慣れ合いと和気藹々

 先日、グループ会社の社長の呼称を「○○さん」ではなく「○○社長」に統一しましょう、という通達を発信しました。
 一方、先進の大企業は、呼称から役職名を排除する「さん付け運動」に取り組んでいます。
 「さん付け運動」の功罪について、少し掘り下げてみましょう。

【 メリット 】
① 経営層と現場の距離が縮まり、コミュニケーションが活発化する
② 一部役職者の不遜さが影を潜め、謙虚になる
③ 年下の上司の様に、立場が逆転した際も支障を来さず抵抗が無い

【 デメリット 】
① 慣れ合いの雰囲気で、けじめが付き難く、統制が取り辛くなる
② 出世の階段をめぐる、競争原理が機能し難くなる
③ 社外で話す時も社内の癖が出てタメ口となり、違和感を与える

 こうして、さん付けには、メリットとデメリットの両面があるのです。
 大きく切り分けますと、トヨタやトステムの様に、世界的に展開する立派な大企業であれば、さん付けを導入することで、組織の澱みを一掃し、活性化につながる可能性が高いと思われます。

 一方、組織的に確立されていない未成熟な中小企業であれば、敢えて畏(かしこ)まってでも役職名で呼んで、規律・統制を重視すべきかもしれません。

 上司と部下は立場と役割であって、どちらが偉い訳ではないでしょう。
 しかし、上司は部下を見下してはいけませんし、部下は上司を嘗(な)めてはいけません。
 慣れ合いと和気藹々(わきあいあい)は、似て非なるものです。
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具体的・発展的・建設的

 20世紀最高の経営者と言われる、元GE(ゼネラルエレクトリック)社のジャック・ウエルチ氏は、自著「WINNING」の中で次の様に語っています。
 
【 「率直さに欠ける」
  といっても、悪意のある不正直さのことではない。
  余りに多くの人が、本能的に、自分の思う事を率直に話さないことが多過ぎる。
  他人が嫌な気分に成らないように、衝突を避けるために、口をつぐむ。
  自分の胸にしまいこみ、情報を外に出さない。
  こういったことがすべて、「率直さに欠ける」ということなのだ。
  それがいかに有害なことか。 】

 敢えて付け加えるとすれば、「未熟さが故、自信が無いが故、率直に話せない」というケースもあります。
 何れにしても、自分の意見を持たない人はビジネスマンとして失格でしょう。

 毎朝、この拙文を通じて社員の方にメッセージを投げかけていますが、問題意識を持って長文の返信を頂く方、オウム返しの様な一文でお茶を濁す方、返信の無い方・・・様々です。

 率直さは、言いたいことを感情の赴(おもむ)くままにぶつけることとは違います。
 感情的にならず、立場や役割を踏まえ、礼を失することなく、かといって相手のご機嫌取りでもなく、自分なりの前向きな意見を直球で投げ込むことです。

 意見を述べているつもりが、ついつい評論家や批評家に成り下がってはいませんか。
 上司や経営者に対する上申だけでなく、空室対策の際のオーナー様との折衝も同じです。
 「あれがダメだ」「これがダメだ」「誰が悪い」という批判だけで終わってしまえば、単なる粗探し。
 「何となく雰囲気が悪い」といった抽象論は、改善の種になりません。
 そこから一歩踏み込んで、「だからこうすべきだ」「そのためにこうして欲しい」という、具体的・発展的・建設的な意見を持ちましょう。
 
 経営方針にも謳っている通り、できない理由を排除し、どうすればできるかの可能性を追求するのが、NYの求める人材像です。

5,700個の金庫

 少し古いニュースです。
 
【 東日本大震災の被災地で拾得物として警察に届けられた金庫は7月10日現在で約5700個。
 中から回収された現金総額は、実に約23億7000万円。
 岩手、宮城、福島3県警は、このうち約96%に当たる約22億7000万円を持ち主に返還。 】

 諸外国は、日本人の卓越した国民性に驚嘆の声を上げています。

 1977年7月13日
 ニューヨークで起こった大停電は、25時間以上も続き、騒乱が各地で断続的に発生しました。
 3,000人以上が逮捕され、一時的に刑務所がパンク状態になったほどです。

 また、今月ロンドンから始まったイギリスの暴動は、中部の複数の都市に拡大し、ロンドンでは厳戒態勢が敷かれています。
 マンチェスターの中心部では、数百人の若者が店舗に押し入り、商品の略奪や放火が頻発しました。
 紳士の国、イギリスにしてこの体たらくです。

 日本人ほど、アイデンティティ(主体性)やナショナリズム(国家主義)が希薄な民族は無いと言われます。
 一方、以下の長所は、その裏返しです。

① いかなる宗教も思想も、受け入れることのできる度量の広さ
② 他人の痛みを、我が痛みとして捉えられる情の深さ
③ 未曾有の大災害に遭遇しても失わない、冷静さやモラルの高さ

 外交政策の拙さから、腰抜けと揶揄される日本人ですが、もっと胸を張っても良いのかもしれません。

きびしい会社への転換

 三洋電機創業者の井植歳男氏は、経営の神様と評された故松下幸之助氏の義弟です。
 当時松下電器産業(現・パナソニック)の専務取締役であった井植氏が、暖簾(のれん)分けの形で独立し、三洋電機を創業しました。
 その後、高度経済成長の波に乗り、順調に成長拡大を続け、日本有数の白物家電メーカーの地位を確固たるものとします。
 
 しかし、2004年の新潟中越地震によって工場に甚大な被害が及んだことや、デジタルカメラの単価下落等、環境変化の煽りを受け、業績が急速に悪化していきました。 
 ジャーナリストの野中ともよ氏をCEOに起用するなど、テコ入れを図りましたが、2011年ついに自立再建を断念。
 60年栄えた会社が消滅し、親元に戻る格好で、パナソニックの完全子会社と成ったのです。
 
 井植氏は、転落へのターニングポイントとなった中越地震の直前に、「ガイアの夜明け」というTV番組に出演し、こう語っています。

 「今までは、やさしい会社だった。
 でも、きびしい会社に転換しなければ、国際競争の中では勝てない。」

 創業者として、経営者として、会社の現状に問題意識を持ち、近未来のリスクを先読みしていたのかもしれません。
 
 やさしい会社は、社員にとって居心地が良いものでしょう。
 自由闊達にのびのび、明るく、楽しく仕事ができる環境は理想的です。
 但し、「楽しい」ことと「楽」なことは違います。 

 きびしい会社は、社員にストレスやプレッシャーを与えるかもしれませんが、きびしさがストレッチとなり、社員の能力を引き出し、成長を促すのです。
 ひいては、そのきびしさが、賞与や昇給を引き出し、昇給を実現し、雇用を守ります。

 8月31日は、水曜定休日です。
 定休日に休むことは、会社として約束した社員としての当然の権利です。
 一方で、会社と約束した今月の目標は達成できているでしょうか?
 定休日に出て来い等と、乱暴なことは言いません。
 しかし、目標達成を最後まで諦めないだけの真剣さだけは失って頂きたくないと思います。

 井植氏の言葉ではありませんが、きびしい会社に転換できなければ、雇用すら守ることができず、週休二日が週休七日になってしまう現実を忘れないで下さい。

夢先案内人

 昨夜は、「一般社団法人松山不動産業協会」の懇親会。
 参加資格が支店長職に限られるため、太田店長、石川店長と共に、伊予鉄高島屋スカイドームへ向かいました。
 暑気残る中ですが、時折吹きこむ柔風からは、ほのかに秋が感じられます。

 賃貸系でいつもお世話になっている、C社C社長、I社T支店長。
 成約にこそ成らなかったものの、テナント付でやり取りしたD社C社長。
 かつての部下であるN社N社長、C社のSさん。
 松山進出の際にお世話になった、かつての支部長T社I社長。
 久米店、北店出店の際に理事推薦頂いた、HM社A社長、W社A社長・・・。

 年に一度の懇親会は、日頃のご厚情に感謝する場でもあります。
 終盤は、HM社の夢先案内人であるHさんにお引き合わせ頂いた、L社のK社長とMさんと4人で過ごした時間が濃厚でした。
 旧態依然とした不動産業は、効率良く手離れ良く、できるだけ多くの手数料をせしめようとする文化があります。
 そんなプロダクトアウトな業界にあって、少なくともこのテーブルに集う4名だけは、共通の認識を再確認しました。

 先日、HM社で一般住宅の競売があったそうです。
 Hさんは物件調査で出かけて行き、入居者の方に挨拶します。
 「沢山の業者が家を見に来たが、名刺を切って挨拶して頂いたのは貴方だけだ。」とのこと。
 当日、動向が気に成る入居者の方は会場を訪れ、Hさんに駆け寄って競売のシステムを質問します。
 結果、HM社は二番札で落札できず、他社の手に委ねられました。

 数か月後、その時の入居者の方がHM社のHさんを訪ねます。
 「今日、家を追い出されてしまいました。迷惑かもしれないけれど、貴方しか頼る人も無いので・・・。」
 一般的に、競売で追い出された人の部屋探しを請け負う不動産業者はありません。
 何故なら、効率が悪く、手離れが悪く、手数料が少額で儲けにならないからです。

 Hさんは、迷うことなく応諾し、家探しに奔走します。
 生活保護世帯であり、条件的にも制約の厳しい中ではありますが、何とか着地しました。
 入居者の方から、大いに感謝されたことは言うまでもないでしょう。
 Hさん自身の人間力と、そうした動きを是とする、HM社の企業文化があってこそのエピソードです。

 言いたいのは、リピートや紹介といった見返りを打算的に求める経済観念でも、ボランティアのススメでもありません。
 目の前のお客様に対して、全身全霊で尽くすことが、我々の存在意義であり、結果は後からついてくるものだという真理です。
 宅急便の生みの親、小倉昌男氏の言葉の通り、商売の原則は「サービスが先、利益は後」なのですから。
 
 

カタルシス効果

 オーナー様からのクレームが入りました。
 誤解を恐れずに言うならば、単なるケアレスミスです。
 このオーナー様は、店長のことをとても信頼していて、起業した際も、オーナー様の方からわざわざ訪ねて来て頂き、管理をお任せ頂きました。

 電話口の向こうのオーナー様は激昂していて、取り付く島も無く、立て板に水で喋り続けられます。
 「今すぐお伺いします」と申し出たものの、話が途切れません。 
 暫くした後、やっと明日のアポが取れました。
 それでも、話は続きます。
 約一時間、一方的な話を聞き続けた後、急に口調が穏やかになり、「お忙しいでしょうから、明日は結構ですよ。判って頂けたのなら、それで充分です。」と言い残して、唐突に電話を切られたのです。

 やっと気付きました。
 本来クレームの際は、すぐさま駆けつけ、顔を見てお話しするのが鉄則です。
 だからこそ、「今からお伺いします」と申し出ました。
 ところが、急いで駆けつけたとしても、二時間先に成ります。
 オーナー様の想いは、「今」話したかったのです。
 
 ギリシャ医学に「カタルシス」という用語があります。
 本来の意味は、体内に潜む悪性の菌を排出させるため、薬剤を用いて吐かせたり、下痢を起こさせる行為です。
 魂の浄化を指す言葉や、代償行為によって得られる満足を指す心理用語としても使われます。
 日本では、カタル=語る「誰かに話すことでスッキリする」という意味の俗語として、用いられることもあります。
 
 「口論は誰にでもできるゲームだが、双方とも勝てない奇妙なゲームだ。」 ベンジャミン・フランクリン

 人間対人間のコミュニケーションの原則は、話すことよりも聴くことです。
 口は一つしかないけれど、耳は二つ。
 それは、いかに傾聴が大切かを物語っています。

奇麗事ではない引退劇

 休日の昨日、TVも新聞も島田紳助さんの芸能界引退一色でした。
 縁遠い芸能界の、一芸人の引退を取り上げるのも如何なものかと思いながら、その影響力を鑑みて少し掘り下げます。

 古くから、芸能人の興業は、すべからくヤクザ組織が仕切っていました。
 ヤクザ抜きには興業が打てない、と言っても過言ではありません。
 徐々にその色は薄まってきたものの、今でも影響力は歴然と残っています。

 かつて美空ひばりの身内が、ヤクザとの付き合いを取りざたされ、紅白歌合戦を干されました。
 実在する親分の生き様をモチーフに美化した、ヤクザ映画の主題歌を北島三郎が歌ったこともあります。
 最近では、細川たかしや鳥羽一郎が、ヤクザの親分のゴルフコンペや宴席に参加したことを理由に、紅白出演を辞退しました。
 この様に、切っても切れないのが、芸能界と暴力団との関係です。

 近年、吉本興業を筆頭に、芸能プロダクションが上場する時代になりました。
 上場しますと、対株主という視点から、コンプライアンスが重視されます。
 当然に、反社会勢力との付き合いは根絶しなければなりません。

 島田氏が、「最後に会ったのは4年半前」「十年前に問題を解決して貰ってから、会ったのは5~6回」「直接ではなく、A氏を介して連絡していた」と、どれだけ言葉を紡いでも、アウトはアウトです。

 但し、芸能界における反社会勢力との付き合いに、新しいものさしを作ったという意味において、島田氏の引退は大きな功績と言えるでしょう。
 誤解を恐れずに言うならば、この程度の付き合いで芸能界を追放されるという現実は、芸能界だけでなく、政界、財界も含め、世の中に大きな警鐘を鳴らしてくれます。 
 
 芸人としてラストステージである引退会見は、天才的なプロデュース能力と、天才的なトークによって、潔い引き際と男の美学を演出しました。
 しかし、奇麗事で終わらせては成らないのは二点です。

① 共演者、スタッフ、スポンサーに、多大なる迷惑をかけたこと 
② 生活に困らないだけの経済力があるからこそ、幕が引けたこと

 マスコミの報道や、コメンテーターの発言によって賛否両論分かれますが、煎じ詰めればその二点こそが、引退の本質なのです。

七面鳥の頭をはねる理由

 我々の携わる賃貸管理・仲介の仕事は、雑多に見えて重要な仕事を、効率良くこなす必要があります。
 そのために、業務改善は欠かせません。
 業務改善の糸口は、疑問に思うことから始まります。

1.この仕事は本当に必要か?
2.別のやり方はないか?
3.他の仕事と同時にできないか?
4.順番を変えてやれないか?
5.他の人ではできないか?
6.その仕事の目的は何か?

 次に紹介するのは、アメリカンジョークの一説です。

【 娘は七面鳥をローストする際、頭と尻尾を切ってからオーブンに入れる。
 「何故か?」と尋ねると、「知らない。母親から教わった。」と言う。
 母親に「何故か?」と尋ねると、「知らない。おばあちゃんから教わった。」と言う。
 祖母に「何故か?」と尋ねると、やっと答えが見つかった。
 「昔のオーブンは小さかったので、切らないと入らなかったから」 】

 勿論今のオーブンは大きくて、頭や尻尾を切り落とさずとも、そのまま入ります。
 生産性を上げるため、効率を良くするために、常に問題意識を持ち、感度を高めている方と、今までがそうだったからという理由だけで、同じやり方を踏襲する方とでは、行く末雲泥(うんでい)の差が生まれることでしょう。

 
 
  

天国と地獄は紙一重

 東日本大震災の直後、松山久米店太田店長の提案によって各店に、募金箱が設置されました。
 先日の、大洲駅前店:中伊さんのブログに感化され、「24時間TV愛は地球を救う」への寄付を決定。
 4店の募金箱を集めて回り、○万○千○百○十○円全額を、松山南店の豊田さんに託しました。
 会場の南海放送本町会館で、満面の笑みを浮かべて地元美人アナウンサーとツーショットを決めている豊田さんの写真は、松山南店のブログをご覧になって下さい。
 会社の募金箱だけでなく、個人的に寄付された方もいらっしゃいます。

 そもそも、寄付は金額の多寡が問題ではありません。
 コンビニのレジ前で踏みとどまって、食べたい筈のお菓子を棚に戻し、募金箱に投じた子供のなけなしの小銭も、ソフトバンク孫社長の100億円も、同様の重みを持っています。

 問題は、未曾有の大災害を受け、互助の精神が備わっている否かでしょう。
 五体満足で、家族が健康で、仕事に恵まれ、食べていけることは、決して当たり前ではないのです。
 仮にそうした環境にあるならば、自分の生活を圧迫しない範囲で、少しでも力に成ろうと思える人の集まりであって欲しいと思います。
 以前にもご紹介した、稲盛和夫氏の言う「地獄と極楽の違い」です。

■ 地獄とは
【 大きな釜の中で、美味しそうなうどんが湯気を立てて煮えている。
 皆、腹を空かせているため、うどんを食べようと競って大釜に近付く。
 ところがそこにある箸は、長さ1メートルもあって、上手く口に運べない。
 皆我先に食べようと、狂った様に貪(むさぼ)る。
 やがて喧嘩が起き、うどんは周囲に飛び散り、誰も食べることはできない。 】

■ 天国とは
【 同じ釜の周りに、腹を空かせた人が集まっている。
 人々はうどんを長い箸でつまむと、釜の向こうの人に、「どうぞお先に召し上がれ」と差し出す。
 するとその人は、「御馳走様でした。今度はあなたにお返しをさせて下さい」と、自分の箸でうどんをとって勧める。
 こうして、すべての人が美味しいうどんを食べることができる。 】

 地獄も天国も紙一重、そこで生きる人の心が決めるものなのです。

中立・公正なサービス

 最近、入居希望者の声を聞く機会が増えました。
 松山市内には、星の数ほど空室があるにも関わらず、なかなかマッチングできません。

 「空港近くの城西エリア、対面キッチンの1LDK or 2LDK、築浅のペット可物件、家賃6万円以内」と、ピンポイントで指定されると至難の業になります。
 特に、築浅のペット可物件は品薄です。
 商品が出せない場合、お客様のニーズをプライオリティ(優先順位)で並べ替えて貰い、幾許(いくばく)かなりとも譲歩を引き出す必要があります。 

・ 築浅 → 古い物件も候補に加えて貰う 
・ 予算 → 家賃の予算を上げて貰う
・ 設備 → 対面キッチンを諦めて貰う
・ 立地 → 希望のエリアを拡げて貰う
・ 間取 → 2DKや3DKも認めて貰う

 そうこうする内に、お客様から究極の譲歩案が提示されました。
 「ペット不可の物件にしようかな・・・。」
  
 確かに世の中には、ペット飼育を禁じられている物件でありながら、内緒で飼っている人も沢山います。
 仲介して何ぼの営業マンとしては、ついつい背中を押したくなるものでしょう。
 しかしながら、誠実な業者としては、ルール違反を容認することも、片棒を担ぐことも厳禁です。
 過去、営業マンのオーバートークの尻拭いに呼び出され、何度土下座したことか。
  
 「内緒で飼っていたとします。 
 愛犬が吠えたとしても、口を塞ぐことはできません。
 共用の廊下やエントランスやEVの中で、人目を気にしながら連れ歩かなければなりません。
 隣の人に聞こえてないか、大家さんに怒鳴り込まれはしないか、心は休まる暇もありません。
 そうした状況では、折角の新居での生活も台無しです。
 晴れ晴れとした気持ちで、堂々と胸を張って過ごせる物件を探しましょう。」

 業界での信用を培い、長期良好なる関係を築いていくために、貸借双方のお客様から感謝される中立・公正なサービスを提供することが大切です。

シンプルな事業経営

 JALの再建にあたられている稲盛和夫氏は、著書「PASSION ~成功への情熱~」の中で、優れた経営について語っています。

【 事業経営というのは、ごく簡単に言うと、売上を増やし、経費を減らすことで、ただそれだけのことだと理解することが必要です。
 複雑なことは何もありません。
 特に景気が悪い時は、売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑えることによって、利益を最大にするという、最もシンプルな原則に基づいて事業を経営することが大事なのです。 】

 今週、エリア毎に全社員ご参集頂き、前期決算説明会と今期予算発表会を実施しています。
 決算書類は数字の羅列で、生理的に受け付けない方もいらっしゃるでしょう。
 しかし、第三期決算書に並んだ数字は、社員の皆様一人ひとりの、一年間の努力の結晶です。

 滞納取立てに苦労した物件管理も、粘りに粘って勝ち得た契約も、暑さ寒さを我慢した光熱費の節約も、印刷範囲を誤って無駄にしたカラーコピーのカウンター料金も、営業活動のすべてがここに集約されています。

 売上を最大化し、
 経費を最小化すれば、
 利益が最大化する

 第四期予算書は、目的地へ向けて月次の進捗を示した工程表です。
 利益目標が達成されなければ、賞与が削られ、減給され、雇用が危うくなります。
 利益目標を達成すれば、雇用維持は勿論のこと、賞与や昇給が期待できます。

 輝ける未来へ向けて、この予算書をしっかりとトレースしていきましょう!

地図に残る仕事

 昨日の朝は、久々に大洲出社で決算説明会&予算発表会。
 その時間待ちの間に、午後からの紹介アポが入ります。
 説明会後、滝井店長と共に、物件管理書類を某社に取りに行き、その足で古民家の物調。
 松山に移動し到着すると間髪入れず、エイブル本部からの連絡で法人紹介。
 物件をFAXして翌日のアポを取った直後に、飛び込み来店。
 接客・商談を終えると、経理からの依頼でネットバンキングによる送金手続き。
 その後、満を持してアポのお客様が来店されました。

 お客様は、転職を機に関東から、奥様の地元である松山に転居される、ご夫婦と子供二人の四人家族です。
 賃貸か購入かも、絞り込めていません。
 奥さまは戸建志向、ご主人は城マニアで、松山城が見えることがファーストプライオリティでした。

 最初にご案内した一戸建ては、地場ビルダー分譲宅地内の未入居建売モデルハウスです。
 ムク材のフローリングや、梁を化粧で見せた天井や、板張りの腰壁など、健康志向の良質な空間が拡がります。
 小屋裏収納も容積たっぷりで、駐車場から勝手口の動線も使い勝手が良さそうです。
 肝心の松山城は・・・見えました、屋根と屋根との狭間から、僅かに天守閣が顔を覗かせています。

 次にご案内したのは、前職の時に民間競売の土地仕入れから、紛糾した近隣説明会、商品企画、販売、管理まで一貫して携わった分譲マンションの一室でした。
 引き渡し後、10年振りに門をくぐります。
 正直、新築戸建との比較ですから、築10年のマンションでは分が悪いと思っていました。
 ところが、オートロックのエントランスを抜け、EVで8階まで上がり、玄関を開けた瞬間から感嘆の声が響き渡ります。

・「システムキッチンの収納に耐震ラッチがついている!」 2001年芸予地震時の被害を踏まえ標準搭載
・「スイングダウンウォールは便利!」 背の低い奥様が吊戸棚からモノを取り出し易くするために標準搭載
・「壁の出隅が全部アールになっている!」 バリアフリー・ユニヴァーサルデザインの一貫として標準仕様
・「クッションフローリングだから子供が居ても安心!」 階下への衝撃音を緩和するためL45が標準仕様
・「駐車場が平置きだから便利」 出し入れの不便さと高額な維持コストを解消するため、四国内は標準仕様

 我々がかつて、入居者目線で寝食を惜しんで取り組んだ商品企画が、高く評価されたのです。
 我が子を褒められた様で、感無量でした。

 さてご主人はというと、西側の窓を食い入る様に凝視しています。
 低層住宅地の中に、忽然(こつぜん)と聳(そび)え立つこのマンションの8Fは、遮(さえぎ)る建物もなく、松山市内の街並みがパノラマワイドに見渡す事ができるのです。
 そして西側の窓には、陽光を背にした堂々たる松山城の威容が、ものの見事に映し出されています。
 
 かつて大手ゼネコンの大成建設が、大々的に打ち出した企業CMのキャッチコピーを思い出しました。
 コンサルタント田坂広志氏の言葉の通り、仕事の報酬のひとつは、作品としての仕事なのです。

組織上の役割と権限

 役割と権限は、明らかに別モノです。
 現場で話をしておりますと、「社長からの指示でやりました。」という台詞がよく出てきます。
 いくら社長からだったとしても、店長を飛び越した指示命令は、時としてルール違反です。
 指示・命令を受けた当事者は、「社長からですが、良いですか?」と、予(あらかじ)め店長に了解を取る必要があります。

 勿論、些細なことまで杓子定規に準用することは無いまでも、一般論として就労時間中の労務管理や、店舗の予算管理は、直接の管理者である店長の手に委ねられているからです。

 私自身も過去を振り返りますと、反省することは多々あります。
 例えば物品購入。
 以前、この拙文でご紹介したように、大洲駅前店の開口部のブラインドは、私が購入してきて取り付けました。
 確かに見栄えは良く成りましたし、大洲駅前店のスタッフからも感謝されています。
 但し、滝井店長からこう言われたとしたらどうでしょう。

 「自腹ならともかく、勝手に買ってきて領収証を持って来られても、認めることはできませんよ。
 店の予算はカツカツで、一円たりとも無駄な経費は使うまいと心がけていいるのに・・・。」

 社長と言えども、返す言葉がありません。
 そしてきっと、自腹にせざるを得なかった筈です。
 
 勿論、そうした提言や提案を万事否定しろ、という意味ではありません。
 費用対効果を見極め、予算に照らし、必要・可能と判断すれば進めるべきです。

 GOサインが出た後も、社内のルールである稟議だけは欠かせません。
 幾ら社長の指示であったとしても、稟議無しに進めてしまうと、社内規定違反で懲戒対象となります。

 組織の一員としての自覚のもと、役割と権限と規程を理解し、正しく運用して頂きたいものです。

一方通行のやりっ放し

 昨日は定休日。 盆絡み唯一の休暇は、家族と一緒に大三島の母を訪ねました。
 4年前に早逝(そうせい)した、姉の墓前に線香と花を手向(たむ)けるためです。
 母も70歳を超えています。
 盆と正月の二回ずつとしても、後何回会えるでしょう。
 
 さて、早朝に出発し、来島大橋を渡ろうとしていたまさにその時、滝井店長から電話が入りました。
 某業者が、大洲駅前店の管理物件の防水工事のために、荷揚げ作業をしているとのこと。
 滝井店長は勿論、自分もその話は初耳です。
 慌てて業者に連絡しますと、「工程表を持参して、松岡社長に渡してくれと申し添え、松山の営業マンに渡していた。」と言います。
 
 この物件の屋上防水工事は、かねてから懸案となっており、工事を進める基本合意はできていました。
 しかし、未だオーナーの会社の最終稟議は下りていませんし、当然に発注の最終指示も出ていません。
 百歩譲って、内諾のもとで施工準備に動いたことを是としても、現場所轄の店舗との協議をすっ飛ばし、工程表を間接的に手渡ししただけで、いきなり着工してしまうのは常識外れです。

 共同住宅は、そこで沢山の入居者の方が生活をされています。
 工事業者の出入りや騒音や振動や粉塵によってご迷惑をおかけする訳ですから、事前告知も含めて、管理業者とは綿密な打ち合わせが必要でしょう。
 
 社内においても、一方通行のやりっ放しは散見されます。
 「メールで送っていた」
 「口頭で伝えていた」
 「メモを置いていた」
 
 口頭は証拠が残りませんし、メモもメールも、相手が内容を認識する迄を見届けることはできません。
 重要な案件であれば、一方通行ではなく、直接当事者に対して念押しする気配りは必須です。
 言った言わないと低レベルに責任を擦(なす)り合う以前に、会社がお客様にご迷惑をおかけした現実を、真正面から受け止めるべきでしょう。
 我々は、お客様から給料を頂いているのです。

義務と権利の捉え方

 毎月、エイブル本社のスーパーバイザー(SV)に来社頂きます。
 原則平日ですから、どなたかの公休に被ってしまうこともあるでしょう。
 お客様のアポや業務が立て込んで、時間の取り辛いこともあります。
 誤解無きように補足しますと、こうした指導が受けられるのは、FCにのみ与えられる権利であって義務ではありません。

 「指導を受けないと駄目でしょうか?」
 「何時に行けば良いですか?」
 「この日は、午前も午後もアポが入っているのですが。」

 SV自身も言われた通り、契約や接客に大忙しで、指導を受ける暇が無いなら嬉しい悲鳴です。
 言わずもがな、お客様の契約予定やアポをずらしてまで、指導を受けろとは言いません。
 ひと月前にレクチャー頂いた内容を実践してきて、自分なりに疑問に思う点や考えがあるとすれば、「今度はいつ来て頂けますか?」と、催促しても良いのです。

 休みを返上してまで出て来いとは言いません。
 先日の客野さんの様に、指導を受けたいと思えば、自主的に出てくるだけの話です。
 支店を巡回する経営者(社長や資本家)に対峙する時も、同じことが言えます。

 くれぐれも、社長が来たからといって、仕事の手を止めてまで相手をする必要は無いのです。
 勿論、相手は目上ですから、敬意を表する必要はあります。
 「ちょっと急ぎの仕事をしておりますので、愛想がなくて失礼致します。」
 こうして礼を尽くせば、それ以上に気を使うことはありません。。

 そもそも、スーパーバイザーであれ経営者であれ、店を繁盛させたいという願いは共通でしょう。
 多少アプローチの違いはあれども、現場の邪魔をしたいと思っている人は誰もいないのです。

 皆さんの給料は、SVから貰っているのでも、社長から貰っているのでも、資本家から貰っているのでもありません。
 お客様に対するお役立ちの対価が給料とすれば、どちらを見て仕事をするか、何を優先するかは明白です。 

 
 

  

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 「入居者争奪戦を制する者が管理業を制する」
 一面には、大きな見出しが躍っています。

 会社を安定経営に導くためには、ストック収入である管理取得が特効薬であることは間違いないでしょう。
 そして、管理取得の最大の条件は、入居斡旋力です。
 これまで、属人的な要素で引き受けてきた管理物件が、経営の礎となっていることは否定しません。 
 しかし本当の実力は、斡旋力の裏打ちによって任される、これからの物件です。

 汗をかき、足を使って見つけてきた物件のオーナーに直当たりし、入居付と看板の許可を貰い、入居者を斡旋し、そのお役立ちをもって任せて頂く管理取得は一味違います。
 社長の人脈によってお膳立てされた物件に比較して、数倍も数十倍も思い入れが深く、やりがいも生まれる筈です。
 
 当面の目標として、社員一人一人が、自分の食い扶持(ぶち)を自分で稼ぐために、一人100戸の管理取得を目指して下さい。
 次に中期目標として、5年後には地場大手の一角に食い込みましょう。
 今のスタッフの一人ひとりは、その創業メンバーです。

モノを探す時間

 世間様は、お盆休みの真っ最中ですが、我が社は熱烈営業中。
 といっても決して根性論ではありません。
 雇用契約上、そもそも夏季休暇の概念が無い会社なのです。 

 他社がお休みということもあって、そこそこ来店は好調。
 ただ、空室確認や鍵手配ができないデメリットもあります。
 来年からは、少し見直しが必要かと考える今日この頃です。
 さて、お盆とはいってもやるべきことは山積しています。

① 第三期決算書のチェック
② 予算実績比較表の作成
③ 管理予定物件のプロット図作成
④ 飲食店舗火災保険満期のお知らせ
⑤ 駐車場契約の空き確認と仮押え
⑥ 管理物件の建物管理報告書の作成
⑦ 家賃滞納者に向けた督促書送付

 農夫の一日にならない様に、毎朝手帳に書き出した項目を、ひとつずつやっつけていきます。
 昨今、社長としての仕事、店長としての仕事、営業マンとしての仕事が混在する中、頭の中も机上も雑然としてきたため、思い切って書類の整理を行いました。
 不要な書類は処分し、105円ショップで購入した書類立てに、用途別でクリアファイルを並べ替えていきます。
 おかげさまで、机上も頭の中もスッキリです。
 
 ある調査によると、平均的なビジネスパーソンは、モノを探すために年間150時間を費やしているそうです。
 1日8時間労働とすると19日分にも及びます。
 これほど無駄な時間はありません。
 
 整理とは、要らないモノを捨てること
 整頓とは、要るモノを取り出し易くすること

 あなたも仕事に煮詰まった時には、とりあえず要らないモノから捨ててみませんか。
 リフレッシュと生産性向上の二つの効能が得られます。

上申時の三つのタブー

 一般論で申し上げますと、上司からの指示・命令は絶対です。
 法律を違(たが)えない限り、会社に所属する限り、遂行する義務があります。
 昨今、かつての様な厳格な上下関係は影を潜め、上司を上司とも思わない部下や、部下に阿(おもね)る上司が増えてきました。
 個人的には、上司は偉ぶらず、部下は節度を持って上司を敬うスタンスが理想だと思います。
 上司に、リスペクトできるだけの人間性が求められるのは当然でしょう。

 以下は、その前提を踏まえた上での話です。
 部下はイエスマンではいけません。
 仕事をする上で、上司と部下の意見が対立することは、決して悪いことではないのです。
 上司の意見にすべて同調できるとすれば、自分の意見を持たないか、問題意識が欠けているか、上司の前でだけ従ったフリをしているか、その何れかでしょう。

 会社の繁栄を支えて下さるお客様に、最も多く接しているのは現場の方々であり、お客様の生の声を経営にぶつけない限り、良い会社は作れないのです。
 勿論、現場の声がすべて反映されるわけでもありません。
 会社とすれば、体制や資金や人員や将来性といった総合的な観点から、できることととできないことを見極めていく必要があります。
 上司と部下が、自由闊達に侃々諤々の議論を重ね、一つずつ具現化していくのが経営です。
 遠慮することなく改善提案の意見をぶつけて下さい・・・但しその際の心構えとして、侵しては成らない三つのタブーがあります。

① 感情的にならないこと
② 進退を持ち込まないこと
③ 不感症にならないこと

 まずもって、怒りや憤りや好き嫌いの私情が織り込まれた意見は、情報自体が正確でないため、冷静な判断ができなくなります。

 次に、個人が辞めるとか辞めないといった話は別次元です。
 私も前職時代に度々叱られました。
 「このプロジェクトに進退を賭ける覚悟なので、やらせて下さい」
 「○○が認められないならば、将来を含めて考えさせて貰います」
 若気の至りですが、今にして思えば顔から火が出ます。
 ある意味、これは不遜な脅しです。
 進退は自からが決めることで、提案や改善の交換条件として持ち出すものではありません。

 最後に、提案が何度却下されたとしても、反論が認められなかったとしても、決して諦めないこと。
 「どうせ通らないだろうから・・・」
 「どれだけ抗(あらが)っても結論は変わらない・・・」
 独裁体制下では、特にこうした感覚が蔓延してしまいます。
 諦めと惰性で不感症になったのでは、仕事をしていても面白くはないでしょう。 
 
 上司と部下の火花散る激論も、三つのタブーを弁(わきま)えた上での、前向きで生産的な内容であれば大歓迎です。
 

価格とニーズの交点

 昨日、打ち合わせ中に、リノベーション物件のオーナー様から電話がかかってきました。
 「家賃をもう少し上げられないか?」という用件です。

松岡 「この家賃設定は綿密な市場調査を経て、社内で何度も協議した末に導いたベストプライスだと思っています。
 最終的な賃料の決定権はオーナー様にありますから、上げろと言われれば従いますが、入居付に責任を持たすのであれば、現状のままで走らせて頂きたいと思います。」

 かつて、分譲マンション事業に携わっていた頃も、値決めは最重要課題でした。
 都市伝説の様な話があります。

 社運を賭けた某プロジェクトが好評で、即日完売を成し遂げました。
 販売責任者は、意気揚々と担当役員の元を訪ね、即完の報告をします。
 ところが、担当役員は褒めるどころか、烈火の如く叱り飛ばし、顛末書の提出を命じたのです。
 理由は、値付けの失敗。
 もっと高く売れたものを、安く値決めしてしまったが故に、その分儲け損ねたという意味です。

 JALの会長を務める稲盛和夫氏は、自著「PASSION」の中でこう語っています。
 「値決めの最終的な目標は、お客様が喜んで買って下さる最高の価格を見いだすことです。」

 例えば、松山中心部の新築戸建貸家を、賃料20万円で経営すれば大いに儲かります。
 とはいえ、入居者が入らなければ収入はゼロです。
 賃料5万円に設定すれば、入居希望が殺到し、順番待ちになるでしょう。
 しかし、建てる側の儲けはありません。

 賃料が高ければ高いほど良いと考えるオーナー様と、募集のし易さを優先する仲介業者は、ともすれば利益相反と捉えられがちです。
 しかし、経営という視点に立てば、利害は合致します。  

 これ以下にすれば、飛ぶように売れる。
 これ以上にすれば、さっぱり売れない。
 その価格とニーズの交点を、絶妙に射抜くことが、プロとしての眼力なのです。
 
 
 

後出しジャンケン禁止

 個人的な人脈であったり、会社としてお付き合いのある方からの紹介は、貴重かつ重要な情報源です。
 特に売買に関しては、定期的に広告を打っている訳でもありませんし、オープンハウスを実施する訳でもありませんので、属人的な情報がすべてと言っても良いでしょう。
 過去の成約事例も、殆どがそうしたルートから成就しています。
 ところが、不動産取引特有の業界ルールを、お客様が理解していないが故に、折角のチャンスを逃してしまうことも少なくありません。

 先月末、協力業者から頂いた、某法人の支店長クラスの異動情報もそうです。
 8月には松山に引っ越してくる必要があるとのことで、ざっくりとした条件を告げられ、とりあえず叩き台となる物件出しを行いました。
 
 一方通行では真意が掴みかねます。
 従って、最終的には、当事者であるお客様と直接やり取りする必要があるでしょう。
 紹介者を通じて、何度か本人との接触を打診したのですが、その度「ちょっと待って下さい」というウエイトが解けません。
 我々としては能動的なアクションを起こせないまま、一週間以上経過し、他決の考えの過った矢先、紹介者から電話がありました。
 
 「やっと本人から承諾がとれました。今から言う携帯番号にかけてみて下さい。」
 御礼を告げて、お客様にかけ直すと、予期せぬ言葉が返ってくるのです。

お客様 「○○町の○○マンションは、お宅で紹介できますか?」
松岡  「今は出先なので、明日確認した上でおかけ直し致します。」
お客様 「明日では遅いんですよ。その物件、今日まで他社で仮押えしていて、最終の返事をすることになっているものですから。」
松岡  「・・・いや、仮押えをされているんであれば、残念ながら弊社からは紹介できません。」
お客様 「えっ、そうなんですか? 仮押えの前に言わないといけなかったんですかね?」
松岡  「いえ、業界ルールとしては、紹介・案内を受けた段階で、後出しはできないんですよ。今回は、物件も気に入られているようですので、お申込みされている他社で契約されたら良いと思います。」

 紹介者もお客様も、良かれと思って下さるにも関わらず、こうして成就できないケースがあります。
 この業界で生きて行く限り、後出しジャンケンは禁じ手です。
 コンプライアンス同様に、業界ルールは遵守しなければなりません。
 

井戸を雪で埋めるが如し

 昨日の定休日は、午前中南店で資料作成。
 午後から定例のグループ会議に出席。
 終了後、物確。
 その後、常日頃お世話に成っている二名のクライアントと共に会食です。
 たまたまこの三名は、内子町出身の社長の集まりでした。

 一次会は、松山の老舗寿司店の懐石料理。
 二次会は、松山で多店舗展開されているグループの、落ち着いたクラブへ。

 このグループを率いる社長は、大変勉強熱心で、前職の会社主催のセミナーにも熱心に参加して貰っています。
 また、自分がプロデュースした異業種交流のリーダー研修にも、三名の幹部候補生を送り込まれていました。
 
 女性スタッフに、三名のその後をお伺いしたところ、独立心旺盛であったお一人は、何年か前にグループを離れたそうです。
 残りの二人は、それぞれ系列店にいらして、その中の一人は部長職に就いているとのこと。
 短期間ではあっても、宿泊研修で同じ釜の飯を食った卒業生が活躍されている情報を、心から嬉しく思います。

 ナイトビジネスは、人材の流動性が極めて高い業界です。
 手とり足とり教えて一人前になっても、他店に引き抜かれればそれまで。
 若い女性が多いだけに、結婚退職の比率も高く成ります。

 雇用する側にとってみれば、社員教育や社員研修に意味を見い出し難いものでしょう。
 それでも、サービス業は人材が、唯一無比の商品です。
 優秀なスタッフにお客様がつき、売上を生み、利益をもたらし、投資や還元につながる点は、全てのビジネスに共通のフローと言えます。

 社員教育は井戸を雪で埋めるが如し

 我が社も例外ではなく、詰め込んでも詰め込んでも、端から溶けて、井戸はなかなか埋まりません。
 それでも、決して諦めることなく、根気強く雪を投げ入れるのが、経営者に課せられた宿命なのです。
 
 
 

善行の踏み絵:後篇

警察「この拾得物の所有者が現れなかった場合、民法上、所有権は貴方に移るのですが如何しましょうか?」
松岡「いえ、結構です。(免許証があるんだから現れるっつうの)」
警察「そうですか、では所有権放棄ということで・・・。次に持ち主が現れた際に、謝礼をと言われた場合、御受け取りに成られますか?」
松岡「いえ、結構です。(謝礼を求めるくらいなら届け出ないっつうの)」
警察「そうですか、では謝礼も放棄ということで・・・。こちらに、すべての権利を放棄するということで署名を頂けますか?」

 朝から善行の筈が、自分を試される様な妙な気分です。
 松山南店OPENから1年8ヶ月。
 実は財布を拾ったのは二回目です。
 一回目は高校生で、学生証が入っていたため、無事本人の手元に返っています。
 かつて10万円入りの封筒を拾った際も届け出ました。
 
 逆に、まつちかタウンで3万円入りの財布を落としたこともあります。
 焦って警察に電話すると、善意の人が届けてくれていて心から安堵したものです。
 
 世の中は善因善果・悪因悪果、善きことを行えば善き結果が返ってくるものでしょう。
 ネコババするつもりの人がゴミ拾いをしても、財布は見つかりません。
 拾ったとしても、現金は入っていません。
 入っていたとしても、その夜パチンコで呑まれて無くなります。
 パチンコで勝ったとしても、今度は自分の財布を落とします。

1.財布を拾うか拾わないか
2.警察に届けるか届けないか
3.所有権を主張するかしないか
4.謝礼を求めるか求めないか 

 局面局面で、心揺れることは人として当然の弱さです。
 判断に迷う時、企業理念や経営方針が道標(みちしるべ)となって、進むべき道を指し示してくれます。
 厳格なコンプライアンス意識と高い倫理観に則り、社会から尊敬される企業を目指しましょう。

善行の踏み絵:前篇

 昨日、ゴミ拾いは人間性を磨く修行であると説きました。
 その直後、天山の店舗周辺のゴミ拾いをしていると、ルイヴィトンの財布を発見!
 中には、免許証と小銭と、ビリビリになった一万円札が!!
 ここからが、人間性を磨く修行の真骨頂です。
 南店のスタッフに、財布を拾ったことを高らかに宣言しました。

「社長、幾ら入ってるんですか?」
「社長、心は揺れなかったですか?」
「社長、もっと入ってたんじゃないですか?」
「社長、その財布どうするんですか?」
「社長、明日から我々もゴミ拾いします!」

 ・・・いやはや、全社会議でもこの位の気迫と、想像力と、問題意識と、積極性を発揮して欲しいものです。
 その後、歩いて朝生田交番まで片道1,500歩。
 ところが、絶妙なタイミングの悪さで、両さんはバイクでパトロールに出かけていきます。

松岡「ごめん下さい! 麗子さん! 中川! 大原部長!」
   「・・・」
 誰もいません。
 無人の交番の中の立て札の指示通りに、内線12番に電話すると南署につながりました。

警察「いやぁ申し訳ありません。今出ていますので、15分ほど待って貰っていいですか?」 
松岡「そんな暇じゃないので、取りに来て貰えないですか?」
警察「いやぁ申し訳ありません。拾得物は受付制になっていますので。」
松岡「・・・判りました。それじゃ待っています。」
 
 悪いことをしている訳ではないのだけれど、松山一車通りの多い南環状線沿いの交番の中で、一人きりで座って待っているのは、決して居心地の良いものではありません。
 待つこと20分、やっと警察官が到着しました。 しかも二名。
 実はここからが、本当の意味での善行の踏み絵だったのです。               つづく

人間性を磨く修行

 通勤途上、今朝6:00前後の松山市内の様子は、いつもと少し違っていました。
 国道の沿道に、ゴミ袋を持った人ひとヒト・・・そう、今日は「88クリーンウォーク」です。
 「88クリーンウォーク」とは、四国中の道をみんなの手でキレイにしようという、国土交通省主催のイベントで、9年目を迎えます。
 前職では、毎年参加していました。

 始業前に、事務所や店舗前のゴミを拾って回る習慣は、今も続いています。
 特に松山南店は交通量が多いため、「見ましたよ」と声掛け頂くことも多いのですが、決してパフォーマンスではありません。
 
 ゴミを拾うという行為は、街をキレイにするだけでなく、心をキレイにします。
 ゴミを拾う時、人はかつて捨てる側であった自分を忘れるものです。
 大量のタバコの吸い殻や、お菓子の包み紙を拾う過程で、腹立たしさを覚えることもあるでしょう。
 しかし、自分の過去の行いをふと振り返り、人を責めるに値しない自らへの嫌悪感と反省の想いが去来します。
 
 ゴミを拾う人は、少なくともゴミを捨てません
 ゴミを拾う人は、地域を愛します
 ゴミを拾う人は、周囲に気配りができます
 ゴミを拾う人は、謙虚で素直です
 ゴミを拾う人は、思いやりに満ちています

 「ゴミ拾いなんかよりも○○が大事」という声もありますが、その大半は、「目の前の蠅(はえ)も追えないのにボランティアとはご苦労なこった」という、浅はかな見方に過ぎません。
 ゴミ拾いの本質とは、不遜(ふそん)で怠惰(たいだ)な自分を戒め、人間性を磨くための修行なのです。

第二本能を満たす努力

 我々賃貸仲介業にとって、ストック収入の礎となる管理物件や専任物件を増やすことは、重要なテーマです。
 こうした物件開拓にも、種まき→培養→収穫の段階があります。
 ここ数日は、収穫期を迎えた物件の商談が相次ぎました。

 今春、管理契約寸前まで至りながら、土壇場で横槍の入った二棟は、思い入れの深い物件です。
 店長と共に、粘り強い交渉を継続してきた結果、難産の末、先日内諾を得ました。

 リノベーションとリプレイスと立ち退き交渉が同時並行で進む物件は、これまで頻繁に、折衝と提案と現場立会を重ねてきましたが、先日やっと管理契約書締結の事前説明まで漕ぎ付けています。

 南予では希少なペット可物件は、専任の代理業者を窓口にしてご紹介してきました。
 故に、入居の殆どを我が社が決めているにも関わらず手数料は折半です。
 オーナー様が父親と同郷ということもあり、話のできる土壌は整っていながら、前回折衝の直後、東京へ長期出張に出られたため、話が途絶えていました。
 その間、長文の手紙を書き、専任で任せて頂きたい旨の想いを伝えていたものです。

 そろそろと思い、携帯電話に連絡を入れたところ、偶然にもこの日に帰省されるとのこと。
 昨日、オーナー様ご夫妻とモーニングをご一緒する中で、「すべてお任せします」と快諾頂きました。

 人間には、睡眠や食欲や性欲といった、生きるために必要な第一本能が備わっています。
 しかし、どれだけ第一本能が充足しても、心は満たされません。
 
 「世の中に役に立っている」「人(家族・会社・お客様)から必要とされている」
 
 こうした欲求は、いわゆる第二本能です。
 求められている、必要とされている、その自覚が第二本能を満たし、生き甲斐を呼び起こしてくれます。
 そしてそのためには、必要とされるだけの不断の努力が必要なのです。

金のコインが落ちた日

 松本山雅FCでプレーしていた、元サッカー日本代表「松田直樹」選手が急逝しました。
 今月二日、練習中に突然倒れ、病院に搬送されたものの、二度と意識は戻らなかったそうです。
 享年34歳・・・月並みな言葉ながら、余りにも早過ぎる死でしょう。

 この場で何度か取り上げてきましたが、ワタミの創業者「渡邉美樹」氏の言葉は、死生観を実に上手く言い表しています。

【 人生は砂時計の様なもの。
 人生を80年とすれば、29,200日。
 砂時計の上部には、29,200枚のコインが詰まっている。
 コインは、一日一枚ずつ下に落ちていき、最後の一枚が落ち切ったら天寿を全うできる。
 ところが、一枚だけ金のコインが混ざっていて、それが落ちると、残りのコインも一気に落ちてしまう。 】

 この日、松田選手の砂時計からも、金のコインが滑り落ちたのです。
 今を生きる、我々にとっても他人事ではありません。
 
 交通事故に遭う、事件に巻き込まれる、不治の病に冒される・・・。
 人は皆、常に、死と隣り合わせです。

 だからこそ、今日一日を懸命に生き抜く必要があります。
 今朝、新たなる命が与えられたことは決して偶然ではありません。
 貴方の生の営みが、世の中の役に立つための必然なのです。

同志でつなぐ信頼のタスキ

 石川店長同行で、一戸建て貸家のオーナー様を訪問しました。
 かつて御身内の方が住まわれていて、使われなくなった隣家を、賃貸していたものです。
 
 以前は、地元の不動産業者の方の斡旋を受け、9年間住み続けた入居者の方がいらっしゃいました。
 ところが、この入居者が反社会勢力の構成員で、なお且つ親子で生活保護を不正受給していたそうです。
 出入りする客人の風体も明らかに怪しげで、近隣の方々から後ろ指を指され、大家さんは長年に渡って心を痛めてきました。

 一方、斡旋した不動産業者の方は、悪びれた様子もありません。
 仲介が成立して、手数料を貰った時点で手離れと考えるのが、旧態依然とした不動産業の特色です。
 オーナー様が、我々のお店を訪ねて下さったのは、次の二つの理由によります。

① 宇和島でお世話に成った際、エイブル(トヨハウス)の方が大変誠実だったから
② 地元の業者よりも、全国ネットで看板を掲げる店の方が信頼できると思ったから

 まさにエイブルブランド、そしてネットワークの力と言えます。
 松岡不動産では、絶対に頂けない情報です。
 
 先人や宇和島エイブルの尽力によってつながれた、信頼のタスキを我々が引き継ぎ、未来へと継承していくことで、ブランドは更に輝きを増します。 
 一人ひとりが、このブランドの一員である自覚と誇りを胸に、目の前のお客様に尽くしていきましょう。 
  

悪魔の囁きか天使の歌声か

 今は、携帯電話やメールが広く普及したことで、休日でも仕事の連絡が取れます。
 昨日も、自宅に居ながらにして、様々な情報が入りました。

① 専任で預かっている中古住宅で、オープンハウスはできないか?という打診
② 専任で預かっている中古住宅に、土曜日お客様をご案内したいという連絡
③ 遠隔地にお住まいのオーナー様が、9月に帰省される際の会食のお知らせ
④ 病院の院長先生の自宅用として、80坪前後の土地は無いかという問い合わせ

 夕方、猛暑を伝えるTVニュースを見ていると、懇意にしている社長が、扇子で仰ぐ姿が映し出されています。
 すぐさま電話で「TVに出てましたよ」と伝え、日を改めて会社にお伺いするアポを取りました。

 若かりし頃は、休日に仕事の連絡が入ることを疎(うと)ましく感じていたものです。
 それが今では、365日24時間臨戦態勢も、苦には成りません。
 依存症にも等しい感覚で、連絡がつかない状況下では、寧ろ落ち着かない自分がいます。

 16歳からの10年間は職人稼業で、ONとOFFは明確でした。
 外に出ている間は、まったくのフリー。
 自宅にある、マイクロカセットの留守番電話が唯一の連絡手段です。

 27歳で始めて会社に属し、いきなり店長に成り、同時にポケットベルを持たされました。
 休みであろうと、早朝であろうと、深夜であろうと、用件があれば会社から「ピーピー」という電子音で呼び出されます。
 当時は常に拘束されているようで、電子音が鳴る度に、ナーバスに成ったものです。

 しかし、連絡がつかなかったらどうなるか?と考えますと、お客様や社員や取引先にご迷惑がかかったり、事後処理でもっと大変な事態を招きかねないでしょう。
 大きなビジネスチャンスを逃す恐れもあります。
 それが責任と自覚の差です。
 立場変われば休日の連絡も、悪魔の囁(ささや)きではなく、天使の歌声に聞こえるかもしれません。

経営はクイズに非ず

 どんな組織にも、上司と部下がいます。
 上司と部下は、どちらかが偉いとかいう上下関係ではなく、あくまでも役割に過ぎません。
 確率論として、部下よりも上司の方が経験も知識も豊富であるが故に正しい判断ができるであろう見通しと、責任の所在を明確にする狙いから、最終的な決断は上司の務めです。

 但し、上司は万能でも、精密機械でも、コンピュータでもありません。
 常に現場最前線で、入居者様やオーナー様の生の声を傾聴しているのは、寧ろ部下の方です。
 現場の声を経営に反映させなければ、企業は永続できないでしょう。
 
 部下は上司に阿(おもね)ることなく、侃々諤々(かんかんがくがく)の議論を交わすべきです。
 ここで大事なポイントが二つあります。
  
1. 方向性が定まるまでは、怯(ひる)むことなく忌憚(きたん)のない意見をぶつける
2. 自分の意見が通らなかったとしても、一度決定したら成功に向けて全力を尽くす

 協議・検討のプロセスにおいてろくろく反論もせず、決定を見た後「こんな無理を言いやがって」と、不平不満を口にする場面は珍しくありません。 
 かくいう私も、若い頃はそんな感じでした。

 更にエスカレートすると、自分の意見が通らなかったことを引き摺って、暗に失敗を望んだりします。
 「ほら見たことか、こんな数字は最初から無理だったんだ」
 得意顔ですが、仮に当てたとしても、ヨーロッパ旅行に招待される訳ではありません。
 経営はクイズではないのです。
 
 成否を分ける要素は、決定段階で2~3割、決定後の後天的な努力が7~8割を占めています。
 不平不満を引きずりながら、「上手くいかない筈」と自分自身を洗脳してしまった時の結果は明白です。
 できない理由を排除し、どうすればできるかの可能性を追求する、ポジティブ集団を目指しましょう。

桶狭間の戦いに学ぶ

 中間管理職は、上から抑えつけられ、下から突き上げられ、とてもヘビーなポジションです。
 たまにはヤケ酒を呷(あお)りたくなる気持ちも、良く判ります。
 但し、心で思ったとしても、部下の前で愚痴や不平不満を洩らしては成りません。
 部下は、上司の一挙手一投足を注目しています。
 マイナスオーラが見えた瞬間に、部下は上司への信頼を、すっかり失ってしまうでしょう。

 時に、上から命じられたチャレンジングなミッションが、無理難題に聞こえることもあります。
 「こんな数字無理に決まってるよなぁ。」
 孤独な中間管理職は、共感して貰いたいあまり部下の前で、ついつい弱音を吐いてしまいます。
 
 直属の上司を前にして、「そんなマイナス言葉は勘弁して下さい」と指摘してくれる部下は希少です。
 「その通りですよねぇ」と太鼓持ちの様に調子を合わせてくるか、大半は黙って頷くか。
 その反応をもって、「部下は判ってくれている」と思ったら大間違い。
 部下の本音は、単なる迎合か憐(あわ)れみに過ぎません。 

 部下の目の前で弱音を吐くと、その時点で組織は崩壊します。
 戦う前に、総大将から負け戦を宣言されるのですから、士気は上がりようがありません。

 1560年6月12日 桶狭間(おけはざま)の戦いは、歴史に名を刻む、小が大を打ち負かした戦です。
 駿河の戦国大名「今川義元」軍は総勢25,000人。
 対する尾張の「織田信長」軍は、十分の一以下の僅か2,000人。
 兵力だけを単純に比較すれば、勝てる道理はないでしょう。
 劣勢明らかな状況下で、信長軍は狙いを定めて義元の潜む本陣を急襲し、見事に勝利するのです。

 戦いの大前提として、総大将が勝利を確信するからこそ、軍の士気が高まり、天運が味方してくれます。
 まずは楽観的に勝利を信じること。
 そこを抜きにしては、戦略も戦術も戦法もありません。               
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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