抱き、引き摺りつつも、想いを抑えきれずに振り切っていく方が盛り上がったと思います。
 オープニングロール、場面転換時等、随所に見られる演出上の創意工夫によって、都会的な雰囲気が醸しだされていました。
 学生らしい、素直さと、ストレートな想いと、一所懸命さの伝わってくる力作です。

 この「隣人を愛せよ」の劇中で、恋愛をカレーやシチューに例える表現があります。
 そこで、ハタと気付きました。
 舞台も料理と同じだと・・・。      つづく    

浜辺の足跡

 先日開催された「おとな大学」の講義の締め括りで、中城先生が紹介された、一遍の詩です。
 痛く感銘を受けました。
 ノーカットでお届けします。

 「神われらと共に ~浜辺の足跡~」
                 
夢を見た、クリスマスの夜。
浜辺を歩いていた、主と並んで。
砂の上に二人の足が、二人の足跡を残していった。
私のそれと、主のそれと。

ふと思った、夢のなかでのことだ。
この一足一足は、私の生涯の一日一日を示していると。
立ち止まって、後ろを振り返った。
足跡はずっと遠く見えなくなるところまで続いている。

ところが一つのことに気づいた。
ところどころ、二人の足跡でなく、一人の足跡しかないのに。
私の生涯が走馬灯のように思い出された。
なんという驚き、一人の足跡しかないところは、生涯でいちばん暗かった日とぴったり合う。

苦悶の日、
悪を望んだ日、
利己主義の日、
不機嫌の日、
試練の日、
やりきれない日、
自分にやりきれなくなった日・・・

そこで主のほうに向き直って、あえて文句を言った。
『あなたは、日々私たちとともにいると約束されたではありませんか。
なぜ約束を守ってくださらなかったのか。
どうして、人生の危機にあった私を 一人で放っておかれたのか。
まさにあなたの存在が必要だったときに。』

ところが主は私に答えて言われた。
『友よ、砂の上に一人の足跡しか見えない日、
それは私がきみをおぶって歩いた日なのだよ。』   アデマール・デ・バロス
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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