これからどう生きる?

 住宅型有料老人ホーム「モンレーヴ砥部」のイベントが終了しました。
 リビングまつやま様から御提案頂いた「おとな大学」vol2。
 「これからどう生きる?」相続税対策セミナー&終の棲家バス見学会+昼食試食会。

 高齢者用住宅と一括りに表現されますが、サービス付き、介護付き等々、状況とニーズに合わせて選ぶ商品は様々です。
 とはいえ、今回ご紹介している住宅型有料老人ホームは、松山エリアに3軒しかありません。
 他社物件は何れも築30年以上で、新築は本物件だけです。

 新築であることのメリットは大きく二つあります。
 ① 現行の厳しい基準による設備・耐震性
 ② 前に入居者(死亡者)が居ない

 総合病院、認知症病棟、介護付き有料老人ホーム等が、同一敷地内に整備されていることが、もしもの時の不安を和らげてくれることでしょう。
 
 本施設は、原則、介護を必要としない60歳以上の方が対象。
 また、終身利用権を得るために、2000万円前後の入居一時金が必要に成ります。

 本物件に興味を持たれる方は、安心で快適な老後を長く楽しみたいとする富裕層。
 富裕層の方は、ワンルームマンション的な介護施設に詰め込まれることを良しとはしません。
 当然に高級マンション並みの広さと設備と環境を求めます。

 また、税制改正によって拡大された相続税の対象となる方が殆どです。
 だからこそ、相続税セミナーとの共催を御提案しました。

 募集40名に対し参加者45名と、定員オーバーの盛況振りに、社会的なニーズの高さが伺えます。
 「相続」が「争続」に成らない様に、御身内の方も巻き込んだ、「就活」ならぬ「終活」。
 微力ながら、そのお手伝い、お役立ちができれば幸いです。
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一筋の蜘蛛の糸

 中学三年の同級生4名が集いました。
 このプチクラス会は、卒業から36年経った今も、年二回のペースで続いています。
 一人の女性は、娘から長続きの秘訣を問われ、こう答えました。

 「人の縁は、放っておいてつながるものではない。
 つなげたいと思い、つなぐための行動を起こすからつながる。」

 つくば技術大学で准教授を務める新田は、このブログにも何度か登場しています。
 どんな人物かの仔細は、2010年9月7日のブログを御覧下さい。
 http://nyhomepre.blog133.fc2.com/blog-entry-86.html

 20数年前、先行きの見えない暗黒の時代を過ごしていた彼に、某教授が特別の計らいで居場所を提供してくれたのだそうです。
 研究を続けることができるか否か、そのギリギリでもがき苦しんでいる目前に垂らされた、希望をつなぐ一筋の蜘蛛の糸。
 彼はその糸を手繰り寄せ、人一倍の努力を重ね、2008年遂に念願の定職に就きます。

 更に今年、スポンサーから予算を取り付け、若い研究者を雇用できる立場にまでなりました。
 このポジション提供は、若い研究者にとって、やはり蜘蛛の糸です。
 
 先日彼は、かつての恩人にその報告をしました。
 教授にとって、この上ない喜びであり、最高の恩返しと言えるでしょう。

 縁と人情と報恩の輪廻。
 改めて、「生きる」とは素晴らしきことです。

経営はクイズじゃない

 業界団体の会議に出る機会が、大変多く成りました。
 私は新参者でもあり、奥ゆかしく、できるだけ発言を控えようと考えていましたが、ついつい喋らざるを得ません。

 何と言っても、議題で求める方向から大きく逸れ、自分の言いたいことだけを話される方が多過ぎます。
 三叉路で誤った方向に進めば、どれだけ歩いても、いかに時間を費やしても、ゴールは遠ざかる一方です。
 
 「その問題は、これまで長い時間をかけて、侃々諤々の協議をされてきました。
 メリットとデメリットを踏まえ、既に結論が導かれています。
 貴重な時間を蒔き戻すのではなく、今直面している問題点について、前向きな御意見を頂ければ幸いです。」

 自分なりに、何故こうなるのかを考えてみました。

① お一人もしくは家族で仕事をしている方が大半であり、会議の経験が少ない(未熟)
② 基本的に全員社長であり、自分の意見が通るのが当たり前に成っている(傲慢) 
③ 委嘱を受けた委員でありながら、当事者意識が希薄である(無責任)

 「経営はクイズじゃない。」・・・以前、教わった至言です。

 例えば、システムを導入する提案がなされたとします。
 「金額が高い」「効果が不透明」「時期尚早」・・・。
 様々な理由をつけて、反対する人が出るのは常です。
 最終的には、TOPの決断か多数決か、ともかく導入が決定します。

 恐るべきことに、会議の中で反対していた一派は、会社の不利益よりも個人の意地が優先し、システムが上手く稼働しないことを待望してしまうのです。
 
 決定するまでは、口角泡飛ばし、忌憚の無い意見をぶつけるのも良いでしょう。
 しかし、一旦決定をみたら、皆でベクトルを合わせ、協力し、成功に導くのがビジネスマンの鉄則。
 戦場で敵陣に斬り込んで行く、その後ろから鉄砲で撃たれるのでは敵いません。
 
 そして失敗を見届けると、鬼の首でも取ったかの様に胸を張り、こう言います。
 
 「言わんこっちゃない!
 だから言っただろう!
 俺は最初から反対だったんだ!」

 いやいや、そこの貴方。
 経営はクイズじゃない。
 例え当てても景品は出ませんよ。

頑張りの積立貯金

 評価について科学します。

 会社は、お客様や社会へのお役立ちの結果として、営利を追求する集団です。
 「頑張った人は、その頑張りに応じて報われるべき」という理屈は、大概の人が理解しています。
 「やってもやらなくても一緒なら、やらない方が得」というのも人間の悲しい性であり、そちらへ傾くと会社は存続できません。
 では、次の問いはどうでしょう。

 Q 一所懸命頑張った人は賞与を沢山貰えて、昇給し、出世できるのか?

 答えはNOです。
 頑張りというのは、主観的な感情に過ぎません。
 「自分としては頑張った」と幾ら主張しても、それだけを評価することはできないでしょう。
 まず大前提として、「評価は他人がするもの」です。
 
 評価を客観的に行うには、数値化が必要となってきます。
 受注数、受注金額、成約率、BS回収数、BSバッジ数・・・。
 
 次に問題になるのが、数字にならない仕事です。
 例えばクレーム対応、オーナー対応・・・。
 確かに、これらの仕事はすぐの見返りはありません。
 
 しかし、その頑張りが継続される限り、長期的に考えれば報われるものです。
 いわば積立貯金をしているようなもので、満期時には必ず成果が出て評価されますし、自分自身の能力も人間性も確実に向上します。

 例え今の評価は低くても、満期の到来を信じて、成果が出るまで頑張り続けられるか否かが人生を拓く分岐点でしょう。
 成功はあと一尺掘れです。

外的要因より内的要因

 ここ何ヶ月間か、休みが取り難い状況が続いています。
 丸ごと一日の全休は、月間1~2日。
 今日も店休日ですが、一人出社しました。
 こうなるには、理由があります。

1. 営業マンとしての仕事が多い
 社長が営業マンとして動く、文字通りTOPセールスです。
 このTOPセールスには功罪二面あります。

 ・ 社長自ら率先垂範し、営業を鼓舞し、牽引するというメリット
 ・ 組織力を引き出す、向上させるという本来の社長業から遠ざかるデメリット

 勿論、この二面は必ずしも相反する訳ではなく、優秀なリーダーであれば両立できるのでしょう。
 不器用で能力の劣る自分の様な人間は、一方に集中すると、一方が疎かになってしまいます。

2. 自分にしかできない仕事が多い
 これは、聞き様によっては単なる自慢話に取られかねません。
 「部下には任せ切らない」から、「仕事のできる」自分がやらざるを得ない、という理屈です。
 TOPがこう考え、機会(チャンス)を与えない限り、いつまでたっても部下の成長は無いでしょう。
 
 我が社が置かれている今の状況は少し違っています。
 ・ 継続性の無いスポット的な業務
 ・ 開拓すべき新規のビジネスモデル
 こうした分野だからこそ、TOP自らが買って出ている訳です。

 これらを綯い交ぜ(ないまぜ)にして部下に振ると、継続的に実施すべき本来業務ができないことの言い訳を与えてしまいます。

① 物調(物件調達)により、商品の品揃えを増強する
② 商品をより無力的に見せるため、ネット配信情報を精査・充実させる 
③ 電話やネットからの反響を来店につなげるべく、速やかに意を汲んだ返信を行う
④ 来店を促進するために、店頭POPの見直しや環境整備を行う
⑤ 条件交渉・リフォーム提案を行うべく、定期的にオーナー訪問を行う 
⑥ 営業力向上のために、ロープレを実施する
⑦ 知識力・提案力アップのために、物確(物件確認)を毎日行う

 これらレギュラーの業務を、継続的に隙間なく実施するならば、数字が低迷することもないでしょう。
 景気・競合店・業界動向・・・そうした外的要因を探す前に、まずは原因自分論で、内的要因を見つめ直してみて下さい。
 できない理由を排除し、どうすればできるかの可能性を追求するのがNY精神です。

和して同ぜず

 前職の同僚が数年振りに訪ねて来られました。
 彼は、店舗提案営業から自動車、生命保険と転身していますが、持ち前の明るさとバイタリティーで、常にトップセールスの座を堅持しています。

 空白の時を埋めて弾む話しは、当然の如く前職の同僚の近況です。
 現在は100名弱と聞いていますが、往時はグループ680名もの陣容を誇っていました。
 途中で辞めた方も含め、少なくとも1,000人以上は、同じ理念の薫陶を受けた同志と言えます。

 ・ 今も留まり、復活へ向け尽力している人
 ・ 同業他社に転職して、活躍している人
 ・ 異業種に転身して、頑張っている人
 ・ 独立して、成功を納めている人・・・

 紆余曲折の末、我が社にも3名の同志が着地してくれました。
 ビジネスパートナーとして、協力関係にある方も多数いらっしゃいます。
 そうした人脈は、かけがえの無い財産です。

 一方、生き方や考え方の相違から、意図的に遠ざけてきた人も数名居ます。
 街で会えば笑顔で挨拶こそしますが、例え歩み寄られても、こちらから踏み込むことはありません。

 『君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず』 
 優れた人物は協調はするが、主体性を失わず、むやみに同調したりしない。
 つまらない人物は容易く同調するが、心から親しくなることはない。

 人物の優劣はともかく、ポリシーを捨ててでも利に流される、節操無き行動だけは慎みたいものです。   

徳ある者には地位を与えよ

 維新の志である西郷隆盛の残した、人事政策上の至言です。

 『功ある者には禄を与えよ、
 徳ある者には地位を与えよ。』

 「功」とは、優れた働き、立派な仕事・・・功績のことです。
 受注、売上、利益等々、数字としての貢献が、「功ある」を指します。

 「禄」とは、その生活の資として給与された金銭・物資あるいはその代替のこと。
 即ち前段は、数字を上げた優秀なプレイヤーには賞与、昇給、報奨を与えて処遇せよ・・・という意味です。 

 「徳」とは、人間の持つ気質や能力に、社会性や道徳性が発揮されたもの。
 人間にとって徳とは、均整のとれた精神の在り方を指す。
 これは天分、社会的経験や道徳的訓練によって獲得し、善き人間の特質となる。
 徳を備えた人間は、他の人間からの信頼や尊敬を獲得しながら、人間関係の構築や組織の運営を進めることができる。

 一般的な教えとして、名選手は必ずしも名監督には成り得ません。
 名選手には、成果(数字)に見合った賞与、昇給、報奨で報いますが、管理職の適合性は別次元の判断です。
 裏を返せば、個人としての成果は突出したものではなくても、チームをまとめる力に長けた人はいます。 

 また、役員とも成れば、それ以上に組織に対するロイヤリティー(帰属意識)の高さが重要です。
① 会社の経営理念や経営方針を共感・理解し、自分の言葉で伝えられる人
② 個人的な都合や私欲よりも、会社の都合や公益を優先できる人
③ 自らの会社(店舗)であるという意識を強く持ち、例え苦境に晒(さら)されても、途中で逃げ出したり、投げ出したりすることなく、下支えする覚悟の備わった人
④ 今よりも高い給料でヘッドハンティングされるだけの能力を有しながら、そうした誘惑に惑わされることなく、自らの力で会社をより良くしていこうと考えられる責任感と使命感に満ちた人
 
 今月末に予定している株主総会で、新たに役員登用予定の二名も、そうした基準で選任しました。
 お二人の、今後なお一層の活躍を期待しています。

宅建業者の品格

 愛媛県宅地建物取引業協会の相談員研修に出席致しました。
 不動産取引にまつわるトラブルに備え、協会では無料相談会を実施しています。

 各支部での相談で解決できれば良いのですが、できなければ苦情調停の申し立てと成ります。
 支部で解決できなければ保証協会県本部に持ち上がり、最終的には全国組織の手に委ねられる訳です。
 委員長の挨拶に、趣旨は言い尽されています。

 『無料相談を実施しているものの、相談員個々のレベルはバラつきがあります。
 そこを均一化するために、こうした研修があるのです。

 相談に来られる方は、自分に都合の悪いことは言われないもの。
 尋問的にそこを追及すると、感情的になってしまう恐れもあります。  
 
 その流れで、こちらも声を荒げると、恫喝のそしりを免れません。
 相談員は、常に冷静さを失うことなく、聞き役に徹するべきです。』

 まさにおっしゃる通り。

 先般、実施された苦情調停委員会でも、訴えられた業者は最初から喧嘩腰。
 それを受け、立ち合った理事もヒートアップし、売り言葉に買い言葉の泥仕合と成りました。
 火に油を注ぐとはこのことです。

 ① 相談員は冷静に対応し、申出人には気の済むまで話をさせる
 ② 持参している書類等を確認しながら、申出人の話を聞き、申出人に対し要点を質問し、事案を整理する

 この一般的な心構えにシフトすることで、当事者は落ち着きを取り戻し、場の空気も一変するのです。
 
 さて、この研修の最後の最後にも、業界としての品格の問われる発言がありました。
 講師である弁護士と質問者とのやり取りが、マイクを使わず、聞き取り難かったことを受けてです。

 「ひとつも聞こえへんぞ! もう止めてしまえや!」

 冷静さを失うことなく聞き役に徹するための研修の幕引きが、感情的な罵声であったことは極めて残念です。

他社の悪口を言わない

 先日、ある方からオーナー様を御紹介頂きました。
 初めて賃貸マンションを購入される、初心者のオーナー様です。

 お話しを伺う中、難しい状況も浮き彫りになります。
 何でも、御身内の方が、某大手管理会社のグループにお勤めとのこと。
 当然に、そちらからも話しを聞いていらっしゃいます。
 
 その際出た所見です。
・ NYホームは物件のエリアに店が無い
・ 社員の御身内なので管理料は低廉にする
 
 会社の歴史も、規模も、集客力も、知名度も、店舗立地も・・・現時点では逆立ちしても及びません。
 更に、御身内がグループにお勤めであるという点は、圧倒的なアドバンテージです。
 加えて、価格を安くすると公言している訳ですから、普通に考えて勝ち目は無いでしょう。
 我が社の管理料は、一円もまけない定価提示ですから尚更です。

 契約条件や業務の流れを一通り聞かれた後、「検討します」の言葉を残して帰られます。
 正直その言葉は、単なる社交辞令と受け止めましたし、九分九厘お断りされるものと思っていました。
 ところが、改めての電話は、意外にも「お任せします」と応諾の返事です。

 オーナー様の頭の中は知る由もありませんが、思いつく理由は一つだけ。
 『競合他社の悪口を言わなかった』

 「そちらの会社は、大変素晴らしい会社です。
 賃貸仲介の市場は、入居者を紹介し合う業界なので、その会社も含め協力関係にあります。
 ですから、他社の足を引っ張る様な形で、弊社を売りこむことはできません。
 また、価格面、条件面で、お気持ちを動かせるほどの融通も効かない会社です。
 勿論、お任せ頂きたい気持ちは山々ですし、お任せ頂けるのであれば、満足頂ける自負もあります。
 ただそこは、お立場もあるでしょうから、冷静に御判断下さい。
 御身内がお勤めという状況にありながら、土俵に乗せて頂き、チャンスを頂いただけでも光栄です。」

 ある意味この営業トークは、一過性の売上や利益以上に大切で、今後も貫くべき会社としてのポリシーです。

笑顔でいるから幸せ

 前職の会社の同僚であった徳島のBさんが、御主人と御子様と共に訪ねて来られました。
 Bさんと仲の良かったSさんも駆けつけ、ひと時昔話に花が咲いた次第です。
 彼女が結婚された、3年前に送ったメッセージが残っています。

 原稿は4枚にも及ぶ長文ですが、抜粋して・・・。

『 Bさんへ

 ご結婚おめでとうございます。
 遂にと言うべきか、とうとうと言うべきか、やっとと言うべきか・・・。
 ご主人のことは判りませんが、感受性豊かで天真爛漫で、時に傷つきやすいデリケートなBさんを、きっと優しくフォローしてくれる、包容力に満ちた方なのでしょう。

 - 中略 -

 経験された幾多の苦労も、今日の幸せのために敷かれたプロセスだったと確信します。
 何よりも、「幸せだから笑顔になるのではなく、笑顔でいるから幸せになる」を実践されているBさんは、これから抱えきれないほどの幸せに恵まれる筈です。
 Bさんの笑顔は100万ドルの輝きをもって、周囲の人をも幸せな気持ちにさせてくれます。
 
 だらだらと書きましたが、思いは尽きません。
 来松された時には、ご主人と共に是非お立ち寄り下さい。 
 お幸せに。

 平成23年9月25日 』

 御主人と初めてお会いして・・・、3人で話し込んでいる間、ずっとキッズコーナーで電車好きなお子様の面倒をみていらっしゃる寛容さに、子煩悩で優しい方だということが判ります。
 まさに、3年前に予想した通りの、包容力溢れる素晴らしいパートナーです。
 そしてBさんご自身も、相変わらずの100万ドルの笑顔でした。
 
 ありがとうBさん、Sさん。
 再会に感謝します。

突然の訃報を受けて

 今から20数年前、社内異動で不動産業の道に足を踏み入れました。
 右も左も何も判らない中、上司から指示されたのは「不動産業者に日参しろ」の一言。
 当時は、「情報=商売の種」という原理原則も知りません。

 その業者は免許番号も古く、地元でも老舗で通っていました。
 事務所の中は煙草の煙で曇り、新参者を受け入れるような雰囲気ではありません。
 一瞬怯みましたが、意を決してドアを開けたところ、社長が笑顔で受け入れてくれます。

 暫くして、その業者さんが大型の宅地開発を手掛けることになり、自分に提案頂きました。
 「おたくも2~3区画やってみるか?」と、ジョイントの話です。
 重ねて、二世帯住宅を建てるお客様を紹介しても良いと言われます。

 土地を分けて貰った上で、施主を御紹介頂けるというのは、いかにもうま過ぎる話しですが、上司の決裁を貰い、話を進めることにしました。
 結果的にこの案件が、マイホームを提供した、記念すべき第一棟目のお客様です。

 これ以降ビジネスパートナーとして、建売住宅を販売させて頂いたり、自社物件に入居者を斡旋したり、起業後も良好な関係が続きます。
 5年前、この業者様の所有されているマンションを譲って頂くことになりました。
 今では、会社の収益源として寄与しています。

 ところが、今年に入ってから、店のシャッターが閉まったままの状態が続いていました。
 病気がちで、入退院を繰り返していらっしゃるという風の便りが聞こえてきます。
 そんな中、受けた突然の訃報。
 
 享年69歳は余りにも若過ぎます。
 紛れもなく、この方との御縁が無ければ、今日の私も、今の会社もありません。
 謹んで御冥福をお祈り申し上げます。
 合掌・・・。

サーカス小屋の象

 昨今、猟奇的な事件が頻発しています。
 つい先日も、愛媛県伊予市の市営住宅で、17歳の少女が暴行を受け死亡する事件が起こりました。

 こうした事件を見聞きした時、不思議に思う人は少なくありません。
 拉致監禁された訳ではなく、買い物に外出することもあったようですから、逃亡することも、助けを求めることもできたのではないか、というのはもっともな意見です。
 しかし、客観的かつ冷静な判断が当てはまるのは、対象者が心身ともに健康であることが前提になります。

① 少女は家出中であり帰る場所が無かった
② 逃亡を企てる度に暴行されることで心理的に逃げられないと思い込んだ

 この二つの要因が、その一家に対する従属性や依存性を高めてしまったのでしょう。

 「サーカス小屋の象」の話を思い出します。

 あるサーカス小屋に一頭の象がつながれていた。
 ところが、その杭も、鎖も、驚くほど細い。
 通りかかった男が、飼育係に聞いた。
 男 : 「あんなに細い杭や鎖、象なら簡単に引き抜いて、逃げてしまうんじゃないか?」
 飼育係 : 「ああ、小象の頃には逃げようとして暴れたものさ。
        でもその時には力が無くて、杭を引き抜くことも、鎖を引き千切ることもできなかった。
        やがて象は、逃げられないことを悟り、まったく暴れなくなった。
        成長して大きくなり、力が強くなった今も、無駄な抵抗だと思っている。」

 こうした、心理的なグラスシーリング(目に見えない天井)は、我々にもあります。

 「劣等生だから、宅建なんか受かりっこない」
 「口下手だし、人見知りだから、営業は向いてない」
 「知識が無いから、なかなか仕事を任せられない」
 「後発の会社が大手に追い付ける筈がない」

  こうしたネガティヴな言葉を無意識に使っていると、知らず知らず潜在意識にインプリントされ、一種の洗脳状態に陥り、可能性の扉を自ら閉ざしてしまうのです。
 言葉は言霊。
 個々人に与えられた無限の可能性を引き出すべく、ポジティヴな言葉を使っていきましょう。

君の瞳もっと輝け!

 ミュージカル劇団「みかん一座」の30周年記念公演「君の瞳もっと輝け!」を観劇して参りました。
 映画化された「瀬戸内海賊物語」を原作とする舞台です。
 前作に引き続き、我が劇団AUGHANCEの徳田代表が客演しています。
 
 まずは、南海放送のアナウンサーでもある、戒田節子座長の凄味に圧倒されました。
 何が凄いのかというと、プロデューサーとしての能力です。

1. ローカル劇団としてポジションが確立されている
 ① 地域性に沿ったテーマ
 ② 方言を堂々と使う
 ③ 地域の一般人、著名人をキャスティング
   ※ 前職および現職の愛媛県知事、現職の松山市長、みきゃん、松山フェニックスの選手他

2. 作品のクオリティについて敷居を上げ過ぎない
 浜畑賢吉さんはじめ、プロの俳優、歌手、ダンサーを配する一方、先述の一般人や著名人を登用することで、当然に演技のレベルにはバラつきが生じる。
 しかし、間の悪さや失敗も含めて、ステージと客席の一体感を創出。
 親近感が高まり、門戸が拡がり、多くの役者を受け入れることができる。
 戒田座長が「完成品を目指したけれど、やっぱり『みかん一座』は未完成」と自虐的に語った台詞は、寧ろ意図的なものではないか。

3. 活動を継続させるための収益性追求
 決してプロではない劇団とすれば、当日3,000円のチケットは出色の高額。
 それでも、3回のステージを満員にできるということは、単純計算でも我が劇団の10倍以上の収益力がある。
 加えて、パンフレットには数十社の協賛広告。
 一般人をメインに、80名近くのキャストを舞台上に立たせることは、チケット販売や宣伝広告上、必須、必然の流れ。
 経済の伴わない趣味・道楽は継続しない。

 身内や知り合いや著名人が、身近な題材を扱った舞台に立つことは、観る側にとって至福の時間です。
 そのツボをしっかりと押さえているからこそ、30年もの長きに渡って継続できるのでしょう。

 我々も今秋、20周年を迎えます。
 追随し、30年、50年と活動を続けていくため、多くの気付きと学びをいただきました。
 一方、我々が我々らしくあるために、貫くべきアイデンティティも明確化した気がします。
 徳ちゃん、おつかれさま。
 一息吐く間もなく、頑張りましょう!

最も大切な大きな石

 最近、社員の方々の業務を見ていて、難しいと思うのが「優先順位」の見極めです。
 まずは、いつもの通り「7つの習慣」から「満杯の壷」の話を御紹介しましょう。
 
 【 教室に現れた教授は、両手に抱える大きな壺を教壇の上に置いた。
 大きな袋から、握り拳ほどの石を取り出し、壺の中に一つずつ収めていく。
 壺の縁まで一杯に詰まった段階で、一人の学生に訊ねる。
 教授「この壺は満杯か?」
 学生「満杯です。」
 
 「そうかな?」教授は、親指の先程の砂利が詰まった袋を持ち上げ、その壺の中に移し始めた。
 時に揺らしながら、少しずつ移していくと、砂利は大きな石の空隙を埋め、壺の中に入っていく。
 再び教授は訊ねる、「この壺は満杯か?」
 「多分違うと思う」学生は答えた。

 教授は、別の袋を持ち上げ、壺の中にサラサラの砂を注いでいく。
 袋一杯の砂は、壺の中に消えていった。
 三度(みたび)教授は訊ねる、「この壺は満杯か?」
 「いえ、まだ入ります」学生は答えた。
 「その通り」教授は最後に、ペットボトルの中のミネラルウォーターを注ぎ込む・・・。 】

 この壷は、あなたにとっての一日、一週間、一ヶ月、一年を指します。
 「忙しくて時間が無い」と言うけれど、宅建の勉強にしても、読書にしても、自己啓発にしても、隙間時間を利用すれば、幾らでも時間はあると言う教えです。

 【 教授は、重い壺を持ち上げ逆さにして、密実に詰まった中身を床にばら撒き始める。
 「今度は順番を逆にして、戻してみよう」
 まず水を含んだ砂、次に砂利、最後に大きな石。
 教授は聞いた「さあ、この石は総て壺の中に納まるだろうか?」
 学生は皆、首を横に振った・・・。 】

 そう、優先順位を間違えると、重要である筈の石は二度と壺の中に納まりません。
 確かに、あなたの一日はバタバタして忙しく動いているかもしれない。
 しかし、その壷の中を埋めているのは、砂や砂利ではないでしょうか?

 あなたにとって、最も大切な大きな石は何か?
 まずはそこからです。

この世から消える業態

 大手コンビニエンスチェーンのローソンが、2015年から高齢者や居宅介護者支援の事業に参入するとの記事が、8月16日付日経新聞一面に掲載されています。
 ケアマネージャーを常駐させ、高齢者が集うサロンスペースを設け、健康維持に必要な運動の機会も提供するとか・・・。

 昨今、ボーダレスの事業拡大の流れは顕著です。
 言わずもがな日本は、人口減少・少子高齢化の時代を迎えています。
 既存の事業にこだわって深堀するスタンスだけでは、先細りを回避できないからでしょう。

 コンビニ第一号店は、1974年に開店した「セブンイレブン豊洲店」。
 ということは、僅か40年で市民権を得て、日本中を席巻している訳です。

 しかしそれまで、このビジネスモデルが全く無かった訳ではありません。
 肉も魚も缶詰もお菓子もアイスも、何でも売っている「よろずや」「ミニスーパー」は、全国津々浦々にありました。
 ある意味、その業態を更に洗練させただけです。

 弁当や総菜への取り組みによって中食文化を創造し、生鮮食品・文具・生活雑貨・・・商品を充実させることで、幅広い業態のシェアを奪っていきます。
 決して安くはないけれど、常に新しい商品に出会える楽しみがあり、車で横付けできて、レジに並ぶことなく、ワンストップで買い物できるコンビニは、現代人のハートをしっかりと掴んだ訳です。

 今回のニュースで感じたことがあります。
 ライバルは同業他社だけではないということ。
 
 寧ろ、異業種の参入こそが驚異であり、かつての「よろずや」の様に、業態そのものがこの世から消えて無くなる恐れすら孕(はら)んでいます。
 不動産も、決して聖域ではありません。

世界終末まで5分前

 世界終末時計の存在を御存じでしょうか。
 人類滅亡を午前零時になぞらえ、その終末までの残り時間を象徴的に示す時計です。

1947年  7分前 カウントスタート
1949年  3分前 ソ連が核実験成功
1952年  2分前 ソ連とアメリカが水爆実験成功
1960年  6分前 ソ連とアメリカの国交回復
1963年 12分前 ソ連とアメリカが部分的核実験禁止条約締結
1968年  7分前 中国とフランスが核実験成功
1969年 10分前 アメリカ上院が核拡散条約批准
1980年  7分前 イラン・イラク戦争
1984年  3分前 米ソ間の軍拡競争激化
1988年  6分前 米ソ間で中距離核戦力全廃条約締結
1991年 17分前 ソビエト連邦崩壊
1998年  9分前 インドとパキスタンが核保有宣言
2007年  5分前 北朝鮮が核実験強行
2010年  6分前 バラク・オバマ大統領による核廃絶運動

 この流れを見て判る通り、半世紀に渡って核の脅威に脅え続けてきたのが人類の歴史です。
 核に対抗するために核を増やし、更に驚異が増幅するジレンマは続きます。

 最後は、2012年に見直されました。
 時計の針は1分進んで5分前。
 その理由は初めて、戦時的ではない核利用によるもの・・・そう福島原発事故の影響です。 

 核の問題だけに留まりません。
 地球温暖化、疫病の蔓延、食への不安、大気汚染・・・。 

 今から半世紀後。
 果たしてこの世界終末時計は、まだ時を刻んでいるのでしょうか。
 内子町の小さな素人劇団が、今秋公演で訴える壮大なテーマです。

cold sleep あらすじ

 ヒューマンSFコメディー 『 cold sleep 』
 
 ~ あらすじ ~
 余命半年の宣告を受けた恋人「優一」を救うため、「麻衣」は一縷(いちる)の望みを託し、※コールド・スリープ(人体冷凍保存)による、延命治療に踏み切る。

 50年後、長い眠りから目覚めた二人を待ちうけていたのは、想像だにしない驚愕の未来であった。

 大気汚染や疫病の蔓延により、防護服やガスマスク無しには外出できない。
 肉や魚や野菜は食べられず、栄養補給は政府公認のサプリメントのみ・・・。

 そんな未来に絶望し、生きる意味すらも見失いかけた二人だったが、謎の老婆との出会いや、地域の住民達との交流を通じて自らの使命を悟り、遂に立ち上がる。
 
 ※ 現代医学では不治の病とされ手の施しようの無い患者を、マイナス196℃の液体窒素で冷凍し、未来の医療技術が進歩し蘇生できる日まで保存する延命治療。 
 正確には、死体対象がクライオニクス、生体対象がコールド・スリープ。

 旗揚げ作品の「石畳水車小屋未来伝」をセルフオマージュした作品ですが、ファンタジックだった前作に比べて、随分とリアルで生々しい表現に成っています。
 というよりも、時代が、環境が生々しいのですが・・・。

 秋風の吹く頃には、一枚1,000円(大人)の前売りチケットをお願いに上がりますので、貯金しておいて下さい。

cold sleep 原作者の想い

 今年11月23日(月)18:00「内子座」にて。
 劇団「AUGHANCE」20周年記念公演を打ちます。

 所詮あそびではありますが、20年間継続し、内子座における文化の創造に多少なり寄与できたことは小さな誇りです。
 今年初舞台のメンバーも居ますし、20年前の旗揚げ時のキャストも数名居ます。
 私を含めそのキャスト達も、内子座も、同じだけ歳を重ねました。
 
 今年は、久々に甲斐田爽搾(松岡)の作品です。 
 タイトルは、ヒューマンSFコメディー「cold sleep」。
 
 【 原作者より 】

 地球温暖化、鳥インフルエンザ、BSE、エイズ、酸性雨、大気汚染、放射能・・・。
 近年、様々な疫病や環境問題が取り沙汰されています。

 自然のバランスを崩してでも経済を優先する利己的な営みの結果、この地球(ほし)は豊かさと引き換えに、多くの大切なものを無くしてしまったのかもしれません。

 我が劇団は今年、創設二十年の節目を迎えます。

 旗揚げ作品では、六〇年後の未来から一人の少女が時をこえ、現代の若者に対して環境保全の警鐘を鳴らしました。
その続編ともとれる本作では、現代人が五〇年後の未来を訪れる場面から展開します。
 
 本当に大切なものは何なのか? 
 
 未来の故郷から届くメッセージを、少しでも感じ取って頂ければ幸いです。     甲斐田 爽搾

 明日は、あらすじをupします。

様々な投資家タイプ

 賃貸マンションや賃貸アパートを購入するにあたって、投資家は様々なタイプに別れます。
 
・ 詳細な情報を収集し、精緻に計算を積み上げ、石橋を叩いて叩いて、それでも渡れない人
・ 計算もそこそこに、大雑把な情報だけで、即決してしまう人

・ 子供がおもちゃを手にするように、不動産が欲しくて欲しくてたまらない人
・ モノには一切興味が無く、収益性だけをシビアに追求する人

・ 朝、昼、晩、雨天時、晴天時、「現場百回」を信条に、物件を何度も見て決める人
・ 物件資料だけを見て即決し、現場には一度も足を運ばない人

 決して、どちらが良いという訳ではありません。
 何れにも、良い点と悪い点があります。
 大雑把な人は失敗のリスクが高く、慎重過ぎる人は機会(チャンス)を逃してしまうでしょう。

 中には、事前調査の杜撰さを棚に上げ、
 「自分くらいに成ると物件なんて見なくても決められる」とか、
 「野性的な嗅覚で嗅ぎ分けられる」とか、のたまう勘違いの人もいます。

① 現在の収益性
② 収益改善の可能性
③ 資産性
④ 改修費用の見込み
⑤ 転売の可能性
⑥ 融資条件
⑦ 入居者の質
⑧ キャッシュフロー ・・・

 高額投資ですから、様々な角度から分析するのは当然です。
 表面利回り10%超で土俵に上げたとしても、ふるいの目に残る物件は、十に一つもありません。
 針の穴を糸で通す様なものですが、そこを射抜いてこそプロでしょう。

女神を振り向かせる術

 今年で最後となる、宅地建物取引主任者試験まで、あと二ヶ月となりました。
 (※ 来年から宅地建物取引士に名称変更 )
 会社は明日から三日間、夏季休暇に入ります。
 
 受験生の方々は、よもや遊び呆けることはないと思っていますが・・・。
 いや、遊び呆けるだけの余裕があれば、それも大いに結構です。

 一所懸命勉強することは、手段であって目的ではないでしょう。 
 合格できるなら、どう過ごそうと大きなお世話です。

 常識的なお話しを申し上げます。

 合格まで程遠いレベルであれば、遊ぶ暇などありません。
 合格まであと一歩のレベルであれば、最後の追い込みです。
 合格レベルに達しているのであれば、合格をより確実なものとしましょう。  
 
 他人が遊んでいる時、一緒になって遊んでいたのでは、勝利の女神もそっぽを向く筈です。

 試験が終われば、幾等でも遊べます。
 合格すれば、一味違う美味しいビールを浴びるほど飲めます。
 家族から同僚から祝福され、名刺に資格が印字され、社会的な評価が高まります。
 
 一方、合格できなければ、来年もまた嫌味を言われながら勉強しなければなりません。
 来年もまた、重要事項説明で資格者の力を借りることになります。
 時には、後輩に頭を下げてお願いするという、屈辱的なシーンが現実と成ります。

 それが嫌なら、この夏、四六時中、寝ても覚めても勉強することです。

 盆明けに実施する第三回目の模試は、皆さんの日頃の努力の度合いを教えてくれるでしょう。
 勝負はこれから今ならまだ間に合います。
 あきらめない限り可能性はあります。
 今年はまだ、誰一人合格していません。

他人の痛みを我が痛みに

 台風11号一過、穏やかな朝を迎えています。
 一週前は、12号がもたらす長雨に悩まされ、二週連続の憂欝でした。
 
 賃貸管理会社にとって、台風は鬼門です。
 雨漏れ、漏電、風害、冠水等々、管理物件に被害が及ぶと、当然に電話がかかってきて、社員が応対します。
 8月は、そうしたクレーム応対が多く、社員の方々は大変だったでしょう。

 しかし、見方を変えますと、ここが管理会社の出番です。
 速やかに対応し、報告すれば、入居者や大家様から感謝されます。
 「NYホームで良かった」と思って頂けるのは、通常時ではなく、緊急時です。

 実は、12号台風の際に、我が家で漏電が起こりました。
 地下室横の集水ピットは、水位と共にボールタップが上昇し、ポンプのスイッチが入り、汲み出す仕組みです。
 二台ある内の一台が壊れ、今は残りの一台で稼働しています。
 その一台に負担がかかり、停止すると地下室に水が染み出す恐れがあります。
 加えて、家の前の川の増水も心配です。

 当初台風11号は、豊後水道を北上するコースを辿っていました。
 途中から、四国山脈が盾となったかの様に東にずれ、風雨の影響は殆ど無かったようです。

 正直、「逸れて良かった」と思います。
 そして、次の瞬間、「自分さえ良ければ」という利己的な発想を悔い改めるのです。
 被害の大きかった、宮崎や三重にも知人はいらっしゃいます。

 自己弁護ではありませんが、自らの命を最優先することは止むを得ません。
 家族の安否を心配するのも当然でしょう。
 社員と社員の家族、そして管理物件のお客様。
 危険に晒される友人、知人。
 同郷の人、日本人、そして同じ地球(ほし)に住まう総ての人間。
 
 思いやりの枠を徐々に拡げ、他人の痛みを我が痛みにできる、徳の人を目指したいものです。

潤滑剤としてのお酒

 特に何があった訳でもないけれど・・・松山で懇親会を実施しました。
 松山久米店の大野店長が、「宴会部長」を買って出てくれるおかげで、不定期にこうした機会が得られます。
 
 参加する側は、好き勝手に色々なことを言いますが、周囲が思うよりも幹事の責任は重く大変です。
 陰の努力に感謝できる社員の集まりであって欲しいと、心から祈念致します。
 
 さて、いつもの様に自費参加、自主参加の呼びかけにも関わらず、松山エリアを中心に大多数の社員が参加。
 これは、素晴らしいことです。
 また、グループ企業からも、関わりの深いお二人に御参加頂きました。

 会社の中で仕事をしていると、厳しい声掛けをすること、言いたくても言い難いこと、心が折れそうになること・・・様々なシーンがあります。
 朝礼や会議やミーティングや打ち合せは、そうした血流の澱(よど)みを解消するためのコミュニケーションパイプです。
 
 しかし、共に酒を飲み、共に美味しい食べ物に舌鼓を打ち、共に笑い、共に騒ぎ、共に弾ける懇親会は、オフィシャルな型決めとは違った潤滑剤効果があります。
 
 過去、出不精な私は、内子に居を構えていることを言い訳にして、付き合いの悪い上司でした。
 社長が参加すると、皆が楽しめないのではないか、という、老婆心的な配慮があったのも事実です。
 
 今年掲げるテーマは、社内コミュニケーションの強化。
 ベクトル合わせの前提として、自由闊達な社風を目指そうと考えています。

必要不可欠な企業防衛

 先日、愛媛県宅地建物取引業協会に寄せられた苦情を受け、「紛争調停・苦情処理委員会」へ参加してきました。
 我々、地区代表の理事は、保証協会加盟業者に対する申し出があれば、聴聞の場に出席します。
 具体的な内容は控えますが、一般の方が不利益を被ったとして申し出たものです。

 まずは、申出人である一般の方の主張を聴き、時間をずらして被申出人の主張を聴きます。
 まずもって、それぞれの言い分が異なっているからこその紛争です。
 
 二者は、これまでの経緯を説明する中で、自らの正当性を認めて貰おうと躍起になります。
 感情が抑えきれなくなる場面もあるでしょう。
 
 我々は、いかなる時も中立公正な立場で、冷静かつ客観的に意見を聴取しなければなりません。
 また、裁判ではないので、その場で是非の判断を下すことはなく、判断に必要な情報を拾い上げるのが務めです。

 長時間に及ぶ委員会を終えて感じたことが、幾つかあります。

① 宅建業のトラブルについて、一般人=性善説、業者=性悪説で捉えられるのは仕方がない
② その道のプロである宅建業者は、素人である一般の方に理解できるよう説明する義務がある
③ 取引に関わる重要事項について理解を得たならば、文書化して署名押印を求める必要がある
④ 口頭での承諾や了解があったとしても、後々「言った言わない」のトラブルとなれば業者の負け

 いかなる場合も、最初から人間関係がこじれている訳ではありません。
 最初は良好な関係の中、笑顔で「結構ですよ」「どうぞどうぞ」と合意・納得し、既成事実が形成されます。
 ところが、時間の経過と共に、相続や金銭的な困窮といった状況変化が起こり、紛争の芽が首をもたげ始めるのです。

 そんな時、重要事項説明書を始めとして、境界確認書、覚書、念書といった文書を交わしておけば、決定的な証拠となります。
 ともすれば、面倒で敬遠されがちな書面の交付・締結ですが、将来のリスクヘッジという意味において、必要不可欠な企業防衛手段なのです。  

下手な大将、敵より恐い

 中間管理職の役割の重要性についてです。 
 わが社において、中間管理職とは店長を指します。

 社長は、常に社員の傍にいる訳ではありません。
 末端の社員にとってみれば、いつも寄り添っているのは店長です。

 社長は店長会等を通じて、会社の理念や方針を店長に伝えます。
 それを、「社長が言っていた」「会社で決まったらしい」というニュアンスで周知したのでは、納得を得ることはできないでしょう。
 しっかりと耳を傾け、判らない点は質問し、充分に理解し、咀嚼し、自分の言葉で伝える必要があります。

 ところが現場では、伝言ゲームの様に最後は全く違う形に成っていたりして、なかなか上手くいかないものです。
 掛け違いには、三つのパターンがあります。

① インプットで間違う(理解力不足) 社長の言っている意味が理解できない
② アウトプットで間違う(表現力不足) 意味は判っているのに上手く表現できない
③ 意味も理解しているし表現もできるが、敢えて方針と違うことを伝える(確信犯) 

 確信犯とは、自分の主張の方が正しいとして会社の方針を違(たが)えることで、これは論外です。
 お互いのため、直ちに辞表を書くべきでしょう。
 ①②は、未熟さが問題なわけですから、社長は教育を、店長は研鑽努力していく以外ありません。 

 ただ、何れにしても「部下に伝わらない」という意味において、店長の責任は重大です。
 会社が「オランダに行こう!」と言っているのに、店長が「ハウステンボスで良いから」と伝え、その店長の言われるまま長崎に行ったところ、社長から「なんでオランダに行かないんだ!」と叱責される。
 
 当然に、昇給時も賞与時も評価されず、本人のモチベーションは急落。
 こんな喜劇(悲劇)も、企業では珍しくないのです。
 
 『下手な大将敵より恐い』  

 毎日毎日、こうしてブログを綴り、発信している理由の一つは、そうした掛け違いを無くすためでもあります。

持ちつ持たれつの関係

 グループ会社とか、協力会社とか、名称はともかく身内の企業は、いわば親戚の様なものです。
 最終的に財布を同一とするケースもあり、困った時は相身互い、持ちつ持たれつの関係性は言うまでもありません。

 我が社でも、印刷物やリフォームについてはグループの会社に発注します。
 どうせお金を払うのであれば、グループ外に出すのではなく、グループ内に留めるべきす。
 そうすると、ギブ&テイクで、その企業からご紹介やご用命を賜ることにもなります。

 当たり前のことの様に思いますが、なかなか徹底できません。
 グループの社員が他社仲介で決められたら、心穏やかでは無いと思うのですが・・・。
 もっと判り易く説明しましょう。

 自分の母親が食堂をしていたとします。
 決して飛びきり美味しい訳ではない、駐車場も停め難い。
 それでも、身内であればそこを使う筈です。

 自分の子供がコンビニに勤めていたとします。
 500mほど遠いし、品揃えも近くの店の方が充実している。
 それでも、車を走らせてその店に買いに行こうとする筈です。

 公私を切り離して考えたい若者が増えています。
 しかし、仕事とプライベートとは一体不可分、切っても切れません。

 会社が繁栄すれば昇給も賞与も期待できます。
 一方、会社が傾けば賞与は出ず、昇給もせず、雇用も危うくなります。
 
 そうした理屈からすれば、グループ内を活用することは至極当然。
 一方、活用される側も、感謝を忘れることなく、満足頂けるサービスに努めなければなりません。

死者の特権の誘惑

 再生医療研究の世界的な権威である、理化学研究所の笹井芳樹氏が自ら命を絶ちました。
 一時はノーベル賞確実と囃(はや)されたSTAP細胞論文で、小保方晴子氏を指導した共著者でもあります。

 その後の疑惑や釈明会見は、今更説明するまでもありません。
 年齢は私と同じ52歳・・・余りにも早過ぎる死を惜しむ声が世界から聞こえてきます。

 再生医療研究の若きエースとして注目され、順風満帆の人生を送ってきた故人にとって、STAP細胞との出会いは大きな転機でした。
 共著者としての責任を追及され、小保方氏との関係性にも疑惑の目を向けられ、四面楚歌と成ります。

 「進退は理研の判断に従う」としたものの、心身ともに追い込まれ、職務を全うできる状況では無かったようです。
 研究所のスタッフに対しては、来年以降、研究所は無くなる可能性が高いとして、求職活動を促していました。

 輝かしい過去の功績を帳消しするかのようなバッシング、自らを慕う研究者に対する責任、様々な思いが去来したであろう心中を慮(おもんぱか)りますと、胸締め付けられます。

 日経新聞の「春秋」は、串田孫一氏(詩人・哲学者・随筆家)の言葉を引用していました。

 『死者は、どんな厳しい、また見当外れな非難を受けても、聞く耳がない。
 傷つけられても、傷つけられたことを、永遠に知らない。
 これこそ死者の特権である。』
 
 美しいものを美しいままで留め、罪も疑惑も永久に封じ込める、死者の特権の誘惑・・・。
 
 今日は、広島原爆の日です。
 69年前の今日8:15、たった一発の原爆で、広島市民の三人に一人が命を落としました。
  
 どれだけ格好悪く、惨(みじ)めで、愚かしく、無様でも、死者の特権の誘惑を断ち切り、天から召されるまで生き続けることこそが、命受けたものの責任と尊厳です。 

 - 合掌 -

父親の優しさと甘さ

 会社は、一つ屋根の下に住まう、寄り合い所帯の家族の様なものです。
 
 社長はお父さん、経理・総務はお母さん。
 我が社には、長男、次男、三男、四男の一家が同居しています。
 
 息子達も大人なので各々、独立採算制で家計を担うのが建前です。
 自分のメシを自分で食った上で、余剰の生活費を母親に差し入れてくれる孝行息子が居る一方で、なかなか自活できない息子も居ます。

 独立採算ではあっても、家計が厳しければ見て見ぬふりはできません。
 その時は、お父さんがお母さんと相談して援助します。
 それが家長の務めだからです。
 余裕のある時は、長男が弟達を救うこともあるでしょう。

 過去5年間は、そうして凸凹を均(なら)し、一昨年・昨年と何とか帳尻は合わせました。
 但し、お父さんも年々歳を重ねています。
 そろそろ子供達には自立して貰わないといけません。

 五男も結婚して、所帯を持つといいます。
 暫くは仕送りを必要とするでしょう。

 これまでは最大限、子供達の意思を尊重してきました。
 改めてお父さんは考えます。

 「意思を尊重することや、困窮した時に手を差し伸べることは、ひょっとして本人のために成らなかったのではないか?
 優しい父親、話の判る父親・・・そうした役割を演じることで自己満足していたのではないか?」

 人間は、メシが食えない状況に追い込まれれば、放っておいても、目の色を変えてがむしゃらに働くものです。
 今の子供たちから、そこまでの危機感を感じ取ることはできません。
  
 仮に今、お父さんが病に伏せったり、事故で入院でもしたら、子供達は路頭に迷います。
 その時に初めて気付かされるでしょう。
 子供達を一人立ちさせられなかった父親としての罪に・・・。

 時に理不尽でも、強引にでも、子供達と対峙すべきかもしれません。
 優しさと甘さは違います。  

同床異夢の舞台上

 宅建協会の理事として、「自由民主党えひめ政経文化パーティー」に参加してきました。
 そこで目の当たりにした、不可思議な人間模様を描くか否か迷っていたら、先んじて地元紙に大きく報道されていたので、躊躇なく忌憚なく書き綴ります。

 まずもって、中村知事の出席に驚かされました。
 お膝元である松山市議会では、自民党会派との対立軸が鮮明です。
 前回衆院選挙で、県連会長の塩崎議員に反旗を翻し、維新の会の候補を応援したことから大きなしこりが残っています。

 7月22日、「過去を乗り越え、政府と県が連携できるようにしてほしい」と手打ちに乗り出した安倍首相に敬意を表し、中村知事は参加することになったのでしょう。

 犬猿の仲とされる塩崎議員は、主催者代表の挨拶の際、「トップセールスや国際サイクリング大会の企画等で活躍されている・・・」と、知事を持ち上げました。
 ところが次の瞬間、次期松山市長選の候補者として、たきもと徹氏を紹介・披露します。

 現職の野志市長と盟友である中村知事にとっては青天の霹靂。
 市長選の態度を明示していない、自民党県連ですらも寝耳に水です。
 
 続いて石破茂幹事長。
 「愛媛の政治情勢は、判り難い。
 何度説明を受けても、大変難しい。」

 ねじれについてユーモラスに揶揄し、場内は笑いに包まれます。
 原発再稼働、集団的自衛権行使について、推進の立場を抜かりなく訴えました。
 
 その後、中村知事が登壇。
 「先程、判り難いと言われたが、実はとても判り易い。
 県にとって良いか悪いかで判断し、受けた恩は必ず返す。
 今後、誤解のあるようなことが起きれば、そういうこともあると知っておいて頂きたい。」

 済し崩しにせんとする思惑に大きな釘を差す、本音は次の通りでしょう。
 「この場には参加したが、私は自民党ではなく、いわば県民党である。
 野志市長に恩がある以上、市長選では袂を分かつ可能性が高い。」

 最後に、乾杯の音頭を取った村上誠一郎議員は、同じ自民党ながら、集団的自衛権行使に対して唯一反対の意を唱えた猛者です。
 「皆さんのお話しを聞いていると、三次元方程式の様な難かしさだ。」
 と冗談めかして嘆いてみせ、平和の大切さと、自民党の方向性の危うさを訴えられました。

 同じステージに立ち、笑顔で乾杯しているものの、各々の主義主張は時に大きく、時に微妙に乖離し、正に同床異夢。
 やはり政治は判り難い・・・非常に非情に難解なものであります。 

評価の説明責任

 賞与支給を前に、全社員の個別面談を行っています。
 基本的な考え方は以下の通りです。

1. 賞与は本来、会社(部門・店舗)で稼ぎ出した利益を原資として支給されるべきもの

2. 各店舗や部門毎に独立採算制を導入し、成果に応じた分配を行う

3. 経理や総務といった非営業部門も、社内アウトソーシング的な観点から売上を立てて独立採算を図る

4. 部門業績が好調な時の配分は、役員 > 店長 > 個人

5. 部門業績が不調な時の責任も、役員 > 店長 > 個人

6. 基本給の高い社員は、給与の中に成果の期待値が包含されている

7. 基本給の低い社員が、多くの成果を残した場合、一際付加価値が高い

 例えば、職位が高く給料の高い店長は、一般社員に比較して業務の責任も重く大変です。
 だからこそ、高い成果を残せば、相応しい賞与で報いるべきでしょう。

 逆に、業績が悪い時でも、個々にフォーカスすれば成果を残す社員もいます。
 会社の業績が悪い、所属店の業績が悪いと言っても、その個々人に罪は無い訳ですから、それなりに出すべきです。
 そして、責任者である店長や役員がその責任を負わざるを得ません。
 従って、賞与支給が部下よりも下回る、逆転現象も有り得ます。

 一方で、給料の低い若手社員が多くの成果を残した場合はどうでしょう。
 仮に35歳で基本給25万円の役職者と、20歳で基本給18万円の新入社員の残した成果が同じなら、後者の方が高付加価値であり、賞与額が多くなるのは当然です。

 こうしたプロセスに基づき、説明責任を果たしつつ、公正な評価を行いたいと思っています。

情報の信頼性が生命線

 不動産仲介には、三つの立場があります。

A 売主側の媒介
B 買主側の媒介
C その中間業者 

 中間は、売主側業者と買主側業者の中に立つ業者を指します。
 取引上は本来不要ですが、情報をつなぐという意味では重要です。

 先日、その中間業者Cから大型の土地情報が入りました。
 すぐさま資料化し、お客様の元にお届けしたところ、前向きに検討して頂けるようです。
 いくつかの懸念材料があったため、話をまとめるべくABCが一同に会し、協議を終えた2時間後、売主側業者Aからの電話が入ります。

A : 先程、売主が来社され意向を伝えたところ、「あの土地を自社で活用する計画がある」とのことでした。
松岡 : それは「売らない」可能性もあるということですか?
A : はい、そうなります。
松岡 : いや、2時間前に「売り意思は固まっている」と言われていたじゃないですか?
A : ええ、それはそうなんですが・・・今回の話は止めた方が良いでしょう。
  こう、コロコロ態度が変わるのではやってられませんから。

 AもCも止めるのは簡単です。
 しかし、お客様に物件情報を提供しているBのわが社はそうはいきません。
 理由はどうあれ、当てにならない情報を持ち込んだ業者ということになってしまうため、信用を損ないます。

 信用と責任という点においては、先述のA業者も同じ。
 であるにも関わらず、謝罪の言葉が出るでもなく、被害者のスタンスを貫こうとする姿勢は論外です。

 法律では、仲介を依頼された段階で、媒介契約書を交わすことに成っています。
 そこには、金額面での条件や、報酬額等も明記されており、後々のトラブルを回避することができます。
 今回は、売主側の業者Aが、媒介契約を固めていなかったが故、お客様ならびに各々の業者にも迷惑をかけた格好です。

 自分自身も過去を振り返りますと、意志薄弱なまま口頭での依頼を鵜呑みにしたケースや、売却の条件を充分確認していなかったためトラブルを招いたこともあります。
 情報の信頼性が、業者にとって生命線であることを、改めて思い知らされる出来事でした。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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