幸せな朝

 小林真央さんが永眠しました。
 享年34歳。
 残されたお子様は5歳と4歳。
 余りにも早過ぎる旅立ちです。

 自宅で療養・・・。
 このニュースを聞いた段階で、それが何を意味しているか、殆どの人達は分かっていた筈。
 それでも、分った上で、百も承知の上で、訃報を聞けば、やはり切ないものです。
 
 二人の子供は、そのことを理解していなかったかもしれません。
 退院して自宅に戻って来た、大好きな母親と、ずっと一緒に居られるものと思っていたことでしょう。

 退院の日の様子を、ブログに綴った海老蔵さんの言葉が、涙を誘います。
 「今日は朝から二人はママのそばを離れません。
 みんなの幸せな朝です。」

 人は誰しも、この世に生まれた瞬間から、不治の病にかかっています。
 その病名は「生」。
 生きている限り、人は刻一刻と死に向けてカウントダウンを刻みます。

 しかし、別れが何時訪れるか誰も知りません。
 突然の事故により、さよならを言えない方もいらっしゃいます。
 長い時間を生きたとして、無為な時間で埋め尽くされた人生もあります。
 
 死期を悟り、限りある残された時間を、懸命に濃密に精一杯燃やし尽くそうとする姿は、家族だけでなく、我々にも生きる勇気を与えて下さいました。
 
 改めて、二度と訪れることのない、今日という日を噛み締めます。
 それは当たり前ではない、幸せな朝です。
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保護政策の末路

 御存じの通りトランプさんは、「アメリカン・ファースト」を声高に叫び、メキシコを貿易赤字の元凶と位置付け、国境に壁を築くことを選挙公約にしています。

 これを受け、日本企業のトヨタも、ソフトバンクも、トランプさんの顔色を窺い、米国向けの投資を確約。
 米国企業のフォードも、16億ドルを投じようとしていた、メキシコへの工場建設を見合わせました。
 手法の良し悪しはともかく、トランプさんの外交政策は、一定の成果を収めたと言えるでしょう。

 ところがフォードは先日、主力小型車の米国生産を中止し、中国からの輸入に切り替えると発表。
 何ともちぐはぐと言うか、辻褄が合わないと言うか…。
 
 近所の若者が騒いでいるので、「うるさい!」と一括したら、静かになった。
 ところが、その後も一人だけ騒いでる輩(やから)が居る。
 よくよく見てみたら、自分の息子だった。
 
 トランプさんは、日本やメキシコを目の敵にしていますが、実はアメリカ最大の貿易赤字国は中国です。
 しかも、フォードも含めてその殆どは、アメリカ企業の現地生産品のブーメラン輸出入によるもの。
 
 本気で貿易赤字を是正するならば、中国との関係を見直す必要があります。
 しかし、生産体制を中国から米国にシフトすれば、米国人の人件費を受け、米国産の商品は割高になり、国内外共に売れなくなり、米国企業は立ち行かなくなるでしょう。

 保護政策では決して、企業力も経済も高まりません。 

総花的な最悪

 ドラッカーの言葉です。

 『 何もかもできる組織はない。
 (例えば)金はあっても人がいない。
 (従って)優先順位が必要になる。
 あらゆることを、少しずつ手掛けることは最悪だ。
 (それでは)いかなる成果も上げられない。
 間違った優先順位でも、無いよりはましだ。
 但し、優先順位をつけることはリスクが伴う。
 高い優先順位をつけられなかったものは、事実上廃棄される。
 優先順位を付けるための公式はない。
 しかし、優先順位は付けなければならない。
 そのための装置が予算である。』

 来期の経営計画は、4月の段階で暫定的に決めています。
 そして今期も残り一ケ月強。

 今の足元の業績やトレンド、同業他社の動き、市況感、法的要求事項等を睨み、予算を固める時期になりました。
 ドラッカー曰く、予算は優先順位を付けるための装置。
 
 今、一番大事なものは何か?
 逆に、切り捨てるべきものは無いか?

 各店舗毎に議論してみて下さい。
 あらゆることを少しずつ・・・、総花的な最悪に成らない様に。

足の裏の米粒

 宅建業従事者のデータです。

 宅建士登録数 100万人

 これを他の士業と比較すると・・・。

 税理士 74,500人
 公認会計士 34,000人
 司法書士 21,600人
 行政書士 44,000人
 社会保険労務士 39,000人 

 四肢択一マークシート、学科一発、暗記型が故にチャレンジし易く、主婦や学生にも人気ということもあるでしょう。
 裾野の広さ、マーケットの大きさは歴然としています。
 次に、従事者の数はというと・・・。

 宅建業従事者 55万人
 宅建士従事者 30万人

 つまり、宅建業に従事している方の中で、資格者は半分強。
 宅建士として登録しながら、宅建業に就いていない方が70万人もいらっしゃる訳です。

 資格は、「足の裏に付いた米粒」と言われます。
 そのこころは・・・。

 『取っても食えない。
 でも、取らないと気持ち悪い。』

 今年、我が社でチャレンジされる3名の皆さま。
 食えるか食えないかはともかく、まずは足の裏の米粒を取りましょう。

公益認定三基準

 我々の所属している「愛媛県宅地建物取引業協会」は、公益社団法人(以下 公社と云う)です。
 公益認定には、満たさなければならない三基準があります。

1. 公益比率
 すべての事業支出に対する、公益事業支出の比率。
 例えば、無料相談や不動産フェアや研修の実施は、公益事業。
 損害保険を斡旋して貰うバックマージンや、取引活性化のために運営する業者間サイトは、共益事業です。
 この公益の比率は、過半を維持しなければなりません。
 
2. 収支相償
 公益事業の内訳としては、すべからく収入よりも経費が上回る必要があります。
 平たく言えば、公益事業で儲けては駄目・・・という意味です。

3. 遊休財産保有制限
 具体的な使途の決まっていない財産を保有しては成らない、という定めです。
 基準として、一年分の公益事業目的支出額を上回ってはなりません。

 株式会社であれば、社会貢献活動は、ごく一部。
 経費を最小化して、利益を最大化するのが義務。
 将来のリスクに備え、利益を積み立て内部留保します。

 公社の場合、過半は公益事業をしなさい。
 しかも、その公益事業で、儲けてはならない。
 おまけに、内部留保もまかりならん。

 3.はともかくとして、1.と2.を両睨みで、バランスを取りつつ、全体収支を黒字化するのは至難の業でしょう。
 営業努力が認められない以上、基本的には、限られた収入の範囲内で支出を留めるしかありません。
 
 企業であれば、新規事業に対する先行投資は、健全なる赤字部門という位置付けです。
 公社においてこれに取り組もうとするには、かなり無理があります、

 拡販して収益を上げれば、公益比率を圧迫する。
 不振によって赤字になれば、公益事業の収益によって補填せざるを得ない。
 すると、収支相償がネックになる・・・。

 業者間サイト「坊ちゃん」を、公社から分離せざるを得ない理由は、ここでも明らかだったのです。
プロフィール

Hideo Matsuoka

Author:Hideo Matsuoka
・生年月日 昭和37年10月30日

・好きな言葉 
今日は残された人生の最初の一日

・信条「先憂後楽」

・尊敬する人 
稲盛和夫 西川広一 松下幸之助

・資格 ①宅地建物取引士
    ②建築2級施工管理技士
    ③マンション管理業務主任者
    ④防火管理者
    ⑤少額短期保険募集人
    ⑥損害保険募集人
    ⑦損害保険商品専門総合
    ⑧不動産キャリアパーソン
・趣味
 劇団AUGAHANCE初代代表
 主に脚本・演出を担当

・経歴 
 中卒後、大工・石工と職人道を歩む
 平成2年 
 ㈱中岡組 (ジョーコーポレーション)入社
 マンション担当役員→常務執行役→管理会社代表を歴任
 平成21年 ㈱NYホーム起業

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