永守社長からのファックス

 尊敬するという表現も、敬愛するという表現も、何れも不遜に感じられる程、天井人の経営者「永守重信」氏が、「日本電産 永守重信社長からのファックス42枚」という新刊を出されたようです。

 実は読んだ訳ではなく、日経新聞の広告で知りました。
 かつては、年間200冊という時期もありましたが、老眼には勝てません。 
 とはいえ、見出しだけでも充分刺激的です。

① 自慢話が飛び交う会議にせよ
 自慢話を不遜と嫌い、謙虚さおくゆかしさを美徳とするのが日本人の国民性です。
 しかし、ビジネスシーンは紛れもなく、同業他社と戦争し、社内の他部署と競争しています。
 綺麗事の謙虚さは、卑屈の裏返しでもあります。 

② 見積もりは24時間以内に出させよ
 見積もりのスピード感は、信用・信頼に直結します。
 相手の求めに応じて、鉄は熱い内に打たねばなりません。
 
③ コストの原単価を頭に叩き込め
 永守社長は、カラー・白黒のコピー単価まで頭に入っていると云います。
 原単価は経営そのものです。

④ 市場価格は神の声
 原価の上に経費と利益を上乗せしたものが価格・・・という誤った考え方を持った方は少なくありません。
 本来、売れる価格(市場価格)から逆算して必要利益を差し引き、残額の範疇で原価と経費を抑えるのが正解です。

⑤ 間接部門は多能工化せよ
 経理しかできないとか、人事しかできない人材なら、アウトソーシングした方がまし。
 多能工化することで、フレキシブルに社内の隙間を埋めていければ、生産性に寄与できます。
 間接部門は、コスト部門ではなく、自らプロフィット部門であるという意識改革が求められます。

⑥ 8月を黒字にせよ
 これは、内容を読まないと見当がつきません。
 決算期だからなのか、夏休みで生産性が落ちるからなのか・・・。

⑦ 困難は解決策を連れてやってくる
 本当に、その通りです。
 天は越えられないハードルを与えない、ということもあります。
 
⑧ 2割の支持があれば改革は可能
 我が社も昨秋、創業以来の大改革を実行しました。
 営業時間を短くし、定休日を減らし、システムを変更し、店舗を統廃合し、社員を異動・・・。
 反対の声も少なからずありましたが、初志貫徹したからこそ今日、何とか希望の光を見出すことができます。

 何はともあれ、本を買わずに類推する私こそが、最も不遜な人材かもしれません(笑)。
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地上の楽園の末路

 SNSを通じて教えて貰った、実に興味深いニュースです。

 『オーストラリアとハワイの間、太平洋の南西部にある品川区ほどの面積(21平方km)しかない小島にあるナウル共和国。
 そこに住む人々は古来、漁業と農業に従事して貧しくもつつましく生きる“地上の楽園”でした。

 1888年にドイツの植民地になってまもなく、この島全体がリン鉱石でできていることが判明します。
 当時、大変貴重な肥料となるリン鉱石の採掘が始まりました。
 
 やがて第二次世界大戦を経て、1968年にようやく独立を果たすと、それに伴ってリン鉱石採掘による莫大な収入がラウル国民に還元されるようになります。
 その結果、1980年代には国民1人当たりのGNP(国民総生産)は日本の約2倍、アメリカ合衆国の約1.5倍という、世界でもトップレベルの金満国家に生まれ変わりました。
 医療費もタダ、学費もタダ、水道・光熱費はもちろん税金までタダ。
 そのうえ生活費まで支給され、新婚には一軒家まで進呈され、リン鉱石採掘などの労働すらもすべて外国人労働者に任せっきり。
 国民はほぼ公務員(10%)と無職(90%)だけとなり、「毎日が日曜日」という“夢のような時代”が30年ほど続きます。
 そうした生活が30年にも及んだため、肉体が蝕(むしば)まれて、全国民の90%が肥満、30%が糖尿病という「世界一の肥満&糖尿病大国」になりました。
 
 そればかりか、精神まで蝕まれて、勤労意欲が消え失せ、そもそも「食べるためには働くのが当たり前」という認識すらなくなっていきます。
 既に20年も前から資源(リン鉱石)が枯渇するだろうと予測されていながら、ナウルの人々は何ひとつ対策も立てず、努力もせず、ただ日々を自堕落に生きていくことしかできない民族となっていったのでした。
 
 しかし、ナウルの“ほんとうの悲劇”は、肥満でもなければ糖尿病でもなく、ましてや勤労意欲が失われたことでもありません。
 さきほど“地獄の一丁目”という表現を使いましたが、文字通り、彼らのほんとうの悲劇はここから。
 一番の問題は、もはや二度と「“古き佳きナウル”に戻ることができなくなった」という事実です。
 
 いざ資源が枯渇したとき、彼らが考えたことは「嗚呼、夢は終わった。我々はふたたび額に汗して働こう」ではありませんでした。
 既に精神が蝕まれ切っていた彼らが考えたことは、「どうやったらこれからも働かずに食っていけるだろうか?」でした。
 もはや“末期症状”といってよいでしょう。
 
 そこで彼らがまず取った行動は、国ごとマネーロンダリングの魔窟となり、世界中の汚れたカネで荒稼ぎすること。
 それがアメリカの怒りを買って継続不可能となると、今度はパスポートを濫発してテロリストの片棒を担いで裏金を稼ぐ。
 それもアメリカから圧力がかかると、今度は舌先三寸でオーストラリアから、中国から、台湾から、日本から資金援助を引き出す。
 ほとんど“ならず者国家”と成り下がった惨状ですが、それでも彼らは決して働こうとはしません。
 
 ナウル人が額に汗して働くことはこれからもないのだろうと、筆者は思います。
 ナウルが亡びる日まで・・・。』

 敗戦後の焼け野原から、世界トップレベルの経済大国までの高度成長を支えたのは、日本人の勤勉さが故ですが、資源に恵まれない地理的な条件がバックボーンにあったからこそ。
 そんな日本の、貧困な家庭に育ったことに、改めて感謝すべきかもしれません。

AI実用化への抵抗

 ハウステンボス内にあるホテルは、原則人を介さず、ロボットが接客します。
 人が接しないと云えば、休憩のあるホテルの方が先駆者ですが(笑)。

 近年、ロボットに代表されるAI(人工知能)の実用化が、急速に進んでいます。
 我々の賃貸仲介・管理業も例外ではありません。

 地場賃貸仲介大手A社は、夜間・休日の反響に関する返信を、AI化しているそうです。
 しかも、ベテラン営業マンの返信内容と遜色ないクオリティだというから侮れません。

 高松に本社のあるB社でもAIを導入し、将来的にはコールセンターに寄せられるクレーム対応にも活用していくという記事が、先日の日経新聞に掲載されていました。
 「ここまで来たか」と驚かされると共に、行き過ぎの風潮に、些(いささ)か抵抗を感じずにはいられません。
 
【 AI化のメリット 】
1. 365日24時間休みなく稼働する
2. 夜間・休日でも速やかに対応できる
3. 属人性に依らず常に均一の対応ができる
4. 学習によって確実に対応品質が向上する

 一見、良いことづくめの様ですが、問題点も予見されます。
 感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかを、心理学として体系化したのが「メラビアンの法則」です。

 ・ 言語情報 =  7%  (手紙・メール) 文章のコンテンツのみ
 ・ 聴覚情報 = 38%  (電話) イントネーション、速度、間、アクセント等の語調全般
 ・ 視覚情報 = 55%  (面談) ボディランゲージ、目の動き、態度等

 例えば「馬鹿野郎」は、言葉にすれば暴言に過ぎません。
 しかし、電話の話し方によっては、親しみや愛情を伝えることもあるでしょう。
 リアルに相対し、笑顔で肩を叩きながらであれば、云われた相手も笑顔になったりします。

 やがてAIも、更に進化を遂げるに違いありませんが、人対人のフェイスtoフェイスを代替するのはまだ先です。
 何よりAIの台頭は、雇用の喪失を意味することを忘れてはなりません。

政争の具とする魂胆

 ここ最近、TVのニュースはというと・・・。

1. 築地市場の豊洲移転問題
2. 森友学園への国有地払下げ問題
3. 南スーダンの自衛隊日報問題

 何れも、重要な事案だとは思うのですが、国会の議論も、マスコミの報道も、枝葉末節に一喜一憂している様に思えて成りません。
 問題が起きた際の手順は決まっています。

① 事態を打破すべく決断して進める
② 問題の真因を探り、再発防止を図る
③ 責任問題・・・

 ところが今、論じられているのは、もっぱら最後の責任問題と犯人探し。
 国会野党にしても、東京の知事にしても、政争の具とする魂胆が見え見えです。

 盤石な支持基盤の元、高い支持率を誇る安倍政権に一矢報いたい野党の気持ちも判らないではありませんが、余りにも膨大な時間がそこに割かれ、国会が事実上空転し続けることこそが問題でしょう。
 
 そもそも、外交や政策や戦略や長期的なヴィジョンを巡って、侃々諤々の議論が交わされるのが国会のあるべき姿です。
 であるにも関わらず、先生方の些末なやり取りたるや、いかにレベルの低いことか。

 敵対する相手の重箱の隅を突き、足を引っ張ることで支持率を下げ、そこを踏み台にして自分達がのし上がろう等という邪な考え方で、貴重な税金と時間を浪費して貰いたくありません。
 選挙権を有する我々は、こうした茶番劇をしっかりと見極め、一票を投じるべきです。

二番目に大切なモノ

 山本太郎議員の、麻生副総理に対する国会質問が話題になっています。

山本 : 「人間が生きていく上で、最も大切なモノは空気ではないかなと思うのです。
     では副総理にお訊ねします。
     二番目に大切なモノは何だと思われますか?」

麻生 : 「訳の判らない質問ですが、生きていく上で大切なことについて、こうお答えします。
     朝、希望に満ちて目覚め、
     昼、勤勉に働き、
     夜、感謝と共に眠る。」

 山本議員の狙いは、「空気」の次に「水」という解を期待し、豊洲の水質汚染問題につなげたかったのでしょうけれど、強面の麻生副総理らしからぬ詩情的な回答に、国会も妙な空気に包まれました。
 取り方によっては、今の国会における足の引っ張り合いを皮肉って聞こえる、なかなかの名回答です。

 国会議員の先生方が、
 日本のマスコミが、
 日本国民が、
 トランプとドゥトルテと金正恩とプーチンと習近平が、
 世界中の人々が・・・。

 皆一律にこの考え方を実践するなら、衝突も紛争も戦闘も、地球上から消えて無くなるに違いありません。
プロフィール

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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