fc2ブログ

過ち無きが上にも

 名門ホテルチェーンによる、食材偽装問題が続発しています。
 裾野の拡がりから、氷山の一角ではないかという疑念も拭えません。
 
 経営の神様と呼ばれた松下幸之助翁の著書「指導者の条件」には、こうあります。

 『信用は一朝一夕で得られるものではない。
 長年に渡る誤りのない、誠実な行いの積み重ねがあってはじめて、次第しだいに養われていくものであろう。
 しかし、それでいて失われる時は早いものである。
 長年に渡って正直だという信用を得たとしても、一度ウソをつけば折角のその信用も、たちまちにして雲散霧消してしまいかねない。』

 まさにその通り、高いお金を払ってでも、一流ホテルのレストランで食事をするのは、安全・安心・信用あるからこそ。
 であるにも関わらず、その期待を裏切った代償は小さくありません。
 また本著には、今日の事態を予言していたかの様な記述も残されています。

 『昔であれば、名門であるとか老舗であるといった場合は、過去に培われた信用の力がモノをいって、少々の失敗や過ちがあっても、直ちにそれが信用の失墜とは成らなかったかも知れない。
 しかし、今日は変化も激しく、情報も一瞬にして世界の隅々にまで届くというほどの時代である。
 ちょっとした失敗、過ちでも致命的に成りかねない。
 だから、指導者は信用を維持し、高めていくために、過ち無きが上にも過ち無きを期していくことが大切なのである。』

 かつて、雪印、不二家、三菱といったブランドは、致命的とも言える信用失墜の洗礼を受けました。
 その後復活できた理由は、やはり過去の信用の後ろ盾あってこそです。

 我々の様な中小零細企業が同じ問題を起こせば、砂の城の如く脆くも崩れ去ってしまうでしょう。
 過ち無きが上にも過ち無きを期していくことは必然なのです。
スポンサーサイト



片付病と取り敢えず病

 B型人間に特に多いそうですが、私も不定期に襲われます。
 それは「片付病」。

 普段はだらしなく散らかし放題のくせに、突然思い付いた様に模様替えと片付けをやり始め、一旦スイッチが入ると途中では止まらない・・・。
 
 前職時代、店舗やマンションギャラリー巡回の際にも、よく発症しました。
 スタッフにとってみれば、滅多に来ない役員が、何ヶ月振りかに来たかと思えば、激励もそこそこに、腕まくりして荷物をひっくり返し、片付け始めるのですから堪りません。

 基本的に、モデルルームや接客ルームは何処も整然としています。
 一方、待機所であるオフィスやバックヤードは惨憺たる有様です。

 「お客様の目に触れないから」という意識なのでしょうけれど、それが甘い。
 職場の乱れは心の乱れ、お客様にもしっかり伝わります。 
 
 自分の経験上、広い店舗ほどバックヤードが雑然としています。
 広いが故に広いなりに使ってしまうからです。

 「取り敢えずここに置いておこう」・・・これも病気「取り敢えず病」。
 「取り敢えず」とは「後で片付ける」という意味ですが、仮置きのままでも「取り敢えず」仕事に支障が無いため、「取り敢えず」そのままで使い続け、いつの間にか、知らず知らず、気付いた時には、足の踏み場も無くなってしまうのです。

 狭い店舗であれば、モノを置くスペースが無いため、「取り敢えず」は利きません。
 捨てるか否かを瞬時の内に判断せざるを得ないため、狭いけれどコンパクトにまとめられます。

 蛇足ですが、在庫管理について。
 コピー用紙や封筒といった消耗品は、極力一ヶ所で管理すべきです。
 表の収納BOXの中と裏の段ボール・・・という風に、複数個所に置いてしまうと、正確な在庫数把握が難しくなります。
 結果、欠品が生じてしまったり、段ボールに在庫があるのを気付かずに重複発注してしまうからです。

 ◆ 整理 = 要らないモノを捨てる
 ◆ 整頓 = 要るモノを取り出し易く並べる

 目に触れ難い場所だからこそ、何が、何処に、どれだけあるかを、誰が見ても判る様、整理整頓していきましょう。

仕事の楽しみ方

 戦国時代の武将「小早川隆景」が、次の言葉を残しています。

『人の話を聞き、ためらいも無く「ごもっともです」「その通りです」と調子を合わせる人間に限って、本当に判ったためしはない。
 
 真に人の意見を聞く者は、「何故そうなるのですか?」「でも、こういう弊害があるのでは?」と、自分が納得するまでしつこく食い下がってくる。

 納得していないにも関わらず、「相手が気を悪くするのではないか?」等と遠慮して、もの申さない輩は、本気で話を聞いていない証拠だ。」

 この話は極論です。
 中には、その話の価値観や意味を充分に理解・咀嚼した上で同調する、勘の良い人も居るでしょう。
 
 ここで隆景が言うのは、いわゆるyes man。
 会社の理念や方針を充分理解している訳でもなく、自分自身の価値観やポリシーも曖昧なまま、上司や経営者の話に表面上だけ調子を合わせ、波風立てず、長いものに巻かれているだけの太鼓持ちを指します。

 私も経営者である前に人間です。
 批判や反対の意を唱えられるよりも、称賛や賛同の方が心地良く感じます。
 しかし、先述の様な、その場限りの迎合や、気の無い返事は伝わるものです。

 ルールを知らないままで、バレーやソフトの試合を観戦しても面白くありません。
 観戦するよりも、実際に身体を動かす方が百倍楽しめます。
 疑問や不満がくすぶったままよりは、納得して前向きにプレーする方が、より充実した時間に成ります。
 
 一生の中で、少なくとも三分の一は携わらざるを得ないのが仕事です。
 どうせなら、自主性、主体性を持って、当事者意識、参画意識を高め、本気で仕事を楽しみましょう。

物心両面の豊かさの追求

 賃貸仲介、賃貸管理業界の賃金ベースは、総じて低いようです。
 仕事の持つ社会的意義や、責任の重さからすると、もっと貰っても良いでしょう。
 色々とその理由を考えてみたのですが、「市場価値」という言葉に集約されます。

 ・ 無資格者でも就職できる
 ・ 短い期間で戦力化できる

 新卒採用の社員を年明けからバイトで受け入れると、正社員入社の時点では、立派な営業マンに成っているケースも珍しくはありません。
 我が社も例外ではなく、経験一年足らずの多くの方が、レギュラーとして活躍してくれています。
 一方で、そうしたハードルの低さが裾野の広さにつながり、結果として市場価値が下がってしまうのです。 

 これは、人材の流動性の高さの一因とも成っています。
 現に、我が社を卒業していった中で、一部の方の退職理由もそれが原因でした。 
 ベースの低さから、前回触れた個人報奨金に、つい手が伸びてしまうという、悪しき側面もあるようです。

 さて、我が社が掲げる長期目標の一つは、「社員の物心両面での豊かさの追求」。
 具体的には、役員=600万円、店長=500万円、社員=300~400万円・・・いわゆる地方公務員と同程度のレベルを目指しています。

 しかし当然に、放っておいてそうなる訳ではありません。
 いわずもがな人件費の原資は利益。
 換言すれば、利益さえ上がれば、その配分は雑作もないことでしょう。
 
 「同業者の中でも我が社の人件費は突出している」

 そうやって胸を張るためには、全員が有資格のプロ集団であることは勿論、突出した能力を持ち、突出した提案力が有り、突出したストックを持ち、突出した利益を上げることが絶対条件です。 
 今はまだ発展途上の道程ですが、目標を見失わない限り必ず到達できると確信しています。

徳を身につける第一歩

 立て続けに台風に襲われた、伊豆大島の被害や捜索の映像が連日報じられています。
 土石流に呑み込まれて命を落とした方や、今もまだ見つかっていない行方不明の方々を気の毒と思いながらも、やはりそれは他人事です。

 先日の台風27号は、四国にも大雨をもたらしました。
 高速道路が通行止めになったり、管理物件前の道路が冠水したり、自宅前の川が氾濫しかけたり、我が身に災難が及ぼうとすると、やっと当事者に成るのです。
 
 台風の進路は、「できるだけ四国から逸れてくれ」と願います。
 大きな災害をニュースで知っても、「自分じゃなくて良かった」と安堵します。
 禍(わざわい)に直面すると、「何故自分だけ」と憤ります。

 つくづく人間は、身勝手な生きものです。

 それでも、facebookでつながっている北海道から沖縄、更に海外に住む「友達」の絆は、少しだけ良心を取り戻させてくれます。

 事故にあったり、体調を崩したり、天災に見舞われたり、そうした記事には必ず、「大丈夫」「お大事に」「頑張って」といったエールが連なるのです。

 例えそれが何十分の一であったとしても、他人の痛みを自分の痛みとして受け止められる心が、徳を身につける第一歩だと確信しています。

成果を生むための手段

 二日続けて、労務管理にまつわる話題を掘り下げました。
 三日目ともなると、「松岡は休日出勤手当や残業手当を払いたくないんだな」と邪推されるかもしれません。

 しかし、それは誤りで、本音はできる限り払いたいと切望している程です。
 但し、前提条件があります。

 条件の一つは、利益目標を達成していること。
 もう一つは、残業によって更に利益水準が上ぶれすること。
 私に限らず、どんな経営者も、この二つの条件を満たした上での残業は大歓迎でしょう。

 前職における悪しき前例を御紹介します。
 当時、設計職は人手不足で、深夜残業や徹夜も珍しくありません。
 そこで、設計職だけは青天井で残業手当を支給することになりました。
 しかし、半年程運用した後、その歪(いびつ)な結果に愕然とするのです。

 能力の低い未熟な設計士は、線を引くスピードも遅く、駄目だしも多いため、量で取り戻すべくたっぷり残業します。
 一方、能力が高いセンスの良い設計士は、手早くこなしていくため、残業もそこそこで上がります。
 
 肝心の成果はというと、当然に後者がもたらしてくれます。 
 ところが、総支給人件費は、圧倒的に前者がもって帰ります。
 しかも、賞与では格差是正できない程大幅な逆転現象だったのです。

 その後、青天井が見直されたことは言うまでもありません。 
 制度を継続すれば、優秀な人間から、会社を去っていくことになったでしょう。

 休日出勤手当や残業手当は、成果を生むための手段である。
 この原理原則は、労使双方がしっかりと意識すべき事象です。

裁量労働のススメ

 前回、規定上における「労務管理の原則」についてお話をしました。
 本日は、概念的な部分に触れたいと思います。

 私は、社会人に成って35年程経ちますが、残業・休日出勤の手当を頂いたことも、有給休暇を消化したこともありません。
 その善し悪しはともかく、抵抗を感じた時期はあります。

 大工に弟子入りした17歳の頃、勤めていた工務店が作業用の倉庫を建てることになったのです。
 日中は施主の仕事をし、夕食を挟み、夜間作業で仕上げていくのですが、残業手当が出る訳でもなく、正直嫌で嫌で堪りませんでした。

 しかし、今にして思えば、感覚は違ってきます。
 基本的に、お金を頂く仕事は、未熟な弟子に任せることはできません。
 身内の仕事であれば、遠慮なく叩くことができる訳で、そういう機会を得られたと思えばラッキーです。
 また、夜も熱心に指導して頂いたという意味において、棟梁に感謝もできるでしょう。

 個人的に製造業であれば、残業手当や休日出勤手当支給は理に適っていると思います。 
 それは、労働時間が生産性とほぼ合致するからです。
 但し、企画や営業といった職種の場合、かけた時間は必ずしも成果と比例しません。

 誤解を恐れずに言えば、目標をクリアできているなら、定時や定休に縛られる必要もないと思います。
 「今日は午前中で上がります」「月末に4~5日、旅行に行って来ます」
 業務に支障を及ぼさない限り、それも「どうぞ、どうぞ」ということです。

 一方、いかに無遅刻・無欠勤で、サービス出勤・サービス残業も厭(いと)わない勤勉な方であったとしても、成果が上がらない限り評価はできません。
 
 我々の仕事は、アルバイトの様に「時給幾ら」では無いことを認識した上で、勤務時間を自らコントロールする、裁量労働的な意識を高めて頂きたいと思っています。

労務管理の原則

 労務管理の原則は一般社員だけでなく、意外に管理職も理解できてません。
 よく問題視される、残業と休日の考え方もしかりです。
 この何れも、二通りのパターンで構成されます。

1 管理職から投げ掛ける
 「明日、朝一でオーナー様への提案があるので、悪いが少し残ってくれないか?」
 
2 社員から投げ掛ける
 「今度の水曜日、お客様のアポが入ったので、休日出勤させて下さい。」

 後者の場合、必ずその代休日を定めます。
 このプロセスを守れば、代休が貯まるという現象は起きません。
 何れにしても、管理職の承認があって初めて成立するのが原則です。

 真面目な動機であったとしても、管理職の承認を得ていない休日出勤や残業は、勝手に出てきている、ということになってしまいます。

 近年、青天井で残業手当が支給される職場は少なくなりました。
 ともすれば、手取りを増やすため、積極的に残業に勤しんだり、休日出勤することを助長してしまうからです。
 また、そうした場合の、就業時間中の働き振りが濃密かというと、甚だ疑問が残ります。

 こうした事態を招かないための労務管理は、管理職の重要な仕事。
 くれぐれも、管理不行き届きと成らぬよう、心掛けて頂きたいと思います。


 

手段としての内部管理

 高齢者向けサービスを展開されている「ユアーズ・ケア」の弓立社長が、前回の中小企業家同友会報告会で発言された言葉が胸に響きました。

 「内部管理に精を出しても、きりが無い。
 経営者にとって一番大事なのは、お客様に向いて注力すること。
 内部管理すべきことは、そうする内に後からついてくる。」

 まさしくその通り。
 腑に落ちました。
 
 一言に内部管理と言っても様々です。
 ・ 目標管理
 ・ 労務管理
 ・ 営業管理・・・

 それぞれ大事な仕事ではありますが、煎じ詰めればこれらは総て手段に過ぎません。
 その手段を駆使して成し遂げなければならない目的は、お客様にお役立ちして、喜んで頂き、必要とされ続けることでしょう。

 ともすれば、手段が目的化してしまうのが組織の悪弊。
 まさに、王より飛車を可愛がる愚です。

 我々は会社に属し、給与は会社から振り込まれます。
 しかし、間接的ではあってもその本質は、お客様から雇用され、お客様から給料を貰っているのです。
 
 自己都合の内部管理は意味がありません。
 お客様の声を羅針盤として耳を傾け、そこに舵を切るのが王道の経営です。

「礼記」~学記篇~

 尊敬する経営者の方が、facebookに書き込まれた僅か二行の至言は、実に簡潔で心に染みました。

 『学びて然る後に足らざるを知り、
  教えて然る後に困(くる)しむを知る』

 出典を調べてみますと、中国五経の一つ『礼記(らいき)』学記(がっき)篇とあります。

 知識というものは不思議です。
 知らないことを知ろうとして勉強すれば、確かに知識は広く大きく深くなっていきます。
 しかし、地球の周囲に太陽系が拡がり、太陽系の周囲に銀河系が拡がるかの如く、知れば知るほど更に知らないことが増えて行くのです。
 
 しかし私達凡人は、少しばかり勉強しただけで総てを悟ったかの様に慢心してしまいます。
 知っていることだけしか、知らないくせに・・・。

 また、因果にも不遜にも、他人に語り、教えなければならない場面があります。
 好むと好まざるとに関わらず、そうした立場であったり、役割であったりもします。
 
 知らないことを他人に教えるのは、実に心地良いものです。
 しかし、ふと我に還ることがあります。

 「偉そうに説教しているお前はできているのか?」

 天に唾した自分を恥じ、省み、戒める瞬間です。
 
 『最も学びが大きいのは、教えられる側ではなく、教える側である』

 今後も、この言葉を反芻(はんすう)しつつ、自らの役割をまっとうして参ります。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR