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権限委譲と責任委譲

 先日の中小企業家同友会は、経営幹部と共に総勢6名で参加致しました。

 意図的に別々のテーブルに座り、初対面の方と名刺交換をし、グループ討議で意見を交わす・・・社内のいかなる研修よりも視野が拡がり、現実を直視することができる格好の機会です。
 また時に、TOPの語る百万言より、説得力があったりもします。

 さて、今回のタイトルは長文です。

 『激動の時代の今、なぜ人を生かす経営が必要なのか?
 ~自社の経営課題を明確にし、改革に取り組む~』

 FBでも書きましたが、「なぜ」ではなく「だからこそ」必要なのでしょう。

 人を育てる上で最も有効な手段は「任せる」ことです。
 TOPが戦略をたて、事細かに戦術を指示し、手取り足取り戦技をレクチャーするのも一つの教育の形ですが、ともすればやらされ感満載の指示待ち族を増殖させる恐れがあります。
 
 「君ならやってくれると信じている」と期待することで、その期待に応えようとする気持ちが高まり、やる気や知恵が引き出されるのは人情道理です。
 
 さて、「君の力に期待して権限を委譲する。 でも責任は委譲しないから思いっきり暴れてくれ。」・・・。
 一見、理想の上司の立派な台詞に聞こえます。

 確かに、売上の責任、社員教育の責任、顧客満足の責任・・・様々な責任は重いもので、引き受けると大変です。
 数字が作れなければプレッシャーで胃が痛み、重大クレームが起これば眠れない夜もあるでしょう。
 しかし、それらの責任も含めて委譲しなければ意味がありません。

 何故なら「責任」と「やりがい」は背中合わせ、表裏一体、一体不可分で切り離せないものです。
 フェローシステムの三好社長が、的確な言葉でお示し下さいました。

 『責任を取るのは経営TOPの仕事。
 責任を果たすのは任された者の務め。』

 その通り。
 責任を取って「辞めろ!」とか「損失補填しろ!」ということはありませんが、任された以上は責任を果たしましょう!

浅はかな進退のカード

 前職で住宅担当の役員をしていた際、モデルルーム新築の稟議を通すため、住宅部長と共に役員会に出席しました。
 
 当時、住宅事業は不振で、起死回生を目論む投資であった訳です。
 ところがというか、当然にというか、不振事業への投資には厳しい意見が集中しました。
 
 「これまでの利益推移を見れば、撤退こそあれども、拡大や新規投資は認められない。」

 まことに御尤(ごもっと)もな話しです。
 手詰まりとなり、部下の手前、何とか稟議を通したい想いが先走った私は、次の致命的な一言を発してしまいます。

 「私は進退を賭して、この役員会に臨んでいる!」
 
 すると、某上場企業の常務であった社外取締役の方から、烈火の如く叱責されました。
 
 「その発言は脅しか?
 上手くいかなければ本気で首を差し出すのか?
 それで役員としての責任がまっとうできるというのか?」
 
 おっしゃる通り、今思い出しても、己の未熟さに赤面致します。
 おもちゃをねだる子供が親に対し、「買ってくれないと家出するぞ!」と駄々をこねる様なもの。
 覚悟の程を示したかった訳ですが、そんな感情論はまったく意味が無いのです。

 最近こそ無いものの、我が社でも過去、同様の発言を口走る社員がいました。
 「進退を含めて考えさせて貰います!」
 
 勿論、自分の人生ですから進退は自由です。
 但し、それを口にするのは、本気で辞める時だけ。 
 先述の自分と同じで、思い通りにならないからという理由から、進退のカードを切るのは実に浅はかです。
 同様に上司も、「辞めてしまえ!」「辞めさせるぞ!」という言葉を軽々しく口にしてはいけません。

 経営方針の5番目。
 「できない理由を排除し、どうすればできるかの可能性を追求する、ポジティヴ集団を目指します。」
 各々が自由闊達な前向きな議論で、良い会社、良い環境を作って行きましょう!

貰った後の責任

 月末に大型収益物件の決済を予定しています。
 売主は松山ですが、物件と管理会社は高知、買主は名古屋と何れも遠隔地です。

 重ねて買主は業者で、決済までに転売する「第三者のための取引」という、特殊なケースに成ります。
 間に入る買主名義の登記を割愛するため、かつては中間省略と呼ばれていました。

 決済場所は、末端の買主である第三者の融資先である兵庫県です。
 直接会ってお話しができないため、毎日の様に電話とメールでやり取りしています。
 今回の取引を通し、改めて仲介会社の責任の重さを痛感しました。
 
・ 消防点検や貯水槽清掃といった法的要求事項に漏れはないか?
・ 南海トラフのリスクが周知される中、地震・津波の影響はどうか?
・ 建築確認済証、完了検査済証は整っているか?
・ アスベストについての調査記録の有無?
・ 過去に水漏れや白蟻の事故はないか?
・ 滞納している入居者はいないか?
・ 修繕記録や点検記録は残されているか?
・ 隣地境界立会はされているか、ポイントは残されているか?
 
 中間業者は、売主としての責任を負うため、事細かに問い合わせが入ります。
 我々は専任で任された業者ですが、即答できることは限定的です。
 殆どは宿題として預かり、メンテ業者や管理業社に問い合わせてから回答します。

 一つずつの事象を確認していくことで、関係者一同共通の理解が進み、納得の決済が迎えられそうです。
 正直、中には利害的に「突っ込まれたくない」、都合の悪い点をも硝子張りにしなければなりません。
 仮にそうした問題をスルーして、その場凌ぎできたとしても、向こう何年にも渡って禍根が残ります。
 
 自分達の仕事に誇りを持ち、枕を高くして眠ろうとするならば、誠実な姿勢で、できる限りの調査を行い、正直に開示することが不可欠でしょう。
 手数料を貰うまで・・・ではなく、手数料を貰った後が責任です。   

ラスト直線全力疾走

 今日は水曜定休日ですが、午前中は二ヶ月に一度の全社会議。
 我が社は7月決算なので、余すところ1か月半に成りました。
 最終コーナーを回り、ラストの直線コースを全力疾走しているところです。

 まあ、全力疾走とは言っても、大勢は決着しています。
 どちらかというと今の努力は、来期以降、ひいては来春繁忙期に向けた種蒔きです。

 かと言って、手綱を緩めて良いという話ではないでしょう。
 期限と目標は何のためにあるのか?
 それは達成するため。

 期末の7月31日の24:00まで、今期は続きます。
 目標達成が厳しいと思われる拠点も、個人も、最後の最後まで、決して諦めてはいけません。
 諦めない限り、可能性は潰えません。
 裏を返せば、諦めた時点でthe endです。

 厳しい檄が飛んだ後は昼食会。
 育休中の社員もお子様も参加して、和気藹々とした時間になりました。

 メリハリきかせ、どうせ仕事をするなら楽しく、前向きに。
 しかし、「ラクをすること」と「楽しいこと」は違います。
 
 店舗毎、個人毎に使命と責任と目標をシェアし、苦労しながらも一枚岩となって取り組み、仕事の遣り甲斐や達成感や充実感を共有し、感動を分かち合うのが、真の仕事の楽しさです。 

苦難は幸福の門

 7月1日に設立を控える伊予市倫理法人会モーニングセミナーに、社員と共に参加して参りました。
 今回の講師は、一般社団法人倫理研究所「田中範孝」参与です。
 
 演題は、「男は度胸、女も度胸」
 倫理法人会では、会の冒頭、教えを輪読します。
 2~3節切りの良いところで進行役が「はい!」と発声し、次の方がやはり「はい!」と引き継ぐ訳です。
 
 最初は、順番も担当も決まっているのかと思っていました。
 ところが、途中でその本質に気づきます。
 我と思う人が、積極的にバトンを受け取るのです。

 講師の田中参与は、高校生の頃に頭をバットで打たれ、頭蓋骨陥没の大怪我をします。
 それが原因で、言語障害が残り、不遇な青年期を過ごしていました。
 そんな境遇の中、ふとしたきっかけで倫理法人会の教えに触れ、参加する様になります。
 
 しかし、障害を抱えた当時、自分に自信が持てず、隅っこで聴いているだけ。
 ある時、勇気を振り絞って「はい!」と発声したところ、言葉に神が宿り、すらすらと読み進めることができたのです。
 何年か経過する頃には、すっかり言語障害は癒えていました。

 「苦難は幸福の門。
 苦難は、人を苦しめるためにあるのではない。
 人をより良く生かすために現れる。」
 
 苦難が訪れた時、逆境に見舞われた時。
 人は、落ち込んだり、他人を恨んだり、泣き言を言ったりするものです。
 しかし、先述の教えからすれば、苦難に直面した時には、「より良くするための種が蒔かれたのだ」と喜んで受け止め、反省し、やり直す・・・その心掛けが明るい人生をもたらします。
 
 今日も、良い縁と出会いに感謝。
 ありがとうございます。

死を迎え入れる心

 住宅型の有料老人ホームの販売委託を受けたことは、拙文でご紹介した通りです。

 前職の分譲マンション販売で培ったノウハウを活かし、TVCMを打ち、HPを立ち上げ、名簿チラシを折り込んだところ、上々の滑り出しと成りました。
 広告代理店A社H社長のおかげです。

 さて、反響を受け、お客様のアポを取り、現地に誘因し、商談→申込→契約という流れは、分譲マンションのそれと変わりません。
 しかし、商談の展開はまるで違います。

 まずもって、お客様の平均年齢は75歳。
 分譲マンションであれば、30~40代がメインです。

 次に購入資金について、99%が借入を起こされる分譲マンションと違い、その殆どが自己資金に成ります。
 従って、融資の申し込みや手続きは不要・・・というよりも、購入する空間は不動産ではなく終身利用権なので、担保設定できないことから、借入できないのが実体であります。
 
 そして、何よりも違うのは、お客様の意識です。
 これまで以上に仕事に勤しみ、子供を産み育て、笑顔溢れる温かい我が家・・・といった明るい未来へ展望を描くのは、分譲マンションに限らずマイホームを取得する方の共通の思いでしょう。
 営業トークも夢と希望を語るのが王道です。

 ところが、住宅型有料老人ホームを求めて来られる方は、共通に「死」を意識しています。
 決してネガティヴでは無く、「人は何れ死ぬ」という原理原則を踏まえた上で、着実に近付く死を能動的に受け入れ、余生の過ごし方を模索しているのです。
 
 従って、御夫婦で来場されても、「自分が死んだら」「片方が亡くなれば」という言葉が自然に口を吐きます。
 我々も、「万が一亡くなられた際の還付金は・・・」といった、先々の可能性に言及せざるを得ません。
 お客様も、「万が一」ではなく、それが絶対・確実であることを承知しているのです。

 これまでの人生は山あり谷あり、波乱万丈だったがそれなりに充実していた。
 子供達もようやく一人前になり、各々巣立っていった。
 定年まで勤め上げ、それなりに蓄えもある。

 自分への御褒美として、人生の最終章くらいは、最新の設備が整った、自然溢れるのどかな環境で、信頼できる医師やスタッフに囲まれながら送りたい・・・そんな想い呼応する終の棲家がここにあります。 

13日の金曜日の宴

 元同僚からの声掛けにより、懐かしい顔触れが初夏のビアガーデンに集いました。
 これは、不定期な定期開催の会に成ります。
 と言うもの、年に何回あるか判らない「13日の金曜日」限定の会な訳です。

 ちなみに今年は、昨日が唯一と成ります。
 元Jグループの気の合う仲間が13日の金曜日に集うという意味で、取り敢えず「ジェイ(J)ソン会」としておきましょう。

 そもそも、前職時代の営業課長が、忙しくてなかなかできない社内コミュニケーションを促す目的で、
 「13日の金曜日であれば契約も入らないだろう」という趣旨で始められたそうです。

① W社代表のA社長
② S社代表のM社長
③ K社代表のT社長
④ C社代表のT社長
⑤ D社のSさん
⑥ A社のMさん
⑦ A社のNさん
⑧ A社のSさん
⑨ J社のKさん
⑩ N社専務のIさん
⑪ 異業種のKさん

 自分も含め12名の中で、今も変わらず建築・不動産の分野で働く方が11名。
 内5名が社長。
 今も尚、古巣のJ社で勤めるのは1名だけです。

 中には、暫く振りの再会という方もいらっしゃいましたが、こうして集えば近況報告や昔話に花が咲きます。
 楽しい宴は時が経つのも早く、二時間があっと言う間でした。
 さしずめ、J社のプチ同窓会といったところでしょうか。
 
 それぞれ道は違えども、一時同じ釜の飯を食った同じDNAが流れる同志として、時に助け合い時に競い合い、切磋琢磨して行きたいものです。   
 また、会いましょう。
 次回、13日の金曜日は来年2月です。

足らざるを補う

 店舗が閑散期と言われるこの6月、個人的には一人繁忙期。
 そう、まさに「社長なんてやってる暇ないよ」といった感じです。 
 それで何をやっているのかというと、営業マンです。
 
 社員一人ひとりの目標の総和が店舗の目標。
 各店舗の目標の総和が会社の目標。

 社員が数字に穴をあけたら店長が補う。
 店が数字に穴をあけたら社長が補う。

 消費税駆け込み後の反動減なんて言い訳なし。
 足らざるを補うのがTOPの責務です。
 
 そういう意味からすれば、余りある程補いました。
 とはいえ、褒められることはありませんし、褒められたものでもありません。

 100の目標に対して、
 ・ Aさんが40%、Bさんが60%、店長は0
 ・ Aさんが10%、Bさんが10%、店長が70%
 この場合、個人的な頑張りは認めるものの、達成率90%の後者よりも、100%を達成した前者の評価が上です。

 「部下がやってくれなかったから未達に終わった」と愚痴ることも、
 「部下がやってくれなかったから俺が補った」と胸を張ることも、
 リーダーにとっては禁句。

 何故なら、「足らざるを補う」ことは、即ちリーダーの役割そのものだからです。

四端 ~孟子~

 愛媛県宅建協会の理事に就任後、初の常務理事会に出席致しました。
 それぞれのエリアで永年実績を積まれてきた立派な先輩ばかりの中で、末席を汚した次第です。

 会場である宅建協会の4Fホールには、前愛媛県知事「加戸守行」氏の書が掲示されています。
 武井会長から、その由来を教えて頂きました。

 『惻隠之心』(そくいんのこころ)
 孟子の言葉ですが、今では「惻隠の情」と表現する方が一般的かもしれません。
 実はこの他に三つの心があります。

① 【惻隠(そくいん)之心】 憐(あわ)れみの心が無い者は人間ではない

② 【羞悪(しゅうお)之心】 悪を羞(は)じ、憎む心が無い者は人間ではない

③ 【辞譲(じじょう)之心】 譲りあう心が無い者は人間ではない

④ 【是非(ぜひ)之心】 善し悪しを見分ける心が無い者は人間ではない

 四端(したん:四つの基本)・・・性善説の根拠とされます。
 
 どれだけ重罪を犯した極悪人であっても、川に流され溺れかけた子供を見れば、無意識に助けようと考える。
 それが人間本来の姿だということです。
 
 51歳となっても、知らないことや、教わることばかり。
 先人の教えに謙虚に耳を傾け、学んでいきたいと思います。

休まず、遅れず

 松山南店の石村店長が、出勤時間について朝礼で戒めました。 
 確かに最近、出勤時間が遅くなる傾向は否めません。

 小型モーターメーカー「日本電産」永守社長の著書、「人を動かす人になれ!」は、リーダー必読の良著。
 折に触れ読み返す、バイブル的な存在です。

 【 (社員の)データをとってみた。
 そうすると、出勤時間の遅い社員は総じて仕事の成績がよくない。
 出勤時間ギリギリに寝ぼけ顔で飛び込んでくる社員、遅刻しているのに平然と会社の門をくぐるような社員はまずロクな仕事をしていないことがわかった。

 物事の成否は、案外ささいな心がけで決まるものである。
 そんな心がけの一つが、「休まず、遅れず」ということだ。

 たとえば、何らかの事情があって遅れる、あるいは休む。
 そうなると仕事を与えようと思っていた上司の信頼を失い、チャンスを逃すことになる。
 お客様からの仕事であれば、他社に回ってしまうかもしれない。

 私は日頃から、
 「夜二時間残業する人よりも、朝30分早く出社する人を重視する」
 「よく休む人は信頼も期待もできない」と社員によく話すが、これは小さな心がけが思わぬ成果に結びついたり、逆に致命傷にも成りかねないことを身をもって体験してきたからだ。

 心がけという表現をしたが、正しくは「心の余裕、ゆとり」といった方がいいのかもしれない。
 わずかでも心に余裕があれば、行動を起こす前に、確認もれはないか、手抜かりはないかを確かめることができる。
 ところが、こうしたゆとりがなくていつもギリギリの状態で物事を進めていくと、小さなミスもふどんどん膨らんでいく。
 仕事に取り組んでいくうえで、この差は非常に大きい。 】

 私が言っているのではありません。
 世界的な名経営者の言葉です。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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