自己実現の先にあるもの

 改めて、「マズローの五段階欲求」を振り返ります。
 下から上へ昇華するイメージで・・・。

第五段階 「自己実現」  道徳・倫理・使命・存在意義 「何のために生きるべきか」
第四段階 「自我自損」  自信・達成感・承認・尊敬  「他人から認められたい」
第三段階 「社会的帰属」 友情・家族愛・互助・チームワーク 「仲間と助け合いたい」
第二段階 「安全・安定」 健康・雇用・収入・安全・安心 「安全に安心して過ごしたい」
第一段階 「生理的」 食欲・性欲・睡眠・排泄 「生きたい・子孫を残したい」

 内戦勃発のウクライナや、飢餓に晒される北朝鮮の国民は、最下層の「生理的欲求」に直面しています。
 第二次世界大戦終戦後の日本は、「生理的欲求」から「安全・安定」への段階だったのでしょう。

 生きることが保証され、安全・安定が確保されると、会社や町内会やサークルに所属し、人と関わりを持つことに目が向くのです。
 次に、その組織やチームの中で「認められたい」「活躍したい」「褒められたい」という第二本能が芽生えてきます。
 最終的な生きる目的でもある、「自己実現」に悟りを開ければ言うことはありません。

 先日触れた「ゆとり世代」は、少なくとも第二段階まではすっ飛ばしてきます。
 従って、そこから先の階段も踏み出し易いとも言えるのです。

 晩年、アブラハム・マズローは、「自己実現」の更に先があると提唱しました。
 それは、「自己超越」。

 『目的の遂行・達成のみを純粋に求める』
 
 そのためには、見返りも求めず、エゴもなく、自我を忘れ、ただ目的のみに没頭する・・・。
 いわば、「マハトマ・ガンジー」「マザー・テレサ」「イエス・キリスト」の領域です。

 私の様に邪念やエゴにまみれた人間ではなく、自己超越のTOPが誕生した時、NYホームは偉大な会社に昇華することでしょう。 
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ゆとり世代の台頭

 経済産業省主催「地域から大切にされる経営者創設セミナー」に参加して参りました。
 高知県で三店舗展開されている、エイブルネットワークの同志「ファーストコラボレーション」の武樋社長がパネラーということもあり、最前列での聴講です。
 
 ㈱シェアードバリュー・コーポレーション小林秀司社長の基調講演から、二社の事例発表を通じて、大きな気付きを頂きました。
 そのエッセンスを、少しずつ御紹介して参ります。

 まず取り上げたいのが、我が社にも数名居る、「平成世代」の台頭について。
 彼らは、戦後最大の失政と揶揄される「ゆとり教育」の申し子です。 
 
 一般的には、豊かで平和な環境下、ぬくぬくと育った、危機感の希薄なのんびりした世代・・・という、負のイメージが強いのではないでしょうか。
 私自身の長男も同年代であるため、よりリアルに厳しい目で見てきました。
 ところが、この世代こそが、会社の未来を背負って立つ人財だと言うのです。

1 物欲や金銭欲が然程(さほど)高くない
2 人を蹴落とそうという邪念がない
3 社会(会社)に対する不平不満が芽生え難い
4 ギラギラした野望を抱かず、調和を好む
5 常に等身大で、他人に対し過剰に自分を大きく見せない
6 社会(会社)に役に立つことに自分の存在意義を見出す

 我々、団塊から団塊ジュニアにかけての世代は、高度成長期を生き、ハングリーさも知っています。
 猛烈に働くことによって己の能力を高め、競争社会を生き抜く術を学んできました。
 
 一方で、この「平成世代」は、競争を嫌い協調を好みます。
 お金の大切さは弁えつつも、お金だけが幸せの条件ではないと考えます。
 
 少し乱暴に切り分けますと、我々の生き抜いてきた、経済的な豊かさが幸せの前提条件と捉える世代とは、大きく異なる価値観を持っているということです。
 
 利己よりも利他の観念が強く、チームワークを重んじるこの世代こそが、生き馬の目を抜く様なこれまでの不動産業界のイメージを変え、お客様と社員と会社とをwin-win-winで結ぶラポールとなるのかもしれません。

一字違いの大間違い

 家賃の長期滞納者に対する法的措置、「支払督促」の手続きを行いました。
 入居者の方の御兄弟である、連帯保証人様も二名いらっしゃいますが、当事者意識が全くないため、止むを得ず強硬手段に出た次第です。

 「もう兄弟の縁は切ったから!」
 「本人に言ってくれ!」

 連帯保証人とは、債務者と同一の支払い義務を負うもので、「催告の抗弁権」も「検索の抗弁権」も「分別の利益」も有しません。
 即ち、当事者そのものなのですが、支払うどころか、電話にも出て頂けない状況です。

 さて、「支払督促」の手続きは、債務者と連帯保証人の三名に行ったのですが、自分のミスでその方の番地を間違えてしまいました。
 11号と12号です。
 このたった一つの間違いによって、とてつもなく大きな代償を払うことに成ろうとは・・・。

 まず、この一通が届かず、「宛所に尋ね当たらず」で返ってきてしまいます。
 過去送付した普通郵便も内容証明も、同住所で届いていたのに・・・。
 裁判所に聞くと「理由は判らない」、郵便局も「個人情報ですから教えられません」の一点張り。
 すったもんだの挙句、自分の間違いに気付きます。

 まず、裁判所に連絡した後、番地間違いを正す手続きに行きました。
 すると、「住民票を持って来い」と言います。
 そこで、市役所に言って申請用紙を書き、番号札を持って暫く待たされ、やっとの思いで窓口へ。
 ところが・・・。

窓口 : 貴方とこの方の関係は?
松岡 : 私は管理会社の代表で、この方が連帯保証人をされている、御身内が入居されている物件の管理を業務委託受けている者です。
窓口 : 貴方は会社の社員ですか?
松岡 : いえ代表です。
窓口 : では、その方が主たる債務者の連帯保証人であることを証明する書類と、貴方の会社がその物件を管理業務委託をしていることを証明する書類と、貴方の会社の三ヶ月以内の登記簿謄本と、運転免許証等の貴方自身の身分証明書をご提出下さい。
松岡 : ええっ?

 ということで、この日のことに成らず、翌日仕切り直し。
 
 法務局に行って、申請用紙に印紙を貼り、番号札を貰って、暫く待たされて「法人登記簿謄本」を取り、
 市役所に行って、地下の駐車場に車を停め、EVで上に上がって申請用紙を書き、番号札を取り、暫く待たされて窓口に行き、「賃貸契約書」と「管理業務委託契約書」と「法人登記簿謄本」と「運転免許証」を提出し、お金を払って、やっとのことで住民票を手にし、地下に降りて駐車場をグルグル回って地上に出て、
 裁判所に行って提出し、なんだかんだチェックを受け、やっと完了。

 たった1字の間違いなのに・・・いやいや、すべて私が悪いのです。
 間違ったのは「11号」と「12号」であって、「既婚」と「未婚」ではありません。

お客様ニーズの最大公約数

 松山南店で携わっている、新築アパート計画の間取提案を営業の方々にお願いしました。
 私自身、そこそこ経験を積んでいますので、それなりに無難な提案をまとめる自信はあります。

 しかし、TOP主導で進めた場合、現場スタッフの責任とやり甲斐を、共に奪い取ってしまうでしょう。
 「収納が・・・」「リビングが・・・」「寝室が・・・」「設備が・・・」
 それこそ、「できない理由」の温床です。

 建築提案のフィードバックは、仲介営業のそれとは大きく異なります。
1. 自由度が高い
 出来合いの物件をどうリフォームするかではなく、間取・設備・配置・広さ・戸数、等々ありとあらゆる角度から斬り込んで、入居者に支持されるベストなプランを提案できます。
 時にそれは、建築計画そのものを止めた方が良い、というケースも有って良いのです。

2. 経営的な視点
 広くて、設備が良くて、家賃が安ければ言うことないでしょう。
 ただ、それではコストが上がり、収支が成り立ちません。
 お客様のニーズの、最も広い裾野にフォーカスし、収入と支出の関係が最も効率的なプランが求められます。

 また営業マンは、一部声の強い入居者や、クレーム等の印象深い経験によって、「思い込み」という名の固定観念が植え付けられることも少なくないもの。 
 マイノリティ(少数派)のマニアの声に惑わされてはいけません。 

 実際に、首都圏の成功事例を真似、地方都市でマニアックな部屋を作って失敗する物件もあります。
 都会なら、他者と違う住まいを求めるもの好きも多いため、ピンポイントのキワモノでも成功するのですが、保守的な田舎では、ニーズの絶対数が限られているからです。

 提案時に最も大切なのは、大多数のお客様のニーズを満たす、最大公約数を掴むこと。
 毎日耳にしているお客様の声と、自分の知識を擦り合わせ、提案したプランが採用され、計画通り満室にできたとしたら、比類なき達成感に感動すら覚えることでしょう。

社内に敵無し

 会社組織の拡大に伴って、蔓延(はびこ)る生活習慣病が「セクショナリズム」です。

『セクショナリズム』(英: sectionalism、部局割拠主義)
 集団・組織内部の各部署が互いに協力し合うことなく、自分たちが保持する権限や利害にこだわり、外部からの干渉を排除しようとする排他的傾向のことをいう。
 官僚制における逆機能の一つとして指摘されたもので、組織内部の専門性を追求しすぎた結果起こってくる機能障害である。

 例えば、賃貸仲介と賃貸管理。
 創業当初は、少人数のスタッフしかいないため、兼任・兼業は当然です。
 ある程度の規模を超えてきますと、仲介と管理を分業しようという機運が高まります。

【 分業のメリット 】
① 専門性が極められる
② 効率が良くなる

 我が社は、創業間もないことから、管理を分業する程のボリュームがまだありません。
 従って、仲介をしつつ、水道検針もしつつ、オーナー様訪問をしつつ、クレーム応対もする必要があります。
 現場は大変です。
 しかし、一方で分業のデメリットもあります。

【 分業のデメリット 】
① トータル的な仕事の流れを理解し難い
② 入居者様とオーナー様・・・どちらかに偏った見方になる

 管理担当はオーナー様の声、仲介担当は入居者様の声を聞き、各々対応します。
 この二者は、利益相反の難しい関係です。
 両者の間に立ち、ニーズをお聞きした上で、公正な視点から、win-winの落とし所を探る必要があります。
 そしてそれが、不動産営業の仕事です。

 仲介と管理だけでなく、営業と事務、入居管理と建物管理、仲介とリフォーム、等々。
 それぞれがお客様の代弁者として、前向きな姿勢で徹底的に議論し、最終的に会社としてより良い結論が導ければ、それに越したことは無いでしょう。
 しかし、一般的には声の大きさに圧(お)されたり、先のセクショナリズムによって、人間関係そのものに亀裂が入ることも少なくありません。
 
 率直にもの言う姿勢、自由闊達な議論は大いに結構です。
 但し、「社内に敵は居ない」・・・そのことだけは見失わないで下さい。

お客様の喜びを自らの喜びに

 1月度「bigsmile」アンケートの結果は、全社で7つの金メダル・・・ならぬ、バッジを頂きました。

 弊社の営業には、2名のソフトボール部員が所属しています。
 一人はALL・JAPANの元キャプテン、松山南店の石村さん。
 もう一人は、一昨年の西日本ベストナイン、松山久米店の伊藤さんです。

【 石村さん担当 22歳男性の親御様 】
『石村さん、その節は本当にありがとうございました。
 親も子も知らぬ土地に、不安は募る一方でしたが、丁寧な説明や経験談は本当に勉強になりました。
 親の目線で話を進めてくれて、子供が理解するまで丁寧に対応される、石村さんの様な社員さんを、これからも増やしていって下さい。
 私達は、石村さんで本当に良かったです。』

【 伊藤さん担当 24歳男性 】
『1週間程しかない、短い期間でのお部屋探しの中で、最後まで何事も素早く動いて下さり感謝しています。
 通勤の近道も実際に車で案内頂く等、これも伊藤さんのお人柄でしょう。
 最後まで誠実に対応頂き、部屋も気に入り、喜んでおります。
 本当にお世話になりました。 どうもありがとうございます。』
 
 二人とも、平日は隔日で夕方から練習、週末は半日練習や試合・遠征とスケジュールは過密です。
 肉体的な疲労と時間的な制約の中で、しっかりと仕事をこなし、上位の成果を上げることは決して容易ではありません。
 そうした中、先述の声に象徴される様に、一人ひとりのお客様の満足をも引き出してくれていることに、畏敬の念を抱く次第です。

 「お客様の喜びを、自らの喜びとする社員が、活き活きと働く職場環境を創造します。」
 
 経営方針の掲げる理想に、一歩一歩近付いていることを実感する、お客様からの有難い声です。

思考停止する脳

 尊敬する経営者の一人、日本マクドナルドの原田泳幸氏が、ホールディングス社長を退任。
 10年間に及ぶ改革の幕を引き、一線を退かれます。
 今の状況だけを見て厳しい声も聞こえてきますが、原田氏が同社の中興の祖であることは間違いありません。

 2003年に、日本アップルコンピュータから、異業種の外食産業へ転身。
 「マックからマックへ」と話題になりました。
 創業者の独善的な経営によって傾きかけた瀕死の状態を脱するべく、原田氏は次から次に改革の手を講じます。

・ 100円マックの発売
・ 24時間営業店の拡大
・ マックカフェの出店
・ 433店におよぶ閉店・・・

 『成功した取り組みには、「収益が悪化する」等と社内外の反対も多かった。
 体質が古かった日本マクドナルドの変革にはトップダウンが必要だったが、強力に進めるリーダーシップが指示待ち人間をつくる一因になった。』

 企業が変革を求められる時、或いは危機的な状況にある時、トップダウンは必須です。
 家が火事で燃えている時、座敷に子供達を集め、「皆はどうしたら良いと思う?」と民主的に知恵を集める父親は居ないでしょう。
 取るものも取り敢えず、「バケツに水を汲んでリレーしろ!」「消火器を持ってこい!」とトップダウンで指示し、火を消し止めようとする筈です。
 
 そうした状況下で、「親父うるさいなぁ!」「今、ドラマの最終回だから後で!」と反駁する子供も居ません。
 しかし、会社組織にあっては、自社の危機的状況を知ってか知らずか、火も煙も迫っているのにノンビリ構える社員も少なくないものです。
 だからこそ、原田氏の様な強いリーダーシップが求められます。

 一方で、そのトップダウンが強過ぎた場合、社員の脳は思考停止し、原田氏の言う「指示待ち族」が蔓延るのです。
 社員の考える力を引き出し、自主・自立・自燃の人を育て、後継者を指名することも、経営者の重要な仕事であることを痛感させられます。

忙しくとも心を亡くさない

 繁忙期真っ只中、現場は大変ですが、逆にこの時期、忙しくないと会社はやっていけません。
 「忙しい」という字の成り立ちとは言え、心を亡くしてはいけないのであります。
 いやいや、上手いとか上手くないとかではなくて・・・。
 この時期だからこそ、気になる事象を列記します。

【 不在の担当者宛ての連絡を受け電話を入れる 】
 報・連・相としては極めて大事なことです。
 但し、一呼吸置いて考えましょう。
 その場で電話すべきか否か。

 商談中のお客様にお断りする・・・。
 運転中の車を停める・・・。
 そうやって電話に出てみると、全く緊急性の無いケースも散見されます。 

 「それだったらメールか、メモを残してくれたら良いのに・・・。」
 受けた側は、そう感じます。

 また、食事中に電話がかかったり、呼ばれたりするケースも少なくありません。
 ただでさえ、食事をゆっくり摂ることが難しい繁忙期。
 せめて、昼食時間はゆっくりさせて上げたいものです。

 食事中の取り次ぎの模範回答。
 「申し訳ありません。
 只今外出しておりまして、一時間以内には戻りますので、帰り次第折り返させましょうか?
 もしくは、判ることであれば私が承ります。」
 休みの際も、同じです。

1 緊急性がある
2 お客様に御迷惑がかかる
3 他社員では判り得ない 

 この三点が絡み合って初めて、「休日(食事中)に申し訳ありません。」と成ります。

 一方、外出、休憩する側が求めるのであれば、「△△さんから電話があれば呼んで下さい。」と伝言する。
 また、外出先や帰社予定時間を明記しておくことも重要でしょう。

 忙しい時だからこそ、平静さを取り戻し、相手を思いやる心が肝要です。

やりたいことの変換装置

 以前も同じ様なことを書きました。
 新たなことにチャレンジする際、三つのカテゴリーに分別されます。

1 やりたいこと(欲求・願望)
2 やれること(スキル・能力)
3 やるべきこと(目的・責任)

 更にこの、願望と能力と責任の組み合わせによって多様に分かれます。

・ やりたいけれど、やれない、やるべきこと
・ やるべきではないが、やりたい、やれること

 仕事や鍛錬や摂生や勉強といったものは、一般的に「やれるけれど、やりたくない、やるべきこと」です。
 しかし、オリンピックを目指すアスリートや、資格取得を目指す受験生にとっては、その真ん中が「やりたい」に変わります。

 41歳のレジェンドジャンパー葛西選手が、所属する会社の相次ぐ破綻や、怪我や挫折にめげることなく、厳しく辛いトレーニングによって自らを高め、ソチの表彰台に立つことができたのは、逆境が好きだからではありません。
 
 私達、凡人は、「勉強しなければならない」とか、「今日中に片付けないといけない」という「やるべきこと」に直面しながらも、「遊びたい」とか「眠りたい」といった怠惰の欲求が勝り、挫折を余儀なくされます。

 イチロー選手や葛西選手やワタミの渡邉美樹社長といった、その道を極めた人達は、高い目標を設定することによって「やりたい」ことを変換し、継続的な鍛錬が己の「やれる」ことの幅を拡げ、結果的に「やるべきこと」が手繰り寄せられるのです。
 さしずめ、目標は「やりたいこと」の変換装置と言えるでしょう。

 「やるべきこと」「やれること」「やりたいこと」が三位一体で合致すれば、総ての事象と時間に感謝することができます。

みせかけの小善

 某オーナー様からのクレームを受け、店長と二人で謝罪に行って参りました。
 賃貸管理業はクレーム産業ですから、この場面だけを見て一喜一憂することはありません。
 ただ、TOPとして反省すべきは、事前にシグナルが発せられていたにも関わらず、それをやり過ごしたが故に招いた点にあります。
 
・ やったら良いことだし、「やれ」と指示することは簡単だけれど、現場は大変だろう
・ 今は繁忙期なので、落ち着いてから始めよう

 いかにも現場思いの、みせかけの小善が、大悪の結果の真因です。
 「できない理由を排除し、どうすればできるかの可能性を追求するポジティヴ集団を目指します」
 経営方針に美辞麗句を謳いながら、自らが率先して「できない理由」を探していたようです。
 遅きに失した感も否めませんが、早速、再発防止策を発信しました。

 さて、会社に新たな仕組みを導入する際、メリットと共にデメリットも生まれます。
 「手間がかかる」「コストがかかる」「人員が足らない」・・・
 現場からは、不平不満が出るかもしれません。
 中小企業経営者の師とされた、コンサルタントの故一倉定氏は、以下の言葉を残しています。

 『社長たるもの、お客様の要求を満たすために、自ら先頭に立って、社内に混乱を巻き起こせ!』

 かつて、安売り路線に傾注し過ぎ、瀕死の状態となった日本マクドナルドは、原田社長就任以降、改革の嵐が吹き荒れました。

 ・ 24時間営業店の拡大
 ・ 作り置きをしない

 これまでの「当たり前」を完全否定し、ぶっ壊した訳です。
 当然に、現場からは不平不満のうねりが渦巻きます。
 しかし、「いつでも開いている」「出来たてで美味しい」、そのお客様目線が正しかったからこそ、会社は息を吹き返したのです。

 会社の存在意義とは?、何のために仕事をするのか?・・・
 こうした局面でこそ、立ち戻る理念が重要です。

家賃の一番安い県

 賃貸仲介・管理のコアな数字、家賃についてです。
 まずもって、家賃が高いとか安いとか言っても、一括(くく)りにはできません。
 ワンルームとファミリーを同じ土俵では比べられないからです。
 
 すると、「同じ2LDKで・・・」と成りますが、10帖のリビングと18帖のリビングを同じ天秤にかけるのも乱暴でしょう。
 従って、一坪当たり幾らか?という、「坪単価」で比較します。

 2011年と少し古いデータですが、全国47都道府県で最も賃料の高いのは何処でしょう?
 これはサービス問題。
 そう、首都東京(9,059円)です。

 では、最も賃料の低いのは何処ですか?
 これが実は、我が愛媛(3,271円)なのです。

 一般的に、愛媛よりも民力が低いとされる、沖縄や高知を凌いで、ワースト1に輝いています。
 「四国は田舎だから・・・」
 そう思うかもしれませんが、同じ四国の香川県は14位(4,459円)と上位です。
 18坪程度の、広めのファミリー物件に当てはめて比較してみます。

1位 東京 163,000円
    
14位 香川  80,262円

47位 愛媛  58,876円

 更に、愛媛と香川では、地価が倍半分違います。
 しかも、家賃が安い愛媛の方が倍です。
 一般的な住宅地のザックリとした坪単価は、香川なら15万円、愛媛なら30万円。
 200坪の土地を買い、一室800万円で20戸のマンションを建てたとしましょう。

香川 200坪×15万円+800万円×20戸=総投資1億9000万円 8万円×20戸×12ヶ月=年収1920万円(利回り10.1%)
 
愛媛 200坪×30万円+800万円×20戸=総投資2億2000万円 6万円×20戸×12ヶ月=年収1440万円(利回り 6.5%)

 建築費は大差ありません。
 地価が安くて家賃の高い高松市なら、土地から興しても10%以上の利回りが期待できます。
 地価が高くて家賃の安い松山市なら、利回りは3ポイント以上下落して6.5%に留まります。
 
 エリア特性を踏まえての提案が、いかに重要か。
 これらの数値からも明らかです。

勉強を楽しむ

 先日のFP教育研修の席で、懐かしい方と再会しました。
 前職で分譲マンション部長拝命直後、土地をお世話頂いた業者様(女性)です。
 その方も当時、創業間もなく、宅地建物取引主任者の資格取得が同年であったことから意気投合。
 相続が絡んだり、近隣問題がこじれたり、難産のプロジェクトでしたが、何とか二人三脚で乗り切りました。

 「あの年(H7年)の試験は難しかったですねぇ」
 同じ時間を共に戦った、戦友ならではの共感です。
 近年の合格ラインは、35点前後で落ち着いていますが、H2年26点、H7年28点と、過去二回だけ20点台の年がありました。
 合格者ですら、半分近く落とす計算になります。

 但し、宅建は上位の約15%を拾い上げ残りを切り捨てる、いわゆる「足切り試験」なので難易度自体は無関係です。
 試験終了後、「いやあ、今年は難しかったっすよ」と、いかにも試験の難易度が高かったから合格できなかったかのように言い訳する輩がいますが、難しいのは貴方だけではありません。 
 さて、自分はこの年、自分に課した決め事がありました。

 ★ 毎日4時間以上の学習

 本気で取り組んだのは試験の5ヶ月前からです。
 「毎日4時間やらないと合格できない」「毎日4時間やれば必ず合格できる」
 この裏表の標語が、心の拠り所でした。

 従って、今日2時間しかやらなかっ場合は明日6時間と、借金が翌日に繰り越されます。
 仕事の都合上、明日は勉強できないと思えば、二日前から6時間ずつ勉強して貯金を作るのです。
 
 飲み会の時には、「宅建に合格するために21:45まで」と宣言した上で、細かく時間を区切って捻出します。
 21時とか22時といった切りの良い数字の場合、その場が盛り上がっている時には、ついつい超過しがちです。
 細かく区切る程、時間は明確になり、周囲に対して本気度が伝わり易くなります。

 これは、誰から強制されるものでもなく、自分が決めた目標であり、自分が決めた行動計画です。
 自分との約束ですから、苦痛に感じることはありません。
 寧ろ、「良し、今日は2時間貯金したぞ。明日の朝はゆっくり休もう。」と楽しみも見出せるでしょう。
 問題集を解いて20点→25点→30点・・・、徐々にレベルが上がってくると、勉強自体が面白くなります。

 4月16日の社内模試まで残り二ヶ月。
 貴方は勉強を楽しめていますか?

FPに学ぶ教育・訓練

 昨日、告知した通り、日本FP(ファイナンシャル・プランナー)協会愛媛支部のお招きを受け、継続教育セミナーの壇上に立ちました。

 FP資格は合格して終わりではなく、協会の定める「FP学習ガイド」の内容に該当する以下の課目について、定められた期間内に15単位以上(FP実務と倫理を含む3課目以上で)を取得する必要があります。
 大学と同様に、単位が不足すれば更新できません。

① FP実務と倫理
② 金融資産運用設計
③ 不動産運用設計
④ ライフプランニング・リタイアメントプランニング
⑤ リスクと保険
⑥ タックスプランニング
⑦ 相続・事業承継設計

 当然ながら私は、③不動産運用設計の項目について、80分の時間を頂きました。
 タイトルは「FPとして踏まえるべき不動産価格と需給バランスの変遷」。

 それにしても、FPの教育・訓練の仕組みは素晴らしい。
 というよりも、5年毎の更新時一日講習のみの、宅地建物取引主任者のそれが杜撰過ぎます。
 定期的に開催される主任者・業者向けのセミナーも、罰則規定が無いため形骸化は否めません。

 法改正や税制改正や景況感の移ろいは、実務にリアルタイムで反映させる必要があります。
 お客様に提案すべきプロが、プロフェッショナルで在り続けるために、最低限の教育・訓練は必須です。 

 講義の中でも触れましたが、FPの方が不動産について勉強する必然性以上に、我々不動産業界人こそFP的な視点に学び、取り入れるべきでしょう。

ビジョナリー・カンパニー

 本日は午後から、久々に社外の方を前にしてお話しする機会を頂いています。
 某団体の教育研修です。

 表向きの演題は、「需給バランスに見る不動産価格の変遷」と謳っていますが、初めての試みで「ジェームズ・C・コリンズ」著「ビジョナリー・カンパニー」四部作を骨格として、自分の経験に照らしお話しすることにしました。

 「ビジョナリー・カンパニー」は、世界的に卓越した企業の共通項を徹底的に分析・検証し、成功の方程式を導き出した、全4巻からなる世界的な名著です。

Ⅰ 「時代を超える生存の原則」
 ① 基本理念が無くてはならない
 ② 進歩への意欲を常に維持しなければならない
 ③ 基本理念を維持し、進歩を促すための、一貫性が取れた組織でなければならない

Ⅱ 「飛躍の法則」
 ① 規律ある人材
 ② 規律ある考え
 ③ 規律ある行動
 
Ⅲ 「衰退の五段階」
 第一段階:成功から生まれる傲慢
 第二段階:規律なき拡大路線
 第三段階:リスクと問題の否認
 第四段階:一発逆転先の追求
 第五段階:屈服と凡庸な企業への転落か消滅

Ⅳ 「自分の意志で偉大になる」 
 ① 徹底した「行動の一貫性」を示す
 ② 科学的に実証できる根拠を頼りにする
 ③ 最悪の状況を想定して、日頃から準備を怠らず、リスクを抑える
 
 この大見出しだけでも、私にとってはリアルに響く言葉ばかりです。
 上手く伝えられるか判りませんが、精一杯務めさせて頂きます。

三番目のタイ

 日頃よく、「タイよりもマス」という言葉を使います。
 
 ☓ 宅建に合格しタイ
 ◎ 宅建に合格しマス

 宝くじの様に、運を天に任せるものであれば、「当選しタイ」という願望で構いません。
 宅建合格は、自分自身が合格レベルに達するまで勉強すれば良いだけの話し。
 自助努力で何とかできる訳ですから、他力依存の「しタイ」ではなく、「しマス」の宣言が正しいのです。

 ある方のブログに、三尾のタイの話がありました。
 人間の心の中に棲(す)む、タイです。
 これは、欲求段階の順番通りに並んでいます。
 
1 認められタイ
 初見であれば、事前にHP等で勤務先を調べて、相手を知ってから会う。
 名前でお呼びする。
 再来なら、「いつもありがとうございます」と声掛けする。
 
2 褒められタイ
 単なるお世辞や、社交辞令では響かない。
 しっかりと目を見開き、良い部分にフォーカスし、率直に褒める。

 この二つは、自分が受け身で、相手から「して貰って」嬉しい内容です。
 三歳の幼児でも、褒められれば笑顔に成るでしょう。
 ところが、人間という動物は複雑で、成長すると「貰う」だけでは満足できなくなります。

3 お役に立ちタイ
 良いお部屋を御案内して、入居者様に満足して貰いタイ。
 管理物件の空室を埋めて、オーナー様に喜んで貰いタイ。

 最後のタイは、自分ではなく、他人を喜ばせるためのタイです。
 私の切なる願望は、社内にこの3番目のタイを溢れさせタイと思っていマス。

居酒屋応援団の釈明

 先日、同級生との飲み会の席、TVではソチオリンピック「スノーボード・ハーフパイプ」の生中継。
 一同、大声援で見守った次第です。

 今大会、日本人初の表彰台に立った、銀メダルの平野歩夢選手、銅メダルの平岡卓選手は、大舞台でも物怖(お)じすることなく、華麗な技を見せてくれました。

 一方、地元の生んだ青野令選手は、実力を出し切れなかった様です。
 そこで、居酒屋応援団からは、「何やっとんだ」「期待外れ」のブーイングが飛びます。
 勿論、期待していた思いの裏返しではあるのでしょうけれど・・・。

 そもそも、愛媛県の温暖な気象条件は、冬季五輪競技者にとって圧倒的に不利です。
 青野選手が愛媛に定住しながら、2006~7年ワールドカップ総合優勝を果たし、世界のTOPに立ったことは偉業という他ありません。

 その大きな原動力となったのは、東温市に1999年OPENした、西日本初の屋内スキー場「アクロス重信」です。
 地元に施設があるということは、練習機会という点で、大きなアドバンテージに成ります。

 ところが2012年、経営不振から「アクロス重信」が閉鎖。
 青野選手は悩んだ挙句、翌2013年松山大学を中退し、地元を離れる決断をしました。
 彼は言い訳もしませんが、直近2年間の環境変化が、競技人生に大きく影響したことは間違いないでしょう。

 結果がすべて、そして「たら・れば」は無い世界ではありますが、私は青野選手の健闘にエールを送りたいと思います。 

輝き続けるための葛藤

 今年、鳴り物入りでセリエA「ACミラン」へ移籍した、本田圭佑(27)選手に向けられる目が、日に日に厳しくなってきています。

 期待に応えられなかった背番号10には、容赦ない批判が待っていました。
 シードルフ監督には、記者からの厳しい質問が飛びます。

 「本田は全く試合に絡めていなかったが、あれでいいのか?」

 2日付のトゥット・スポルト紙は、本田選手をチーム最低の4・5点と採点。
 「悪夢の夜。 金髪以外目立たなかった」
 まさに言いたい放題です。

 ビッグマウスとタフな心臓が売りの筈の本田選手が、意外にも胃腸炎に悩まされていることから、精神的ダメージの深さを憂慮します。
 
 思い出されるのは4年前、WBCでのイチロー選手です。
 連続世界一のかかった檜舞台で、序盤イチロー選手は活躍できませんでした。

 高まり過ぎる程に高まった周囲の期待、プライド、自己イメージ・・・それらとは大きくかけ離れ、打てない現実とのギャップ、チームメイトやファンに対する申し訳なさ、不甲斐ない自分に対する歯がゆさ。
 様々な思いが去来し、心身共に疲労困憊(こんぱい)・・・。

 そうした状況下でも最終戦、決勝タイムリーを放つ凄味が、イチローのイチローたる所以(ゆえん)でしょう。
 しかし直後、ストレスに起因する胃潰瘍によって故障者リストに入り、開幕8試合を欠場する事態となりました。

 努力と摂生と鍛錬によって、頂点に君臨するTOPアスリート。
 そのポジションを維持するために、水面下では凄まじく壮絶な葛藤があります。

 かつて松下幸之助翁が、経営不振に苦しむ販売店店主に向け、「血の小便が出るまで苦労したでしょうか?」と問うたそうです。
 スポーツも、ビジネスも、本質は同じかもしれません。
 
 華やか、煌(きら)びやかな舞台上だけでなく、その裏側に潜む、努力や労苦に目を向け、そこに学びたいものです。

両目は瞑らない

 経営者として、実に悩ましい問題があります。
 店長に対するエンパワーメント(権限委譲)と、一般社員とのコミュニケーションのバランスです。

 我が社は中小零細企業とは言いながら、4店舗5部門を抱えています。
 従って、各店舗の運営は店長に委ねざるを得ません。
 店を繁栄させるのも、衰退させるのも、店長次第です。

 各店長が、個人商店の商店主の様な使命感と行動力とで臨んでいるからこそ、我が社の今日があります。
 こうした人材を何人創れるか否かで、会社の未来が決まると言っても過言では無いでしょう。

 さて、稀にですが、上司に対する不満や要望の声が伝わることもあります。
 そうした声に対し、真摯に向き合い、耳を傾けるのは社長の役割です。 

 仮に横領しているとか、セクハラがあるとか、明らかにコンプライアンス違反の内容なら、直ちに本人から事情を聴き、事実であれば即座に対応します。
 但し、マネジメントの進め方や、マネージャーの個性の問題であれば非常に難しい訳です。

 例えば、「指示・命令が高圧的だ」と言われても、その事象だけでは捌けません。
 そんな上司を何人も見てきましたし、それが皆ダメな上司かと言うと、必ずしもそうでもなかったりします。
 我が身に照らし過去を振り返りますと、中間管理職であった自分の問題点を、上司に問われる機会もありました。

 そうした声を上げる社員も、止むに止まれず、良かれと思ってのことですし、その勇気は称賛に値します。
 だからと言って、社長が社員の声を真に受け、有無を言わせず店長を一喝したらどうでしょう。
 子供のケンカに親が出ていく様なものです。
 上司の立場は地に堕ち、リーダーシップが取り難くなり、社員との関係はギクシャクしてしまうかもしれません。
 
 当然、社長も店長も未熟な部分はあると思います。
 とはいえ、上意下達は組織のルール。
 任命したからには、その上司を信頼するのが社長の務めです。

 どっちつかずに聞こえるでしょうけれど、いつ何時でも声は、しっかりと受け止めます。
 そして、片目は瞑(つぶ)ったとしても、両目を瞑るつもりはありません。

楽しむという言葉の真意

 ソチ冬季オリンピックが開幕しました。
 モーグルの上村愛子選手は、5大会連続出場・・・この記録だけでも素晴らしいことです。
 通算20年以上、日本の最高峰に立ち続けている訳ですから。

 「何が何でもメダルを取りたい」
 強い願望が、彼女を突き動かしてきたのでしょう。

 7位 → 6位 → 5位 → 4位
 着実に順位を上げてきたものの、あと一歩届かず、前回のバンクーバー大会では、「何でこんなに一段一段なんだろう・・・」と悔し涙を流します。
 
 これまでの無念と、競技人生の総てを賭けて臨んだソチ大会。
 結果は無情にも4位と、またもやオリンピアの神は微笑んでくれません。
 しかし、競技後の表情とコメントは、実に晴々としたものでした。
 
 『終わった時に、点も見ずに泣いてました。
 結果は、メダルを取れなかったんですけど、ソチまで準備してきたこと、こういう風に滑りたいと(イメージしていたこと)、失敗なくとにかく攻めて滑りたいという(思い)が、3本全部かなったので、すごい清々しい気持ち。
 それが皆さんに伝わるような滑りが出来ていた(とした)ら、今までに出来なかったことなので、すごく嬉しいです。』
  
 同日、トリノオリンピック女子フィギュアスケート金メダリストの荒川静香さんが、TV番組で共通の思いを語っていました。

 『本番を前にした選手が、「楽しんで滑りたい」と口にします。
 ともすれば「不謹慎」だとか「緊張感が無い」という風に誤解されがちだが、本質は違う。
 アスリートにとっては、練習で積み上げてきた自分の技術を、100%出し切ることが快感であり、それが「楽しむ」という言葉の真意なのです。』

 確かに、競技直前に怪我をしたり、思わぬミスで記録が伸びなかったり、本来の実力を発揮することができず、不完全燃焼に終わった場合には、楽しむことはできません。
 
 これは仕事にも通じます。
 一件一件の商談も、宅建の試験も、「力をすべて出し切った」そう言い切れるだけの強さを身につけるべく、日々精進しましょう。

 笑顔も涙もコメントも、金メダル以上の輝きを我々に与えてくれました。
 上村選手、感動をありがとう!

何処へ行きたいのだろう

 年が明けてから、中途採用の面接機会が増えています。
 年配の方も多数エントリーして来られますが、最近目立つのは20代前半の方々です。

 これまで、少なく見積もっても千人以上は面接してきました。
 一時間足らずで、良い人材を見抜くことは、大変難しいものです。
 一方で、心構えが希薄な人材は、すぐに判ります。

松岡:「志望動機は何ですか?」 → 「お客様をご案内してお部屋を提案するのが好きなので。」
松岡:「それは他社でもできますよね?」 → 「あ・・・はい。」
松岡:「他社ではなく当社を選んだ志望動機は?」 → 「はい、求人票の条件を見比べて・・・。」
松岡:「給与や休日数や福利厚生面の比較ですか?」 → 「い、いや、そういうつもりでは・・・。」
松岡:「会社のホームページはご覧になりましたか?」 → 「はい!拝見しました。」
松岡:「何が印象に残っていますか?」 → 「各店舗のブログを見せて頂いて和気藹々として楽しそうだなと。」
松岡:「お客様ならそれでも良いけれどね。」 → 「えっ?」
松岡:「ところで経営理念には目を通しましたか?」 → 「い、いいえ。すみません・・・。」

 旅行を思い立ち、出発の準備を入念に行う。
 乗り込む船に、リクライニングシートが完備されているかどうか、売店はあるか、食堂はあるか、チケット代は幾らか、船内の温度設定は、毛布と枕は・・・事前調査に抜かりはない。
 
 「切符を拝見します」

 乗船口で船員に呼び止められ、ふと気づいた。
 はたしてこの船は何処行きなのだろう? 
 そして私は、一体何処へ行きたいのだろう?

道を譲る人は譲られる

 先般、次の教えを引用して紹介しました。

「良いことも、悪いことも、与えたモノは必ず自分に還ってくる。
 但しそれは、与えたAさんではなく、Bさんから還ってくるかもしれない。
 今日与えたからといって、明日還ってくる訳でもない。
 一年後かもしれないし、十年後かもしれない。
 従って、短期的には損得の割りが合わないと感じることもある。
 しかし、長期的な視点で俯瞰(ふかん)すると、必ず帳尻は合うのが人生。」

 具体的事例で言うと、お金を拾ってそのままポケットに入れれば、「儲けた」と思うかもしれないけれど、何れ財布を落とすか、ギャンブルで無くすかして身につかないものです。
 ちなみに私は過去、何度か財布を拾って警察に届け出ていますが、自分が落とした財布も、善意の人の手で届けられていました。

 勿論、短期的には儲けにならない仕事も多々ありますし、親切にした相手から裏切られることもあります。
 見返りを求めることなく誠実に尽くしていれば、最終的には報われるのだと信じて、目の前の事象に対処することが、幸福な人生の第一歩でしょう。
 さて、この話を受けて、松山久米店の大野店長が、更に判り易い事例を話してくれました。

 『車を運転している時に道を譲ると、自分も譲って貰い易くなる』

 確かにその通りです。
・ 渋滞中の道路で、横道から出て来ようとする車が見えた
・ 車線減少の合流地点で、右車線の車がウインカーを上げた

 そこで、譲るor譲らないの選択。
 心に余裕の無い時は、ついついブレーキでは無く、アクセルを踏み込むこともあります。
 
 自分が相手の立場なら、誰しも譲って貰いたいもの。
 なかなか譲ってくれない場合、イライラして腹が立つこともあるでしょう。
 
 譲って下さる人がいれば、手を上げて御礼をし、気持良く運転できます。
 そして、自分も譲ろうと思うものです。

 譲って貰いたい、だけど譲るのは嫌だ・・・こんな身勝手な人ばかりでは、事故も諍(いさか)いも増えてしまうでしょう。
 横断歩道を渡ろうとしている、歩行者に気付いた時も同じです。
 与えたモノは必ず還ってきます。

心を開きなさい

 facebookでupした通り、マルブン真鍋社長から「ナトゥーレ・ナトゥーラ」の新メニュー大試食会に招待されました。
 産地直送のこだわり食材を使った絶品料理の数々を常務が紹介し、社長が目で見て舌で味わい、矢継ぎ早に質問を繰り出し、瞬時の内に簡潔で的確な指示を返す。
 普段、何気なくランチを頂くだけでは知り得ない、商品開発の裏側に接することができ、大変有意義でした。

 さて、熊本産赤牛ステーキの美味しさ以上に刺激的だったのは、久々に真鍋社長と過ごした濃密な三時間です。
 たまたまの降雪により、後の予定がキャンセルとなったのが幸いしました。

「経営品質賞を受賞する企業、ベンチマークとされる企業は、二通りに分かれる。

 ひとつは、成果が上がる、或いは失敗しないための行動パターンを徹底的に科学し、システム化することによって成功へのレールを敷き、社員にきっちりとトレースさせる企業。

 もうひとつは、理念やヴィジョンをインプリントし、感性に呼びかけ、その目的に至るためのルートや手法は社員個々に委ね、自ら考えさせる企業。

 どちらが良いかではなく、どちらを目指すのかということ。」

 前職の会社は、どちらかと言えば前者でした。
 私自身に刷り込まれているDNAも当然に同じ。
 マルブンは、明らかに後者です。
 
 HONDAcars中央神奈川、netzTOYOTA南国、武蔵野、美容室のBAGZY、リッツカールトンホテル・・・。
 何れも素晴らしい企業ですが、少し勉強したことのある方なら、先述の色分けは容易でしょう。

 マルブンのスタッフの方々を見ていると皆さん、笑顔で、活き活きとしていて、仕事を楽しんでいらっしゃるようです。
 できることなら、そういう会社でありたいもの。
 
 真鍋社長からのアドバイスは「もっと心を開きなさい」・・・実に的を射た、心に染みる言葉です。
 ありがとうございます。
 そして、御馳走さまでした。

言葉の領収証

 今週は、トラブルウィークです。
 月曜日から、ややこしいトラブルが連発しています。
 原因を一言で言うならば、「言った言わない」。

 「あの場で聞いたでしょう?」 → 「いいえ聞いてません。」
 「こう言ったじゃないですか?」 → 「いや言ってない。」

 社会人になって35年、こうしたトラブルを数え上げれば枚挙に暇がありません。
 
 一旦、陥(おちい)りますと、どれだけ自論に自信があったとしても、決して抜け出せないジレンマ。
 寧ろ、強弁すればするほど、深みに嵌(は)まり込みます。
 相手が敵対する関係なら、突き放して幕を引きこともできますが、今後も良好な関係を維持すべき相手なら、どこかで妥協点を見出すべきでしょう。

 コミュニケーションの原則は、「どう言ったか」ではなくて「どう伝わったか」。
 相手に上手く伝えられない、自分の稚拙さを反省し、自己責任で受け止めるのが大人の対応です。
 さて、こうしたトラブルを未然に防止するにはどうすれば良いでしょう。

① 最後に念を押す
 言葉は流され、言った端から消えていきます。
 商談の最後に、「確認ですが、このまま進めて良いですね?」と確認すること。
 人間は互いに、都合の良い方向で解釈してしまうだけに、敢えて藪(やぶ)を突(つつ)く勇気も必要です。

② 議事録を残す
 議事録と言うと大袈裟に聞こえますが、メールでも結構です。
 大切な商談や打ち合せの後、決定事項やポイントを、関係者一同に送付するだけで齟齬(そご)は少なくなるでしょう。
 「メールよりも面談の方が・・・」と屁理屈で返されることもあります。
 しかし、それはTPOによります。
 電話や面談では、まったく同じ情報を、リアルタイムで、一斉に周知することはできません。
 
 このトラブルの後、前職の会社の同僚と商談しました。
 すると、懐かしい「打ち合わせ事項」を用い、記録を取りながら話を進めています。
 これは二枚複写になっており、商談の最後に内容を確認し、サインを貰い、互いに一枚ずつを保管するもの。
 いわゆる「言葉の領収証」です。

 言った言わないの属人的トラブルを未然に防ぎ、自社のリスクを最小限に留めるには、仕組みから変える必要があることを、改めて実感しました。 
 

朝活のススメ

 先日の日経新聞に、「朝型勤務の効用は?」と題する記事がありました。
 朝型人間の私としては、我が意を得たりと共感した次第です。

1. 通勤ラッシュを避けられる
 私も長距離通勤だけに、早朝出社で15〜20分は短縮可能です。
 年間では、80時間もの時間を創出できます。

2. 電話も来客も殆どなく、声をかけられ中断することもない

3. 始業前に考えをまとめておくと、部下への指示の仕方が変わる
 場当たり的な対応では、指示もさみだれ式になってしまう。

4. 早朝は、夜の残業よりも2倍効率が上がる

5. 夜早く帰宅することで、趣味や自己啓発に時間を当てられる

6. 夕食の時間が早く、規則的で、健康的になる

 ちなみに、大手商社伊藤忠は、20:00以降の残業を禁止して四ヶ月。
 出勤時間が早くなり、効率が上がり、社員にも好評だそうです。

 一緒に朝活してみませんか?

一人静かに誠実な人

 先月の中小企業家同友会で、大栄電機の大野社長から紹介頂いた一遍の詩をご覧下さい。

『世界中の誰もが自分を称賛しても、
 私は一人静かに満足して座っている。

 世界中の誰もが私を見捨てても、
 私は一人静かに座っている。』 
          ウォルト・ホイットマン

 周囲の声や風評に右往左往するのではなく、常に冷静に自分を見つめ信念を貫く・・・。
 実に素晴らしい生き方だとは思いませんか。

 とはいえ、信念を貫くのは並大抵ではありません。
 反対や妨害にも屈しない、批判や誹謗中傷にも心折れない、強い意志が必要です。

 自分自身、周囲の方からどう見られているかを大いに気にします。
 称賛を心地良く受け止め、批判には立腹し、釈明ばかり頭を巡らせ、一喜一憂する愚か者です。
 では具体的に、信念の人を挙げてみます。
   
 党を割ることも厭(いと)わず、原発廃止を訴える小泉純一郎氏。
 慰安婦発言によって物議を醸(かも)しながらも、持論を曲げない橋下徹氏。

 前もって申し上げておきますが、ここで政策論争をするつもりはありません。
 発言の是非は、置いておきましょう。
 熱狂的な支持を受けようとも、国際的な批判に晒(さら)されようとも、ぶれない姿勢は尊敬に値します。
  
 誠実 = 一貫していること

 一人静かに、誠実な人を目指します。

背番号19に刻む雑草魂

 MLB「ボストンレッドソックス」で活躍する上原浩治選手は昨年、日本人として初めてワールドシリーズの胴上げ投手と成りました。
 NPBの「読売ジャイアンツ」でも、初年度20勝4敗で最多勝と勝率一位、2.09で最優秀防御率、179個で最多奪三振、新人王、ベストナイン、MVP、ゴールデングラブ賞、沢村賞・・・と、賞という賞を総なめ。

 その実績を見れば、陽の当たる場所だけを歩んできたかに見えます。
 ところが、上原投手の半生を辿ってみますと、必ずしも順調では無いようです。

・ 中学には野球部が無かったため、陸上部に所属
・ 高校進学と共に野球部に入部するも、ポジションは外野手
・ 三年で投手にコンバートするも、エースの陰で登板機会殆ど無し
・ 運動能力&学力、自信満々で大坂体育大学を受験するも、不合格で浪人

 恵まれた環境でもなければ、順風満帆でもなく、寧ろ挫折の連続でした。
 しかし、ここからの奮闘・努力が凡人との違いです。

 予備校に通いつつ、家計への負担を軽減すべく夜間の道路工事のアルバイトに勤しむ傍(かたわ)ら、ジムでのトレーニングを重ねます。
 一年後、目指す大学に見事合格、念願の野球部に入部した上原投手。
 投じる球は、一年半振りというブランクにも関わらず以前よりも球威が増し、球速は146㎞を記録したそうです。

『浪人時代が一番辛かった時です。
 「これから自分はどうなるんだろう?」「野球を続けられるんだろうか?」
 先の見えない不安に落ち込みました。
 あの頃のことを思えば、今、野球をできていることの嬉しさを実感できます。』

 背番号「19」は、暗黒の浪人時代である19歳の時の気持ちを忘れてはならないと刻んだものです。
 座右の銘は「雑草魂」。
 その言葉のままに、踏まれても踏まれても、逞しく這い上がってきました。

 夢を諦めない、逆境はチャンス、今の環境に感謝、上原投手の生き様は教えてくれます。

努力のリターン100%

 最近の風潮として、本来とても良い意味合いなのに、敬遠されがちな言葉があります。
 例えば・・・。
 
・「一所懸命」(一生懸命)
・「努力」
・「がむしゃら」
・「情熱」

 年輩の管理職が口にするなら、「また始まった」と疎んじられる覚悟が必要です。
 汗をかいて頑張る「熱さ」が、「ダサイ」ことと揶揄される恐れすらあります。

 テニスの松岡修三の様など根性アプローチよりも、シアトルマリナーズのイチローの様にクールな生き方がカッコイイというニュアンスは判らないでもありません。

 しかし、くれぐれも勘違いしてはならないこととして、人並以上に汗をかき、がむしゃらな努力を継続しているからこそ今日のイチローはあります。
 地を這い泥を舐める努力の過程をアピールするのではなく、華麗な姿のみファンには見せるべきだという、プロフェッショナルとしての拘(こだわ)りが、そう感じさせないだけ。
 水面を悠然と泳ぐ白鳥は、水面下で懸命に水を掻いているから美しいのです。

 さて、頑張りズムを冷めた目で、ニヒル(虚無的)に捉えるのは、報われない時代背景も関係しています。

 「努力したからといって、必ず成功するとは限らない」
 「がむしゃらに頑張ったとしても、どうせ評価されない」

 おっしゃる通りです。
 但し、裏を返せば、成功した人は皆、人並み以上の努力をしています。
 つまり、がむしゃらとか努力とか一所懸命といった言葉は、成功のスタートラインに立つための条件なのです。
 
 一所懸命がむしゃらに頑張った結果、自分の思い描く成功のゴールに辿りつけなかったとしても、その努力が無駄に終わることはありません。
 努力のリターンは、必ず100%以上です。

五部門完全達成!

 本日より、繁忙期真っ盛りの2月に突入。
 その前哨戦となる1月は、社史に残る記念すべき月となりました。

 全社目標達成率、実に180%!
 それよりも特筆すべきなのは、全5部門目標達成、史上初となる完全達成です。

 1月25日 大洲駅前店 達成!
 1月25日 松山久米店 達成!
 1月28日 松山南店  達成!
 1月30日 松山本部  達成!
 1月31日 松山北店  達成!

 松山北店の最終契約は、昨夜の20:00からという、執念の追い込みを見せてくれました。 
 月並みな言い方しかできなくて誠に申し訳ないのですが、この成果は社員一人ひとりの頑張りの賜物です。
 社長も、店長も、重い責任を背負っていますが、一人の力は限られています。
  
 一説によると一般的な会社では、上位2割の優秀な営業マンによって、利益の8割を叩き出すとか。
 しかし、資本力にモノ言わせ、4番バッターばかりをズラリと並べた、かつての読売ジャイアンツが楽勝とはならなかった様に、1+1は必ずしも2にならないのがチームプレーの醍醐味と言えます。

 一部のハイパフォーマーによって底上げされるよりも、個々の力が引き出され、1+1が3にも4にも成り、総合力で打ち勝てる強さが目指すべき組織です。

 2月3月は本当に大変ですが、明るい未来のための正念場。
 力を合わせて乗り切りましょう!
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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