負けに不思議の負けなし

 4月最終日を迎え、今期も3ヶ月を余すだけと成りました。
 経営は達成が勝利、未達成が敗北の12番(12ヶ月)勝負。
 過去8番の、営業利益対予算比は・・・。

 8月〇 9月● 10月● 11月〇 12月● 1月〇 2月● 3月〇

 4勝4敗・・・、各店舗毎は、もう少し偏った星勘定になります。
 五分の星で迎えた4月は、少し厳しそうです。
 この結果だけを見て、一喜一憂することは無いでしょう。
 来月取り戻せば良いだけです。

 しかし、勝ったにせよ、負けたにせよ、漫然とやり過ごしては駄目。
 月が変わったからといって、貯金や借金が帳消しに成る訳ではないし、突如神風が吹くことも無いのです。

 『我々は勝負師ではない。
 負けても何が原因で負けたのかを追求することに意義がある。』
                                 本田宗一郎

 我が社には、共通の月間目標シートがあります。
 目標未達成の際は、何故未達成だったのかを分析。
 その分析結果を踏まえて、次月の対策と戦略に反映させます。
 原因を明確に掴まない限り、対策も戦略もあり得ません。

 「勝ちに不思議の勝ちあり。
 負けに不思議の負けなし。」

 野村克也氏の発言として広く知られていますが、元々の出典は江戸時代肥前国平戸藩の第9代藩主「松浦清」氏。
 負けに不思議の負けは無く、あなたは負けるべくして負けたのです。
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天下人となる理由

 いかなる組織も、体制・反体制、主流・反主流という枠組みがあり、一枚岩の団結はとても難しいものです。
 しかし、一枚岩に成らなければ、大事を成し遂げることはできません。
 政治における挙党一致と、理屈は同じです。

 松山の某協会もかつては、体制に異を唱える者が弾圧される、恐怖政治的な側面がありました。
 池の水が次第に濁(にご)れていく様に、ともすれば長期独裁は組織を腐らせます。
 澱(よど)んだ池に一石を投じる意味で、時に反対派の意見は必要でしょう。
 
 さりとて、組織が一度(ひとたび)崩れ、人事が刷新されたとしても、対立軸を残したままでは、前向きの議論に成り難いものです。
 それは、正義を錦の御旗に掲げ、民衆が決起し、独裁者を失脚させながらも、一向に政情が安定しない国家のクーデターに類似しています。

・ 反対派を蹴落とすこと
・ 反対派を糾弾すること
・ 反対派を排除すること

 エネルギーの多くがそこに注がれ、国家の未来、組織の発展といった大義は影を潜めます。
 シンパを集め、密談を重ね、パワーバランスを競う・・・。
 こうした姑息な営みによって、天下統一を果たした事例は、歴史的にも皆無です。
 仮に、一時的に成立したとしても、いずれ反逆に遭い、転覆させられる末路を辿ります。

 力が強いだけ、理論が正しいだけ、声が大きいだけでは、組織は動かせません。
 混乱を収拾し、挙党一致体制を構築するには、反対派の言い分にも真摯に耳を傾け、辛抱強く時機を待ち、押すべきは押し、譲るべきは譲り、目先だけでなく百年の計を睨み、利己よりも利他の価値観を訴え、敵をも味方に引き込むだけの器量が必要です。

 群雄割拠の戦乱の世を鎮め、300年に及ぶ泰平の世を築いたのは、織田信長でも豊臣秀吉でもなく、徳川家康であった訳ですから・・・。

真のプロフェッショナル

 去る4月25日に行われた大洲宅建協会総会において、会長職に就任致しました。
 任期は、H26年4月1日~H28年3月31日の二年間です。
 また、公益社団法人愛媛県宅地建物取引業協会の理事も兼任致します。
 
 弊社は起業5年目で、未だ登録番号(1)の新参者。
 大役を仰せつかり、身の引き締まる想いです。
 
 さて、この業界に携わって四半世紀程経過しました。
 その間、不動産業界は大きく変わっています。

1. 不動産価格が値下がりする時代
 バブル崩壊までは、確実な値上がりの見込める、限りある資産が不動産でした。
 今日1000万円で買ったものが、1年後には1200万円に成るとすれば、買わない手はありません。
 業として捉えても、これほど簡単な商売はないでしょう。

 今は、不動産が値下がりする時代です。
 従って、その土地がどれだけの収益を生み出すかを、論理的に提案する必要があります。

2. 不動産情報をお客様が知る時代
 かつて、不動産の物件情報は、業者だけが知り得るものでした。
 今や、一般のお客様が、インターネットによって無限の情報を得ることができます。

 時として、我々よりもお客様の方が、情報を熟知している場面すらあります。
 どちらがプロで、どちらがアマチュアか判りません。

 この2点の変化から言えることは、これまで以上に専門知識と提案力を有した、真のプロフェッショナルが求められるということです。
 責任と覚悟は重大ですが、良い一面もあります。
 知識も資格も持たず、中途半端な聞きかじりの情報を武器にする、怪しげなブローカーは必然的に淘汰されるでしょう。

 欧米において不動産業は、医者や弁護士以上のステイタス。
 業界の地位向上に粉骨砕身尽力する所存ですので、倍旧の御支援、御指導、御鞭撻をお願い致します。

社員の働き方を変える

 夜残業過多のワークスタイルを朝型に切り替え、業績を好転させた伊藤忠商事社長「岡藤正広」氏が、週刊ダイヤモンドで語った内容です。

『経費削減も大切ですが、本来の目的は、社員の働き方を変えることにあります。
 商社と言ったら、昔は夜遅くまでやっているのが当たり前でしたが、今はもうどれだけ長く会社にいたかを問う時代ではありません。

 昔、私の部署に月間150時間も残業をしている人がいました。
 それが必ずしも仕事ができる人ではなかったんですよ(笑)。
 
 逆に、
 「もちろん残業が必要な時はやる」
 「でもそんなことはめったにない」
 という人のほうが仕事ができました。

 朝に1日の段取りを考えて、仕事をするときは集中して猛烈にやる。
 そうした働き方が良い成果を生むと考えています。

 ですから社員には、朝と昼は顧客や取引先に合わせて集中して仕事をして、夜は家族と過ごしたり、自己研鑽に励んだりする時間に充ててくれることを望んでいます。』 
 
 この明快な言葉に、蛇足は不要でしょう。
 一流商社TOPからの、朝活のススメです。 

正真正銘の終の棲家

 5月から新しいプロジェクトが稼働します。
 住宅型有料老人ホームの販売代理です。
 
 販売といっても、所有権ではありません。
 契約時に入居一時金を払って使用権を得る、一代限りの住宅です。

 今更言うまでもなく、世の中は少子高齢化が急速に進行中。
 全国の住宅の20%は空家と言われる様に、住宅全般はストック過剰ですが、高齢者用住宅は絶対的に不足しています。
 国策として取り組み、優遇措置を設け、民間が多くの高齢者住宅を作ってきました。

 一般的なサービス付高齢者向け住宅は、要介護2~3の方を受け入れます。
 本人負担は、月々10万円前後です。
 施設側は、国から20万円前後の補助金を得ることで運営が可能になります。

 しかし、全国的にはトラブルも枚挙に暇がありません。
 仮に、その入居者の要介護レベルが4~5に悪化した場合、その施設では対応仕切れなくなります。
 契約上は、その時点で退去となりますが、受け入れてくれる施設の有無や条件面での折り合い等、大きな問題が先々残ります。

 また、参入障壁の低さから、玉石混交の業者が名乗りを上げるため、サービスにもバラつきがあり、入居者への対応が乱暴で、虐げられるケースも珍しくないようです。
 加えて、運営途中で経営破綻するケースも目立ちます。

 この度お手伝いをさせて頂くのは、最新の設備が整い、病院併設型であるが故、御家族もご本人も安心してご入居いただける施設です。
 これぞ、正真正銘の終の棲家(ついのすみか)と言えるでしょう。
 間も無くグランドOPEN! お楽しみに。

教師を教育する学校

 道徳の教科化が、盛んに議論されています。
 即ち、現状の道徳は教科に非ずということです。
 教科の定義は以下の通り。

① 検定教科書を使うこと
② 成績が数値評価されること

 ①はともかく、②については議論の分かれるところです。
 「道徳性は極めて多様な心情、価値、態度などを前提としているので、数値による評価は不適切」
 こうした多数派の声も的を射ています。

 沢山勉強すれば良い高校に進み、良い大学に進み、良い会社に就職できて、幸せな人生が拓ける・・・。
 こうした盲信的な教育により、知識ばかりが詰め込まれ、偏った人格を量産してきた日本国は、実に大きな代償を払わされています。
 これまでも、これからも・・・。

 昨今、感謝や思いやりの心が損なわれ、我儘で利己的な思考が先行し、規範意識や自己肯定感を持てない、虚無的な若者が増えつつあるのは疑いようもない事実。
 弊社が営利を目的とせず、お客様満足の結果と位置付け、誠実・感謝・思いやりの経営を目指すのも、大袈裟に言えば、そうした悪しき流れへのささやかな抵抗でもあります。

 個人的には、教科化されるか否かは別として、単純に時間を増やすべきでしょう。
 しかし、ここで一つの大きな問題が浮上します。
 
 感謝や思いやりの心が損なわれ、我儘で利己的な思考が先行し、規範意識や自己肯定感を持てない虚無的な教師であるとすれば、彼らの手で道徳を説き、諭すことはできるや否や。

 今や、迷える教師を教育する学校が必要なのかもしれません。

未来の悦びの種

 長男は、就職活動で悪戦苦闘しています。
 聞けば10社以上落ち続けているとか。
 仲の良い同級生が、既に三社から内定を貰っているため、彼の焦りに拍車をかけているようです。

 彼は次男とは対照的に、幼少の頃から真面目で、そこそこ勉強もできて、何事も石橋を叩く様に慎重で、感情を露わにすることも問題を起こすこともなく、ある意味、順風満帆に生きてきました。 
 
 しかし、企業側の立場で見ると、内定は出し難いかもしれません。
 勉強ができなくても、少々型破りでも、やる気や自己主張が全面的に押し出されてくる人材が求められます。
 人生初の試練に直面する、彼へのアドバイスです。

 「まずもって自分は自分、他人と比べることはない。
 就職活動は、採用枠に比較してエントリーする人が圧倒的に多い訳だから落ちて当たり前。
 落ち続けると、自己否定される様に感じるかもしれないが、長い人生という尺度で捉えれば、それもちっぽけな躓(つまづ)き。
 振り返ってみれば、そうした挫折が貴重な経験であり、財産にもなる。
 どれだけ落ちても、例え就職できなかったとしても、決して命まで取られはしない。
 どんどん躓いて、転んで、擦り剥いて、悩んで、苦しむことだ。」
 
 高校を二週間で中退し、仕方なく引き取って貰った棟梁から「大工の見込みなし」と引導を渡され、親戚の石材店に足掛け10年在籍するも職人に成り切れなかった非エリートの父親が贈ることができるのは、逆説的なエールだけです。

 「真の悦(よろこ)びは、多くの苦しみを耐え忍んできた者だけが知っている」 ヒルティ

 苦労や逆境の時こそ、未来の悦びの種が蒔かれています。

今自分にできること

 中長期経営計画策定後、初の店長会です。
 二週間前の合宿では、遠い未来の夢や目標を議論しました。

 基本的に、TOPの思い描いた範囲内でしか企業は伸びません。
 だから目一杯、背伸びの画を描きました。
 そしてその夢の実現は、社員の成長あってこそです。

 ワクワクした夢を掴むには、シビアな階段を上っていく必要があります。  
 夢が大きければ大きいほど、目標が高ければ高いほど、目の前の課題が厳しくなるのも当然。
 その、遠い未来の夢と現状のレベルとのギャップこそが、乗り越えるべき障壁です。

 しかし、今の目線から見上げると、その壁はとてつもなく高い。
 焦燥や絶望が先んじて、乗り越えんとする意欲が萎(な)えてしまうこともあるでしょう。
 そんな我々に、イチローは諭します。

 『今自分にできること。
 頑張ればできそうなこと。
 そういうことを積み重ねていかないと、
 遠くの目標は近づいてこない。』

 孤高の天才バッター、世界のイチローをしてこの境地です。
 我々凡人が、一足飛びに夢を手にすることなど、できよう筈がありません。

 今自分にできること、頑張ればできそうなことを今、積み重ねていきましょう。

有難いからのありがとう

 繁忙(繁盛)期が過ぎ去った今、自分が直接窓口になる仕事が増え、一人繁忙(繁盛)期を迎えています。

 商談中にも、移動中にも、食事中にも、携帯電話がひっきりなしです。
 やっと会社に帰って事務処理をと席に着くと、机の上に「電話下さい」のメモが何枚も残されています。
 また、不意の来客があったり、電話中に重ねて電話が入ることも珍しくありません。
 
 昨日の携帯電話の着信と発信を合わせると、40件超ありました。
 固定電話にかかるものも加えればもっと多くなります。
 「その程度で何言ってんのよ!」と怒られるかもしれませんが、私は処理能力のキャパが小さいものですから、この程度でもグッタリです。
 
 そんな中、確実に言えるのは、一件一件の対応のクオリティが下がっているということ。
 自分は、自己中心で身勝手な人間なので、忙しい時には社員に対しても、「話しかけるなオーラ」を撒き散らしています。
 言葉が荒っぽくなったり、言葉足らずであったり、本当に申し訳なく思っています。

 本来、電話がかかってきたり、来訪頂くのは必要とされている証し。
 これほど有難いことはありません。

 冷静に考えれば判ります。
 ところが、沢山の方からお声掛けを頂くと、その有難味を忘れ、当たり前と思い、ついつい淡泊な対応になってしまうのです。

 「当たり前」の対義語は「有り難い」
 「ありがたい」から感謝する「ありがとう」

 お客様あっての会社、社員あっての社長ということを再認識し、ここに日頃の愚行を反省したいと思います。 

転んでも立ち上がる原動力

 評価面談で部下に諭しながら、今日も自らが気付きを新たにしました。

「順境の時には誰しもポジティヴ。
 ポジティヴシンキングの真価が発揮されるのは逆境の時。」

 とはいえ、人生は逆境の連続。
 上手くいかないことばかりです。

 疲労困憊、心身共に傷ついて、フラフラの状態で石に躓(つまづ)き転ぶこともあるでしょう。
 そうなると、再び立ち上がる気力さえ失せてしまいます。

 1992年バルセロナ五輪の男子マラソン。
 日本のエース谷口浩美選手は、実力通り先頭集団に喰らい付いていました。
 ところが20km近の給水所で、ボトルに手を伸ばそうとした瞬間、左後方から来たモロッコ選手と交錯。
 左足かかとを踏まれてバランスを崩すと、巻き添えを恐れた後続選手に5mも突き飛ばされたのです。

 谷口選手は靴を拾いに戻り履き直すと、すぐさまレースに戻ります。
 タイムロスは30秒以上。
 先頭集団は遥か前です。
  
 「暫く走り下り坂で見たら、前に15人。
 まず6人抜いて10位に入ろうと思った。
 直後に入賞が8位までだと気づいて目標を変えた。
 自分の考えていたレースプランは崩れたけれど、少しでも上をという気持ちでした。」

 結果は、堂々の8位入賞。
 アクシデントが無ければメダルも夢では無かった筈です。
 忸怩たる思いが去来しているだろうと向けたマイクに、谷口選手の発した名言は後世へと語り継がれています。

 「途中で、こけちゃいました。」

 少しもわるびれず、誰のせいにするでもなく、笑顔で語る姿は全国の人々に感動を与え、その年のフェアプレイ賞に輝きました。

 精神的にも、肉体的にも大きなダメージを受けたにも関わらず、再び立ち上がり一歩を踏み出した原動力は、一体何だったのでしょうか。
 何年ものトレーニングを重ね、ライバルに打ち勝ち、周囲の期待を受け、やっと掴んだ五輪代表の座。
 その延長線上に、歓喜のゴールが待っているからこそです。

 経営も短距離走ではありません。
 中長期の目標があるからこそ、短期の結果に一喜一憂することなく、歯を食いしばりながらでも走り続けることができます。
 転んでも立ち上がろう!
 未来を信じて・・・。

賢者は歴史に学ぶ

 初代ドイツ帝国宰相「オットー・フォン・ビスマルク」の至言です。

『愚者は経験に学び
 賢者は歴史に学ぶ』

 愚かな人間は、自らが経験し、失敗した時に初めて学ぶ。
 賢い人間は、過去の歴史を学び、同じ過ちを繰り返さない。

 先日、数年前に破綻した多くのデベロッパーの話をブログに書きました。
 リーマンショックは私にとって、忘れられないリアルな記憶です。

 分譲マンション担当役員として次々とプロジェクトを立ち上げ、リスクを拡大させ、破綻に導いた自分は明らかにA級戦犯。 
 しかも、経験して躓(つまづ)いて、初めて学んだという意味において、実に愚かな人間と言えます。

 そもそも、分譲マンション事業は拡大型破滅産業です。
 10年スパンで振り返ると、デベロッパーのランキング上位の名前は、ドラスティックに書き換えられています。

 極論すれば、永年生き残っているのはM井、S友、M菱、M村といった旧財閥系の企業ばかり。
 かつてランキング一位を独走していたD京も、その独走に楔(くさび)を打ち込んだA吹も、名前こそ残っていますが、今や創業家の資本が一掃された別会社です。

 歴史は繰り返します。
 好景気に沸く時代は、次から次に新商品が市場に投入され、完売に次ぐ完売で活況を呈するもの。
 史上最高益を更新する企業が、史上最高の土地仕入れを行い、史上最高の商品化を仕掛け、史上最高の在庫を持ったそのタイミングで、大きく膨らんだ市場は一気に弾け、史上最高の損失に慄(おのの)きます。
 
・ オイルショック
・ バブル崩壊
・ リーマンショック

 そして今・・・。
 アベノミクスの後ろにショックが付記されるXdayが、秒読みで近付いていると思えてなりません。

命運を分けた鍵

 九州からのお客様をお迎えし、旧交を温めることができました。
 
 十年ほど前、営業のコンサルタントが共通であったことをきっかけに知り合った方です。
 当時の立場は、共に地方のデベロッパーの常務として、元気印企業の牽引役。
 四国・九州とエリアは違えども、国盗りゲームの様にエリアを拡げ、情報交換やビジネスでの連携を図る良きビジネスパートナーでした。
 
 ・ 営業主体で急成長してきた
 ・ 会長が発言力を持っている
 ・ 共に同族出身ではない・・・

 等々、立場が共通な部分もあり、出会った瞬間から運命的なシンパシーを感じたものです。
 何よりも、人として尊敬できる方でした。

 ところが、2008年のリーマンショックを機に潮目が大きく変わります。
 バブル再来の如く、全国のデベロッパーは次々と破綻しました。
 そして遂に、前職の会社も民事再生法申請。

 先の会社も、厳しさという意味では共通でした。
 社運を賭けた200戸規模のPJを二つ同時に立ち上げたものの、一つは激烈な近隣問題が勃発して工事がストップ。
 もう一つは、JVを組んだ相手先企業が破綻。
 そして、追い打ちをかける様に襲ってきたリーマンショック。

 万事休す、とは正にこのことです。
 しかし、この会社はここを凌ぎ、今日更なる成長を遂げています。
 二社の命運を分けた鍵は、一体何だったのか。
 ありきたりですが、「ピンチをチャンスに変えた」と言えるでしょう。

 リーマン後は金融機関もネガティヴになり、各デベロッパーの新規PJ資金は軒並み凍結されました。
 ここも例外ではありません。

 ところが皮肉にも、大きな危機であった筈の二大PJによって、この会社だけは売る商品が確保されていたのです。
 一時的に消費マインドは冷え込み、市場は縮小したものの、他社が崩れていく中、奇跡的に残存者利益を手にすることができました。

 勿論、経営幹部の強いリーダーシップ、全社一丸となって乗り切ろうとするチームワーク、お客様満足を目指す姿勢等々が、社風・文化として根付いており、ここぞという場面で発揮されたからこそのミラクルでしょう。
 
 お互いに歳を重ね、立場も、状況も、風貌も変わりゆく中、同じ価値観を持って生涯お付き合い頂ける同志に感謝致します。

経営に必要な四番目の鏡

 先日、facebookのコメントで書いた内容です。

 経営には、三つの鏡が必要だと言われます。

1. 遠く、長期の未来を映し出す「望遠鏡」

2. 広く、中期の未来を映し出す「双眼鏡」

3. 微細に現状の足元を映し出す「顕微鏡」

 望遠鏡だけ覗いていたのでは、視野が狭くなり、夢もただの夢に終わってしまいます。
 物事を広範に捉えるために、時には双眼鏡も必要です。
 また、遠くばかりみていると、足元の石ころに躓(つまづ)く恐れもあります。

 現場の現実、現状をしっかり捉えた上で、高所から俯瞰する広い視野を持つからこそ、遠い未来に希望の光を見出すことができます。
 さて、最近この三つに加えて、もう一つの鏡が必要だと考える様になりました。
 
4. 冷静かつ客観的に己を映し出す「鏡」
 
 そう、普通の鏡です。
 勉強して、研究して、未来を夢見て、舞い上がって、ついつい自分や自社の実体を見失ってしまいがちです。
 市場の違う東京のトレンドや、同業他社の動静がやたらと気になって、実状に沿わない、身の丈に合わない夢を追いかけようと躍起になります。
 そこが落とし穴です。

 現代のAKB48も、かつての小泉今日子も、デビュー間もない頃は、どこにでも居るような垢抜けない少女でした。
 それが、毎日毎日TVカメラに映され、見られていることを意識し続けることにより、華やかで煌(きら)びやかなスターへと変貌していきます。 

 鏡に映し出される自分の姿を確認しつつ、責任を持って生きたいものです。

無免許パイロットのヘリ

 中長期経営計画を終え、繁忙期目標達成祝賀ランチを経て、本来なら解散になる筈の水曜日の午後。
 7名の社員と共に、再び会社に戻ってきました。

 営業社員でありながら宅建資格を有していない7名です。
 昨年の全滅という惨状を受け、今年は試験半年前のタイミングで、第一回目の社内模試を実施しました。
 今回は、30点以上を合格ラインとしています。
 現時点で30点をクリアするなら、半年後には全員合格間違いないでしょう。

 無資格者が法的にできない仕事は、重要事項説明。
 文字通り、重要な事項の説明ができないということです。
 お客様からどれだけ信頼され、どれだけ信用があったとしても、無資格者一人では契約を完結できません。
 他人の力を借りないといけない訳ですから、半人前と言われて当然です。

 【 例話 】  
 『新婚旅行でハワイに行き、ヘリコプターの遊覧飛行をオプショナルツアーで申し込んだ。
 添乗員に案内されてヘリポートに行くと、サングラスをかけた屈強なパイロットが降りてきて、笑顔で握手を求めてくる。
 
 「やあ、おめでとう。
 今日は快晴、空からの眺めは最高だ。
 風は少し強いけど、俺は飛行時間2,000時間超のベテランだから安心しろ。
 ライセンスは持ってないけどね♪」

 茶目っ気たっぷりに舌を出す陽気なパイロットの、最後の言葉に二人は凍りつく。
 委細かまわず、ツアー参加の同意書にサインを求める添乗員。
 二人の笑顔は共に強(こわ)張り、背中に走る戦慄(せんりつ)を禁じえなかった。』
 
 貴方は、このヘリに乗る勇気がありますか?
 そう無資格で営業するのは、これと同じです。
 資格を持つのが偉い訳ではなく、資格を持たないのがあり得ないこと。
 命を守る器を提供するならば、真のプロフェッショナルを目指さなければなりません。

木漏れ日でありたい

 本日は水曜定休ですが、全社会議のため出社しています。
 午前中は、中長期経営計画の発表会&各種表彰式。
 繁忙期目標達成を記念した祝賀ランチを経て、午後からは第一回宅建社内模試と成ります。

 全社員が一同に会する機会は、二ヶ月に一度だけです。
 二ヶ月とは言いますが、全く同じメンバーで迎えることはまずありません。

 スタッフの中には、残念ながら辞められる方や、産休・育休で一時離脱する方もいらっしゃいます。
 一方で、新しいスタッフが、次々と仲間入りしてくれます。
 昇進して肩書きが変わる方も、異動によって新天地に配属される方もいます。 
 
 今回の中長期経営計画は、かなりドラスティックな変革の画を描きました。
 新規出店や組織の再編も、広範な視野に入れています。
 数年後には・・・いや一年後にはもう、松山南店に全社員を集めることは難しくなる筈です。

 「企業にとって成長・発展は目的では無い」・・・という声も聞こえます。
 しかし、お客様にお役立ちできる自負を持ち、現実に求められているならば、企業の成長・発展は必然です。
 一つの小さな鉢の中に閉じ込め、成長の枝を断ち、見事な枝ぶりの盆栽を育てたとして、果たして使命感は満たされるでしょうか?
 
 先日、「人生の楽園」という番組で、林業を営む男性が紹介されていました。
 陽光を遮る枝を間伐することで、足元に豊かな木漏れ日が降り注ぐ。
 この木漏れ日が、樹の成長を促し、新たな芽を根付かせるのだそうです。

 社員と組織が、自らの意思ですくすくと天に向かって伸びるための、温かな木漏れ日でありたいと願っています。

残業手当の出ない仕事

 本日付の日経新聞社会面に、興味深い記事が掲載されています。
 終業後、飲みに誘う上司と、誘われる部下との意識の違いを、宝酒造が調査しました。 
 
 誘いに応じる理由について、
 新社会人の6割は「酒を飲みにいくのも仕事だから」とドライに捉え、
 上司の過半数は、「酒を飲む雰囲気が好きだから」と捉えているそうです。
 
 記事の意図は、昨今の若手社員と上司との、考え方のギャップを浮き彫りにしたかったのでしょう。
 しかし、自分は特にギャップがあるとも思いません。

 ある意味、酒席は仕事そのものです。
 そんなことを言いますと、「だったら残業手当てくれよ」と言われるかもしれませんが・・・。

 前職の会社では、新入社員が入社した後、最初の仕事は花見の幹事でした。
 先日、久米店の大野店長も言ってましたが、酒席を仕切れたら一人前です。

 ・ 日時を決める
 ・ 予算を決める
 ・ 場所を押さえる
 ・ 告知する
 ・ 参加者を取りまとめる
 ・ 料理を発注する
 ・ ビールや酒を手配する
 ・ 開会の挨拶を依頼する
 ・ 余興を演出する
 ・ 先輩や上司に酒を注いで回る
 ・ 頃合いを見て中締めの挨拶
 ・ 二次会の予約
 ・ 会場の片付け・・・

 良い花見になるか否かは、幹事次第です。
 盛り上がれば感謝され、段取りが悪ければ叱責されます。
 毎年、このイベントで見通せる、様々な能力をジャッジしてきました。

 日常のアフター飲み会も、上司の性格を知り、考え方を聞き、コミュニケーションを深める格好のチャンス。
 酒席も仕事と捉え、それを前向きに楽しもうとする姿勢があれば、ギャップはギャップで無くなる筈です。

繰り返し読む良著

 ここ最近、一倉定「経営心得」からの引用ばかりが続いています。 
 
 「もう、その話は飽きた。」
 「自分も、前に読んだことがある。」

 書き出しの時点で、そうした食傷気味な声が聞こえてきそうです。
 そんな方々に、お尋ねします。

 ・ 本著の内容を、どれだけ記憶していますか?
 ・ 内容を充分に咀嚼し、理解できていますか?
 ・ 部下に伝えることはできますか?
 ・ 実務に落とし込めていますか?
 
 いかに優秀でも、一度二度読んだだけで論旨を理解・実践できる人は、そう多くありません。
 自分自身、中長期経営計画の合宿および策定に当たり、これまで何十回も読み込んだ本を読み返した訳です。
 しかし、改めて共感できる内容や、新たな気付きの連続でした。

 繰り返し繰り返し読むことで、リピート効果が生まれ、腑に落ちるせいもあります。
 また、立場や役職が代わり、受け止め方自体が違ってくるのも事実でしょう。

 ① 知っている
 ② 理解している
 ③ 伝えることができる
 ④ 行動に移している
 ⑤ 継続的に取り組んでいる
 ⑥ 習慣にまで昇華している

 同じ本を読んだとしても、活かし方のレベルによって天と地ほどの開きがあります。
 こぐちに手垢がつくほど、一冊の本を何度も何度も再読する・・・。
 そんな良著との出会いを大切にして頂きたいものです。

上手くいかないから必要

 今回の経営計画策定合宿において、中長期の目標を立てました。
 具体的に言うと、5年先までの売上・販管費・営業利益を各店舗・部門毎に落とし込んでいます。
 ここまで読んで、こう感じる方もいらっしゃるでしょう。

 「そんな計画は絵に描いた餅だ。
 世の中は激動・激変の時代。
 1年先ならともかく、5年先のことなど判る筈がない。」

 おっしゃる通り、現実には今月の目標ですら、着地できるかどうか定かではありません。
 しかし、一倉定氏は、こう言っています。

 『現実には、目標通りにいくことなど、稀にしかない。
 但し、目標と実績の差は、客観情勢のわが社に及ぼす影響を、量的に知らせてくれる。
 見込み違いが判ってこそ、正しい舵取りができる。
 だから目標は、その通りいかないから役に立たないのではなく、その通りいかないからこそ役に立つのである。』

 例えば、明日の早朝8:00に、東京品川駅前で大事な商談を控えていたとします。
 多忙な中、その予定をすっかり失念していて、前日の夕方18:00の段階では、まだ四国松山。
 手段は二つ。

 ① 羽田行きの最終便に乗って前泊する
 ② 夜行バスに乗る

 コストを優先するなら後者ですし、体調万全で臨みたいなら前者でしょう。
 こうした知恵や判断は、目標に向かって進むことで働きます。
 まさに、客観情勢の及ぼす影響を量的に知らせてくれるからこそ、正しい舵取りができるのです。
 

経営者として最大の罪

 初めての試みであった経営計画策定合宿は、「SWOT分析」から。

 <内的>
 Strength(強み) エイブルブランドの信用力、グループ企業の資本力・・・ 
 Weakness(弱み) 社歴・経験が浅くノウハウが未熟、売買仲介の対応が不充分・・・

 <外的>
 Opportunity(機会) エイブル出店の空白地が多い、ペット共生意識の高まり・・・
 Threat(脅威) 同業他社の出店ラッシュ、自然災害のリスク拡大・・・

 足元を改めて見直すことで、業界や地域における、自分達のポジションが明確になります。
 その上で、次の一手(戦略)を模索するのです。
 
・ どのように強みを活かすか?
・ どのように弱みを克服するか?
・ どのように機会を利用するか?
・ どのように脅威を取り除くのか?

 戦略とは何か?を、自論で説きました。

 『戦略とは、社員の努力が正当に報われる方向性』

 優秀な人材を数多く集め、その人材が才能を駆使し、がむしゃらに頑張ったとしても、戦略そのものが間違っていたら、絶対に成果にはつながりません。
 それこそが、経営者として最大の罪であり、企業として最大の不幸なのです。

未来を俯瞰する目

 一泊二日の経営計画策定合宿が終わりました。
 次代を担う経営幹部6名が、延べ15時間に渡って話し合い、10年先の計画を練る初めての取り組みです。

 平生、殆どの人の頭の中は、今日か明日のことで埋め尽くされています。
 「今日の昼飯は何を食べようか」
 「今夜は誰を誘って飲みに行こうか」

 たまに一週間後のことも考えます。
 「来週の金曜日は、遠隔地からの来客があるので、宿泊の予約をしておこう」

 ごく稀に、一ヶ月後はあるでしょう。
 「一ヶ月後に健康診断があるから、今から摂生しよう」
 
 せいぜいここまで。
 一年先を思い巡らす機会は滅多にありません。
 ましてや、10年後となれば皆無です。

 2~3メートル先を見ながら歩いていると、路傍に咲く花や、路上に転がる石ばかり目が向きます。
 しかし、本当に大事なのは、何処へ向けて、どう歩いていくのか。
 
 業務を離れ、泊まり込みで議論する機会は、小高い山に登り遠くを俯瞰して見る時間を、強制的に創出します。
 そうした非日常は、未来のキャンパスに画を描く上で最適な環境です。

 幹部社員の足並みは揃いました。
 あとは内容をまとめ、来週の経営計画発表会につなげるだけです。

待ちに待った合宿

 今日は、待ちに待った経営計画策定合宿。
 幹部6人がひとつ屋根の下に集い、会社の創業から今日までを振り返り、未来のキャンパスに希望の画を描きます。

 現地集合は9時ですが、目覚めは3時。
 さながら、遠足の日の幼稚園児です。

 経営者であれば、仕事を計画する時間が最も楽しいもの。 
 それが、価値観を共有する同志と一緒であれば言うことありません。

 短いけれども今日はここまで。
 魂を注入して参ります。

重い十字架

 月一回、同級生で飲む機会があります。
 昨夜も同級生の店で、焼き肉に舌鼓を打ちました。

 25年前、一人の同級生が自ら命を絶っています。
 本来なら、彼もここで一緒に飲んでいた筈です。
 同じ職場に働く同級生が、初めて口を開きました。

 『直前に飲んだ際に、あいつは思い詰め「死にたい」と口走った。
 それに対して自分は、「そんなことを考えるな」「頑張れ」としか言えなかった。
 頑張れないほど悩んでいたにも関わらず…』
 
 彼は、力に成れなかったことを悔い、ずっと十字架を背負ってきた訳です。
 重い、重い十字架です。

 生きていくことは、苦悩、心労の連続。
 そんな時、本音で話せ、真剣に向き合ってくれる友人は貴重です。

 どんなに辛くても、苦しくても、貴方は独りじゃない。
 その力を、必要とする人が必ずいます。
 

一倉定の経営心得

 休日明けの10日、11日、幹部社員による経営計画策定合宿を実施します。
 ここで構築された内容を元に、中長期ヴィジョンを含む経営計画書を作成し、16日の経営計画発表会で周知する予定です。

 勿論、一週間で総てが完成する訳ではありません。
 大筋の骨格や流れは、これまでに累々と積み上げてきました。
 この合宿は、次代を担うリーダー達に魂を吹き込む最終作業と言えるでしょう。

 さて、経営計画策定前に、必ず読み返す名著があります。
 中小企業経営者の父と言われた偉大なコンサル、「一倉定の経営心得」です。

 『すぐれた企業は、必ずすぐれたビジョンを持っている。』

 『社長は年単位でものを考える人である。』

 『経営計画書は、社員の心に革命をもたらし、会社に奇跡をもたらす「魔法の書」である。』

 『「経営計画」の時間を節約するというほど、誤った時間の使用法はない。』
 
 この大見出しだけを読んで、「ああ、こういう意味だな」と腑に落ちれば及第点。
 判らなければ、本の購入と熟読をお薦めします。
 自分は、繰り返し繰り返し、何十回も読み返してきました。

 「計画を立てる時間が最もワクワクする」

 まずは幹部社員が、やがては全社員が、そういう心境に成れたなら、半ば計画は達成したようなものです。

健康のバランスシート

 健康診断に行って参りました。
 
 40歳までは、特に意識せずとも、多少無理をしても、健康的な数値は維持できるものです。
 40歳を過ぎた頃からは、自然に確実に、数値は悪くなります。
 不摂生や暴飲暴食をしてしまうと、更なる悪化は避けられません。

 私は若い頃から、どちらかといえば小食です。
 それでも、確実に体重が増えてくるのも40歳前後から。
 加齢と共に新陳代謝が鈍化するため、同じ量を食べても、身に付き易くなります。

 腕立て伏せ、腹筋、スクワットといった、軽いストレッチメニューは習慣化しているものの、それ以外にこれといった運動をしていないことが問題でしょう。
 大袈裟な表現では無く、日本全国の知人から「まだ走らないのか?」と常に御叱りを受けております。
 どこかの政治家ではありませんが、走るか走らざるかは、時機を見て、自身の意志で決める所存です。

 閑話休題。
 年に一度、経営と健康との類似点を痛感致します。
 締めは違えども、健康診断結果は、バランスシートそのものです。

・ 有るべき姿(目標)を持つことが大切
・ 何事も、日々の努力の積み重ね
・ 付け焼刃の施策では、決して良くならない
・ 良い習慣を味方にすれば、良い数値を生む
・ ポジティヴシンキングが道を拓く・・・

 経営も健康も改善させるべく、今日から新たな一歩を踏み出します。

ジョーカーだらけのババ抜き

 本日の日経新聞「企業」面に、住友不動産社長のインタビュー記事が掲載されています。
 見出しは、

 「地価上昇は今後も続くか」
 「価値見極めバブルと一線」

1.2014年1月1日、三大都市圏の住宅地・商業地価は6年振りに上昇に転じた
2.アベノミクス前後から高額の中古マンションが売れている
3.消費税率は上がったものの、住宅ローン減税の拡充で需要は、なお堅調
4.地方でも中心部のマンションが好調で地価を押し上げている
5.入札では驚くほど高額になる例がある
6.落札価格が2番手の2倍という案件もあった
7.地価より建設費の上昇幅が大きく、東日本大震災前比2~3割上がっている

 まさに、7年前のリーマンショック前夜と同じ光景です。
 我々の地元松山でも、重なる部分が多々あります。

① 一棟売りマンション等の収益物件に対して、東京からの引き合いが多い
② 市内中心部の分譲マンションの売れ行きが好調で、竣工前完売も珍しくない
③ 分譲マンション用地の買い上げ価格が高騰している
④ 一棟売りマンションの競売価格が吊り上がる傾向にある

 トレンドは、間違いなく上向きです。
 しかし、個人的には、そろそろ弾けるのではないかと思っています。

 住宅需要に関しては、増税前の駆け込み需要で、育ちきらない青い苗まで刈り取ってしまいました。
 在庫が捌けると、業者は倍旧の商品化を仕掛けてきます。
 
 供給よりも需要が多いからこそ、販売が好調になり、価格が上昇します。
 裏を返せば、供給量が需要を越えた時点で、販売は鈍化します。
 販売が鈍化すると、価格が下がります。
 建築コストが上昇し、売価が下がり、在庫が増えると、企業はやっていけません。
 その在庫は投げ売りに、用地は塩漬けになります。

 最初はジョーカーが一枚も無い状態で、皆が次々に上がれるall happyのゲームですが、やがて沢山のジョーカーが市場に溢れ、最後にどこがババを引くかという消耗戦に陥ります。

 好調な時ほど仕入れを慎重にしなければならない・・・デベロッパーや不動産買取は、そうした矛盾を内在したビジネスモデルなのです。

偉人の最後の言葉

 今日は、偉人の最後の言葉にスポットを当ててみましょう。

 
【 満足 】
 「いっぱい恋をしたし、おいしいものを食べたし、歌もうたったし、もういいわ。」 
                                        シャンソン歌手:越路吹雪

【 安堵 】
 「老人になって死でやっと解放され、これで楽になっていくという感じがする。
 全く人間の生涯というものは苦しみの連続だ。」
                                        詩人:高村光太郎

【 無念 】
 「あと十年・・・、せめてあと5年の命があったら、本当の絵師になられるのだが・・・。」
                                        浮世絵師:葛飾北斎

 何れも、芸術・文化の世界において一芸に秀で、一つの道を極めた方々と思われますが、死の間際に口にした言葉は、大きく異なります。

 一人は、充実した人生に『満足』を・・・。
 一人は、苦しみからの解放に『安堵』を・・・。
 一人は、やり残した使命に『無念』を・・・。

 それぞれの想いを分けるのは、目標の持ち方と、感じ方です。
 幸福も不幸も、順境も逆境も、事象や状況ではなく、心が決めること。
 
 不平や不満や愚痴や嘆きや妬みや怒りで埋め尽くされる人生か。
 感謝や思いやりや慈しみや称賛や笑顔に満ちた人生か。
 
 たった一度の人生。
 どうせならば、笑顔で天寿を全うしたいものです。

部下の心に火をつける

 教育者ウイリアム・アーサー・ウォードの言葉です。

 『平凡な教師は、言って聞かせる。
 良い教師は、説明する。
 優秀な教師は、やってみせる。
  しかし最高の教師は、子どもの心に火をつける。』

 この言葉は至言です。
 教師を上司に置き換えれば、もっと身近で切実な教えになります。

 『平凡な上司は、言って聞かせる。
 良い上司は、説明する。
 優秀な上司は、やってみせる。
  しかし最高の上司は、部下の心に火をつける。』

 誤解を恐れずに言わせて頂くなら、上意下達は組織の掟。
 コンプライアンスに反しない限り、業務に関する指示命令は絶対です。

 とはいえ、上司が役責において指示を下し、その通りに部下が動くのであれば、社長と社員だけで構いません。
 課長も店長も不要です。

 計画通りにことが運ばない時、「部下が指示通りに動いてくれなかったから・・・」という言い訳を、ついつい口にしてしまうもの。
 かく言う私自身、頻繁に使っているきらいがあります。
 指示命令だけでは、なかなか動いてくれないからこそ、そこに上司の存在意義があるにも関わらず・・・。

 アカウンタビリティー(説明責任)も、上司の大事な仕事です。
 掃除やコピーといった単純作業に、遣り甲斐を見出すことは容易ではありません。
 しかし、その仕事の最終的な仕上がりや、狙いや、重要性を、判り易く伝えて貰えれば、気持ちは全く違ってきます。

 更に、どうやったら良いか判らない時に、上司自らお手本を示してくれれば、これほど判り易い教えは無いでしょう。
 そして、本人に対し、お客様や会社から寄せられる期待感が示されれば、嫌がおうにも心に火が点き、燃え上がります。

 周囲を巻き込んで火を移す、引火性人材の集まりを目指したいものです。 

私も貴方を裁きません

 現代のベートーベンやら、割烹着の科学者やら、世を欺いたとされる方々の報道が、連日続いています。
 どうやら前者は、化けの皮が剥がれた感じです。
 詳細は判りませんが、後者の背後には見えざる大きな力が働いている様に感じます。

 東京五輪招致の立役者であった前都知事は、5000万円の融資を受けた責任を問われ、辞任した上に起訴されました。
 某政党党首は、某社長から借り入れた資金8億円を巡って、政治家生命存亡の危機を迎えています。
 
 当然のことながら、悪いことをした人は、しっかりと裁かれるべきです。
 逃げ得や、ごね得がまかり通ったのではいけません。
 
 それにしても、昨今のマスコミの報道姿勢や、SNSでの俄か評論家の糾弾姿勢は如何なものでしょう。
 これまでの生き方や功績なども含め、人格そのものを全否定するかの様な審判は行き過ぎだと思うのです。
 一言申し上げたい。
 貴方は、それほどまでに完全無欠なのですかと。

 過去何度かご紹介している、ヨハネ福音書 第八章「姦淫の女」です。

【 律法学者やパリサイ人達は、一人の女を引っ張り出し、中央に立たせる。

 「この女は姦淫の場で捕えられました。
 モーゼは律法の中で、姦淫の罪人は石で打ち殺せと命じています。
 先生(イエス)あなたはどう思いますか?」

 彼らは、イエスの判断を仰ぐことで、訴追する口実を得ようとしたのである。
 イエスは、その問いかけが聞こえないかの様な素振りで、身を屈め指で地面に何かを書いていた。
 彼らが何度も問い続けると、やっとのことでイエスは身を起こし、言葉を発する。

 「あなた方の過去を振り返り、一切罪のない者から、この女に石を投げつけるが良い」

 そう言うと再び身を屈め、地面に何かを書き始めた。
 一人の老婆が、背を向けて立ち去る。
 老いも若きも、男も女も、一人ひとりとその場を離れ、遂に女とイエスの二人だけが残された。
 イエスは身を起こし、その女に問う。

イエス 「皆はどこに行った? あなたを罰する者は居なかったのか?」
女   「誰も・・・」
イエス 「そうですか。私もあなたを裁きません。どうぞお帰りなさい。」 】  

 私も、あなたを捌きません。

ウサギを打ち負かすカメ

 3月の契約金額TOPは、松山久米店の石丸さんでした。
 入社半年、新進気鋭、期待のホープです。

 彼は、高校卒業後就職し、4年間製造業のラインに従事しています。
 ステレオタイプな毎日からの脱却と、仕事のやり甲斐を求めて、我が社にエントリーしてきた訳です。
 結果採用はしましたが、面接後、店長にも、本人にも、あけすけに次の話をしています。

 「学歴、職歴、経験、資格・・・履歴書の中に、とるところは何一つ無い。
 ただ、何か感じるものがあって、採用を決断した。」 

 聞き様によっては失礼な話です。
 但しこれは、最大級の褒め言葉であります。

 自分は通算千人以上の面接をこなし、数百名に及ぶ営業職の部下を見てきました。
 一流の大学を卒業した人間、在学中に資格を取って来た人間、そつない受け答えのできる人間・・・いわゆる優秀な人材も沢山います。

 しかし、そうした優等生が、営業として大成できるかというと、必ずしもそうではありません。
 寧ろ、順風満帆の人生が故に、打たれ弱かったりします。

 一方で、挫折を経験していたり、やんちゃであったり、言葉を知らなかったり・・・いわゆる一般的に劣等生と呼ばれる人種が、意外に活躍したりするものです。

 優等生人材は、能力が高くて、頭が良くて、冷静な判断も、的確な計算もできるものだから、状況を読んで臨機応変に帳尻を合わせることができます。
 最低限の努力によって最大の効果を生む効率の良い方法も知っていますが、その能力の高さが慢心や怠惰につながり、足元を救われます。
 まさに「ウサギとカメ」のウサギです。

 一方、劣等生人材であるカメはというと、判断も計算も打算もありません。
 まさにカメの歩みの如く、歩幅は狭く、歩みは鈍(のろ)い。
 それでも、素直に正直に愚直に、そしてがむしゃらな頑張りを積み重ねれば、ウサギを打ち負かすこともできます。

どちらも正しい

 繁忙期最大の山場である3月が終わりました。
 結果は5部門中4部門達成と、惜しくも全部門は逃したものの、見事に全社目標達成です!

 我が社の目標達成は3ヶ月連続。
 史上最高業績を更新し続けています。
 まあ、謙遜でも何でもなく、去年までが低過ぎただけですが・・・。

 さて、月初の繰り越し(申込残)からの推定では、対予算70%程度に留まる着地見込み。
 3月25日の店長会議におけるヒアリングでも、予算には届かないと見ていました。
 ところが、第四コーナーを回ってから驚異的な捲くりを見せ、最終的には110%と劇的に差し切った訳です。

 常々、「できない理由を排除し、どうすればできるかの可能性を追求するポジティヴ集団を目指します。」という経営方針を引用し、叱咤激励しているTOP自身が半ば諦め、腹を括っていたにも関わらず、社員が一丸となって達成に導いてくれました。
 お見事としか言いようがありません。

 前職の上司がブログで、自動車王ヘンリー・フォードの言葉を紹介しています。

 「あなたができると思おうと、できないと思おうと、どちらも正しい」

 できると信じて諦めなければ、必ず達成できる。
 できないと思って諦めれば、絶対に達成できない。

 まさにどちらも正しい。
 人生も経営も、心ひとつの置き所です。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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