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誇りある生き様

 年の瀬も押し迫るタイミングで、元NYヤンキース松井秀喜選手、引退の報が届きました。 
 以前、自著「不動心」を読んだ時から、野球選手としてだけでなく、一人の人間としてリスペクトしています。
 38歳ということで、「早過ぎる」「まだやれる」という声も少なくありません。 

 ワールドシリーズNVPに輝き、世界一の立役者となったにも関わらず、ヤンキースから放出されたのが三年前。
 その後の二年間は目立った活躍もなく三球団を渡り歩き、所属が定まらないままオフを迎えていただけに、去就に注目が集まっていました。

 私も含めて多くの人が、日本球界へのカムバックを期待していた筈です。
 引退会見では、この選択肢について言及しています。

 「10年前、巨人の4番打者として誇りと責任を持ってプレーしてきた。
 日本に戻ってプレーすれば、ファンは10年前の姿を見たいと期待されるでしょう。
 正直言って、その姿に戻れる自信を強く持てなかった。」

 松井選手らしい、男の美学を感じさせる言葉です。
 と同時に、今から32年前、同じ巨人軍の偉大な四番バッター王貞治氏の引退会見がオーバーラップします。
 
 王選手は齢(よわい)40歳のその年、全盛期には及ばないまでも30本塁打、84打点と、依然トップクラスの成績を残しました。
 会見の場で王さんは、引退の理由をこう述べます。

 「口幅ったい言い方をさせて頂くなら、王貞治としてのバッティングができなくなったということです。」

 松井秀喜も王貞治も格好良過ぎます。
 そして、どうせ一度切りの人生ならば自分の仕事に誇りを持ち、こう言い切れるだけの生き様としたいものです。
 
 今年最後の「今日の言葉」、ご愛読まことにありがとうございます。
 来年も宜しくお願い申し上げます。 良いお年を・・・。
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断捨離の目覚め

 一昨日の最終出勤日、我が社も世間に足並みを揃えて、全員で大掃除をしました。
 
 松山南店は、天山交差点至近の環状線に面しており、県内屈指の交通量を誇ります。
 故に、硝子面はすぐにタオルが真黒です。
 車の排気ガスや撒き散らす粉塵の凄まじさを再認識させられます。
 
 それ以上に驚いたのが、デスク回りの不要書類の整理です。
 必要と思われる書類をクリアホルダーに入れて取り敢えず積んどく・・・日常的にこれを繰り返した結果、前も後ろも書類の山に・・・。

 一つひとつ確認して、ホッチキスの針を外し、①保管、②再利用の裏紙、③シュレッダー行きに分別します。
 大袈裟では無く、作業後の書類の量は半分に成りました。

 比例して裏紙は堆(うずたか)く積み上がり、シュレッダーはフル回転。
 何度も何度も袋に移し替え、遂にはオーバーヒートです。

 参加したセミナーの書類、業者さんが勝手に置いて行かれたプレゼン資料、没になった追客情報、店長からの月報・週報、数値管理資料・・・日々膨大な数の資料が手元に残ります。

 勿論、その場で処分することもありますが、チラ見して「これは後々役に立つかも」と思って積んで置くのが間違いの始まりです。
 後々引っ張り出して読むことは、滅多に無いでしょう。 

 一方で、半年も一年も前の情報をぶり返した様に言われるお客様もいらっしゃいます。
 おまけにそういう資料に限って、捨ててしまっているものなのです。
 だから捨てきれません。

・整理 不要なモノを捨てること
・整頓 必要なモノを取りだし易く収納すること

 要らない書類の山の中から、必要な書類を探しだすのは至難の業です。
 かなりの時間を要します。
 その探す時間が大いに無駄です。

 今更と笑われるかもしれませんが、来年のキーワードは断捨離に決めました。
 モノへの執着を取り払い、捨てて捨てて捨てまくります。 

心の渇きを満たすもの

 本日より来月4日まで、6日間の年末年始休暇に入ります。
 貧乏性というのか、これまでは前後1~2日は出社して、2~3日しか休まないことが常でした。

 世間的には波乱万丈と見られるかもしれませんが、個人的には大過なく過ごせた半生だと満足しています。
 社会人生活34年を振り返っても、長期休暇と言えば、尿路結石で入院した一週間、足を骨折した一ケ月間、ハワイに行った二回が思い当たる位です。
 
 仕事に忙殺される渦中にあっては、「たまには一ヶ月位ボーっとしていたい」と思うこともあります。
 実際に、そういうチャンスもありました。

 27歳の時、石工から菓子店の店長に転職する際。
 転職を決めたのは半年前ですから、早く辞めればリフレッシュ休暇は幾らでも取れました。
 
 長くお世話になった石材店への御礼奉公の意味合いと、新しい道へ進む不退転の覚悟から、ぶらぶらする気には成れず、店の開店日の二日前に、自ら退職日を設定した次第です。

 次の機会は4年前、19年間お世話になった前職を退職した際。
 4月末で離職し、ゴールデンウィークを迎えます。
 この時点で、新たな不動産会社を立ち上げる基本構想は出来上がっていました。

 起業までのつなぎでお世話になる会社の社長は、「いつからでも良い。ゆっくり休んでから来なさい。」と言って下さいます。
 16歳から、30年間働き続けてきた訳ですから「少し位休んでも良いだろう」と思う気持ちもありました。

 しかし、いざ休んでみると、全く落ち着きません。
 後が決まっているとは言いながら、一時的にでも失業しているという状況に、言い表せない焦燥感があります。
 遂にはゴールデンウィーク明け、自分から電話して「連休明けから出社させて下さい」とお願いする破目に成りました。
  
 一般的には、暇があってもお金が無いか、お金はあっても暇がないか、もしくはその両方が揃わないことばかりです。
 仮に、金と暇とが揃ったとしても、その時間を心底楽しめるか否かは別物でしょう。
  
 仕事が順調で、やり甲斐を感じていて、お客様や会社から必要とされている・・・そうしたバックボーン無しに、暇とお金だけあっても、心の渇きは満たされないものだと思うのです。

胸の張れる営業

 賃貸管理営業の年末追い込みを進めています。
 先日は、松山北店と大洲駅前店と、同時のタイミングでクロージングとなり、来春2月からの管理移行で内諾を得ました。
 
 賞与が支給され、クリスマスとも成りますと、ついつい正月気分に浸ってしまいます。
 予算達成見込みが厳しくても、危機感や焦燥感は何処吹く風です。
 
 結果12月が未達に終わり、1月へ向けた種蒔きも不充分なまま、希望と期待だけを胸に正月明け初出します。
 しかし、当然に状況は何も変わっていません。
 否、申込のストックを使い果たし、繰り越しが無い上に稼働日数が少ないのですから寧ろ危機的状況でしょう。

 大洲のオーナー様は、私の父と同郷という歴史的な背景も手伝って、これまでも専任でお任せ頂いています。
 ビジネスを超えたお付き合いをさせて貰っているだけに、そこから一歩踏み込んで営業をかけることに躊躇してしまう自分です。

 正直、「お願いすればお任せ頂けるだろう」という感触はありました。
 だからこそ、甘えたくない訳です。

 持論として、営業はお願いして取るものではないと思っています。
 ある意味お願いというのは、情にすがって「損するけれど買って下さい」と言う様なものです。
 但し、今回は少し意味合いが違います。

 何故なら、大洲駅前店のスタッフの頑張りで入居斡旋が続々と決まり、店長の提案により設備面でのランニングコストも大いに低減されたからです。
 管理会社の役割と責任は、オーナー様に成り代わってマンション経営を健全化すること。
 
 「入るを量りて出ずるを制す」

 管理取得に先駆けて、その原理原則を踏襲頂いているからこそ、微塵の後ろめたさもなく胸を張って「お任せ下さい」と言い切れるのです。
 営業の本質はここにあります。

再発防止・未然防止

 ちょっとした事件がありました。
 深夜零時過ぎ、管理物件の某入居者が、お酒を呑んで帰った際、鍵を会社に忘れたことに気が付きます。
 某入居者は、すぐさま管理会社に電話を入れると、当然に留守番電話。

 「・・・水漏れ等の緊急の場合は050-***-****までお電話下さい。」

 メッセージを受け、この番号(担当者の携帯電話)に電話。
 当然に担当者は寝入ってます。
 寝ぼけ眼で電話を取り、悲痛な声を受け、すぐさま着替え、車で30分はかかるマンションへ。

 通常、こうしたお客様に非がある場合の緊急出動は有償(4,000円)です。
 移動中、担当者は「事前に言っておくべきだったな」と思ったものの、一刻を争うため、そのまま車を走らせました。
 到着後のやり取りです。

担当者 : 有償になりますが、宜しいですか?
入居者様 : それなら最初に行って貰わないと。

 この後、マンションの玄関口ですったもんだの話しに成ります。
 お金を頂かないのであれば、そのまま解錠せずに帰る選択肢もあったでしょう。
 遂には担当者が折れ、解錠して決着をみました。

 過去同様のケースでは、説明が後付けであっても費用は頂いています。
 また、こうしたトラブルに対応する、JAFの様なサービスに、有償で入会する方もいらっしゃいます。 

 この方だけを無償にしたのでは、公平性が保たれません。
 担当者からの報告を受け、翌日自分から入居者様へ電話をいれました。

松岡 : こうしたお客様に非があるケースの対応は有償ですので、4,000円を次回家賃に加算して引き落させて頂きます。
入居者様 : これは管理会社の仕事でしょう?
松岡 : いえ、管理会社はオーナー様から業務を委託されているのであって、入居者様の失敗のフォローまでは含まれません。
入居者様 : 先に有償だと言って貰ったら頼まなかった。第一、鍵のある職場までタクシーを走らせれば4,000円もかからないんだから・・・。
松岡 : そういう解決手段がありながら、夜中に緊急電話をかけて担当者を叩き起こしたということですか?
入居者様 : とにかく先に言って貰ってない以上、お金は払えません。
松岡 : お金は結構です。ただ、真夜中に起こされて対応しながら報われない担当者に、一言「迷惑をかけた」とお話し頂けませんか?
入居者様 : 判りました。

 この直後、入居者様から担当者に電話がありました。

入居者様 : 自分も管理会社の役割を勘違いしていて、御迷惑おかけしました。
担当者 : いえ自分も駆け付ける前に、有償であることを言っていれば良かったのにすみません。 

 この件を受け、次回請求書送付時に、緊急出動時の費用負担についての文書を同封し周知することとしました。
 また、エイブル安心入居サポート加入のお薦めも併記するつもりです。 

 やはり、事件は会議室ではなく現場で起きています。
 問題解決の後、再発防止・未然防止まで見届けることが、組織力アップの必要条件です。

人間力を磨く砥石

 今更ながらカミングアウトします。
 私は元来、出不精な人間です。

 中学の頃から、友達の家に遊びに行くことは滅多にありません。
 家に友達が遊びに来たとしても、二回に一回は「忙しいので」という理由で断っていました。
 特に用もないのに・・・。
 
 高校中退後、職人道一筋に過ごした11年間も、周囲には同年代の友人が少なくて、心の闇をより深くしました。
 実は今でも、休日は一歩も外に出ず、一日中家で居ることが殆どです。
 facebookや社内外での表向きの顔とは対象的に、引きこもり的な側面があります。

 20代半ば、同級生のソフトボールチームに誘われました。
 自分は、筋金入りのスポーツ音痴です。
 特に団体競技の場合は、自分のエラーでチームの足を引っ張ることになります。

 試合後、打ち上げの居酒屋で、ろくろく酒も呑めない自分が、そのエラーを肴にされ、針のむしろ状態に成るであろうことは、容易に予想される訳です。
 本音で言えば、嫌で嫌でたまりません。

 しかし、その当時の自分は、保守的な性格のままではいけないと気付いてもいました。
 大袈裟に言うならば、自己改革の手段として、苦手意識を克服するため、ソフトチームに参戦した訳です。

 その時の決断は、四半世紀経過した今、同級生との月一回の飲み会に形を変えてつながっています。
 若かりし頃にお世話に成った方数名との、頼母子講も継続中です。
 異業種交流会や中小企業家同友会といった勉強会にも、率先して参加しています。

 自分の様な、保守的で利己的で協調性が無くて融通の効かない人間が、コミュニケーションの機会を遠ざけたら、益々社会に適合しなくなってしまうでしょう。
 様々な年代の、様々な業種の、様々な立場の、様々な価値観を持った方々と接することによって、様々な気付きが得られ、考え方の幅が拡がります。
 
 今から4年前、19年間勤めた会社を退職した際、退職金も失業手当も貯金も無い状態で仕事を失いました。
 積み上げてきたものを何もか無くしてしまった・・・一時的に猛烈な喪失感に襲われたのですが、すぐに気付いたのです。

 温かく声をかけてくれた同級生、常に戻る場所を守ってくれている劇団の仲間、社会的信用力の一切ない自分に物件を任せて下さるオーナー様、いまだに敬意を表してくれるかつての部下、会社の立ち上げに呼応して道を共にしてくれた同志、厳しい環境下で真剣に取り組まれている経営者仲間・・・。
 何は無くても、そうした人脈こそが最大の財産と言えるでしょう。

 積極的に良い人脈を拡げていくことは、自らの人間力を磨く砥石として、また人生を楽しむためのスパイスとして、必要不可欠なファクターだと思うのです。

海に投げ入れろ

 常々言われる至言です。
 「人を成長させる特効薬は、セミナーでも参考書でもなく、「任せる」ことである」
 しかし、世の中には、任せ切らない管理職のいかに多いことか。

① 教えるのが面倒
② 自分がやった方が早い
③ 手取り足とりの過保護

 何れの理由にしろ、この考え方やり方では人は育たないし、組織も成長しません。

 その昔、熱海温泉のとあるホテルで行われた経営者セミナーのゲスト講師として、本田宗一郎が招請されました。
 京セラを創業して間もない稲盛和夫氏は、技術者として経営者として尊敬する本田氏から指導して貰える、またと無い機会だけに、すぐさま申し込みます。

 当日、どんな話が聞けるのかと待ち受ける満場の経営者を前に、宗一郎はいきなり一喝しました。

 「貴方がたは、経営とやらを勉強しに来られたらしいが、温泉につかって、浴衣を着て、美味しいものを食べて、何が経営だ。
 経営は、人から教わることなどできない。
 経営は、現場でしか学ぶことはできない。
 上達したければ、とっとと荷物をまとめて貴方の会社に帰ることだ。」

 畳の上で、どれだけ練習しようとも、水泳は上達しない。
 海に投げ入れるのが近道だ。
 有名な「畳水練」のエピソードです。
 
 社長が店長に店を任せるのも、店長が営業マンにお客様を任せるのも同様です。
 営業マンにべったり張り付いて、数字を上げさせたとしても、成長は期待できないし、数字を貰った本人も嬉しくないでしょう。
 加えて、そのやり方では、先生役の店長の力量を超える営業マンは絶対に誕生しません。
 
 何はともあれ海に投げ入れましょう。
 その上で目配り気配りし、溺れそうになった時にだけ、手を差し伸べてやれば良いのです。

気付きのレベルを高める

 前回は、情動性の裏表と題して、長所と短所を列挙しました。
 今回は、ある女性社員との面談の際に気付かされた「気付き」の話しです。

 「気付きのレベルを高める」

 これは、ずっと大切にしている価値観です。

 例えば、お客様が駐車場に車を停められるのを察知して、「お客様です」と声掛けする。
 全員で事前に立ち上がって待ち受け、入店と同時に「いらっしゃいませ」と大きな声で挨拶する。
 一人の担当者が笑顔でアイコンタクトし、自席の前に誘導する。
 担当しないスタッフは、人数を確認した上で給湯室に走り、暑ければコールド、寒ければホットな御飲み物を提供する。
 お子様がいらっしゃったら、「オレンジジュースで宜しいですか」と確認する・・・。

 至極基本的な流れですが、横で見ていて、この基本すらできない場面も散見されます。

 商談の内容に聞き耳を立てた上で、物件出しのフォローを行う。
 間違った方向に進みそうな時には、適宜カットインして是正する。
 物件が絞りこまれてきたら、鍵の手配や空き確認を手分けして行う。
 確認の電話等で、担当が席を離れれば、さりげなく近付いて世間話で場を和ませ、間をつなぐ。
 小さな子供さんが騒いで商談に差し障りがあれば、キッズコーナーやDVDに惹きつける。
 
 こうして、直接の担当で無かったとしても、気配り目配りを欠かさず、担当を全員で盛り立てる雰囲気が重要です。
 前述の女性社員は、そうした気配りができる方であるため、称賛する意味でそのことを告げました。
 ところが彼女は、「いえ私はそれだけ集中できてなくて、散漫なのだと思います。」と謙虚に答えます。 

 なるほど、ここでも長所と短所は表裏一体です。
 但し、一般社員ならともかく、気付きの能力の低い方に管理職は務まりません。
 
 常に状況を高所から俯瞰し、必要に応じてフォローの手が差し伸べられる、「気付きのレベル」を高めましょう。

情動性の裏表

 感情の起伏の激しい様を、「情動性が高い」と表現します。
 平たい言葉で言うと、「あの人は気分屋だ」と成る訳です。
 
 機嫌の良い時と悪い時の差が激しいため、周囲の人も常に気を使います。
 手探り、足探りで、恐る恐る近付いていくのですが、時に地雷を踏んでしまうこともあるでしょう。 
 
 こう綴りますと、短所ばかりが目に付きます。
 しかし、見方を変えれば、短所は長所に置き換えられるものです。

 感情表現が豊かで、メリハリが効いているため、他人が悲しい時には我が事の様に悲しみ、嬉しい時には心底喜ぶことができる、共感性に長けています。
 この情動性ならびに共感性の高い方にとって、天職とも言えるのが営業です。
 
 お客様の立場や状況に深く入り込み、「お役立ちしたい」という気持ちが全面に押し出されることで、強固な信頼関係が構築されます。
 時にお客様重視の姿勢がエスカレートして中立を超え、所属する会社や上司と敵対してしまうこともありますが・・・。
  
 特に、優秀な女性営業に多いパターンです。
 過去を振り返っても、ずば抜けた成果を上げるトップセールスには、この情動性の高いタイプの女性が目立ちます。

 そういう方は、自分自身で感情をコントロールするのが苦手ですから、怒りをストレートにぶつけられることも少なくありません。 
 面談した際、延々泣かれることもありました。

 対して情動性の低い方は、精神が常に安定していて、我慢も辛抱も冷静かつ客観的な判断もできますから、社員を統率する管理職や、事務系の仕事に向いています。
 一方で、保守的で考え過ぎる傾向があり、素直な感情表現ができなかったり、本音で話せない側面もあるでしょう。
 ストレスを貯め込んでしまう恐れもあります。

 この様に、長所と短所は常に背中合わせです。
 明るい部分にフォーカスすれば長所となり、暗い部分にフォーカスすれば短所になります。
 良好なコミュニケーションと人使いのコツは、長所に目を向けて活かすことです。

百万円よりも価値ある一万円

 昨日は、冬季賞与額決定を受け、対象者全員の評価面談を行いました。
 前職では必ず行っていた評価面談ですが、会社を立ち上げてからこれまでは、訳あってできていません。
 前回の夏季賞与支給の折り、評価を巡って現場から声があがり、実施の運びとなった次第です。
 
 「自分の何が評価されて、何処が減点ポイントであったのか?」
 「次に向け、どう改善すれば更なる評価が得られるのか?」

 一所懸命に取り組む社員にとってみれば、最も気に成るところでしょう。
 迂闊にも、一番大切なプロセスをすっ飛ばしていたようです。
 賞与評価の時期になると、いつもこの話をします。

上司 : 賞与を100万円貰えたら嬉しいか?
部下 : 当然、嬉しいですよ。
上司 : 仮に100万円だったとして、同僚と明細を見せあった際に、格下と思っている部下が200万円貰っていたら、どう感じるだろう?
部下 : そりゃ腹が立ちますよ。
上司 : では、総務から「今期は利益が出てないので賞与も出せません。」という通知が来たら?
部下 : 流石にへこみます。
上司 : でもその後、社長が突然現れて、「会社としては無い袖振れないんだけれど、君のことは評価しているので、充分ではないが受け取ってくれ」と封筒を手渡された。中身は1万円。どう思う?
部下 : きっと、感激すると思います。

 この様に、100万円でも腹が立つことはあるし、1万円でも涙する程感激することだってある。
 ポイントは、自己重要感が満たされるか否かです。

 相対評価の中で、秀でた社員は褒め讃え更なる頑張りを、劣った社員には改善の方向性を示し次への奮起を、期待感と共に伝え、モチベーションを向上させるのが重要な上司の役割でしょう。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン

・経歴 
 雄新中卒業 → 新田高校中退
 大工・石工と約十年職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業
 令和2年 ㈱南洋建設 代表兼任
 令和4年 ㈱たんぽぽ不動産起業

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