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問題と課題

 問題と課題は、似て非なるものです。
 
 まずは、その人、その店舗、その部門、その会社にとっての「標準」を定めます。
 次に、「理想」を設定します。
 最後に「現状」を掴みます。

 標準と現状とのギャップ = 問題
 理想と現状とのギャップ = 課題

 現状が標準に至っていないとすれば、それは問題ですから直ちに是正する必要があります。
 勿論、コンプライアンスもここに含まれるでしょう。

 一方、理想の高さに比例して、課題は山積します。 
 但し、焦りは禁物です。

 例えば、社風や文化を変えていくのは、一朝一夕には叶いません。
 理想像とのギャップを嘆いたり、悩んだりすると、自分自身がしんどくなります。
 昨日よりも今日、今日よりも明日と、少しずつ改善していく部分に着目すれば、随分気持ちは楽です。

 山登りをする時は、誰しも辛いもの。
 たまに立ち止まって後ろを振り返ると、「ここまで上がってきたか」という実感が湧いて、更なる高峰を目指すモチベーションに成ります。
 
 どれだけ重たい荷物でも、今日一日なら背負っていける。

 一日一日の営みの先に、理想があることを信じて頑張りましょう。
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社風という名の風

 小職が、グループの仕事を始めて、間もなく2年が経過します。
 社員の声に耳を傾け、幾つかの改革を実施してきました。
 その一つが、完全週休二日制の導入です。

 それまでは、隔週週休二日で、土曜日は午前中のみの出勤でした。
 祖業である建設コンサルタントにおいて、基幹業務は公共事業が中心であり、土曜日は役所もお休み。
 それでも隔週土曜日半日出勤としていたのは、社内コミュニケーションの充実が狙いです。

 業務に追われる平日は、皆が顔を合わせる機会も殆どありません。
 土曜日の朝は、全社員が会議室に集まり、二週に一度の朝礼。
 その後、各部門に戻っての部会。
 そこで、会社の決定事項を周知したり、トップが訓示することで、社員は迷いなく業務に邁進できました。

 「土曜日に半日だけ出社するのは非効率。」
 「土曜日を全休にしても、生産性は変わらない。」
 「年間休日数を同業他社並みにしないと、優秀な人材が集まらない。」

 様々な理由から、完全週休二日に移行した訳です。
 先日の研修を受講した幹部の一人が、レポートにこう書いていました。

 『研修など行わず、日々の業務に追われて、会議等を行う機会もなかなか取れない。
 そうした状況の中唯一、隔週で会議の場を取れる出勤土曜日の必要性に気付けなかったことを、今更ながら思う。』

 NYホームにおいても創業期から、隔月の第三水曜の定休日を出勤日として、全社会議を開催していました。
 社員目線では、定休日が出勤となるため、すこぶる評判が悪い。
 代休で対処するように指示しても、取り難いという不満が聞こえてくる。
 社員の声に屈した訳でもないのですが、やがて撤廃し、毎月一回20分の全社朝礼に代替することに成りました。

 しかし今度は、別角度の意見が出てきます。
 「短時間では、一方的な連絡しかできない。」
 「もっと社員の声をぶつける機会を持ちたい。」

 結果的に時間は巻き戻され、全社会議は復活することになりました。
 結果は同じでも、社員から起きた自燃的な発案であることに価値があります。
 
 トップダウンからボトムアップへ。

 まさに今、社風という名の風が吹き始めています。

リスクを恐れるなかれ

 昨今、失言についての報道が引きも切りません。
 自民党が、失言対策のマニュアルを配布したことも、輪をかけてニュースに成りました。

 「東京五輪に向けて期待していたのに、(白血病で療養とは)残念だ。」
 「大震災は、まだ東北だから良かったようなものの、もっと東京に近ければ(経済損失は)大変なことだった。」
 「世の中に、セクハラ罪という犯罪は無い。」
 「LGBTのカップルは、子供を作らない。 つまり生産性が無い。」
 「北方領土を戦争によって取り戻すことを、どの様にお考えか? 戦争しないと取り戻せない。」

 中には、単に語彙が不足しているだけの、稚拙な失言もあるでしょう。
 一方で、思っていても言葉にしてはならない内容について、ついつい口が滑る方もいらっしゃいます。

 今の世の中は、そうしたミスを、決して見逃してはくれません。
 全体の流れはともかくとして、心の琴線に響く文字や音声だけが切り取られ、ネットやTVで拡散されていきます。
 炎上を受け、謝罪・撤回で火消しに躍起となっても、時既に遅し。
 
 我々は一般人ですから、基本的に大炎上とは無縁です。
 しかし、毎日の様に拙文を綴っておりますと、稀に社内外から苦言を頂くことがあります。
 反省させられることも、修正することもあります。

 炎上を恐れるなら、発信しないに越したことはありません。
 しかし、波風絶たない、当たり障りの無い、無難な言葉しか発しない経営者は如何なものでしょう。

 リスクを恐れるなかれ。
 自らの考えや信念を発信せずして、信用も信頼も、共鳴も共感もあり得ないと考えます。 

出来レース上等

 「勝利の経営塾 2019」を受講された、ある受講生の事後レポートの一節をご紹介します。

 「今回、事前にワークシートを提出したにも関わらず、当日ディスカッションをしながら再度白紙から書き直す作業を疑問に思っていました。
 しかし、目的・内容・出来栄え・幾らで・何日で、という指針に沿って各項目を考えていくことで、当初のシートは甘く、ありふれた、無難な内容でしかなく、そこに目標達成の意欲や、行動に移していく覚悟が見えないものであることに気付きました。
 数量化し、具体的に記入しようと強く意識することで、本当に出来るのか? その数字は適正か? 自分の役割は何か? 何ができていて何ができていないのか? 何をしなければならないのか? ・・・。
 自分と向き合う良い機会に成りました。」

 一般的に人は、自分のやるべきことには気付いています。
 しかし、目標を数値化したり、行動計画を具体化したり、それを明文化することを嫌います。
 何故ならそれは、苦難を伴うやりたくないことであり、証拠を残したく無いと予防線を張るからです。

 成人病を克服するには、ダイエットする必要がある。
 そのためには、食事制限と運動をしなければならない。
 しかし、運動はしんどいし、食べることもやめられない・・・。

 そこで一念発起、「年内に10kg痩せる」と目標・期限を定め、「一日2,000kca厳守+毎朝早歩き30分」という行動計画を実行できた人だけが健康を手にすることができます。

 経営も同様です。
 例えば建設会社の課題として、安全管理の不徹底があるとしましょう。
 「社員と協力業者の意識改革のため、年一回8月に安全大会を実施する。」
 「現場の実態を確認するため、半期に一度安全パトロールを実施する。」

 本気で考えれば、こうした具体的な行動計画が出てきます。
 明文化することで覚悟が定まり、失念することもありません。
 
 グループディスカッションの同士やコーディネーターは、その会社やその人のことを真剣に考えてアドバイスします。
 それを素直に取り入れ、やるべきことを明確に記述した方を評価し、表彰させて頂きました。
 自らがやるべきことをシートに書き、皆の前で発表し、表彰を受けるということは、証拠と言質を残した様なものであり、まさに研修の狙い通りとも言えます。
 
 虚無的な人からするとそれは、「まんまと出来レースの罠に嵌められた」と映るかもしれませんが、そんな声に耳を傾ける必要はありません。  
 例えカメの如き緩慢な歩みであっても、一歩一歩の行動だけが、成果に近付く唯一無比の方法です。
 受講者総ての、本気の改革と、これからの行動に期待しています。

どっちもどっち

 コミュニケーションが上手くいっていない、と自覚する会社は少なからずあります。
 ヒアリングしてみると・・・。

上司 : うちの部下は、報連相が成ってない! こちらが「あれどうなった?」と聞いて、やっと報告する体たらくだ。
部下 : うちの上司は、部下に関心がない! クレーム応対で疲弊していても、何日か経ってから「あれどうなった?」って。

 どう思われますか。
 そう、どっちもどっちでしょう。

 ビジネスマンである限り、上司に業務報告を行うのは当然の義務。
 言われなくても報告しなければなりませんし、「あれどうなった?」と言われた時点で失格です。 
 一方で上司が、人望を集めようとするならば、部下に関心を持つ必要があります。

 相互に他人のせいにする他責主義では、どこまでいっても平行線。
 改善の糸口さえみつかりません。
 
 さて、部下の教育も上司の責任です。
 待ちの姿勢ではなく、「あれどうなった?」と声掛けを行う。
 そして、「言われる前に、しっかり報告しろよ!」と諭す。
 
 性格と過去は変えられませんが、行動と未来は変えられます。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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