問題と課題の違い

 以前、中小企業家同友会で学んだ教えを、自分なりに置き換えてみました。

 ◆ 「あるべき姿」と現状とのギャップは「問題」
 ◆ 「ありたい姿」と現状とのギャップは「課題」

 中小企業にとって「問題」とは何か?
 ・ 損益分岐点をクリアできず赤字を出す
 ・ コンプライアンスがまっとうできない
 ・ 定期昇給を実現することが叶わない
 ・ 雇用を維持できず縮小を余儀なくされる
 ・ 法人税を納められない・・・
 
 それぞれ当たり前に思われがちですが、それすらも容易なことではありません。
 世の中の企業の内7割以上は赤字・・・それが現実です。
 換言すれば、実に7割の会社は問題に喘いでおり、理想を掲げ、ありたい姿へと邁進する企業は3割にも満たないということであります。 

 先日、尊敬する社長のブログに感想を書き込みました。
 
 「弊社は問題と課題だらけで、疲れる暇もありません。」
 
 会社は、TOPが思い描いただけ、成長シロがあります。
 決して、卑下した表現ではなく、問題を孕(はら)んだ状態でも、ありたい姿を見据え、課題を前向きに追い求めたいものです。
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山間部の生き残り策

 先日の高知日帰り出張は、357㎞の道程です。
 一般道メインの山越えルート(龍馬脱藩ルート)を選択したため時間はかかりましたが、高速道路では得られない、町の雰囲気や出店状況や盛衰振りが伺えて、中々楽しめました。

【 往路 】
内子町 → 大洲市 → 西予市 → 鬼北町 → 梼原市 → 津野町 → 須崎市 → 土佐市 → いの町 → 高知市

【 復路 】
高知市 → いの町 → 土佐市 → 須崎市 → 中土佐町 → 四万十町 → 四万十市 → 松野町 → 鬼北町 → 宇和島市 → 西予市 → 大洲市 → 内子町

 実に一日で、15の自治体を走破したことになります。
 平成の大合併前の旧市町村なら30以上は確実です。 
 
 当たり前のことですが、山深い地域にも家は点在し、少しだけ平坦で日当たりの良い場所には集落が形成されています。
 ところどころ、昭和の時代にタイムスリップしたかの様な、レトロな商店街も出現します。

 田舎の風物詩である「よろずや」や、駐車場の無い食堂は、閉店して廃墟になっている所も少なくありません。
 打って変ってコンビニは、確実に山里にも進出しています。
 「Yショップ」が主流ですが・・・。

 「この町の基幹産業は何なのだろう?」
 農林漁業が真っ先に浮かびますが、その経済規模は限定的です。

 日本のGDPに占める愛媛県の割合は1%
 その1%に占める、第一次産業の割合は2%
 高知県も似たり寄ったりでしょう。
 人口減少と少子高齢化の影響が最も大きいとされる山間部にとって、いかに働く場所を創出するかは大きなテーマです。

 一方で、都市部が遠く隔絶されたエリアは、皮肉にも消費の流出し難さが幸いし、市場が守られます。  
 モータリゼーションによって時代に取り残された山間部の未来の鍵は、昭和回帰の地産地消にあるのかもしれません。

ぼろい商売との誤解

 昨日の水曜定休日、取引の打ち合わせと役所調査のために、高知へ行ってきました。
 滞在4時間、往復6時間の日帰りコースです。

 今回は、大型の収益物件が対象に成ります。
 正直、物件が大きければ大きいほど、頂く報酬も大きく、比例してプレッシャーも募るもの。
 特に、売主と買主の双方をマッチングさせる、両直取引となれば尚更でしょう。

 但し、本来は600万円の中古住宅であっても、1億円の収益マンションであっても、同じ責任、同じ使命を帯びています。
 売り側もしくは買い側に、別の業者がいらっしゃったとしても、責任が半分に軽減される訳ではありません。

 不動産の購入は、殆どのお客様が一生一度。
 多い方でも、生涯で何度も無い、高額な買い物です。
 
 「御主人に万が一のことがあった場合でも、御家族に負債を残さないため。」
 やわらかな響きの美辞麗句をまとい、強制加入させられる団体信用生命保険は、言わば命を担保に差し出す様なものです。
 実際、返済苦に陥り、自ら命を絶って清算しようとする悲劇もあります。

 お客様一人ひとりの、その物件にかける想いに照らせば、手抜きは罪悪。
 真剣さにおいて、お客様に負けては成らないのです。
 そうした責任と自覚があるならば、報酬額の安易な値引きにも応じることはできません。
  
 媒介契約書、重要事項説明書そして売買契約書・・・数十枚の書類が数十万円、数百万円、数千万円の報酬に化けるのが不動産業です。
 ぼろい(楽して大儲けできる)商売と揶揄されることがありますし、嘆かわしくも受け入れる業者すら居ます。
 
 自分は決して百戦錬磨のエキスパートではありませんが、そうした的外れな誤解を撥ね付けるプライドだけは失いたくないと思っています。

オレはオレだぜ!

 皆さん、自分の呼称って、気に成りますか?
 私も、それなりに気に成ります。
 かといって、言下に是正を求めるほどではありません。
 
 会社を立ち上げて間もない頃は、距離の近さから「松岡さん」と呼ぶ社員もいました。
 当時居た私と同年代の総務の女性は、「社長のことを松岡さんって、それは無いでしょう社長!」と憤慨しますが、私自身は前職で社長就任の際、「さん付け運動」を提唱したくらい無頓着です。
 そう、世界のTOYOTAは、社長も「豊田さん」らしいし・・・。

 特に指示した訳でもなく最近、社員は皆「社長」と呼びます。
 息子は幼少期から「お父さん」だったけど、最近では微妙に「お」が小さくなって、「ぉ父さん」に進化してきました。
 いつか「父さん」になり、やがて「親父」に変化するのかと想像すると、ちょっとドキドキします。
 劇団では役の無い一兵卒ですが、「初代代表」という権威ある呼び名で、年寄に花を持たせてくれているようです。
 
 facebookでつながっている旧知の同僚の中には、未だに「松岡部長」とか「松岡常務」とか書き込む方がいます。
 一番関わりの深かった当時の役職名で、その人にとってはそれが最もしっくりくるのでしょう。
 若干の違和感はありますが、当時を回顧して懐かしくも嬉しくもあります。

 先日、宅建協会の宴席で、某県議会議員の先生から「会長」と呼ばれ、一瞬「誰のこと?」と戸惑いました。
 そう私が任意団体「大洲宅建協会」の会長そして公益社団法人「愛媛県宅地建物取引業協会」大洲地区連絡協議会の会長です。(長い・・・)
 
 この度、県の理事会で県組織の「常務理事」も兼任することになり、何年振りかの「松岡常務」復活・・・。
 更に、大洲宅建協会「会員支援委員会」委員長も拝命しました。
 
 松岡修造の心の師、「行徳哲男」氏の声色で呟きます。
 何と呼ばれようと、どう見られようと、中身は一切変わっちゃいない、オレはオレだぜ!

悠々自適な老後

 昨日のブログで、山里の百貨店を復活させた元同僚を取り上げました。
 その姿は、まさに「人生の楽園」です。

 西田敏行さんと菊地桃子さんがナレーターを務めるこの番組は、我々が日常追い求め、追いかけられている金銭欲や物欲とは、一味違った幸福感に気付かせてくれます。
 俗に言う「ハッピーリタイア」を果たした中高年の、自然と人情の溢れる田舎でのスローライフにスポットを当てる番組です。

 登場人物は、大きく二つに分かれます。

A : 定年まで勤め上げた後、年金と蓄えによっておくる悠々自適な老後
B : 第二の人生として始めた事業が好調で、忙しさが生き甲斐となる老後

 前者も、飲食店なり工房なりを営んでいるケースが殆どですが、とても生業(なりわい)とするだけのニーズは無い訳です。
 いや、決してそのことを卑下するつもりはありません。
 数十年に渡って一所懸命働いたことに対する御褒美ですから。

 少しだけ、ブラックな表現をします。
 高度成長期を生き、逃げ切れた世代はそれも可能でした。
 少なくとも、我々の世代以降の老後は、そう上手くいきません。

 当然、年金は当てに成りませんし、貯蓄もまま成らないのが、これからの時代です。
 「あまり、お金には固執しない。 食べていければ良いので、のんびりと・・・。」
 こんな老けこんだ若者も増えています。
 
 しかし、小さいながらも家を建て、子供を大学に行かせて、普通に食べていくことは、思う程簡単では無いでしょう。
 相当がむしゃらに働かない限り、悠々自適な老後は手に入らないのが現実です。

 加えて、人間というものは、「他人から認められたい」「世の中から必要とされたい」本能を持っています。
 そういう意味では、幾つになっても求められ、忙しく働き続けることの方が幸せなのかもしれません。

復活した山里の百貨店

 休日の昼下がり、ぼんやりとTVを見ていたら、見覚えのある顔、そして声。
 前職の同僚である、黒田さんが取り上げられていて驚きました。
 
 「FNSドキュメンタリー大賞」ノミネート作品として、EBCが一年間密着取材した「復活!山の百貨店~夕日がくれたもの~」です。

 宇和島市津島の山里、御槇(みまき)地区には、明治40年創業のよろず家「福田百貨店」がありました。
 かつては、食料品から生活雑貨まで何でも揃う地域唯一の商店として名を馳せます。
 ところが、人口減少と後継者問題を受け、平成6年に惜しまれながら閉店。
 そこに、かねてより山里暮らしを考えていた黒田さんが着目し、昨年復活させます。

 黒田さんは大阪出身で、この地には縁もゆかりもありませんが、御槇の自然と人情に触れ、移住を決意した訳です。
 モノを売るだけでなくカフェも併設し、「夕日のフォトコンテスト」、「絵葉書展」、映画上映等のイベントが開催される福田百貨店は、地域のコミュニティセンターとしての役割を担っています。
 その志と行動力に痛く感動を覚えました。 

 但し、これからの道程はそう簡単ではないでしょう。
 御槇地区の人口は500人足らず。
 地元の小学校の全校生徒数は僅かに5人。
 高齢化率は50%を超えます。

 農林業の活性化でも、観光客の呼び込みでも、工場の誘致でも、その手段はともかくとして、地域に人が集まり、定着し、お金の回るインフラが整備されない限り、未来の光明は見いだし難いものです。
 経済の伴わない町おこしは、継続性が担保されません。
 
 勿論、彼はそのことに気付いていることでしょう。
 物質的には至極、質素・簡素だけれど、精神的には非常に贅沢な時間を過ごされている黒田さんを、羨ましく見守りつつ、心からのエールを贈りたいと思います。 

この指止まれ

 言うまでも無く、「エイブル」という商号は賃貸仲介のブランドです。
 ツールもシステムも、賃貸仲介・賃貸管理のために開発されたものが提供されます。
 売買仲介も扱ってはいますが、あくまでもそれは属人的なノウハウに過ぎません。

 20名程の中で、そこそこ売買をさわれる社員は、僅かに3~4人。
 売買や少し複雑なテナントとなると、松岡にお鉢が回ってきます。
 
 社員も含め周囲の方々は、この道20年以上で大洲宅建協会会長という肩書きの私を、何でもこなせるエキスパートと誤解するでしょう。
 しかし、20年超の経験の内、半分以上は分譲マンション畑で、その殆どはマネージャーであったため、現場最前線での実務経験はまったくもって未熟です。
 
 有難いことに、繁忙期を終えたこの時期、沢山の案件情報を頂き、差し詰め一人繁忙期と成りました。
 固定電話で話していると携帯電話が鳴り、携帯電話で話していると固定電話のメモが回され、電話を持つ手が腱鞘炎になりそうな毎日です。

 自分じゃないとできない仕事は存在感が際立ち、心地良くもあります。
 とはいえ、そこに安住すると組織は成長できないでしょう。
 痛感するのが、後継者育成の重要性。
 同行営業が最も有効な教育手段ですが、なかなかチャンスがありません。

 今度の水曜日(定休日)、売買物件の役所調査で一日高知に参ります。
 もし、共に学ぼうと思う方がいらっしゃれば、お気軽にお申し出下さい。(男性限定)
 有りっ丈の知識をマンツーマンで伝授すると共に、鰹のタタキくらい奢ります。    

行動のみが真実

 今年2回目、通算37回目の献血です。
 以前から、会社に献血車が来る際は必ず参加してきたのですが、3.11を機に意識が変わりました。

 自然の猛威の前に、抗おうとする人間の力には限界があります。
 温暖で平穏な、遠く離れた四国の地から見守る我々の力も、極めて非力なものです。
 そんな中でもできる、ささやかな社会貢献の一環として、せめて頻度を増やそうと、成分献血に切り替えました。
 
 通常の400ml献血だと3ヶ月に一度ですが、成分献血であれば二週間に一度可能です。
 とはいえ、少し油断すると、あっと言う間に3ヶ月が経過し、通常と変わらない、或いは通常以上にスパンが空いてしまいます。

 現に今回も、グループ会社に献血車が来たという連絡によって、ようやく重い腰が上がりました。
 時に、facebookにupされた献血のニュースを見て気付かされることもあります。

 この様に、人間の意識や理性は、必ずしも行動とは合致しません。
 宅建資格が必要であると理解し、今日は勉強できると意識し、勉強すべきだと判断し、勉強しようと決意したとしても、実際に勉強するか否かは別物です。
 
 そして、その本気度合いは、行動するか否かで量られます。
 真実は言葉にはなく、行動にのみあります。

満足の声を紡ぐ

 4月度の「Big Smile」アンケート結果が返ってきました。
 今回は、4店総数の内、過半数を一店で叩き出した、松山南店の健闘が光ります。

・ 「来店時には立って挨拶して頂き、帰る際は、天候が悪いにも関わらず外まで出て御見送りしてくれました。」

・ 「何軒か不動産業者を廻りましたが、一番丁寧に、笑顔で接してくれたと思います。」

・ 「不動産屋さんというと入り難いイメージがありましたが、とてもアットホームな感じで温もりを感じました。」

・ 「栗原さんだけに限らず、松山南店は全体に素晴らしいです。」

・ 「とても接客が良く、どの社員の方も感じが良いのです。 こんな気持ちの良い不動産会社は初めてです。」

 営業担当に対する賛辞も、紹介し切れないほど沢山頂戴しました。
 先述したコメントは、個々の属人的な評価とは別に、会社や店舗全体の印象に言及されたものです。
 
 賃貸仲介は組織営業が大事だと言われる様に、店の雰囲気が良いと認めて下さった評価には、一層価値があります。
 石村店長のリーダーシップ、栗原さん、石田さん、森さんの努力、そして内勤者のフォローも含めて、良好なチームワークの証しでしょう。

 『CS(顧客満足)は未来のメシの種』

 こうしたお客様満足の声を、幾重にも紡(つむ)いでいけたなら、紹介・リピートが口コミで拡がり、将来の繁栄も約束されるに違いありません。

6つのリーダーシップ

 名著「EQ」の著者であるダニエル・ゴールマンは、リーダーシップスタイルには6通りあると説きました。
 あなたは、どのタイプでしょうか?

① 強圧型(指示命令型)
 即座に服従することを要求する。
 自己動機付けが成されており、変革を起こし、成功への意欲がある。

② 権威主義型(ヴィジョン型)
 目標に向けて人を活気づける。
 変革を主導し、共感的である。

③ 親和型(仲良し型)
 人間関係を構築する。
 共感的で、高度なコミュニケーション技術を有する。

④ 民主主義型(調整型)
 意思決定に当たり積極的にチームの参画を奨励する。
 コミュニケーションに長けており、人の話を聴いたり交渉したりするのに優れている。

⑤ 先導型(率先垂範型)
 高い業績基準を設ける。
 自分がイニシアチブを取り、自己動機づけがなされており、成功への意欲がある。

⑥ コーチ型(育成型)
 人の能力を伸ばし開発する。
 人の話をよく聴く能力を持ち、効果的にコミュニケーションを図り、人をやる気にさせる。

 こう並べますと、②③④⑥あたりが高等で、①⑤あたりが下等であるかの様にも見えますが、必ずしもそうとは限りません。
 どれが正しくて、どれが間違いということでも無いのです。
 
 本来リーダーシップは、組織の成熟度や、戦況によって使い分けられるべきもの。
 例えば、世界的な恐慌に陥り生きるか死ぬかといった局面を迎えたとしたら、親和的に「仲良くやりましょう」と呼びかけたり、民主的に「どうすれば良いと思う」と問いかけたり、社員育成のためにコーチングする余裕など無い筈です。
 強圧的に指示命令を下し、役割を分担し、リーダー自らが斬り込み隊長として先頭に立ち、組織を束ね鼓舞する必要があるのです。

 各店舗毎に、直面する戦場も戦況も違っています。
 仮に危機を悟るなら、リーダーには責任と覚悟と厳しさが必要でしょう。

勝者としてのペガサス

 「CHAGE and ASKA」飛鳥涼氏が、覚醒剤所持容疑で逮捕され、世間を賑わせています。
 デビュー前、ヤマハのポピュラーソングコンテストに出場した氏の歌声に魅せられ、デビューアルバム「風舞」、セカンドアルバム「熱風」を購入した35年来のファンとしては、残念で成りません。

 昨年初め、 数年振りに復活が発表されたものの、その直後、一連の疑惑が報じられ、活動休止となったのが昨夏。
 自らインタビューに答える等、本人としても疑惑の払拭に躍起となっていた様子です。

 公から遠ざかった隠遁の数か月間は、ある意味、世間から与えられた執行猶予期間でした。
 そこで更生さえすれば、遠からずスポットを浴びることもできた筈です。
 
 一方、マスコミや警察の監視の目が高まる中、再び薬に手を出すことは、極めてリスキー。
 そんな、子供にでも判る損得勘定にも関わらず、止めたくても止められない常用性・・・それが覚醒剤の恐さです。
 ことあるごとに反省と決意の弁を述べながら、同じ過ちを繰り返す清水健太郎さん、田代まさしさんも同様でしょう。
 
 かつて、大麻吸引で逮捕された井上陽水氏が復帰後、「勝者としてのペガサス」という曲の中で歌っています。

 「おそらく、決まりは無いが。
 一言、あなたに言おう。
 楽しいヨ。
 罪の無いことは。」

 コンプライアンスは総てに優先する。
 忍び寄る誘惑を断ち切り、罪の無い、楽しい人生を送りたいものです。

営業の黄金律

 先日に引き続き、谷本社長の講演内容から、株式会社RIAコアブレインズ「土屋克己」社長のご紹介です。
 互いに前職の会社で、我々は土屋社長の教えを頂きました。 
 ここに挙げる2点は、そのさわりの部分です。

1 『初回接客長時間商談』
 仲介営業を始めたばかりの谷本さんは、土屋常務(当時)から質問を受けました。 「初回接客時の聞き取り時間は?」
 谷本さんは、「30分前後」と正直に答えます。
 
 「30分程度で全てを聞き取ることはできない。
 お客様のニーズ、現住居の状況、家族構成、決定権者、収入状況、資金計画、新住居の将来像、趣味、嗜好、絶対に譲れないこだわり・・・。
 それらを一通り聞き取って、提案につなげようとするならば、2~3時間はかかる。
 お客様は、一生に一度の高額な買い物を、営業マンに託される。
 真剣さにおいて、お客様に負けてはいけない。」
 
 口だけ、理論だけのコンサルタントが支配的な中、土屋社長は数少ない実践型です。 
 谷本さんにアポを依頼し、実際に商談に立ち会い、きっちり3時間ヒアリングを行います。 
 重ねて、次回来店時の物件案内アポも取りつけました。
 一ヶ月後であるにも関わらず・・・。

2 『物件案内順の黄金律』
 しっかりヒアリングさえできていれば、「このお客様はこれ」と、最良の物件が見えてくるものです。
 しかし、相場や市況を知り得ないお客様は、最良である筈の物件を見ても決め切らなかったりします。
 従って、お客様に気付いて貰うための演出が必要です。 

 まずはランク別に、決め物件と思われるAから始まって、B・C・Dと4物件。
 ここで見せる順番が重要になります。 
 
 『 D → C → A → B 』 
 D 落胆  「やっぱりこの予算だと、こんな物件しかないのか・・・」
 C 希望  「さっきよりも、少し良くなったな。」
 A トキメキ 「おっ、これこれ。この感じだと、もっと良い物件があるんじゃないか。」
 B 確信  「やっぱりなぁ。これも良いけど、さっきの物件には及ばない。 よし決めた!」 

 見せる順番を間違えれば、同じ物件でもお客様を迷わせたり、絶望させたりします。
 営業にはゴールデンルールがある・・・かつての教えが、十年の時を超えて甦ってきました。 

出藍の誉れ

 愛媛県中小企業家同友会、伊予松前支部の総会に参加して参りました。
 繁忙期以降、松山の例会も欠席ばかりですが、かつての部下が発表者とあれば行かない訳には参りません。
 
 株式会社栗田工務店 代表取締役社長 谷本憲介氏

 直属の上司部下の関係であった期間は一年足らず。
 それでも、継続的に情報交換する、濃いお付き合いをさせて頂いています。
  
 「売上、社員数、規模の大企業ではなく、中小企業でも強い会社を目指して」
  ~サラリーマンから社長へ これまでの全ての経験に感謝 ~

 建設コンサルタント → 不動産仲介業 → 店舗建築提案営業を経て、今の会社に入社し、再び不動産仲介に戻ります。
 そこで、経営者としての資質を見抜かれたオーナーから、今春グループ会社社長の指名を受けました。
 現代の木下藤吉郎です。

 「自分は、素直で無いので反発を感じた。」 
 「素直でない自分は、そんなことは無い、と心で呟いた。」

 発表を通じて、自ら素直で無いという自虐的な話が何度繰り返されたでしょう。
 しかし、短期間でも彼を部下に持った私は、一番良く判っています。
 彼の最大の長所が、素直さだということを。

 人は皆、あまのじゃくな生き物です。
 アドバイスや意見に、素直に耳を傾けられる人は、意外に少ないもの。
 そこで成否を分けるのは、行動に移せるか否かです。

 例え言葉で否定したとしても、何はともあれ騙されたと思ってやってみること。
 裏を返せば、素直なフリをして口裏を合わせたとしても、行動しない輩は成長しません。
 
 コンサルタントの土屋先生から教わった、初回接客長時間商談も、物件案内順のゴールデンルールも、言われる通りに実践してきたその素直な行動力が、彼の今日のポジションの礎です。

 『言葉に真実はない。
 行動にのみ真実はある。』

 素直で、正直で、実直で、愚直。
 愚かしい程に真っすぐな谷本社長は、これからも脇目を振らず王道を歩み続けることでしょう。
 
 『青は藍より出でて、藍よりも青し』
 
 まさに出藍の誉れです。

個の意地と公の願望

 芝居小屋「内子座」をホームに、アマチュア劇団「AUGHANCE」を旗揚げして、今年で20年目を迎えます。
 
 自分は、旗揚げから4年間代表を務めました。
 舞台に立つことはなく、演出的な形で関わることが殆どです。
 これまで、公演のほぼ半分は脚本も手掛けています。

 今秋11月23日(日)には、20周年記念公演を予定。
 この5月は、その脚本選定時期です。
 口幅ったい言い方に成りますが、以前は「松岡が書けば決まり」という雰囲気があった感は否めません。

 それが近年は様相が一変し、劇団員数名がオリジナルを書きおろし、コンペで競う形に成っています。
 結果、不採用になることの方が多く成りました。
 
1. 創作ネタの泉が枯れかけている
2. 創作に取り組む時間が少ない

 何れにしても劇作家としては、憂うべき事態です。
 しかし、組織運営としては、目指すべき、望むべき環境と言えます。

 一人の力に寄りかかると、その一人の凋落によって、組織全体が機能しなくなってしまいます。
 何より、新たな才能が次々と誕生し、高レベルな競争を繰り広げることで、クオリティの高い、面白い芝居を観客の方々に観て頂けるのです。
 
 立ち上げ当初は、その存在感を高め、カリスマ的なリーダーシップで牽引することが求められました。
 やがて、安定期・成熟期を迎える次のステップでは、存在感を徐々に薄めていくことが王道でしょう。
 
 とは言いながら、「競うからには選ばれたい」と願う個の意地と、次世代を担う才能の台頭を待つ公の願望が、複雑に絡み合う今日この頃です。

ゲームを作る力

 NYヤンキースの田中将大投手は、開幕から6連勝と快進撃が続いています。
 昨年ギネスブックにも登録された24連勝、シーズンを跨いで28連勝の記録を更に伸ばし続け、NPBでの実績が決して伊達では無いことを証明してくれました。

 先日の「ジャンクスポーツ」で、同僚のイチロー選手が、田中投手についてこう答えています。

 「非常に器用な選手だと思う。
 何が器用かというと、調子の悪い時にも悪いなりに立て直し、ゲームを作る力がある。」
 
 確かに投手は誰しも、コントロールが良い(悪い)、球が走っている(走って無い)、キレがある(無い)、といった好不調の波があるものです。
 田中投手も例外ではなく、試合後のインタビューで「今日は球が走ってなかったので、変化球主体に切り替えた。」といったコメントを口にすることがありました。
 それでも日米通算34連勝と、足掛け三年に渡り不敗神話を続けている驚異の事実が、先のイチローの言葉を裏付けています。

 「中4日登板が基本の大リーグは、球数を制限するため、初球からストライク勝負が原則。
 その違いへの適応が早い。
 しかも、外せるときは外せる。
 試合中に何か頼るべき球種を探さなくていい。
 だから勝てる。」

 6連勝目を零封で飾った際の敵将、メッツのコリンズ監督も、田中投手の適応力を絶賛しました。

 さて、我々ビジネスの世界も、調子の良い時と悪い時があるものです。
 調子が悪い時にでも、何とかして数字を作り上げるのが、真のプロフェッショナルというものでしょう。
 今月は、まだ半月残されています。
 

 

健康はすべてに優先

 言霊(ことだま)といって、その言葉に憑りつかれ、洗脳されてしまうことがあります。
 良きにつけ、悪しきにつけ、部下に影響を与えてしまう役職者であれば尚更です。

 従って自分は、できるだけネガティヴな言葉は使わないように心掛けています。
 特に、こうしたブログやSNSやメールは、見る人の多くに不安や心配をもたらすと共に、文章として残ってしまいます。
 言葉の細菌兵器となってしまっては申し訳ありませんから・・・。

 そんなこと言っている私ですが、先日は、久々に体調を崩し寝込んだ次第です。
 私の場合、まず喉から。
 夜、一旦就寝したものの、悪寒と喉の痛みに目が覚めました。

 翌日のスケジュールを確認すると、午前中は店長会、午後からは大切な商談、夕方は頼母子。
 更に明後日はグループ会社の会議と、休むに休めません。

 深夜0:00から薬を飲み、再び風呂に入り、半身浴(10分間隔)で延べ一時間半、たっぷり汗を流して就寝。
 2~3時間しか眠れなかったものの・・・いや眠れないからこそ、いつも通り4:00起きで家を出発。
 途中で「吉野家」に寄り朝定食。
 これは、エネルギー補給と風邪薬服用のためです。

 とりあえず夜の頼母子はキャンセルし、一日頑張ろうと気合を入れます。
 店長会は、何とか乗り切ることができました。
 また、幸運なことに午後からの商談が、相手先の都合により延期。   
 ここで、昼から休むことを決めます。
 この半日の静養が効いて、翌日からは万全の体調に回復した訳です。

 『風邪の特効薬は睡眠』

 無理をして、長引かせて、引き摺って、大きな穴を空けるよりも、早めに察知し、先手を打ち、小穴で済ませる判断・対処が肝要です。
 遊びも趣味も仕事も、体調を崩しては楽しめません。
 健康はすべてに優先します。

答えを導くTOP

 先日ISO的な思考習慣を説きました。
 これは、店長会におけるクレーム報告を題材にしています。

 内容は複雑ですので、敢えてここでは紹介しません。
 ただ、またまた私自身の悪い癖が出たことを反省する次第です。
 
 その日、「・・・といったクレームが発生しました。」と、一人の店長が発言しました。
 クレームが起こった原因や問題点について、縷々(るる)報告を受けた後、進行役の自分が仕切ります。

 「この問題の本質は〇〇にあると思われるので、そこの仕組みを変えるべきではないか?
 例えば、〇〇を〇〇するとか・・・。」

 例示とは言え、TOPが仮説を立て、改善案を示した時点で、社員の思考回路は停止します。
 このクレームは、複雑な背景を孕(はら)んでいて、それが散発的に羅列されていたため、真の問題点が把握し難い状況にありました。
 それを交通整理をするつもりでカットインしたのですが、正直その日の議題が山積していたため、時間を急いたのも事実です。

 「このクレームは、幾つかの問題点が内在しているようだけれど、一つずつ整理してみよう」
 「何故、その問題は起こったのかな?」
 「一体、どうやったら解決できるだろうか?」

 そのキャッチボールの中で、「気を付けましょう、という概念だけでは改善されないので、具体的に仕組みを変える必要があるんじゃないか?」と諭すべきだったと思います。
 答えを与えるのではなく、質問を投げかけて、考えさせ、答えを導くのがTOP本来の役割です。

ISO的思考習慣

 ISO導入時に、大変勉強になったことがあります。

 発生頻度 ☓ 発生時のリスク = 重大性

 これをランク別に数値化し、再発防止策や未然防止策を講じる上での、重大性の基準を定めるのです。
 
 頻繁に発生するけれど、発生時のリスクが軽微であれば、重大性は低いと評価されます。
 滅多に発生しないけれど、一旦発生すると会社の経営を揺るがせる程の事象であれば、当然に対策が講じられるべきです。

 毎日の朝礼や社内の会議で、様々なクレームが報告されます。
 個々の事象について、情報を共有することは大切です。
 但し、「皆さん気を付けましょう」という声掛けや心掛けだけでは、再発防止できません。

 ① その問題が起こった真因は何か?
 ② 過去に同様の問題は無かったか?
 ③ 発生頻度は多いか少ないか?
 ④ 発生時のリスクはどの程度か?
 ⑤ 再発防止策を講じるだけの重大性があるか?
 ⑥ どうすれば再発防止できるか?

 段階的に発展的な思考を積み上げ、最終的に再発防止策を構築し、全社的に水平展開を図ります。

 我が社の様な中小企業にISOが必要とは思いませんが、ISO的な思考習慣を具備した社員を創造するための、ケーススタディによる教育・訓練は必須です。

念ずれば花ひらく

 先日、参加した隔月開催の勉強会は、毎回講師を招請し、一つのテーマについて異業種の方々がディスカッションするものです。
 今回も、リフォーム、整体、医師、不動産、税理士、保険、葬祭・・・、様々な業種のメンバーが十数名集いました。
 そこで、改めて感じたことがあります。

 前回の勉強会で、住宅型有料老人ホームの施設長の方から話を聞きました。
 その直後、ある方を介し「住宅型有料老人ホームの販売を手伝ってくれないか」というお声掛けを頂きます。
 名刺交換させて頂いた、先の施設長を頼ってお尋ねすると、右も左も判らない私の質問に対し、懇切丁寧に答えて頂きました。
  
 老人ホームは、1~2ヶ月の準備と調整期間を踏まえ、いよいよ今月から本格的な販売活動に入ります。
 そのタイミングで開催された勉強会は、介護ビジネスのポータルサイトを運営されている会社の代表者。
 単なる偶然の積み重ねですが、まるで勉強会の主催者が私の窮状を見かね、わざわざお膳立てされたかのような絶妙なタイミングです。
 
 『夢を叶えるコツは狂ったように欲しがること。』  山本 寛斎

 『人間は一生のうち逢うべき人に必ず逢える。
  しかも一瞬早過ぎず、一瞬遅すぎない時に。』  森 信三 

 今回販売する老人ホームの所在は、坂村真民さんの聖地「砥部町」です。
 真民さんは、隣接する砥部病院で大往生を遂げられました。
 院長先生は、真民さんからオリジナルの詩を贈られ、看取った医師でもあります。

 『念ずれば花ひらく』 

 縁に支えられていることに感謝し、新しいビジネスモデルを通じてお役立ちをしていきたいと考えています。

縁に感謝する宴

 18~27歳まで約10年間勤めた石材店の、新築祝の宴席に参加しました。
 伯母には幼少時から可愛がって貰い、勤めている間は三食も一緒にさせて頂いた、家族に近しい関係です。
 
 今回家を建てられたのは、伯母にとって初孫にあたる跡取り。
 私が勤め始めた時、彼は小学校一年でした。
 彼も含め、4人の子供達と過ごした青春期は、かけがえの無い良い想い出です。

 期待に背く格好で転職を決意してから四半世紀が経ちますが、石材店は長男と次男が跡を継ぎ、結果としては良い道筋だったと、人生の選択に納得しています。
 来賓の方々は、懐かしい地元の顔触ればかりでした。

・ 免許取得時教えて頂いた自動車練習場の先生
・ 菓子店開店の際に取引した煎餅屋の店主
・ 前職時代にご迷惑をおかけした建材店の社長
・ 現場で共に汗を流した左官業の社長
・ 前職時代の同僚だった技能社員
・ 初めて事業用定期借地権をまとめた地主・・・
  
 皆さん、「憶えているか」「久しぶり」「元気でやっているか」と温かい言葉を頂きます。
 紛れもなく、これらのブレーンとの出会いや関わりがあってこそ、今日の自分があるのです。

 私も含め、皆さん確実に歳を取り、髪の毛は白く染まっています。
 これからも、地元の縁を大切に、感謝を忘れることなく生きようと心に誓う宴席でした。

山岡鉄舟の境地

 江戸城無血開城の立会人であった幕末の思想家「山岡鉄舟」を、かの西郷隆盛が評した言葉です。

「金も要らぬ、名誉も要らぬ、命も要らぬ奴は始末に困るが、
 そのような人物でなければ、天下の偉業は成し遂げられない。」

 官軍か賊軍かはともかく、坂本竜馬を始めとした維新の士は、総じて志に生き、志に果てた人であった様です。
 現代の政治家に、そうした傑出した人物は思い浮かびません。
 いや、政治だけでもないでしょう。

 ビジネスの世界でも同様に、金や名誉や私欲にこだわる人間の未来は判ったものです。
 ネオヒルズ族としてもてはやされたIT企業TOPの転落を、某写真週刊誌が報じています。

 『月収数億円を豪語、毎晩100万円を飲み代に費やし、小銭はジャマだからゴミ箱に捨てる。
 長野でソバを食うためにヘリコプターをチャーターし、芸能人やセレブたちと競い合ってカネを遣(つか)う色と欲にまみれた日々・・・。』

 大前提として、私自身もこの方の表層しか知りえません。
 それにしても、この方のブログやfacebookを拝見する限り、悲劇を通り越して喜劇的ですらあります。

 私自身も達観するには程遠い、怠惰で欲に塗れた愚者ですが、志とあるべき姿を見失わない様にしたいものです。

ブルー・オーシャン

 我々の業界における反響手段は、近年大きく様変わりしています。
 物件看板と情報誌が主流だった20年前に比較して、近年はホームページやポータルサイトといったインターネットにシフトしました。
 このネット反響の概念を説明する際に、釣り池を例示します。

「池(市場)の中に沢山の魚(お客様)が泳いでいる。
 ターゲットに合わせ様々な仕掛けの釣竿(サイト)を仕込み、釣り糸(物件情報)を垂れる。
 情報氾濫の現代では、小さな池に何千本、何万本もの竿が犇(ひし)めき合う。
 勿論、10本の竿よりも、1,000本の竿を準備した方が、コストはかかるが釣果も期待できる。」

 従って業界では、過剰とも思える量的な競争が繰り広げられています。
 冷静に計算してみると、一件当たりの反響コストが数万円かかることも珍しくありません。
 先日の勉強会で伺った、有限会社メディカ石崎社長の話は目から鱗でした。

 『竿を池に投げ込むのではなく、新たな池を掘る』

 ・ 基本的に、誰かがやっているビジネスには興味が無い
 ・ 何かが、根本的に違っていることを行いたい
 ・ 同じ池の中で戦うとなると、何れにせよ競合相手のシェアを奪う以外にない
 ・ できることなら戦わずに勝つことが理想
 ・ win-winではなく、win-win-win-win・・・を目指す
 ・ ビジネスはみんながハッピーでないと意味が無い

 逆説的に言うならば、こうした理念を貫くためには、誰もやっていない分野を開拓する外ありません。
 簡単に儲かりそうな仕事は誰もが先鞭をつけますので、とても面倒で利益の上がり難く見える、参入障壁の高い、ニッチな道を歩むこととなります。
 結果的にそれが、他の追随を許さない、独自性をもったビジネスモデルにつながっている訳です。

 競争の激しい既存市場「レッド・オーシャン(赤い海、血で血を洗う競争の激しい領域)」
 競争のない未開拓市場「ブルー・オーシャン(青い海、競合相手のいない領域)」 

 「ブルー・オーシャン」は何処(いずこ)?
 弊社にとって最大のテーマです。

 

営業の一丁目一番地

職人からお菓子屋の店長に成り、社内の異動で不動産の仕事に就いた30歳の時、上司からの指示は、たった一言だけでした。

だから私は、基本的に「教わってない」という言い訳を嫌います。
会社は学校じゃないので、手取り足取り教えるのは如何なものかと思う訳です。
但し今の時代、それでは通用しないので、自分のマネジメントスタイルも随分変わりました。

それはともかく、たった一つの教えは以下の通りです。
「仕事をしなくても良いから、とにかく業者を訪問して廻れ」

その指示に、心底納得していた訳ではありませんが、何せ上司の指示ですから、取り敢えず従ってみました。
また、やりたくても、やる仕事も無いので、業者訪問でもしないと暇が潰せないのです。
ましてや、当時はインターネットも無いので、机に座ってパソコンを叩いて、仕事をしているフリも出来ません。

業者を訪ねると、事務所には常連のブローカーの方々がたむろしていて、煙草の煙で目が痛くなる状態。
「よくきたな」とばかり歓待されて、砂糖のたっぷり入った甘いインスタント珈琲を頂くのです。
時には、事務所を訪ねて来られて、「モーニング食いに行こう」と誘われます。
最初は、胡散臭い(そう見える)業者との付き合いに嫌気がさし、「もっとまっとうな仕事をしたい」と、心の中でボヤいたものです。

しかし、時が流れ、振り返ってみますと、そうした一見非生産的な日常が、仕事につながってくることを実感します。
最初に仕入れた宅地も、その土地を売ったお客様も、住宅を請け負ったお客様も、初めて売った建売住宅も、起業後に仕入れた収益物件も、一連の業者とのお付き合いがあってこそ成就したものばかりです。

あの一言の指示ガ無ければ、独立独歩で自分なりの道を模索するものの、限定的な情報に苦しみ、道は拓けなかったでしょう。
人に会うことで情報を得る。
これは営業の一丁目一番地です。

閑散期、事務所の中で待っていて、千客万来なら言うことはありません。
もしそうでないのなら、とにもかくにも人に会いに行くべきです。

気づきのタイミング

 日経新聞スポーツ欄に、中日、楽天で活躍した長距離打者「山崎武司」氏のコラムが掲載されていました。
 タイトルは「三振なんて怖くない」。
 山崎選手の、在籍球団別ホームラン数は以下の通りです。

・ 中日 = 18~35歳 16年間 185本 年平均11.5本
・ 楽天 = 36~43歳  7年間 191本 年平均27.3本

 身体能力のピークを過ぎてからの方が、確実にパワーヒッターとしての実績を残しました。
 それには理由があると言います。

『楽天の監督だった野村監督が、ミーティングで選手に問いかける。
 「三振が怖い奴、手を上げてみろ」
 真っ先に手を上げたのが僕だった。
 「三振をすると使ってくれなくなるのではないか」と常におびえていた。
 そんな僕に、野村監督は諭してくれた。
 「漠然とした三振はいけないが、理由さえ自分で問い詰められる三振なら良いんじゃないか」
 その言葉で、2ストライク後の「思い切り」が良くなった。』

 一方で、三振の数も確実に増えていったそうです。
 中日時代の年間最高三振数99個に比較して、楽天では2010年の147個を筆頭に、5年連続三桁の三振を記録。
 それと比例するように、本塁打のペースも飛躍的に増えていきました。

 ・ 失敗をおそれないこと
 ・ 積極果敢に攻めること

 こうした教訓を学ぶことのできるエピソードです。
 重ねて、山崎さんはこう語っています。

 『もし、本能だけでやっていた頃に野村監督と出会ってたらどうだろう。
 生意気だった僕は喧嘩をしていたに違いない。
 人には「気がつくタイミングがある」。
 オリックスをクビになり、居場所を失うつらい思いをした後だから、野村監督の教えを素直に聞けたのだ。』

 こうしてブログを毎日綴っていますが、いつか、どこかで、気がつくタイミングに行きつけば幸いです。

幸せは感じるもの

 5月5日、子供の日の日経新聞14面に、アンケート記事が掲載されていました。

◆ 今の子供は幸せ?
 「そう思う」59%
 - 理由 -
  ① 6割 好きなものを食べられる
  ② 5割 インターネットが普及
  ③ 4割 高等教育を受けられる
  ④ 4割 好きな道に進める

◆ 「そう思わない」 41%
 - 理由 -
  ① 6割 日本の将来が不安
  ② 6割 外で遊ぶ機会が少ない
  ③ 4割 インターネットで有害情報
  ④ 4割 受験が厳しく忙しい

 このアンケート、てっきり子供が答えたものと思い込んで読み進めていると、文末に対象が書いてあります。
 「全国の20~60代の男女1,000人にインタビュー」

 正直、こうしたアンケートは全く意味が無いと思います。
 幸福感は、事象や状況が決めるものではなく、あくまでも個々人が心で感じるものだからです。
 要は、基準をどこに置くかによって、どちらにでもブレます。

 この結果は、あくまでも、今の大人が自分達の幼少期に比べて・・・という私見に過ぎません。
 また、個々人の捉え方がネガティヴかポジティヴかによっても変わってきます。

 尖閣諸島近辺の領海に中国の船が浸入してきたりすると、二国間の緊張が高まり、「ひょっとしたら戦争に発展するんじゃないか?」と、日本の将来に不安を感じたりする人もいるでしょう。
 しかし、世界に目を転じ、ウクライナやパレスチナの現状に比べれば、今の日本は平和そのものです。

 アンケートにも、その捉え方の二面性が現れています。
 インターネットを使えて幸せだ、と受け止める人がいる一方で、有害情報のデメリットを訴える人がいる。
 受験戦争に巻き込まれ不幸だ、という人がいるのと対照的に、高等教育が受けられて幸せだという人もいる。

 そう、幸せは感じるものです。
 命あるだけで、今日生きられることだけで幸せだと感じることができれば、人生に思い悩むことなど何もありません。

TOPとしての品格

 NBA「ロサンゼルス・クリッパーズ」のオーナー「ドナルド・スターリング」氏の人種差別発言が話題となっています。 
 
 「黒人なんて、イスラエルに行けば犬も同然だ!
 そんな彼らを、私の試合に連れてくるな!」

 「俺があいつらの家を買ってやったんだ!
 俺があいつらの車を買ってやったんだ!
 俺のおかげで飯が食える!」

 南北戦争から150年が経過し、黒人の大統領が誕生した今日、自チームにも沢山の黒人選手を抱えるオーナーとしての発言に、耳を疑わずにはいられません。

 驚くべきことにこの人、元々は弁護士だったそうです。
 またスターリング氏は、不動産業も営んでいます。
  
 「ヒスパニックには貸したくない!」
 「彼らはタバコを吸って酒を飲んで、ビルの周りを徘徊する!」
 「黒人の借家人は臭うし、害虫を引き寄せる!」

 ここまでくると、失言というよりは、人間としての品性の問題です。
 そういえば、かつて日本にも、
 「無礼な事を言うな。分をわきまえなきゃいかんよ。たかが選手が。」
 と発言して、波紋を呼んだ独裁オーナーがいらっしゃいました。

 人の上に立つためには、体力、財力、知力といった力の要素も大事でしょう。
 しかし、力さえあれば良い、という充分条件ではありません。
 
 実るほどに頭を垂れることのできる、謙虚で真摯な品格を身に付けたいものです。

ふらふらするな日本男児

 積極的な店舗展開を中長期戦略として打ち出しているため、採用活動は継続的に行っています。
 先日、エントリーしてきた、私と同年代の男性の履歴書内容には驚かされました。

 職務経歴が一枚では書き切れず、二枚に渡っています。
 しかも、その殆どが一年未満の就労期間です。

 これまで千人以上を面接してきましたが、ここまで汚れた履歴書は初めてです。
 余りの内容に「面接してみたい」欲求に駆られましたが、流石に失礼なので返送しました。

 勿論、話を聞けば退職理由は其々あるのでしょう。
 しかし、どれだけ抗弁しても、根気の無い人材と言う烙印を押されても仕方ありません。

 先日、面接した20代の男性は大卒で、地元の企業に就職して数年働いたものの、本人曰く「仕事のやり甲斐」が感じられないとして退職し、現在求職中です。
 
 退職理由、志望動機を訊ねますと、実に饒舌(じょうぜつ)に滔々(とうとう)と喋ります。 
 立て板に水で喋りはしますが、言葉の数こそ多いものの、全くもって腑に落ちないし、心に響かない。
 その薄っぺらさ加減に堪りかね、いつもの悪い癖が出て、ついついまたまた説教してしまいました。
 反省・・・。

 「何故辞めたのか?」
 「何故この業種を選んだのか?」
 「何故この会社でなければならないのか?」
 「何ができるのか?」
 「何をやりたいのか?」

 退職、転職は、人生の一大事です。
 言葉は稚拙であっても、あなたの意思が感じられないと、採否の土俵にすら乗りません。

 「意思あるところ道はできる」 インテル長友佑都「日本男児」より

 声を大にして申し上げます。
 ふらふらするな日本男児!  

気まぐれな消費者

 日経新聞3面に「ワタミ上場来初の赤字」という記事が掲載されていました。
 前期は35億円の黒字、今期12億円の黒字予想が一転、49億円の赤字になったと報じています。
 ここからの所感は二つ。
 
1. 1996年の上場以来18年もの長きに渡って赤字を計上していなかったことへの畏敬
 世の中の企業の7割は納税していないと言われる中で、赤字がニュースになることが寧ろ凄いことです。
 「ヤンキースのイチローがノーヒットに終わった」「田中に黒星がついた」
 これらと同様に、「やって当たり前」と見られることは、一流の証明と言えるかもしれません。

2. あの渡邉美樹社長でも、環境変化に先手を打つことは難しい
 御本人をモデルにした「青年社長」始め、渡邉社長の著書は何冊も読みました。
 清廉潔白で、エネルギッシュで、ストイックで、使命感に満ちた、尊敬できる経営者の一人です。 
 正直、渡邉社長でもつまづくことがあるという現実に驚きを覚えます。

 ・ 景況感の改善に伴い「プチ贅沢」需要が旺盛で、専門店や高単価の店が好調
 ・ 一方、低単価で画一的なメニューが並ぶチェーン居酒屋離れが進んでいる
 ・ 同僚等と飲む機会が減り、多少高くても気の合う仲間と飲む嗜好が高まっている

 記事は、「消費動向の変化に応じた新業態づくりが急務となっている」と締め括っています。
 とはいえ、出店コンセプトや、ターゲットの照準や、市場の見極めは、戦略そのものであって、時間も労力もコストも莫大にかかるものです。
 
 アベノミクス効果でデフレが一服したといっても、この機運がいつまで続くか保証の限りではないでしょう。
 時流を敏感に捉え、変化に対応し、やっと追い付いたと思った頃には、また時流が変わっている・・・という可能性も否定できません。
 
 ・ 気まぐれなお客様の心を先読みする眼力
 ・ 情報を的確な戦略へと転換する発想力
 ・ 戦略を周知し速やかに行動に移せる実行力
 ・ 品質・サービスの向上といった本質を見失わない姿勢

 これらの総てが、21世紀の経営には求められるのだということを思い知らされます。

性善説の経営

 一昨年、高知でエイブルネットワーク3店舗を運営するファーストコラボレーション社をお訪ねして、直ちに導入したのが集客委員会。
 その名の通り、いかにしてお客様を集めるかということをテーマに、松山3店の営業マンが話し合う、組織横断型の委員会です。

 繁忙期は、「無印良品」の商品を申込特典とするキャンペーンにより、成功裏に導いてくれました。
 やや振るわなかった4月を受け、早速5月は挽回を期し、新たに「紹介キャンペーン」が始まります。

 エイブル本部の企画ではありません。
 特典、コスト、広告方法に至るまで、すべて自主的、自発的、自燃的に発案され、実行に移されたものです。
 
 月初には、月間目標を基に、店長面談を行っています。
 以前は、差し戻しばかりでしたが、最近は劇的に少なくなりました。
 各々の店舗が、各々の目標に責任を持ち、先月の反省を元に、改善の知恵を絞り、達成へ向けた実現可能なレールを敷いて、自らがトレースしてくれます。

 仕事をしていく社員自身も、上から指示命令されてやらされるよりも、自分で考えた企画を実行する方が、ずっと楽しい筈です。
 また、成果が出れば達成感も一入(ひとしお)でしょう。
 仮に成果につながらなかったとしても、次へ向けた教訓にできます。 

 性善説 : 人間には役に立ちたいという本能が備わっていて、本来勤勉な生き物である
 性悪説 : 人間は、何らかプレッシャーが無いと頑張れない、本来怠惰な生き物である

 自らの意思で考動する社員を育成すべく、性善説に基づく経営を心掛けたいと思います。

心が決める四耐四不

 日経新聞「私の履歴書」4月の連載は、トヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎氏。
 最終回に引用されていた、中国清時代の政治家「曾國藩」の教え「四耐四不」です。

『冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、
 激せず、躁(さわ)がず、競わず、随(したが)わず』
  
◆冷に耐える
冷たい仕打ちや誤解に耐えること。

◆苦に耐える
苦しみに耐えること。

◆煩に耐える
忙しさや煩わしさに耐えること。

◆閑に耐える
暇な状態に耐えること。

◆激せず
つまらないことで怒ってはいけない。

◆躁がず
些細なことで騒いではいけない。

◆競わず
むやみに競争してはいけない。

◆随わず
主体性なく従ってはならない。

 冷たい仕打ちに心折れ、苦しみから逃げ回り、忙しさに愚痴を言い、暇になれば心満たされず、
 つまらないことに激昂し、些細なことに躁ぎたて、何かと他人を気にして競い、主体性なく従う・・・。

 たった一度の人生が、そうした暗黒の要素で埋め尽くされることだけは避けたいもの。
 決めるのは、己の心です。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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