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60年生存率僅か4%

 本日は、管理をお任せ頂いているオーナー様を対象とした「感謝の集い」を、東京第一ホテル松山で開催致します。
 創業から丸5年が経過し、免許番号も( 2 )と成りました。
 この免許番号は、文字通り会社の歴史を刻むものです。
 
 5歳という年齢は、犬なら立派な正犬、人間ならヨチヨチ歩きの幼稚園生です。
 では、企業として見るとどうでしょう。
 
 企業統計調査によりますと、起した会社の5年後生存率は約7割。
 裏を返せば、三社に一社は5年以内に消滅の憂き目を見ています。

 更に、10年生存率は50%です。
 夢と希望に満ちて起業した会社の内、実に半分は、10年以内に淘汰されてしまいます。
 
 俗に企業の寿命30年説と言われますが、30年生存率は17%。
 40年生存率は、約1割しかありません。

 人間が60歳まで生きる可能性は90%以上。
 一方、会社の60年生存率は僅か4%です。

 私は過去の経験から学びました。
 企業にとって最も大切なことは、ステークホルダー(利害関係者)に対する責任を果たし続ける・・・そう継続性です。
 本日お越しのオーナー様、お店にいらっしゃる入居者様から弊社が必要とされ、win-win-winの信頼関係を築くことこそが、永続のための重要なファクターだと認識しています。

 本日は、皆様方からお預かりしている大切な資産の価値を維持し、更に高めるための勉強会も御準備致しました。
 短い時間ではございますが、日頃感じていらっしゃる率直なお声をお聞かせ頂ければ幸いです。
 本日は、まことにありがとうございます。

ダイバーシティ:後編

 弊社は創業して丸5年が経過しました。
 社長の未熟さを象徴するように、その営みは決して順風満帆ではありません。

 その間、人の問題で翻弄されました。
 この業界に限ったことではないでしょうけれど、不動産は経験後学が重要です。
 一年目よりも二年目、二年目よりも三年目と、経験に従って知識・能力が身につきます。

 ところが、やっと慣れたと思った頃に、社員が辞めてしまうのです。
 その殆どの理由は、社長である私自身のフォローが足らなかったからだと自覚しています。 
 
 人が入れ替わり、数字の伸びない社内の雰囲気が良い訳ありません。
 すると、社員の心も荒んでくるものです。
 
 我が社は、スポーツ振興にも積極的で、ソフトボールやバレーボールの国体クラスの選手を抱えています。
 リーグ戦や大会で週末遠征に出る・・・頭では理解し応援するものの、しわ寄せのくる残された社員の感情は、穏やかでいられません。
 体調不良で休む社員に対しても、攻撃的・批判的な目が向けられたりもします。

 ある日、一人の女性社員の妊娠という吉報が入りました。
 本来喜ばしい話題ですが、経営者や店舗や残された社員は、産休・育休中の穴をどうやって埋めるのか? そのひずみが自分に及ぶのではないか? といった不安や心配が先立ちます。

 そうしたタイミングで、全社員を集めて話しをさせて頂きました。 

 『ソフトボールで人が抜ける、体調不良で休む・・・こうした状況下で他の社員にしわ寄せがいき、負担が増える。
 すると、心情的には応援・心配しながらも、「またか」と感情的になり、やさしくなれない。

 どうしようもないことではあるけれど、時としてその感情が鬱積(うっせき)し、不満が爆発することもあった。
 今回、社員のお目出度のニュースを受けた社長も、本来喜ぶべきなのに「穴埋めをどうしよう」という点が先んじて過ぎってしまう。

 そこで気付かされた。
 生身の人間である以上、誰しも病気や怪我で他人に迷惑をかけることに成る可能性がある。
 何かの影響で、障害を抱えてしまうかもしれない。
 自分が健康でも、家族の都合で仕事が出来難い状況になるかもしれない。
 また結婚して子供が生まれると、日曜日であっても運動会や発表会や参観日に行かなければならないこともある。
 
 即ち、「迷惑かけられた」と思っている人が、いつ何時逆に「迷惑をかける」側になるかもしれない。
 そういう意味では、ソフトもバレーも疾病も今回の出産も、各々の事情によって抱えるハンデキャップという意味では同じ。
 
 被害者意識や不平不満に満ちた会社ではなく、感謝や思いやりや慈しみや労いや思いやりが溢れ、互助の精神で支え合える会社にしたい。
 一人は皆のため、皆は一人のために。』
 
 因果関係は明確ではないものの、その頃から社員は定着するように成りました。
 社長を除く18名の内、半数の9名が女性、内4名が結婚しており、内3名が子供を抱えるママ社員です。  以上

ダイバーシティ:前編

 先日の中小企業家同友会。
 発表頂いたのはNPO法人ワークライフ・ラボの堀田真奈さんでした。

  「中小企業がコストをかけずに社員のモチベーションを高める方法とは?」
  ~ 人を活かす経営の入口は女性活躍推進から ~

 経営者にとって、大変そそられる演題・副題です。

 今、日本が抱える深刻な課題は、言わずもがな人口減少&少子高齢化。
 それによって招く事態は、生産年齢人口の減少です。
 
 働く人(納税する人)が減って、働かない人(税金を使う人)が増えれば、確実に国力は減退します。
 その対策は、二つしかありません。

① 外国からの移民を受け入れる
② 女性に活躍の場を与える

 島国という地理的条件、独自の言語や文化といった要素から、前者には進め辛いものがあるでしょう。
 抜本的な対策という意味において、選択肢は後者しかありません。

 結婚、出産といったライフイベントによって、女性のキャリアが途絶えることは、本人にとっても、企業側にとっても、ひいては国家にとっても大きな損失です。

 女性が結婚・出産したとしても、産休・育休を経て再び職場復帰し、キャリアを継続することで、後進に夢と希望が与えらえれ、職場が活性化し、採用が容易に成ります。
 男女平等や雇用機会均等法やジェンダー理論といった、古(いにしえ)の倫理・道徳的な話とは一線を画し、企業はこの問題を経営戦略として捉えるべきです。
  
 今回、「女性の活躍を阻む固定概念」というフレーズが何度も出てきましたが、議論を待つまでもなく既に結論は出ています。 

 但しこの問題を、女性だけにフォーカスすると判断を誤りかねません。
 女性限定のポジティヴアクションではなく、性別も言語も民族も、健常・障害の垣根も超えたダイバーシティ(多様な働き方)への対応が肝要です。    つづく 

信用と歴史を刻む番号

 宅建業者の免許番号にある、( )の中の数字は、免許更新回数1につき5年を刻む歴史です。

 例えば・・・。
 ( 1 )なら5年未満の新参者。
 ( 8 )なら40年以上の老舗。

 弊社は平成21年7月に創業。
 今回の更新により、愛媛県知事(2)5105・・・やっと新参者から脱却です。
 
 先般、滝井店長と八幡浜へ業者訪問へ行った際、某老業社様の免許番号が(1)に成っていることに違和感を感じました。
 本来であれば、二桁であってもおかしくない老舗の一角です。

 ある方に話を聞くと、個人事業主の場合には、息子に継承したとしても新規扱いになるんだとか。
 確かに、法人であれば事業継承は当然ですが、個人事業主はあくまでも個人毎に与えられた許認可ですから、引き継げないのも道理でしょう。
 
 その業者様も、番号の若返りを懸念して、数年に渡って代替わりを躊躇されたようです。
 長年の事業継続を信用の証しとする。
 これも暖簾の一つです。
 
 昨日から( 2 )となった免許番号。
 お客様や社会からの期待に応えるべく、相応しい実力を身につけて参りたいと思います。

過去最悪の貧困率に思う

 7月16日付の日経新聞社会38面に、「子供の貧困率:最悪」なる記事が出ています。

 2012年の数値は16.3%といいますから、子供の6人に一人は貧困ということです。
 事実なら、経済大国として恥じるべき衝撃的な事実と言えるでしょう。
 但し、統計は1985年からということなので、バブル経済へまっしぐらという往時から、デフレ経済真っ只中に至る統計のようです。

 そもそも貧困とはどういう定義かというと、収入から税金等を引いた全世帯の可処分所得を一人当たりに換算して、低い順から並べ、中央の額の半分に満たない人達のこと。

 一人当たりの可処分所得の平均的な数値は240万円程度だと認識しています。
 平均と序列の中心は若干異なりますが、この統計結果の場合122万円以下です。
 つまり、子供一人当たり月額10万円に成ります。
 
 正直、一人月額10万円の可処分所得で、「貧困」と言われてもピンときません。
 10万円あれば、人並みに食事して、そこそこ貯金もできるのではと思ったりします。
 この定義を中国やアルゼンチンに当てはめますと、国民の大多数が貧困に成ってしまうでしょう。

 勿論、物価等の違いはありますが、日本は世界的に見ても、豊かで平和で自由で、お気楽でいられる恵まれた国です。
 その環境にあっても、不平不満ばかり洩らす、我儘な人間には成りたくないものです。

EQの高い人の資質

 7月15日付日経新聞の27面(キャリアアップ)に、ダニエル・ゴールマンの名著「EQ」が紹介されています。
 知能指数を示すIQに対比して、Emotional Intelligence Quotient・・・心の知能指数です。

『 EQの高い人の持つ5つの資質 』
1. 「自分自身の感情を知る」
 短期、優柔不断、傲慢、繊細・・・。
 そういえば時に、自分が見えていないと思われる人が存在します。

2. 「感情を制御できる」
 適度に発散して後々にしこりを残さない。 気持ちの切り替えのスイッチを持つ。 
 感情自体を制御することは難しくても、その持続時間や解消法は制御できます。

3. 「自身を動機付けられる」
 売上目標や、資格試験等に直面した際、途中で諦めたり、怠惰に挫折したりするのも心の弱さ。
 そこで自らを鼓舞し、目標達成まで希望を持ち続けられる人です。

4. 「他者の感情を認識する」
 他者の感情を敏感に受け止め、何を求めているかを察知し行動する。
 即ち、自己中心的な人の対極に位置します。

5. 「人間関係をうまく処理できる」
 前述の認識→行動から、更に一歩踏み込んで、他者の感情や行動を望ましい方向へと導く。
 人の上に立つ人には必須の要素でしょう。

 一言で言えば、「大人」です。
 誰しも「小人」の頃は、身勝手で、怠惰で、自己中心的で、感情の趣(おもむ)くままの言動を繰り返します。
 しかし、成長するに従い、我慢や辛抱や感謝や優しさや慈しみや思いやりを身につけるのです。

 自分自身のEQが高い訳ではありません。
 但し、昨日よりも今日、今日よりも明日、僅かずつでも高めていきたいと思っています。

30%分の後味の悪さ

 お客様の御要望をどれだけ敏感に感じ取り、どこまでサービスにつなげるべきか?
 はたまた、そもそもサービスとは何か?判断に迷う場面があります。
 先日、遠隔地のお客様との間で、次の様な電話のやりとりがありました。

お客様 : 当日、送迎頂けますか?
私 : かしこまりました。 ただ、ご自宅までの送迎となると一日がかりですので、日程は限られますが・・・。
お客様 : いや、勿論自宅までとは申しません。 JRの駅までで結構です。

 ということで、ご案内日の前日に、JRの到着時刻を教えて頂くことになりました。
 
私 : 明日の御到着は何時に成りますか?
お客様 : はい、朝一で出ますので、9:00には着きます。
私 : では、9:00にお迎えに上がりますね。
お客様 : あの、大変申し上げにくいのですが、途中で行きつけの店に寄って頂きたいのですが・・・。
私 : ああ、向かう道の途中ですから、全然大丈夫ですよ。
お客様 : それと、折角なので、帰りにお参りをしたいと思うのですが・・・。
私 : ええ、結構ですよ。 では帰りに○○寺までお送りすれば良いですね。
お客様 : ありがとうございます。 それと・・・いや、これは余りに図々しいので止めておきます。

 さて、ここが一つ目のポイントです。
 お客様は、ここで更なるご要望があったに違いありません。
 私はここで、「どうぞ遠慮なく、何でもおっしゃって下さい。」とは言えませんでした。
 この日の予定は他にも有り、時間的に余裕が無かったからです。

 当日、駅までお迎えに上がり、往路ご指定のお店を経由し、物件をご案内。
 その後、「お供えのお花を買いたいので、近くのスーパーに寄って下さい。」とのご要望を受け、スーパーを経由して○○寺までお送りしました。

 ここで二つ目のポイントです。
 お客様が電話口で呑み込まれたのは恐らく、「お参りを済ませた後、再び送って下さい。」という言葉だったのではないか?とずっと考えていました。 
 そこで、後々の予定を鑑み、色々な思惑を踏まえ、お声掛けします。

私 : お参り、10分程度で終わる様でしたら、待っていてお送りしますよ。
お客様 : いえ大丈夫です。 時間もかかりますので。 ここまで送って頂いただけでも充分。
      お世話になりました。 ありがとうございます。 

 その言葉を受けお客様と別れました。
 2~3回押し戻しますが、お断りを誘発する偽善的な対応を見透かされてしまった様です。
 「業務とは無関係な範囲だから」と幾ら正当化しても、お客様が満足したかどうかは敏感に判るもの。
 70%の優しさや思いやりは、足らない30%分の後味の悪さだけが残ります。

任意後見制度

 新しい事業形態である住宅型有料老人ホームの販売は、我が社にとって初めての取り組みだけに、お客様から教えられることも少なくありません。

 健康とは言え、高齢者を受け入れる施設ですから、身元引受人は二名必要です。
 急に体調を崩された際、怪我を負った際、天寿を全うされた際・・・。
 ご連絡を差上げる対象の方です。

 御兄弟や御子様を立てられるケースが殆どですが、中にはそれを拒まれる方がいらっしゃいます。
 御身内だからこそ、貸し借りを作りたくないというニーズです。
 
 また、擁立したくても、現実的にいらっしゃらないケースもあるでしょう。
 全国的には、そうした縁薄い高齢者を対象に、身元引受人を代行するNPO法人もあるようです。
 ところが、四国にはありません。
 有事の際、2時間以内に駆けつけられることが原則からすると、対応は難しくなります。

 成年後見人制度は、当事者に判断能力が備わっていないことが前提なので対象外です。
 そこで、任意後見任制度があることを知りました。

 任意後見制度は、本人が契約の締結に必要な判断能力を有している間に、将来自己の判断能力が不十分になったときの後見事務の内容と後見する人(任意後見人)を、自ら事前の契約(公正証書)によって決めておく制度。
 
 日々勉強です。

信頼残高の記帳

 内子町恒例の、近隣河川清掃に参加しました。
 毎年、夏休みに入る前の日曜日、朝6:00から二時間ほど実施しています。

 清掃とはいっても、軍手に鎌を持ち、背丈ほどにも伸びた草を刈るので大変です。
 暫くすると汗だくになります。
 
 今は、居を構えている、目の前の河川沿いの土手がメインです。
 この周辺には、数件の家が軒を連ねていますが、毎年出てくるのは隣家の御主人と私だけ。
 少なくとも、ここ数年は二人だけの作業が続いています。

 皆が草刈りに汗する中、犬の散歩で通り過ぎる人もいます。
 以前、ご近所にいらっしゃった地元高校の先生も、皆が作業する中を、何食わぬ顔で車を発進させていました。
 
 参加率を上げようと、罰金性を敷くところもあります。
 ところが、「日曜の朝早くから草刈りする位なら、1,000円払ってゆっくり寝る方が良い」と決め込む人も少なくありません。
 これは大きな勘違い。

 作業に参加することは大前提として、どうしても出られない場合には罰金を払って下さいという趣旨であり、「罰金さえ払えば良いんでしょう」という免罪符では無いのです。

 こうしたことを繰り返すと、地域での信用を失います。
 信用を積み上げるには時間がかかるもの。
 私も、人のふり見て我がふりを直したいと思います。

Big Smileの大きな一歩

 やりました! やってくれました!

 二年連続で、会社の最重点戦略課題と位置付け取り組んで参りましたBigSmileアンケート。
 昨年は、松山久米店の小倉さんが、あと一歩のところで全国表彰を逃し、涙を吞みました。

 今年遂に、南店の石村店長が、バッジ獲得17個で、全国堂々の17位入賞!
 これはNYホームの社史に名を残す、大きな大きな一歩です。 

 また、小倉さんも12個ですから、産休に入った3~6月に稼働していれば入賞は確実でした。
 他にも、久米店伊藤さん、北店瀧平さん、大洲店中伊さんの3名が11個で名を連ねています。
 全国約400店のネットワーク店の中で、31位までに5名が食い込めたことは、誇るべきことです。

 勿論、3位までを独占し、ベスト8に5名を送りこんだ、武樋社長率いるファーストコラボレーション様と比較すると足元にも及びません。
 しかし、取り組みから二年、紆余曲折はあったものの、背中は確かに見えた気がします。
 
 あと一歩の方々も、悔しさをバネにして奮起し、来年は表彰式ジャックするつもりで頑張りましょう! 
 NY初のビッグスマイラー石村店長は、9月16日(火)「東京ディズニーリゾートホテル・ミラコスタ」で行われる表彰式とパーティに参加されます。
 おめでとうございます。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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