インターンシップの気付き

 縁あって、女子大生二人のインターンシップ(職場体験学習)を受け入れました。
 1日2時間×3日間と短い時間でしたが、多くの気付きがもたらされ、社内に新鮮な風が吹き込まれたと思います。

 このインターンシップは、某NPO法人が企業と学生との架け橋となるべく企画されました。
 NPOに所属する学生が企業を取材し、自ら体験・実感したことを、ありのまま学生に伝えます。
 そこには、企業側の飾った説明も、学生側の構えた姿勢もありません。
 同じ立場である学生からのリアルな声によって、理解度や納得性が高まり、ミスマッチが抑止できます。

 1日目 = TOPインタビュー
 2日目 = 職場体験(物確・間取入力等)
 3日目 = 若手社員へのインタビュー

 この3日間での大きな収穫は、学生からの質問や意見を受けての、若手社員2名の自覚の高まりです。

 「仕事を通じての喜びは何か?」
 「やりがいを感じる場面は?」
 「学生から社会人となって大きく変わった意識は?」

 これまで何となくぼんやりしていた仕事観や人生観の輪郭が、 社会人の先輩として言葉を発するほどに明確化します。
 また、優秀な学生の姿を目の当たりにすることで、「もっとしっかりしなければ」と良い意味でのプレッシャーも授けられた筈です。

 1日目のTOPインタビューの後、三日間を終了した翌日、一人の学生から御礼のメールを頂きました。
 常識とも言えますが、なかなかできないこと。
 そして、そうした地道な気配りや感謝の心が、信頼残高へとつながります。

 毎年一人でも二人でも、継続的に新卒社員を受け入れたいと願う今日この頃です。
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必然・必至の女性登用

 日本の人口構成の変化スピードは、世界屈指と言われます。
 人口学では、65歳以上の高齢者率が人口全体の7%を超えると「高齢化社会」、14%超を「高齢社会」と呼ぶそうです。
 
 日本が高齢化社会になった1970年から、高齢社会を迎えた1994年まで、たった24年。
 ちなみにドイツは40年、イギリスは46年、アメリカは72年、フランスは126年かかっています。
 日本の高齢化進行速度が、危機的であることを示す数値です。
 
① 平均寿命の延伸
② 女性の晩婚化
③ 少子化

 これらの連鎖によって、少子高齢化は加速します。
 その最大の問題点は、生産年齢人口の減少です。
 
 生産年齢とは、生産活動の中核を成す、15~64歳の層のこと。
 生産性人口が32年振りに8000万人を割り込んだと、ニュースは報じています。
 
 例えばお父さんが一人で働き、お母さん、子供、祖父、祖母、曾祖父、曾祖母の家族7人を養っている家庭のやりくりが大変なのは当然です。
 家計が苦しくなれば、普通に共働きします。

 我が社は、社員の半分が女性。
 その内4割強が主婦であり、一人は産休を経て育休中です。
 
 それすらも中小の不動産業界では少数派の取り組みながら、ライフイベントに左右されない女性の積極的な登用は、未来の生き残りのかかった必然・必至の戦略なのです。

営業のヒット&エラー:後編

 「いや、申し訳ないのですが、今日押印することはできません。
 やはり地元の兄弟が強硬に反対をしていて、未だ調整に苦慮しております。」
 
 再びふりだしです。
 そこから、様々な不安や問題が噴出します。
 御親戚の手元には、私が持っているものよりも厚いフラットファイルがあり、質問事項がビッシリ書かれていました。
 ここでの生活を、真剣に考えていることの証左でしょう。
 
 「承知しました。
 押印するしないはともかく、重要事項と契約書の内容を説明させて頂ければ、細かい疑問点は粗方解消される筈です。
 それよりも大きな意味で、契約のネックになるのは地元の御兄弟の反対だけですか?
 今いらっしゃる御本人様とお二人のお気持ちは、ここを終の棲家とすることを望んでいらっしゃいますか?」

 頷く表情に、確かな手応えを感じました。
 
 「自分の経験からすると、相談する御身内は例外なく反対されます。
 それは、御本人のことを心配するからこそです。
 高い買い物でもあるから、より慎重に考えよと諭して下さっている訳で、御身内としては当然です。
 ただ、あくまでもそこで住まうのは御本人様なのですから、御身内とは言え他人からのアドバイスで機を逸したとなれば、後々後悔を残す恐れもあるでしょう。
 御自身の人生ですから、御自身の目で見て気に入られたのであれば、御自身で決断されることをお奨めします。
 但し、どうしても周囲の理解を得たいということであれば、是非一度、内見にお誘い下さい。
 資料や言葉だけでは、なかなか伝えきれません。 
 何といっても、百聞は一見に如かずです。」

 響いたかどうかは判りませんが、「明日か明後日、何とか連れて行きます」という言葉を残し、その日は帰られました。
 翌朝、内見予約のお電話を頂き、10:30でアポ取り。
 30分前に現地に到着すると、既にお客様の車が停まっています。

 「御兄弟は別便で来られるのですか?」
 その問いかけに、御客様は笑顔で、そしてしっかりした口調で答えられるのです。
 「いえ、兄弟は来ません。
 自分で決めました。」

 営業にとって至福の瞬間。  
 このプロセスを読み、エラーとヒットのポイント判別ができるようなら一人前です。   以上

営業のヒット&エラー:前編

 住宅型有料老人ホームの初契約は、思いの他、難産でした。
 無事成約となったのは幸いながら、反省課題満載の展開に、結果オーライと手放しでは喜べません。

 まずもってこのお客様は、チラシを見て一番最初にお問い合わせ頂いた方であり、一番最初に内見された方であり、一番最初にお申込された方です。
 県外の御親戚と一緒に内見した際も、いわゆる一目惚れ即決で申し込みの意思を表明されました。

 実は過去、何度もこうしたパターンで苦汁を嘗めてきたにも関わらず、営業現場から暫く遠ざかっていることもあって勘が鈍り、「意外と簡単にいけるな」と慢心したのが最大の問題です。
 
 その後、契約日を一週間後に設定します。
 ところが数日後、「地元の兄弟が反対している。それを押し切ってまでは契約できないので、今回の話は無かったことにして下さい。」との連絡が・・・。
 ヒアリングでは、地元のお身内はいらっしゃらなかった筈なのに・・・。
 
 勿論、もう一度考え直して頂くよう説得に努めましたが、一度気持ちの冷めてしまったお客様は、笑顔で夢と希望を語っていた申込時とはまるで別人です。
 「はい、もう一度思いついた時に部屋が空いていれば、改めて考えさせて貰います。」
 完全な社交辞令の断り文句に、返す言葉もありませんでした。

 99%諦めていたその翌日、県外の御親戚から、起死回生の一枚のFAXが届きます。
 「キャンセルの意思が伝わっているかと思いますが、本人の思いはまだ冷めておりません。
 予定通り、契約にお伺いしますので宜しくお願いします。」

 念のため、御本人様にも電話して、前向きな意思を確認しました。
 安堵に胸を撫で下ろし、休日出勤の私と、夜勤明けの施設側の担当者と責任者の三名で待ち受けた契約当日。
 御客様御本人とお身内の御夫妻は、きっちり約束の時間に来店され笑顔で着座されます。

 「本日はありがとうございます。
 一度は、解約のお電話を頂き、どうなることかと心配しました。
 本日、こうして御来店頂いた訳ですから、御契約手続きを進めても宜しいですね。」

 あくまでも確認のつもりで発した言葉に対する答えは、誰一人予想だにしないものでした。     つづく

営業のゴールデンルール

 以前分譲マンションを販売していた当時、営業のコンサルタントから、アプローチブックの作成を教わりました。
 
 「金利1%の重み」
 「まずは予算ありき」
 「競合物件比較論」・・・等々

 お客様との商談の中で出てくるであろうハードルやニーズに対するポイントを、判り易くまとめた資料集です。
 現在、住宅型有料老人ホームの販売を行っていますが、本来ならば事前に作っておくべきでした。
 
 終の棲家を求めるお客様が、県内の競合物件と見比べるのは当然です。  
 各々の物件の悪い点ばかりが印象に残ってネガティヴになったり、良い点ばかりを追い求め無い物ねだりで優柔不断になったりするもの。
 お客様と商談する中で、様々な質問が出てきます。 

 「バス停までの距離は何分ですか?」
 「バスの便はどの程度ありますか?」
 「近隣で買い物する施設は?」

 お客様としては、当然に気に成るポイントです。
 施設近隣の利便施設を落とした、プロットMAPを作成。
 また、バス停の路線図と便数を調査し、資料にまとめました。

 バス停や金融機関等の利便施設は徒歩6~7分。
 買い物に至っては、10分圏内に大型スーパーが三軒林立しています。
 
 バス便についても、最寄りのバス停には総てのバスが停車し、6:31の始発から21:26の最終まで全56本。
 毎時3~4本、約30分で市内中心部まで行けます。
 
 市内に在る競合物件も作るとすれば、プロットMAPには殆ど利便施設が無い立地です。
 また、バス便のアクセスも、そこまで良好ではありません。
 
 知れば知るほど、我々が売っている物件の良さが際立ってきました。
 売る側の立場にありながら、今更気付く愚かさを反省すると共に、改めて自信が深まった次第です。
 営業には必ず、黄金律(ゴールデンルール)があります。

20周年記念公演

 昨夜は、久々に劇団の集まりに参加して参りました。
 平成6年、内子座をホームに旗揚げした劇団も、今年20周年を迎えます。
 
 20周年記念公演は、今秋11月。
 その節目の演目に、ヒューマンSFコメディー「cold sleep」を採用頂きました。
 草創期の作品を数多く手がけた初代代表ということから、皆さんが年寄りに花を持たせてくれたものと理解しています。

 さて、本作は旗揚げの「石畳水車小屋未来伝」をセルフオマージュした作品です。
 環境問題をバックグランドとしながらも、親子の絆や個々人の使命を織り込み、なおかつその重いテーマをコミカルに描こうとしているため、90分の舞台としてまとめるのに大変苦戦しています。
 とりあえず脚本は上がっていますが、正直粗削り感は否めません。

① 複合するテーマの関連性が薄い
② 伏線の張り方が弱い
③ エンディングが拙速かつ安直

 自分自身が感じていることも、劇団員の方々の見方も、この辺りに集約されているものと思います。
 一人で考えるだけだと煮詰まるものですが、様々な声を頂くことによって、少しずつ光明が見いだせて参りました。
 早急な完成を目指して手を入れる所存ですので、皆様方の忌憚のない、率直なご意見ご感想をお寄せ下さい。
 宜しくお願いします。

サブリースの暗部

 本日の店長会で、サブリース事業について意見を交わしました。

 大手賃貸住宅メーカーが、「30年一括借り上げ」といった謳い文句で地主様に営業をかけるスタイルは、ここ半世紀で出来上がった一つのビジネスモデルです。

 家賃6万円で4室なら満室賃料は24万円。
 例えばこれを20万円で借上げます。
 月々のローンの支払いは15万円なので毎月5万円、給料が上がったのと同じ理屈です。
 
 何と言っても、天下の上場企業が借り上げてくれるのですから、年間60万円☓30年=1800万円が濡れ手で粟・・・という勘違いが地獄の一丁目。
 そんな甘い話はありません。

 退去者が出る度に、多額の原状回復修繕費用が差し引かれます。
 中長期スパンでは、サイディングやコロニアルの塗装工事も必要です。
 また契約書には必ず、「二年毎の家賃の見直し」という条項が・・・。
 
 ある時、担当者が賃料改定の文書を携えてやってきます。
 「申し訳ないのですが、20万円の保証賃料を14万円に・・・。」
 これでは返済額にも満たない。

 怒り心頭で解約を口にすると、意外にもあっさり受け入れた。
 ところが、引き渡しされた部屋は、2F:5万円、1F:4万円に賃料改定されていて、おまけに一室空いた状態。
 奇しくも総賃料は14万円、支払いは15万円。
 
 ローンはまだ十年以上のこっている。
 後悔先に立たず・・・。

 薔薇色のサブリースシステムにも、暗部はあるのです。

リピート呼び込み戦略

 facebookにも投稿しましたが、あるガソリンスタンドのシステムが興味深いので、改めてご紹介します。

 そのGSは、フルサービスとセルフが併設されていて、よく利用するのは安価なセルフです。
 表示価格は164円と、いたって普通。
 ところが、プリカで入れると▲2円で162円に成ります。

 給油を終えますと、液晶のスロットが回転。
 当たり付きの自販機と同じで、必ず上二桁は揃いますが、最後の下一桁で惜しくも外れます。
 
 御丁寧に「777が揃ったら係員をお呼び下さい」と、思わせぶりな表示。
 そうそう、数年前に一度当たったことがあります。
 高鳴る鼓動を押さえながら待っていると、従業員が5個入りのBOXティシュを持ってきて、それを目の前でバラシ、その内の一個だけ差し出され、うやうやしく受け取ったのもほろ苦い人生経験の一コマです。

 そんな記憶も忘れかけていた昨今、何と三回連続で777大当たりをゲットしました。
 2等賞は▲2円引き。
 先日は、1等賞▲3円引きです。

 最初はラッキーと思っていたものの、2回3回と続くと流石に気付きます。
 これはきっと、リピート呼び込みのための販売促進戦略です。

 給油後、▲2円▲3円で、プリペイドカードには数十円の残が残ります。
 僅か数十円であっても、残があれば再びそこに行こうとするのが消費者心理。
 そこでまた当たるから、またまた行こうかとなります。
 この上手いやり方、我が社にも活かせないものでしょうか?

 さて、ここまでは私の経験に基づく憶測に過ぎません。
 更に検証を重ね、裏付けを取っていく所存です。
 もし、三回連続当たりが偶然の産物だとすれば・・・すぐに宝くじを買いにいきます。

復活を遂げたアイドル

 先日の土曜日は、今月初の全休を頂きました。
 家から一歩も出ることなく、前日夜から二日間で20時間睡眠と、半分死んだ状態です。
 日々4:00起きで気は張っているものの、流石に51歳・・・寄る年波には勝てません。

 そういえば、NHK夕方のニュースで、久々に西城秀樹さんの姿を見ました。
 西城さんといえば新御三家の一人として、「ヤングマン」「傷だらけのローラ」等のヒット曲を連発した往年のアイドルです。

 2003年に公演先の韓国で脳梗塞を発症し、闘病の末復活を遂げます。
 更に2011年、芸能生活40周年の節目の年に脳梗塞が再発。
 右半身麻痺と微細な言語障害の後遺症が残ったものの、懸命にリハビリに励み、僅か二ヶ月後、車椅子でステージにカムバックするのです。

 「リハビリは全部辛い。
 やさしいものは何一つない。
 体が鉛のように重いから歩くだけでも辛い。
 足に重りをつけているようで、痛いし硬いし、どうしようって感じ。
 『そんなこともできないの?』っていう、子どもがやるようなことも、脳梗塞の患者にとってはすごい大変。
 肉体的にも精神的にも辛い。
 リハビリ中は根気しかない。

 家族が支えてくれる。
 ファンの方が待ってくれている。
 だからこそ、格好悪くても、ありのままの自分を見て貰おうと思った。
 自宅でいると、だらけてしまう。
 自分にとって、マイクを握ること、ステージに立つことは最良のリハビリだ。」

 呂律の回り難い状況にも関わらず、真剣に必死に言葉を絞り出そうとする西城さんの姿は、見る者の胸を打ちます。
 また、「闘病前と闘病後で違うことは?」という質問に、こう答えてくれました。

 「今は、虫ひとつ見ても『生きてるんだな』と感じたり、
 花を見て『のびのび育っているな』と感じたりします。

 お箸を持つこと。
 ご飯を口に運び食べられること。
 歩いて目的の場所に行けること。
 何でも無いことだけれど、これらは総て当たり前じゃない。
 すべてに感謝することを学んだ。」

 当たり前の対義語は有難い。
 だからこそ感謝の気持ちを口にする。
 ありがとう。

 私も、仕事に恵まれていること。
 五体満足で生活できること。
 今の環境に感謝したいと思います。

 最後に、来年60歳を迎える西城さんが、カメラに向かって言いました。
 「ヒデキ、カンレキ!」
 このフレーズでほくそ笑んでいるあなたはきっと、40代~です。

あんたが大将

 先日、仕事の責任について書きましたが、もう少し掘り下げます。

 とりもなおさず、会社の責任者は社長、店舗の責任者は店長です。
 責任者とは、判り易く言うと「最後の砦(とりで)」です。

 剣道や柔道の団体戦は、一般的に「先鋒、次鋒、中堅、副将、大将」の5人一組で争われます。
 順番に一組ずつ対戦し、2勝3敗とか4勝1敗といった星勘定で勝敗が決するのが「星取り戦形式」。
 一方、「勝ち抜き戦形式」は、何れかの大将が負けるまで続きます。

 即ち、自チームの先鋒、次鋒、中堅、副将がことごとく負けて窮地に立たされたとしても、最後の砦である大将が5人連続で打ち負かせば勝利できる訳です。
 いわば店長は店舗の大将、社長は総大将といったところでしょうか。

 数年前にTOYOTAの研修に行った際、「ハンコ三つ運動」を紹介されました。
 TOYOTAほどの大企業に成りますと、稟議書に名前を連ねる管理者の印鑑の数も多くなります。
 起案者 → 主任 → 係長 → 課長 → 副部長 → 部長 → 担当役員 → 常務 → 専務 → 副社長 → 社長・・・。
 出張中で滞るケースも含め、時間がかかり過ぎることから、意思決定のスピードアップを目的として稟議の印鑑は三つまでと決めたものです。

 加えて、もう一つ大きな理由がありました。
 10人も稟議に関われば、「次の人間が居るから」ということで、精神的に楽になり、責任が薄まります。
 3人だけなら各人は、より真剣に精査・検討した上で押印するでしょう。
 自分が最後・・・と認識すれば、印鑑を押す手が震えるかもしれません。

 日常では、大きなプロジェクトを任せることも、書類の整理を依頼することもあります。
 大小に関わらず、その仕事においてはあんたが大将(by海援隊)最後の砦。
 各自責任ある仕事をしましょう。

権限委譲と責任委譲

 先日の中小企業家同友会は、経営幹部と共に総勢6名で参加致しました。

 意図的に別々のテーブルに座り、初対面の方と名刺交換をし、グループ討議で意見を交わす・・・社内のいかなる研修よりも視野が拡がり、現実を直視することができる格好の機会です。
 また時に、TOPの語る百万言より、説得力があったりもします。

 さて、今回のタイトルは長文です。

 『激動の時代の今、なぜ人を生かす経営が必要なのか?
 ~自社の経営課題を明確にし、改革に取り組む~』

 FBでも書きましたが、「なぜ」ではなく「だからこそ」必要なのでしょう。

 人を育てる上で最も有効な手段は「任せる」ことです。
 TOPが戦略をたて、事細かに戦術を指示し、手取り足取り戦技をレクチャーするのも一つの教育の形ですが、ともすればやらされ感満載の指示待ち族を増殖させる恐れがあります。
 
 「君ならやってくれると信じている」と期待することで、その期待に応えようとする気持ちが高まり、やる気や知恵が引き出されるのは人情道理です。
 
 さて、「君の力に期待して権限を委譲する。 でも責任は委譲しないから思いっきり暴れてくれ。」・・・。
 一見、理想の上司の立派な台詞に聞こえます。

 確かに、売上の責任、社員教育の責任、顧客満足の責任・・・様々な責任は重いもので、引き受けると大変です。
 数字が作れなければプレッシャーで胃が痛み、重大クレームが起これば眠れない夜もあるでしょう。
 しかし、それらの責任も含めて委譲しなければ意味がありません。

 何故なら「責任」と「やりがい」は背中合わせ、表裏一体、一体不可分で切り離せないものです。
 フェローシステムの三好社長が、的確な言葉でお示し下さいました。

 『責任を取るのは経営TOPの仕事。
 責任を果たすのは任された者の務め。』

 その通り。
 責任を取って「辞めろ!」とか「損失補填しろ!」ということはありませんが、任された以上は責任を果たしましょう!

浅はかな進退のカード

 前職で住宅担当の役員をしていた際、モデルルーム新築の稟議を通すため、住宅部長と共に役員会に出席しました。
 
 当時、住宅事業は不振で、起死回生を目論む投資であった訳です。
 ところがというか、当然にというか、不振事業への投資には厳しい意見が集中しました。
 
 「これまでの利益推移を見れば、撤退こそあれども、拡大や新規投資は認められない。」

 まことに御尤(ごもっと)もな話しです。
 手詰まりとなり、部下の手前、何とか稟議を通したい想いが先走った私は、次の致命的な一言を発してしまいます。

 「私は進退を賭して、この役員会に臨んでいる!」
 
 すると、某上場企業の常務であった社外取締役の方から、烈火の如く叱責されました。
 
 「その発言は脅しか?
 上手くいかなければ本気で首を差し出すのか?
 それで役員としての責任がまっとうできるというのか?」
 
 おっしゃる通り、今思い出しても、己の未熟さに赤面致します。
 おもちゃをねだる子供が親に対し、「買ってくれないと家出するぞ!」と駄々をこねる様なもの。
 覚悟の程を示したかった訳ですが、そんな感情論はまったく意味が無いのです。

 最近こそ無いものの、我が社でも過去、同様の発言を口走る社員がいました。
 「進退を含めて考えさせて貰います!」
 
 勿論、自分の人生ですから進退は自由です。
 但し、それを口にするのは、本気で辞める時だけ。 
 先述の自分と同じで、思い通りにならないからという理由から、進退のカードを切るのは実に浅はかです。
 同様に上司も、「辞めてしまえ!」「辞めさせるぞ!」という言葉を軽々しく口にしてはいけません。

 経営方針の5番目。
 「できない理由を排除し、どうすればできるかの可能性を追求する、ポジティヴ集団を目指します。」
 各々が自由闊達な前向きな議論で、良い会社、良い環境を作って行きましょう!

貰った後の責任

 月末に大型収益物件の決済を予定しています。
 売主は松山ですが、物件と管理会社は高知、買主は名古屋と何れも遠隔地です。

 重ねて買主は業者で、決済までに転売する「第三者のための取引」という、特殊なケースに成ります。
 間に入る買主名義の登記を割愛するため、かつては中間省略と呼ばれていました。

 決済場所は、末端の買主である第三者の融資先である兵庫県です。
 直接会ってお話しができないため、毎日の様に電話とメールでやり取りしています。
 今回の取引を通し、改めて仲介会社の責任の重さを痛感しました。
 
・ 消防点検や貯水槽清掃といった法的要求事項に漏れはないか?
・ 南海トラフのリスクが周知される中、地震・津波の影響はどうか?
・ 建築確認済証、完了検査済証は整っているか?
・ アスベストについての調査記録の有無?
・ 過去に水漏れや白蟻の事故はないか?
・ 滞納している入居者はいないか?
・ 修繕記録や点検記録は残されているか?
・ 隣地境界立会はされているか、ポイントは残されているか?
 
 中間業者は、売主としての責任を負うため、事細かに問い合わせが入ります。
 我々は専任で任された業者ですが、即答できることは限定的です。
 殆どは宿題として預かり、メンテ業者や管理業社に問い合わせてから回答します。

 一つずつの事象を確認していくことで、関係者一同共通の理解が進み、納得の決済が迎えられそうです。
 正直、中には利害的に「突っ込まれたくない」、都合の悪い点をも硝子張りにしなければなりません。
 仮にそうした問題をスルーして、その場凌ぎできたとしても、向こう何年にも渡って禍根が残ります。
 
 自分達の仕事に誇りを持ち、枕を高くして眠ろうとするならば、誠実な姿勢で、できる限りの調査を行い、正直に開示することが不可欠でしょう。
 手数料を貰うまで・・・ではなく、手数料を貰った後が責任です。   

ラスト直線全力疾走

 今日は水曜定休日ですが、午前中は二ヶ月に一度の全社会議。
 我が社は7月決算なので、余すところ1か月半に成りました。
 最終コーナーを回り、ラストの直線コースを全力疾走しているところです。

 まあ、全力疾走とは言っても、大勢は決着しています。
 どちらかというと今の努力は、来期以降、ひいては来春繁忙期に向けた種蒔きです。

 かと言って、手綱を緩めて良いという話ではないでしょう。
 期限と目標は何のためにあるのか?
 それは達成するため。

 期末の7月31日の24:00まで、今期は続きます。
 目標達成が厳しいと思われる拠点も、個人も、最後の最後まで、決して諦めてはいけません。
 諦めない限り、可能性は潰えません。
 裏を返せば、諦めた時点でthe endです。

 厳しい檄が飛んだ後は昼食会。
 育休中の社員もお子様も参加して、和気藹々とした時間になりました。

 メリハリきかせ、どうせ仕事をするなら楽しく、前向きに。
 しかし、「ラクをすること」と「楽しいこと」は違います。
 
 店舗毎、個人毎に使命と責任と目標をシェアし、苦労しながらも一枚岩となって取り組み、仕事の遣り甲斐や達成感や充実感を共有し、感動を分かち合うのが、真の仕事の楽しさです。 

苦難は幸福の門

 7月1日に設立を控える伊予市倫理法人会モーニングセミナーに、社員と共に参加して参りました。
 今回の講師は、一般社団法人倫理研究所「田中範孝」参与です。
 
 演題は、「男は度胸、女も度胸」
 倫理法人会では、会の冒頭、教えを輪読します。
 2~3節切りの良いところで進行役が「はい!」と発声し、次の方がやはり「はい!」と引き継ぐ訳です。
 
 最初は、順番も担当も決まっているのかと思っていました。
 ところが、途中でその本質に気づきます。
 我と思う人が、積極的にバトンを受け取るのです。

 講師の田中参与は、高校生の頃に頭をバットで打たれ、頭蓋骨陥没の大怪我をします。
 それが原因で、言語障害が残り、不遇な青年期を過ごしていました。
 そんな境遇の中、ふとしたきっかけで倫理法人会の教えに触れ、参加する様になります。
 
 しかし、障害を抱えた当時、自分に自信が持てず、隅っこで聴いているだけ。
 ある時、勇気を振り絞って「はい!」と発声したところ、言葉に神が宿り、すらすらと読み進めることができたのです。
 何年か経過する頃には、すっかり言語障害は癒えていました。

 「苦難は幸福の門。
 苦難は、人を苦しめるためにあるのではない。
 人をより良く生かすために現れる。」
 
 苦難が訪れた時、逆境に見舞われた時。
 人は、落ち込んだり、他人を恨んだり、泣き言を言ったりするものです。
 しかし、先述の教えからすれば、苦難に直面した時には、「より良くするための種が蒔かれたのだ」と喜んで受け止め、反省し、やり直す・・・その心掛けが明るい人生をもたらします。
 
 今日も、良い縁と出会いに感謝。
 ありがとうございます。

死を迎え入れる心

 住宅型の有料老人ホームの販売委託を受けたことは、拙文でご紹介した通りです。

 前職の分譲マンション販売で培ったノウハウを活かし、TVCMを打ち、HPを立ち上げ、名簿チラシを折り込んだところ、上々の滑り出しと成りました。
 広告代理店A社H社長のおかげです。

 さて、反響を受け、お客様のアポを取り、現地に誘因し、商談→申込→契約という流れは、分譲マンションのそれと変わりません。
 しかし、商談の展開はまるで違います。

 まずもって、お客様の平均年齢は75歳。
 分譲マンションであれば、30~40代がメインです。

 次に購入資金について、99%が借入を起こされる分譲マンションと違い、その殆どが自己資金に成ります。
 従って、融資の申し込みや手続きは不要・・・というよりも、購入する空間は不動産ではなく終身利用権なので、担保設定できないことから、借入できないのが実体であります。
 
 そして、何よりも違うのは、お客様の意識です。
 これまで以上に仕事に勤しみ、子供を産み育て、笑顔溢れる温かい我が家・・・といった明るい未来へ展望を描くのは、分譲マンションに限らずマイホームを取得する方の共通の思いでしょう。
 営業トークも夢と希望を語るのが王道です。

 ところが、住宅型有料老人ホームを求めて来られる方は、共通に「死」を意識しています。
 決してネガティヴでは無く、「人は何れ死ぬ」という原理原則を踏まえた上で、着実に近付く死を能動的に受け入れ、余生の過ごし方を模索しているのです。
 
 従って、御夫婦で来場されても、「自分が死んだら」「片方が亡くなれば」という言葉が自然に口を吐きます。
 我々も、「万が一亡くなられた際の還付金は・・・」といった、先々の可能性に言及せざるを得ません。
 お客様も、「万が一」ではなく、それが絶対・確実であることを承知しているのです。

 これまでの人生は山あり谷あり、波乱万丈だったがそれなりに充実していた。
 子供達もようやく一人前になり、各々巣立っていった。
 定年まで勤め上げ、それなりに蓄えもある。

 自分への御褒美として、人生の最終章くらいは、最新の設備が整った、自然溢れるのどかな環境で、信頼できる医師やスタッフに囲まれながら送りたい・・・そんな想い呼応する終の棲家がここにあります。 

13日の金曜日の宴

 元同僚からの声掛けにより、懐かしい顔触れが初夏のビアガーデンに集いました。
 これは、不定期な定期開催の会に成ります。
 と言うもの、年に何回あるか判らない「13日の金曜日」限定の会な訳です。

 ちなみに今年は、昨日が唯一と成ります。
 元Jグループの気の合う仲間が13日の金曜日に集うという意味で、取り敢えず「ジェイ(J)ソン会」としておきましょう。

 そもそも、前職時代の営業課長が、忙しくてなかなかできない社内コミュニケーションを促す目的で、
 「13日の金曜日であれば契約も入らないだろう」という趣旨で始められたそうです。

① W社代表のA社長
② S社代表のM社長
③ K社代表のT社長
④ C社代表のT社長
⑤ D社のSさん
⑥ A社のMさん
⑦ A社のNさん
⑧ A社のSさん
⑨ J社のKさん
⑩ N社専務のIさん
⑪ 異業種のKさん

 自分も含め12名の中で、今も変わらず建築・不動産の分野で働く方が11名。
 内5名が社長。
 今も尚、古巣のJ社で勤めるのは1名だけです。

 中には、暫く振りの再会という方もいらっしゃいましたが、こうして集えば近況報告や昔話に花が咲きます。
 楽しい宴は時が経つのも早く、二時間があっと言う間でした。
 さしずめ、J社のプチ同窓会といったところでしょうか。
 
 それぞれ道は違えども、一時同じ釜の飯を食った同じDNAが流れる同志として、時に助け合い時に競い合い、切磋琢磨して行きたいものです。   
 また、会いましょう。
 次回、13日の金曜日は来年2月です。

足らざるを補う

 店舗が閑散期と言われるこの6月、個人的には一人繁忙期。
 そう、まさに「社長なんてやってる暇ないよ」といった感じです。 
 それで何をやっているのかというと、営業マンです。
 
 社員一人ひとりの目標の総和が店舗の目標。
 各店舗の目標の総和が会社の目標。

 社員が数字に穴をあけたら店長が補う。
 店が数字に穴をあけたら社長が補う。

 消費税駆け込み後の反動減なんて言い訳なし。
 足らざるを補うのがTOPの責務です。
 
 そういう意味からすれば、余りある程補いました。
 とはいえ、褒められることはありませんし、褒められたものでもありません。

 100の目標に対して、
 ・ Aさんが40%、Bさんが60%、店長は0
 ・ Aさんが10%、Bさんが10%、店長が70%
 この場合、個人的な頑張りは認めるものの、達成率90%の後者よりも、100%を達成した前者の評価が上です。

 「部下がやってくれなかったから未達に終わった」と愚痴ることも、
 「部下がやってくれなかったから俺が補った」と胸を張ることも、
 リーダーにとっては禁句。

 何故なら、「足らざるを補う」ことは、即ちリーダーの役割そのものだからです。

四端 ~孟子~

 愛媛県宅建協会の理事に就任後、初の常務理事会に出席致しました。
 それぞれのエリアで永年実績を積まれてきた立派な先輩ばかりの中で、末席を汚した次第です。

 会場である宅建協会の4Fホールには、前愛媛県知事「加戸守行」氏の書が掲示されています。
 武井会長から、その由来を教えて頂きました。

 『惻隠之心』(そくいんのこころ)
 孟子の言葉ですが、今では「惻隠の情」と表現する方が一般的かもしれません。
 実はこの他に三つの心があります。

① 【惻隠(そくいん)之心】 憐(あわ)れみの心が無い者は人間ではない

② 【羞悪(しゅうお)之心】 悪を羞(は)じ、憎む心が無い者は人間ではない

③ 【辞譲(じじょう)之心】 譲りあう心が無い者は人間ではない

④ 【是非(ぜひ)之心】 善し悪しを見分ける心が無い者は人間ではない

 四端(したん:四つの基本)・・・性善説の根拠とされます。
 
 どれだけ重罪を犯した極悪人であっても、川に流され溺れかけた子供を見れば、無意識に助けようと考える。
 それが人間本来の姿だということです。
 
 51歳となっても、知らないことや、教わることばかり。
 先人の教えに謙虚に耳を傾け、学んでいきたいと思います。

休まず、遅れず

 松山南店の石村店長が、出勤時間について朝礼で戒めました。 
 確かに最近、出勤時間が遅くなる傾向は否めません。

 小型モーターメーカー「日本電産」永守社長の著書、「人を動かす人になれ!」は、リーダー必読の良著。
 折に触れ読み返す、バイブル的な存在です。

 【 (社員の)データをとってみた。
 そうすると、出勤時間の遅い社員は総じて仕事の成績がよくない。
 出勤時間ギリギリに寝ぼけ顔で飛び込んでくる社員、遅刻しているのに平然と会社の門をくぐるような社員はまずロクな仕事をしていないことがわかった。

 物事の成否は、案外ささいな心がけで決まるものである。
 そんな心がけの一つが、「休まず、遅れず」ということだ。

 たとえば、何らかの事情があって遅れる、あるいは休む。
 そうなると仕事を与えようと思っていた上司の信頼を失い、チャンスを逃すことになる。
 お客様からの仕事であれば、他社に回ってしまうかもしれない。

 私は日頃から、
 「夜二時間残業する人よりも、朝30分早く出社する人を重視する」
 「よく休む人は信頼も期待もできない」と社員によく話すが、これは小さな心がけが思わぬ成果に結びついたり、逆に致命傷にも成りかねないことを身をもって体験してきたからだ。

 心がけという表現をしたが、正しくは「心の余裕、ゆとり」といった方がいいのかもしれない。
 わずかでも心に余裕があれば、行動を起こす前に、確認もれはないか、手抜かりはないかを確かめることができる。
 ところが、こうしたゆとりがなくていつもギリギリの状態で物事を進めていくと、小さなミスもふどんどん膨らんでいく。
 仕事に取り組んでいくうえで、この差は非常に大きい。 】

 私が言っているのではありません。
 世界的な名経営者の言葉です。

リングに上がらない人

 店休日である6月11日(水)。
 10月に行われる宅地建物取引主任者資格試験に出陣する7名を対象に、第二回目の社内模試を執り行いました。
 合格ラインは50点満点中30点です。

 二ヶ月前の第一回目は、合格者1名、平均得点21点と惨敗。
 今年は全員合格を目指しているだけに、一層の危機感を募らせ、休日返上でのリベンジとなった次第です。

 結果は・・・。
 合格者 = ゼロ
 平均点 = 前回よりもダウン

 その進歩の無さは、二ヶ月前のデジャヴュです。
 前回の屈辱をどう受け止め、この二ヶ月間どう考え、いかに過ごしたかの結果がこれです。
 今後の方向性は改めて協議致しますが、少なくとも今のままでは誰も合格できません。
 
 「宅地建物取引主任者」を、「宅地建物取引士」に名称変更する法案が、衆院を通過しました。
 参院での議決を経て、近々正式に承認されます。
 
 名は体を表す・・・単に取引を行う「者」ではなく、「士」となれば、世間的な見方は「先生」。
 これは、欧米に比較して低いとされる、不動産業の社会的地位の向上へ向けた大きな一歩です。

 しかし、13歳の中学生でも合格できる、この程度の資格で苦戦するようでは、それ以前の問題。
 苦戦・・・いや、皆さんは戦ってもいない。
 ゴングが鳴っているにも関わらず、リングにすら上がっていません。

 「そんなことはない」と立腹・反駁する人がいれば、まだ見込みもあるでしょう。
 採点後の総括の厳しい言葉を、頭を掻きながら薄ら笑いでやり過ごせる程度ですから、たかが知れています。  

 前回、「本試験の6ヶ月前時点で、自らのレベルを悟ったことは意味がある」と申し上げました。
 それからの2ヶ月で、前進どころか後退する様な怠惰な人に、時間は味方してくれません。
 まだ4ヶ月もある・・・いえ、あと4ヶ月しかないのです。

NYヒストリー

 大島優子さんが「AKB48」を卒業しました。
 フリークなO野店長にはとても及びませんが、聞きかじった情報を元にまとめてみたいと思います。
 
 前日8日に行われた卒業記念イベントには、7万人ものファンが集い別れを惜しんだそうです。
 そして翌9日は、原点である東京秋葉原「AKB劇場」でのラストステージ。
 
 折に触れて語り継がれるように、キャパ250人の同劇場の初演観客数はたった7人でした。
 その後、公演内容の充実を図るとともにメンバーが劇場周辺でビラを配布するなどして、満員札止となったのが数か月後。
 今や、押しも押されぬ国民的アイドルグループの、僅か数年前の状況とは信じられません。
 ちなみに、大島さんは第二期生です。

 総勢300名以上ものメンバーが、彼女の卒業を見送りました。
 メジャーになってからAKB入りした、次世代メンバーも惜別の涙を流します。
 しかし、たった7名の観客を前にパフォーマンスした、初期メンバーの流した涙とは意味が違うでしょう。
 苦楽を共にした仲だからこそ、分かち合える感情は特別です。
  
 第一期生である総監督の高橋みなみさんは、大島さんのことを「戦友」と表現しています。
 そして「卒業後は親友になって下さい」という高橋さんの申し出を、「嫌です」と言下に否定した大島さんの心境は、まさにヒストリーの重みそのものです。

 さて、われわれNYホームは創業6年目を迎えます。
 当初3名だった社員は20名に成りました。

 各店、各現場は、未だにもがき続け、苦しみ続けています。
 しかしそれはある意味、未来の感動を味わうための種蒔き。
 創設メンバーである誇りを持って、NYヒストリーを積み上げていきましょう。

トンチンカンな評論家

 先般、拙文において、裁量労働制およびホワイトカラーエグゼンプションについて私見を述べました。
 政治家だけでなく、マスコミや評論家も含めて、分かってない方が余りにも多いのがこの問題です。
 TVに頻繁に登場するオタク経済評論家のM永氏は、下記の様なコメントをされています。

 「これが導入されれば、雇用側が労働者の時間管理をする必要がなくなるため、どんなに残業しても残業代は支払われなくなる。」
 
 いやはや、見当違いも甚だしい。
 この方、「年収300万円時代を生き抜く」とかいう本の中で、「日本人は休みを増やせば旅行や外食でお金を使い経済が活性化する」といったとんでもない自論を、真顔で説いています。
 そんな駄本がベストセラーになり、庶民の味方の様なスタンスでメディアが取り上げるものだから厄介です。

 閑話休題。
 6月8日付の日経新聞12面中外時評で、「残業代はゼロか」と題するコラムが真実を説いています。

 『その人の仕事内容や達成目標をもとに、これまでのおおよその残業代も「込み」にして賃金を決める。
 (注※ 裁量労働制を採用している会社は既にそうなっている筈です。)
 その後は実際にあげた成果によって賃金が変動する。
 残業代がばっさり切られるのではなく、いかに中身の濃い仕事をして成果を出すのかが問われることになる。
 むしろ効率的に働いて少ない時間で成果を出せば、自由な時間を増やせて高めの報酬を得やすくなるメリットがある。』
 
 『実りある議論をするには、事実関係をしっかり押さえることが必要だ。』

 流石は日経新聞、その通りです。
 くれぐれも、労使は敵対する関係ではありません。

徳川家康の遺訓

 徳川家康の有名な遺訓です。

『人の一生は重荷を背負うて遠き道を行くが如し
 急ぐべからず
 不自由を常と思えば不足無し
 心に望み起こらば困窮したる時を思い出すべし
 堪忍は無事長久の基
 怒りは敵と思え
 勝つことばかりして負くることを知らざれば害その身に至る
 己を責めて人を責めるな
 及ばざるは過ぎたるより勝れり』

 徳川三百年、天下泰平の世を築くことができたのはきっと、この教えが代々受け継がれたからでしょう。

 電話が携帯に、そしてスマホになり、
 ソロバンが電卓になり、 
 新聞がパソコンで読め、
 手紙がメールになり・・・
 
 時代は移ろい、道具や文化は変われども、人として貫くべき本質は何ら変わらないことに安堵させられます。

裁量労働制の是非

 先日のブログで、「裁量」という言葉を使いました。
 その意味はというと・・・。

 【 裁量 】
 その人の考えによって判断し、処理する こと。
 「君の―に任せる」 「店の経営を一人で―する」

 営業におけるケーススタディです。
1. 閉店間際にお客様が来られた。
 恐縮してお客様が言う。
 お客様 「遅くにすみません。 大丈夫ですか?」
 営業 「どうぞどうぞ、おかけ下さい。」
 それから商談と案内は二時間に及び、お客様を見送ったのは21:00を過ぎていた。
 店長 「遅くまで御苦労様。」
 営業 「いえ当然のことです。 ご相談なんですが、明日少し早めに上がらせて貰って良いですか?」
 店長 「ああ、明日なら人員も余裕があるし、17:00で上がって貰っていいよ。」

2. 火曜日にお客様が来店された。
 県外からの転勤で、今日・明日中に決めて帰らなければならない。
 当日は決め切らず、持ち越しが確定。
 営業が店長に相談する。
 「・・・という事情なので明日の定休日出勤しようと思います。翌日代休で良いですか?」
 
 この事例にある通り、就業時間や休日を、お客様の都合や締め切りに合わせてフレキシブルに立ち回ることが裁量。
 勿論、管理職の承認は不可欠です。
 最終的に、お客様満足や生産性やサービス品質が高まれば問題ありません。

 裏を返せば、規定通り時間通りの無遅刻無欠勤であったとしても、お客様のニーズを無碍(むげ)にして、数字が上がらないのは無意味です。
 更に突き詰めれば、フレックスタイムへと進化します。

 第二次安倍政権下では、ホワイトカラー・エグゼンプションなる、裁量労働制の導入論議が8年振りに復活しました。
 しかし、「サービス残業を助長する」といった、本質を知り得ないトンチンカンな輩の反対意見によって、なかなか日の目を見ないのが現実です。
 仕事は原則、時給幾等では量れません。

責任感と裁量

 今日は、仕事の責任についてです。
 当然のことながら、会社の中で起こる事象の責任は、総て社長にあります。

 売上が伸びないのも、人材が育たないのも、クレームが起こるのも・・・。
 故一倉定氏の言葉を借りれば、「郵便ポストが赤いのも、電信柱が高いのも、すべて社長の責任」です。
 
 この原理原則を踏まえた上で、敢えて棚に上げた話しをしたいと思います。
 会社は組織であり、経営はチームプレイです。

 社長がいかに優秀でも、一人でできることは限られています。
 ましてや、私の様な抜けの多い、凡人社長であれば尚更です。
 従って、店舗のことは店長に、経理のことは経理担当に、エンパワーメントします。

 先日、5年に一度の宅建業登録の更新があり、松山本部のO本さんにお願いしました。
 丁寧に教えられれば良いのでしょうけれど、自分自身も十数年前に一度やったことがあるだけで、さっぱり力に成れません。
 最初は判らないことだらけ、不備だらけで、大変苦労されていた様子ですが、何とか期日までに完了できたようです。

 経理のT本さんは、毎月第一週目に月次決算をまとめなければなりません。
 曜日の配列によっては大変タイトに成ります。
 ゴールデンウィークを返上することもありますし、先日の水曜日も一人出社していました。 

 松山北店の店長が、釣りの予定を入れていた休日を返上し、管理営業をまっとうしたことも拙文でお伝えした通り。 
 こうした社員の方々の「自分が完結する」という責任感によって、会社は支えられています。  

 就労時間も週休二日も、規定に定められた権利です。
 しかし、お客様の都合や締め切りを蔑(ないがし)ろにし続けると、週休7日に成ってしまうでしょう。
 義務と権利のバランスは、個々人の責任感と裁量によって決まるものです。

本当に強い人

 私は漫画嫌いです。
 幼少年期は人並みに、少年チャンピオンを毎週買っていましたし、「包丁人味平」は全巻持っていました。

 大人になってからは殆ど読むことはありません。
 唯一の例外は、島耕作シリーズです。

 しかし、時に巡り合う名言・至言には考えさせられることもあります。
 我が家の二人の愚息が、愛読している「ジョジョの奇妙な冒険」の作者、荒木飛呂彦さんの至言です。

 『世の中を見渡してみると、本当に「強い」人っていうのは悪い事はしない事に気づく。
 「悪い事をする敵」というものは「心に弱さ」を持った人であり、真に怖いのは弱さを攻撃に変えた者なのだ。』

 騙(だま)す、捏造する、嘘を吐(つ)く、脅す、逃げる、暴力を振るう、奪う、虐(しいた)げる・・・。
 子供同士の虐(いじ)めから、国家レベルでの半島の略奪まで、数え上げればキリが無いほど、この世に「悪い事」は蔓延しています。

 でも、本当の強さを持つ者は、決して悪い事をしない。
 恐れるべきは、心の弱さを攻撃に変えた者。

 そういう意味では、領土問題で傲慢な姿勢を崩さない大国も、その辺の虐めっ子と本質は何ら変わらないということでしょう。

一生を棒にふる人

 丸山俊雄著「万人幸福の栞」からのご紹介です。
 
【 「日々好日」 今日は最良の一日、今は無二の好機。
 今日はまたとめぐって来ない。
 昨日は過ぎ去った今日であり、明日は近付く今日である。
 今日の外に人生はない。
 人の一生は今日の連続である。
 
 一日は、今の一秒の集積である。
 今を失う人は一々を失う人、そして一生を棒にふる人。
 「時は金なり」と言う。
 しかし、金は取り返せる。
 時は再び来ない。 】

 至極、当たり前の話です。
 これまで何度も学んできましたし、人にも伝えてきました。
 嘆かわしくも、その新鮮な響きにはっとさせられます。
 
 喉元過ぎては、怠惰な時間を過ごしてしまう弱い自分。
 毎日のブログと早起きの習慣は、忘れてしまいがちな初心を、辛うじて留め置くための戒めです。

 夜眠る時に死に、朝目覚めた時に新しい命を吹き込まれる。
 一生を棒に振ることの無いよう、確かな今日を生き切りたいと思います。

努力の徒花は勲章

 営業は、狩猟型と農耕型に分かれます。

 ターゲットに狙いを定め、その気も無かったお客様のマインドを高め、力でねじ伏せるのが狩猟型。
 将来を見据え、地道に種を蒔き、肥料をやり、除草し、たわわに実った果実を収穫するのが農耕型。

 いにしえの高度成長期、飛込み営業全盛時ならば、文字通り狩猟型のスーパー営業マンも居たのでしょう。
 しかし、私がこの世界に入ってからは、そんな人を見たことがありません。
 今の時代は原則、農耕型で無ければ営業で大成できないとも思います。
 
 さて今月は、私の営業人生の中でも、史上最高に多忙な月です。
 売買であったり、テナントであったり、管理取得であったり、主要物件がたまたま同時期に動き収穫と成ります。 
 
 正直、「集中せずに分散してくれれば・・・」という邪な想いもよぎります。
 しかし、これが営業というものでしょう。

 種蒔きと培養と収穫のタイミングは、野菜や果物の様に一定ではありません。
 今日種を蒔いて、来週収穫ということもあり、幾ら種を蒔いても、収穫どころか一向に芽の出ないこともあります。
 いや、寧ろそんなことばかりです。

 一所懸命やってもやっても報われない時は、とてつもなく虚しさが込み上げます。
 それでもそこで、種蒔きを止めればTHE ENDです。

 努力の徒花(あだばな)は勲章。
 一見無駄に見える作業の一つひとつが、確実に未来の収穫へとつながっているのだと信じ、今日も種を蒔き続けましょう。

イシノマキにいた時間

 我が劇団「AUGAHNCE」が協力に名を連ねる舞台、「イシノマキにいた時間」を観劇して参りました。

 主人公「宮川廣貴(ヒロキ)」は、東日本大震災直後から石巻で活動を始め、小さなボランティア団体「take action」を立ち上げた。
 実家が工務店の安田幸一郎(ヤス)は、ゴールデンウィークにやってきた後、ヒロキの片腕として、長期の活動を続けている。
 フリーターの飯田人志(ヒトシ)は、様々なバイトに就くものの長続きしない。
 そして、バイトを辞める度に石巻に舞い戻ってくる、いわゆる「カムバック組」だ。

 震災直後は、全国からのボランティアが集い、復興へ向けての力が溢れていた。
 ところが、半年の月日が流れ秋風が吹く頃、マスコミの報道も人々の関心も徐々に薄まり、ボランティアの数は激減していく。
 まだまだ、復興途上であるにも関わらず・・・。

 確かに、瓦礫の山は片付いて綺麗になった。
 しかし、それは同時に、被災者の「思い出」がそっくり亡くなってしまったのだ。
 
 ボランティアとしてできる役割とは何か?
 どんな支援を? いつまでに? 誰のために?
 被災地に残っているからこそ生まれる、答えの出ない葛藤。

 「入り込み過ぎると引き際を失う。」
 「できるか、できないかじゃない。 やるか、やらないかだ!」
 「無理していると感じた時点で、ボランティアでは無くなる。」

 テンポの良い軽妙な掛け合いを通じ、ボランティアに携わる人々の、各々の立場からの苦悩が浮き彫りになります。
 自然災害の少ない温暖な愛媛に住む自分は、東北が未だ復興途上であることを再認識すると共に、今できることを改めて考えさせられました。
 押しつけがましくも説教臭くもなく、素直に楽しめ、素直に泣け、素直に感動できる作品です。
 感動をありがとう! 
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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