誇り高い地図に残る仕事

 売買の際、建築当時の事情を知りたくて、図面を頼りに電話することがあります。
 20〜30年前の話に成りますと、設計事務所、建築会社、共に存在していないケースも珍しくありません。
 実際、前職の会社も、数年前この世から消えました。

 会社は在ったとしても、当該物件の設計士や、施工管理士が、退職していたり、亡くなられていたりもします。
 いらっしゃったとしても、何の得にもならない話ですので、時間の無駄とばかり邪険にあしらわれることもあります。

 先日、31年前の集合住宅について連絡すると、設計事務所の先生、建築会社の社長共に御存命でした。

 「あの物件は、建築確認申請に際して、接道は北側からです。
 近隣とのトラブルは特にありません。
 唯一、完了検査の際、ベランダ手摺金物の隙間が広過ぎたため、取り換えを余儀なくされたのを記憶しています。」

 接道および近隣トラブルについて、知りたかった情報を丁寧に教えて下さり、大いに助かりました。
 「誇り高い地図に残る仕事」
 これは、弊社の経営理念の一フレーズです。
 
 施工管理者にとっても、設計士にとっても、建築物は正に自らの作品。
 先人お二人の真摯な対応に、この思いを強くしました。

 自分達が、同じ立場に成った時、同じ行動が取れるか。
 今日も勉強の自問自答です。
スポンサーサイト

帰省できる幸せ

 今年の盆休暇を振り返っての雑感です。

 16〜18歳 今治沖の大三島で大工の修行をしていた頃、生まれ育った内子町へ帰省していました

 19〜27歳 内子町で石工の修行をしていた頃、父親の住む松山に帰省していました
 
 28〜52歳 結婚してからしばらく、母と姉の住む大三島へ帰省していました

 30年前に父親が、13年前に姉が、3年前に母が・・・それぞれ他界。
 いつの間にか、帰省する場所が無くなりました。
 逆に、社会に巣立った二人の息子を、帰省で迎える筈でしたが、何の因果か同居しています。
 
 この時期、夏の終わりを告げる24時間TVのテーマが流れてくると、少しだけもの悲しく、感傷的な思いが込み上げてくるのは私だけではないでしょう。

 改めて、帰省の意味を辞書で調べてみると・・・。
 『お盆や年末年始などの休暇を利用し、一時的に故郷へ帰る意味で使われる ことが多い。
 帰省の「省」の字には、「親の安否をよく確かめてみる」という意味を含んでいる。
  帰省の本来の意味は、故郷に帰って両親の安否を問うことである。』

 たまに、「何年も実家に帰っていない」ことを、武勇伝の様に語る方がいらっしゃいます。
 一歩だけ先を行く人生の先輩として語らせて頂けるなら、きっと後悔します。
 
 何でも無いようなことが幸せだったと思う・・・。
 歌の文句ではありませんが、いつかそんな時が来る筈です。

先んじて憂い後れて楽しむ

 私の座右の銘は、「先憂後楽」です。
 東京都と岡山県にある日本庭園「後楽園」の語源でもあります。
 辞書を紐解きますと・・・。

 『政治家は、人々よりも先に国のことを心配し、人々が楽しんだ後で自身も楽しむべきだということ。
 政治を行う者の心得を説く言葉。
 また、先に苦労したり心配事をなくしたりしておけば、後で楽ができるという意味で用いられることもある。
 「天下の憂いに先んじて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」という北宋の范仲淹が言った言葉を略したもの。』

 嫌いな仕事と、好きな仕事があれば、嫌いな仕事を先にこなす。
 嫌いな食べ物と、好きな食べ物があれば、嫌いな食べ物から食べる。
 
 一時期の様に、4時起きではありませんが、それでも始業二時間以上前に出社します。
 この二時間の効率の良さは、やった人間にしか判りません。
 
 嫌な仕事を先送りしたくなるのは人情です。
 しかし、先送りしますと、その間ずっと、頭の片隅に嫌な仕事の影がちらつきます。
 近づいてくるほどに、憂鬱は深まります。
 
 それなら、早めに嫌な仕事を片付け、頭の中をスッキリさせてから今に集中する方がどれだけ健全でしょう。
 ちなみに、この拙文は、深夜0:00日付が変わるタイミングでupする様に、前日予約しています。 

数字合わせは愚

 事業計画を立案する際、まずは過去の利益推移を鑑みます。

 これまでと同じ拠点で、
 これまでと同じ事業で、
 これまでと同じクライアントへ向けて、
 これまでと同じアプローチをかける。

 とすれば当然、これまでと同じ売上しか確保できません。
 いや、現実には、離れていくクライアントもいらっしゃるので、下回る公算が高くなります。

 それでも売上を最大化し、経費を最小化し、利益を最大化するのが企業の使命。
 増益が無ければ、成長も発展も昇給も賞与も実現しませんし、雇用も守れません。
 そこで、何らかの新境地を切り拓くことが求められます。
 
 どこか別のエリアに展開できないか、
 何か違う事業(商品)を開発できないか、
 新たなクライアントを開拓できないか、
 もっと違ったアプローチはないか・・・。

 ここで知恵を絞るのが、事業計画。
 時間が無いからとか言い訳して、見かけを良くするための数字合わせに走るのは愚の骨頂です。

一日一生

 葬儀に参列する度に、思い返す話です。
 過去、拙文でも何度も取り上げてきました。

 『 人は皆、生れた瞬間から、不治の病にかかっています。
 その病名は「生」。 
 当たり前ながら、命が有限である以上、生きる人には例外なく死が訪れるのです。
 ワタミの渡邉美樹社長は、人間の命について次の様に語っています。

 「人生80年と考えれば29,200日。
 人間の命は、29,200枚のコインが、一日一枚ずつ下に落ちていく砂時計の様なもの。
 すべてのコインが下に落ち切った時が、天寿をまっとうするということ。
 但し一枚だけ、金のコインが混ざっていて、その一枚が落ちると、他のコインも一気に落ちてしまう。」
 
 阪神大震災で建物の下敷きに成って亡くなった人も、世界同時多発テロの犠牲となった人も、よもや明日が訪れないなどとは考えもしなかったでしょう。
 それがまさに、金のコインが落ちた瞬間です。

 誰も皆、毎日、金色のコインが落ちるリスクを内在しています。
 であるにも関わらず、命が永遠であるかの様に錯覚して、日々を生きているのです。』

 余命を宣告されること、死を覚悟することは、とても辛いことでしょう。
 反面、来るべき時に備え、準備する時間が与えられます。
  
 夜眠る時に死に、朝目が覚めた時に、新しい命が吹き込まれる・・・。
 一日一生の考え方で、毎日を真剣に生き切っていくことが、命を授かった者としての務めです。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR